JPH05278642A - 車両におけるアオリ取付装置 - Google Patents

車両におけるアオリ取付装置

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JPH05278642A
JPH05278642A JP4083968A JP8396892A JPH05278642A JP H05278642 A JPH05278642 A JP H05278642A JP 4083968 A JP4083968 A JP 4083968A JP 8396892 A JP8396892 A JP 8396892A JP H05278642 A JPH05278642 A JP H05278642A
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tilt
connecting member
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protrusion
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JP4083968A
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Inventor
Tsugio Fukazawa
次男 深沢
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Altemira Co Ltd
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Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アオリの回転機構の取付けを簡素化し、その
取付工数を大幅に削減する。従来の丁番を不要とする。
またアオリの取付部分が荷台側壁よりも外方に突出せ
ず、安全性が高くかつ美観上優れている。アオリを外側
に倒すと、まず最初にアオリと連結部材が一緒に約90
°開くまで揺動し、ついでアオリのみが180°開くま
で揺動して、アオリを2段階でスムーズに外側に倒す。 【構成】 アオリ(1) 下端部に外向き開口凹溝(6) を有
するヒンジ構成部(4) が設けられ、荷台側壁(13)の段部
(19)に外向き開口凹溝(16)を有するヒンジ構成部(14)が
設けられ、連結部材(20)の上下両側に、ヒンジ構成用突
出部(21)(22)が設けられ、アオリ(1) が荷台(11)の側壁
(13)に、連結部材(20)を介して揺動自在に取り付けら
れ、アオリ(1) の凹溝(6) 内の案内面(8) に、アオリ
(1) が外側に倒れる最初の段階では連結部材(20)の上方
突出部(21)の先端部と係り合う突起(40)が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両におけるアオリ
取付装置に関するものである。
【0002】この明細書において、「内」とは車両の内
方向を、「外」とは同外方向を指すものとする。
【0003】
【従来の技術】従来、トラック等の車両の荷台の側壁に
は、アルミニウム中空押出型材製のアオリが、ステンレ
ス鋼製の丁番を介して180°揺動自在に取り付けられ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アオリ取付用丁番は、その取付作業に手間がかゝるだけ
でなく、不慣れな作業者では、取付精度を出すのが難し
いという問題があった。また、従来のアオリ取付用丁番
では、これの枢軸を差し込んでいる筒形連結部が荷台側
壁の外面より外方に突出しているため、例えば幅の狭い
道路を走行するさい、歩行者や自転車が、この丁番の枢
軸差込み用筒形連結部に引っ掛かるおそれがあるし、ま
た荷台側壁の外面に多数の丁番が現れて見えるため、外
観が非常に悪いという問題があった。
