JPH0528278U - カーテン吊り具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗濯する際に、カーテン生地にフック部が絡
み合うことを防ぐと共に、カーテン生地に損傷を与えな
いようにする。 【構成】 カーテン側に止着するクランプ部に、カーテ
ンランナーのリングに掛けるフック部を折り曲げ可能に
軸支するカーテン吊り具において、フック部をクランプ
部に固定できるように構成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、カーテンレールに設けたカーテンランナーにカーテンを吊り下げる ための吊り具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来技術としては、本出願人が先に実用新案登録出願をした実願平２−９５７ ４０号（平成２年９月１１日付出願）に示すカーテン吊り具がある。このカーテ ン吊り具は、カーテン側に止着するクランプ部に対して、カーテンランナーのリ ングに掛けるフック部が折り曲げ可能に軸支されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上述のカーテン吊り具は、フック部がクランプ部に軸支されてい るので、カーテンを洗濯する際にはフック部がブラブラ動いてカーテン生地に絡 み合ってしまう結果、絡まった生地からフック部を外し正常な状態に戻すことが 大変であり、時として無理をしてカーテン生地を傷付けるおそれもある。

【０００４】 特にカーテン生地がレースの生地である場合に、フック部がその先部からレー ス地の粗い編目に入ってしまった際には、絡み合った生地がなおさら容易に離れ ず、無理に引っ張って生地を引裂いてしまうおそれさえある。

【０００５】 そこで本考案は、カーテンの洗濯時においても、カーテン生地へのフック部の 絡みつきを防ぐと共に、カーテン生地の傷みも少なくすることが出来るカーテン 吊り具を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案は、カーテン側に止着するクランプ部に、カ ーテンランナーのリングに掛けるフック部を折り曲げ可能に軸支するカーテン吊 り具において、フック部をクランプ部に固定できるようにしたことを構成上の特 徴とする

【０００７】

【作用】

フック部をカーテン側に止着するクランプ部に固定できるようにしたものであ るから、カーテンの洗濯時において、クランプ部に対してフック部がブラブラ動 くことなく不動状態を保つことができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。

【０００９】 図１乃至図３は本考案の第１実施例を示すものであり、クランプ部１とフッ ク部２とをそれぞれ合成樹脂で別体に形成してあって、クランプ部１は一対の板 体３，３の下部に脚部４を、上部に頭部５を設けており、脚部４は断面Ｕ字状に 形成してあって、テープ６の一側縁を表裏より挾んで止着するものであり、また 頭部５はテープ６の長手方向と平行する軸７を保持するように形成してある。

【００１０】 フック部２は前方側に開口８を有し、その基部を前記軸７に嵌めてクランプ部 １の前後両側に向って揺動自在に取り付けてある。

【００１１】 前記一対の板体３，３の間には、フック部２を前方側に倒したときに開口して いるフック部２の先端９が係合する突起１０をクランプ部１と一体的に設けてあ り、この突起１０の下面先端には前記フック部先端９が突起１０の下面にスムー ズに圧入して係合するように面取部１１が形成してある。

【００１２】 クランプ部１はテープ６を芯材として射出成形して、テープ６と一体に形成さ れるもので、その際、前記脚部４の前後両面の下縁に複数の突片１８を突設し、 前後の両突片１８，１８をテープ６にあけた孔を通じて一体に連結することが好 ましい。また、フック部２を揺動自在に取り付ける手段としては、軸７を頭部５ に固着して、その軸７にフック部２を回転自在に取り付けるか、軸７にフック部 ２を固着し、その軸７を頭部５に回転自在に取り付ける場合、あるいは頭部５に 軸７を回転できるように、またその軸７にフック部２を回転自在に嵌め込んであ っても良い。

【００１３】 尚、前述のカーテン吊り具は、テープ６の長手方向に等間隔おきに同一の条件 で取り付け、テープ６をカーテン１４の上端縁にミシン縫いなどの手段で止着し 、これを図２に示すように、カーテンレール１５に摺動自在に配してあるカーテ ンランナー１６のリング１７にフック部２を挿入して吊り下げるものである。

