JP4098975B2 - プラズマ支援ウェハー処理装置の二重電極ウェハーホルダ - Google Patents

プラズマ支援ウェハー処理装置の二重電極ウェハーホルダ Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の応用分野】
本発明はプラズマ支援ウェハー処理装置の二重電極ウェハーホルダに関する。この発明は容易にプラズマ反応容器に配置されたウェハーの表面上のプラズマの半径方向の均一性を改善し、それによってウェハーの全表面における均一な処理速度を改善する。当該反応容器はプラズマ支援のドライエッチング、化学的気相成長またはスパッタ堆積処理のために用いられる。
【0002】
【従来の技術】
プラズマ支援ウェハー処理における主要な問題の1つは処理されるべきウェハーの全表面にわたって不均一なプラズマということである。この問題はプラズマ表面上で不均一な処理速度という結果をもたらし、そして不完全なデバイスという事態をもたらす。この問題は従来のウェハーホルダの2つのタイプを用いて詳細に説明される。
【0003】
図7は従来のプラズマ処理装置の一例を示す。この装置は反応容器110とその中のウェハーホルダ100を備える。この発明に関してはウェハーホルダ100のみが関心があるので、ウェハーホルダ100を除くプラズマ処理装置の部分は説明されない。ウェハーホルダ100はrf電極101、rf電極101上の誘電体プレート102、rf電極101を支持する上部と下部の誘電体部材103aと103b、金属側壁104、底プレート105から構成されている。ウェハーホルダ100は反応容器110の底壁111上に配置されている。シリコン(Si)ウェハー106はウェハーホルダ100上に搭載されている。rf電極101の直径は通常ウェハー106の直径に等しいかまたは少し大きくなっている。例えば、もしウェハーの直径が200mmであるならば、rf電極101の直径は200mmから260mmの範囲にある。処理のタイプに応じて、rf電極101の上面上に誘電体プレート102があってもよいし、なくてもよい。もしrf電極101の上に誘電体プレート102があるとするならば、その直径はrf電極101の直径に等しいか、またはそれよりも小さい。Siウェハー106は誘電体プレート102の中央領域の上に置かれている。
【0004】
ウェハー106の周囲には外部シールド112がある。外部シールド112の材質は関連するウェハー処理の化学反応に合うように実験的に選択される。rf電極101はrf発生器107から整合回路108を経由してrf電流が与えられる。rf電流の周波数は通常重要なことではないが、10MHzから60MHzの範囲にある。当該rf電流は容量結合機構によって誘電体プレート102とウェハー106を経由してプラズマに結合し、プラズマを発生させる。この生成されたプラズマはプラズマ支援ウェハー処理に用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した構成に関連する問題を次に説明する。プラズマ密度の径方向の均一性はrf電流のrf周波数、誘電体プレート102の厚み、そしてrf電極101と誘電体プレート102の直径のごときいくつかのパラメータに依存する。図8はプラズマの半径方向の密度またはプラズマの拡散に関して多くの可能な径方向プロファイル(拡散分布の径方向の外形)の中から3つの可能な径方向プロファイル109,110,111を示す。ウェハー表面にわたって要求されるプラズマ密度プロファイルは径方向プロファイル110によって与えられる。しかしながら、このプラズマ密度径方向プロファイルを得ることはまれである。ほとんどの時間、プラズマ密度のプロファイルは、曲線109,111あるいは他の異なる形状によって示されるごとく、その端部を異なる形状に変化する。通常、圧力とrf電力を制御することによって、プラズマ密度の径方向のプロファイルは或る程度改善することができる。しかしながら、通常の場合のごとく、径方向の均一化のために最適化されたrf電力の圧力は、要求される処理速度と他のプロセスパラメータを得るために選択されたそれらと一致しない。それ故に、図7に示された構成に伴うウェハー表面の径方向の均一性を制御することは制限されることになる。
【0006】
