JPH05279073A - 超音波遅延用耐老化性ガラス - Google Patents

超音波遅延用耐老化性ガラス

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JPH05279073A
JPH05279073A JP5028413A JP2841393A JPH05279073A JP H05279073 A JPH05279073 A JP H05279073A JP 5028413 A JP5028413 A JP 5028413A JP 2841393 A JP2841393 A JP 2841393A JP H05279073 A JPH05279073 A JP H05279073A
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delay
aging
resistant glass
weight
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JP5028413A
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Rainer Haspel
ハスペル レイナー
Volkmar Geiler
ガイラー フォルクマール
Marc Clement
クレメント マルク
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Carl Zeiss AG
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音の伝搬速度の所要の間隔において改良され
た温度に対する安定性および音の伝搬速度の改良された
長期安定性を有すると共に、連続した単位で製造できる
ように減衰が十分に近くかつ良好な結晶化安定性を有す
る超音波遅延用耐老化性ガラスを提供する。 【構成】 このガラスは重量%で示した次の組成を有す
る。SiO2 40−50、B3 3 0−10、Al2
3 0.1−3、P2 5 0−2、LiO2 0−2、Na
2 0−1、K2 5 1−5、アルカリ酸化物1−5、M
gO0−2、CaO0−2、SrO0−2、BaO0.
5−5、ZnO0−2、アルカリ±酸化物+ZnO0.
5−5、La2 3 0−2、Ta2 5 0−2、WO3
0−2、ZrO2 0−2、TiO2 0−2、PbO45
−55、F0−1、La2 3 +Ta2 5 +WO3
ZrO2 +TiO2 +F0−2、0.5重量%までの慣
用の精製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐老化性を有す
る超音波遅延線のために特に好適である超音波遅延に対
する音響学的特性の長期間の高い安定性を有するガラス
に関する。
【0002】
【従来の技術】遅延線は、例えば、レーダによる方向探
知、制御電子工学、電算機またはテレビジョン工学にお
いて必要である。遅延線は、例えば、入力側の伝送電気
信号を好適なトランスデューサを使用した圧電手段によ
り機械的な振動、好ましくは、超音波振動に変換し、そ
して得られた音響信号をガラス本体を通過した後に再び
トランスデューサを使用した圧電手段により電気信号に
再び変換するために使用される。その場合に、再変換さ
れた電気信号は、剛性の本体、例えば、ガラス内の機械
的な振動の伝搬速度が電磁波の伝搬速度のほぼ10の4
乗分の1ないし5乗分の1であるので、当初の電気信号
に対して所望された遅延を有している。伝搬速度が大幅
に異なっているために、小さい遅延線においては、電気
信号の長い遅延が得られる。
【0003】PALカラーテレビジョンプロセスにおけ
るトーンの誤差を防止するために、一つの線のクロミナ
ンス信号は次の一つの線の64マイクロ秒遅延したクロ
ミナンス信号に付加しなければならない。このプロセス
の目的は、同じサイズでありかつ180°だけ回転した
位相位置を有する信号により一つの方向に起こる位相誤
差を十分に補償することである。
【0004】温度に対して安定したガラス遅延線の目的
は、入力電気信号を64μSECの遅延時間の後のみに
遅延線の出口に再現させることである。この目的のため
に、変調されたカラー信号が遅延媒体としてガラスを通
過する超音波振動に変換される。温度に対して安定した
遅延線のさらに一つの用途は、PALおよびNSTCカ
ラーテレビジョンシステムにくし状フィルタ(comb
filten)として使用することである。この場合
に必要な遅延時間は、約64マイクロ秒であり、625
