JPH0528951B2 - - Google Patents

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JPH0528951B2
JPH0528951B2 JP60109259A JP10925985A JPH0528951B2 JP H0528951 B2 JPH0528951 B2 JP H0528951B2 JP 60109259 A JP60109259 A JP 60109259A JP 10925985 A JP10925985 A JP 10925985A JP H0528951 B2 JPH0528951 B2 JP H0528951B2
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JP
Japan
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circuit
signal
vertical contour
luminance signal
video signal
Prior art date
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JP60109259A
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JPS61269474A (ja
Inventor
Keiichi Komatsu
Tomomitsu Azeyanagi
Akira Shibata
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP60109259A priority Critical patent/JPS61269474A/ja
Publication of JPS61269474A publication Critical patent/JPS61269474A/ja
Publication of JPH0528951B2 publication Critical patent/JPH0528951B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/91Television signal processing therefor
    • H04N5/93Regeneration of the television signal or of selected parts thereof
    • H04N5/931Regeneration of the television signal or of selected parts thereof for restoring the level of the reproduced signal
    • H04N5/9315Regeneration of the television signal or of selected parts thereof for restoring the level of the reproduced signal the level control being frequency dependent

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、ビデオテープレコーダの再生系など
に用いて好適なラインノイズキヤンセル回路に関
する。
〔発明の背景〕
ビデオテープレコーダにおいて、ビデオヘツド
からの再生信号には、隣接トラツクからのクロス
トーク成分などのノイズ成分が含まれており、ま
た、この再生信号を処理回路で処理するうちに、
回路で発生するノイズ成分が混入する。再生画像
の画質を高めるためには、これらノイズ成分を除
き、再生信号のS/Nを高める必要がある。
隣接トラツクからのクロストーク成分は、輝度
信号をFM変調して高域側に、また、クロマ信号
を低域変換して低域側に設定してカラービデオ信
号を記録する方式においては、時系列的に隣り合
うトラツク間で互いにインターリーブした関係に
あり、また、再生されたビデオ信号は同じく隣接
した水平ライン間でライン相関性をもたせること
