JPH05281960A - 画像再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の表示方法が単純ではなく、操作する人
が興味を失いにくい画像再生装置を提供すること。 【構成】 第１キースイッチ３０及び第２キースイッチ
３１がオンである場合には（S100,120）、キー１９のベ
ロシティを検出する（S120）。そして、検出したベロシ
ティの大きさを比較し（S130）、ベロシティが多い場合
には大きな動作の画像を再生し（S140）、一方、ベロシ
ティが小さい場合には小さな動作の画像を再生する（S1
50）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばＣＲＴ等の表示
装置と鍵盤楽器等の入力装置とを接続して構成した画像
再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、玩具や教育機器として、ＣＲ
Ｔやテレビ等の表示装置と鍵盤を有するキーボード等の
電子楽器とを接続し、ＣＲＴ等に再生した画像を表示す
る画像再生装置が開発されている。この画像再生装置
は、鍵盤のキーを押すことによってＣＲＴに写す画像を
切り替えるもので、装置内のメモリに各キーに対応した
画像を各々記憶しており、鍵盤のキーが押されると押さ
れたキーの種類に応じて異なる画像がＣＲＴに表示され
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な従来の画像再生装置では、各キーが押された場合に各
々１種類の画像しか表示されないので、その機能動作が
単純であり、例えば子供の玩具や教育機器として使用す
る場合には、子供の興味が失われ易いという問題があっ
た。

【０００４】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れ、画像の表示方法が単純ではなく、操作する人が興味
を失いにくい画像再生装置を提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の請求項１の発明は、図１に例示する様に、複数の異な
る画像を記憶する画像記憶手段Ｍ１と、該画像記憶手段
Ｍ１に記憶した画像情報に基づいて、前記画像を再生す
る画像再生手段Ｍ２と、を備えた画像再生装置におい
て、外部からの押圧による自身の移動によってスイッチ
ングを行うスイッチ手段Ｍ３と、該スイッチ手段Ｍ３が
押された場合に、該スイッチ手段Ｍ３の移動状態を検出
するスイッチ状態検出手段Ｍ４と、該スイッチ状態検出
手段Ｍ４によって検出した前記スイッチ手段Ｍ３の移動
状態に応じて、前記画像再生手段Ｍ２を駆動して、前記
異なる画像を再生する画像再生駆動手段Ｍ５と、を備え
たことを特徴とする画像再生装置を要旨とする。

【０００６】請求項２の発明は、前記スイッチ状態検出
手段Ｍ４が、前記スイッチ手段Ｍ３が移動する際のベロ
シティを検出する手段であることを特徴とする前記請求
項１記載の画像再生装置を要旨とする。

【０００７】ここで、前記スイッチ手段Ｍ３としては、
例えば鍵盤のキーやパッドを採用することができる。ま
た、スイッチ状態検出手段Ｍ４としては、例えば鍵盤の
キーの下に２つのスイッチを配置して、各スイッチがオ
ンされる時間差から移動速度（ベロシティ）を検出する
手段を採用できる。

【０００８】

【作用】前記構成を有する請求項１の画像再生装置で
は、スイッチ手段Ｍ３が外部からの押圧によって押され
て移動した場合には、スイッチ状態検出手段Ｍ４によっ
てスイッチ手段Ｍ３の移動状態を検出する。そして、こ
の検出したスイッチ手段Ｍ３の移動状態に応じて、画像
再生駆動手段Ｍ５によって画像再生手段Ｍ２を駆動する
ことにより、画像記憶手段Ｍ１に記憶した異なる複数の
画像の画像情報の中から、スイッチ手段Ｍ３の移動状態
に対応した各々異なる画像を再生する。

【０００９】つまり、本発明では、例えば鍵盤のキー等
のスイッチ手段Ｍ３がどの様に押されたかを検出し、例
えば強く押された場合や弱く押された場合に対応して、
各々異なる画像を再生するものである。特に、 請求項
２の発明では、スイッチ状態検出手段Ｍ４が、スイッチ
手段Ｍ３が移動する際のベロシティを検出するので、ス
イッチ手段Ｍ３の（操作した人による）微妙な押圧の状
態を検知して、ベロシティに応じた様々な画像の再生が
可能となる。