【0005】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、アオリの回転機構の取付けを簡素化し、従来
の丁番が不要となり、その取付工数を大幅に削減するこ
とができて、アオリの取付作業に手間がかゝらず、しか
も取付精度を確実に出すことができ、またアオリの取付
部分が荷台側壁よりも外方に突出することなく、非常に
安全性が高いうえに、美観上の問題がなく、加えてアオ
リの開閉をスムーズに行ない得る、車両におけるアオリ
取付装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、のアオリが、荷台の側壁にアルミニ
ウム押出形材製連結部材を介して揺動自在に取り付けら
れたトラック等の車両において、アオリ下端部に、外向
きに開口した凹溝を有するヒンジ構成部が設けられ、荷
台の側壁にアオリの下面に対向する段部が設けられると
ともに、この段部に外向きに開口した凹溝を有するヒン
ジ構成部が設けられ、上記連結部材がアオリ下端部と荷
台側壁の段部との間に介在され、該連結部材の上面外側
縁部に下向きに折り返えされた係合部を有する横断面鉤
形のヒンジ構成用上方突出部が設けられるとともに、同
連結部材の下面外側縁部に上向きに折り返えされた係合
部を有する横断面鉤形のヒンジ構成用下方突出部が設け
られ、連結部材のヒンジ構成用上方突出部の下向き折返
し状係合部がアオリ側凹溝内に嵌め入れられて、係合部
が凹溝の下壁部とこれの先端より上方に伸びる垂直状係
合部とに係り合わせられるとともに、該凹溝内の上面よ
り開口部対向面にかけて、アオリの揺動時にヒンジ構成
用上方突出部の先端部を案内する横断面円弧状の案内面
が形成され、連結部材のヒンジ構成用下方突出部の上向
き折返し状係合部が荷台側凹溝内に嵌め入れられて、係
合部が凹溝の上壁部とこれの先端より下方に伸びる垂下
状係合部に係り合わせられるとともに、該凹溝内の下面
より開口部対向面にかけて、アオリの揺動時にヒンジ構
成用下方突出部の先端部を案内する横断面円弧状の案内
面が形成されており、上記アオリのヒンジ構成部の凹溝
内における横断面円弧状案内面の凹溝開口部寄り部分
に、連結部材側ヒンジ構成用上方突出部の先端部と係り
合って該ヒンジ構成用上方突出部の初期移動を阻止する
突起が設けられるとともに、同ヒンジ構成用上方突出部
の下向き折返し状係合部と、アオリのヒンジ構成部の下
壁部上面との間に、該突起の高さと同じかそれより大き
い間隙があけられている、車両におけるアオリ取付装置
を要旨としている。
【0007】上記において、アオリの起立状態では、連
結部材側ヒンジ構成用上方突出部の先端部は、アオリ下
端のヒンジ構成部の凹溝内における横断面円弧状案内面
の凹溝開口部寄り部分に下から当接せしめられている
が、この凹溝内における当接部分の下面に、連結部材側
ヒンジ構成用上方突出部の先端部の滑りを防止するため
に、多数の筋状凸部(すなわちローレット部)を、アオ
リの長さ方向に設けておくのが、好ましい。
【0008】また、アオリ下端部と荷台側壁の段部との
間に介在された連結部材は、複数に分割されたものであ
っても、良い。
【0009】
【作用】上記において、アオリは起立状態より、まず最
初にアオリと連結部材が一緒に約90°開くまで揺動
し、ついでアオリのみが180°開くまで揺動して、ア
オリを2段階でスムーズに外側に倒すことができるが、
それはつぎの作用による。
【0010】アオリの起立状態では、連結部材側ヒンジ
構成用上方突出部の先端部が、アオリのヒンジ構成部の
凹溝内における横断面円弧状案内面の凹溝開口部寄り部
分に下から当接せしめられている。この状態からアオリ
を外側に倒すと、アオリは連結部材と一緒に揺動し、荷
台側のヒンジ構成部の外向き開口凹溝に入り込んでいる
連結部材側ヒンジ構成用下方突出部の上向き折返し状係
合部が、あたかもこれの上端を回転芯(A点)として回
動するようにして、アオリが連結部材と一緒に約90°
揺動する。
【0011】というのは、アオリのヒンジ構成部の凹溝
内における横断面円弧状案内面の凹溝開口部寄り部分