ができ、かかるクロストーク成分を除く手段とし
て、かかるクロストーク成分の性質を利用したく
し形フイルタが知られている。
ところで、回路で発生するノイズ成分はライン
相関性を全く有しないランダムノイズであるが、
このくし形フイルタをさらに改善し、かかるラン
ダムノイズをも除去できるようにした、いわゆる
ラインノイズキヤンセル回路が提案されている
(特開昭54−143021号公報)。これは、ランダムノ
イズを含む原ビデオ信号とこれを1ライン分だけ
遅延したビデオ信号(以下、遅延ビデオ信号とい
う)との差信号を得、この差信号から所定振幅以
下の小振幅成分を抽出するとともに、原ビデオ信
号からこの小振幅成分を差し引くようにしたもの
である。
この差信号中には、ランダムノイズ成分はもち
ろんのことクロストーク成分も含まれる。しか
し、これらのノイズ成分は一般に振幅が小さいこ
とから、差信号から所定振幅以下の小振幅成分を
抽出することにより、これらノイズ成分が分離で
き、これを原ビデオ信号から差し引くことによ
り、原ビデオ信号からこれらノイズ成分を除くこ
とができる。
一方、画面の垂直方向の異なる濃度の境界であ
る垂直輪郭を表わすビデオ信号中の成分(以下、
垂直輪郭成分という)は、ライン毎に振幅が順次
変化するから、ライン相関性を有していない。こ
のために、原ビデオ信号と遅延ビデオ信号との差
信号には、この垂直輪郭成分が含まれることにな
る。この垂直輪郭成分は、一般に、先のノイズ成
分に比べて振幅が大きく、差信号から小振幅成分
が抽出されるとき、垂直輪郭成分は大部分除かれ
てしまうが、それでもその一部が小振幅成分に残
留し、原ビデオ信号から小振幅成分を差し引くと
きに、原ビデオ信号中の垂直輪郭成分が減衰して
しまうことになる。この結果、再生画像に垂直輪
郭のぼけ、すなわち、垂直輪郭ぼけが生ずること
になる。
このように、従来のラインノイズキヤンセル回
路によると、ノイズ成分が除かれてビデオ信号の
S/Nが向上するが、垂直輪郭ぼけも生じ、真に
再生画像の画質を改善したことにはならない。こ
のために、再生画像の画質を真に改善するために
は、ラインノイズキヤンセル回路に加えて垂直輪
郭ぼけをなくすための手段を設ける必要がある。
ところで、放送用ビデオカメラにおいては、撮
像素子などの特性によつて生ずる垂直輪郭ぼけを
防止するために、ビデオ信号の垂直輪郭成分を強
調する垂直輪郭補正回路が設けられている。
そこで、かかる垂直輪郭補正回路をビデオテー
プレコーダに用いることにより、ラインノイズキ
ヤンセル回路による垂直輪郭ぼけを補正すること
が考えられる。しかし、この場合には、垂直輪郭
補正回路はビデオテープレコーダの記録系に設け
る方が好ましい。これは、記録信号はS/Nが非
常に良好で、ノイズを配慮することなしに垂直輪
郭強調ができるからである。これによつて再生系
でのラインノイズキヤンセル回路による垂直輪郭
ぼけを補償することができる。また、ビデオテー
プレコーダに接続して使用されるビデオカメラや
ビデオテープレコーダに一体となつたビデオカメ
ラには、一般に垂直輪郭補正回路が設けられてい
ないが、このように、ビデオテープレコーダに垂
直輪郭補正回路を設けることにより、ビデオカメ
ラから得られるビデオ信号の撮像素子の特性によ
る垂直輪郭ぼけも同時に補正できるようにするこ
ともできる。
しかしながら、垂直輪郭補正回路は、基本的に
は、1H遅延線、減算回路および加算回路とから
なり、1H遅延線と減算回路とによつて原ビデオ
信号のデイテール情報を得、これを加算回路で原
ビデオ信号と加算するようにして垂直輪郭を強調
するものであり、ラインノイズキヤンセル回路と
共通した部分を多く含んでいる。このように、共
通した部分を多く含む回路を別個に設けること
は、コストパフオーマンスの点から問題があり、
これまで設けられていなかつた垂直輪郭補正回路
を新たに設けることは、ビデオテープレコーダの
全体的な回路構成を複雑にするし、またビデオテ
ープレコーダを高価なものとする。
そこで、ラインノイズキヤンセル回路と垂直輪
郭補正回路の共通する部分を兼用し、記録時と再
生時とで切換えてこの共通部分を記録時には垂直
輪郭補正回路に使用し、再生時にはラインノイズ
キヤンセル回路に使用することが考えられる。し
