JP2633232B2 - 小型直流モータ - Google Patents
小型直流モータInfo
- Publication number
- JP2633232B2 JP2633232B2 JP61038829A JP3882986A JP2633232B2 JP 2633232 B2 JP2633232 B2 JP 2633232B2 JP 61038829 A JP61038829 A JP 61038829A JP 3882986 A JP3882986 A JP 3882986A JP 2633232 B2 JP2633232 B2 JP 2633232B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brush
- commutator
- small
- motor
- bent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、小型直流モータを量産する場合に用いるこ
とのできる小型直流モータに関するものである。
とのできる小型直流モータに関するものである。
従来の技術 近年、小型直流モータの刷子は、第４図に示すよう
に、刷子を整流子との摺動側付近で２〜４本程に分割さ
せ独自に整流子と接触させる様になっており、また、整
流子との摺動部は接触の安定性などから貴金属をクラッ
ドされたものになっている。
に、刷子を整流子との摺動側付近で２〜４本程に分割さ
せ独自に整流子と接触させる様になっており、また、整
流子との摺動部は接触の安定性などから貴金属をクラッ
ドされたものになっている。
第４図において、１は刷子、2a,2b,2cは分割された折曲
部支持部、4a,4b,4cは折曲部、3a,3b,3cは折曲部に貴金
属をクラッドしたクラッド部である。
部支持部、4a,4b,4cは折曲部、3a,3b,3cは折曲部に貴金
属をクラッドしたクラッド部である。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構造では、刷子の根元から
摺動部の先端までの距離の短いものなどは、刷子圧、整
流子の真円度その他工程のバラツキにより摺動特性が安
定しないため、非接触点が発生する。このような非接触
点により刷子と整流子の間にスパークが発生し、このス
パークにより刷子と整流子との表面が荒れて、摺動の摩
擦がおおきくなる。このように摩擦が大きいのに、刷子
と整流子の摺動を続けるとますます表面が荒れる。さら
に表面が荒れることにより刷子が飛びやすくなり、更に
スパークが発生しスパークの電気雑音が発生するという
問題点があった。このため、従来は刷子をＵ形に曲げ有
効長を長くさせたり、刷子の厚みを薄くしたりさせてい
たが、前者の場合には、刷子をＵ形にさせるため、整流
子と刷子との間で正確な位置決めを行う必要があり、そ
の位置決め精度を上げることが困難であった。後者の場
合は、板バネの厚みを薄くしたため、長時間の運転をさ
せる際に寿命の点で困難であるという問題があった。
摺動部の先端までの距離の短いものなどは、刷子圧、整
流子の真円度その他工程のバラツキにより摺動特性が安
定しないため、非接触点が発生する。このような非接触
点により刷子と整流子の間にスパークが発生し、このス
パークにより刷子と整流子との表面が荒れて、摺動の摩
擦がおおきくなる。このように摩擦が大きいのに、刷子
と整流子の摺動を続けるとますます表面が荒れる。さら
に表面が荒れることにより刷子が飛びやすくなり、更に
スパークが発生しスパークの電気雑音が発生するという
問題点があった。このため、従来は刷子をＵ形に曲げ有
効長を長くさせたり、刷子の厚みを薄くしたりさせてい
たが、前者の場合には、刷子をＵ形にさせるため、整流
子と刷子との間で正確な位置決めを行う必要があり、そ
の位置決め精度を上げることが困難であった。後者の場
合は、板バネの厚みを薄くしたため、長時間の運転をさ
せる際に寿命の点で困難であるという問題があった。
本発明はこのような従来の問題点を解決するものであ
り、簡単な構成で摺動特性の安定化を図り、非接触点の
発生度及び電気雑音性の向上を目的とする。
り、簡単な構成で摺動特性の安定化を図り、非接触点の
発生度及び電気雑音性の向上を目的とする。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の小型直流モータ
