JP2014514440A - 導電性連続鋳造材料の連続熱処理のための装置及び滑り接触要素の配置 - Google Patents

Abstract

加熱セクションを有する金属連続鋳造材料の連続熱処理のための装置では、金属連続鋳造材料は、２つの接触ローラーを越えて案内され、第１の接触ローラー（Ｋ１）は、前記加熱セクションの第１の端部に配置され、第２の接触ローラー（Ｋ２）は、前記加熱セクションの第２の端部に配置される。両方の接触ローラーは、電流が第１の接触ローラーと第２の接触ローラーとの間で金属連続鋳造材料を通って流れるように電圧源に接続される。ここで、電気接触は、前記接触ローラーの軸と同軸に配置されたスリップリングディスク（Ｓ１）と電気接触している滑り接触要素（１）を介して接触ローラーの１つとなされる。滑り接触要素（１）は、プラグイン接続を用いて通電要素（２）の上に配置され、このプラグイン接続は引っ張ることによって分離でき、少なくとも１つの弾力のある導電性固定要素（７）を含む。

Description

本発明は、導電性押出し材料の連続熱処理のための装置及びそのような装置で使用されるような滑り接触要素の配置に関する。本発明は、導電性押出し材料の連続熱処理のための装置に関連して、詳しくは連続ワイヤーアニール装置ともまた呼ばれる、金属ワイヤーのためのアニール装置に関連して述べられる。しかしながら、本発明の核心は、他の装置または方法に関連してまた有利に適用もできる滑り接触要素の配置である。

連続ワイヤー抵抗アニール装置ともまた呼ばれる、導電性連続ワイヤーアニール装置の場合には、電流の助けを借りて加熱すべきワイヤーへの電流供給は、接触ディスク、接触チューブまたは接触ローラーを介して行われ、それを用いて電流が、ワイヤーに導入される。その内容がこれによって明確に且つ完全に本説明の開示の一部をなす、特許文献１は、そのような接触チューブを連続ワイヤー抵抗アニール装置のシャフトに締結するための配置、製品及び方法を述べる。

連続ワイヤーアニール装置は、引抜き加工されたワイヤーの熱処理のためにワイヤーを引抜き加工するための装置と接続してしばしば使用される。特許文献２は、ワイヤーの引抜き加工及びその後のアニーリングのための装置及び方法を述べ、最も細い金属ワイヤーの生産での両方のプロセスの相互作用を説明する。特許文献３は、ワイヤーを引抜き加工するための最新装置及び対応する方法を開示する。複数の接触ディスクを備えた金属押出し材料のアニーリング処理のためのアニーリング装置は、特許文献４で述べられる。これらの３つの公表された文書、すなわち特許文献２、特許文献３及び特許文献４の内容もまた、これによって明確に且つ完全に本説明の開示の一部をなす。

その内容がこれによって明確に且つ完全に本説明の開示の一部をなす、特許文献５は、そのような連続ワイヤーアニール装置の更なる例を述べる。そのような連続ワイヤーアニール装置の接触ローラーが、「カーボン」またはカーボンブラシを介して、すなわち摩耗しやすい滑り接触要素を介して電気接触する方法は、特許文献５で詳しく述べられる。これらのカーボンブラシは、比較的頻繁に新しい部品と取り換えなければならない摩耗部品である。カーボンブラシは、大部分はグラファイトから成る（非特許文献１）。使用事例に応じて、それらは、金属部材（銅、銀、モリブデン）を使って、また結合剤（ピッチ、樹脂またはプラスチック粉末）も使ってある程度更に強化される。または、それらは、まったく金属だけから成る。これらの場合には、それらはまた、「ブラシ」とも呼ばれ、剛毛は、金属ワイヤーから成る。

ポテンショメーター、ロータリースイッチでの及び電流コレクタへのワイヤー接点は、同じ材料から成るが、しかし電流コレクタの場合には滑りストリップと呼ばれ、ポテンショメーターの場合にはスライダーと呼ばれる。

独国特許出願公開第１０２００９００８６９５号明細書 独国特許出願公開第１１７９７２４号明細書 独国特許出願公開第１０２００７０１９２８９号明細書 独国特許出願公開第１９９３９３９９号明細書 独国特許発明第１９６１４５８６号明細書

http://de.wikipedia.org/wiki/Kohleburste http://de.wikipedia.org/wiki/Steckverbinder http://de.wikipedia.org/wiki/Kunstoff#Elastomer http://de.wikipedia.org/wiki/Leitfahige_Polymers