かし、このように構成すると、切換えのためのス
イツチやそのスイツチを制御するための手段が必
要となり、結局、構成は依然として複雑なものと
なる。
この構成の複雑化を回避することから考える
と、垂直輪郭補正回路を再生系に設け、ラインノ
イズキヤンセル回路と垂直輪郭補正回路とで同じ
作用をなす差信号を検出する手段を両者に共通に
することが考えられる。しかしながら、このよう
にすると、垂直輪郭補正回路で原ビデオ信号に差
信号を加算することにより、ノイズ成分をも強調
することになり、折角ラインノイズキヤンセル回
路でノイズ成分を減衰、除去しても、再び原ビデ
オ信号にノイズ成分が生じ、ラインノイズキヤン
セル回路を設けた意味がなくなつてしまう。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、かかる問題点を解消し、垂直
輪郭ぼけを生ずることなくノイズ成分を低減で
き、しかも、構成が複雑になることがなくてコス
トパフオーマンスが良好なラインノイズキヤンセ
ル回路を提供するにある。
〔発明の概要〕
この目的を達成するために、本発明は、原ビデ
オ信号と遅延ビデオ信号との差信号のうち、所定
レベル以下の成分をノイズ成分の除去に用い、所
定レベル以上の成分を該ノイズ成分の除去に際し
て生ずる垂直輪郭成分の減衰を補償するために用
いるようにした点に特徴がある。
先にも説明したように、従来のラインノイズキ
ヤンセル回路は、原ビデオ信号と遅延ビデオ信号
との差信号から低レベル成分を抽出し、原ビデオ
信号から低レベル成分を差し引いて原ビデオ信号
中のノイズ成分を除去するに際し、原ビデオ信号
に含まれる垂直輪郭成分が減衰してしまう。
すなわち、原ビデオ信号をY0、遅延ビデオ信
号をYDとすると、これらの差信号は(Y0−YD
となる。この差信号から低レベル成分を抽出し、
これを1/2倍に減衰して原ビデオ信号Y0から差し
引くと、得られるビデオ信号Y0′は、 Y0′=Y0−1/2(Y0−YD)=1/2(Y0+YD) となる。このことから従来のラインノイズキヤン
セル回路はY形のくし形フイルタ特性を呈し、こ
れによつて、低レベルのライン相関性がないノイ
ズ成分が除かれる。また、これとともに、垂直輪
郭成分もライン相関性がないことから、これも同
時にY形くし形フイルタの影響を受ける。この場
合、差信号から抽出される低レベル成分には、垂
直輪郭成分のうちのこの低レベル成分を抽出する
ために設定されるレベル以下の成分が含まれるか
ら、原ビデオ信号から垂直輪郭成分が完全に除か
れるのでなく、一部が除かれるだけである。しか
し、このために、垂直輪郭成分は減衰され、これ
によつて垂直輪郭ぼけが生ずるのである。
そこで、かかる垂直輪郭を防止するためには、
このノイズ成分の除去に際して生ずる垂直輪郭成
分の減衰を補償すればよい。
一方、垂直輪郭補正回路は、先に説明したよう
に、原ビデオ信号と遅延ビデオ信号との差信号を
得、これを原ビデオ信号に加算して垂直輪郭成分
を強調するものである。すなわち、垂直輪郭成分
がライン相関性を有していないことを利用したも
のであつて、ビデオ信号にノイズ成分が含まれて
いないとすると、原ビデオ信号Y0と遅延ビデオ
信号YDとの差信号(Y0−YD)は垂直輪郭成分か
らなり、これをα/2倍(但し、αはエンフアシス
係数)に減衰して原ビデオ信号Y0に加えると、
得られるビデオ信号Y0′は、 Y0″=Y0+α/2(Y0−YD)=(1+α/2)Y0−α/
2 YD となる。このことから、原ビデオ信号Y0が(1
+α/2)倍だけエンフアシスされることがわかり、 これにα/2倍に減衰された遅延ビデオ信号が減算
されるから結局、垂直輪郭成分が強調されて垂直
輪郭ぼけが除かれるのである。
ところで、かかる垂直輪郭補正回路をノイズ成
分を含むビデオ信号に適用すると、差信号にはノ
イズ成分も含まれるから、ビデオ信号中のノイズ
成分も強調されてそのS/Nが低下する。
しかし、先にも設明したように、差信号に含ま
れる垂直輪郭成分のレベルはノイズ成分のレベル
よりも大きい。そこで、この差信号から所定レベ
ル以下のノイズ成分を除くことにより、垂直輪郭
成分のみからなる信号成分を抽出することがで
き、また、この信号成分を用いても、先の垂直輪