本の走査線と50ヘルクの周波数を有している。4.4
3メガヘルツの問題の周波数および5メガヘルツの所要
の帯域幅においては、ガラス内の音の伝搬速度と金属導
体内の電磁波の伝搬速度との間に前述した10の約4乗
の差異があることに鑑み、ガラスは遅延線用の媒体とし
て著しく好適である。
【0005】しかしながら、ガラスは、同時に、その特
性、特に音響学特性に関するすべての一群の要求条件を
満たさなければならない。 1.ガラスはある最小の減衰を超えてはならない。さも
なければ、受信された信号に対する発振された信号の比
率が低下し過ぎる。越えてはならない最小の減衰は用途
により異なる。例えば、カラーテレビジョン信号を遅延
させるための遅延線においては、減衰は4.4メガヘル
ツにおいて0.07dB/cmを超えてはならない。 2.ガラス内の超音波の伝搬速度は、ある間隔内に入ら
なければならず、そして前記間隔以内で制御されるよう
に調節可能であれば有利である。上記の理由から、前記
範囲はカラーテレビジョン信号を伝送するために2,4
00ないし2,600米/秒である。そのうえ、ガラス
内の伝搬速度は、ガラスの特定のパラメータ、例えば、
ガラスの組成により、所定の範囲内で正確に調節可能で
なければならない。 3.所定の温度範囲内のガラス内の信号の遅延は、公称
の値から所定の範囲を超えて逸脱してはならない。さも
なければ、遅延時間が変化し、その結果、カラーテレビ
ジョンの場合には、温度による画質の低下を伴うことに
なる。10℃ないし60℃の温度間隔におけるガラスの
温度の関数としてのガラス内の信号の遅延の変化は、温
度係数Z/Tを特徴としている。PALカラーテレビジ
ョンに対する遅延時間が64マイクロ秒である現在の品
質に関する要求条件によれば、前述したように+10℃
と+60℃との間の関連した温度範囲において、5ナノ
秒の値を超えてはならない。また、文献においては、温
度係数を1/Z・dz/dt=TCとしては特性を表わ
すことが慣行である。式中、Zは必要な遅延時間(すな
わち、現在の応用分野に対して通常64マイクロ秒)、
dzは該温度間隔における遅延の変化(例えば、5ナノ
秒)、そしてdtは関連した温度範囲(約50℃)であ
る。1/z・dz/dtの値はほぼ±2.10-6/℃の
領域内に設定されるべきである。 4.Z/Tの値は精細に調節可能であるべきである。ガ
ラスと共に遅延線を製造するために使用され、そして同
様にある温度依存性を表示する超音波トランスデュサお
よびはんだ層としては、使用される遅延線媒体は、同様
に、使用されるトランスデューサ及びはんだに対して調
節可能であるべきである。この目的のために、例えばZ
/Tの値を信号の遅延が温度に対して低下してまたは立
ち上がるように変化させることができることが必要であ
る。Z/Tの値の精細な調節は、組成物の成分、従っ
て、ガラスの特性を比較的に大きい範囲にわたって変化
させることができるガラスのような媒体を使用すること
により有利に行うことができる。 5.ガラスの加工性、特に融解は連続した単位で製造す
るために十分でなければならず、従って、ガラスは良好
な結晶化安定性を有していなければならない。
【0006】いくつかの特殊のガラスが知られるように
なり、上記の要求条件を多少とも満たしている。例え
ば、ドイツ特許第1596908号明細書には、音響遅
延線用の遅延媒体としてSiO2 −PbOアルカリ酸化
物をベースとしたガラスが開示されている。これらのガ
ラスはモル%で示した次に組成を有している。すなわ
ち、SiO270−78モル%、PbO15−30モル
%(ただし、せいぜい5モル%のPbOを酸化物Mg
O、BaO、CaOおよびSrOのうちの少なくとも一
つと置換することができる。)、Na2 O+K2 O0−
7モル%(そのうちNa2 Oはせいぜい0.5モル
%)、Sb2 3 +As2 3 せいぜい0.5モル%。
ドイツ特許第1596908号明細書に示されたガラス
のすべてが減衰および伝搬速度に関する要求条件を満た
しいていると想定すべきであるけれども、耐老化性に関
する特性はドイツ特許第1596908号明細書から得
ることはできない。そのうえ、ドイツ特許第15969
08号明細書に例示されたガラスにおいては、−4.1
-6/℃ないし−5.10-6/℃の温度係数が与えられ
ており、この値は1/Z・dz/dtに対するほぼ±
2.10-6/℃の所要値よりも係数数がほぼ2大きく、
従って、量的には同じである。
【0007】カラーテレビジョンまたはビデオレコーダ
ー用の遅延線用のガラスを公告された日本特許出願第8
8−166,735号明細書から得ることができる。発
