JPH10125374A - アース用端子金具 - Google Patents

アース用端子金具

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JPH10125374A
JPH10125374A JP28217296A JP28217296A JPH10125374A JP H10125374 A JPH10125374 A JP H10125374A JP 28217296 A JP28217296 A JP 28217296A JP 28217296 A JP28217296 A JP 28217296A JP H10125374 A JPH10125374 A JP H10125374A
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JP
Japan
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screw means
terminal
mounting hole
nut
terminal fitting
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JP28217296A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsuji
健司 辻
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボディに塗装処理が施されている場合の作業
性向上を図る。 【解決手段】 取付孔24の孔縁に沿って複数の削剥部
26U,26Lを設けた。アース用端子金具20をボデ
ィ10に取り付けるときには、頭付きボルト15を取付
孔24に貫通させてナット16に螺合する。すると、削
剥部36Lがナット16の上端面16Cに食い込んでそ
の塗装膜17を削るように剥がし、ナット16の上端面
16Cを露出させる。これにより、アース用端子金具2
0とナット16とが電気的導通可能に接触する。塗装膜
17を剥がす作業とアース用端子金具20をボディ10
に取り付ける作業とを同時に行うことができるから、作
業性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線に接続され、
アース用のボディに取り付けられるアース用端子金具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のワイヤーハーネスにおい
ては、アース用の電線の端末にアース用端子金具を圧着
してこのアース用端子金具をボディの所定位置に取り付
けることにより、アースをとるようになっている。通
常、自動車のボディには腐食防止のために塗装が施され
ているので、取付けの際には、まず、アース用端子金具
の取付部分の塗装膜を剥がしてボディの表面を露出さ
せ、この後にボルトとナットを用いてアース用端子金具
をボディに固定し、ボディの塗装膜を剥がした部分とア
ース用端子金具とを導通可能に接触させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来で
は、アース用端子金具をボディに取り付ける作業を行う
のに先だってボディの塗装膜をグラインダーで削り取る
という作業が必要であり、そのため、作業性が悪いとい
う問題があった。本願発明は上記事情に鑑みて創案され
たものであって、ボディに塗装処理が施されている場合
において作業性の向上を図ることのできるアース用端子
金具を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電線
が接続される電線固着部と、雄ねじ手段が貫通可能な取
付孔を有する端子本体とを備え、前記雄ねじ手段と雌ね
じ手段との係合により前記端子本体をアース用のボディ
に密着させるようにしたアース用端子金具において、前
記端子本体には、前記雄ねじ手段と前記雌ねじ手段の係
合時に連れ回りすることにより前記ボディ側の塗装膜を
削剥可能な削剥部が一体に設けられているところに特徴
を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記削剥部が、軸方向において前記雄ねじ手段に設
けた拡径部の端面または前記雌ねじ手段の端面と対応す
る領域に配されているところに特徴を有する。尚、請求
項1又は請求項2の発明において、前記削剥部が、前記
端子本体における前記ボディ側とその反対側との双方に
突出させて設けられている構成としてもよい。さらに、
この構成において、前記端子本体の前記ボディとは反対
側において、前記削剥部の先端が前記雄ねじ手段に設け
た拡径部の端面または前記雌ねじ手段の端面に対して突
き当て可能とされている構成としてもよい。
【0006】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、前記削剥部が、前記取付孔と同心の円
