JPH02755Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （分野） この考案は、電子写真複写機や記録装置におけ
る定着ローラーの熱源支持装置に関する。

（従来技術） 棒状熱源を定着ローラー内に装着したり、ある
いは棒状熱源を交換する際、従来、棒状熱源の端
子に圧接している端子係合部材を上記端子から引
き離し、この引き離された係合端子部材をその位
置に指先で保持した状態で棒状熱源の交換を行つ
ていた。従つて、棒状熱源の取扱いが面倒である
という欠点があつた。

（目的） この考案の目的は、上記の欠点を解消した定着
ローラーの熱源支持装置を提供することにある。

（構成） 以下、図示の実施例によつて本考案を説明す
る。

第１図において、符号１は定着ローラー、２は
定着ローラー１に挿通され、その両端を定着ロー
ラー１から突出させた棒状熱源をそれぞれ示す。
棒状熱源２、端子３が設けられており、この端子
３に金属板からなる端子係合部材４の先端４ａが
係合することによつて、棒状熱源は定位置に支持
される。端子係合部材４は２本の平行軸５，６に
摺動自在に設けられた合成樹脂の係合部材支持体
７に固定されていて電源に接続される。平行軸
５，６の各基部は、定着装置の不動部材（図示さ
れず）に固定されており、支持部材７から内方に
延びた腕の立上り部７ａと軸５に設けたワツシヤ
ー８との間には伸張性のばね９が介装されてい
て、このばね９の弾力によつて、支持体７は係合
部材４を端子２に圧接させる向きの移動習性が与
えられている。

軸６が差し通されている支持体７に穿たれた孔
１０の内端には、第２図に示すように、この孔１
０と連なる段部１０ａが形成されている。

今、支持体７を指先で摘んでばね９に抗して引
き動かし、端子２の端面と係合部材４の先端４ａ
との係合を外し、しかるのち、第３図に示すよう
に、支持体７を軸５の周りに回動させて軸６の先
端を、第４図に示すように、段部１０ａに突き当
てる。軸６の先端の位置及び段部１０ａの厚さｔ
は端子端面に形成された、係合部材４の先端４ａ
が係合し得るくぼみの深さによつて定められる。
すなわち、軸６の先端が、第４図に示すように、
段部１０ａと係合し得る程度に支持体７がばね９
に抗して引き動かされたとき、上記くぼみから先
端４ａが完全に外れるように、軸６の先端に対す
る段部１０ａの厚さｔは定められる。

棒状熱源を定着ローラーに装着する場合は、上
記の操作と逆の操作を行えばよい。

（効果） この考案によれば、棒状熱源の端子から端子係
合部材を完全に離間させた状態に保持させること
ができるので、棒状熱源の取扱いが至極容易にな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す熱源支持装
置の斜視図、第２図は端子係合部材の要部を示す
斜視図、第３図は端子係合部材を揺動させた状態
を示す正面図、第４図は端子係合部材の要部断面
図である。 １……定着ローラー、２……棒状熱源、３……
端子、４……端子係合部材、５，６……並行軸、
７……係合部材支持体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 棒状熱源の端子端面と係合する導電性の端子係
   合部材と、上記棒状熱源と並行した軸の周りに回
   動可能であつて上記係合部材を上記端子端面に圧
   接させる向きの移動習性が与えられた係合部材支
   持体と、上記端子端面から上記係合部材を上記棒
   状熱源の軸方向に離す向きに上記軸に沿つて上記
   支持体を移動させたのち、同支持体を回動させた
   状態に同支持体を保持する支持体保持部とからな
   る定着ローラーの熱源支持装置。