【００１４】 図４及び図５に示すものは第２実施例であって、テープ６の一側縁に止着した クランプ部１の頭部５に軸７を、テープ６の長手方向に対して直交するように保 持し、これにフック部２を左右方向に揺動自在に軸支し、さらにフック部の開口 ８側にフック部２を倒したときにフック部の先端９が係合する突起１０をクラン プ部１に突設してある。この場合においても、フック部の先端９が突起１０にス ムーズに圧入して係合するように先部外方側に面取部１１が形成してある。

【００１５】 図６乃至図９は第３実施例を示すものであり、第１実施例と相違するところは 、一対の板体３，３間に配する突起１０を、フック部２を取付ける軸７の真中位 置よりも左右いずれか一方側にずらした直下位置から張出して設けると共に、突 １０の先端部分にはフック部２を前方側へ倒したときにフック部先端９をガイド して前記突起１０の側面に導くための切欠斜面部１２が形成してある。この際、 突起１０の側面にフック部先端９の側面が適度の圧接状態を保つように、軸７と フック部２の取付け状態は、フック部２が軸方向にスライド可能なように、例え ば軸７にフック部２の基部が嵌め込まれていることが望ましい。

【００１６】 図１０乃至図１２は第４実施例を示すもので、フック部２の基部に固着した軸 ７と、クランプ１の頭部５の軸孔１３とを、円形以外の形状例えば楕円形状にそ れぞれ形成し、通常状態ではクランプ部１に対してフック部２が揺動自在である が、フック部の開口８側にフック部２を倒してクランプ部１に近付けたときには 軸孔１３の小径部に軸７の大径部が圧接するように、軸７を軸孔１３に嵌挿して ある。

【００１７】 以上の構造であるから、第１実施例の場合及び第２実施例の場合には各突起１ ０にフック部先端９が係合することによって、フック部２は不動状態に固定され る。また第３実施例の場合は、突起１０の側面にフック部先端９部分の側面が圧 接することによってフック部２が固定され、さらに第４実施例の場合には軸７を 軸孔１３に圧接することによってフック部２が固定される。そして、これらの何 れの固定状態においても、フック部先端９はクランプ部１の近傍に位置してフッ ク部２の開口８を完全に閉鎖している。

【００１８】

【考案の効果】

本考案によるカーテン吊り具は、通常状態で揺動自在なフック部を倒してクラ ンプ部に固定できるようにしたので、フック部を不動状態のままで洗濯をするこ とが可能となり、従って、カーテン生地にフック部が絡み合うことが少なくなっ て洗濯作業を支障なく行い得る。

【００１９】 特に、フック部開口側に倒してフック部の先端がクランプ部の近くに位置して フック部の開口を完全に閉じた状態で固定すると、たとえ編目の粗いレースカー テンであっても、フック部に絡まる可能性は極めて少なくなり、カーテン生地を 傷付けないという点でも優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるカーテン吊り具の第１実施例を示
す斜視図である。

【図２】同じく一部切欠して示す側面図である。

【図３】第１実施例における固定状態を示す側面図であ
る。

【図４】本考案の第２実施例を示す正面図である。

【図５】第２実施例における固定状態を示す正面図であ
る。

【図６】本考案の第３実施例を示す斜視図である。

【図７】同じく正面図である。

【図８】第３実施例における固定状態を示す正面図であ
る。

【図９】同じく固定状態を示す側面図である。

【図１０】本考案の第４実施例を示す側面図である。

【図１１】同じく揺動状態を示す側面図である。

【図１２】第４実施例における固定状態を示す側面図で
ある。

【符号の説明】

１ クランプ部 ２ フック部 ７ 軸 ８ 開口 ９ フック部先端 １０ 突起 １３ 軸孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カーテンランナー（１６）のリング（１
   ７）に掛けるフック部（２）と、カーテン側に止着する
   クランプ部（１）とから成り、フック部（２）をクラン
   プ部（１）に対して折り曲げ可能に軸支してあるカーテ
   ン吊り具において、フック部（２）をクランプ部（１）
   に固定できるようにしたことを特徴とするカーテン吊り
   具。