は板バネに整流子との摺動部分を貴金属にてクラッドし
てなる刷子を備える小型直流モータにおいて、この刷子
はクラッド部を有する折曲部と、この折曲部を支持する
小型直流モータのケースに固定された平面状の折曲部支
持部とからなる刷子を備え、前記折曲部は前記折曲部支
持部から整流子接触方向へ折曲し、且つ整流子接触面側
を突部となすようなＶ字形状にしたことを特徴とする構
成である。
は板バネに整流子との摺動部分を貴金属にてクラッドし
てなる刷子を備える小型直流モータにおいて、この刷子
はクラッド部を有する折曲部と、この折曲部を支持する
小型直流モータのケースに固定された平面状の折曲部支
持部とからなる刷子を備え、前記折曲部は前記折曲部支
持部から整流子接触方向へ折曲し、且つ整流子接触面側
を突部となすようなＶ字形状にしたことを特徴とする構
成である。
作用 本発明の小型直流モータの刷子の折曲部は整流子接触
方向へ折曲しているので、折曲部支持部が曲がりやすい
方向と、整流子が折曲部を押す方向とは異なり、刷子の
飛びはねは小さくなる。更に、整流子の折曲部がＶ字形
状なのでＶ字突部により整流子と刷子は点接触接続を可
能としたものである。
方向へ折曲しているので、折曲部支持部が曲がりやすい
方向と、整流子が折曲部を押す方向とは異なり、刷子の
飛びはねは小さくなる。更に、整流子の折曲部がＶ字形
状なのでＶ字突部により整流子と刷子は点接触接続を可
能としたものである。
実施例 以下本発明の一実施例の小型直流モータの刷子構造に
ついて、図面を参照しながら説明する。第１図に示すよ
うに、刷子１の分割された平面状の折曲部支持部2a,2b,
2cの整流子接触側にあるクラッド部3a,3b,3cを中心に整
流子方向に角度θ折曲した折曲部4a,4b,4cを整流子側を
突部となすようにＶ字形状にする。なおこの実施例で
は、分割された刷子は３本であるが、本数に関係なく上
記構成を形成すればよい。
ついて、図面を参照しながら説明する。第１図に示すよ
うに、刷子１の分割された平面状の折曲部支持部2a,2b,
2cの整流子接触側にあるクラッド部3a,3b,3cを中心に整
流子方向に角度θ折曲した折曲部4a,4b,4cを整流子側を
突部となすようにＶ字形状にする。なおこの実施例で
は、分割された刷子は３本であるが、本数に関係なく上
記構成を形成すればよい。
このようにすれば、刷子１はモータケース８側に固定
され、折曲した構成であり、整流子接触部方向への刷子
の追随性の向上と、さらにＶ形折曲部5a,5b,5cによって
整流子との接触を安定させ刷子飛びを低減できる。つま
り刷子１が曲がりやすい方向Ａと整流子７が刷子１を押
す方向Ｂとは異なるので、刷子の飛びが小さくなり、刷
子の追随生が向上する。したがって刷子の形状を複雑に
する必要もなく、品質を著しく改善することができる。
第２図は整流子と刷子との関係を示し、６は防振ゴム、
７は整流子である。
され、折曲した構成であり、整流子接触部方向への刷子
の追随性の向上と、さらにＶ形折曲部5a,5b,5cによって
整流子との接触を安定させ刷子飛びを低減できる。つま
り刷子１が曲がりやすい方向Ａと整流子７が刷子１を押
す方向Ｂとは異なるので、刷子の飛びが小さくなり、刷
子の追随生が向上する。したがって刷子の形状を複雑に
する必要もなく、品質を著しく改善することができる。
第２図は整流子と刷子との関係を示し、６は防振ゴム、
７は整流子である。
なお、整流子側への折曲部4a,4b,4cの角度θは、実験結
果より10度以上が望ましい。
果より10度以上が望ましい。
第３図は整流子回転時における上記折曲角度θを15度と
した時の一実施例の振動振幅を図３（ｂ）に、従来の刷
子振動振幅を図３（ａ）に示す。同図が示すように実施
例により刷子の振動振幅Ｔが小さくなっていることが明
らかである。なお、整流子７接触面側を突部となす折曲
部4a,4b,4cはＶ字形状であり、このＶ字形状を鋭角にす
るほど効果は大になり望ましい。
した時の一実施例の振動振幅を図３（ｂ）に、従来の刷
子振動振幅を図３（ａ）に示す。同図が示すように実施
例により刷子の振動振幅Ｔが小さくなっていることが明
らかである。なお、整流子７接触面側を突部となす折曲
部4a,4b,4cはＶ字形状であり、このＶ字形状を鋭角にす
るほど効果は大になり望ましい。
発明の効果 以上のように本発明の小型直流モータは、刷子が折曲
