JPH0529268U - ブラシスプリング - Google Patents

ブラシスプリング

Info

Publication number
JPH0529268U
JPH0529268U JP7737591U JP7737591U JPH0529268U JP H0529268 U JPH0529268 U JP H0529268U JP 7737591 U JP7737591 U JP 7737591U JP 7737591 U JP7737591 U JP 7737591U JP H0529268 U JPH0529268 U JP H0529268U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
spring
holder
commutator
brush holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7737591U
Other languages
English (en)
Inventor
峰生 山口
Original Assignee
アスモ株式会社
日本電装株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アスモ株式会社, 日本電装株式会社 filed Critical アスモ株式会社
Priority to JP7737591U priority Critical patent/JPH0529268U/ja
Publication of JPH0529268U publication Critical patent/JPH0529268U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラシが磨耗してもブラシを均一な荷重でコ
ンミテータに圧接させることができるのみならず、簡単
かつ確実にブラシと共に組み付けることができ、低コス
トで組付性が向上するブラシスプリングを得る。 【構成】 ブラシスプリング62は、一対のコイル部6
2Aとこのコイル部62Aの間に設けられた当接保持部
62Bとから成っている。当接保持部62Bは、自然状
態において、ブラシ48に対応するコ字形に突出して形
成されており、ブラシ48を保持できる。したがって、
ブラシ48を組付ける際には、当接保持部62Bに仮止
めし、単にこの状態のままでブラシホルダ44内に挿入
することにより、ブラシ48をブラシスプリング62と
共に適切な位置に確実に組付けることができ、大幅に組
付性が向上する。また、ブラシホルダ44を簡単な形状
にすることが可能となり、コストの低減も図ることがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は整流子モータのコンミテータへブラシを圧接させるためのブラシスプ リングに関する。
【0002】
【従来の技術】
整流子モータに設けられたブラシは、通常ブラシホルダによって保持されてお り、ブラシスプリングによって付勢されてコンミテータに圧接されている。
【0003】 ブラシスプリングは、弾性を有する薄肉の板材によって形成されており、長手 方向両端部には渦巻状の一対のコイル部が形成されている。このコイル部が巻き 延ばされた状態で、ブラシと共にブラシスプリングの中間部がブラシホルダ内に 組み付けられ、これによりブラシスプリング(コイル部)が付勢力を発生してブ ラシに付勢力を付与し、ブラシをコンミテータに圧接させる構成である。
【0004】 ここで、このようなブラシ及びブラシスプリングを所定の位置に組み付けて保 持する保持構造としては、種々の構造が提案されているが、例えば、単にブラシ をブラシスプリングの一対のコイル部の間にセットしこの状態でブラシホルダ内 に組み込んで固定した構造のものや、スプリング受け台を備えこのスプリング受 け台にブラシスプリングをセットしてブラシと共にブラシホルダ内へ組み付けた 構成のものがある。また、スプリング受け台に代えて保持ピンを設け、この保持 ピンの周りに前述のコイル部をセットすることによりブラシスプリングを組み付 けた構成のものもある。
【0005】 このようなブラシ及びブラシスプリングの保持構造は、何れの場合も、ブラシ はブラシスプリングの一対のコイル部の間にセットされた状態でブラシスプリン グと共にブラシホルダによって保持され、ブラシスプリングのコイル部がブラシ ホルダの外部でかつブラシの両側部に位置している。これにより、ブラシが磨耗 した場合にも、均一な荷重でコンミテータに圧接させることができる、 ところが、前述の如き従来の保持構造では、ブラシをブラシスプリングと共に 確実に保持するためのスプリング受け台や保持ピンあるいはブラシホルダ自体の の形状が複雑であり、コスト高であった。また、保持ピンを備えた構造のもので は、付勢力を発生するコイル部が保持ピンと摺動し摩擦抵抗を生じるため、ブラ シスプリングの付勢力に悪影響を及ぼし、このため、ブラシスプリング自体は一 定の付勢力を発生するものの、ブラシの磨耗に伴ってブラシスプリングによるブ ラシ押圧力が変化しブラシを均一な荷重でコンミテータに圧接させることが困難 であった。