本発明は、そのような連続ワイヤーアニール装置での滑り接触要素が摩耗を極めて受けやすいことによって引き起こされる問題を軽減する技術的教示を明記するという目的に基づいている。

本発明によると、この目的は、プラグ接続部を用いた電流供給要素の上または電流供給要素での少なくとも１つの滑り接触要素の配置であって、プラグ接続部が、引き離すことによって分離でき、少なくとも１つの弾力のある導電性締結要素を含むような配置を用いて達成される。

これに関連して、滑り接触要素は、可動導体に電気接触するのに適するように構築される導電性物体を意味すると理解すべきである。そのような滑り接触要素についての例は、好ましくは弾性マウントまたは空気圧マウントの助けを借りて接触すべき可動導体に押し付けることができるカーボンブラシまたは他の好ましくは金属導体配置である。特に回転システムに電流を送る場合には、スリップリングまたは整流子の上を走るカーボンブラシが、使用される。滑り接触要素についての更なる例は、ワイヤーまたはレールに接触する滑りシューである。この場合には、電流は好ましくは、銅ストランド（strand）との接続部を介して伝えられ、銅ストランドは次いで、スタンピング、リベットまたは接着性接点を用いて滑り接触要素にしっかりと接続され、滑り接触要素は、好ましくは摩耗材料から作られ、特に好ましくはグラファイトに基づいて作製される。

好ましくは、滑り接触要素を構築するために使用される材料は、接触すべき導体の材料よりも柔らかく、その結果導体は、摩耗から保護される。接触すべき導体の表面での摩擦に起因して、より柔らかい滑り接触要素は、より長い運転の過程で摩耗し、そのために、摩耗した滑り接触要素は、新しい滑り接触要素と定期的に置き換えなければならない。引き離すことによって分離でき、少なくとも１つの弾力のある導電性締結要素を含む少なくとも１つのプラグ接続部を用いた電流供給要素の上または電流供給要素での少なくとも１つの滑り接触要素の本発明による配置は、本発明によるプラグ接続部が滑り接触要素の簡単な置換えを可能にするので、これと関連する問題を軽減する。摩耗限度まで擦り減っている摩耗した滑り接触要素は、耐用年数の終わりにただ電流供給要素から引き離すだけで簡単に分離でき、新しい滑り接触要素は、非常に簡単に電流供給要素にプラグ接続できる。

本発明による滑り接触要素は、電流供給要素へのそれらの締結の簡単な方法に起因して特に簡単な方法で設計し、作製することができる。電流供給要素は、事実上は摩耗を受けず、殆ど制限なく再利用できる。

これに関連して、電流供給要素は、本発明による配置の導電性構造要素を意味すると理解され、その導電性構造要素は、外部の電流または電圧源及び少なくとも１つの滑り接触要素に導電的に接続され、好ましくは周囲のものに関して、特に本発明による配置またはこの配置を含有する装置の筐体に関して電気的に絶縁される。電気接触に加えて、この電流供給要素はまた、少なくとも１つの滑り接触要素を保持し、案内するためにも使用される。その内容がこれによって明確に且つ完全に本説明の開示の一部をなす、特に特許文献５は、図３で電流供給要素の例を示し、その電流供給要素はまた、電流源へのカーボンブラシの電気的接続に加えて、ワイヤーアニール装置の筐体に関して電気的に絶縁されるカーボンブラシを保持するためにも使用される。

これに関連して、プラグ接続部は、２つの構成要素の、好ましくは少なくとも１つの滑り接触要素への少なくとも１つの電流供給要素の、機械的接続部を意味すると理解され、その機械的接続部は、好ましくは第１の構成要素を第２の構成要素にプラグ接続することによって作成でき、好ましくは２つの構成要素の１つをもう一方の構成要素から引き離すことによって再び分離できる。好ましくは、このプロセスは、どんな残留痕跡も残さず、その結果両方の構成要素は好ましくは、プラグ接続及びその後の引き離しによって変化することはあり得ない。そのようなプラグ接続部の周知の例は、電気ケーブルを接続し、分離するための従来のプラグコネクタである。電気的プラグ接続部の場合には、人は、プラグ接続部のオス部分（外部に向く接触ピンを備える）をメス部分（内部に向く接触開口を備える）と区別する（非特許文献２）。オスメス両方のプラグ要素を持つプラグコネクタもまたある。

