JPH05291889A - 可飽和トランスを用いた完全固体素子化パルス電源 - Google Patents

可飽和トランスを用いた完全固体素子化パルス電源

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JPH05291889A
JPH05291889A JP8739092A JP8739092A JPH05291889A JP H05291889 A JPH05291889 A JP H05291889A JP 8739092 A JP8739092 A JP 8739092A JP 8739092 A JP8739092 A JP 8739092A JP H05291889 A JPH05291889 A JP H05291889A
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JP
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saturable
transformer
reactor
pulse
current
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Application number
JP8739092A
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English (en)
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Kiyoshi Yatsui
八井  浄
Kazuma Kurihara
一真 栗原
Takashi Sakukawa
貴志 佐久川
Yasuo Kataoka
康夫 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置構成の簡単化を図る。 【構成】 半導体スイッチ(SW)に直列に可飽和リア
クトル(SI1)を設けて磁気アシストを行い、エネル
ギー蓄積用コンデンサ(C0)の放電パルス電流を可飽
和トランス(ST)の一次電流として該トランスによる
昇圧動作でコンデンサ(C1)を充電し、可変リアクト
ル(L0)でタイミング調整した可飽和トランスの磁気
スイッチ動作によりコンデンサ(C1)からパルス圧縮
した電流を放電管(DT)に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高電圧・大電流パルス
を発生するためのパルス電源に関する。
【0002】
【従来の技術】パルスレーザ励起やパルスプラズマ発生
用のパルス電源には、半導体スイッチと磁気スイッチに
なる可飽和リアクトルを用いた図4に示す構成のものが
ある。同図中、複数個直列接続されるサイリスタTHは
高電圧の半導体スイッチとされ、高電圧充電されたコン
デンサC12とリアクトルLの直列回路を短絡することで
電流I1によりC12の極性が反転し、C11とC12が直列
結合となりLC反転の倍電圧を発生させる。
【0003】この電圧発生により可飽和リアクトルSR
1とコンデンサC11,C12,C2の直列回路にパルス圧縮
した電流I2を得、さらにコンデンサC2の電圧により可
飽和リアクトルSR2とコンデンサC3,C2の直列回路
にパルス圧縮した電流I3を得、最終段の可飽和リアク
トルSR3と放電管DTにパルス圧縮した高電圧・大電
流パルスI4を得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成において、
初段の半導体スイッチ(サイリスタTH)はLC反転の
倍電圧効果によりレーザ発振に必要な出力電圧の約1/
2を負担し、可飽和リアクトルの磁気スイッチ作用でパ
ルス圧縮を行い、必要とするパルス幅を得るのに可飽和
リアクトルとコンデンサをはしご状に複数段設けてい
る。
【0005】ここで、一般的なパルスレーザ(例えばエ
キシマレーザ、横型励起CO2レーザ等)の放電励起に
は電源の出力電圧として数+KVを必要とするのに対
し、現在の半導体素子では数KVの耐圧しか得られない
ため、半導体素子を多数個直列に接続して所期の耐電圧
を得るようにしており、半導体素子の電力損失も考慮す
ると大型、大容量の初段スイッチ構成になってしまう。
なお、LC反転を行わない場合には必要とする半導体素
子数が倍増する。
【0006】また、可飽和リアクトルの体積(個数)
は、電圧と通電時間の積(電圧時間積V×t)に比例す
ることから、特に1段目の磁気圧縮には多数個の可飽和
リアクトルコアが必要となり、可飽和リアクトルとコン
デンサの回路をはしご状に複数段設ける構成では装置構
成が大型,高価になる。
【0007】従来の他のパルス電源として、図5に示す
ように、電流上昇率(di/dt)の大きなガス入放電
スイッチ素子S(サイラトロン等)を用い、そのスイッ
