JP2962517B2 - 再生情報表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、再生情報表示装置、詳しくは、記録媒体の
記録領域中の画像等の記録状況をマルチ画面上に表示す
るための装置に関する。

［従来の技術］ 近年、情報記録媒体を用いたスチル画像情報記録再生
装置において、各スチル記録画像に対応して音声情報が
記録され、再生時には該画像に対応して音声が再生され
るような装置が各種開発あるいは商品化されている。例
えば、特公昭63−67793号公報に開示の電子カメラは、
カメラ筐体内に静止画像記録信号及び音声記録信号を選
択的に記録する手段、並びに磁気ディスク上に記録され
た音声信号を選択的に再生し、上記カメラ筐体内に出力
する手段の全てを備えていることから、一台の電子カメ
ラで静止画像又は音声の記録を自在に行え且つ磁気ディ
スク上に記録された音声信号の再生が行われる。

なお、上記従来のスチル画像再生装置に用いられる情
報記録媒体は、例えば、磁気フロッピディスクが適用さ
れ、そのフロッピディスクは複数の記録領域を有してお
り、画像あるいは音声は各々別の領域に記録されるもの
とする。そして、上述の特公昭63−67793号公報に開示
の電子カメラ、および、他の従来の記録媒体を用いる音
声記録機能付の電子スチルカメラの音声の再生装置は、
画像に対応して記録されている音声を該画像再生と同時
に再生出力するものである。

なお、特公昭63−62753号公報に開示の画像表示方式
は、画像メモリを有する映像装置において、画面を分割
して分割されたそれぞれの画面に時刻を異にする画像を
表示するための画像表示方式に関するものであって、画
像データの書込みアドレスを管理することによって、特
定の画像を画面上に複数の区分に表示し得るようにした
表示装置である。

［発明が解決しようとする課題］ 近年、ディジタル画像処理の技術の発達により、画像
のマルチ画面表示が容易に実現できるようになった。し
かし、上述の従来の画像・音声再生装置では、上記マル
チ画面表示の技術は応用されておらず、画像と音声の同
時再生に対する使い勝手が未だ不十分なものであった。

本発明の目的は、上述の不具合を解決するため、画像
・音声情報が混在する記録媒体を用いる画像再生装置に
おいて、その記録状況をマルチ画面を用いて一覧的に視
認可能とすることにより、再生される画像情報の選択指
定を容易にすると同時に、その画像に対応して記録され
た音声の有無や、再生すべき音声の記録領域が視認さ
れ、より使い勝手のよい再生情報表示装置を提供するに
ある。

［課題を解決するための手段および作用］ 本発明の再生情報表示装置は、複数の記録領域に各別
に対応するようにして画像情報並びに音声情報が混在す
る如くして記録された情報記録媒体から情報を再生する
とき、上記各記録領域における画像情報マルチ画面上で
一覧的に視認可能に表示するための手段と、上記マルチ
画面中の単位表示区画内に画像情報と音声情報との対応
関係を表示するための手段とを具備してなることを特徴
とする。

［実 施 例］ 以下、図示の実施例によって本発明を説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示す再生情報表示装置
と、その表示装置とは別途に設けられるディスプレイ装
置のブロック構成図である。本装置はスチルビデオフロ
ッピシステムとして用いられるもので、その情報記録媒
体であるフロッピディスク１は複数の独立した記録領域
（トラック）を有しており、画像情報と音声情報とが混
在して各領域に記録せしめられる。また、スチルビデオ
フロッピシステムの規格（EIAJ）では、上記画像、音声
の他にディジタルデータの記録も可能とするようその記
録フォーマットも定められている。従って、本装置で
は、そのディジタルデータも上記画像、音声に加えて記
録再生することも可能とする。

上記フロッピディスク１の記録情報は、磁気ヘッド３
によって読み取られ、再生増幅回路４で再生増幅処理が
なされる。その出力信号はデコーダ回路５に入力され、
システムコントローラ２の指示に基づいて画像データ・
音声データ・ディジタルデータの判別がなされ、それぞ
れディジタル再生プロセス回路６、音声ディジタルメモ
リ回路８、あるいはシステムコントローラ２に出力され
る。上記ディジタル再生プロセス回路６は上記画像デー
タをディジタル処理してマルチ画面表示用の画像メモリ
に書き込むものである。その画像データは、システムコ
ントローラ２の指示に基づいて映像増幅回路７によって
増幅された後、映像処理がなされ、その映像再生信号が
ディスプレイ装置13に出力される。なお、システムコン
トローラ２の指示により、マルチ画面に表示する文字等
のパターンデータはスーパーインポーズ処理回路11を介
して上記プロセス回路６に入力される。