に、突起が設けられているので、アオリを外側に倒す最
初の段階では、連結部材側ヒンジ構成用上方突出部の先
端部がこの突起と係り合い、該ヒンジ構成用上方突出部
の初期の移動が阻止され、この結果、アオリが連結部材
と一緒に揺動するものである。なおこのとき、連結部材
の回動により、連結部材側ヒンジ構成用下方突出部の先
端部は、荷台側の凹溝内の横断面円弧状案内面に沿って
案内される。
【0012】このようにしてアオリと連結部材を約90
°揺動させたのち、これらが水平な状態で、引き続きア
オリを外側に倒すと、連結部材は、もはやそれ以上回動
できないため、連結部材に対して今度はアオリのみが揺
動する。
【0013】すなわち、アオリと連結部材とがほゞ水平
状態であるため、アオリを少し外側に水平に引っ張る
と、アオリが、これのヒンジ構成部の下壁部と、連結部
材側ヒンジ構成用上方突出部の下向き折返し状係合部の
先端部との間の間隙が無くなるように移動して、その結
果、連結部材側ヒンジ構成用上方突出部の先端部と突起
との係合が外れ、アオリは揺動可能となる。
【0014】このため、アオリのヒンジ構成部の外向き
開口凹溝に入り込んでいる連結部材側ヒンジ構成用上方
突出部の下向き折返し状係合部が、これの下端を回転芯
(B点)として回動し、アオリが連結部材に対してさら
に約90°揺動して、起立状態より180°倒れるもの
である。なお、このときのアオリの揺動により連結部材
側ヒンジ構成用上方突出部の先端部は、アオリ側の凹溝
内の横断面円弧状の案内面に沿って案内され、結局、ア
オリは2段階でスムーズにかつ確実に開くことができ
る。
【0015】上記連結部材は、複数に分割されたいわゆ
る短尺ものであるのが、好ましい。というのは、荷台の
側壁に全長にわたって1本の連結部材を取り付けるより
も、複数に分割された連結部材を取り付ける方が、その
取付作業が容易であり、かつ荷台の枠部材に若干の変形
が生じても、分割されている個々の短尺の連結部材が、
荷台枠部材の変形した形状によく追従することができる
ため、アオリの開閉に支障をきたさないからである。
【0016】なお、アオリは、通常アルミニウム中空押
出型材製であり、また連結部材は、アルミニウム押出形
材製であるが、これに限らず、アオリはその他の材料に
よりつくられていても良いし、連結部材もその他の金
属、あるいは硬質の合成樹脂によりつくられていても、
勿論良い。
【0017】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0018】この明細書において、上下はアオリの起立
状態すなわち図1を基準とし、上とは図1の上側、下と
は同下側をいうものとする。
【0019】図1〜図4は、この発明の第1実施例を示
すものである。
【0020】まず図1と図4において、所要数のアルミ
ニウム中空押出型材製パネル(2) によって構成されるア
オリ(1) が、トラック等の車両(10)に荷台(11)の側壁さ
らに詳しくはアルミニウム押出形材製の荷台枠部材(12)
の側壁部(13)に、アルミニウム押出形材製の連結部材(2
0)を介して180°揺動自在に取り付けられている。こ
こでアオリ(1) は、2枚以上のアルミニウム中空押出型
材製パネル(2) が積み重ねられ連結せられてなる場合
と、1枚のアルミニウム中空押出型材製パネル(2) のみ
によって構成される場合とがある。
【0021】図1に詳しく示すように、アオリ(1) 下端
部の内側縁部は荷台(11)上に支持せられている。
【0022】またアオリ(1) 下端部に、外向きに開口し
た凹溝(6) を有するヒンジ構成部(4) が設けられてい
る。
【0023】一方、荷台(11)のアルミニウム押出形材製
の枠部材(12)の側壁部(13)に、アオリ(1) の下面に対向
する段部(19)が設けられるとともに、この段部(19)に外
向きに開口した凹溝(16)を有するヒンジ構成部(14)が設
けられている。
【0024】連結部材(20)はアオリ(1) 下端部と荷台枠