周方向の折り目に沿って前記端子本体に対して斜めに曲
げ成形されているところに特徴を有する。請求項4の発
明は、請求項3の発明において、前記削剥部が前記取付
孔の孔縁に沿って環状に配され、且つ前記削剥部の先端
縁が前記取付孔の孔縁よりも外周側に位置するように設
けられているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、取
付孔に貫通させた雄ねじ手段と雌ねじ手段を締め付ける
と、端子本体が連れ回りするのにともなって削剥部が塗
装膜を削って剥がすため、ボディ側の導通可能な面が露
出し、これによってボディとアース用端子金具とが導通
可能に接触する。アース用端子金具の取付けに先だって
塗装膜を剥がす作業を行う必要がないから、作業性に優
れている。尚、本発明における雄ねじ手段としては、ボ
ディとは別体をなして拡径した頭部を有する頭付きボル
トや、ボディに立設したスタッドボルトがある。また、
雌ねじ手段としては、ボディに固定したナット、ボディ
とは別体としたナット、ボディにおける雌ねじ孔の形成
されている部分がある。
【0008】請求項2の発明においては、削剥部には、
雄ねじ手段に設けた拡径部または雌ねじ手段からの軸方
向の締付け力が直接作用するので、削剥部のボディ側に
対する押圧力が強く作用し、塗装膜の削剥機能が向上す
る。尚、本請求項2にかかる発明において、雄ねじ手段
及びその拡径部としては、頭部を有するボルト及びその
頭部がある。また、請求項1又は請求項2において、前
記削剥部が、前記端子本体における前記ボディ側とその
反対側との双方に突出させて設けられている構成とした
場合には、端子本体を裏返しても削剥部がボディに対向
するようになるので、アース用端子金具の向きを考慮す
ることなく取付けを行うことができる。
【0009】さらに、前記端子本体の前記ボディとは反
対側において、前記削剥部の先端が前記雄ねじ手段に設
けた拡径部の端面または前記雌ねじ手段の端面に対して
突き当て可能とされている構成とした場合には、端子本
体のボディと反対側において削剥部の先端が雄ねじ手段
の拡径部または雌ねじ手段の端面に突き当たると、雄ね
じ手段または雌ねじ手段の回転時に削剥部との間で引っ
掛かりが生じることになり、これにより端子本体の連れ
回りが確実に行われるようになる。尚、雄ねじ手段及び
その拡径部としては、頭部を有するボルト及びその頭部
がある。
【0010】請求項3の発明においては、削剥部は取付
孔と同心の円周の折り目に沿って曲げ成形されているの
で、その削剥部の先端縁は端子本体が連れ回りするとき
の回転方向に沿うようになる。したがって、削剥部の先
端縁が塗装膜を削剥するときの抵抗が小さくなり、操作
性が向上する。また、削剥部は端子本体に対して斜めに
曲げられているので、締付けが進むのに伴って端子本体
及びボディと平行に近づくように姿勢を変化させる。こ
の姿勢の変化に伴い、ボディ上における削剥部の先端縁
の当接位置が径方向に変位するので、広い範囲で塗装膜
を削剥することができる。
【0011】請求項4の発明においては、削剥部の先端
縁が取付孔の孔縁よりも外周側に位置するように設けら
れているので、取付孔に貫通された雄ねじ手段と削剥部
の先端縁との干渉が防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図5を参照して説明する。本実施形態のアース
用端子金具20は、アース用のボディ10に頭付きボル
ト(本発明の構成要件である雄ねじ手段)15によって
取り付けられる。ボディ10には逃がし孔11が形成さ
れ、ボディ10の表面(アース用端子金具20が取り付
けられる側の面)には、逃がし孔11とほぼ同心で逃が
し孔11よりも内径の小さい雌ねじ孔16Aを有するナ
ット(本発明の構成要件である雌ねじ手段)16が溶接
により固定されている。このナット16には頭付きボル
ト15が螺合されるようになっている。頭付きボルト1
5は外周に雄ネジ部が形成されている軸部15Bとこの
軸部15Bよりも拡径した六角形の頭部15Aとからな
っている。さらに、ボディ10の表面、ナット16の表
面、雌ねじ孔16A、逃がし孔11の内周及び逃がし孔
11の裏側の孔縁部には、腐食防止のための塗装処理が
施されて塗装膜17で覆われている。
【0013】アース用端子金具20を取り付ける際に
は、後述するようにナット16の図3乃至図5における
上面の塗装膜17が剥がされ、ナット16の表面とアー
ス用端子金具20とが直接接触して電気的導通可能な状
態とされ、これによってアース用端子金具20に接続さ
れているワイヤーハーネス(図示せず)がアースされる
ようになっている。次に、アース用端子金具20につい
て説明する。アース用端子金具20は、ワイヤーハーネ
スの電線21が圧着される電線固着部22と、この電線
固着部22と一体に連なる端子本体23とからなる。端
子本体23は、全体として円形の板状をなし、その中心
には円形の取付孔24が形成されている。この取付孔2
4には、頭付きボルト15の軸部15Bが貫通されるよ
