JPH05287592A - 塗装方法およびそれに用いるマスキング部材 - Google Patents

塗装方法およびそれに用いるマスキング部材

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JPH05287592A
JPH05287592A JP9619692A JP9619692A JPH05287592A JP H05287592 A JPH05287592 A JP H05287592A JP 9619692 A JP9619692 A JP 9619692A JP 9619692 A JP9619692 A JP 9619692A JP H05287592 A JPH05287592 A JP H05287592A
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masking
masking member
coated
coating
shaft portion
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JP9619692A
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Yukio Hirota
行男 広田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写機の光学ユニットのような精密機器の筐
体に電着塗装をする際、アース端子のための接続端子座
を形成するため、そこに塗膜が形成されないようにする
マスキング部材が筐体に確実に密着されるようにする。 【構成】 筐体11に雌ねじ穴12を形成し、ここにね
じの形態をなすマスキング部材15の軸部13を螺合さ
せ、頭部14を筐体11の表面に密着させる。この状態
で、電着塗装を施し、塗膜16を形成する。塗膜16の
形成後において、マスキング部材15が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被塗装物の表面の一
部をマスキングしながら実施される塗装方法およびそれ
に用いるマスキング部材に関するもので、特に、電着塗
装の分野で有利に適用されることができる塗装方法およ
びそれに用いるマスキング部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機の光学ユニットなどの精密機器の
ための筐体を製造するにあたっては、高級仕上げ鋼板な
どの材料をプレス加工した後、防錆および美麗な外観を
得るため、電着塗装などの塗装工程が必要である。ま
た、光学ユニットの場合には、暗箱としての機能を得る
ため、黒色塗装を行なうのが通常である。また、複写機
などの精密機器のための筐体にあっては、事後の配線・
組立作業の効率化のため、予め筐体の塗装面の数ヶ所
に、アース端子接続のための接続端子座を形成しておく
ことが必要である。
【0003】従来、このような接続端子座を形成するた
めの代表的な方法として、塗装後において機械的な後加
工を施し、塗膜の所望の領域を削り取る方法がある。す
なわち、塗装工程後、塗装面の必要箇所において、リュ
ータ(ハンド・グラインダ)などの工具で、直接、塗膜
(絶縁性膜)を研削し、接続端子の形状に合わせた直径
数mm程度の大きさで生地を露出させていた。この露出
された生地の部分が接続端子座なり、通電接触面として
機能する。
【0004】従来の接続端子座の形成のための今一つの
代表的な方法は、いわゆるマスキング法である。マスキ
ング法では、被塗装物の表面の一部をマスキング部材に
よって覆いながらたとえば電着塗装または噴霧塗装され
る。塗装後において、マスキング部材を除去すれば、こ
れによってマスキングされていた領域において生地を露
出させることができ、この露出部分をもって接続端子座
とされる。この方法において、マスキング部材として
は、粘着テープまたは図7に示すようなマグネット1が
用いられる。
【0005】図7を参照して、鋼板などからなる被塗装
物2の接続端子座とされる部分には、通常、アース端子
(図示せず)の接続の便宜を図るため、穴3が設けられ
ている。この穴3を覆うように、マスキング部材として
のマグネット1が被塗装物2に磁力により吸着される。
この状態で電着塗装または噴霧塗装を実施すれば、マグ
ネット1によって覆われた領域を除いて、被塗装物2の
表面上に塗膜4が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような方法には、それぞれ、解決されるべき問題があ
った。
【0007】まず、塗装工程後において、機械的な後加
工により塗膜を削り取る方法では、研削工具を使用して