行された日本特許出願第88−166,735号に示さ
れたガラスもまたSiO2 −PbOアルカリ酸化物型で
ある。前記公報により融解したガラスはアルカリ酸化物
CS2 O+Li2 O+Na2 O+K2 O+Rb2 Oの
0.1−50重量%の総含有量を有している。さらに特
定すると、0.1−50重量%のCS2 Oがこの混合物
内に含まれていることが肝要である。これらのガラス
は、通常、超音波振動に対して十分に調節可能な伝搬速
度を有し、そしてまた伝搬速度の温度依存性に対して十
分な係数を有している。前記公報に示された例から、事
実、二、三の例外を除いて、平均して約10−20重量
%またはそれ以上のCS2 Oが溶融液内に含まれている
と推理することができる。セシウムを含有する原料は、
通常、比較的に高価であるので、公告された日本特許出
願明細書のガラスの組成範囲はこのように広い範囲にわ
たっているので、日本特許による操作が実施されたとき
に高い減衰値を有するガラスが得られる。そのうえ、本
質的に成分SiO2 、PbOおよびK2 Oのみからなる
ガラスが商業的に得られる。前記ガラスは、減衰、伝搬
速度および伝搬速度の温度依存性に関する要求条件を本
質的に満たしているけれども、これらのガラスおよび前
述したガラスの両方は概して実質的に老化する。概し
て、遅延線の遅延時間が時間の経過と共にある程度減少
することが観察された。この理由から、別の要求条件が
遅延線のために成功裡に使用されるべきであるガラスに
より満たされなければならない。 6.電子回路および同様な回路に長期間使用するために
は、減衰はほとんど変化してはならない。さもなけれ
ば、成分の早期の取替えが必要になろう。時間の経過と
共に生ずる遅延時間の変化(老化)は、ガラス、はんだ
およびトランデューサからなる線全体において直接に測
定され、そして対数時間も目盛を特徴としている。老化
のパラメータは10年間あたりの遅延時間の変化z/t
であり、10年間は日数として標準化されている。10
年間あたり2ナノ秒の値を超えてはならない。
【0008】
【課題を解決するための手段】論議した現在の技術水準
に鑑み、本発明は音の伝搬速度に対して電子工学産業に
より要求されている狭い公差を満たすことができかつ改
良された温度に対する安定性のみならず、また音の伝搬
速度の改良された長期安定性をも有する超音波遅延用の
ガラスを提供するという目的に基づくものであり、これ
らのガラスは連続した単位での生産を行うことができる
ように低い減衰および良好な結晶化の安定性を同時に有
するべきである。そのうえ、融解させようとするガラス
のための混合物の価格を比較的に低くすべきである。こ
れらの目的およびその他の目的は請求項1の特徴の部分
に記載の組成を有する耐老化性ガラスにより達成され
る。本発明によるガラスの有利な組成および実施例は従
属請求項2ないし4において保護されている。本発明に
よるガラスを使用する好ましい形態は請求項5および6
の主題である。
【0009】本発明によれば、既知のガラスと比較して
著しく改良されると共に、超音波遅延線を製造するため
の所定の基本的な値のすべてを満たすと共に、また老化
についてもガラス媒体内の超音波の伝搬特性の長期的な
安定性を有するガラスを提供することが始めて可能にな
った。本発明によるガラスおよび現在の技術水準による
ガラスはSiO0 −PbO−アルカリ酸化物型である。
それ故に、本発明によるガラスは、本質的には40−5
0重量%のSiO2 と45−55重量%のPbOとを含
有している。好ましい一実施例においては、本発明によ
るガラスは、47−53重量%のPbOと共に、42−
48重量%のSiO2 を含有している。ガラス系内のS
iO2 およびPbOの割合の変化は、なかんずく、本発
明の超音波遅延用ガラスを超音波遅延線に使用されてい
るトランスデューサおよびはんだに対して調節すること
を有利に可能ならしめる。
【0010】本発明によるガラスは、必要な成分とし
て、1−5重量%のアルカリ酸化物を含有しており、混
合物中に含まれるアルカリ酸化物の合計は、0−1重量
%のLiO2 と、0−1重量%のNa2 Oと、1−5重
量%のK2 Oとからなることができる。本発明によるガ
ラスは、特に好ましい一実施例において、100重量%
のガラスの量に基づいて2−4重量%の量のK2 Oのみ
含有している。現在の技術水準によるガラスと比較し
て、本発明によるガラスのアルカリ含有量は著しく減少
している。ガラス系内のアルカリ酸化物は、比較的に高
い含有量において老化挙動に対して好ましくない影響を
およぼすが、ガラスの減衰を減少させる。アルカリ酸化
