JPH05276418A

JPH05276418A - ビデオカメラ

Info

Publication number: JPH05276418A
Application number: JP4102140A
Authority: JP
Inventors: Hideki Kikuchi; 秀樹菊地
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1992-03-27
Filing date: 1992-03-27
Publication date: 1993-10-22

Abstract

(57)【要約】【目的】二つの基準レベルに関する識別信号を同時にビ
ューファインダの画面に分かりやすく表示する。【構成】入力端子１１からのゼブラ信号Ｓ０から二つの
ゼブラ信号Ｓｚ１、Ｓｚ２が生成される。Ｓｚ１の２倍
の周波数をＳｚ２が有し、デューティ比がＳｚ１よりも
Ｓｚ２の方が大きい。従って、ゼブラ信号Ｓｚ１に比し
て、Ｓｚ２は、ビューファインダの画面上でより細か
く、より明るい縞模様として表示される。ビューファイ
ンダ用のビデオ信号Ｓｖがウインドウコンパレータ２
３、２５に供給され、これが７０％、１００％付近のレ
ベルでゲート回路１８、１９をオンにするパルス信号Ｐ
３、Ｐ４が生成される。加算回路３０でビデオ信号に対
してゲートされたゼブラ信号が重畳されて、ビューファ
インダに供給される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電子ビューファイン
ダを有するビデオカメラに関し、特に、撮像信号の所定
レベル付近で特定の識別信号をビューファインダの画面
に表示するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のビデオカメラとして、絞りを適正
とするために、ビューファインダの画面内の撮像信号の
所定レベル付近で特定のパターンを生じさせるものがあ
る。例えば図７に示すように、１０％、７０％、１００
％のレベルを順次有する階段状の撮像信号が得られる時
に、ビューファインダの画面Ｐには、一つの基準レベル
（７０％）に相当する位置に斜め縞のパターンＺ（この
パターンおよびこれを形成するための信号をゼブラ信号
と称する）が現れる。なお、ｘは、画面Ｐの横方向を表
す。この基準レベルは、人の肌色のレベルと略等しい。

【０００３】カメラマンは、撮影中にビューファインダ
の画面Ｐ中の例えば人の顔の肌の部分にゼブラ信号Ｚが
発生するように、絞りを適正な値に調整することができ
る。従来では、一つの基準レベルに対してのみゼブラ信
号を発生するようにしていた。この基準レベルとして、
７０％以外に１００％のような他の基準レベルを持つも
のもあるが、カメラマンがスイッチを操作することによ
って、二つの基準レベルを切り換えている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】カメラマンは、自分の
希望する基準レベルを設定するために、スイッチ操作を
必要とする。例えば明るい背景の人の顔を撮影する時に
は、背景および人の顔の双方がなるべく適切なレベルと
なるように絞りを調整する必要があり、この場合では、
スイッチ切り換えが煩雑となる問題があった。

【０００５】従って、この発明の目的は、同時に二つの
基準レベルを持つことによって操作性が向上され、ま
た、各基準レベルの表示が識別容易なビデオカメラを提
供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
電子的ビューファインダを有するビデオカメラにおい
て、撮像信号の第１のレベル付近で第１の識別信号を撮
像信号に重畳し、第１のレベルより高いその第２のレベ
ル付近で第１の識別信号より周波数が高い第２の識別信
号を撮像信号に重畳し、重畳信号をビューファインダに
供給する回路を有することを特徴とするビデオカメラで
ある。

【０００７】請求項２記載の発明は、電子的ビューファ
インダを有するビデオカメラにおいて、撮像信号の第１
のレベル付近で第１の識別信号を撮像信号に重畳し、第
１のレベルより高いその第２のレベル付近で第１の識別
信号より実質的に輝度が高い第２の識別信号を撮像信号
に重畳し、重畳信号をビューファインダに供給する回路
を有することを特徴とするビデオカメラである。

【０００８】

【作用】レベルが相違する第１および第２の基準レベル
に対する撮像信号のレベルを同時に表示することができ
る。第１の基準レベルより高い第２の基準レベルのため
の識別信号としては、周波数が高いか、あるいは輝度が
実質的に高いものが使用される。従って、ビューファイ
ンダの画面中で、識別信号と基準レベルとの対応が容易
に分かる。

【０００９】

【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図１は、ゼブラ信号をビューファイン
ダ用ビデオ信号に重畳するための回路構成を示す。この
回路の説明に先立ち、この発明を適用できるビデオカメ
ラの一例を図２を参照して説明する。

【００１０】図２において、１がカメラ本体、２が肩当
て用の部材、３が把手、４がレンズ部、５がマイクロホ
ンホルダー、６が電子式ビューファインダである。レン
ズ部４は、絞り調整リングを含んでいる。ビューファイ
ンダ６は、ビューファインダ本体７に取り付けられた小
形のＣＲＴあるいは液晶からなり、フード８の側からカ
メラマンがその画面を見ることができる。ビューファイ
ンダ６は、モノクロ、カラーの何れでも良い。このビュ
ーファインダ本体７の前面パネルに複数の調整用つま
み、スイッチが設けられている。スイッチの中には、ゼ
ブラオン／オフスイッチが設けられている。