うになっており、軸部15Bの外径寸法Rbに対して取
付孔24の内径Rhが僅かに大きい寸法に設定されてい
る。これにより、取付孔24の孔縁が軸部15Bのネジ
山と摺接して頭付きボルト15と端子本体23とがほぼ
同心状態に保たれるようになっている。
【0014】取付孔24の孔縁には、その周方向におい
て90°の角度間隔を空けた4カ所の凹部25が形成さ
れ、各凹部25には、夫々、上記ボディ10側の塗装膜
17を剥がすため削剥部26U,26Lが形成されてい
る。削剥部26U,26Lは、凹部25の奥端縁から中
心に向かって片持ち状に突出されているとともに、ほぼ
円周方向の折り目27に沿って端子本体23に対して斜
めに曲げ成形されている。
【0015】削剥部26U,26Lの先端縁は取付孔2
4の孔縁よりも外周側へ変位した位置とされているが、
その変位量は僅かである。したがって、削剥部26U,
26Lの先端縁は、ナット16の外周側の面取りされた
傾斜面16Bではなく、これよりも中心側の軸線と直交
する円形の上端面16Cに当接できるようになってい
る。また、削剥部26U,26Lの折り目27の位置
は、頭付きボルト15の頭部15Aの外縁よりも内側に
位置するように設定されている。したがって、各削剥部
26U,26Lは、頭部15Aの下端面に対して軸方向
に対応している。
【0016】4つの削剥部26U,26Lのうち、図2
における右上と左下に位置して互いに180°の間隔を
空けて対向する2つの削剥部26Uは、端子本体23に
対して斜め上方へ突出し、同図の右下と左上に位置する
2つの削剥部26Lは斜め下向きに突出している。これ
らの斜め姿勢をなす削剥部26U,26Lの突出端縁
は、ほぼ直角に角付けされているとともに円周方向に沿
った状態となっているため、ナット16の上端面と頭付
きボルト15の頭部15Aの下端面に対して楔のように
食い込むように当接する。
【0017】また、削剥部26U,26Lが端子本体2
3と平行な状態に変位した状態における削剥部26U,
26Lの先端縁の内径寸法Reは、取付孔24の孔縁の
内径Rhよりも大きくなるように設定されている。この
削剥部26U,26Lの先端縁の内径は端子本体23と
平行になったときに最も小さくなるので、削剥部26
U,26Lの姿勢に拘わらず、削剥部26U,26Lの
先端縁は常に取付孔24の孔縁よりも外周側に位置する
ようになっている。
【0018】次に、本実施形態の作用について説明す
る。アース用端子金具20をボディ10側に取り付ける
際には、端子本体23をナット16に載せると共に取付
孔24を雌ねじ孔16Aに整合させ、頭付きボルト15
を取付孔24に通してナット16に螺合する。すると、
図4に示すように、端子本体23が頭付きボルト15の
頭部15Aとナット16の間で挟み付けられ、上向きの
2つの削剥部26Uの先端縁が頭部15Aの下端面に当
接するとともに、下向きの2つの削剥部26Lがナット
16の上端面16Cの塗装膜17に食い込むようにな
る。この状態から頭付きボルト15を回転させつつ締め
込んでいくと、端子本体23が連れ回りするため、下向
きの削剥部26Lの先端部が塗装膜17を削ってナット
16の表面から剥がしていく。これにより、ナット16
の導通可能な上端面16Cが露出して端子本体23と直
接接触するようになる。これにより、アース用端子金具
20とボディ10とが電気的導通可能な状態に接続され
てアースがとれるようになる。
【0019】このように、本実施形態のアース用端子金
具20を用いれば、ボディ10側の塗装膜17を剥がす
工程とアース用端子金具20をボディ10側に取り付け
る工程とが1つの作業工程で行われるから、アース用端
子金具20の取付けに先だって塗装膜17を剥がす必要
がなく、作業性に優れている。また、本実施形態では、
削剥部26Uの先端縁の角端部が削剥部26U自身の弾
性復元力により弾性的に頭部15Aの下端面に当たるの
で、削剥部26Uの先端縁が頭部15Aに食い込んで引
っ掛かるようになる。これにより、端子本体23の連れ
回りが確実に行われるようになっている。
【0020】さらに、下向きの削剥部26Lの先端縁は
回転方向に沿っているので、削剥部26Lとナット16
との摺動抵抗が小さくて済み、操作性がよくなってい
る。また、削剥部26U,26Lは端子本体23に対し
て斜めに曲げられているので、頭付きボルト15の締付
けが進むのに伴って端子本体23と平行に近づくように
姿勢を変化させる。この姿勢の変化に伴い、ナット16
の上端面16Cにおける削剥部26Lの先端縁の当接位
置が径方向に沿って外側から内側へ変位する。したがっ
て、上記のように削剥部26Lの先端縁が周方向に沿っ
ているにも拘わらず、径方向に一定幅を有するリング状
領域に亘って塗装膜17を削剥することができる。
【0021】しかも、削剥部26U,26Lは頭付きボ
ルト15の頭部15Aの下端面とナット16の上端面1
6Cとの間で直接挟み付けられ、さらに削剥部26U,
26L自身も弾性復元力を発揮しているので、下向きの
