JPH052774U - 圧電振動子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱膨張により温度特性が劣化せず、衝撃や振
動等に対する強度を向上できる平面実装型の圧電振動子
を提供する。 【構成】 平面実装型容器１４内に支持体１６を固定
し、支持体１６にサポート１７の一端を固定した。更
に、圧電板１１の両面に電極１２および電極１２に接続
された電極リード１３を設けた。そして、サポート１７
の他端と支持体１６との間に圧電板の一側を挿入した状
態で圧電板１１のそれぞれの電極リード部分をそれぞれ
異なるサポート１７へ導電性接着剤１５により接着し、
圧電板１１を片持ち支持した。それから、圧電板の両面
の電極リード間へ電圧をかけると、圧電板は厚み振動を
行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、厚み振動を行う圧電板を備える圧電振動子に係わり、特に平面実装 を容易にする構造の圧電振動子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、平面実装する圧電振動子が知られており、この圧電振動子は、図２に示 すように、厚み振動を行う矩形の圧電板１１を有しており、圧電板１１の両面に は、電極１２および電極１２に接続された電極リード１３が蒸着されている。そ して、それぞれの電極リード１３は圧電板１１の異なる角部へ延びるように形成 されている。更に、圧電板１１は平面実装型容器１４内に収納され、圧電板１１ はそれぞれの電極リード１３の部分で平面実装型容器１４へ導電性接着剤１５に より接着・固定されている。これにより、圧電板１１は平面実装型容器１４へ導 電性接着剤１５により接着・固定した部分により片持ち支持されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この従来の圧電振動子では、圧電板１１を平面実装型容器１４へ直接に接着し 固定しているため、接着剤の量のばらつきにより、容器と圧電板の基端側とが接 触したり、間隙ができたりという製造上のばらつきが生じやすく、熱膨張により 温度特性が劣化するという問題点があり、また接着部分は衝撃や振動等に対して 弱いという欠点があった。

【０００４】 本考案は、上記のような問題点を解消するためになされたものであって、熱膨 張により温度特性が劣化せず、衝撃や振動等に対する強度を向上できる平面実装 型の圧電振動子を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の圧電振動子は、平面実装型の容器と、容器内に固定された支持 体と、厚み振動を行う圧電板と、支持体に一端が固定され他端と支持体との間に 圧電板の一側を挟持する挟持部材とを備えている。そして、挟持部材と圧電板と を導電性接着剤により接着して圧電板を片持ち支持したことを特徴とするもので ある。

【０００６】 また、請求項２記載の圧電振動子は圧電板の両面に電極および電極に接続され た電極リードを設け、かつ挟持部材を少なくとも２個設け、圧電板のそれぞれの 電極リード部分をそれぞれ異なる挟持部材へ導電性接着剤により接着したことを 特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

上記した構成に基づき、容器内に固定された支持体に一端が固定された挟持部 材の他端と支持体との間に圧電板の一側を挟持し、挟持部材と圧電板とを導電性 接着剤により接着して圧電板を片持ち支持する。そして、圧電板の両面の電極リ ード間へ電圧をかけると、圧電板は厚み振動を行う。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図を用いて説明する。

【０００９】 図１（ａ）は本考案に係わる圧電振動子の要部を示す斜視図であり、図１（ｂ ）は本考案に係わる圧電振動子を示す斜視図である。

【００１０】 圧電振動子は、図１（ａ）、（ｂ）に示すように、厚み振動を行う矩形の圧電 板１１を有しており、圧電板１１の両面には、電極１２および電極１２に接続さ れた電極リード１３が蒸着されている。そして、それぞれの電極リード１３は圧 電板１１の異なる角部へ延びるように形成されている。更に、平面実装型の容器 １４内には支持体１６が固定されており、支持体１６の左右部分には、挟持部材 としてのサポート１７の基端が固定されている。それから、圧電板の両面の電極 リード間へ電圧をかけると、圧電板は厚み振動を行う。

【００１１】 また、サポート１７の先端は段差状に屈曲されており、支持体１６とサポート １７の先端とは所定間隔だけ離間している。そして、サポート１７の先端と支持 体１６との間に圧電板１１の一側を挿入し、圧電板１１のそれぞれの電極リード １３の部分を異なる方のサポート１７と導電性接着剤１５により接着し固定して いる。これにより、圧電板１１は片持ち支持される。

【００１２】 なお、上述実施例においては、先端が段差状に屈曲したサポート１７を用いて 説明したが、本考案はサポート１７の形状に限定されるものではない。また、ば ね材等によりサポート１７を構成することも可能である。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、容器内に固定された支持体に一端が固 定された挟持部材の他端と支持体との間に圧電板の一側を挟持し、挟持部材と圧 電板とを導電性接着剤により接着して圧電板を片持ち支持するように構成したの で、熱膨張の影響を低減でき、温度特性を安定化でき、かつ衝撃、振動等に対す る強度を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本考案に係わる圧電振動子の要部を示
す斜視図であり、（ｂ）は本考案に係わる圧電振動子を
示す斜視図である。

【図２】従来の圧電振動子を示す斜視図である。

【符号の説明】

１１ 圧電板 １２ 電極 １３ 電極リード １４ 容器 １５ 導電性接着剤 １６ 支持体 １７ サポート

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 平面実装型の容器と、 容器内に固定された支持体と、 厚み振動を行う圧電板と、 支持体に一端が固定されかつ他端と支持体との間に圧電
   板の一側を挟持する挟持部材とを備え、 挟持部材と圧電板とを導電性接着剤により接着して圧電
   板を片持ち支持したことを特徴とする圧電振動子。
2. 【請求項２】 前記圧電板の両面に電極および電極に接
   続された電極リードを設け、かつ挟持部材を少なくとも
   ２個設け、 圧電板のそれぞれの電極リード部分をそれぞれ異なる挟
   持部材へ導電性接着剤により接着したことを特徴とする
   請求項１記載の圧電振動子。