いるときに、塗膜の微粉や砥粒が散乱するという問題が
ある。特に複写機の光学ユニットのような精密機器の場
合、異物の散乱が製品の機能に悪影響を及ぼすことがあ
り、上述したような塗膜の微粉や砥粒は、念入りな洗浄
または清掃等により完全に除去されなければならない。
また、接触端子座の加工精度にばらつきが生じやすく、
その場合には、事後の工程で修正作業を行なわなければ
ならない。
【0008】他方、マスキング法による場合、上述のよ
うな問題に遭遇することはないが、たとえば、マスキン
グ部材として、粘着テープを使用する場合には、このよ
うな粘着テープの装着および除去作業に多大な手間を要
するという問題がある。特に除去作業において、粘着テ
ープを除去しても、粘着剤が被塗装物に残ることがあ
る。このような粘着剤の残留は、特に精密機器の機能に
悪影響を及ぼすことから、さらに粘着剤の除去のために
別の作業が必要となる。他方、マスキング部材として、
図7に示すようなマグネット1を用いる場合には、マグ
ネット1の脱落または位置ずれの問題が生じるととも
に、マグネット1の被塗装物2への密着性に対する信頼
性が比較的低いため、マグネット1によって覆われた領
域にも塗料が侵入することがあるという問題にも遭遇す
る。
【0009】さらに、マスキング法を適用しながら電着
塗装を行なう場合には、用いられるマスキング部材は、
次のような条件を満足するものでなければならない。
【0010】たとえばカチオン電着塗装においては、塗
液内に被塗装物を浸漬して、親水基をもつ塗料をプラス
側、被塗装物をマイナス側にして、200V程度の電圧
をかけることによって、被塗装物に疎水性の塗膜を生成
させ、次に、塗液から被塗装物を取出した後、被塗装物
に対して約180℃で20分間のベーキングを行ない、
塗料を重合反応させることによって、硬度の高い塗膜を
形成することが行なわれている。このとき、たとえば接
続端子座のように塗膜を形成しない箇所を得るため、そ
の部分にマスキング部材を装着することが行なわれ、塗
装工程完了後に、このマスキング部材は除去される。し
たがって、マスキング部材は、電着工程で電気絶縁性を
示し、ベーキング工程で耐熱性を示すものでなければな
らない。しかしながら、上述したような粘着テープまた
はマグネットは、必ずしも、これらの条件を高い信頼性
をもって満足するものではない。
【0011】この発明の目的は、高い信頼性をもってマ
スキングしながら塗装を行なうことができる塗装方法を
提供しようとすることである。
【0012】この発明の他の目的は、上述のような塗装
方法に有利に適用されることができるマスキング部材を
提供しようとすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る塗装方法
は、被塗装物の表面の一部をマスキングしながら当該被
塗装物の表面に塗装を施す塗装方法であって、前記被塗
装物に雌ねじ穴を形成する工程と、前記雌ねじ穴に螺合
する雄ねじを備え、この雄ねじの螺合により、マスキン
グすべき部分に密着するマスキング部材を用意する工程
と、前記マスキング部材を前記被塗装物に前記螺合に基
づき固定する工程と、その状態で、前記被塗装物の表面
に塗装を施す工程とを備えることを特徴としている。
【0014】また、この発明は、上述した塗装方法にお
いて有利に用いられるマスキング部材にも向けられる。
【0015】マスキング部材の第1の態様は、雄ねじを
形成した軸部およびこの軸部の上方端に設けられた頭部
を有するねじの形態をなしており、前記頭部の下面が被
塗装物の表面に密着するようにされる。このマスキング
部材が電着塗装に適用される場合には、前記軸部および
前記頭部が、電気絶縁性かつ耐熱性を有する材料から一
体に形成されることが好ましい。
【0016】この発明に係るマスキング部材の第2の態
様は、雄ねじを形成した軸部およびこの軸部の上方端に
設けられた頭部を有するねじの形態をなす、金属からな
る固定エレメントと、前記軸部を受け入れる貫通孔を有
し、かつ前記頭部の下面と被塗装物の表面との間に配置
される、電気絶縁性、耐熱性および弾力性を有する材料
からなるマスキングエレメントとを備える。このような
マスキング部材において、前記固定エレメントの前記頭
部の下面側には、前記マスキングエレメントの前記貫通
孔に密に嵌合する段部が設けられてもよい。
【0017】
【作用】この発明によれば、マスキング部材がねじの螺
合に基づき被塗装物に固定されるので、マスキング部材
と被塗装物との密着性をねじ力により高めることができ
る。
【0018】
【発明の効果】したがって、この発明の塗装方法によれ
ば、マスキング部材の脱落や位置ずれが生じず、また、
マスキング部材の高い密着性により、信頼性の高いマス