【００１０】

【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の画像再生装置の好適な実
施例について説明する。図２は実施例としての玩具等の
画像再生装置１のブロック図を示し、この画像再生装置
１は、主として、デジタル式コンピュータ及び制御回路
から構成された装置本体３と、この装置本体３に接続さ
れて信号の入力を行なう鍵盤５と、画像の再生を行なう
ＣＲＴディスプレイ７と、音声の再生を行なうスピーカ
９とから構成されている。

【００１１】前記装置本体３のデジタル式コンピュータ
を構成する部分は、各種演算処理を行なうＣＰＵ１１，
制御プログラム等を記憶したプログラムＲＯＭ１２，異
なる複数の画像や画像に応じた音声情報を記憶したデー
タＲＯＭ，データを一時的に記憶するＲＡＭ１４，デー
タ等の信号が入出力される入出力インターフェース１５
及びそれらを接続するバスライン１６等からなる。更
に、入出力インターフェース１５には、鍵盤５のキー９
の移動速度を検出するベロシティ検出回路２１，ＣＲＴ
７に写す画像を制御するビデオコントローラ２２，画像
に応じた発音を行わせるための（デジタル信号をアナロ
グ信号に変換する）音源２３及び増幅器２４が接続され
ている。

【００１２】また、鍵盤５のキー１９には、図３に示す
様に、キー１９の下方に第１キースイッチ３０及び第２
キースイッチ３１の２つキースイッチ３０，３１が上下
に配置されており、キー１９の押下位置によって、各々
オンオフされる。よって、このキースイッチ３０，３１
のオンされる信号をベロシティ検出回路に入力し、各々
のオンされる信号のタイミングの違いによって、キー１
９の移動速度、即ち、キー１９がどの様に押されたかを
検出する。

【００１３】次に、上述した構成の画像再生装置の制御
処理を図４のフローチャートに基づいて説明する。ま
ず、ステップ（以下ステップをＳと記す）１００にて、
キー１９の入力があるか否かを判定する。即ち上方の第
１キースイッチ３０がオンされたか否かを判定する。こ
こで肯定判断されるとＳ１１０に進み、一方、否定判断
されると一旦本処理を終了する。

【００１４】Ｓ１１０では、第２キースイッチ３１がオ
ンされたか否かを判定し、ここで肯定判断されるとＳ１
２０に進み、一方、否定判断されると待機する。Ｓ１２
０では、第１キースイッチ３０のオンのタイミングと第
２キースイッチ３１のオンのタイミングの差から、キー
１９のベロシティを検出する。即ち、キー１９の移動速
度からキー１９の押された状態を検出する。

【００１５】続くＳ１３０では、キー１９のベロシティ
が基準値以上か否かを判定する。ここで、ベロシティが
基準値以上、即ちキー１９が強く（大きな速度で）押さ
れていると判断された場合にはＳ１４０に進み、一方、
ベロシティが基準値未満、即ちキー１９が弱く（小さな
速度で）押されていると判断された場合にはＳ１５０に
進む。

【００１６】Ｓ１４０では、キー１９が強く押されてい
るので、前記データＲＯＭ１３に記憶された画像情報と
音声情報のなかから、図５に示す様に、予めキー１９の
（強く押された）状態に応じて設定された画像をＣＲＴ
７に写すとともに、音声をスピーカ９から発生する。例
えば最初に犬の画像が表示されている場合には、キー１
９が強く押されると、犬が吠えかかる様な画像が写さ
れ、しかも大きな声で吠える様に設定されている。