部材(12)の側壁部(13)の段部(19)との間に介在されてお
り、該連結部材(20)の上面外側縁部に下向きに折り返え
された係合部(25)を有する横断面鉤形のヒンジ構成用上
方突出部(21)が設けられるとともに、同連結部材(20)の
下面外側縁部に上向きに折り返えされた係合部(27)を有
する横断面鉤形のヒンジ構成用下方突出部(22)が設けら
れている。
【0025】そして、連結部材(20)のヒンジ構成用上方
突出部(21)の下向き折返し状係合部(25)がアオリ側凹溝
(6) 内に嵌め入れられて、係合部(25)が凹溝(6) の下壁
部(7) とこれの先端より上方に伸びる垂直状係合部(5)
とに係り合わせられている。
【0026】また凹溝(6) 内には、これの上面より開口
部対向面にかけて、アオリ(1) の揺動時にヒンジ構成用
上方突出部(21)の先端部を案内する横断面円弧状の案内
面(8) が形成されている。
【0027】また同連結部材(20)のヒンジ構成用下方突
出部(22)の上向き折返し状係合部(27)が荷台側凹溝(16)
内に嵌め入れられて、係合部(27)が凹溝(16)の上壁部(1
7)とこれの先端より下方に伸びる垂下状係合部(15)とに
係り合わせられている。
【0028】また凹溝(16)内には、これの下面より開口
部対向面にかけて、アオリ(1) の揺動時にヒンジ構成用
下方突出部(22)の先端部を案内する横断面円弧状の案内
面(18)が形成されている。
【0029】上記アオリ(1) 下端のヒンジ構成部(4) の
凹溝(6) 内における横断面円弧状案内面(8) の凹溝開口
部寄り部分に、連結部材側ヒンジ構成用上方突出部(21)
の先端部と係り合って該ヒンジ構成用上方突出部(21)の
初期移動を阻止する突起(40)が設けられるとともに、同
ヒンジ構成用上方突出部(21)の下向き折返し状係合部(2
5)と、アオリ(1) のヒンジ構成部(4) の下壁部(7) 上面
との間に、該突起(40)の高さと同じかそれより大きい間
隙(41)があけられている。
【0030】なお、アオリ(1) の起立状態では、連結部
材側ヒンジ構成用上方突出部(21)の先端部は、アオリ
(1) のヒンジ構成部(4) の凹溝(6) 内における横断面円
弧状案内面(8) の凹溝開口部寄り部分に下から当接せし
められており、かつこの凹溝(6) 内における当接部分の
下面に、連結部材側ヒンジ構成用上方突出部(21)の先端
部の滑りを防止するための多数の筋状凸部(すなわちロ
ーレット部)(42)がアオリ(1) の長さ方向に設けられて
いる。
【0031】上記アオリ(1) を、トラック等車両(10)の
荷台(11)に取り付けるには、例えばまずアオリ(1) のヒ
ンジ構成部(4) と連結部材(20)のヒンジ構成用上方突出
部(21)とを、前者の凹溝(6) 内にこれの端部より後者の
下向き折返し状係合部(25)をスライドさせながら挿入し
て、係り合わせ、つぎに、この連結部材(20)付きアオリ
(1) を、荷台(11)のヒンジ構成部(14)に係り合わせれば
良い。このときヒンジ構成部(14)の凹溝(16)内に、これ
の端部より連結部材(20)のヒンジ構成用下方突出部(22)
の上向き折返し状係合部(27)を、スライドさせながら挿
入するものである。
【0032】上記のようなアオリ(1) の取付けは、アル
ミニウム押出形材製のアオリ構成パネル(2) と連結部材
(20)とを、荷台(11)のヒンジ構成部(14)に嵌め合わせる
だけであるため、素人でも作業可能であり、アオリ(1)
の回転機構の取付けを簡素化することができ、アオリの
取付作業に手間がかゝらず、また取付精度を確実に出す
ことができる。
【0033】そして、上記アオリ(1) の起立状態では、
図1に示すように、連結部材側ヒンジ構成用上方突出部
(21)の先端部が、アオリ(1) のヒンジ構成部(4) の凹溝
(6)内における横断面円弧状案内面(8) の凹溝開口部寄
り部分の滑り防止用筋状凸部(ローレット部)(42)に下
から当接せしめられている。
【0034】この図1の状態からアオリ(1) を、2段階