引き離すことよって分離できるそのようなプラグ接続部の保持力及び安定性を改善するために、本発明は、本発明によるプラグ接続部が少なくとも１つの弾力のある導電性締結要素を含むと規定する。

これに関連して、弾性締結要素は、本発明による配置の構造要素を意味すると理解され、その構造要素は、締結のために、特に本発明によるプラグ接続部の保持力及び安定性を改善するために使用され、この締結要素がその弾力のある性質を用いて可逆的形状変化を行うことができるという点において、その構造要素は、プラグ接続部を一緒に差し込んだ後、プラグ接続部の不適切な分離を防止するまたは少なくとも妨げることができる力を築くためにプラグ接続部を一緒に差し込んでいる間は使用される。プラグ接続部が存在する間は、弾性締結要素は、絶えず圧力下にあり、そのことは、プラグ接続部を一緒に差し込んでいる間は影響を受ける弾性締結要素の可逆的変形を維持し、その結果としてプラグ接続部を一緒に差し込んでいる間に築き上げられた力は、プラグ接続部を一緒に差し込んだ後のプラグ接続部の不適切な分離を絶えず防止するまたは少なくとも妨げる。従って、好ましくは、本発明による弾性締結要素は、本発明による配置の運転の特定の条件下でさえ、特に熱的負荷及び電流負荷の下では、滑り接触要素の耐用年数の間にそれらの弾力性を失わない材料から成る。

これに関連して、導電性弾性締結要素は、その導電率が少なくとも、本発明による配置の適切な機能を果たすことができるために、プラグ接続部を介して電流供給要素にまたは電流供給要素の上に配置された滑り接触要素に電流供給要素から電流を送ることが満足のいく程度に保証されるほどに高い、弾性締結要素を意味すると理解すべきである。

その特徴がまた他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい、本発明の好ましい実施形態によると、少なくとも１つのピン状構造体、好ましくは外部に向く接触ピン、及びピン状構造体に適合する少なくとも１つの中空構造体、好ましくは内部に向く接触開口を含むプラグ接続部を備える配置が、提供され、ピン状構造体、中空構造体及び少なくとも１つの弾力のある導電性締結要素は、プラグ接続部を一緒に差し込んでいる間はピン状構造体及び中空構造体の相互に適合する壁の間に弾力のある導電性締結要素を置くことができるように構成される。

これに関連して、ピン状構造体は、この構造体の支持面から外に面しており、このピン状構造体がそれと適合する中空構造体と相互作用してプラグ接続部を構築するのに適しているように構成される、高くなった成形物を意味すると理解される。

これに関連して、ピン状構造体に適合する中空構造体は、この構造体の支持面、好ましくはくぼみの内部に向き、この中空構造体がそれと適合するピン状構造体と相互作用してプラグ接続部を構築するのに適しているように構成される、成形物を意味すると理解される。

その特徴がまた他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい、本発明の更なる好ましい実施形態によると、少なくとも１つの締結要素が少なくとも１つのピン状構造体を少なくともある程度環状に取り囲む配置が、提供される。好ましくは、締結要素は、円筒状リングの形状を含み、その高さ及び内部半径は、リングを押して少なくとも１つのピン状構造体を覆うことができ、リングが好ましくはピン状構造体の外端を越えて突出せず且つ好ましくはリングによって少なくともある程度覆われるピン状構造体の壁の上にしっかりと座るようにピン状構造体の上にリングを置くことができるような、すなわち好ましくは力を加えないとリングをずらすことができないようにリングが配置されるような寸法にされる。

その特徴がまた他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい、本発明の更なる好ましい実施形態によると、少なくとも１つの滑り接触要素がカーボンブラシである配置が提供される。特にグラファイトに基づくカーボンブラシは、とりわけそれらが金属よりも大幅に柔らかいので、多数の応用での好ましい滑り接触要素である。グラファイトの機械的性質は、この材料がプラグ接続部に特に適していると思わせる。この材料の導電率もまた、多数の応用にとって満足のいくものである。