物の含有量が5重量%を超えると、老化がもはや許容し
えない値に達する。それと対照的に、もしもアルカリ含
有量が本発明による最小値である1重量%以下に減少す
ると、老化挙動が改良されるが、ガラスの減衰はもはや
十分に満足ではない値に達する。アルカリ酸化物のうち
で、K2 Oは、溶融液の加工性に対して特に有利な影響
をもたらし、かついくつかのアルカリの混合物内のガラ
スがその特性(いわゆる「混合アルカリの作用」)に関
して望ましくない急激な変化が起こることがあるので、
好ましい。しかしながら、K2 Oを1重量%までのN2
Oまたは1重量%までのLiO2 と置き換えることは、
なんら不利点を伴なうことなく実施可能である。
【0011】本発明によるガラスは、さらに一つの本発
明的な成分として、0.1−3重量%の量のAl2 3
を含有している。特に一つの好ましい実施例において
は、Al2 3 の量は1重量%以下である。本発明は、
ガラスの老化に対して特に好ましいアルカリ含有量の減
少に加えて、少量のAl2 3 の添加により、同様に、
老化性に対して確実な影響をもたらすことができるとい
う驚異的な発見をもたらした。Al2 3 の量は確実な
影響をもたらすために著しく少量にしなくてもよいこと
は明白であり、すなわち、Al2 3 の量は0.1重量
%よりも少なくしなくてもよい。他方、もしもAl2
3 の含有量が3重量%を超えると、ガラスの減衰値がも
はや許容しえない程度まで増大し、そして一つの不利点
として、Al2 3 の含有量が増大するにつれて、ガラ
スの融点が高くなり、その結果、ガラスを溶解させるた
めに著しく高い温度を使用しなければならないので、A
23 の含有量が高まると共にガラスの製造中のエネ
ルギの消費が増大する。本発明によるガラスのさらに一
つの本質的な成分は、本発明によりガラス中に0.5−
5重量%の量で含有され、好ましい一実施例において
は、1−3重量%の量で含有される酸化がバリウムであ
る。酸化バリウムは連続した単位で製造されるガラスの
加工性を改良するために本質的に添加される。もしも
0.5重量%以下の酸化バリウムが添加されるとすれ
ば、この量は所望の目的を達成するために、もはや十分
な効果を発揮しない。同時に、本発明による範囲内の酸
化バリウムはガラスの耐老化性に対して確実な影響をお
よぼす。しかしながら、もしも酸化バリウムの量が本発
明による範囲を超えるとガラスが失透する傾向が増大し
て、ガラスの生産能力が低下する。酸化バリウムの量
は、0.5重量%を除いて、5重量%の上限まで、その
他の二価のガラス酸化物、例えば、0−2重量%の酸化
マグネシウム、0−2重量%の酸化カルシウム、0−2
重量%の酸化ストロンチウムまたは0−2重量%の酸化
亜鉛と、ガラスに不利点を伴うことなく置換することが
できる。
【0012】本発明によるガラスは、本質的でない成分
として、La2 3 、Ta2 5 、WO3 、ZrO2
TiO2 および/またはFのいずれかを合計2重量%の
上限まで含有することができるが、列挙した成分の各々
は、Fを除いて、2重量%の上限まで本発明によるガラ
ス中に含有することができる。Fの含有量は最大1重量
%とすべきである。その理由は、Fの含有量が高くなる
と、ガラスがおそらく曇るからである。しかし、列挙し
た成分の総含有量は同様に2重量%を超えることは許容
されない。列挙した希土類酸化物は、同様に、ガラス工
学において一般に知られたその他のガラス成分と同様
に、本発明による最大含有量まで、ガラスの特性に対し
て不利点を伴うことなく添加することができる。しかし
ながら、前記成分は混合物の価格をかなり高めるので、
好ましい一実施例においては、前記成分は添加されてい
ない。
【0013】本発明によるガラスは、最後の成分とし
て、ガラス工学において知られている慣用の精製剤を最
大0.5重量%の上限まで含有することができる。本発
明によるガラスは現在の技術水準において知られている
精製剤で精製され、精製剤として、例えば、Sb2 3
および硝酸塩、硫酸塩およびその他の物質を通常使用す
ることができるので、これらの精製剤が本発明によるガ
ラス中に本発明による上限まで残在することは疑うもな
いところである。しかしながら、上記に列挙した精製助
剤ならびに一般的に知られている精製助剤がガラスの特
性、特に音響特性に悪影響を及ぼさないことが保証され
る。ガラス中に前記物質を前記の好ましい割合で含有し
かつ最大0.5重量%までの精製剤を有する好ましい実
施例による成分SiO2 、PbO、K2 O、BaOおよ
びAl2 3 のみから溶融したガラスは、2400−2