チングによるパルスをそのまま放電管DTに供給するも
のがあるが、ガス入放電スイッチ素子Sの寿命が約10
8パルスと短く、高い繰り返しの出力を得る電源として
は短寿命になり採用できない。
【0008】本発明の目的は、装置構成の簡単化を図っ
たパルス電源を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、半導体スイッチと、この半導体スイッチに
直列接続されて磁気アシストを行う可飽和リアクトル
と、直流電圧で充電される第1のコンデンサと、可変リ
アクトルと、この可変リアクトルと前記コンデンサと前
記半導体スイッチ及び可飽和リアクトルに一次巻線が直
列接続され該半導体スイッチのオンによって一次電流が
供給されて昇圧出力を得ると共に前記可変リアクトルに
よってタイミング調整された磁気スイッチ動作を得る可
飽和トランスと、この可飽和トランスのトランス動作中
の二次出力電流が供給される第2のコンデンサとリアク
トルの直列回路と、前記可飽和トランスのトランス動作
後の磁気スイッチ動作により前記第2のコンデンサの充
電電圧が可飽和トランスの二次巻線を通して印加されて
パルス放電を得る第3のコンデンサと放電管の並列回路
とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】半導体スイッチを可飽和リアクトルで磁気アシ
ストすることによりスイッチング損失を低減すると共に
電流上昇率を高めるスイッチング動作を行い、このパル
ス電流に対して可飽和トランスのトランス動作により昇
圧したパルス電流を得ると共にその後の磁気スイッチ動
作によりパルス圧縮をして放電管に高電圧・大電流の短
パルスを供給する。可飽和トランスの昇圧動作から磁気
スイッチ動作への切り換えのタイミングを可変リアクト
ルL0のインダクタンス調整によって最適化する。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す回路図であ
る。半導体スイッチSWは、GTOサイリスタ,SIサ
イリスタ,IGBT等の半導体素子の複数個直列接続で
構成された初段スイッチにされる。
【0012】可飽和リアクトルSI1と初段エネルギー
蓄積コンデンサC0とタイミング調整用可変リアクトル
0及び可飽和トランスSTの一次巻線は直列接続され
て半導体スイッチSWに並列接続される。
【0013】可飽和リアクトルSI1は、実効動作磁束
密度量(△B)の大きな磁心材、例えば鉄基非晶質合金
磁心材や鉄基超微結晶質合金磁心材、コバルト基非晶質
合金等の磁心材を持ち、半導体スイッチSWをアシスト
するための磁気アシストとして使用される。
【0014】可飽和トランスSTは、高い角形比を持つ
磁心材、例えば鉄基非晶質合金磁心材や鉄基超微晶質合
金磁心材、コバルト基非晶質合金等の磁心材を持ち、1
対n(例えばn=3)の巻線比を持つ。
【0015】可飽和トランスSTの二次巻線にはコンデ
ンサC1とパルス幅調整用可変リアクトルL1及びコンデ
ンサCPの直列回路が並列接続される。また、コンデン
サCPにはリアクトルL2と放電管DTが並列接続され
る。
【0016】本実施例の動作を説明する。まず、コンデ
ンサC0は直流電源DCによって高圧充電しておく。こ
の後、半導体スイッチSWをオンさせることにより、コ
ンデンサC0→可飽和リアクトルSI1→半導体スイッチ
SW→可飽和トランスSTの一次巻線→可変リアクトル
0の経路で一次電流I0を流す。
【0017】この電流I0に対して、可飽和トランスS
Tは非飽和領域で動作させ、その巻数比(1対n)によ
る昇圧した電圧を二次巻線に得るトランスとして動作さ
せる。
【0018】このときの可飽和トランスSTの二次側で
は、コンデンサC1→可変リアクトルL1→リアクトルL
2→可飽和トランスSTの二次巻線の経路で二次電流I1
が流れ、コンデンサC1を昇圧後の電圧(一次側のn倍
の電圧)で充電する。
【0019】この後、可飽和トランスSTが飽和領域に
入ると、一次側と二次側が非結合状態となり、トランス
としての作用でなく可飽和リアクトルとして作用する磁
気スイッチとなり、二次巻線が低インダクタンスになっ
てパルス圧縮した電流I2によってコンデンサCPを高速
充電する。
【0020】このコンデンサCPの充電電圧によって放
電管DTには短絡電流I3を供給、すなわち高電圧・大
電流のパルス電流I3を放電管DTに供給する。
【0021】従って、本実施例によれば可飽和トランス
STはトランス動作による高電圧発生と磁気スイッチ動
作によるパルス圧縮を行い、高電圧・大電流のパルスを
電流I2として発生し、この電流でコンデンサCPが放電
管DTの放電開始電圧まで充電されたときの電流I3
コンデンサCPと共に供給する。このトランス動作と磁
気スイッチ動作の切換タイミングが可変リアクトルL0
のインダクタンス調整によって最適化が図られる。
【0022】一方、初段スイッチになる半導体スイッチ
