JPH05291572A - 半導体素子とその製造方法 - Google Patents
半導体素子とその製造方法Info
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- JPH05291572A JPH05291572A JP4093265A JP9326592A JPH05291572A JP H05291572 A JPH05291572 A JP H05291572A JP 4093265 A JP4093265 A JP 4093265A JP 9326592 A JP9326592 A JP 9326592A JP H05291572 A JPH05291572 A JP H05291572A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電圧制御型負性抵抗特性をもつ3端子半導体
装置およびその製造方法に関し、電圧制御型負性抵抗特
性をもつ半導体装置を1個のMOSトランジスタによっ
て実現しDRAM等に使用することを目的とする。 【構成】 MOSトランジスタ構造を有し、そのゲート
電極6の少なくともドレイン領域3側の基板に、ドレイ
ン領域3の一部を残して牙状の溝4を形成して、ゲート
電圧VGSと基板電流ISUB との間に電圧制御型負性抵抗
特性を持たせた。また、この半導体素子の製造方法とし
て、例えば、p型等の半導体基板1の上に導電性被膜を
形成する工程と、この導電性被膜をパターニングしてゲ
ート電極6を形成する工程と、このゲート電極6の側面
に生じるペリフェラル効果によってゲート電極6のソー
ス領域2側とドレイン領域3側の基板にソース領域2の
一部とドレイン領域3の一部を残して牙状の溝4を形成
する工程を採用した。
装置およびその製造方法に関し、電圧制御型負性抵抗特
性をもつ半導体装置を1個のMOSトランジスタによっ
て実現しDRAM等に使用することを目的とする。 【構成】 MOSトランジスタ構造を有し、そのゲート
電極6の少なくともドレイン領域3側の基板に、ドレイ
ン領域3の一部を残して牙状の溝4を形成して、ゲート
電圧VGSと基板電流ISUB との間に電圧制御型負性抵抗
特性を持たせた。また、この半導体素子の製造方法とし
て、例えば、p型等の半導体基板1の上に導電性被膜を
形成する工程と、この導電性被膜をパターニングしてゲ
ート電極6を形成する工程と、このゲート電極6の側面
に生じるペリフェラル効果によってゲート電極6のソー
ス領域2側とドレイン領域3側の基板にソース領域2の
一部とドレイン領域3の一部を残して牙状の溝4を形成
する工程を採用した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOSトランジスタ構
造を有し電圧制御型負性抵抗特性をもつ半導体素子およ
びその製造方法に関する。
造を有し電圧制御型負性抵抗特性をもつ半導体素子およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、負性抵抗素子は、電圧制御型と
電流制御型に分かれ、それらのI−V特性の形状から、
前者はN特性型、後者はS特性型といわれている。図5
(A),(B)は、負性抵抗素子の特性説明図である。
この図5(A)に示されたI−V特性は電流制御型負性
抵抗特性であり、その形状からS特性型といわれ、pn
pnスイッチがその代表である。また、図5(B)のI
−V特性は電圧制御型負性抵抗特性であり、その形状か
らN特性型といわれ、2端子負性抵抗素子であるトンネ
ルダイオードや、3端子負性特性素子であるRBC(R
everce Base Current)が知られて
いる。
電流制御型に分かれ、それらのI−V特性の形状から、
前者はN特性型、後者はS特性型といわれている。図5
(A),(B)は、負性抵抗素子の特性説明図である。
この図5(A)に示されたI−V特性は電流制御型負性
抵抗特性であり、その形状からS特性型といわれ、pn
pnスイッチがその代表である。また、図5(B)のI
−V特性は電圧制御型負性抵抗特性であり、その形状か
らN特性型といわれ、2端子負性抵抗素子であるトンネ
ルダイオードや、3端子負性特性素子であるRBC(R
everce Base Current)が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の従来から
知られている負性抵抗素子はいずれもバイポーラ素子で
あって、近年多様されているMOS構造素子との整合性
が悪く、MOS主体の集積回路に使用できないという問
題があった。本発明は、上記の事情に鑑み、電圧制御型