【0006】 また、スプリング受け台や保持ピンを設けない構成のものでは、比較的低コス トではあるが、反面、ブラシをブラシスプリングと共にブラシホルダ内に組み付 ける際の組付性が悪く、また正確に組み付けを実施しないと、ブラシの磨耗に伴 ってブラシスプリングがブラシホルダと不要に干渉し、このため前述と同様にブ ラシを均一な荷重でコンミテータに圧接させることができない場合もある。
【0007】 このように、従来のブラシスプリングやその保持構造では、コスト、組付性、 及び均一な圧接力をブラシに付与する定荷重性を共に満足することができず、こ のめの対策が切望されていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記事実を考慮し、ブラシが磨耗してもブラシを均一な荷重でコンミ テータに圧接させることができるのみならず、簡単かつ確実にブラシと共に組み 付けることができ、低コストで組付性が向上するブラシスプリングを得ることが 目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るブラシスプリングは、整流子モータに用いられ、弾性を有する板 材から成り、長手方向両端部に渦巻状の一対のコイル部が形成され、前記コイル 部がブラシを保持するブラシホルダの外部でかつ前記ブラシの両側部に位置して 付勢力を発生し、前記ブラシに付勢力を付与してコンミテータへ圧接させるため のブラシスプリングであって、前記ブラシホルダ内に位置されるブラシに対応し た凹形状に自然状態において形成され、前記ブラシとブラシホルダとの間に配置 されて前記ブラシホルダ内に位置するブラシに当接して保持する当接保持部を、 前記一対のコイル部の間に設けたことを特徴としている。
【0010】
【作用】
上記構成のブラシスプリングでは、一対のコイル部の間に形成された当接保持 部にブラシをセット(仮止め)し、単にこの状態のままでブラシと当接保持部を ブラシホルダに組み付けることができる。これにより、コイル部が巻き延ばされ た状態でブラシとブラシスプリングがブラシホルダ内に組み付けられたことにな り、ブラシスプリング(コイル部)が付勢力を発生してブラシに付勢力を付与し 、ブラシをコンミテータに圧接させることができる。
【0011】 したがって、従来と同様に、ブラシが磨耗した場合にも均一な荷重でブラシを コンミテータに圧接させることができるのみならず、簡単かつ確実にブラシと共 に組み付けることができ、組付性が大幅に向上する。また、ブラシホルダを簡単 な形状にすることが可能となると共にスプリング受け台や保持ピンを設ける必要 がなくなるため、コストの低減も図ることができる。
【0012】
【実施例】
図4には本考案の実施例に係るブラシスプリング62が適用されたモータ10 が示されている。このモータ10は筒状のモータケース12内へ回転軸14が同 軸的に挿入され、モータケース12の底部に設けた軸受16及びモータケース1 2の入口部に取付けるブラケツト18へ固定した軸受22を介して軸支されてい る。回転軸14にはコイル24が設けられ、モータケース12の内周へ取付けら れた磁石26と対応している。
【0013】 モータケース12の入口部にはブラケツト18へインシユレータプレート28 が固着されている。このインシユレータプレート28は図1に示される如く薄肉 の合成樹脂から形成され、中央部には貫通孔32が形成されている。インシユレ ータプレート28の裏面にはこの貫通孔32を取り囲む状態で固定脚(図示省略 )が突出され、この固定脚がスペーサ36を介在させた状態でブラケツト18に 固着されている。インシユレータプレート28の貫通孔32内には回転軸14へ 固着したコンミテータ38が挿入状態で回転するようになっている。
【0014】 インシユレータプレート28には貫通孔32を挟んだ両側に隆起部42が各々 一体的に形成されている。この隆起部42の上端面はコンミテータ38の回転軸 である回転軸14の軸心Sを含む面内で回転軸14の半径方向に対して傾斜(角 度θ)するように貫通孔32と反対側が高くされ傾斜面42Aとなっている。
【0015】 傾斜面42Aにはブラシホルダ44が固着されている。このブラシホルダ44 は図1及び図3に示される如く薄肉板材から屈曲されて、頂部44Aの両側部に 一対の脚部44Bが直角に屈曲されたコ字型となっている。脚部44Bから突出 する取付片44Cは隆起部42を貫通する取付孔46内へ挿入され、先端部がイ ンシユレータプレート28の裏面で屈曲されることによってブラシホルダ44が 傾斜面42Aへ固着されている。これによってこのブラシホルダ44は傾斜面4 2Aとの間にブラシ48を保持しており、ブラシ48を貫通孔32内のコンミテ ータ38へ接離する方向に隆起部傾斜面42Aに沿って矢印A方向に案内してい る。この方向は回転軸14の軸心Sを含む面内で回転軸14の半径方向に対して 角度θだけ傾斜している。