キング状態で、塗装を実施することができる。この発明
の方法を、前述したような接続端子座の形成を必要とす
る精密機器等の筐体の塗装に適用すれば、位置および形
状に関してばらつきのない接続端子座を高い信頼性をも
って形成することができる。また、被塗装物に形成され
る雌ねじ穴に塗膜が形成されることが確実に防止される
とともに、この雌ねじ穴に形成された雌ねじを、アース
端子等を取付けるため適用されることがあるねじ止めに
際してそのまま利用できる。したがって、この発明によ
る方法を実施して得られた被塗装物は、アース端子等の
接続のための好ましい構造を与えることになる。
【0019】この発明に係るマスキング部材の前述した
第1の態様によれば、通常のねじと同様の操作により、
マスキング部材を着脱できるので、マスキング部材の装
着および除去作業を能率的に進めることができる。この
とき、マスキング部材の軸部および頭部が、電気絶縁性
かつ耐熱性を有する材料から一体に形成されたものを用
いると、たとえば電着塗装を問題なく実施することがで
きる。すなわち、マスキング部材に塗料が付着したり、
マスキング部材と被塗装物の表面との間に塗料が侵入し
たりして、塗料があたかも接着剤のように作用し、マス
キング部材の除去作業に手間取ったり、マスキング効果
が不完全となったりする、といった問題にも遭遇しな
い。また、ベーキング工程において、マスキング部材が
不所望に変形する、といった問題にも遭遇しない。
【0020】この発明のマスキング部材の前述した第2
の態様によれば、上述した第1の態様で奏された効果を
そのまま保有するばかりでなく、次のような効果も奏さ
れる。すなわち、固定エレメントとマスキングエレメン
トとが別体とされるとともに、固定エレメントが金属か
ら構成されるので、マスキングエレメントの寿命が尽き
たとしても、固定エレメントを引続き使用することがで
きる。したがって、より経済的なマスキング方法を実施
することができる。また、マスキングエレメントの形状
を任意に変更することが容易である。そのため、前述し
たような接続端子座のような単純な形状に限らず、美観
を生じさせるような模様を与えるべく、マスキングエレ
メントを用いることができる。また、このようなマスキ
ング部材において、固定エレメントの頭部の下面側に、
マスキングエレメントの貫通孔に密に嵌合する段部が設
けられていると、固定エレメントとマスキングエレメン
トとを一体として取扱うことができ、マスキング部材の
着脱作業が簡便なものとなる。
【0021】
【実施例】図1は、この発明の第1の実施例を示してい
る。
【0022】たとえば鋼板からなる被塗装物11のマス
キングすべき部分には、雌ねじ穴12が形成される。他
方、雌ねじ穴12に螺合する雄ねじを形成した軸部13
および軸部13の上方端に設けられた頭部14を有する
ねじの形態をなすマスキング部材15が用意される。こ
のマスキング部材15の軸部13および頭部14は、好
ましくは、電気絶縁性かつ耐熱性を有する材料、たとえ
ばポリアセタール樹脂で一体に形成される。
【0023】マスキング部材15は、雌ねじ穴12に軸
部13を螺合させることにより、被塗装物11に固定さ
れる。このとき、マスキング部材15の頭部14の下面
が被塗装物11の表面に密着する。この状態で、被塗装
物11の表面にたとえば電着塗装を施せば、被塗装物1
1の表面に塗膜16が形成される。塗膜16は、次い
で、ベーキングされ、硬化される。このような塗装が完
了した後、マスキング部材15は、ねじを緩めることに
より、除去される。このようにして、頭部14とほぼ同
面積の円形の露出面17が得られ、この露出面17は、
たとえば接続端子座として用いることができる。なお、
被塗装物11の露出面17内に残された雌ねじ穴12
は、たとえばアース端子等の取付用のねじ穴を兼用する
ことができる。
【0024】マスキング部材15の頭部14の下面の外
周部には、図1に示されるように、被塗装物11の表面
に対して鋭角で交わるテーパ面18が形成されている。
このテーパ面18は、塗膜16の厚みより大きい高さ寸
法を有している。このように、テーパ面18を形成して
おくことにより、前述した図7に示すように、塗膜4の
端縁部で盛上り部5が形成されることなく、端縁までほ
ぼ均一な厚みの塗膜16を得ることができ、また、塗膜
16に傷をつけることなく、マスキング部材15を除去
することができる。
【0025】上述した実施例において、マスキング部材
15は、それ自身が電気絶縁性および耐熱性を有する材
料から構成されたが、マスキング部材に電気絶縁性およ
び耐熱性を与えるため、次のような構成を採用してもよ
い。たとえば、ねじの形態をなす部分を金属から構成
し、このねじの頭部または頭部の下面の少なくとも周縁