郭補正回路と同様にして垂直輪郭成分を強調する
ことができる。しかも、先のラインノイズキヤン
セル回路が、差信号から低レベル成分を抽出して
ノイズ成分を除く際、この低レベル成分に含まれ
る垂直輪郭成分の一部によつて原ビデオ信号中の
垂直輪郭成分が減衰されることから考えると、こ
の同じ差信号中の高レベル成分を抽出し、これで
もつて、減衰された該垂直輪郭成分を強調するこ
とができることがわかる。
本発明は、かかる点にもとづくものであり、差
信号を入力とすると、第7図に示すように、ライ
ンノイズキヤンセルの入出力特性は実線で示さ
れ、垂直輪郭補正の入出力特性は破線で示され
る。すなわち、実線が傾斜する入力の領域aでラ
インノイズキヤンセル処理が行なわれ、破線が傾
斜する入力の領域cで垂直輪郭補正処理が行なわ
れる。なお、領域aと領域cとが接すると、これ
らの境界で不安定な動作が生ずるために、領域
a、c間にいずれの動作も行なわない領域bを設
ける。また、垂直輪郭補正が過度になると(すな
わち、異常に大振幅の差信号で垂直輪郭補正を行
なうと)、オーバデヴイエーシヨンになつたり、
ホワイト部分のつぶれや同期信号の波形乱れが生
ずるために、垂直輪郭補正の領域cに上限を設け
ている。
以上のことから、本発明では、入力(差信号)
レベルが小さいときには(第7図の領域a)、ラ
インノイズキヤンセル動作が行なわれ、入力レベ
ルがそれ以上になると、リミツタがかかつてライ
ンノイズキヤンセル動作は行なわれなくなる。ま
た、入力レベルが中位になると(第7図の領域
c)、垂直輪郭補正動作が行なわれ、それ以下で
もそれ以上でも、垂直輪郭補正動作は行なわれな
い。このように、垂直輪郭補正動作はコアリング
特性をなすが、このコアリング特性をどの程度に
選ぶかが重要である。実験によると、入力レベル
換算で第7図の領域a、b、cからなる領域を−
10〜20dBの範囲に選ぶのが、垂直輪郭強調効果
やS/N劣化の点から有効である。また、ライン
ノイズキヤンセルの動作レベル(第7図の領域
a)の上限は、従来から−20dB程度以下に設定
するが有効であるとされている。
第8図は第7図の入力レベルに対する周波数特
性を示し、第7図の領域aでは、第8図Aに示す
ように、Y形のくし形フイルタ特性を呈してライ
ンノイズキヤンセル動作を行ない、ノイズ成分を
除去する。入力レベルが大きくなつて第7図の領
域cになると、第8図Bに示すように、原ビデオ
信号(破線以下の部分)に垂直輪郭成分が加算さ
れた周波数特性となり、垂直輪郭補正動作が行な
われる。さらに入力レベルが増大し、第7図の領
域dになると、第8図Cに示すように、出力信号
はほとんど原ビデオ信号のみとなる。
このように、同じ差信号でもつてラインノイズ
動作と垂直輪郭補正動作を行なわせることができ
るのである。
〔発明の概要〕
以下、本発明の実施例を図面によつて説明す
る。
第1図は本発明によるラインノイズキヤンセル
回路の一実施例を示すブロツク図であつて、1は
磁気テープ、2は磁気ヘツド、3は再生アンプ、
4はAGC(自動利得制御)回路、5は反転防止回
路、6はFM復調回路、7はデイエンフアシス回
路、8はラインノイズキヤンセル部、9はダイナ
ミツクデイエンフアシス回路、10はノイズキヤ
ンセル回路、11は加算回路、12は出力端子、
13は1H遅延回路、14はFM復調回路、15
はデイエンフアシス回路、16は垂直輪郭補正
部、17は減算回路、18はリミツタ回路、19
は減衰回路、20は減算回路、21はコアリング
回路、22は減衰回路である。
同図において、磁気テープ1には、FM変調さ
れた輝度信号と低域変換されたクロマ信号からな
るカラービデオ信号が記録されており、このカラ
ービデオ信号は磁気ヘツド2によつて再生され
る。このカラービデオ信号は再生アンプ3で増幅
され、AGC回路4でレベルが一定に揃えられた
後、反転防止回路5に供給される。この反転防止
回路5は高域フイルタ特性とリミツタ特性とを有
し、カラービデオ信号からFM輝度信号を分離す
るとともに、後の処理回路で周波数反転が生じな
いように、FM輝度信号の帯域を制限する。反転
防止回路5から出力されるFM輝度信号は、一方
では、FM復調回路6で復調された後、デイエン