【0016】 ブラシ48は略矩形ブロツク形状であり、その底面48Aは傾斜面42Aとの 摺動面となっている。また頂面48Bは底面48Aと平行であり、背面48Cは 底面48Aと直角になっている。しかしコンミテータ38との当接面48Dは背 面48Cに対して角度θだけ傾斜されており、回転軸14の軸回りに円筒形状と されるコンミテータ38の外周へ広い面積で当たるようになっている。
【0017】 ブラシホルダ44の脚部44Bは隆起部傾斜面42Aからの高さが一定とされ 、頂部44Aはブラシ48の頂面48Bと平行になっている。またこのブラシホ ルダ44の頂部44Aには前方端部(コンミテータ38に近い側の端部)から長 孔52が形成されており、ブラシ48の底面48Aから引き出される連結用ピグ テイル54の通過孔となっている。
【0018】 またブラシホルダ44の脚部44Bには前端部に切り起し片56が形成され、 脚部44Bの前端部に矩形切欠部58を形成すると共にこの切り起し片56が脚 部44Bから直角に屈曲されている。
【0019】 ブラシホルダ44の矩形切欠部58の傾斜面42Aと平行とされた対向面58 A、58Bは、ブラシスプリング62の案内面となっており、矩形切欠部58に ブラシスプリング62が組み付けられている。ブラシスプリング62は、両端部 に一対のコイル部62Aが形成されており、さらに、一対のコイル部62Aの間 には、ブラシ48の背面48Cに当接してコイル部62Aの付勢力によってブラ シ48をコンミテータ38へ押圧する当接保持部62Bが設けられている。
【0020】 この当接保持部62Bは、図2に詳細に示す如く、自然状態において、前記ブ ラシホルダ44内に位置されるブラシ48に対応したコ字形の形状で一対のコイ ル部62Aから更にブラシホルダ44の方向へ延出されて形成されている。した がって、ブラシ48はこの当接保持部62Bにセットされた状態でブラシホルダ 44へ組み付けられ、ブラシスプリング62はブラシ48とブラシホルダ44と の間に配置され、ブラシ48の背面48Cに当接して保持する構成である。
【0021】 なお、このブラシスプリング62の幅寸法はブラシホルダ44の対向面58A 、58B間の間隔より若干小さくなっており、これによってブラシスプング62 が矩形切欠部58に引出、巻取り可能に案内されて幅方向の位置決めが行われる ようになっている。
【0022】 またこのブラシスプリング62は、隆起部42の両側にこの隆起部42よりも さらに高く突出されたばね受部64へその幅方向片側が支持されるようになって いる。これによってこのブラシスプリング62はブラシ48の押圧方向(矢印A 方向)に外力を受けた場合にもコイル部62Aがその内層巻部と外層巻部とが同 軸的に且つ軸方向にずれるいわゆる竹の子現象を防止できる。なおこのばね受部 64も傾斜面42Aと同一の傾斜角θとされている。
【0023】 このばね受部64の貫通孔32側の端面からはばね受壁66が突出して切り起 し片56と対向しており、このばね受壁66のブラシホルダ44と反対側の端部 は略直角に屈曲されたL字型とされ、これによってこのばね受壁66と切り起し 片56とがコイル部62Aを収容して保持するようになっている。このためこの 切り起し片56とばね受壁66とがコイル部62Aの軸心を拘束することなく、 コイル部62Aの周囲のみに対応してコイル部62Aを保持する収容部を構成し 、コイル部62Aからの板ばねの引出及び巻取時にコイル部62Aの周囲を支持 して、不必要な外力をコイル部62Aに作用させないようになっており、さらに ブラシ48の組付時にブラシスプリング62を保持するようにもなっている。
【0024】 なお隆起部42の両側に各々突出されたばね受部64の対向面64Aは脚部4 4Bの傾斜面42Aに近い部分であって且つ貫通孔32に近い側の外側に当たる ようになっており、これによってブラシホルダ44の脚部44Bが拡開されない ようにしている。
【0025】 ブラシホルダ44の脚部44Bには高さ方向中間部にブラシ48の収容幅寸法 を拡大する拡幅部68が形成されている。この拡幅部68はブラシホルダ44内 に収容されブラシホルダ44の両側へ配置されるブラシスプリング62の当接保 持部62Bを収容するためのものであり、拡幅部68は矩形切欠部58に連続し ており、ブラシスプリング62は拡幅部68内へ収容される当接保持部62Bが この矩形切欠部58を通ってコイル部62Aがブラシホルダ44の外部に位置し ている。すなわち、拡幅部68は、当接保持部62Bを保持することにより、ブ ラシスプリング62をコンミテータ38の回転方向、又は接線方向(矢印B方向 )に保持しており、これによりブラシ48のこの方向のガタつきを解消している 。さらに当接保持部62Bはブラシ48をブラシホルダ44内で矢印A方向にコ ンミテータ38へ押圧するので、ブラシ48は底面48Aと当接面48Dとの連 結部が傾斜面42Aの貫通孔32に近い端面で支持され、頂面48Bと背面48 Cの連結部が頂部44Aの内周へ押圧されるモーメントを生じて確実にブラシホ ルダ44内へガタなく収容されてコンミテータ38の回転中心を含む面内でのガ タつきも解消されている。