でスムーズにかつ確実に開くことができる。
【0035】すなわち、アオリ(1) を外側に倒すと、ま
ずアオリ(1) は連結部材(20)と一緒に揺動し、荷台側ヒ
ンジ構成部(14)の外向き開口凹溝(16)に入り込んでいる
連結部材側ヒンジ構成用下方突出部(22)の上向き折返し
状係合部(27)が、あたかもこれの上端を回転芯(A点)
として回動するようにして、アオリ(1) が連結部材(20)
と一緒に約90°揺動する(図2参照)。
【0036】というのは、アオリ(1) を外側に倒す最初
の段階では、連結部材側ヒンジ構成用上方突出部(21)の
先端部が、アオリ(1) のヒンジ構成部(4) の凹溝(6) 内
に設けられている突起(40)と係り合い、かつ多数の筋状
凸部(ローレット部)(42)が突出部(21)の先端部の滑り
を防止するため、該ヒンジ構成用上方突出部(21)の初期
の移動が阻止され、従ってアオリ(1) が連結部材(20)と
一緒に揺動するものである。なおこのとき、連結部材(2
0)の回動により、連結部材側ヒンジ構成用下方突出部(2
2)の先端部は、荷台(11)のヒンジ構成部(4) の凹溝(16)
内の横断面円弧状案内面(18)に沿って案内される。
【0037】つぎに、上記のようにしてアオリ(1) と連
結部材(20)が約90°揺動して水平状となったところで
(図2参照)、引き続きアオリ(1) を外側に倒すと、連
結部材(20)は、もはやそれ以上回動できないため、連結
部材(20)に対して今度はアオリ(1) のみが揺動する。
【0038】というのは、アオリ(1) と連結部材(20)と
がほゞ水平状態であるため、アオリ(1) を少し外側に水
平に引っ張ると、アオリ(1) が、これのヒンジ構成部
(4) の下壁部(7) と、連結部材側ヒンジ構成用上方突出
部(21)の下向き折返し状係合部(25)の先端部との間の間
隙(41)が無くなるように移動して、その結果、連結部材
側ヒンジ構成用上方突出部(21)の先端部と突起(40)との
係合が外れ、アオリ(1)は揺動可能となる。
【0039】このため、アオリ(1) のヒンジ構成部(4)
の外向き開口凹溝(6) に入り込んでいる連結部材側ヒン
ジ構成用上方突出部(21)の下向き折返し状係合部(25)
が、これの下端を回転芯(B点)として回動し、アオリ
(1) が連結部材(20)に対してさらに約90°揺動して、
起立状態より180°倒れ、図3の実線および図4の一
点鎖線で示す状態となる。なお、このときのアオリ(1)
の揺動により連結部材側ヒンジ構成用上方突出部(21)の
先端部は、アオリ(1) の凹溝(6) 内の横断面円弧状の案
内面(8) に沿って案内される。
【0040】図5は、この発明の第2実施例を示すもの
である。ここで、上記第1実施例の場合と異なる点は、
アルミニウム押出形材製の連結部材(20)が幅広くつくら
れていて、アオリ(1) が、その起立状態において荷台(1
1)上に支持されておらず、連結部材(20)の上面に直接の
せられている点にある。
【0041】この第2実施例のその他の点は、上記第1
実施例の場合と全く同様であり、図面において同一のも
のには同一の符号を付した。
【0042】なお、アルミニウム押出形材製の連結部材
(20)としては、荷台(11)の側壁(13)に全長にわたって1
本の連結部材(20)を取り付けても良いし、分割された短
尺の連結部材(20)を所要数使用しても良い。連結部材(2
0)がこのような短尺ものである場合には、数個の連結部
材(20)の前後方向のずれを防止するために、適宜の手段
が設けられる。
【0043】連結部材(20)が短尺ものである場合には、
その取付作業が容易であり、また荷台(11)のアルミニウ
ム押出形材製の枠部材(12)に若干の変形が生じた場合で
も、分割された個々の短尺の連結部材(20)が、荷台枠部
材(12)の変形した形状によく追従し、アオリ(1) の開閉
がスムーズである。
【0044】なお、上記実施例においては、アオリ(1)
のヒンジ構成部(4) の凹溝(6) 内に滑り防止用筋状凸部