フアシス回路7で記録時に行なわれたエンフアシ
ス処理の逆処理がなされる。また、他方では、反
転防止回路5からのFM輝度信号は、1H遅延回
路13で遅延された後、FM復調回路14で復調
されてデイエンフアシス回路15でデイエンフア
シスされる。
ここで、デイエンフアシス回路7で出力される
輝度信号は先の原ビデオ信号に相当し、以下、原
輝度信号Yという。また、デイエンフアシス回路
15から出力される輝度信号は先の遅延ビデオ信
号に相当し、以下、遅延輝度信号YDという。こ
れら原輝度信号Yと遅延輝度信号YDとは、ライ
ンノイズキヤンセル部8と垂直輪郭補正部16と
に共通に含まれる減算回路17に供給される。減
算回路17では、原輝度信号Yから遅延輝度信号
YDが減算されて差信号ΔYが得られる。
ここで、減算回路17はリミツタ特性を有し、
差信号ΔYの最大振幅を制限する。これは、第7
図における領域c、dの境界レベルを設定してい
ることになる。
ラインノイズキヤンセル部8においては、この
ようにして得られた差信号ΔYがリミツタ回路1
8で振幅制限され、減衰回路19で減衰された
後、減算回路20に供給されて原輝度信号Yから
減算される。ここで、リミツタ回路18は差信号
ΔYから小振幅成分を抽出するようにリミツトレ
ベル(これは、第7図の領域a、bの境界レベル
に相当する)が設定されている。これによつて第
7図の領域aが設定され、したがつて、減算回路
20で原輝度信号Yからノイズ成が除かれる。す
なわち、ラインノイズキヤンセル部8は、差信号
ΔYの小振幅信号に対してY形くし形フイルタ特
性を呈し、これによつて原輝度信号Yのノイズ成
分が除かれる。
ラインノイズキヤンセル部8から出力される輝
度信号は、ダイナミツクデイエンフアシス回路9
とノイズキヤンセル回路10とで小振幅の高域成
分が抑圧されてS/Nが改善された後、垂直輪郭
補正部16の加算回路11に供給される。
一方、垂直輪郭補正部16では、減算回路17
から出力される差信号ΔYがコアリング回路21
に供給される。このコアリング回路21は、差信
号ΔYのうち、リミツタ回路18のリミツトレベ
ルよりもやや大きい振幅以上の成分を通過する。
これによつて第7図の領域b、cの境界レベルが
設定され、減算回路17とコアリング回路21に
より、第7図の領域cが設定される。
コアリング回路21の出力差信号は、減衰回路
22で減衰された後、加算回路11でノイズキヤ
ンセル回路10からの輝度信号と加算される。こ
のとき、ノイズキヤンセル回路10からの輝度信
号は、ラインノイズキヤンセル部8の作用によつ
て垂直輪郭成分が減衰しているが、加算回路11
でこの減衰した垂直輪郭成分が強調され、したが
つて、出力端子12に、垂直輪郭が補正された輝
度信号が得られる。
以上のように、この実施例では、単に、コアリ
ング回路21、減衰回路22および加算回路11
を付加するだけで、垂直輪郭ぼけを生じないでノ
イズ成分を充分に除くことができる。
第2図は本発明によるラインノイズキヤンセル
回路の他の実施例を示す要部ブロツク図であつ
て、23,24は端子、25は低域フイルタ、2
6は減算回路、27は加算回路であり、第1図に
対応する部分には同一符号をつけて重複する説明
を省略する。
この実施例は、1H遅延回路13(第1図)の
通過帯域が狭いときに有効である。この1H遅延
回路13としてガラス遅延線を用いた場合、その
通過帯域はせいぜい2.5MHz〜7MHz程度であり、
これを通過したFM輝度信号を復調すると、遅延
輝度信号YDは、1H遅延回路13を通過させない
FM輝度信号を復調して得られる輝度信号、すな
わち原輝度信号Yのうちの低減成分に相当する。
したがつて、減算回路17から得られる差信号
ΔYは、全周波数帯域について原輝度信号Yとこ
れを全周波数帯域で1H遅延した遅延輝度信号と
の差を表わすものではなく、低域については、原
輝度信号Yと遅延輝度信号YDとの差となつてい
るが、高域では、原輝度信号の高域成分となつて
いる。かかる差信号ΔYをラインノイズキヤンセ
ル部8と垂直輪郭補正部16に用いると、減算回
路20で輝度信号の高域成分が失われてしまう
し、加算回路11で減衰回路22からその高域成
分が付加されるとしても、この高域成分は減算回