【0026】 なお、ブラシスプリング62はぜんまいばねであるコイル部62Aが常に当接 保持部62Bを巻取る方向に付勢力を有しており、この付勢力はぜんまいばねの 特性により当接保持部62Bのコイル部62Aへの巻取、引出量に拘わらず同等 であるので、ブラシ48の大きさに拘わらず矢印A方向へ略同等の付勢力を付与 できる。
【0027】 次に本実施例の作用を説明する。 上記構成のブラシスプリング62が適用されたモータ10では、インシユレー タプレート28へブラシホルダ44がその取付片44Cを用いて固着されると、 ブラシスプリング62の一対のコイル部62Aの間に形成された当接保持部62 Bにブラシ48をセット(仮止め)し、単にこの状態のままでブラシ48と当接 保持部62Bをブラシホルダ44に組み付けることができる。
【0028】 すなわち、このセット状態のままで貫通孔32側からブラシ48をブラシホル ダ44内へ矢印A方向と反対方向に挿入すると、当接保持部62Bはブラシ背面 48Cに押圧されて貫通孔32から離れる方向ヘと移動し、当接保持部62Bは コイル部62Aを引出しながら移動する。これにより、コイル部62Aが巻き延 ばされた状態でブラシ48とブラシスプリング62(当接保持部62B)がブラ シホルダ44内に組み付けられたことになり、またコイル部62Aはばね受部6 4上へ載置された状態となる。
【0029】 これにより、ブラシスプリング62(コイル部62A)が付勢力を発生してブ ラシ48に付勢力を付与することができる。また、この状態では、ブラシ48の ピグテイル54が長孔52内へ収容されるので、このピグテイル54を結線する と共に、インシユレータプレート28を図4に示す如くブラケツト18へ固着し てこのブラケツト18を介してモータケース12へ取付ける。この場合のブラケ ツト18の軸受22には回転軸14が挿入され、回転軸14へ取付けられたコン ミテータ38がこの貫通孔32内へと配置されることになる。このためブラシ4 8はブラシスプリング62の付勢力でコンミテータ38の外周へ押圧される。
【0030】 回転軸14の回転時にはブラシ48が回転軸14の軸心Sを含む面内で軸直交 線に対し角度θだけ傾斜されているので、ブラシ48はその前端部及び後端部が 隆起部傾斜面42A及びブラシホルダ頂部44Aへ当接されてガタが解消されて いる。またコンミテータ38の回転方向に対しては当接保持部62Bが保持して いるのでこの方向におけるガタもない。さらにブラシ48がコンミテータ38と の摩擦によって摩耗すると、コイル部62Aは次第に当接保持部62Bを巻取り 、そのコイルばね付勢力によって常に均等な力でブラシ48をコンミテータ38 へと押圧し続けることになる。しかもこのブラシスプリング62はその幅方向両 端部が矩形切欠部58によって保持されているので、不用意にブラシホルダ44 から外れることもない。
【0031】 このように、ブラシスプリング62は、従来と同様に、ブラシ48が磨耗した 場合にも均一な荷重でブラシ48をコンミテータ38に圧接させることができる のみならず、簡単かつ確実にブラシ48と共に組み付けることができ、組付性が 大幅に向上する。
【0032】 また、ブラシスプリング62の当接保持部62Bにブラシ48をセットし、単 にこの状態のままでブラシ48と当接保持部62Bをブラシホルダ44に挿入す ることにより適切位置に組み付けることができるため、ブラシホルダ44を簡単 な形状にすることが可能となると共に、従来の如く保持ピンを設ける必要がなく なり、あるいは仮にばね受部64を省略しても確実に組付けることができ、構造 が簡単でコストの低減も図ることができる。
【0033】 さらに、ブラシスプリング62の当接保持部62Bは、自然状態においてブラ シ48に対応したコ字形の形状に形成されているため、仮にブラシ48の磨耗が 大幅に進行しても、コンミテータ38との当接部がブラシ48のピグテイル54 付近に至る以前にブラシスプリング62によるブラシ48の付勢力の付与が停止 される。したがって、ピグテイル54がコンミテータ38に不用意に接触するこ とがなく、過電流が流れてモータ10が焼損する等の不具合が防止できる。
【0034】 なお、本実施例においては、ブラシスプリング62の当接保持部62Bは均一 な幅方向寸法で単にコ字形に形成される構成としたが、これに限らず、ブラシ4 8の保持を確実にする折り曲げ部を設けてもよい。
【0035】 例えば、図5に示すブラシスプリング72の如く、そのコイル部72A及び当 接保持部72Bの幅方向寸法をブラシ48に対応した寸法とすると共に当接保持 部72Bの幅方向両端部に略直角に屈曲する折曲げ部74を形成し、これによっ てブラシ48を保持する構成としてもよい。また、図6に示すブラシスプリング 78の如く、当接保持部78Bに切り起し片80を設けると共にブラシ48に突 起82を設け、この突起82を切り起し片80内に嵌入させて保持する構成とし てもよい。
【0036】 これらのブラシスプリング72、78の場合には、一層確実にブラシ48を保 持することができる。