上記音声用ディジタルメモリ回路８は上記音声データ
をディジタル処理して音声メモリに書き込むものであ
る。その音声記録データは、システムコントローラ２の
指示に基づいてD/A変換回路９によってアナログ信号に
変換され、音声増幅回路10を介してディスプレイ装置13
に音声再生信号として出力される。上記マルチ画面の表
示選択、音声データの選択等の指示は入力キー（第２図
参照）より入力され、マトリックス回路12を介してシス
テムコントローラ２に入力される。上記入力キーのキー
配置は第２図に示され、置数釦（１〜０）12a,トラック
移動方向釦 12b,マルチ釦（MULTI）12c,リピート釦（REPEAT）12d,
プレイ釦（PLAY）12e,エンター釦（ENTER）12fによって
構成されている。

本実施例の装置においては、フロッピディスク１の各
トラック毎の画像，音声等の記録状況を示すトラック情
報が、再生動作に先立ってシステムコントローラ２に取
り込まれる。そして再生画面，音声の選択は、各トラッ
クに対応するその記録状況を、第３図に示されるような
一覧的に視認できるトラック情報表示画面のマルチ画面
によって行われる。

なお、上記のトラック情報は、各記録トラックに記録
されているデータが画像データか、音声データか、ディ
ジタルデータか、あるいは未記録トラックであるかの情
報である。更に、音声データに関しては、その音声デー
タが画像に対応して記録されるので、その対応画像トラ
ック番号が情報として取り込まれる。また、その音声が
複数のトラックに亘る場合もあり、そのトラックの数も
分割シリアル番号として取り込まれる。

上記第３図のトラック情報表示画面は全トラックの情
報を示すように５×10のマトリックスで表示され、各分
割画面の右肩の数字は対応するトラック番号を示す。ま
た、各該当するトラックに記録される情報が画像データ
である場合、キャラクタ「Ｖ」を、また、音声データで
ある場合、キャラクタ「Ａ」を、更に、ディジタルデー
タである場合、キャラクタ「Ｄ」をそれぞれの分割画面
に表示する。更に該当トラックが未記録、即ち、空トラ
ックである場合、パターン を表示する。なお、上記画像データの「Ｖ」の代りに画
像そのものを表示してもよい。また、空トラックに対し
ては空白でもよい。あるいは、空トラックと音声トラッ
クとを色表示で区別してもよい。更に、ディジタルデー
タに対しても、上記の表示「Ｄ」の他に色表示により画
像，音声と区別してもよい。

上記音声データに対してはその音声が対応する画像の
トラック番号「01〜50」を２桁の値で各分割画面の下方
に表示する。また、前記分割シリアル番号を「01〜50」
の２桁の値で上記対応画像トラック番号に並記して表示
する。例えば、トラック番号「07〜09」の分割画面の下
方に表示されている番号「06−01」，「06−02」，「06
−03」は、それぞれトラック番号「06」の画像データに
対応する音声情報がトラック番号「07−09」領域にシリ
アル番号「01〜03」の順に記録されていることを示して
いる。

以上のようなトラック情報表示画面に基づいて、再生
しようとするトラック番号を選択して、所望の分割数の
マルチ画面に所望の画像を表示することができる。第４
図は、分割数を４とし、トラック番号03〜06を選択した
場合に表示されるマルチ画面を示す。この図に示される
ように、音声あるいはデータ記録トラックに対しては、
一覧画面の表示と同じパターンを表示させる。そして、
表示されたマルチ画面の画像に対応して、記録されてい
る音声あるいは別途指定したトラックの音声を順次再生
出力する。あるいは、繰返してその音声を再生出力させ
る。このとき、再生中の音声トラック番号がマルチ画面
中に表示されていればその表示キャラクタ「Ａ」をフラ
ッシングさせるか、色表示させるか、あるいは色表示状
態でフラッシングさせる。なお、上記第４図に示される
ようなマルチ画面表示の場合、画像のみを表示し、音声
等のトラックに対してはマルチ画面に表示しないように
することも可能である。

以上のように構成された本実施例の再生情報表示装置
の再生動作について第５図のフローチャートによって説
明する。まず、ステップS1において、ローディングされ
たフロッピディスク１の再生コマに対応するトラック情
報をコマ検出処理によってシステムコントローラ２に取
り込む。そして、ステップS2において、全トラックのト
ラック情報をマルチ画面によって表示させる。続いて、
プレイ釦12eが押圧されたか、マルチ釦12cが押圧された
かの判別を行う（ステップS3,S6）。プレイ釦12eが押圧
された場合、ステップS4に進み、移動方向キー12bを操
作して１コマ再生する。そして、マルチ釦12cが押圧さ
れるまで継続される（ステップS5）。そのマルチ釦12c
が押圧されるとステップS2に戻る。