部に、ガラスまたは樹脂のような耐熱性のある電気絶縁
材料のコーティング膜を形成してもよい。なお、マスキ
ング部材を電着塗装に適用しない場合には、もちろん、
通常のねじのように、金属から構成されたマスキング部
材をそのまま用いてもよい。
【0026】図2は、この発明の第2の実施例を示して
いる。この実施例では、マスキング部材19として、固
定エレメント20とマスキングエレメント21との2つ
のエレメントが用いられることが特徴である。なお、図
2において、図1に示した要素に相当する要素には同様
の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0027】固定エレメント20は、雄ねじを形成した
軸部22および軸部22の上方端に設けられた頭部23
を有するねじの形態をなしている。このような固定エレ
メント20は、全体としてたとえば金属からなり、した
がって、鉄製の汎用ねじをそのまま転用することができ
る。
【0028】マスキングエレメント21は、図3に単独
で示されているように、ワッシャの形態をなしており、
前述した軸部22を受け入れる貫通孔24を有してい
る。マスキングエレメント21は、好ましくは、電気絶
縁性、耐熱性および弾力性を有する材料、たとえばフッ
素系樹脂または石綿から構成される。
【0029】マスキングエレメント21は、図2に示す
ように、固定エレメント20の頭部23と被塗装物11
の表面との間に配置され、軸部22を雌ねじ穴12に螺
合させることにより、被塗装物11の表面に密着した状
態で固定される。この状態で、たとえば電着塗装により
塗膜16が形成される。塗装を完了した後、固定エレメ
ント20およびマスキングエレメント21からなるマス
キング部材19を除去すれば、被塗装物11の表面に塗
膜16が形成されない露出面17が形成される。
【0030】上述した実施例において、マスキングエレ
メント21の貫通孔24の大きさを、固定エレメント2
0の軸部22の断面積より大きくしておくと、軸部22
を雌ねじ穴12に締め込むとき、マスキングエレメント
21がその弾性に抗して容易に変形するので、被塗装物
11の表面に対するマスキング部材19の密着性をより
高めることができる。
【0031】図2に示した第2の実施例によれば、マス
キングエレメント21と固定エレメント20とが別体で
用意されるので、マスキングエレメント21の寿命が尽
きた後でも、引続き、固定エレメント20を使用するこ
とができる。
【0032】図4は、この発明の第3の実施例を示して
いる。この実施例は、上述した第2の実施例に含まれる
要素と共通する要素を多く含んでいる。したがって、図
4において、図2に示した要素に相当する要素には同様
の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0033】図4に示したマスキング部材19を構成す
る固定エレメント20およびマスキングエレメント21
は、互いに分離された状態で、図5に示されている。こ
の実施例では、固定エレメント20の頭部23の下面側
に、マスキングエレメント21の貫通孔24に密に嵌合
する段部25が設けられていることが特徴である。ま
た、好ましくは、マスキングエレメント21は、図2に
おいて用いられたものより、その厚みが厚くされ、図4
に示すように、段部25と被塗装物11の表面との間に
締め代26が形成されるようにされる。これによって、
固定エレメント20の頭部23から及ぼされるねじ力
を、マスキングエレメント21に十分に与えることがで
き、その結果、マスキングエレメント21を被塗装物1
1の表面に確実に密着させることができる。
【0034】この実施例によれば、固定エレメント20
とマスキングエレメント21とを一体として取扱うこと
ができる。すなわち、固定エレメント20を被塗装物1
1に締め込む場合、マスキングエレメント21を伴って
これを行なうことができるばかりでなく、塗装完了後に
おいて固定エレメント20を緩めて除去する場合にも、
固定エレメント20とともにマスキングエレメント21
を除去することができる。なお、特にマスキング部材1
9を除去するため、固定エレメント20を緩めるように
回転させたとき、マスキングエレメント21もこれに伴
って回転されるのが好ましい。なぜなら、これによっ
て、マスキングエレメント21と塗膜16との間に働く
接着が解除され、マスキングエレメント21の除去がよ
り容易になるからである。このような固定エレメント2
0とマスキングエレメント21との一体的な回転をより
確実なものとするため、マスキングエレメント21の段
部25への嵌合状態をより密にするほか、マスキングエ
レメント21と固定エレメント20との界面に互いに係