負性抵抗特性をもつ3端子素子を1個のMOSトランジ
スタで実現しDRAM等に使用することを目的とする。
知られている負性抵抗素子はいずれもバイポーラ素子で
あって、近年多様されているMOS構造素子との整合性
が悪く、MOS主体の集積回路に使用できないという問
題があった。本発明は、上記の事情に鑑み、電圧制御型
負性抵抗特性をもつ3端子素子を1個のMOSトランジ
スタで実現しDRAM等に使用することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体素
子においては、MOSトランジスタ構造を有し、そのゲ
ート電極の少なくともドレイン側のサイドウォールの下
の基板に、ドレイン領域の一部を残して溝を形成した。
子においては、MOSトランジスタ構造を有し、そのゲ
ート電極の少なくともドレイン側のサイドウォールの下
の基板に、ドレイン領域の一部を残して溝を形成した。
【0005】また、本発明にかかる半導体素子において
は、MOSトランジスタ構造を有し、そのゲート電極の
少なくともドレイン側のサイドウォールの下の基板に、
ドレイン領域の一部を残して溝を形成し、そのゲート電
圧と基板電流との間に電圧制御型負性抵抗特性をもたせ
た。
は、MOSトランジスタ構造を有し、そのゲート電極の
少なくともドレイン側のサイドウォールの下の基板に、
ドレイン領域の一部を残して溝を形成し、そのゲート電
圧と基板電流との間に電圧制御型負性抵抗特性をもたせ
た。
【0006】そしてまた、本発明にかかる半導体素子の
製造方法においては、半導体基板の上に導電性被膜を形
成する工程と、該導電性被膜をパターニングしてゲート
電極を形成する工程と、該ゲート電極の側面に生じるペ
リフェラルエッチングによって、該ゲート電極のソース
側とドレイン側の基板にソース領域の一部とドレイン領
域の一部を残して牙状の溝を形成する工程を採用した。
製造方法においては、半導体基板の上に導電性被膜を形
成する工程と、該導電性被膜をパターニングしてゲート
電極を形成する工程と、該ゲート電極の側面に生じるペ
リフェラルエッチングによって、該ゲート電極のソース
側とドレイン側の基板にソース領域の一部とドレイン領
域の一部を残して牙状の溝を形成する工程を採用した。
【0007】
【作用】一般に、MOSトランジスタでは、ドレイン電
圧を上昇するとチャネル方向の電界がドレイン近傍で著
しく強くなるため、チャネル内の電子はこの強い電界に
より加速され容易に高エネルギ状態になり、ドレイン近
傍の空乏層内でシリコン結晶の格子と衝突して電子正孔
対を形成する。
圧を上昇するとチャネル方向の電界がドレイン近傍で著
しく強くなるため、チャネル内の電子はこの強い電界に
より加速され容易に高エネルギ状態になり、ドレイン近
傍の空乏層内でシリコン結晶の格子と衝突して電子正孔
対を形成する。
【0008】上記の最初の衝突の後、もとの電子の衝突
で新たに生じた電子が強電界によって加速されてシリコ
ン結晶の格子と衝突し、また電子正孔対を形成するとい
う過程を繰り返して、なだれ増倍または衝突電離と呼ば
れる増倍過程によって、電子と正孔からなる多数のキャ
リアを生じることになる。
で新たに生じた電子が強電界によって加速されてシリコ
ン結晶の格子と衝突し、また電子正孔対を形成するとい
う過程を繰り返して、なだれ増倍または衝突電離と呼ば
れる増倍過程によって、電子と正孔からなる多数のキャ
リアを生じることになる。
【0009】そして、衝突電離によって発生した電子正
孔対のうちの電子は高いドレイン電界に引き寄せられド
レインに流入してドレイン電流の一部になるが、正孔は
ドレイン電界によって逆に押し戻され、チャネルの下の
空乏層または基板を介してソース領域または基板へと流
れ込む。
孔対のうちの電子は高いドレイン電界に引き寄せられド
レインに流入してドレイン電流の一部になるが、正孔は
ドレイン電界によって逆に押し戻され、チャネルの下の
空乏層または基板を介してソース領域または基板へと流
れ込む。
【0010】図6(A)〜(C)は、従来のMOSトラ
ンジスタのゲート電圧と基板電流の関係説明図である。
この図において、41はp型半導体基板、42はソース
領域、43はドレイン領域、44はゲート絶縁膜、45
はゲート電極、46はチャネル、47は空乏層、48は
衝突電離を起こす領域である。
ンジスタのゲート電圧と基板電流の関係説明図である。
この図において、41はp型半導体基板、42はソース
領域、43はドレイン領域、44はゲート絶縁膜、45
はゲート電極、46はチャネル、47は空乏層、48は
衝突電離を起こす領域である。
【0011】図6(A)は、従来のMOSトランジスタ