図9は従来のプラズマ処理装置の他の構成を示す。この装置は、上部電極150、前述したウェハーホルダ100、円筒形の側壁151、底プレート152、上部プレート153から構成されている。ウェハーホルダ100の構成は図7において与えられたものと同じである。当該プラズマ処理装置の構成は、上部電極150と下部電極101に与えられるrf周波数が通常異なるので、二周波励起反応容器と呼ばれる。上部電極150は他のrf電力発生器161から他の整合回路162を経由してrf電力が供給される。上部電極150は誘電体部材164によって反応容器163の壁部から電気的に絶縁されている。ここで、主要プラズマは上部電極150に与えられるrf電力によって生成される。通常、上部電極150に与えられるrf電力の周波数は10MHz〜100MHzの範囲にある。下部電極に与えられるrf電流の周波数は通常上部電極150のそれよりも小さいかまたは等しく、1MHz〜30MHzの範囲にある。
【0007】
たとえ上記第2のプラズマ処理装置の構成であってもウェハー表面上のプラズマ密度の径方向プロファイルの制御性は制限される。rf周波数はプラズマ密度の径方向プロファイルに対していくつかの影響を与えるが、一旦装置が組み立てられると、rf周波数を変化させることは径方向の均一性を改善するための実際的な解決ではない。それ故に、rf電極と圧力のみがプラズマ密度の径方向の均一性を制御するための主要な残りのパラメータである。先に説明したように、これらの2つのパラメータはプラズマ密度の径方向の均一性を制御することにおいて、制限された可能性を持っている。
【0008】
前述したプラズマ処理装置は、主要な電極、それは下部と上部の電極であり、ウェハー表面上にわたるプラズマの径方向プロファイルを制御する制限された可能性を有するが、プラズマの化学反応と要求された処理パラメータを制御するということを指摘している。それ故に、一旦要求されるプロセスパラメータが主要電極に対し適当な値を採用することによって達成されたあとで、ウェハー表面上のプラズマの径方向プロファイルを制御する付加的なパラメータがあるに違いない。このことは、特に大面積ウェハー処理にとって重要である。
【0009】
本発明の目的は、処理されるべきウェハーにおけるプラズマ密度の径方向プロファイルを改善することができるプラズマ支援ウェハー処理装置の二重電極ウェハーホルダを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のプラズマ支援ウェハー処理装置の二重電極ウェハーホルダは、前述の目的を達成するため、次のように構成される。
【0011】
本発明の二重電極ウェハーホルダは、反応容器におけるプラズマ処理のためのウェハーを配置する目的で用いられ、rf電源からrf電流が供給される中央電極と、中央電極の側壁の周囲に配置された誘電体リング部材と、誘電体リング部材の周囲に配置され、誘電体部材リングを通して容量結合機構によって中央電極に与えられるrf電流の一部を得るリング状外側電極と、リング状外側電極の上面を覆う誘電体プレートと、リング状外側電極の側面および下面と中央電極の下面とを覆うための誘電体部材とを備えて成り、リング状外側電極は、誘電体リング部材の周囲に位置されかつ中央電極の側壁周囲面に対して相対的な表面面積(A)で面し、rf電流の一部の量を表面面積(A)で制御する円筒形のリング状部分を有するように構成される。
【0012】
上記の構成によれば、ウェハー表面のプラズマの均一性が改善される。外側のrf電極は中央rf電極に与えられるrf電流の一部となるように設計されている。リング状外側電極は、誘電体リング部材の周囲に位置されかつ中央電極の側壁周囲面に対して相対的な表面面積(A)で面し、rf電流の一部の量を表面面積(A)で制御する円筒形のリング状部分を有する。当該円筒形のリング状部分、すなわちリング状外側電極の高さ方向部分の高さを変えることにより、表面面積(A)が変わり、中央と外側の電極の間の容量を変化させることによって外側電極に結合されたrf電力は変化させられ、それによってプラズマの径方向の均一性が適切に制御される。
【0013】
上記の構成において、好ましくは、リング状の外側の電極は他のrf電源から整合回路を経由してrf電流が与えられる。
【0014】
本発明の他の二重電極ウェハーホルダは、中央電極と、中央電極の側壁の周囲に配置された誘電体リング部材と、誘電体リング部材の周囲に配置されたリング状外側電極と、リング状外側電極の上面を覆うための誘電体プレートと、リング状外側電極の側面および下面と中央電極の下面とを覆うための誘電体部材とを備えて成り、リング状外側電極はrf電源からrf電流を供給され、中央電極はリング状外側電極に与えられるrf電流の一部を誘電体リング部材を通して容量結合機構によって取得し、リング状外側電極は、誘電体リング部材の周囲に位置されかつ中央電極の側壁周囲面に対して相対的な表面面積(A)で面し、rf電流の一部の量を表面面積(A)で制御する円筒形のリング状部分を有するように構成される。
【0016】
二重電極ウェハーホルダにおいて、リング状外側電極は、リング状部分の外側周囲に、中央電極上に発生したプラズマを、その形状に応じて反応容器の中心に向けるかまたは当該中心から外側に向けるリング状水平部を有することを特徴とする。