その特徴がまた他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい、本発明の更なる好ましい実施形態によると、少なくとも１つの締結要素が少なくともある程度弾力のあるプラスチックから成る配置が、提供される。

これに関連して、弾力のあるプラスチックは、弾性固形物を意味すると理解され、その材料は、好ましくは単量体有機分子からこれらの分子の重合を用いて少なくともある程度合成的にまたは半合成的に生成される（いわゆるポリマープラスチックまたは単に「ポリマー」）。弾性ポリマーはまた、エラストマーとも呼ばれる。エラストマーは、圧縮または膨張を用いてそれらの形状を弾性的に変えることができ、圧縮または膨張の終了後に、エラストマーは、その原形をすぐに取り戻す（非特許文献３）。エラストマーは特に、すべての種類の架橋ゴムを含む。架橋は好ましくは、硫黄を使った加硫を用いて、過酸化物、金属酸化物を用いてまたは照射を用いて行われる。

エラストマーは、主に広い網目の方法（wide-meshed manner）で架橋され、従って柔軟性がある。エラストマーは、加熱の間は柔らかくならず、殆どの溶媒に溶解しない。それ故に、エラストマーは例えば、衛生用品または化学薬品手袋に使用される。自動車用タイヤのゴム混合物は同様に、加硫を用いてその性質を得るエラストマーである。エラストマーについての例は、天然ゴム（ＮＲ）、アクリロニトリルブタジエンゴム（ＡＢＲ）、スチレンブタジエンゴム（ＳＢＲ）、クロロプレンゴム（ＣＲ）、ブタジエンゴム（ＢＲ）及びエチレンプロピレンジエンゴム（ＥＰＤＭ）である。

弾力のあるプラスチックは、導電性になることもあり、または添加物を用いて導電性にすることができる。一般にプラスチックは、優れた絶縁体と見なされる。これは、ポリマーが導電性のための基本的要件、準自由電子を完全に欠いているからである。電子を鎖に供給する（還元）かまたは除去（酸化）によって電子運動のための自由位置を作る物質を加えること（ドーピング）によって、導電性ポリマーを作ることが可能である。それ故に、例えば、ポリアセチレン及びポリフェニレン（ｐ−フェニレン）は、もしそれらに臭素、ヨウ素または過塩素酸をドープすれば導電性になる。更に重要な導電性ポリマーは、塩酸をドープされたポリアニリン及び陽極酸化からのポリピロールである。自己導電性ポリマーともまた呼ばれる、導電性ポリマーは、導電性を持つプラスチックである。このことは、電流を伝えない通常のポリマーと対照的である。ポリマーの導電性は、電荷キャリアの自由移動を可能にする共役二重結合を用いて達成される。このことは、ポリマーそれ自体が電流を伝えない場合の、例えばアルミニウムフレーク（aluminium flakes）またはカーボンブラック等の導電性添加物と対照的である。

自己導電性ポリマーの構造（非特許文献４）は、従来のプラスチックに似て、著しく不規則である。自己導電性ポリマーは、分解されない方法では溶解も溶融もしない。しばしば、そのポリマーはまた、望ましくない副反応が形成中に生じることもあるので、理想的な化学組成から外れもする。その構造は、従ってその物理的性質もまた、合成条件によって強く影響される。使用されるモノマーは別として、とりわけ、溶媒、導電性の塩及び酸化条件は、ポリマーの化学組成及び形態に影響を及ぼす。

導電性は、自由に移動できる電荷キャリアを必要とする。従って、自己導電性ポリマーは、共役二重結合の形で拡張π電子系を有する。欠陥の電子は、電荷キャリアとして使用される。ポリアセチレンは、例外を形成し、その場合負に帯電したポリマー構造がまた、作られることもあり得る。アニオン（anion）は、酸化されたポリマー構造の電荷補償のためにポリマーに埋め込まれる。もし電流が流れるならば、共役鎖だけが有限長を有するので、電荷キャリアもまた、１つのポリマー鎖から隣接のポリマー鎖へと渡り歩かなければならない。従って、全体の抵抗は、ポリマー鎖での抵抗及び鎖間の抵抗の合計から生じる。鎖間の抵抗が高いほど、導電率により大きな影響を及ぼす。共役鎖が短いほど、電荷キャリアは、鎖間をより頻繁に移動しなければならないので、抵抗はより高い。