【0037】 また、前述の如きブラシスプリング62やブラシスプリング72、78の付勢 力、すなわちブラシ48の圧接力を適宜変更するために、例えば図7に示すブラ シスプリング84の如く、そのコイル部84A及び当接保持部84Bの幅方向寸 法を短く形成すると共にブラシ48に段部49を設け、この段部49を当接保持 部84Bによって保持する構成としてもよく、あるいは、図8に示すブラシスプ リング86の如く、一対のコイル部86Aを幅広の形状とし当接保持部86Bを 狭幅に形状とする構成としてもよい。
【0038】 このように、ブラシスプリング(当接保持部やコイル部)の幅方向寸法を適宜 変更して形成することにより、ブラシ48の圧接力を所望の値に設定することが できる。
【0039】 また、本実施例においては、ブラシ48を略矩形ブロツク形状に形成すると共 にブラシホルダ44に拡幅部68を形成する構成としたが、図9乃至図11に示 す如く、ブラシ48の側壁にブラシスプリング62等に対応する凹部88を形成 する構成としてもよい。
【0040】 この場合には、ブラシスプリング62の当接保持部62Bは凹部88内に入り 込んだ状態でセットされ、このセット状態のままで貫通孔32側からブラシ48 をブラシホルダ44内へ挿入されて組み付けられる。したがって、組付不良を起 こすことなくより一層確実にブラシ48をブラシスプリング62と共に組み付け ることができ、組付性が向上する。
【0041】 また、ブラシ48がブラシスプリング62と共にブラシホルダ44に組み付け られた状態では、図10及び図11に詳細に示す如く、コイル部62Aが巻き延 ばされた状態でブラシ48とブラシスプリング62(当接保持部62B)がブラ シホルダ44内に位置し、当接保持部62Bはこの凹部88内に入り込んでおり 、ブラシ48をコンミテータ38の回転方向、又は接線方向(矢印B方向)に保 持しており、これによりブラシ48のこの方向のガタつきを解消している。
【0042】 したがって、この場合には、ブラシホルダ44に拡幅部68を形成する必要が なく、図9に示す如くブラシホルダ44を単純な箱形の形状に形成すればよい。 このため、ブラシホルダ44を真鍮板等の板材から容易に製作することが可能と なり、大幅にコストの低減を図ることができる。
【0043】
【考案の効果】
以上説明した如く本考案に係るブラシスプリングは、ブラシが磨耗してもブラ シを均一な荷重でコンミテータに圧接させることができるのみならず、簡単かつ 確実にブラシと共に組み付けることができ、大幅なコストの低減及び組付性の向 上を図ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るブラシスプリング及びその周辺部
品を示す斜視図である。
【図2】ブラシスプリングの自然状態における平面図で
ある。
【図3】ブラシスプリングがブラシホルダに組付けられ
た状態を示す断面図である。
【図4】ブラシスプリングが適用されたモータを示す軸
心に沿った断面図である。
【図5】ブラシスプリングの他の例を示す斜視図であ
る。
【図6】ブラシスプリングの他の例を示す斜視図であ
る。
【図7】ブラシスプリングの他の例を示す斜視図であ
る。
【図8】ブラシスプリングの他の例を示す斜視図であ
る。
【図9】ブラシ及びブラシホルダの他の例を示す図1に
対応する斜視図である。
【図10】図9に示すブラス及びブラシホルダの組付状
態を示す図11X−X線に沿った断面図である。
【図11】図9に示すブラス及びブラシホルダの組付状
態を示す図10XI−XI線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 モータ 38 コンミテータ 44 ブラシホルダ 48 ブラシ 62 ブラシスプリング 62A コイル部 62B 当接保持部 72 ブラシスプリング 78 ブラシスプリング 84 ブラシスプリング 86 ブラシスプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整流子モータに用いられ、弾性を有する
    板材から成り、長手方向両端部に渦巻状の一対のコイル
    部が形成され、前記コイル部がブラシを保持するブラシ
    ホルダの外部でかつ前記ブラシの両側部に位置して付勢
    力を発生し、前記ブラシに付勢力を付与してコンミテー
    タへ圧接させるためのブラシスプリングであって、 前記ブラシホルダ内に位置されるブラシに対応した凹形
    状に自然状態において形成され、前記ブラシとブラシホ
    ルダとの間に配置されて前記ブラシホルダ内に位置する
    ブラシに当接して保持する当接保持部を、前記一対のコ
    イル部の間に設けたことを特徴とするブラシスプリン
    グ。
JP7737591U 1991-09-25 1991-09-25 ブラシスプリング Pending JPH0529268U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7737591U JPH0529268U (ja) 1991-09-25 1991-09-25 ブラシスプリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7737591U JPH0529268U (ja) 1991-09-25 1991-09-25 ブラシスプリング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0529268U true JPH0529268U (ja) 1993-04-16