しているので、整流子への追随性に優れ、刷子の飛びが
小さく、刷子の折曲部は点接触接続となるので、非接触
点は減少し、摺動特性の安定化を図ることができる。よ
って、電気雑音の低減、小型直流モータそのものの品質
向上や歩留り向上、作業性の向上に大いに効果を発揮す
る。
しているので、整流子への追随性に優れ、刷子の飛びが
小さく、刷子の折曲部は点接触接続となるので、非接触
点は減少し、摺動特性の安定化を図ることができる。よ
って、電気雑音の低減、小型直流モータそのものの品質
向上や歩留り向上、作業性の向上に大いに効果を発揮す
る。
第１図は本発明の一実施例における小型直流モータの刷
子を示す斜視図、第２図は本発明の一実施例における小
型直流モータの要部断面図、第３図は本発明の一実施例
と従来例との刷子振動振幅の比較図、第４図は従来の小
型直流モータの刷子を示す斜視図である。 １……刷子、2a,2b,2c……折曲部支持部、3a,3b,3c……
クラッド部、4a,4b,4c……折曲部
子を示す斜視図、第２図は本発明の一実施例における小
型直流モータの要部断面図、第３図は本発明の一実施例
と従来例との刷子振動振幅の比較図、第４図は従来の小
型直流モータの刷子を示す斜視図である。 １……刷子、2a,2b,2c……折曲部支持部、3a,3b,3c……
クラッド部、4a,4b,4c……折曲部
Claims (1)
- 【請求項１】板バネに整流子との摺動部分を貴金属にて
クラッドしてなる刷子を備える小型直流モータにおい
て、この刷子はクラッド部を有する折曲部と、この折曲
部を支持する小型直流モータのケースに固定された平面
状の折曲部支持部とからなる刷子を備え、前記折曲部は
前記折曲部支持部から整流子接触方向へ折曲し、且つ整
流子接触面側を突部となすようなＶ字形状にしたことを
特徴とする小型直流モータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61038829A JP2633232B2 (ja) | 1986-02-24 | 1986-02-24 | 小型直流モータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61038829A JP2633232B2 (ja) | 1986-02-24 | 1986-02-24 | 小型直流モータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62196049A JPS62196049A (ja) | 1987-08-29 |
| JP2633232B2 true JP2633232B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=12536118
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61038829A Expired - Lifetime JP2633232B2 (ja) | 1986-02-24 | 1986-02-24 | 小型直流モータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2633232B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4866986B2 (ja) * | 2001-04-13 | 2012-02-01 | 並木精密宝石株式会社 | モータ用のブラシ及びそれを備えたモータ並びにブラシ製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5045206A (ja) * | 1973-08-28 | 1975-04-23 | ||
| JPS6044790B2 (ja) * | 1978-02-15 | 1985-10-05 | 松下電工株式会社 | モ−タの刷子保持装置 |
-
1986
- 1986-02-24 JP JP61038829A patent/JP2633232B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62196049A (ja) | 1987-08-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |