JP3203871B2 - 映像音響編集装置 - Google Patents

映像音響編集装置

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JP3203871B2
JP3203871B2 JP09402593A JP9402593A JP3203871B2 JP 3203871 B2 JP3203871 B2 JP 3203871B2 JP 09402593 A JP09402593 A JP 09402593A JP 9402593 A JP9402593 A JP 9402593A JP 3203871 B2 JP3203871 B2 JP 3203871B2
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欣也 冠野
一夫 梶本
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像データや音響デー
タを編集する映像音響編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の映像音響編集装置について
説明する。図2は、従来の映像音響編集装置の構成を示
すものである。
【0003】図2において、201は、編集設定部で、
第一の映像音響データ記録部203や第二の映像音響デ
ータ記録部204に記録されている映像音響データを映
像音響特殊効果部207を用いて加工編集するときの、
その編集加工の処理内容の設定をおこなうためのもので
ある。ここで行なわれた編集処理の設定は、編集情報信
号として編集情報記録部202へ出力され、そこに記録
される。
【0004】202の編集情報記録部では、記録されて
いる編集情報に応じて第一の映像音響再生部205と、
第二の映像音響再生部206とを制御するための再生制
御信号と、映像音響特殊効果部207を制御するための
効果制御信号を出力する。205は第一の映像音響再生
部、206は第二の映像音響再生部で、ともに第一の映
像音響情報記録部203、第二の映像音響情報記録部2
04に格納されている映像音響データを読みとり、映像
音響信号を出力する。
【0005】207は、映像音響特殊効果部で、202
の編集情報記録部から出力された、効果制御信号に応じ
て、入力された第一の映像音響再生部205および、第
二の映像音響再生部206の出力する映像音響信号に対
して特殊効果を施し、その結果を効果映像音響信号とし
て出力する。208は、映像音響出力部で、映像音響特
殊効果部から出力された、効果映像音響信号を入力して
映像を表示し、また音波を出力するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の映像音響編集装置の構成では、映像音響特殊
効果部に備わっている入力チャンネル数や、編集部に接
続されている映像音響再生部の個数によってその編集内
容が制限されてしまう。たとえば、図2のように映像音
響特殊効果部に備わっている入力チャンネルが2個しか
ない場合には、図3のような4つの映像を合成するよう
な映像効果を実現することができない。
【0007】本発明はかかる点に鑑み、このようなハー
ドウエア上の制約からくる編集内容の制限を使用者が考
慮することなく編集作業を進め、また設定どおりの編集
結果を得ることができる装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の映像音響編集装置は、映像音響データを編集
するために使用者が操作する編集設定部と、前記編集設
定部で設定された編集内容の処理を実行する編集部と、
前記編集情報記録部に記録されている編集情報から、前
記編集部のハードウエア上の制限を越えているところを
検出する制限超過検出部と、前記制限超過検出部によっ
て検出された部分について、編集処理をハードウエアの
制約に収まる処理単位に分割して処理させるように前記
編集部を制御するための内部記録制御部と、その各処理
単位の途中結果を記録するための映像音響記録部を有す
る構成である。
【0009】
【作用】本発明の映像音響編集装置は、制限超過検出部
が、編集内容のうちハードウエアの制約を超過している
部分を検出し、その部分について内部記録制御部が編集
処理を分割して実行し、その途中結果を記録しながら処
理を重畳するよう編集部を制御することによって複雑な
編集処理でも実現することができる。したがって使用者
は一切ハードウエア上の制約に関して意識することなく
編集作業を行なうことができるので、編集装置の扱いに
なれていない使用者でも、映像音響の複雑な編集まで自
由に行なうことができる。
【0010】
【実施例】(実施例1)以下本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実
施例における映像音響編集装置の構成を示すブロック図
である。
【0011】図1において、101は使用者が操作し
て、映像音響データの編集内容を設定する編集設定部、
102は編集設定部101で設定された編集内容を記録
しておく編集情報記録部、103は編集情報記録部10
2に記録されている編集情報のうちで、編集部115の
ハードウエア上の制約を越えるような編集内容が設定さ
れている部分を検出する制限超過検出部、104は制限
超過検出部103によって検出された部分について、そ
の編集内容を編集部115で実現できるように処理を分
割し、その分割された編集処理の途中結果を記録しなが
ら逐次実行することによって最終的な編集結果を得るよ
うに編集部115を制御する内部記録制御部、105は
編集情報記録部102に記録されている編集情報にもと
づいて編集部115を制御する再生制御部である。
【0012】106は映像音響データを記録再生するこ
とができる第一の映像音響データ記録部、107は映像
音響データを記録再生することができる第二の映像音響
データ記録部、108は映像音響データを記録再生する
ことができる第三の映像音響データ記録部、109は第
一の映像音響データ記録部106、第二の映像音響デー
タ記録部107、第三の映像音響データ記録部108の
それぞれの入出力を第一の映像音響再生部110、第二
の映像音響再生部111、映像音響記録部112のいづ
れかに1対1に接続する選択器である。
【0013】110は第一の映像音響データ記録部10
6、第二の映像音響データ記録部107、第三の映像音
響データ記録部108のいずれかから映像音響データを
読みとり、映像音響信号を出力する第一の映像音響再生
部、111は第一の映像音響データ記録部106、第二
の映像音響データ記録部107、第三の映像音響データ
記録部108のいずれかから映像音響データを読みと
り、映像音響信号を出力する第二の映像音響再生部であ
る。
【0014】112は効果映像音響信号を入力しその信
号を第一の映像音響データ記録部106、第二の映像音
響データ記録部107、第三の映像音響データ記録部1
08のいずれかに記録する映像音響記録部、113は、
第一の映像音響再生部110と第二の映像音響再生部1
11の出力する映像音響信号を入力し、効果制御信号に
応じて特殊効果を施し、その結果を効果映像音響信号と
して出力する映像音響特殊効果部、114は効果映像音
響信号を入力し映像信号を表示するモニタと、音響信号
を音として発するスピーカから構成される映像音響出力
部である。
【0015】また選択器109、第一の映像音響再生部
110、第二の映像音響再生部111、映像音響記録部
112、映像音響特殊効果部113をまとめて編集部1
15とよぶ。以上のように構成された映像音響編集装置
について図1をもちいてその動作を説明する。
【0016】まず、編集設定部101で、使用者は第一
の映像音響データ記録部106、第二の映像音響データ
記録部107、第三の映像音響データ記録部108のそ
れぞれに格納されている映像音響データを、どのような
順番で、どのような映像や音響の特殊効果を施しながら
出力するかというような編集に関するパラメータを設定
する。この編集設定部101は、スイッチャやエフェク
タと呼ばれている従来の映像音響編集装置の操作卓のよ
うに、スイッチ類やレバー類が多数備え付けられている
ようなものでもよいし、あるいはコンピュータのグラフ
ィカルユーザインターフェイスを利用したアプリケーシ
ョンソフトウエアとして提供することもできる。
【0017】編集設定部101で設定された編集処理内
容は、編集情報信号として編集情報記録部102へ出力
され、そこで記録保持される。編集情報記録部102で
記録されている編集情報は、再び編集設定部101に呼
び戻してその編集内容を修正することもできる。制限超
過検出部103は、編集情報記録部102に記録されて
いる編集情報のうち、映像音響特殊効果部113の入力
チャンネル数や、編集部115に接続されている映像音
響データ記録部の数といったような編集部115のハー
ドウエア上の制限を越えている部分を検出する。
【0018】編集情報がハードウエアの制限を越えてい
る場合としては、例えば図3(a)のような映像を作成
したい場合があげられる。図3の映像では、4つの映像
(映像A、映像B、映像C、映像D)から構成されてい
る。使用者はこのような映像を作成するために編集設定
部において編集情報を設定することができる。ところが
この編集内容では合計4つの映像が同時に表示されてい
るので、その編集結果を得るためには4つの映像音響再
生部を同時に動作させる必要があり、また映像音響特殊
効果部113は4つの映像入力を持っていなければなら
ない。ところが図1に示すような構成では、映像音響再
生部が2つしかなく、また映像音響特殊効果部には2つ
の映像音響信号しか入力することができないのでこのよ
うな編集結果を得ることはできない。
【0019】このような場合が編集情報が編集部115
のハードウエア上の制限を超過している場合である。こ
の例のようにハードウエアの制限を超過している編集内
容が設定されている部分を制限超過検出部103が検出
すると、その部分の編集情報を超過編集情報信号として
内部記録制御部104に出力する。内部記録制御部10
4では、入力された超過編集情報を解析し、編集部11
5のハードウエア上の制限を踏まえてその制限範囲内に
収まるように編集処理を分割し、処理を多重化して設定
内容を実現する。
【0020】たとえば、先の図3のような映像の編集例
では、映像A、B、C、Dの合成という編集内容を、図
4(a)(b)(c)に示すように処理を分割すること
ができる。第一の映像音響データ記録部106に記録さ
れている映像Aを、選択器109で選択された第一の映
像音響再生部110に流して再生し、第二の映像音響デ
ータ記録部107に記録されている映像Bを、選択器1
09で選択された第二の映像音響再生部111に流して
再生し、映像音響特殊効果部113で合成することをま
ずおこない、その結果を映像A+Bとして、映像音響記
録部112を用いて、選択器109で選択された第三の
映像音響データ記録部108に格納する(a)。次に
三の映像音響データ記録部108に記録された映像A+
Bを、選択器109で選択された第一の映像音響再生部
110に流して再生し、第二の映像音響データ記録部1
07に記録されている映像Cを、選択器109で選択さ
れた第二の映像音響再生部111に流して再生し、映像
音響特殊効果部113で合成することをおこない、その
結果を映像A+B+Cとして、映像音響記録部112
用いて、選択器109で選択された第一の映像音響デー
タ記録部106に格納する(b)。最後に、第一の映像
音響データ記録部106に記録された映像A+B+C
を、選択器109で選択された第一の映像音響再生部1
10に流して再生し、第二の映像音響データ記録部10
7に記録された映像Dを、選択器109で選択された第
二の映像音響再生部111に流して再生し、映像音響特
殊効果部113で合成することをおこない、映像音響出
力部114に出力することによって、最終的な結果を得
ることができる(c)。ここで、映像A+B+Cと映像
Dの合成は編集部115のハードウエア制約内で実現で
きるので映像A+B+Cと映像Dの合成結果を映像音響
記録部112を用いて、例えば選択器109により選択
された第三の映像音響データ記録部108に記録する必
要はない。
【0021】内部記録制御部104では、このように処
理を分割して実行し、処理の途中段階を映像音響データ
記録部に順次記録していくように編集部115を制御す
る。そして、編集情報記録部102の中で映像A、B、
C、Dに関する編集情報を、映像A+B+Cと映像Dを
再生して合成することに置き換えることをおこなう。再
生制御部105では、編集情報記録部102に格納され
ている編集情報をもとに、編集部115を制御し、使用
者が編集設定部101で設定した編集内容を実際に編集
部115で処理し実現するように制御することによって
所望の編集結果を得ることができる。
【0022】第一の映像音響データ記録部106、第二
の映像音響データ記録部107、第三の映像音響データ
記録部108は映像音響データを記録しており、第一の
映像音響再生部110、第二の映像音響再生部111を
もちいて再生することができる。また第一の映像音響デ
ータ記録部106、第二の映像音響データ記録部10
7、第三の映像音響データ記録部108は、映像音響記
録部112を用いて映像音響データを記録することがで
きる。選択器109は第一の映像音響データ記録部10
6、第二の映像音響データ記録部107、第三の映像音
響データ記録部108と第一の映像音響再生部110、
第二の映像音響再生部111、映像音響記録部112と
を1対1に接続するためのものである。
【0023】どの機器とどの機器を接続するかは、再生
制御部106かあるいは内部記録制御部104から出力
される選択器制御信号によって決定される。実際には第
一、第二、第三の映像音響データ記録部は、例えばハー
ドディスクのようなディジタルデータを読み書きできる
媒体で構成し、選択器109としてSCSIのようなコ
ンピュータ用の汎用データバスを用いることによって構
成することができる。またデータの転送を時分割でおこ
なうことによって第一、第二、第三の映像音響データ記
録部を1つのハードディスクで実現してもよい。
【0024】また第一、第二の映像音響再生装置はディ
ジタルの映像情報をたとえばNTSC規格のアナログ映
像信号に変換する回路と、ディジタルの音響情報をアナ
ログ音響信号に変換するD/A変換回路で構成すること
ができる。逆に映像音響記録部112についてはアナロ
グ映像信号をディジタル映像信号に変換するキャプチャ
ー回路と、アナログ音響信号をA/D変換する回路で構
成することができる。
【0025】第一の映像音響再生部110および、第二
の映像音響再生部111は、選択器109によって選択
された映像音響データ記録部を制御しその中に格納され
ている映像音響データを再生し、映像音響信号を映像音