の、ゲート電圧VGSがソースドレイン間電圧VDSより低
い場合のキャリアの振る舞いを示し、図6(B)は、ゲ
ート電圧VGSがソースドレイン間電圧VDSより高い場合
のキャリアの振る舞いを示し、図6(C)は、ゲート電
圧と基板電流ISUB の特性を示している。
の、ゲート電圧VGSがソースドレイン間電圧VDSより低
い場合のキャリアの振る舞いを示し、図6(B)は、ゲ
ート電圧VGSがソースドレイン間電圧VDSより高い場合
のキャリアの振る舞いを示し、図6(C)は、ゲート電
圧と基板電流ISUB の特性を示している。
【0012】一般に衝突電離の起こりやすさは、衝突電
離を起こす領域48、すなわち、高電界である空乏層の
広さと、衝突電離を起こす電子の量でほぼ決定される。
離を起こす領域48、すなわち、高電界である空乏層の
広さと、衝突電離を起こす電子の量でほぼ決定される。
【0013】そして、この従来のMOSトランジスタに
おいて、ソース領域42の電圧VSとp型半導体基板4
1の電圧VBGを0とし、ゲート電圧VGSをソースドレイ
ン間電圧VDSより低い範囲で上昇していくと、図5
(A)に示されているように、チャネルが拡がるため高
電界である空乏層が小さくなるが、衝突電離を起こす領
域48に流入する電子の量が急速に増大し、ここで生じ
た正孔が基板側に流れるために基板電流ISUB が増大
し、ゲート電圧VGSとソースドレイン間電圧VDSが等し
いとき最大値に達する。
おいて、ソース領域42の電圧VSとp型半導体基板4
1の電圧VBGを0とし、ゲート電圧VGSをソースドレイ
ン間電圧VDSより低い範囲で上昇していくと、図5
(A)に示されているように、チャネルが拡がるため高
電界である空乏層が小さくなるが、衝突電離を起こす領
域48に流入する電子の量が急速に増大し、ここで生じ
た正孔が基板側に流れるために基板電流ISUB が増大
し、ゲート電圧VGSとソースドレイン間電圧VDSが等し
いとき最大値に達する。
【0014】さらに、ゲート電圧VGSをソースドレイン
間電圧VDSより高い範囲で上昇していくと、図6(B)
に示されているように、チャネルがさらに拡がり、チャ
ネルを通過する電子の量が増大するが、衝突電離を起こ
す領域48が小さくなるため衝突電離を起こす電子の量
が減少し、基板電流も減少する。
間電圧VDSより高い範囲で上昇していくと、図6(B)
に示されているように、チャネルがさらに拡がり、チャ
ネルを通過する電子の量が増大するが、衝突電離を起こ
す領域48が小さくなるため衝突電離を起こす電子の量
が減少し、基板電流も減少する。
【0015】上記の結果、ゲート電圧VGSと基板電流I
SUB の関係は図6(C)に示されているように、最大値
を1つ有する山形の曲線になる。
SUB の関係は図6(C)に示されているように、最大値
を1つ有する山形の曲線になる。
【0016】ところが、本発明のように、MOSトラン
ジスタのゲート電極のドレイン側のサイドウォールの下
の基板に、ドレイン領域の一部を残して溝を形成する
と、ゲート電圧−基板電流の間にN型の負性抵抗特性、
すなわち、電圧制御型負性抵抗特性が現れる。
ジスタのゲート電極のドレイン側のサイドウォールの下
の基板に、ドレイン領域の一部を残して溝を形成する
と、ゲート電圧−基板電流の間にN型の負性抵抗特性、
すなわち、電圧制御型負性抵抗特性が現れる。
【0017】図1(A),(B)は、本発明の半導体素
子の原理説明図である。図1(A)は本発明の半導体素
子の構成を示し、図1(B)はそのゲート電圧VGSと基
板電流ISUB の特性を示している。この図において、1
はp型半導体基板、2はソース領域、3はドレイン領
域、4は牙状の溝、5はゲート絶縁膜、6はゲート電
極、7はチャネル、8は空乏層、9は衝突電離を起こす
領域である。
子の原理説明図である。図1(A)は本発明の半導体素
子の構成を示し、図1(B)はそのゲート電圧VGSと基
板電流ISUB の特性を示している。この図において、1
はp型半導体基板、2はソース領域、3はドレイン領
域、4は牙状の溝、5はゲート絶縁膜、6はゲート電
極、7はチャネル、8は空乏層、9は衝突電離を起こす
領域である。
【0018】本発明の半導体素子においては、図1
(A)に示されているように、p型半導体基板1の上
に、ソース領域2とドレイン領域3が形成され、このソ
ース領域2とドレイン領域3の間の領域の上にゲート絶
縁膜5を介してゲート電極6が形成されているが、ゲー
ト電極6のドレイン領域3側にドレイン領域3の一部を
残して牙状の溝4が形成されている。そして、ゲート電
極6の下にチャネル7が形成され、その下に、空乏層8
と衝突電離を起こす領域9が形成されている。
