JPS63206330A - 磁気ヘツド用耐湿性低融着ガラス組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、磁気ヘッド用耐湿性低融着ガラス組成物に係
り、特に磁気ヘッドの空隙部の形成、またはヘッド構成
部分の結合、充填に用いられるガラス組成物に関するも
のである。

〈従来の技術〉 フェライトまたは金属などの磁性体材料からなるコアチ
ップを形成する際、あるいは形成されたコアチップをセ
ラミック等からなるスライダー等へ埋め込む際には、ガ
ラスや樹脂を使用してコア相互間のギャップ、またはコ
アチップと他のヘッド構成部品との空隙部の充填、補強
が行なわれている。

これらのガラスには、従来から融着作業温度の低いＰｂ
ｏを主成分とするガラスが適していることが知られてい
る。そして、かかるガラス組成物に、関しては、すでに
多くの提案がなされている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、かかるガラスは耐環境性、特に、耐湿性
、耐水性に関して性能が劣るという短所があり、このた
めガラス表面が変質を起こして、変色やスライダー、コ
ア部分に対してガラス部分に段差ができる欠点がある。

この原因は、ＰｂＯがガラス成分量として６５（ｗｔ％
）を超えているため、ＰｂＯが容易にガラス表面に吸着
した水分中へ溶出するために起こると考えられている。

このような場合には、磁気ヘッド、特にデジタルヘッド
の信頼性が著しく劣化して、実際には記録媒体に傷をつ
ける原因の一つになるともいわれている。

即ち、狭小な空隙中を持つ磁気ヘッドには、空隙充填材
料に従来のガラスはもはや使用不可能となり、新規なガ
ラス組成物の出現が強く要求されている。

そこで本発明は、かかる現状に鑑みなされたものであり
、容易に融着処理ができるなどの特長を有する磁気ヘッ
ド用耐湿性低融着ガラス組成物を提供することを目的と
するものである。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は、上記問題点を解決するため、Ｔｏ。

２でＰｂｏ含最の一部を置換することによりＰｂＯ量を
減らして、耐水性、耐湿性に優れた新規な組成のガラス
、即ち、ｗｔ％でＰｂｏを５０〜６５、ｆｊ２０ａを１
５〜３０　、　Ｔ　ｅ　Ｏ２を１０〜２１．５ｉＯｚを
２〜５．ＭｇＯを１．５以下。

Ａ　１　ｚ　Ｏ３を１〜６．及びＣｕＯを２以下含有す
ることを特徴とするものである。

前述の組成において、ＰｂＯが６５ｗｔ％を超えると耐
湿性が著しく劣化し、一方、５０ｗｔ％に満たないと結
晶化が起こる。Ｂ　ｚ　Ｏ３が３０ｗｔ％を超えると耐
水性が劣り、一方、１５ｗｔ％に満たないと再加熱によ
り失透しやすい。ＴｅＯ２がｌ　０ｗｔ％未満では、流
動性が悪く作業温度が高くなり過ぎる。また、２１ｗｔ
％超えると、熱膨張が大きくなり過ぎて、応力が発生し
てクララ、りを生じたり、磁気ヘッドとしての出力が低
下する。５ｉＯｚが２ｗｔ％に満たないと耐アルカリ性
が著しく劣化し、また、５ｗｔ％を超えると流動性が悪
くなる。

ＭｇＯとＡ　ｌ　２０−はガラスとしての安定性を向上
させるためのものであり、ＭｇＯは１．５ｗｔ％を超え
るとガラス化せず、Ａ　ｌ　ｚ○３は６ｗｔ％を超える
と低融性の性質が失われ、１ｗｔ％未満であると添加効
果が十分に発揮されない。

ＣｕＯは、耐湿性を損なうことなく熱膨張を少し小さく
することができるが、２ｗｔ％を超えるとガラス化しな
い。従って各成分の含有率は、前述の範囲に規制する必
要がある。