(ローレット部)(42)が設けられていて、アオリ(1) の
起立状態において、連結部材側ヒンジ構成用上方突出部
(21)の先端部が、これらの滑り防止用筋状凸部(42)に下
から当接せしめられているが、このような筋状凸部(42)
は、これを省略する場合もある。
【0045】
【発明の効果】この発明は、上述のように、アルミニウ
ム中空押出型材製のアオリが、荷台の側壁にアルミニウ
ム押出形材製連結部材を介して揺動自在に取り付けられ
たトラック等の車両において、アオリ下端部に、外向き
に開口した凹溝を有するヒンジ構成部が設けられ、荷台
の側壁にアオリの下面に対向する段部が設けられるとと
もに、この段部に外向きに開口した凹溝を有するヒンジ
構成部が設けられ、上記連結部材がアオリ下端部と荷台
側壁の段部との間に介在され、該連結部材の上面外側縁
部に下向きに折り返えされた係合部を有する横断面鉤形
のヒンジ構成用上方突出部が設けられるとともに、同連
結部材の下面外側縁部に上向きに折り返えされた係合部
を有する横断面鉤形のヒンジ構成用下方突出部が設けら
れ、連結部材のヒンジ構成用上方突出部の下向き折返し
状係合部がアオリ側凹溝内に嵌め入れられて、係合部が
凹溝の下壁部とこれの先端より上方に伸びる垂直状係合
部とに係り合わせられるとともに、該凹溝内の上面より
開口部対向面にかけて、アオリの揺動時にヒンジ構成用
上方突出部の先端部を案内する横断面円弧状の案内面が
形成され、連結部材のヒンジ構成用下方突出部の上向き
折返し状係合部が荷台側凹溝内に嵌め入れられて、係合
部が凹溝の上壁部とこれの先端より下方に伸びる垂下状
係合部に係り合わせられるとともに、該凹溝内の下面よ
り開口部対向面にかけて、アオリの揺動時にヒンジ構成
用下方突出部の先端部を案内する横断面円弧状の案内面
が形成されており、上記アオリのヒンジ構成部の凹溝内
における横断面円弧状案内面の凹溝開口部寄り部分に、
連結部材側ヒンジ構成用上方突出部の先端部と係り合っ
て該ヒンジ構成用上方突出部の初期移動を阻止する突起
が設けられるとともに、同ヒンジ構成用上方突出部の下
向き折返し状係合部と、アオリのヒンジ構成部の下壁部
上面との間に、該突起の高さと同じかそれより大きい間
隙があけられているもので、アオリを外側に倒す最初の
段階では、連結部材側ヒンジ構成用上方突出部の先端部
が、アオリのヒンジ構成部の凹溝内の突起と係り合っ
て、該突出部の初期の移動が阻止され、従って最初にア
オリと連結部材とが約90°開くまで一緒に揺動し、つ
いでアオリと連結部材とがほゞ水平状態となったところ
で、アオリを少し外側に水平に引っ張ると、アオリ側の
突起と、連結部材側ヒンジ構成用上方突出部の先端部と
の係合が外れ、アオリは揺動可能となって、アオリのみ
が180°開くまで揺動し、結局、アオリを2段階でス
ムーズに開くことができる。
【0046】またこの発明によれば、アオリの回転機構
の取付けを簡素化することができて、従来の丁番が不要
となり、その取付工数を大幅に削減することができて、
アオリの取付作業に手間がかゝらない。しかも素人でも
取付作業が可能であり、かつ取付精度を確実に出すこと
ができる。
【0047】そのうえ、アオリの取付部分が荷台側壁よ
りも外方に突出することなく、例えば幅の狭い道路を走
行した場合にも、歩行者や自転車がアオリの取付部分に
引っ掛かるおそれが全くなく、非常に安全性が高いもの
である。また荷台側壁の外面に従来ような多数の丁番が
現れて見えないため、外観が非常にきれいであり、美観
上の問題もなくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のアオリ取付装置を備え
た車両の荷台部分の要部拡大断面図である。
【図2】同要部拡大断面図で、アオリと連結部材が約9
0°揺動した状態を示している。
【図3】同要部拡大断面図で、アオリを180°倒した
状態を示している。
【図4】図1のアオリ取付装置を備えた車両の概略斜視
図である。
【図5】この発明の第2実施例のアオリ取付装置を備え