SWには磁気アシストとしての可飽和リアクトルSI1
が設けられることから、スイッチSWのスイッチング損
失を低減すると共に電流上昇率が高められた電流I0
可飽和トランスSTに供給する。
【0023】図2は磁気アシストを設けない場合のスイ
ッチSWの電圧・電流波形(a)と、磁気アシストを設
けた場合の電圧・電流波形(b)を示す。同図(a)の
斜線部分はスイッチSWのスイッチング損失に相当し、
磁気アシストを設けることで同図(b)に示すようにス
イッチング損失は低減され、スイッチSWの素子容量の
低減及び放熱回路の小型化を可能にする。
【0024】このスイッチング損失の低減に加えて、電
流I0のパルス幅も数分の1に短縮され、電流上昇率を
高める。これに伴い、可飽和トランスSTでは印加され
る電圧時間積(V×t)が小さくなり、そのコア体積
(個数)を減らしてその小型化を可能とし、さらにトラ
ンスSTの飽和後のインダクタンスが小さくなるためパ
ルス圧縮効果を高めることができる。例えば、1段の磁
気パルス圧縮によって百ナノ秒以下のパルス出力を得る
ことができた。
【0025】また、本実施例では可飽和トランスの昇圧
作用により、半導体スイッチSWの制御電圧を数分の1
(例えばトランス巻数比1対nでは1/n)に低減する
ことができ、半導体素子の直列接続数の低減を図ること
ができる。
【0026】なお、実施例における可飽和リアクトルS
1は図3に示すように半導体スイッチSWと直列接続
する構成にして同等の作用効果を得ることができる。ま
た、リアクトルL2を可飽和リアクトルとする構成にし
てプリパルスの発生を低減できる。また、飽和タイミン
グ調整を不要とするときにリアクトルL0を省略した構
成とすることもでき、パルス幅調整を不要とするときリ
アクトルL1を省略した構成とすることができる。
【0027】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、初段ス
イッチになる半導体スイッチに可飽和リアクトルを直列
接続した磁気アシストを行い、エネルギー蓄積用コンデ
ンサの放電パルス電流を可飽和トランスによって昇圧及
び可変リアクトルによるタイミング調整した磁気スイッ
チ動作でパルス圧縮を行うようにしたため、以下の効果
がある。
【0028】(1)可飽和リアクトルによる磁気アシス
トによって半導体スイッチのスイッチング損失を低減す
ると共に電流上昇率を高めることができる。
【0029】(2)可飽和トランスの昇圧動作によって
半導体スイッチのスイッチング電圧負担を軽減できる。
【0030】(3)電圧負担を軽減した一次電流が供給
される可飽和トランスはそのコア個数を減らすことがで
きると共に飽和後のインダクタンスを小さくしてパルス
圧縮効果を高めることができる。
【0031】(4)可飽和トランスによる昇圧、磁気パ
ルス圧縮により構成要素個数を低減できる。
【0032】(5)可変リアクトルL0により可飽和ト
ランスのトランス動作と磁気スイッチ動作の切換タイミ
ング調整ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の回路図。
【図2】スイッチ波形図。
【図3】他の実施例の回路図。
【図4】従来例の回路・波形図。
【図5】従来例の回路図。
【符号の説明】
SW…半導体スイッチ、SI1…可飽和リアクトル、S
T…可飽和トランス、DT…放電管、L0…可変リアク
トル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体スイッチと、この半導体スイッチ
    に直列接続されて磁気アシストを行う可飽和リアクトル
    と、直流電圧で充電される第1のコンデンサと、可変リ
    アクトルと、この可変リアクトルと前記コンデンサと前
    記半導体スイッチ及び可飽和リアクトルに一次巻線が直
    列接続され該半導体スイッチのオンによって一次電流が
    供給されて昇圧出力を得ると共に前記可変リアクトルに
    よってタイミング調整された磁気スイッチ動作を得る可
    飽和トランスと、この可飽和トランスのトランス動作中
    の二次出力電流が供給される第2のコンデンサとリアク
    トルの直列回路と、前記可飽和トランスのトランス動作
    後の磁気スイッチ動作により前記第2のコンデンサの充
    電電圧が可飽和トランスの二次巻線を通して印加されて
    パルス放電を得る第3のコンデンサと放電管の並列回路
    とを備えたことを特徴とする可飽和トランスを用いた完
    全固体素子化パルス電源。
JP8739092A 1992-04-09 1992-04-09 可飽和トランスを用いた完全固体素子化パルス電源 Pending JPH05291889A (ja)

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