【００１１】図１に戻ってこの一実施例を説明すると、
１１で示す入力端子から所定周波数のパルス信号である
ゼブラ信号Ｓ０が供給される。ゼブラ信号Ｓ０は、ビデ
オカメラ内の信号発生装置で生成される。このゼブラ信
号Ｓ０がドライブアンプ１２に供給され、その出力信号
Ｓ１がコンパレータ１３に供給される。コンパレータ１
３の出力信号Ｓ２がローパスフィルタ１４に供給され、
また、エクスクルーシブＯＲゲート１５および積分回路
１６からなる周波数てい倍回路に供給される。周波数て
い倍回路の出力信号Ｓ３がローパスフィルタ１７に供給
される。

【００１２】図３に示すように、コンパレータ１３から
のパルス信号Ｓ２が積分回路１６に供給され、のこぎり
波信号Ｓ２０が積分回路１６で生成される。パルス信号
Ｓ２およびのこぎり波信号Ｓ２０がエクスクルーシブＯ
Ｒゲート１５に供給される。エクスクルーシブＯＲゲー
ト１５は、そのしきい値Ｔｈを基準として“０”および
“１”を区別するので、エクスクルーシブＯＲゲート１
５からは、入力パルス信号Ｓ２の２倍の周波数の出力パ
ルスＳ３が得られる。この周波数てい倍回路の出力信号
Ｓ３は、デューティ比ａ／ｂのものである。ゼブラ信号
Ｓｚ１に比して、ゼブラ信号Ｓｚ２の実質的な輝度を高
くするために、（ａ／ｂ＞０．５）とされる。

【００１３】ローパスフィルタ１４からのゼブラ信号Ｓ
ｚ１およびローパスフィルタ１７からのゼブラ信号Ｓｚ
２がゲート回路１８および１９をそれぞれ介して加算回
路３０に供給される。加算回路３０には、入力端子２１
およびビデオアンプ２２を介されたビューファインダ用
のビデオ信号Ｓｖが供給される。加算回路３０では、ビ
デオ信号Ｓｖに対してゼブラ信号Ｓｚ１およびＳｚ２が
重畳される。この重畳信号がビデオアンプ３１を介して
出力端子３２に取り出される。出力端子３２には、ビュ
ーファインダの出力回路およびＣＲＴが接続されてい
る。

【００１４】図４は、ゼブラ信号Ｓｚ１およびＳｚ２の
生成を説明する波形図である。入力ゼブラ信号Ｓ０（例
えば５Ｖp-p ）がドライブアンプ１２を介されること
で、例えば１Ｖp-p の信号Ｓ１とされ、コンパレータ１
３を介することで、例えば５Ｖp-p のパルス信号Ｓ２と
される。ドライブアンプ１２によって、信号レベルを落
とし、正弦波に近い波形とするのは、途中での飛び込み
を防止するためである。この対策により、ゼブラ信号発
生源とゼブラ信号を離すことができる。

【００１５】パルス信号Ｓ２がローパスフィルタ１４に
供給されることで、立ち上がりおよび立ち下がりがなま
ったゼブラ信号Ｓｚ１が生成される。さらに、パルス信
号Ｓ２の２倍の周波数のパルス信号Ｓ３がエクスクルー
シブＯＲゲート１５から発生し、これがローパスフィル
タ１７を介することで、ゼブラ信号Ｓｚ２が生成され
る。

【００１６】ゼブラ信号Ｓｚ１は、撮像信号と対応する
ビューファインダ用ビデオ信号Ｓｖのレベルが７０％付
近で現れ、ゼブラ信号Ｓｚ２は、これが１００％付近で
現れる。言い換えると、このようにゲート回路１８およ
び１９がパルス信号Ｐ３およびＰ４によりそれぞれ制御
される。

【００１７】ビデオアンプ２２を介されたビデオ信号Ｓ
ｖがウインドウコンパレータ２３および２５に供給され
る。ウインドウコンパレータ２３には、ビデオレベルで
例えば７０％に相当する基準電圧２４が供給され、ウイ
ンドウコンパレータ２５には、ビデオレベルで１００％
に相当する基準電圧２６が供給される。ウインドウコン
パレータ２３および２５は、それぞれ基準電圧の上下の
所定範囲（±５〜±１０％内の調整された範囲）にビデ
オ信号のレベルが存在する時に、“１”の出力信号Ｐ１
およびＰ２を発生する。この出力信号Ｐ１およびＰ２が
ＡＮＤゲート２７および２８に供給される。