Family

ID=13632156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7737591U Pending JPH0529268U (ja) 1991-09-25 1991-09-25 ブラシスプリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0529268U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100342740B1 (ko) * 2000-06-22 2002-07-02 구자홍 정류자모터의 브러시 조립체
JP2014514440A (ja) * 2011-03-14 2014-06-19 マシーネンファブリーク・ニーホフ・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー 導電性連続鋳造材料の連続熱処理のための装置及び滑り接触要素の配置
WO2020255807A1 (ja) 2019-06-21 2020-12-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動機及び電動送風機
WO2022215369A1 (ja) * 2021-04-05 2022-10-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動機及び電動送風機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100342740B1 (ko) * 2000-06-22 2002-07-02 구자홍 정류자모터의 브러시 조립체
JP2014514440A (ja) * 2011-03-14 2014-06-19 マシーネンファブリーク・ニーホフ・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー 導電性連続鋳造材料の連続熱処理のための装置及び滑り接触要素の配置
US9528165B2 (en) 2011-03-14 2016-12-27 Schunk Kohlenstofftechnik Gmbh Apparatus for the continuous thermal treatment of electrically conductive continually cast material and arrangement of a sliding contact element
WO2020255807A1 (ja) 2019-06-21 2020-12-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動機及び電動送風機
WO2022215369A1 (ja) * 2021-04-05 2022-10-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動機及び電動送風機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02303346A (ja) モータのブラシ保持構造
USRE37712E1 (en) Clip friction hinge
US5019741A (en) Brush holder device for electric motor
JPH083152Y2 (ja) モータのマグネット保持構造
JP2599778B2 (ja) 直流機
JP3393020B2 (ja) ステッピングモータ
JPH0529268U (ja) ブラシスプリング
US6811266B2 (en) Support structure for projector
JP3529508B2 (ja) 圧接ローラ
JPH0529267U (ja) 整流子モータのブラシ
JP2563287Y2 (ja) Dcモータ
JP2536595Y2 (ja) キーシリンダ装置
JP2002369457A (ja) ブラシ装置
JP2676976B2 (ja) アースブラシ
JPH02755Y2 (ja)
JPH0739321Y2 (ja) 直流モータ
JPH0727652Y2 (ja) クリツプ装置
JP2580217Y2 (ja) ランプソケット
JPH0127413Y2 (ja)
JP2574562Y2 (ja) 小型直流モータのブラシダンパ構造
JPS6216026Y2 (ja)
JPH041168Y2 (ja)
JPH0116377Y2 (ja)
JP2501939Y2 (ja) 回転ヘッド装置のア―ス機構
JPH08140292A (ja) 回転機の磁石固定構造