理想的には、ポリマー構造は、可逆的方法で電気化学的に酸化、還元できる。結果として、導電率は、還元された絶縁性状態から酸化された導電性状態まで変えることができる。欠陥の電子は、酸化を用いて共役ポリマー鎖に注入される。最初に、導電率は、発生する電荷キャリアの数と共に上昇する。しかしながら、過酸化は、共役の不可逆的破壊に、それ故に導電性の喪失につながる。ポリマー鎖は、酸化によって正に帯電するので、アニオンが、電荷補償のためにポリマー層に埋め込まれる。還元の間に、アニオンは、電解質溶液中に再び押し戻される。他方では、特にもしポリマーで多少動けなくなる大きいアニオン、例えばポリスチレンスルホン酸が、合成中に使用されるならば、電荷中性を維持するためのカチオン（cation）の埋め込みもまた、可能である。用語「ドーピング」はまた、自己導電性ポリマーの場合にも使用される。それ故に、酸化は、ｐ型ドーピングと呼ばれる。しかしながら、酸化は、無機半導体の古典的ドーピングと同程度ではない。無機半導体では、不純物原子は、比較的少濃度で導入される。対照的に、ポリマー構造の酸化は、電荷キャリアを直接に且つ大幅により高い濃度で生成する。薄層の場合には、導電性ポリマーの色は、酸化状態に依存する。

自己導電性ポリマーの準備は、化学的に、電気化学的に、光電気化学的にまたはＣＶＤ（化学気相堆積）技術を使用して実行できる。利用できる様々な出発化合物は別として、広範囲の化学的及び物理的性質は、その誘導体化を用いてまたはコポリマーの形成を用いて実現できる。薄層の電気化学的堆積は、モノマー開始材料の酸化を用いると非常に簡単である。自己導電性ポリマーは、酸化された導電性状態で生成される。ポリマー構造の正電荷は、導電性の塩のアニオンの埋め込みを用いて補償される。自己導電性ポリマーの重要な例は、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリパラフェニレン、ポリピロール及びポリチオフェンである。

その特徴がまた他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい、本発明の更なる好ましい実施形態によると、本発明による配置は、少なくとも１つの回転導体への電流供給部の構成要素として提供される。そのような回転導体の例は、電気機械または装置の整流子、スリップリング及び同様のまたは他の回転する導電性設計要素である。

その特徴がまた他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい、本発明の更なる好ましい実施形態によると、本発明による配置は、その軸に沿って動かされる少なくとも１つのワイヤーへの電流供給部の構成要素として提供される。そのような応用の重要な例は、導電性連続ワイヤーアニール装置、ポテンショメーター及び電流コレクタである。

その特徴がまた他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい、本発明の更なる好ましい実施形態によると、本発明による配置は、金属押出し材料の連続熱処理のための装置の構成要素として提供される。

本発明によると、プラグ接続部を用いて電流供給要素の上または電流供給要素に配置される滑り接触要素の支援により可動導体に電流を供給するための方法であって、引き離すことによって分離でき、少なくとも１つの弾力のある導電性締結要素を含むような方法もまた、提供される。

その特徴がまた他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい、本発明の好ましい実施形態によると、カーボンブラシとして構成される滑り接点を使う方法もまた、提供される。

本発明によると、少なくとも１つの加熱セクションを備える金属押出し材料の連続熱処理のための装置であって、その装置では金属押出し材料は、２つの接触ローラーを越えて案内され、第１の接触ローラーは、この少なくとも１つの加熱セクションの第１の端部に配置され、第２の接触ローラーは、その加熱セクションの第２の端部に配置され、第１及び第２の接触ローラーは、電流が第１の接触ローラーと第２の接触ローラーとの間で金属押出し材料を通って流れるように電圧源に接続され、接触ローラーの少なくとも１つは、この接触ローラーの軸に同軸に配置されたスリップリングディスクと電気接触している少なくとも１つの滑り接触要素を介して電気接触する、装置が更に提供される。ここで、少なくとも１つの滑り接触要素は、プラグ接続部を用いて電流供給要素の上または電流供給要素に配置され、そのプラグ接続部は、引き離すことによって分離でき、少なくとも１つの弾力のある導電性締結要素を含む。