(A)に示されているように、p型半導体基板1の上
に、ソース領域2とドレイン領域3が形成され、このソ
ース領域2とドレイン領域3の間の領域の上にゲート絶
縁膜5を介してゲート電極6が形成されているが、ゲー
ト電極6のドレイン領域3側にドレイン領域3の一部を
残して牙状の溝4が形成されている。そして、ゲート電
極6の下にチャネル7が形成され、その下に、空乏層8
と衝突電離を起こす領域9が形成されている。
【0019】上記の本発明の構成によると、ゲート電圧
をソースドレイン間電圧より高くした場合に、ドレイン
領域3が狭窄されて高抵抗化するため、この部分の電界
が高くなり、ゲート電圧VGSを上昇するにしたがって、
電子正孔対のなだれ増倍による電子正孔の発生が激増す
ることになる。
をソースドレイン間電圧より高くした場合に、ドレイン
領域3が狭窄されて高抵抗化するため、この部分の電界
が高くなり、ゲート電圧VGSを上昇するにしたがって、
電子正孔対のなだれ増倍による電子正孔の発生が激増す
ることになる。
【0020】そのために、図1(B)に示されるよう
に、ゲート電圧VGSが上昇すると基板電流ISUB が再び
増加して、ゲート電圧VGSと基板電流の特性がN型負性
特性になる。この実施例では、ゲート電極6のドレイン
側に牙状の溝を形成したが、U溝等他の断面形状の溝で
もほぼ同様の効果を奏する。
に、ゲート電圧VGSが上昇すると基板電流ISUB が再び
増加して、ゲート電圧VGSと基板電流の特性がN型負性
特性になる。この実施例では、ゲート電極6のドレイン
側に牙状の溝を形成したが、U溝等他の断面形状の溝で
もほぼ同様の効果を奏する。
【0021】以上の説明では、nチャネルのシングルド
レイン構造のMOSトランジスタを例にとったが、本発
明は、他の構造のMOSトランジスタ、例えばLDD構
造あるいはGOLD(Gate Overlap LD
D)構造のMOSトランジスタにも適用することができ
る。さらに、pチャネルのMOSトランジスタの場合で
も、電圧、電流の極性が逆になるだけで本発明を適用す
ることができる。
レイン構造のMOSトランジスタを例にとったが、本発
明は、他の構造のMOSトランジスタ、例えばLDD構
造あるいはGOLD(Gate Overlap LD
D)構造のMOSトランジスタにも適用することができ
る。さらに、pチャネルのMOSトランジスタの場合で
も、電圧、電流の極性が逆になるだけで本発明を適用す
ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の半導体素子の実施例を説明す
る。
る。
【0023】(第1実施例)図2(A)〜(C)は、第
1実施例の半導体素子の製造工程説明図である。この図
において、11はp型シリコン基板、12はゲート絶縁
膜、13は多結晶シリコン層、14はレジスト膜、15
はゲート電極、16はソース領域、17はドレイン領
域、18はレジスト膜、19は溝である。
1実施例の半導体素子の製造工程説明図である。この図
において、11はp型シリコン基板、12はゲート絶縁
膜、13は多結晶シリコン層、14はレジスト膜、15
はゲート電極、16はソース領域、17はドレイン領
域、18はレジスト膜、19は溝である。
【0024】この製造工程説明図によって、この実施例
の半導体素子の製造方法とその方法によって得られる半
導体素子の構成を説明する。
の半導体素子の製造方法とその方法によって得られる半
導体素子の構成を説明する。
【0025】第1工程(図2(A)参照) p型シリコン基板11の上に熱酸化によってゲート絶縁
膜12を形成し、その上に多結晶シリコン層13を形成
し、さらにその上にフォトレジスト膜を形成し、パター
ニングしてレジスト膜14を形成する。
膜12を形成し、その上に多結晶シリコン層13を形成
し、さらにその上にフォトレジスト膜を形成し、パター
ニングしてレジスト膜14を形成する。
【0026】第2工程(図2(B)参照) このレジスト膜14をマスクにして多結晶シリコン層1
3をエッチングしてゲート電極15を形成する。次い
で、このゲート電極15にセルフアラインしてソース領
域16とドレイン領域17を形成する。
3をエッチングしてゲート電極15を形成する。次い
で、このゲート電極15にセルフアラインしてソース領
域16とドレイン領域17を形成する。
【0027】第3工程(図2(C)参照) 全体にフォトレジスト膜を形成し、ゲート電極15のド
レイン側の端部にスリットを有するレジスト膜18を形
成する。次いで、このレジスト膜18をマスクにしてp
型シリコン基板11をエッチングして、ゲート電極15
のドレイン領域17側にドレイン領域17の厚さ方向の