【００１７】一方、Ｓ１５０では、前記Ｓ１４０とは逆
にキー１９が弱く押されているので、前記データＲＯＭ
１３に記憶された画像情報と音声情報のなかから、図５
に示す様に、予めキー１９の（弱く押された）状態に応
じて設定された画像をＣＲＴ７に写すとともに、音声を
スピーカ９から発生する。例えば、キー１９が弱く押さ
れると、犬が弱く吠える様な画像が写され、しかも小さ
な声で吠える様に設定されている。

【００１８】この様に、本実施例の画像再生装置１で
は、キー１９を強く押した場合には、動作の大きな画像
を表示するとともに大きな音を発生させ、一方、キー１
９を弱く押した場合には、動作の小さな画像を表示する
とともに小さな音を発生させているので、キー１９を押
すタッチに応じて画像や音声を適切に変更することがで
きる。よって、例えば子供の玩具や教育機器として用い
た場合には、操作状態に応じて画像や音声が複雑に変化
するので、飽きることがなく好適であり、教育効果も優
れたものである。

【００１９】尚、本発明は、上記実施例に何等限定され
ず、本発明の要旨の範囲内において各種の態様で実施で
きることは勿論である。例えば、本実施例では、キーの
ベロシティのみを使用して画像や音声を切り換えていた
が、それ以外にも一つのキーの例えばアフタータッチ等
の動作を検出して、画像や音声を切り換えてもよい。

【００２０】また、選択する画像は、２通りだけではな
く、キー１９の押下の状態に応じて何種類もの画面を選
択できる様にしてもよく、或は音を発声しない様にして
もよい。更に、入力装置として鍵盤のキーを使用するだ
けではなく、他のスイッチ（例えばボタンや足で押すス
イッチ等）を使用することも可能である。

【００２１】

【発明の効果】以上詳述した様に請求項１の画像再生装
置では、スイッチ状態検出手段によって検出したスイッ
チ手段の移動状態に応じて、画像記憶手段に記憶した異
なる複数の画像の画像情報の中から、各々異なる画像を
選択して再生するので、例えば鍵盤のキー等がどの様に
押されたかを検出し、押された状態に応じた適切な画像
を再生することができる。従って、例えば子供の玩具や
教育機器として使用した場合には、興味が持続して大き
な教育効果を得ることができる。

【００２２】特に、 請求項２の発明では、スイッチ状
態検出手段が、スイッチ手段が移動する際のベロシティ
を検出するので、操作した人による微妙な押圧の状態を
正確に検知して、ベロシティに応じた様々な画像の再生
を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 請求項１の発明の基本的構成の例示図であ
る。

【図２】 本実施例の画像再生装置のシステムのブロッ
ク図である。

【図３】 本実施例の画像再生装置のキースイッチの配
置を示す説明図である。

【図４】 本実施例の制御処理を示すフローチャートで
ある。

【図５】 選択された画像を示す説明図である。

【符号の説明】

Ｍ１…画像記憶手段 Ｍ２…画像再生
手段 Ｍ３…スイッチ手段 Ｍ４…スイッチ
状態検出手段 Ｍ５…画像再生駆動手段 １…画像再生装置 ３…装置本体 ５…鍵盤 ７…ＣＲＴディ
スプレイ ９…スピーカ ２１…ベロシテ
ィ検出回路 ３０，３１…キースイッチ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の異なる画像を記憶する画像記憶手
   段と、 該画像記憶手段に記憶した画像情報に基づいて、前記画
   像を再生する画像再生手段と、 を備えた画像再生装置において、 外部からの押圧による自身の移動によってスイッチング
   を行うスイッチ手段と、 該スイッチ手段が押された場合に、該スイッチ手段の移
   動状態を検出するスイッチ状態検出手段と、 該スイッチ状態検出手段によって検出した前記スイッチ
   手段の移動状態に応じて、前記画像再生手段を駆動し
   て、前記異なる画像を再生する画像再生駆動手段と、 を備えたことを特徴とする画像再生装置。
2. 【請求項２】 前記スイッチ状態検出手段が、前記スイ
   ッチ手段が移動する際のベロシティを検出する手段であ
   ることを特徴とする前記請求項１記載の画像再生装置。