JPH05287873A - 巻き取り可能な壁材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】弯曲した壁面をも構築できると共に、巻き取っ
た状態で運搬できる壁材の提供。 【構成】可撓性の基板（２）の裏面（２ｂ）側に、補強
棒（３）の複数本を適宜平行間隔（Ｐ）を設けて配設し
たこと。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ユニットバスルーム等
を構築する壁材に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ユニットバスルーム等を構築する
ための壁材には、化粧パネルがある。この化粧パネル
は、石膏ボード等からなる基板と、基板の裏面側に配設
した補強枠体と、基板の表面側に貼着したタイル等の化
粧板とからなる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記化粧パネ
ルは、剛体であるため平面状に展開する壁面しか構築で
きない欠点がある。更に、上記化粧パネルは、施工能率
の向上を図るようにある程度の平面寸法があるため、運
搬時に嵩張る欠点がある。

【０００４】本発明は、上記欠点を解決するめに、弯曲
した壁面をも構築できると共に、巻き取った状態で運搬
できる壁材の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明が採用した手段
は、可撓性の基板の裏面側に、補強棒の複数本を適宜平
行間隔を設けて配設したことを特徴とする巻き取り可能
な壁材である。前記基板の表面には、陶磁器質の粒体を
含有した表層からなるタイル模様を形成することもあ
る。

【０００６】

【作用】基板は、隣接する補強棒の間で弯曲させること
ができるため、弯曲した壁面を形成することができると
共に、ロール状に巻き取ることができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明に係る巻き取り可能な壁材（以
下「本発明壁材」という。）を図面に示す実施例に基づ
いて説明する。

【０００８】（第１実施例）図１は第１実施例の本発明
壁材１を示すものである。本発明壁材１は、基板２と、
補強棒３の複数本とからなる。

【０００９】上記基板２は、網状等からなる芯材４に軟
質ゴム又は軟質合成樹脂からなる弾性層５を引いたもの
からなり、補強棒３と直行する矢符Ａ方向に沿って弯曲
させることができるように可撓性に形成されている。基
材２は、表面２ａ側に化粧塗装を施すか又は壁紙若しは
表面をエッチング装飾したステンレス薄板等を貼着する
等して、表面２ａが壁面となり得るようにしてある。弯
曲自在のステンレス薄板を用いる場合には、上記芯材４
を省略することができる。

【００１０】前記補強棒３は、鋼又は硬質合成樹脂等か
らなる角パイプ、アングル等からなり、基板２の裏面２
ｂに適宜平行間隔Ｐ（例えば、Ｐ＝５０〜２００ｍｍ）
を設けて配設されている。基板２に対する補強棒３の接
合は、接着剤で接合するか又は弾性層５を加硫成形する
際の自己接着力等で行う。

【００１１】図２及び図３は、本発明壁材１を用いてユ
ニットバスルーム６を構築した実施例を示すものであ
る。ユニットバスルーム６は、防水パン７の上向き環状
凹溝７ａに本発明壁材１の下端部１ａを嵌着し、天井パ
ネル８の下向き環状凹溝８ａに本発明壁材１の上端部１
ｂを嵌着して周壁９を形成してある。周壁９の四隅は、
本発明壁材１を弯曲してある。

【００１２】窓１０は、本発明壁材１の適所に開口部１
ｃ（図３参照）を形成し、窓枠体１１の凹溝１１ａに開
口部１ｃの周縁１ｄ，１ｄ…を嵌着してある。扉１２
は、扉枠体１３の縦凹溝（図示省略）に本発明壁材１の
両端縁１ｅ，１ｆを嵌着してある。なお、周壁９は、本
発明壁材１の縦補強棒３，３…横棒（図示省略）で連結
して補強することもある。なお、本発明壁材１は、ロー
ル状に巻き取られた状態で施工現場に搬入される。

【００１３】（第２実施例）図４は第２実施例の本発明
壁材２１を示すものである。本発明壁材２１は、基板２
２と、補強棒３の複数本とからなる。

【００１４】上記基板２２は、網状等からなる芯材４に
軟質ゴム又は軟質合成樹脂からなる弾性層５を引いたも
のからなり、補強棒３と直行する矢符Ａ方向に沿って弯
曲させることができるように可撓性に形成されている。
基材２２は、表面側に可撓性のタイル２５，２５…を貼
着してある。タイル２５は、陶磁器の粒体を含有した可
撓性のゴムシート等からなる。

【００１５】本発明壁材２１の裏面側は、ゴムシート等
の可撓性の保護シート２６で覆蓋され、ロール状に巻き
取ったときに、補強棒３とタイル２５との接触による傷
の発生を防止してある。

【００１６】（第３実施例）図５は第３実施例の本発明
壁材３１を示すものである。本発明壁材３１は、基板３
２と、補強棒３３の複数本とからなる。

【００１７】上記基板３２は、網状等からなる芯材４に
軟質ゴム又は軟質合成樹脂からなる弾性層３５を引いた
ものからなり、補強棒３３と直行する矢符Ａ方向に沿っ
て弯曲させることができるように可撓性に形成されてい
る。基材３２は、表面３２ａ側に陶磁器の粒体を含有し
た表面層３２ｃを設けて、モザイクタイル模様を形成し
てある。

【００１８】前記補強棒３３は、鋼又は硬質合成樹脂等
からなる断面Ｖ字状の棒材からなり、基板３２の裏面３
２ｂにフランジ部３３ａ，３３ａが接合されている。基
板２に対するフランジ部３３ａの接合は、接着剤で接合
するか又は弾性層３５を加硫成形する際の自己接着力等
で行う。

【００１９】

【発明の効果】以上、詳述の如く、本発明壁材は、次の
如き優れた効果を有する。 基板は、隣接する補強棒の間で弯曲させることがで
きる。その結果、本発明壁材は、弯曲した壁面を容易に
形成することが可能となる。 基板は、ロール状に巻き取ることができる。その結
果、本発明壁材は、嵩張ることなく、施工現場等へ搬入
することが可能となり、その取扱が非常に楽になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明壁材の第１実施例を示すものであつて、
（Ａ）は一部を破断した斜視図、（Ｂ）は拡大平面図で
ある。

【図２】本発明壁材を用いて構築したユニットバスルー
ムを示す斜視図である。

【図３】図２のイ−イ線で断面した中間省略した拡大断
面図である。

【図４】本発明壁材の第２実施例を示すものであつて、
（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は拡大平面図である。

【図５】本発明壁材の第３実施例を示す拡大平面図であ
る。

【符号の説明】

２…基板 ３…補強棒

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 可撓性の基板の裏面側に、補強棒の複数
   本を適宜平行間隔を設けて配設したことを特徴とする巻
   き取り可能な壁材。
2. 【請求項２】前記基板の表面に、陶磁器の粒体を含有し
   た表層からなるタイル模様を形成した巻き取り可能な壁
   材。