600m/sの音の伝搬速度および2.10-6/℃より
も小さい温度間隔10℃ないし60℃における遅延1/
Z・dz/dtの温度係数により好適なはんだおよびト
ランスデューサと関連して極めて特に有利な特性を与え
られる。そのうえ、本発明による耐老化性ガラスが通常
2ナノ秒と等しくまたはそれよりも小さい10年間あた
りの遅れ時間の変化を有することが好ましい。
【0014】
【実 施 例】本発明を一例として溶融したガラスおよ
び測定した音響学的特性について以下にさらに詳細に説
明する。表1には、本発明による例として溶融した5種
類のガラスの組成および現在の技術水準と合致したNN
として知られている一つのガラスの組成が記載されてい
る。そのうえ、表1は5つの例示したガラスの各々およ
び既知のガラスについて、M/秒で表わしたガラス内の
音の伝搬速度、g/cm3 で表わしたガラスの密度およ
び遅延係数に関する項目を包含している。遅延係数に関
する項目には、±10℃と+60℃との間の間隔におけ
る温度Tの関数としての遅延Zの変化を記載してある。
【0015】本発明によるガラスは以下に述べるように
製造される。原料(酸化物、カーボネート等)が重量測
定され、そして十分に混合される。この混合物は1,4
80℃で融解され、その後精製され、十分に混合され
る。予熱された型内で約1,480℃において注型が行
われ、それ故に連続融解タンク内でガラスを製造するこ
とができる。
【0016】仕上げられたガラス本体内の音の伝搬速度
は次の方法で決定される。試験片が試験溶融体から切断
され、研削され、そしてフライス削りされる。試験片は
超音波を反射させることにより得られる。圧電トランス
デューサが適用されるガラスの表面の金属化は、通常、
金属層の還元溶液中の処理により、また真空蒸着または
スパッターにより行われる。材料Sonoxsp−2で
製造された圧電トランスデューサは金属化されたガラス
の表面上にはんだ付けされた。
【0017】絶対遅延時間および温度の変化による遅延
時間の変化の測定が慣用の測定方法により行われた。発
電機により発生せしめられた交流信号が4433618
ヘルツの周波数においていつたん直接に、そしていつた
ん試験しようとする遅延線を通して伝送された。入って
くる信号の両方がベクトル電圧計により記録され、そし
てこれらの信号の位相差が測定された。平行六面体の試
験片の正確な幾何学的形状、正確な周波数測定及び遅延
線内の周期がわかれば、絶対的な遅延時間及び温度によ
る遅延時間の変化は計算されうる。10℃から60℃ま
での温度範囲を包含するために、ガラス本体が温度制御
可能な試験試料ホルダに取り付けられる。
【0018】
【表1】
【0019】例示したガラスのうちのいくつかのガラス
および知られているガラスの測定結果を図1及び図2に
グラフにより再生した。図面においては、図1は例とし
て溶融したガラス1ないし3について10°毎の段階で
+10℃と+60℃との間の温度間隔において温度
(℃)の関数として遅延時間の変化(ナノ秒)をグラフ
で示した図、そして図2は三つの例示したガラス1ない
し3および表1からのグラフ側4における既知のガラス
NNについて老化(日数)に対してプロットした遅延時
間の変化(ナノ秒)の半対数グラフを示した図である。
【0020】例示したガラス1ないし3の場合には、S
iO2 およびPbOの比は本発明の組成範囲において変
化している。図1においては、同一の温度におけるSi
2およびPbOの含有量により、遅延時間の変化Z/
Tを+10℃と+60℃との間の選択された温度間隔に
おいて5ナノ秒のZ/Tの上限を超えないで変化させる
ことができ、従って、超音波遅延ガラスをあるトランス
デューサに対してSiO2 およびPbOに含有量を変化
させることにより有利に調節することができることが理
解できよう。図2は本発明によるAl2 3 およびBa
Oの添加および本発明によるガラスにおけるK2 2
含有量の減少がガラスの耐老化性に対して如何に影響を
およぼすかを明瞭に示している。例1ないし3の遅延の
変化に加えて、表1からの既知のガラスの遅延の変化も
またプロットしてある。図2のグラフから、既知のガラ
スが例1ないし3によるガラスよりも著しく老化するこ
とが明らかである。
【0021】上記の例はガラス系SiO2 −PbO−ア
ルカリ酸化物をベースとした本発明によるガラスにおい
ては、少量のAl2 3 を添加しかつアルカリ含有量を
減少することにより、減衰が十分に低い所要の音速を有
するのみならず、また低い温度係数Z/Tを有すると共
に、現状の技術水準によるガラスと比較して著しく増大