削剥部26Lのナット16に対する押圧力が強く作用す
るようになり、塗装膜17の削剥機能が高められてい
る。また、上記の取付け工程において削剥部26U,2
6Lが端子本体23に対して姿勢を変位させる際に、削
剥部26U,26Lの先端縁は、常に取付孔24の孔縁
よりも外周側の位置を保つようになっているので、削剥
部26U,26Lの先端縁が頭付きボルト15の軸部1
5Bと接触することが防止されている。
【0022】さらに、本実施形態においては、削剥部2
6U,26Lを端子本体23の上側と下側の双方に突出
するように設けているので、端子本体23を裏返しても
削剥部26Uがボディ10側と対応して塗装膜17の削
剥を行うことができるようになっている。したがって、
アース用端子金具20の向きを考慮することなく取付け
を行うことができる。しかも、上側に突出する2つの削
剥部26U同士と下側に突出する2つの削剥部26L同
士とを、夫々、互いに180°の間隔を空けて対向する
ように配し、且つ、上側のものと下側のものとが互いに
90°の間隔を空けて配しているので、アース用端子金
具20を頭付きボルト15とナット16との間で挟み付
けたときに、その挟み付け力が均衡し、端子本体23が
常に軸線に対して直角な姿勢を保つようになる。これに
より、アース用端子金具20の取付けの操作性が向上し
ているとともに、削剥部26Lによる塗装膜17の削剥
が確実に行われるようになっている。
【0023】<実施形態2>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図6を参照して説明する。本実施形態2の
アース用端子金具30は、削剥部36U,36Lを上記
実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の
構成、作用、効果については上記実施形態1と同じであ
るため、同じ構成については同一符号を付し、構造、作
用及び効果の説明は省略する。上記実施形態1では削剥
部26U,26Lが円周方向の折り目27に沿って曲げ
成形されていたのに対し、本実施形態2の削剥部36
U,36Lは、径方向の折り目37に沿って曲げ成形さ
れている。削剥部36U,36Lは、90°間隔で4カ
所に設けられ、そのうちの180°間隔を空けて対応す
る2つの削剥部36Uが端子本体23の上方へ斜めに突
出し、他の2つの削剥部36Lが端子本体23の下方へ
斜めに突出する。また、削剥部36U,36Lは折れ目
37から周方向へ片持ち状に突出しているが、上向きの
削剥部36Uの突出方向は図6における上から視て反時
計方向であり、下向きの削剥部36Lの突出方向は時計
方向となっている。このような向きとしたことにより、
上向きの削剥部6Uの先端縁が頭付きボルト15の頭部
15Aの下端面に対して突き刺さるように当接するの
で、端子本体23が連れ回りし易くなっている。また、
下向きの削剥部36Lの先端縁がナット16の上端面に
対して突き刺さるように当接するので、塗装膜17の削
剥効果が高くなっている。
【0024】<実施形態3>次に、本発明を具体化した
実施形態3を図7を参照して説明する。本実施形態3の
アース用端子金具40は、削剥部46U,46Lを上記
実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の
構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ
構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果
の説明は省略する。上記実施形態1では削剥部26が取
付孔24の孔縁に沿って周方向の折り目27から内周側
へ突出するように設けられているが、本実施形態3の削
剥部46U,46Lは、取付孔24の孔縁よりも外周側
の開口部45内において周方向の折り目47から外周側
へ突出するように設けられており、その削剥部46U,
46Lの突出端縁が取付孔24に臨まない構成とされて
いる。
【0025】<実施形態4>次に、本発明を具体化した
実施形態4を図8を参照して説明する。本実施形態4
は、ボディ側の構造を上記実施形態1とは異なる構成と
したものである。その他の構成については上記実施形態
1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を
付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。上記実施
例1ではボディ10に固着したナット16に頭付きボル
ト15を螺合するようにしたが、本実施形態4では、ボ
ディ50にスタッドボルト(本発明の構成要件である雄
ねじ手段)51が固着され、このスタッドボルト51に
螺合可能なナット52がボディ50とは別体に用意され
ている。取付けの際には、スタッドボルト51にアース
用端子金具20の取付孔24を嵌めると共にその上から
ナット52を螺合する。すると、ナット52の下端面と