本発明におけるガラスは、後述の表に示す如くガラス転
移点が３８３〜４２０℃であり、熱膨張係数は８５〜１
０５ｘｌＯ−’　ｄｏｇ−１である。

以上述べた組成範囲にある本発明のガラスの耐環境性は
、次に示す方法にて正確に評価できることを見出した。

直径１０ｍｍ、厚さ５〜８Ｔｒｎ程度のおはじき状のサ
ンプルを作成して１両面を光学研磨仕上げを行ない、可
視部の透過率を測定して、このサンプルを評価したい環
境、即ち、純水または弱アルカリ性溶液に浸し、２０分
間超音波により加速する。

その後、サンプルを溶液から取り出し、再び前記可視部
の透過率を測定してその減少を調べた。

第１図は、その結果を示したものである。横軸にＴ　ｅ
　Ｏｚの置換量、縦軸に透過率の変化（ΔＴ％）を示し
ており、この結果、適度な量をＰｂ。

からＴ　ｅ　Ｏｚに置換すると初期透過率（Ｔｏ％）に
対して透過率の変化がなくなり、化学的耐久性が良好に
なった。すなわち、ＴｅＯ２の置換量が多いほど透過率
の変化が少なく、耐湿性に優れる。

透過率の変化の激しいものは、表面が白くマット状にな
ったり干渉色を示すなどの変化を示すが、本発明のガラ
スは変化が非常に少なく、従来と同じ熱特性のガラス組
成に比べて、その耐環境性が著しく向上していることが
分かった。

以上述べた組成範囲にある本発明のガラスは。

白金るつぼ内にて溶融温度９５０〜１０００℃であ、す
、５００〜５５０℃の作業温度範囲でフェライトとの融
着が可能である。

〈実施例〉 以下１本発明の実施例によりさらに詳述する。

所望の組成のガラスが得られるように、各原料を採取し
て、混合した調合物を白金るつぼ中において９５０℃で
６０分間溶融した。得られたガラスの調合組成と特性を
第１表に示した。

試料Ｎａｌの組成のガラスを直径０．４ｍの捧に加工し
て、このガラス棒を磁気ヘッドのフェライトコアの空隙
に上部に載置して、窒素ガス雰囲気中の電気炉において
５３０℃で約１時間加熱してガラスを空隙部に浸透させ
た。

以上のようにして製作されたヘッドのガラス部分は、環
境試験装置を用いた実装試験により耐水性、耐湿性で十
分満足するものであることを確認した。同様にしてＮα
２〜丸７のガラス組成においても同じ効果が確認された
。

ガラスの熱膨張係数は、使用するフェライトの種類、及
び他のヘッドの構成部品の材料とそれらの空隙の大小に
よって選択する必要がある。

第１表 Ｏ：非常に良好　　　０：良好 〈発明の効果〉 以上詳述した如く、本発明の新規な組成のガラスを用い
て製造した磁気ヘッドは、耐水性、耐湿性等の耐環境性
に優れた固着層を有するため高い信頼性が得られ、また
、ガラスの転移点が低いので使い易いという顕著な効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はガラスのＴ　ｅ　Ｏｚ置換量とその透過率の変
化を示す特性図である。 代理人　　弁理士　　武　順次部 第１図 １０　　　　　　　２０３０（％） ｅＯｚ ＰｂＯＴｅ０２ 手続書〇正書（自発） 昭和６２年　４月ν日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 重量％で、 ＰｂＯ：５０〜６５、 Ｂ＿２Ｏ＿３：１５〜３０、 ＴｅＯ＿２：１０〜２１、 ＳｉＯ＿２：２〜５、 ＭｇＯ：１．５以下、 Ａｌ＿２Ｏ＿３：１〜６、 ＣｕＯ：２以下、 含有したことを特徴とする磁気ヘッド用耐湿性低融着ガ
   ラス組成物。