【0017】
二重電極ウェハーホルダにおいて、中央電極とリング状外側電極との間に作られた容量結合機構の容量は、中央電極の周囲に配置される誘電体リング部材の厚みに応じて決まることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、好適な実施形態が添付図面を参照して説明される。実施形態の説明を通して本発明の詳細が明らかにされる。
【0019】
本発明の第1実施形態は図1と図2を参照して説明される。図1はウェハーホルダ1のみを示す。ウェハーホルダ1を備える反応容器は図1において示されていない。ウェハーホルダ1は、中央rf電極2と、この中央電極の側壁の周りの薄い誘電体リング3と、以下において外側電極として呼ばれる外側金属リング4と、誘電体プレート5と、中央と外側の電極をウェハーホルダ1の側壁11と底プレート12から電気的に絶縁する誘電体部材6a,6bとから構成されている。中央電極2の直径はその上に搭載されたウェハー7の直径に相当する。例えば、もしウェハーの直径が200mmであるならば、中央電極2の直径は180mmから230mmの範囲にあり得る。中央電極2の高さは重要な事項ではなく、通常およそ3〜4cmに設定される。
【0020】
中央電極2は整合回路9を通してrf電力発生器8に接続されている。rf電力発生器8に接続されている。rf電力発生器8の周波数は重要なことではなく、通常、10MHzから100MHzの範囲に選択されている。
【0021】
中央電極2の上面の上には薄い誘電体プレート10が存在する。この薄い誘電体プレート10は省略することもできる。もし図1に示されるごとく中央電極の上面の上に薄い誘電体プレート10があるならば、通常、それは誘電体プレート10と中央電極2との間によりよい熱伝導性を持つために強く結合されている。この場合において、誘電体プレート10はウェハーホルダの上に静電的チャック機構によってウェハー7を固定するのに用いられる。もしこの静電的チャック機構が用いられる場合には、ガスリザーバが、誘電体プレート10の上面にウェハー7と誘電体プレート10の間にガスを充満させるために作られる。当該ガスはウェハー7と誘電体プレート10の間によりよい熱伝導性を作る。もし中央電極2の上に誘電体プレートが存在しないならば、ウェハー7は直接に中央rf電極2の上に配置される。
【0022】
薄い誘電体リング3は中央電極2の側壁を覆う。誘電体リング3の厚みはできるだけ薄くなるように設定される。例えばそれは1mmよりも小さい。薄い誘電体リングの周囲に外側電極4が配置される。外側電極4の上面はより大きな水平な表面領域を持つように拡大される。外側電極4の高さは後で説明されるように実験的に選択されている。外側電極4の断面形状は長方形の形状またはL型の形状である。もし断面形状が図1に示されるごとくL型形状であるならば、水平部分の厚みは重要なことではない。通常、この厚みは2cmよりも大きくなるように設定される。薄い誘電体プレート5は外側電極4の上面を覆っている。当該プレート5は半導体部材で作られる。このプレート5にとって適当な材質はウェハー処理の化学反応に依存して選択される。
【0023】
外側電極4の外表面と中央と外側の電極2,4の底面は誘電体部材6a,6bによって覆われている。これは、中央電極2と外側電極4を、金属で作られかつ電気的に接地された状態にあるウェハーホルダ1の側壁11と底プレート12から電気的に絶縁することである。
【0024】
前述したウェハーホルダ1はプラズマ処理装置の反応容器の中に配置され、この反応容器は天井プレート、側壁、真空排気装置から構成されている。プラズマ処理装置は、例えば上部電極のごとき他のrf電極から構成されてもいいし、構成されなくてもよい。他のrf電極の存在は、2つのrf電極を備えて成る本発明のウェハーホルダ1の期待された目的に影響を与えない。
【0025】
次にウェハーホルダ1による作用の原理を説明する。ウェハーホルダ1は、前述したようにプラズマ処理装置に配置されるので、適当な低い圧力の下でrf電力発生器8からrf電流が中央電極2に与えられると、プラズマが容量結合機構によってウェハーホルダ1の上面の全面にわたり生成される。ここで、rf電力は、誘電体プレート10とシリコン(Si)ウェハー7を経由してプラズマに結合される。このrf電力結合のため、誘電体プレート10とSiウェハー7は誘電体プレート10の厚みと材質に依存して基本的に決まる限定したインピーダンスを生成する。このインピーダンスをR1として考える。
【0026】