路17、コアリング回路21、減衰回路22の作
用によつて元の波形とは異なつており、したがつ
て、失われた高域成分はもとのように再現されな
い。
第2図に示す実施例はかかる問題を解消するも
のである。すなわち、端子23はデイエンフアシ
ス回路15(第1図)から遅延輝度信号YDが供
給され、端子24には、デイエンフアシス回路7
(第1図)から原輝度信号Yが供給される。
原輝度信号Yは低域フイルタ25に供給され、
1H遅延回路13(第1図)を通過したFM輝度
を復調して得られた低域の遅延輝度信号YLDと同
じ周波数帯域の低域輝度信号YLが抽出される。
この低域輝度信号YLは減算回路17に供給され、
遅延輝度信号YLDが減算されて低域の差信号ΔYL
が形成される。この差信号ΔYLはリミツタ回路1
8、減衰器19を介して減算回路20に供給さ
れ、低域フイルタ25が出力する低域輝度信号
YLからノイズ成分を除去する。
一方、この低域輝度信号YLは輝度信号Yとと
もに減算回路26にも供給され、輝度信号Yの高
域成分、すなわち高域輝度信号YHが分離される。
この高域輝度信号YHは加算回路27で減算回路
20からの低域輝度信号と加算され、元の周波数
帯域の輝度信号が形成される。この輝度信号はそ
の低域でノイズ成分が除かれているが、同時に、
低域での垂直輪郭成分が減衰されている。
減算回路17から得られる差信号ΔYLは、さら
に、コアリング回路21、減衰器22を介して加
算回路11に供給され、加算回路27からの輝度
信号と加算されてその低域における垂直輪郭成分
を強調する。これによつて、出力端子12にノイ
ズ成分が除かれ、かつ垂直輪郭成分が補正された
輝度信号が得られる。この場合、原輝度信号Yの
高域成分YHは減算回路26,27および加算回
路11を通過するだけであるから、出力端子12
に得られる輝度信号は、1H遅延回路13の通過
帯域の制限によつて影響されていない。
なお、この実施例においては、減算回路20に
低域輝度信号YLの代りに原輝度信号Yを供給し、
さらに、減算回路20の出力信号を加算回路11
に供給することにより、減算回路26および加算
回路27を省いて同様の効果を得ることができ
る。
第3図は本発明によるラインノイズキヤンセル
回路のさらに他の実施例を示すブロツク図であつ
て、28は入力端子、29はアツプコンバータで
あり、第1図に対応する部分には同一符号をつけ
て重複する説明を省略する。
ガラス遅延線の通過帯域幅はこのガラス遅延線
の通過帯域の中心周波数に比例する。この実施例
は、これを利用することにより、全周波数帯域に
わたつて1H遅延された輝度信号を得るようにし
たものである。
第3図において、入力端子28には、反転防止
回路5(第1図)からFM輝度信号が供給され、
アツプコンバータ29で、たとえば、周波数帯域
の中心周波数が14MHz程度となるように、高い周
波数帯域に周波数変換される。このFM輝度信号
は、FM復調回路6で復調されて原輝度信号Yが
生成されるとともに、1H遅延回13に供給され
る。この1H遅延回路13は、その通過帯域の中
心周波数が供給されるFM輝度信号の周波数帯域
の中心周波数(上記の例では、14MHz程度)にほ
ぼ等しく設定されたガラス遅延線であり、この
FM輝度信号を全周波数帯域にわたつて1H遅延
する。この1H遅延されたFM輝度信号はFM復調
回路14で復調され、遅延輝度信号YDが形成さ
れる。
これら原輝度信号Yと遅延輝度信号YDとから
減算回路17で差信号が形成され、先の実施例と
同様に、この差信号によつて原輝度信号Yのライ
ンノイズキヤンセルと垂直輪郭部補正が行なわれ
る。
第4図は本発明によるラインノイズキヤンセル
回路のさらに他の実施例を示すブロツク図であつ
て、30はCCD(電荷転送素子)であつて、第3
図に対応する部分には同一符号をつけて重複する
説明を省略する。
この実施例は、1H遅延回路としてCCD30を
用いたものである。CCDは広い周波数帯域のア
ナログ信号を所望期間遅延できる。このことか
ら、この実施例では、入力端子28からのFM輝
度信号をFM復調回路6で復調して原輝度信号Y
を得、この原輝度信号YをCCD30で1H遅延し
て遅延輝度信号YDを得るようにしたものである。
これによつてFM復調回路が1個ですみ、回路構