一部を残して溝19を形成する。
レイン側の端部にスリットを有するレジスト膜18を形
成する。次いで、このレジスト膜18をマスクにしてp
型シリコン基板11をエッチングして、ゲート電極15
のドレイン領域17側にドレイン領域17の厚さ方向の
一部を残して溝19を形成する。
【0028】(第2実施例)図3(A)〜(D)は、第
2実施例の半導体素子の製造工程説明図である。この図
において、21はp型シリコン基板、22はフィールド
酸化膜、23はゲート酸化膜、24は多結晶シリコン
膜、25はレジスト膜、26はゲート電極、27は牙状
の溝、28はn- ソース領域、29はn- ドレイン領
域、30は第1のスルー酸化膜、31はサイドウォー
ル、32は第2のスルー酸化膜、33はn+ ソース領
域、34はn+ ドレイン領域である。この工程説明図に
よってこの実施例の製造方法とその方法によって得られ
る半導体素子の構成を説明する。
2実施例の半導体素子の製造工程説明図である。この図
において、21はp型シリコン基板、22はフィールド
酸化膜、23はゲート酸化膜、24は多結晶シリコン
膜、25はレジスト膜、26はゲート電極、27は牙状
の溝、28はn- ソース領域、29はn- ドレイン領
域、30は第1のスルー酸化膜、31はサイドウォー
ル、32は第2のスルー酸化膜、33はn+ ソース領
域、34はn+ ドレイン領域である。この工程説明図に
よってこの実施例の製造方法とその方法によって得られ
る半導体素子の構成を説明する。
【0029】第1工程(図3(A)参照) 抵抗率10Ωcmのp型シリコン基板21の<100>
上に素子間を分離するフィールド酸化膜22を形成し、
その上に熱酸化によって厚さ約200Åのゲート酸化膜
23を形成し、その上にCVD法によって厚さ2000
Åの多結晶シリコン膜24を形成する。次いで、その上
にフォトレジスト膜を塗布し、露光、現像することによ
ってゲート電極状にパターニングしてレジスト膜25を
形成する。
上に素子間を分離するフィールド酸化膜22を形成し、
その上に熱酸化によって厚さ約200Åのゲート酸化膜
23を形成し、その上にCVD法によって厚さ2000
Åの多結晶シリコン膜24を形成する。次いで、その上
にフォトレジスト膜を塗布し、露光、現像することによ
ってゲート電極状にパターニングしてレジスト膜25を
形成する。
【0030】第2工程(図3(B)参照) このレジスト膜25をマスクにして、多結晶シリコン膜
24をCl2 雰囲気中でECRでイオンエッチングす
る。このエッチングによって多結晶シリコン膜24が完
全に除去(ジャストエッチング)されてゲート電極26
が形成された後に、過剰になったClが多結晶シリコン
からなるゲート電極26の側壁底部に拡散し、多結晶シ
リコンと反応してSiClx が形成され、ゲート電極2
6の側壁に反射されて下地のゲート酸化膜23に衝突し
て、このゲート酸化膜23とp型シリコン基板21のエ
ッチングが加速される。この過程によってゲート電極2
6の周囲のp型シリコン基板21に深さ0.15μmの
牙状の溝27が形成される(ペリフェラルエッチン
グ)。
24をCl2 雰囲気中でECRでイオンエッチングす
る。このエッチングによって多結晶シリコン膜24が完
全に除去(ジャストエッチング)されてゲート電極26
が形成された後に、過剰になったClが多結晶シリコン
からなるゲート電極26の側壁底部に拡散し、多結晶シ
リコンと反応してSiClx が形成され、ゲート電極2
6の側壁に反射されて下地のゲート酸化膜23に衝突し
て、このゲート酸化膜23とp型シリコン基板21のエ
ッチングが加速される。この過程によってゲート電極2
6の周囲のp型シリコン基板21に深さ0.15μmの
牙状の溝27が形成される(ペリフェラルエッチン
グ)。
【0031】第3工程(図3(C)参照) レジスト膜25を剥離した後に、全体に第1のスルー酸
化膜30を形成し、ゲート電極26をマスクにして、リ
ン(P)を60keVの加速エネルギでイオン注入して
ドーズ量3×1013cm-3のn- ソース領域28とn-
ドレイン領域29を形成する。
化膜30を形成し、ゲート電極26をマスクにして、リ
ン(P)を60keVの加速エネルギでイオン注入して
ドーズ量3×1013cm-3のn- ソース領域28とn-
ドレイン領域29を形成する。
【0032】第4工程(図3(D)参照) この上にCVD法によってSiO2 膜を形成し、RIE
によってサイドウォール31を形成し、その上に第2の
スルー酸化膜32を形成し、ひ素(As)を70keV
の加速エネルギでイオン注入してドーズ量4×1015c