同様にして、外側電極4へのrf電力は中央電極2の周囲の薄い誘電体リング3を経由して外側電極4に結合する。rf電力結合の割合は中央と外側の電極2,4の間の容量Cに依存する。ここで、C=εA/d …(1)、ここでεは薄い誘電体リング3の相対的誘電率であり、Aは中央と外側の電極2,4の間の相対的な表面面積であり、そしてdは薄い誘電体リング3の厚みである。従って、中央電極2から外側電極4へのrf電力伝送のためのインピーダンスR2はR2=1/(iωC)として与えられ、ここでωはrf電流の角周波数である。外側電極4に結合するrf電力は、再び、外側電極4の上面上に配置された誘電体リング5を通してプラズマに結合する。誘電体リング5によって生成されるrf電流のインピーダンスはR3として考えられる。たとえそれが本質的なことではなくても、誘電体部材3,5,10の厚みと材質はR3<R1,R2になるように選択される。このことは中央電極2から外側電極4へのrf電流の流れがR2によってのみ制御されるということを確認するためである。
【0027】
誘電体リング3と誘電体プレート5の厚みと材質は相対的R1とR2を作るように選択される。それ故に、方程式(1)においてAまたは/およびd(A or/andd)を変えることによって、中央電極2から外側電極4に流れるrf電流は制御される。ここで、Aは外側電極4の高さを変えることによって変えられ、dは薄い誘電体リング3の厚みを変えることによって変えられる。例えば、外側電極4へ流れるrf電流を減少させるため、外側電極4の高さは図2に示されるごとく減じられる。
【0028】
一般に、中央電極2の上面上に生成されたプラズマは、図3において線13によって示されるような形状となる。同様にして、外側電極4から結合されたrf電流は同様にまた図3における線14によって示されるごときドーナツ形状となるプラズマを生成する。当該ドーナツ形状の外側プラズマの生成は次の2つの理由によってウェハー表面の上におけるプラズマの均一性の改善の原因となる。
【0029】
(1)ドーナツ形状のプラズマは中央領域に拡散する。(2)ドーナツ形状における外側プラズマの存在は中央プラズマからプラズマ処理反応容器の側壁へのrf電流に対するインピーダンスを減じる。このことはプラズマ処理反応容器の側壁に向かう中央プラズマの拡散の原因となる。これらの2つの理由は、ウェハー7の表面にわたってプラズマの分布の径方向プロファイルの改善することを、結果として生じさせる。
【0030】
線14によって示されたドーナツ形状のプラズマの位置は外側電極4の幅を変化させることによって変化させられる。例えば、外側電極に関して3つの可能な構成15,16,17が図4によって示されている。構成15はその高さが実質的に中央電極2の高さと同じである円筒形の形状を有している。構成16は、円筒形部分の高さが電極4の高さよりもより短いということを除いて、外側電極4に類似している。構成17は、外側電極4に比較してリング形状のフランジの点で、差異を有している。適当に構成された外側電極を用いることによって、ドーナツ形状のプラズマは広げられ、狭められ、または中央電極2の上に生成された中央プラズマに向かってもしくは中央プラズマから移動される。
【0031】
次に図5を用いて第2の実施形態を説明する。ここではrf電源8は整合回路9を経由して外側電極4に接続されている。この相違点を除いて全ての他のハードウェア(ハード構成)は第1実施形態で説明されたものと同じである。作用の原理も同様にまた第1実施形態で説明されたものと同じである。第1実施形態に比較してまた第2実施形態における当該唯一の差異はrf電流が外側電極4から中央電極2へと流れることである。しかしながら、プラズマの分布の径方向の均一性を制御するため第1実施形態で説明された同じ手順が用いられる。
【0032】
さらに図6を用いて第3の実施形態を説明する。ここで、外側電極24は異なるrf電源17から整合回路18を経由して直接にrf電流が供給される。外側電極24の構成は同様にまた外側電極4に比較してまた垂直部分または円筒形部分を除去することによって図6に示されるごとく薄い円形プレートへ変化させられる。これらの差異を除いて、全ての他のハードウエア構成は第1実施形態において与えられたものと同じである。外側電極24に接続されたrf発生器17の周波数は10MHzから100MHzの範囲に存在する。このrf周波数は中央電極2に与えられたrf周波数に等しいかまたは異ならすことができる。もし異なるrf周波数が採用されるとするならば、適当なrfカットオフ・フィルタがrf電気回路に加えられる。これらのrfカットオフ・フィルタは図において示されていない。
【0033】
第2と第3の実施形態における各々における作用は第1実施形態において説明されたものと同じである。すなわちウェハー表面全面にわたって要求された径方向均一性が与えられるので、外側電極を経由して適応されるrf電力は調整される。再び、第1実施形態と同様に、外側電極の形状は、プラズマの径方向の均一性を改善するため、変えられる。