その特徴がまた他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい、本発明の好ましい実施形態によると、アニーリング装置の筐体にしっかりと接続され、この筐体に関して電気的に絶縁される電流供給要素の上にまたは電流供給要素に配置される少なくとも１つの滑り接触要素を備える装置が、提供される。

その特徴がまた他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい、本発明の更なる好ましい実施形態によると、少なくとも１つの滑り接触要素を備え、ピストン／シリンダー装置のピストンが、スリップリングから離れて面するその滑り接触要素の端部に作用する、装置が、更に提供される。

その特徴がまた他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい、本発明の更なる好ましい実施形態によると、ピストン／シリンダー装置が、装置の筐体の上に筐体から電気的に絶縁されたホルダーを用いて配置される、装置が、更に提供される。

その特徴がまた他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい、本発明の更なる好ましい実施形態によると、少なくとも１つの滑り接触要素がカーボンブラシである、装置が、更に提供される。

下記では、本発明は、好ましい例となる実施形態に基づき、図の助けを借りてより詳細に説明される。

本発明による配置の第１の例となる実施形態を概略的に示す図である。 本発明による配置の第２の例となる実施形態を概略的に示す図である。 本発明による配置の第３の例となる実施形態を概略的に示す図である。 本発明による配置の第４の例となる実施形態を概略的に示す図である。 本発明による装置の例となる実施形態の第１の部分図を概略的に示す図である。 本発明による装置の例となる実施形態の第２の部分図を概略的に示す図である。

図１ａは、本発明の例となる実施形態を概略的に示し、その実施形態では滑り接触要素１は、電流供給要素２に存在する中空構造体６の中に適合するピン状構造体５を含む。ここで示す図はどれも、縮尺比に忠実でない。特に空隙３及び４は、好ましくは図で例示するよりも実質的にもっと小さい。図１ａで示す例となる実施形態では滑り接触要素１のピン状構造体５を環状に取り囲む、弾力のある導電性締結要素７は、この締結要素が、プラグ接続部を一緒に差し込んでいる間はピン状構造体及び中空構造体の相互に適合する壁８と９との間に置かれるように構成される。

図１ｂで示す例となる実施形態は、空隙４が、図１ａで示す例となる実施形態でのような平行な表面によって境界を定められないという点において、それどころか図１ｂで示す例となる実施形態の中空構造体６が、円錐状に下方へ延び、その結果として、図１ａと比較してより大きい空隙４の実質的に消失しない残留体積が、生じるという点において図１ａで示す例となる実施形態と異なる。

図２ａ及び図２ｂは、本発明による配置の更なる例となる実施形態を示し、その実施形態ではピン状構造体５は、図１ａ及び図１ｂの例となる実施形態でのように滑り接触要素１の上に取り付けられず、むしろ電流供給要素２の上に取り付けられる。それに応じて、ピン状構造体５に適合する中空構造体６は、滑り接触要素１の中に取り付けられる。

もし１つのピン状構造体の代わりに、複数のピン状構造体が提供されるならば、更なる例となる実施形態が、結果的に生じる。もしピン状構造体または中空構造体の壁８及び９が、弾性締結要素と壁との間の摩擦を増加させる溝プロファイルまたは他のプロファイル構造を提供されるならば、プラグ接続部（ＳＶ）の安定性は、更に増加することもあり得る。

図３は、本発明による装置の例となる実施形態を部分図で概略的に示し、その実施形態ではワイヤーは、２つの接触ローラーＫ１、Ｋ２を越えて走り、ワイヤーは、その接触ローラー間で加熱セクション（ＥＳ）を通過する。

図４は、本発明による装置、特にワイヤーアニール装置の更なる部分図を概略的に示す。ワイヤー（Ｄ）は、接触ローラーＫ１を越えて走り、スリップリングＳ１が、その接触ローラーに関して同軸に配置される。滑り接触要素１は、プラグ接続部（ＳＶ）の助けを借りて電流供給要素２の上に取り付けられ、弾力のある導電性締結要素は、この図では示されない。電流供給要素２は、ピストン／シリンダー装置（ＫＺＥ）によって保持され、案内される。