m-3のn+ ソース領域33とn+ ドレイン領域34を形
成する。
によってサイドウォール31を形成し、その上に第2の
スルー酸化膜32を形成し、ひ素(As)を70keV
の加速エネルギでイオン注入してドーズ量4×1015c
m-3のn+ ソース領域33とn+ ドレイン領域34を形
成する。
【0033】この実施例の製造方法によると、ゲート電
極26とセルフアラインして溝を形成することができる
ためフォトリソグラフィー技術を省略することができる
他、溝が牙状になり、ドレイン領域を鋭く狭窄するた
め、この部分の電界を著しく高くすることができる。
極26とセルフアラインして溝を形成することができる
ためフォトリソグラフィー技術を省略することができる
他、溝が牙状になり、ドレイン領域を鋭く狭窄するた
め、この部分の電界を著しく高くすることができる。
【0034】図4(A),(B)は、第2実施例の半導
体素子の特性説明図である。図4(A)は第2実施例の
半導体素子のデバイスシミュレーションの対象とした構
成を示し、図4(B)はその半導体素子の特性のシミュ
レーションの結果を示している。この図における符号
は、図3において用いたものと同様である。
体素子の特性説明図である。図4(A)は第2実施例の
半導体素子のデバイスシミュレーションの対象とした構
成を示し、図4(B)はその半導体素子の特性のシミュ
レーションの結果を示している。この図における符号
は、図3において用いたものと同様である。
【0035】この実施例の半導体素子の特性のシミュレ
ーションの対象とした構成は図4(A)に示されている
ように、LDD型MOSトランジスタであり、牙状の溝
は、ペリフェラルエッチングを用いたため、ゲート電極
のn- ソース領域28側とn - ドレイン領域29側に形
成されている。
ーションの対象とした構成は図4(A)に示されている
ように、LDD型MOSトランジスタであり、牙状の溝
は、ペリフェラルエッチングを用いたため、ゲート電極
のn- ソース領域28側とn - ドレイン領域29側に形
成されている。
【0036】この構成の半導体素子のゲート電圧−基板
電流特性のシミュレーションの結果は図4(B)に示さ
れているように、N型の負性抵抗特性を有している。こ
の実施例においては、製造工程の関係でゲート電極のソ
ース領域側とドレイン領域側ともに溝が形成されている
が、第1実施例のドレイン側のみに溝を形成した場合と
ほぼ同様の特性を有している。なお、上記のシミュレー
ションの結果は、図3によって説明した製造工程によっ
て製造した半導体素子の特性の実測値と概ね一致する。
電流特性のシミュレーションの結果は図4(B)に示さ
れているように、N型の負性抵抗特性を有している。こ
の実施例においては、製造工程の関係でゲート電極のソ
ース領域側とドレイン領域側ともに溝が形成されている
が、第1実施例のドレイン側のみに溝を形成した場合と
ほぼ同様の特性を有している。なお、上記のシミュレー
ションの結果は、図3によって説明した製造工程によっ
て製造した半導体素子の特性の実測値と概ね一致する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
MOS構造を有する電圧制御型負性抵抗素子を形成する
ことができ、近年多様されているMOS主体の集積回路
に整合性よく組み込んでDRAM等を構成することがで
きる。
MOS構造を有する電圧制御型負性抵抗素子を形成する
ことができ、近年多様されているMOS主体の集積回路
に整合性よく組み込んでDRAM等を構成することがで
きる。
【図1】(A),(B)は、本発明の半導体素子の原理
説明図である。
説明図である。
【図2】(A)〜(C)は、第1実施例の半導体素子の
製造工程説明図である。
製造工程説明図である。
【図3】(A)〜(D)は、第2実施例の半導体素子の
製造工程説明図である。
製造工程説明図である。
【図4】(A),(B)は、第2実施例の半導体素子の
特性説明図である。
特性説明図である。
【図5】(A),(B)は、負性抵抗素子の特性説明図
である。
である。
【図6】(A)〜(C)は、従来のMOSトランジスタ
のゲート電圧と基板電流の関係説明図である。
のゲート電圧と基板電流の関係説明図である。