【0034】
本発明の中央と外側の電極を備えた二重電極ウェハーホルダは各実施形態の特徴的な部分を選択的に結合することによって適宜に構成することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明による二重電極ウェハーホルダは処理されるべきウェハーの表面の全面にわたるプラズマの分布の径方向均一性を改善することができ、それによってウェハー表面の処理の均一性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は第1実施形態による二重電極ウェハーホルダの断面図である。
【図2】この図は第1実施形態の変形例の断面図である。
【図3】この図は第1実施形態において中央と外側の電極の上に生成されるプラズマの径方向プロファイルを示す。
【図4】この図は第1実施形態における外側電極の3つの可能な構成の断面図(A),(B),(C)を示す。
【図5】この図は第2実施形態による二重電極ウェハーホルダの断面図である。
【図6】この図は第3実施形態による二重電極ウェハーホルダの断面図である。
【図7】この図はプラズマ処理装置における従来のウェハーホルダの断面図である。
【図8】この図は図7に示されたウェハーホルダでウェハーホルダ表面の全面にわたるプラズマ分布の3つの可能な径方向プロファイルを示す。
【図9】この図は他の形式のプラズマ処理装置における従来のウェハーホルダの断面図である。
【参照符号の説明】
1 ウェハーホルダ
2 中央電極
3 薄い誘電体リング部材
4 外側電極
5 ドーナツ形状の誘電体プレート
6a,6b 誘電体部材
7 ウェハー
8 rf発生器
9 整合回路

Claims (5)

  1. rf電源からrf電流が供給される中央電極と、
    前記中央電極の側壁の周囲に配置された誘電体リング部材と、
    前記誘電体リング部材の周囲に配置され、前記誘電体部材リングを通して容量結合機構によって前記中央電極に与えられる前記rf電流の一部を得るリング状外側電極と、
    前記リング状外側電極の上面を覆う誘電体プレートと、
    前記リング状外側電極の側面および下面と前記中央電極の下面とを覆うための誘電体部材とを備えて成り、
    前記リング状外側電極は前記誘電体リング部材の周囲に位置されかつ前記中央電極の側壁周囲面に対して相対的な表面面積(A)で面し、前記rf電流の前記一部の量を前記表面面積(A)で制御する円筒形のリング状部分を有する、
    ことを特徴とするプラズマ支援ウェハー処理装置の二重電極ウェハーホルダ。
  2. 前記リング状外側電極は他のrf電源から整合回路を介してrf電流が与えられることを特徴とする請求項1記載のプラズマ支援ウェハー処理装置の二重電極ウェハーホルダ。
  3. 中央電極と、
    前記中央電極の側壁の周囲に配置された誘電体リング部材と、
    前記誘電体リング部材の周囲に配置されたリング状外側電極と、
    前記リング状外側電極の上面を覆うための誘電体プレートと、
    前記リング状外側電極の側面および下面と前記中央電極の下面とを覆うための誘電体部材とを備えて成り、
    前記リング状外側電極はrf電源からrf電流を供給され、前記中央電極は前記リング状外側電極に与えられるrf電流の一部を前記誘電体リング部材を通して容量結合機構によって取得し、
    前記リング状外側電極は前記誘電体リング部材の周囲に位置されかつ前記中央電極の側壁周囲面に対して相対的な表面面積(A)で面し、前記rf電流の前記一部の量を前記表面面積(A)で制御する円筒形のリング状部分を有する、
    ことを特徴とするプラズマ支援ウェハー処理装置の二重電極ウェハーホルダ。
  4. 前記リング状外側電極は、前記リング状部分の外側周囲に、前記中央電極上に発生したプラズマを、その形状に応じて前記反応容器の中心に向けるかまたは当該中心から外側に向けるリング状水平部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラズマ支援ウェハー処理装置の二重電極ウェハーホルダ。
  5. 前記中央電極と前記リング状外側電極との間に作られた前記容量結合機構の容量は、前記中央電極の周囲に配置される前記誘電体リング部材の厚みに応じて決まることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプラズマ支援ウェハー処理装置の二重電極ウェハーホルダ。
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