１ 滑り接触要素
２ 電流供給要素
３ 空隙
４ 空隙
５ ピン状構造体
６ 中空構造体
７ 弾力のある導電性締結要素
８ ピン状構造体の壁
９ 中空構造体の壁
Ｄ ワイヤー
ＥＳ 加熱セクション
Ｋ１ 接触ローラー
Ｋ２ 接触ローラー
ＫＺＥ ピストン／シリンダー機
Ｓ１ スリップリング
ＳＶ プラグ接続部

Claims (15)

1. プラグ接続部を用いた電流供給要素（２）の上または該電流供給要素（２）での少なくとも１つの滑り接触要素（１）の配置であって、前記プラグ接続部が、引き離すことによって分離でき、少なくとも１つの弾力のある導電性締結要素（７）を含む、
   配置。
2. 少なくとも１つのピン状構造体（５）及び該ピン状構造体に適合する少なくとも１つの中空構造体（４）を含むプラグ接続部を備え、前記ピン状構造体、前記中空構造体及び前記少なくとも１つの弾力のある導電性締結要素（７）は、前記プラグ接続部を一緒に差し込んでいる間は、前記ピン状構造体及び前記中空構造体の相互に適合する壁（８，９）の間に前記弾力のある導電性締結要素を置くことができるように構成される、請求項１に記載の配置。
3. 少なくとも１つの締結要素は、少なくとも１つのピン状構造体を少なくともある程度環状に取り囲む、請求項２に記載の配置。
4. 前記少なくとも１つの滑り接触要素は、カーボンブラシである、請求項１から３の一項に記載の配置。
5. 少なくとも１つの締結要素は、少なくともある程度弾力のあるプラスチックから成る、請求項１から４の一項に記載の配置。
6. 少なくとも１つの回転導体への電流供給部の構成要素としての請求項１から５の一項に記載の配置。
7. 軸に沿って動かされる少なくとも１つのワイヤーへの電流供給部の構成要素としての請求項１から６の一項に記載の配置。
8. 金属押出し材料の連続熱処理のための装置の構成要素としての請求項１から７の一項に記載の配置。
9. プラグ接続部を用いて電流供給要素の上または該電流供給要素に配置される滑り接触要素の支援により可動導体に電流を供給するための方法であって、前記プラグ接続部が、引き離すことによって分離でき、少なくとも１つの弾力のある導電性締結要素を含む、
   方法。
10. カーボンブラシとして構成される滑り接触要素を使う、請求項９に記載の方法。
11. 少なくとも１つの加熱セクションを備える金属押出し材料の連続熱処理のための装置であって、
    該装置では前記金属押出し材料は、２つの接触ローラー上で案内され、
    前記第１の接触ローラー（Ｋ１）は、この少なくとも１つの加熱セクションの第１の端部に配置され、前記第２の接触ローラー（Ｋ２）は、前記加熱セクションの第２の端部に配置され、
    前記第１及び前記第２の接触ローラーは、電流が前記第１の接触ローラーと前記第２の接触ローラーとの間で前記金属押出し材料を通って流れるように電圧源に接続され、
    前記接触ローラーの少なくとも１つは、この接触ローラーの軸に同軸に配置されたスリップリングディスク（Ｓ１）と電気接触している少なくとも１つの滑り接触要素（１）を介して電気接触する、装置において、
    前記少なくとも１つの滑り接触要素（１）が、プラグ接続部（ＳＶ）を用いて電流供給要素（２）の上または該電流供給要素（２）に配置され、前記プラグ接続部が、引き離すことによって分離でき、少なくとも１つの弾力のある導電性締結要素（７）を含むることを特徴とする、装置。
12. 前記アニーリング装置の筐体にしっかりと接続され、この筐体に関して電気的に絶縁される電流供給要素（２）の上にまたは該電流供給要素（２）に配置される少なくとも１つの滑り接触要素（１）を備える、請求項１１に記載の装置。
13. 少なくとも１つの滑り接触要素を備え、ピストン／シリンダー装置（ＫＺＥ）のピストンが、前記スリップリングから離れて面する前記少なくとも１つの滑り接触要素の端部に作用する、請求項１１または１２の一項に記載の装置。
14. 前記ピストン／シリンダー装置は、前記装置の前記筐体の上に該筐体から電気的に絶縁されたホルダーを用いて配置される、請求項１３に記載の装置。
15. 少なくとも１つの滑り接触要素は、カーボンブラシである、請求項１１から１４の一項に記載の装置。

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