成が簡略化される。
第5図は本発明によるラインノイズキヤンセル
回路のさらに他の実施例を示すブロツク図であつ
て、31はアツプコンバータ、32はダウンコン
バータであり、第3図に対応する部分には同一符
号をつけている。
この実施例は、第3図に示した実施例のよう
に、通過帯域の中心周波数を高くして(たとえ
ば、14MHz程度)通過帯域幅を広くしたガラス遅
延線を1H遅延回路13とするとともに、第4図
に示した実施例のように、FM復調回路6で得ら
れた原輝度信号Yからこの1H遅延回路13でも
つて遅延輝度信号YDを得るようにしたものであ
る。このために、アツプコンバータ31で、この
原輝度信号Yを、その周波数帯域の中心周波数が
1H遅延回路13の通過帯域の中心周波数にほぼ
等しくなるように、高い周波数帯域に周波数変換
してから1H遅延回路13で遅延し、次に、ダウ
ンコンバータ32で元の周波数帯域に周波数変換
して遅延輝度信号YDを得る。
なお、第2図〜第5図においては、図面を簡単
にするために、第1図で示したデイエンフアシス
回路7,15、ダイナミツクデイエンフアシス回
路9、ノイズキヤンセル回路10などは省略し
た。
次に、第1図に示した実施例を代表してライン
ノイズキヤンセル部8および垂直輪郭補正部16
の具体的な回路構成を第6図に示す。
同図において、破線で囲んだ部分がラインノイ
ズキヤンセル部8、一点鎖線で囲んだ部分が垂直
輪郭補正部16であり、入力端子101には遅延
輝度信号YDが供給され、入力端子102には原
輝度信号Yが供給される。また、第1図に対応す
る部分には同一符号がつけられている。
まず、ラインノイズキヤンセル部8について説
明する。
トランジスタ108,109からなる差動アン
プ、抵抗103〜105、ダイオード106,1
07、および電流源110,111は減算回路1
7(第1図)を構成しており、トランジスタ10
9のベースに供給される原輝度信号Yとトランジ
スタ108のベースに供給される遅延輝度信号
YDとの差信号ΔYがトランジスタ109のコレク
タに得られる。ダイオード106,107はこの
差信号ΔYにリミツタ作用をなし、第7図におけ
る領域c、dの境界レベルを定めている。
トランジスタ121,122からなる差動アン
プ、抵抗117,118、ダイオード119,1
20、電流源124はリミツタ回路18(第1
図)を構成している。トランジスタ109のコレ
クタに得られた差信号ΔYは、トランジスタ11
2、ダイオード113、電流源123からなるバ
ツフアアンプから抵抗114を介し、逆相入力と
して、トランジスタ121のベースと、抵抗11
6,126およびコンデンサ125からなる回路
で帯域制限およぶ振幅減衰され、正相入力とし
て、トランジスタ122のベースとに供給され
る。これによつてこの差動アンプを利得および帯
域を可変できる。このリミツタ回路18の出力信
号はトランジスタ121のコレクタに得られる
が、このとき、ダイオード119,120はリミ
ツタ作用をなし、第7図における領域a、bの境
界レベルを設定する。
トランジスタ127、抵抗128〜130,1
36およびコンデンサ135は減衰回路19(第
1図)を構成しており、トランジスタ121のコ
レクタに得られる差信号が減衰および帯域制限さ
れる。
トランジスタ139,140からなる差動アン
プ、抵抗137,138および電流源141,1
42は減算回路20(第1図)を構成しており、
先の差信号が逆相入力としてトランジスタ139
のベースに、また、入力端子102から原輝度信
号Yが正相入力としてトランジスタ140のベー
スに夫々供給され、トランジスタ139のコレク
タにノイズ成分が除かれた輝度信号が得られる。
以上がラインノイズキヤンセル部8であるが、
次に、垂直輪郭補正部16について説明する。
トランジスタ112からなるバツフアアンプか
ら得られた差信号ΔYは、トランジスタ158を
介してトランジスタ160のベースに供給され
る。トランジスタ160はアンプを構成してお
り、このアンプの出力は、トランジスタ163、
コンデンサ165を介してダイオード166,1
67に供給される。トランジスタ160で構成さ
れるアンプとダイオード166,167とがコア