響特殊効果部113に出力する。映像音響特殊効果部1
13は映像信号および音響信号に対してさまざまな効果
を付加するものである。たとえば、映像信号に対してモ
ザイクやネガポジ反転といったような特殊効果、あるい
は2つの映像信号の合成によるワイプ、ディゾルブとい
った効果をかけることができるものである。
【0026】また、音響信号に対しては、音量や左右の
バランスの調整や音質調整、あるいは残響といったよう
な効果をかけるものである。映像音響特殊効果部113
が出力する効果映像音響信号は、映像音響出力部114
に出力され、そこで映像信号を表示するモニタと、音響
信号を音として発するスピーカから使用者に提示され
る。映像音響記録部112は映像音響特殊効果部113
の出力する効果映像音響信号を入力しそれを選択器で選
択された第一、第二、第三のいづれかの映像音響データ
記録部に記録する。ここで、内部記録制御部104で分
割された編集処理の途中段階が格納され、次の編集処理
の段階で利用される。
【0027】なお、本実施例では、3つの映像音響デー
タ記録部と、2つの映像音響再生部と、2系統の入力を
もつ映像音響特殊効果部から構成されていたが、これ以
上の規模の編集部であってもハードウエアの限界の問題
は発生し、本発明の制限超過検出部と内部記録制御部と
映像音響記録部をもつことにより同様に解決できるもの
である。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明は、制限超過検出部
によって、編集内容のうち、編集部のハードウエア上の
制限を越えているところは自動的に検出されるので、使
用者は一切ハードウエア上の制約に関して知っておく必
要はなく、また内部記録制御部が、自動的に編集内容を
分割して処理し最終編集結果が得られるように動作する
ので、使用者は目的の編集内容を実現するためにどのよ
うに編集装置を使いこなせばよいか考慮する必要がな
い。したがって、編集装置の扱いになれていない使用者
でも、映像音響の複雑な編集を自由に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における映像音響編集装置の
構成を示すブロック図
【図2】従来の動画像高速再生装置の構成を示すブロッ
ク図
【図3】編集部のハードウエア上の制限を越えるような
編集例を示す図
【図4】図3に示した編集例の処理内容を分割して実現
する例を示す図
【符号の説明】
101 編集設定部 102 編集情報記録部 103 制限超過検出部 104 内部記録制御部 105 再生制御部 106 第一の映像音響データ記録部 107 第二の映像音響データ記録部 108 第三の映像音響データ記録部 109 選択器 110 第一の映像音響再生部 111 第二の映像音響再生部 112 映像音響記録部 113 映像音響特殊効果部 114 映像音響出力部 115 編集部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像音響データを編集するために使用者が
    操作する編集設定部と前記編集設定部で設定された編集
    内容の処理を実行する編集部との間に、前記編集設定部
    から出力される編集情報信号を入力し、前記編集設定部
    で設定された編集内容を記録しておく編集情報記録部
    と、前記編集情報記録部に記録されている編集内容のう
    ち、編集処理を実行する編集部におけるハードウエア上
    の制限を越えている部分を検出し、その部分についての
    編集情報を超過編集情報信号として出力する制限超過検
    出部と、前記超過編集情報信号を入力し、編集処理を実
    行する編集部におけるハードウエア上の制限を越えない
    ような編集処理単位に分割し、その分割された編集処理
    を途中結果を記録しながら逐次実行し重ね合わせていく
    ことによって前記編集設定部で設定された編集処理を実
    現するように前記編集部を制御する内部記録制御部を具
    備することを特徴とする映像音響編集装置。
  2. 【請求項2】映像音響データを編集するための設定を行
    なう編集設定部と、前記編集設定部で設定された編集内
    容を記録する編集情報記録部と、前記編集設定部で設定
    された編集内容の処理を実行する編集部と、前記編集情
    報記録部に記録されている編集情報から、前記編集部の
    ハードウエア上の制限を越えているところを検出する制
    限超過検出部と、前記制限超過検出部によって検出され
    た部分について、編集処理をハードウエアの制約に収ま
    る処理単位に分割して処理させるように前記編集部を制
    御するための内部記録制御部と、その各処理単位の途中
    結果を記録するための映像音響記録部を備えた映像音響
    編集装置。
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