た車両の荷台部分の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 アオリ 2 アルミニウム中空押出型材製パネル 4 ヒンジ構成部 5 垂直状係合部 6 外向き開口凹溝 7 下壁部 8 横断面円弧状の案内面 10 車両 11 荷台 12 枠部材 13 側壁部(側壁) 14 ヒンジ構成部 15 垂下状係合部 16 外向き開口凹溝 17 上壁部 18 横断面円弧状の案内面 19 段部 20 アルミニウム押出形材製連結部材 21 横断面鉤形のヒンジ構成用上方突出部 22 横断面鉤形のヒンジ構成用下方突出部 25 下向き折返し係合部 27 上向き折返し状係合部 40 連結部材側ヒンジ構成用上方突出部初期移動阻
止用突起 41 間隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム中空押出型材製のアオリ
    (1) が、荷台(11)の側壁にアルミニウム押出形材製連結
    部材(20)を介して揺動自在に取り付けられたトラック等
    の車両において、アオリ(1) 下端部に、外向きに開口し
    た凹溝(6) を有するヒンジ構成部(4) が設けられ、荷台
    (11)の側壁(13)にアオリ(1) の下面に対向する段部(19)
    が設けられるとともに、この段部(19)に外向きに開口し
    た凹溝(16)を有するヒンジ構成部(14)が設けられ、上記
    連結部材(20)がアオリ(1) 下端部と荷台側壁(13)の段部
    (19)との間に介在され、該連結部材(20)の上面外側縁部
    に下向きに折り返えされた係合部(25)を有する横断面鉤
    形のヒンジ構成用上方突出部(21)が設けられるととも
    に、同連結部材(20)の下面外側縁部に上向きに折り返え
    された係合部(27)を有する横断面鉤形のヒンジ構成用下
    方突出部(22)が設けられ、連結部材(20)のヒンジ構成用
    上方突出部(21)の下向き折返し状係合部(25)がアオリ側
    凹溝(6) 内に嵌め入れられて、係合部(25)が凹溝(6) の
    下壁部(7) とこれの先端より上方に伸びる垂直状係合部
    (5) とに係り合わせられるとともに、該凹溝(6) 内の上
    面より開口部対向面にかけて、アオリ(1) の揺動時にヒ
    ンジ構成用上方突出部(21)の先端部を案内する横断面円
    弧状の案内面(8) が形成され、連結部材(20)のヒンジ構
    成用下方突出部(22)の上向き折返し状係合部(27)が荷台
    側凹溝(16)内に嵌め入れられて、係合部(27)が凹溝(16)
    の上壁部(17)とこれの先端より下方に伸びる垂下状係合
    部(15)に係り合わせられるとともに、該凹溝(16)内の下
    面より開口部対向面にかけて、アオリ(1) の揺動時にヒ
    ンジ構成用下方突出部(22)の先端部を案内する横断面円
    弧状の案内面(18)が形成されており、上記アオリ(1) の
    ヒンジ構成部(4) の凹溝(6) 内における横断面円弧状案
    内面(8) の凹溝開口部寄り部分に、連結部材側ヒンジ構
    成用上方突出部(21)の先端部と係り合って該ヒンジ構成
    用上方突出部(21)の初期移動を阻止する突起(40)が設け
    られるとともに、同ヒンジ構成用上方突出部(21)の下向
    き折返し状係合部(25)と、アオリ(1) のヒンジ構成部
    (4) の下壁部(7) 上面との間に、該突起(40)の高さと同
    じかそれより大きい間隙(41)があけられている、車両に
    おけるアオリ取付装置。
JP4083968A 1992-03-11 1992-04-06 車両におけるアオリ取付装置 Withdrawn JPH05278642A (ja)

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