した耐老化性を有するガラスが得られる。従って、本発
明による耐老化性ガラスは音響学的遅延ラインの遅延媒
体として特に有利に使用される。特に前記の例において
溶融したガラスおよび本発明の好ましい実施例により溶
融したガラスは、前記の用途に対して著しく好適であ
る。遅延媒体として本発明によるガラスにより製造され
た音響学的遅延線はカラーテレビジョンセットまたはビ
デオレコーダにおいて信号を遅延させるために特に有利
に使用される。本発明により耐老化性ガラスのさらに別
の実施例および利点は特許請求の範囲から理解すること
ができよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】例として溶融したガラス1ないし3について1
0°毎の段階で+10℃と+60℃との間の温度間隔に
おいて温度(℃)の関数として遅延時間の変化(ナノ
秒)をグラフで示した図。
【図2】三つの例示したガラス1ないし3および表1か
らのグラフ例4における既知のガラスNNについて老化
(日数)に対してプロットした遅延時間の変化(ナノ
秒)の半対数グラフを示した図。
フロントページの続き (72)発明者 マルク クレメント ドイツ連邦共和国、デェー6500 マインツ 1 ゼムマーリングシュトラーセ19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波遅延用耐老化性ガラスにおいて、
    重量%で表わした次の組成を有し SiO2 40−50 B2 3 0−10 Al2 3 0.1−3 P2 5 0−2 LiO2 0−1 Na2 O 0−1 K2 O 1−5 アルカリ酸化物 1−5 MgO 0−2 CaO 0−2 SrO 0−2 BaO 0.5−5 ZnO 0−2 アルカリ土類酸化物+ZnO 0.5−5 La2 3 0−2 Ta2 5 0−2 WO3 0−2 ZrO2 0−2 TiO2 0−2 PbO 45−55 F 0−1 La2 3 +Ta2 5 +WO3 + ZrO2 +TiO2 +F 0−2 さらに、せいぜい0.5重量%までの慣用の精製剤を含
    有することで特徴とする超音波遅延用耐老化性ガラス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の超音波遅延用耐老化性
    ガラスにおいて、重量%で表わした次の組成を有しかつ
    選択された成分の合計が100%であり、 SiO2 42−48 PbO 47−53 K2 O 2−4 BaO 1−3 Al2 3 0.1−1 さらに、せいぜい0.5重量%までの現在の技術水準か
    ら知られている精製剤を含有することを特徴とする超音
    波遅延用耐老化性ガラス。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の超音波遅延用耐老化性
    ガラスにおいて、音波がガラス内を2400m/sない
    し2600m/sの範囲内の速度において伝搬し、かつ
    10℃から60℃までの温度間隔において2×10-6
    ℃よりも小さい遅延1/Z・dz/dtの温度係数を有
    することを特徴とする超音波遅延用耐老化性ガラス。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか一項に記
    載の超音波遅延用耐老化性ガラスにおいて、10年間あ
    たりの遅延時間の変化が2ナノ秒と等しいかまたはそれ
    よりも小さいことを特徴とする超音波遅延用耐老化性ガ
    ラス。
  5. 【請求項5】 音響学的遅延線における遅延媒体として
    の請求項1から4までのいずれか一項に記載の耐老化性
    のガラス使用。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の耐老化性ガラスの実施
    例において、音響学的遅延線がカラーテレビジョンセッ
    トまたはビデオレコーダにおいて信号を遅延させるため
    に使用されることを特徴とする耐老化性ガラスの実施
    例。
JP5028413A 1992-01-29 1993-01-26 超音波遅延用耐老化性ガラス Pending JPH05279073A (ja)

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KR930016360A (ko) 1993-08-26
SK376192A3 (en) 1995-02-08
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