ボディ50の表面との間に端子本体23が挟み付けら
れ、下向きの削剥部26Lがボディ50の塗装膜17に
食い込んでこれを削って剥がすようになる。
【0026】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では雌ねじ手段として、ボディに固
着した別部品のナットを用いたが、本発明は、ボディに
直接雌ねじ孔を形成してこれを雌ねじ手段とした場合に
も適用することができる。
【0027】(2)上記実施形態ではナットをボディの
表面側(アース用端子金具の取付け側)に固着してナッ
トとアース用端子金具とを接触させるようにしたが、本
発明は、ナットを裏側に固着してアース用端子金具とボ
ディの表面とを接触させる場合にも適用することができ
る。 (3)上記実施形態では削剥部が片持ち状に切り起こし
た形態とされているが、本発明によれば、叩き出しによ
り両端が端子本体に支持された形態で削剥部を設けるよ
うにしてもよい。
【0028】(4)上記実施形態では削剥部をボルトの
頭部と当接するように取付孔の孔縁に沿って配したが、
本発明によれば、削剥部を取付孔よりも外周側に配して
ボルトと非接触となるようにしてもよい。 (5)上記実施形態では削剥部を端子本体の上面側と下
面側の双方に突出させて設けたが、本発明によれば、削
剥部を一方の側だけに突出するように設けてもよい。 (6)上記実施形態では削剥部を4個設けたが、本発明
によれば、削剥部の数は3以下でもよく、5以上として
もよい。
【0029】(7)上記実施形態では全ての削剥部を同
一円周上に配したが、本発明によれば、径の異なる複数
の円周上に削剥部を配してもよい。 (8)上記実施形態では全ての削剥部を同じ形態とした
が、本発明によれば、1つのアース用端子金具に異なる
形態の削剥部を混在させるようにしてもよい。異なる形
態の組合せとしては、例えば、実施形態1や実施形態3
ような周方向の折り目に沿って曲げ成形した削剥部と、
実施形態2のような径方向の折り目に沿って曲げ成形し
た削剥部とを混在させる方法がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のアース用端子金具の斜視図
【図2】実施形態1のアース用端子金具の平面図
【図3】実施形態1のアース用端子金具をアース用のボ
ディに対応させた状態をあらわす図2のX−X線拡大断
面図
【図4】実施形態1のアース用端子金具をボディに取り
付ける過程をあらわす図2のY−Y線拡大断面図
【図5】実施形態1のアース用端子金具をボディに取り
付けた状態をあらわす図2のY−Y線拡大断面図
【図6】実施形態2のアース用端子金具の斜視図
【図7】実施形態3のアース用端子金具の平面図
【図8】実施形態4のアース用端子金具をボディに取り
付ける過程をあらわす部分拡大断面図
【符号の説明】
10…ボディ 15…頭付きボルト(雄ねじ手段) 15A…頭部(拡径部) 16…ナット(雌ねじ手段) 17…塗装膜 20…アース用端子金具 21…電線 22…電線固着部 23…端子本体 24…取付孔 26U,26L…削剥部 27…折り目 30,40…アース用端子金具 37,47…折り目 36U,36L,46U,46L…削剥部 50…ボディ 51…スタッドボルト(雄ねじ手段) 52…ナット(雌ねじ手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線が接続される電線固着部と、雄ねじ
    手段が貫通可能な取付孔を有する端子本体とを備え、前
    記雄ねじ手段と雌ねじ手段との係合により前記端子本体
    をアース用のボディに密着させるようにしたアース用端
    子金具において、 前記端子本体には、前記雄ねじ手段と前記雌ねじ手段の
    係合時に連れ回りすることにより前記ボディ側の塗装膜
    を削剥可能な削剥部が一体に設けられていることを特徴
    とするアース用端子金具。
  2. 【請求項2】 前記削剥部が、軸方向において前記雄ね
    じ手段に設けた拡径部の端面または前記雌ねじ手段の端
    面と対応する領域に配されていることを特徴とする請求
    項1記載のアース用端子金具。
  3. 【請求項3】 前記削剥部が、前記取付孔と同心の円周
    方向の折り目に沿って前記端子本体に対して斜めに曲げ
    成形されていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載のアース用端子金具。
  4. 【請求項4】 前記削剥部が前記取付孔の孔縁に沿って
    環状に配され、且つ前記削剥部の先端縁が前記取付孔の
    孔縁よりも外周側に位置するように設けられていること
    を特徴とする請求項3記載のアース用端子金具。
JP28217296A 1996-10-24 1996-10-24 アース用端子金具 Pending JPH10125374A (ja)

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