上記ステップS6でマルチ釦12cの押圧が判別された場
合は、ステップS7に進み、マルチ画面表示モードに移行
するが、まず、置数釦12aを用いてマルチ画面の分割数
および再生画像のトラック番号を入力する。そして、ス
テップS8,9にて判別処理がなされ、プレイ釦12eが押圧
された場合ステップS10へ進み、音声再生のためのトラ
ック番号および順番の入力があった場合、ステップS15
に進む。

そして、上記ステップS10において、ステップS7で入
力された分割数のマルチ画面に指定トラックの画像等が
表示される（第４図参照）。また、ステップS11におい
て、現在マルチ画面に表示されている画像に対応する音
声が記録されているときは、その音声を再生し、その再
生中の音声トラックを明示するため表示キャラクタ
「Ａ」をフラッシングさせる等の識別表示を行う（ステ
ップS12）。なお、対応する音声記録トラックのマルチ
画面表示がなされていない場合は、そのトラック番号を
表示して、点滅せしめる等の識別表示をする。続いて、
ステップS13,14において、マルチ釦12cまたはリピート
釦12dが押圧されたかどうかの判別処理がなされる。そ
して、マルチ釦12cが押されれば、ステップS2に戻り、
トラック情報表示を行う。また、リピート釦12dが押さ
れればステップS11に戻り、再度、音声再生を行う。

一方、ステップS15において、プレイ釦12eが押圧され
たことが判別されると、ステップS16に進み、前記ステ
ップS7で指定されたトラックの画像が指定の分割画面数
のマルチ画面に表示される。同時に、前記ステップS9の
判別時に指定されたトラックの音声を再生し（ステップ
S17）、更に、現在再生中の音声のキャラクタあるいは
トラック番号を、フラッシングさせる等の識別表示を行
う（ステップS18）。なお、対応する音声記録トラック
のマルチ画面表示がなされていない場合は、そのトラッ
ク番号を表示して、点滅せしめる等の識別表示をする。
続いて、ステップS19,20において、マルチ釦12cまたは
リピート釦12dが押圧されたかどうかの判別処理がなさ
れる。そして、マルチ釦12cが押されたときはステップS
2に戻り、また、リピート釦12dが押されたときはステッ
プS17に戻り、再度音声の再生を繰り返す。

以上のように本実施例の再生情報表示装置は、全トラ
ックの画像，音声の記録情報のマルチ画面による一覧表
示によって表示画像や再生音声を選択することができ
る。そして、特にトラック情報の一覧表示のマルチ画面
に画像，音声，ディジタルデータ等の区別のみならず、
音声情報に対して、対応する画像情報の記録トラック番
号、および、分割シリアル番号も表示せしめるようにし
て、より検索，指定がやり易いように考慮された使い勝
手のよい表示装置である。

なお、本実施例の説明に用いた画像情報は、スチル画
像として説明したが、勿論、ムービーモードで撮影され
た画像に対しても適用できるものである。

［発明の効果］ 以上述べたように発明によれば、再生しようとする画
像あるいは音声のトラックを間違えることなく容易に指
定でき、再生動作を能率的に行うことを可能とするなど
顕著な効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す再生情報表示装置の
ブロック構成図、 第２図は、上記第１図の再生情報表示装置の操作キーボ
ードの配置図、 第３図は、上記第１図の再生情報表示装置のトラック情
報の一覧表示のマルチ画面を示す図、 第４図は、上記第１図の再生情報表示装置のマルチ画面
を示す図、 第５図は、上記第１図の再生情報表示装置の再生動作処
理のフローチャートである。 １……フロッピディスク（情報記録媒体） ２……システムコントローラ（記録状況を一覧的に視認
可能に表示するための手段であって、更に、画像と音声
の対応を表示するための手段）

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の記録領域に各別に対応するようにし
   て画像情報並びに音声情報が混在する如くして記録され
   た情報記録媒体から情報を再生するとき、上記各記録領
   域における画像情報マルチ画面上で一覧的に視認可能に
   表示するための手段と、上記マルチ画面中の単位表示区
   画内に画像情報と音声情報との対応関係を表示するため
   の手段とを具備してなることを特徴とする再生情報表示
   装置。