リング回路21(第1図)を構成し、その特性
は、所定振幅以下の信号を遮断し、第7図におけ
る領域b、cの境界レベルを設定する。したがつ
て、これと、先のトランジスタ108,109お
よびダイオード106,107によるリミツタ作
用により、第7図の領域cが設定される。このコ
アリング回路の出力信号は、減衰回路22(第1
図)を構成する抵抗174,148で減衰され、
さらに、抵抗152を介し、ラインノイズキヤン
セル部8からダイナミツクデイエンフアシス回路
9、ノイズキヤンセル回路10、および抵抗14
5を介した輝度信号と加算され、出力端子12に
垂直輪郭補正がなされた輝度信号が得られる。
以上のようにして、これら実施例では、ノイズ
成分を除去するに際し、垂直輪郭補正も同時に行
なわれ、垂直輪郭ぼけを生じないS/Nが良好な
輝度信号が得られる。なお、これら実施例におい
て、加算回路11を最終段に設けたが、本発明
は、これに限るものではなく、たとえばこの加算
回路11を減算回路20と一体となるように構成
することもでき、この場合には、構成の簡略化が
はかれる。また、本発明は、ビデオテープレコー
ダに限らず、アズマス記録方式によつてキヤリア
オフセツト処理を行なう任意の磁気記録再生装置
に対して適用可能であることはいうまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、原ビデ
オ信号と該原ビデオ信号を1H遅延した遅延ビデ
オ信号との差信号の異なるレベル領域でラインノ
イズキヤンセル処理と垂直輪郭補正処理とを行な
うものであるから、ラインノイズキヤンセル処理
に伴なう垂直輪郭成分の減衰を補償を、ノイズの
強調を伴なうことなく、行なうことができ、垂直
輪郭ぼけを生ずることなくしてS/Nの良好なビ
デオ信号を得ることができるとともに、従来のラ
インノイズキヤンセル回路と垂直輪郭補正回路と
を用いてノイズ成分の除去と垂直輪郭補正とを行
なうようにした場合と比べ、構成の大幅な簡略化
が実現できるという優れた効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるラインノイズキヤンセル
回路の一実施例を示す構成図、第2図〜第5図は
夫々本発明によるラインノイズキヤンセル回路の
他の実施例を示す要部ブロツク図、第6図は第1
図のラインノイズキヤンセル部および垂直輪郭補
正部の一具体例を示す回路図、第7図は本発明の
原理を示す入出力特性図、第8図は同じく入力レ
ベルに対応した周波数特性図である。 6……FM復調回路、8……ラインノイズキヤ
ンセル部、11……加算回路、12……出力端
子、13……1H遅延回路、14……FM復調回
路、16……垂直輪郭補正部、17……減算回
路、18……リミツタ回路、19……減衰回路、
20……減算回路、21……コアリング回路、2
2……減衰回路。
【特許請求の範囲】
1 映像信号をスクランブルして端末装置に伝送
し、端末装置において上記スクランブルされた映
像信号をデスクランブルすることにより正常な映
像出力を得ることができるようにしたシステムの
ための映像信号スクランブル装置において、 垂直同期信号検出手段と、 垂直同期信号検出手段により垂直同期信号が検
出された後に予め定める数の水平同期信号をカウ
ントする水平同期信号カウント手段と、 水平同期信号カウント手段のカウントアツプ出
力に基づいたタイミングで映像信号の垂直同期部
のレベルを減衰させる同期圧縮方式によるスクラ
ンブルを開始するスクランブル手段と、 を含むことを特徴とする映像信号スクランブル装
置。 2 さらに、水平同期信号カウント手段とスクラ
ンブル手段との間に接続され、水平同期信号カウ
ント手段のカウントアツプ出力を水平同期信号の
数カウントに相当する短時間遅延させるための遅
延手段を有することを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の映像信号スクランブル装置。
JP60109259A 1985-05-23 1985-05-23 ラインノイズキヤンセル回路 Granted JPS61269474A (ja)

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