JP2676976B2 - アースブラシ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はビデオテープレコーダに用いて有効なアース
ブラシを提供するものである。

従来の技術 近年、ビデオテープレコーダは低コスト化が進み、安
くて性能の良い機械が求められている。

以下図面を参照しながら、従来のアースブラシの一例
について説明する。

第３図は従来のアースブラシの要部組立斜視図を示す
ものである。この構成と動作について説明すると、ま
ず、テープガイドドラムのロータ10は磁気テープと回転
ドラム（図示せず）の相対運動によって静電気が帯電
し、画像にノイズを発生する。アースブラシ12は、前記
テープガイドドラムのロータ10および回転体を支持する
シャフト14の端面16にコンタクト18を押し当て、シャー
シ20と電気的に接続し、静電気を逃がす。

前記アースブラシ12は、板バネより成る本体22aの片
端付近にコンタクト18を保持し、もう一方の端部は位置
決め用の曲げ部24を有する。中央付近は固定用の穴26が
設けられており、シャーシ20の位置決め穴28に曲げ部24
を挿入し、ビス30を前記穴26を介してシャーシ20のタッ
プ穴32に締めることによって、固定すると共に前記コン
タクト18をシャフト14の端面16に押圧させる。

前記ビス30のタップ部外径とアースブラシ12の穴26は
比較的隙間の小さな寸法関係に構成されており、この部
分と前記曲げ部24の回り止め効果によってコンタクト18
とシャフト14の端面16の位置関係を保っている。

発明が解決しようとする課題 しかしながらこの構成では第４図の上面図に示すよう
に、位置決め穴28と曲げ部24との間に隙間Ｓがある時、
前記コンタクト18の位置はビス30を中心として矢印Ｒ方
向に回動し、前記コンタクト18の接触位置がずれる場合
がある。

コンタクト18とシャフト14の端面16との接触位置関係
は、シャフト14の回転中心に接触することが最も望まし
く、回転中心から接触点の位置が遠ざかるに従ってしゅ
う動音を発生したり、コンタクト18の磨耗が激しくな
る。従来はコンタクト18の矢印Ｒ方向の回動位置を調整
しながらビス30を締結するため、作業に時間がかかると
共に、調整ミスなどによる異常が発生するという課題を
有していた。

本発明は上記課題に鑑み、取り付け作業時間を短縮
し、調整ミスの発生しない構成のアースブラシを提供す
るものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明のアースブラシは、
テープガイドドラムの回転軸端面に弾性接触するコンタ
クトと、コンタクトを保持する弾性体の板バネと前記板
バネをシャーシに固定する締結手段と、前記板バネの一
部をシャーシに設けられた位置決め穴に挿入すべく、曲
げ加工して設けられた位置決め手段とから構成され、前
記位置決め手段の先端部幅を位置決め穴の直径より小さ
く、一方位置決め手段の曲げの根本部の幅を位置決め穴
の直径に等しいかもしくはそれ以上の寸法になるよう構
成したものである。

作用 本発明は上記した構成によって取り付け作業時間を短
縮し、調整ミスの発生しないアースブラシを提供できる
こととなる。

実施例 以下本発明の一実施例のアースブラシについて、図面
を参照しながら説明する。

第１図は本発明の一実施例におけるアースブラシの要
部組立斜視図を示すものであり、第２図はその要部断面
図である。

この構成と動作について説明すると、第１図に示すよ
うに前記アースブラシ12は、導電性及び弾性を有する板
バネより成る本体22の片端付近にコンタクト18を保持
し、もう一方の端部は位置決め用の曲げ部34を有する。
中央付近は固定用の穴26が設けられており、シャーシ20
の位置決め穴28に曲げ部24を挿入し、ビス30を前記穴26
を介してシャーシ20のタップ穴32に締めることによっ
て、固定すると共に前記コンタクト18をシャフト14の端
面16に押圧させる。

ここで第２図に示すように板バネよりなる本体22の位
置決め用の曲げ部34は、シャーシ20の位置決め穴28の直
径ｄに対して挿入側の先端部の幅ｍがｄ＞ｍの関係にな
り、曲げの根本部の幅ｌがｄ≦ｌに成るように構成され
ている。この関係により、従来例で発生していた曲げ部
24と位置決め穴28の隙間Ｓがなくなり、コンタクト18と
シャフト14の端面16との接触位置ずれがなくなる。その
上、曲げ部34を位置決め穴28に挿入しやすいという効果
も有している。

ここでｄ＜ｌなる時はシャーシ20の取り付け面より曲
げ部34は浮きｋが発生し本体22は曲がりが発生するが、
曲がり量が弾性変形内に納まるよう、ｌを設定すればよ
い。

発明の効果 以上のように本発明はアースブラシの取り付け作業時
間を短縮し、調整ミスの発生がなくなるといったすぐれ
た効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるアースブラシの要部
組立斜視図、第２図はその要部断面図、第３図は従来の
アースブラシの要部斜視図、第４図はその上面図であ
る。 10……ロータ、12……アースブラシ、14……シャフト、
18……コンタクト、22……板バネ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】テープガイドドラムの回転軸端面に弾性接
   触するコンタクトと、コンタクトを保持する弾性体の板
   バネと前記板バネをシャーシに固定する締結手段と、前
   記板バネの一部をシャーシに設けられた位置決め穴に挿
   入すべく、曲げ加工して設けられた位置決め手段とから
   構成され、前記位置決め手段の先端部幅を位置決め穴の
   直径より小さく、一方位置決め手段の曲げの根本部の幅
   を位置決め穴の直径に等しいかもしくはそれ以上の寸法
   に構成して成るアースブラシ。