合する構造を与えるようにしてもよい。
【0035】図6は、この発明の第4の実施例を示して
いる。この実施例も、図2に示した第2の実施例に含ま
れる要素と共通する要素を含んでいる。したがって、図
6において、図2に示した要素に相当する要素には同様
の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0036】図6に示した実施例では、固定エレメント
20の頭部23より広い面積を与えるマスキングエレメ
ント21が用いられる。このマスキングエレメント21
は、塗膜16が形成されない領域をもって、たとえば模
様を描き、美観を高めるために用いられる。、このよう
に、比較的広い面積のマスキングエレメント21は、好
ましくは、補強材27によって覆われてもよく、また複
数の固定エレメント20によって被塗装物11に固定さ
れてもよい。
【0037】以上、この発明を図示したいくつかの実施
例に関連して説明したが、この発明の範囲内において、
その他いくつかの変形例が可能である。
【0038】たとえば、マスキング部材を構成する材料
は、前に例示したものに限らず、用途に応じて任意に変
更することができる。
【0039】また、この発明の塗装方法において適用さ
れるマスキングは、接続端子座または模様を形成するた
めだけでなく、その他種々の目的に用いることができ
る。
【0040】また、この発明に係る塗装方法は、電着塗
装に限らず、たとえば噴霧による塗装のように、広く塗
装一般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を説明するための塗装
部分を示す断面図である。
【図2】この発明の第2の実施例を説明するための塗装
部分を示す断面図である。
【図3】図2に示したマスキングエレメント21を単独
で示す斜視図である。
【図4】この発明の第3の実施例を説明するための塗装
部分を示す断面図である。
【図5】図4に示した固定エレメント20およびマスキ
ングエレメント21を互いに分離して示す正面図および
斜視図である。
【図6】この発明の第4の実施例を説明するための塗装
部分を示す断面図である。
【図7】マスキング部材としてマグネット1を用いた従
来の塗装方法を説明するための塗装部分を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
11 被塗装物 12 雌ねじ穴 13,22 軸部 14,23 頭部 15,19 マスキング部材 16 塗膜 17 露出面 20 固定エレメント 21 マスキングエレメント 24 貫通孔 25 段部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗装物の表面の一部をマスキングしな
    がら当該被塗装物の表面に塗装を施す塗装方法であっ
    て、 前記被塗装物に雌ねじ穴を形成し、 前記雌ねじ穴に螺合する雄ねじを備え、前記雄ねじの螺
    合により、マスキングすべき部分に密着するマスキング
    部材を用意し、 前記マスキング部材を前記被塗装物に前記螺合に基づき
    固定し、 その状態で、前記被塗装物の表面に塗装を施す、各工程
    を備える、塗装方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の塗装方法に用いるマス
    キング部材であって、雄ねじを形成した軸部および前記
    軸部の上方端に設けられた頭部を有するねじの形態をな
    し、前記頭部の下面が被塗装物の表面に密着するように
    された、マスキング部材。
  3. 【請求項3】 前記軸部および前記頭部が、電気絶縁性
    かつ耐熱性を有する材料から一体に形成された、請求項
    2に記載のマスキング部材。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の塗装方法に用いるマス
    キング部材であって、 雄ねじを形成した軸部および前記軸部の上方端に設けら
    れた頭部を有するねじの形態をなす、金属からなる固定
    エレメントと、 前記軸部を受け入れる貫通孔を有し、かつ前記頭部の下
    面と被塗装物の表面との間に配置される、電気絶縁性、
    耐熱性および弾力性を有する材料からなるマスキングエ
    レメントとを備える、マスキング部材。
  5. 【請求項5】 前記固定エレメントの前記頭部の下面側
    には、前記マスキングエレメントの前記貫通孔に密に嵌
    合する段部が設けられた、請求項4に記載のマスキング
    部材。
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