1 p型半導体基板 2 ソース領域 3 ドレイン領域 4 牙状の溝 5 ゲート絶縁膜 6 ゲート電極 7 チャネル 8 空乏層 9 衝突電離を起こす領域 11 p型シリコン基板 12 ゲート絶縁膜 13 多結晶シリコン層 14 レジスト膜 15 ゲート電極 16 ソース領域 17 ドレイン領域 18 レジスト膜 19 溝 21 p型シリコン基板 22 フィールド酸化膜 23 ゲート酸化膜 24 多結晶シリコン膜 25 レジスト膜 26 ゲート電極 27 牙状の溝 28 n- ソース領域 29 n- ドレイン領域 30 第1のスルー酸化膜 31 サイドウォール 32 第2のスルー酸化膜 33 n+ ソース領域 34 n+ ドレイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336 8728−4M H01L 27/10 325 H 7377−4M 29/78 301 J 7377−4M 301 P
Claims (3)
- 【請求項1】 MOSトランジスタ構造を有し、そのゲ
ート電極の少なくともドレイン側のサイドウォールの下
の基板に、ドレイン領域の一部を残して溝が形成されて
いることを特徴とする半導体素子。 - 【請求項2】 MOSトランジスタ構造を有し、そのゲ
ート電極の少なくともドレイン側のサイドウォールの下
の基板に、ドレイン領域の一部を残して溝が形成され、
ゲート電圧と基板電流との間に電圧制御型負性抵抗特性
をもたせたことを特徴とする半導体素子。 - 【請求項3】 半導体基板の上に導電性被膜を形成する
工程と、該導電性被膜をパターニングしてゲート電極を
形成する工程と、該ゲート電極の側面に生じるペリフェ
ラルエッチングによって、該ゲート電極のソース側とド
レイン側の基板に、ソース領域の一部とドレイン領域の
一部を残して牙状の溝を形成する工程を含むことを特徴
とする半導体素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4093265A JPH05291572A (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 半導体素子とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4093265A JPH05291572A (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 半導体素子とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05291572A true JPH05291572A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=14077652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4093265A Withdrawn JPH05291572A (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 半導体素子とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05291572A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1168456A2 (en) * | 2000-06-22 | 2002-01-02 | Progressant Technologies Inc. | A CMOS-process compatible, tunable NDR (negative differential resistance) device and method of operating same |
-
1992
- 1992-04-14 JP JP4093265A patent/JPH05291572A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1168456A2 (en) * | 2000-06-22 | 2002-01-02 | Progressant Technologies Inc. | A CMOS-process compatible, tunable NDR (negative differential resistance) device and method of operating same |
EP1168456A3 (en) * | 2000-06-22 | 2003-08-27 | Progressant Technologies Inc. | A CMOS-process compatible, tunable NDR (negative differential resistance) device and method of operating same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990706 |