【００１８】ＡＮＤゲート２７および２８には、入力端
子２９からゼブラオン／オフコントロール信号Ｐｃが供
給される。コントロール信号Ｐｃが“０”でゼブラオフ
のモードであり、これが“１”でゼブラオンのモードで
ある。コントロール信号Ｐｃは、図示しないゼブラオン
／オフスイッチの操作で発生する。また、パルス信号Ｐ
１、Ｐ２を強制的に“０”にするスイッチ３３および３
４を設けても良い。これらのスイッチ３３、３４を選択
的にオンすることによって、ゼブラ信号Ｓｚ１あるいは
Ｓｚ２の一方をオフすることができる。これは、撮影中
にフォーカス調整を行う時に有用である。

【００１９】ＡＮＤゲート２７の出力パルス信号Ｐ３が
ゲート回路１８を制御し、ＡＮＤゲート２８の出力パル
ス信号Ｐ４がゲート回路１９を制御する。パルス信号Ｐ
３が“１”の時に、ゲート回路１８がオンし、パルス信
号Ｐ４が“１”の時にゲート回路１９がオンする。

【００２０】図５は、この一実施例の各部波形図であ
る。スイッチの操作によって、コントロール信号Ｐｃが
“０”（オフ）から“１”（オン）に切り換えられる。
オフの状態では、パルス信号Ｐ３およびＰ４が“０”で
あり、ゲート回路１８、１９がオンせず、ゼブラ信号が
重畳されない。

【００２１】ビューファインダ用ビデオ信号Ｓｖは、撮
像信号に対応するものであるが、図５は、理解の容易の
ために、１水平期間Ｔｈ内で０から１００％に徐々にレ
ベルが増大し、その後に立ち下がる三角波状の信号を示
している。この信号Ｓｖがウインドウコンパレータ２３
に供給され、基準電圧２４（ビデオレベルで７０％）の
付近で“１”となるパルス信号Ｐ１がコンパレータ２３
から発生する。また、ビデオ信号Ｓｖがウインドウコン
パレータ２５に供給され、基準電圧２６（ビデオレベル
で１００％）の付近で“１”となるパルス信号Ｐ２がコ
ンパレータ２３から発生する。

【００２２】オフスイッチ３３および３４がともにオフ
している状態では、“１”のパルス信号Ｐ１、Ｐ２がＡ
ＮＤゲート２７、２８に供給される。コントロール信号
Ｐｃが“１”であるので、これらのパルス信号がＡＮＤ
ゲート２７、２８を通過してゲート回路１８、１９にそ
れぞれ供給される。

【００２３】上述のように形成されたゼブラ信号Ｓｚ１
およびＳｚ２がゲート回路１８、１９にそれぞれ供給さ
れているので、パルス信号Ｐ１が“１”の期間のみゲー
ト回路１８の出力にゼブラ信号Ｓｚ１が発生し、パルス
信号Ｐ２が“１”の期間のみゲート回路１９の出力にゼ
ブラ信号Ｓｚ２が発生する。これらのゲートされたゼブ
ラ信号が加算回路３０において、ビデオ信号Ｓｖに対し
て重畳される。従って、出力端子３２には、三角波状の
ビデオ信号Ｓｖに対して、そのレベルが７０％付近およ
び１００％付近の箇所でゼブラ信号がそれぞれ重畳され
た出力信号が得られる。

【００２４】図６に示すように、上述の出力信号に対応
してビューファインダのの画面Ｐには、ビデオ信号Ｓｖ
が二つの基準レベルとなる付近でゼブラ信号Ｚ１、Ｚ２
が同時に表示される。これらのゼブラ信号Ｚ１およびＺ
２間には、ゼブラ信号Ｓｚ１およびＳｚ２とそれぞれ対
応した相違が存在する。すなわち、周波数の違いによっ
て、ゼブラ信号Ｚ２は、Ｚ１よりも細かい縞となり、デ
ューティ比の違いによって、Ｚ２の黒い縞の幅がＺ１の
ものよりも狭くなる。これらの相違によって、感覚上あ
るいは視覚上、Ｚ２の方がＺ１よりも明るく見える。こ
の表示の明るさの相違は、Ｚ２の基準レベルの方がＺ１
のものよりも大きいことと照応しており、二つのゼブラ
信号と基準レベルの高低との関係をユーザが直観的に分
かる利点がある。

【００２５】上述の一実施例では、撮像信号の基準レベ
ル付近で斜めの縞（ゼブラ信号）を表示している。しか
しながら、この発明は、かかる識別信号に限定されるも
のではなく、ドットパターン、格子状パターンのような
細かさの相違あるいは輝度の相違が分かるような識別信
号を使用することができる。また、二つのゼブラ信号の
周波数が２倍のような整数倍の関係にあると、ゼブラ信
号を生成するための構成が簡単な利点がある。

【００２６】

【発明の効果】この発明は、ビューファインダの画面上
に二つの基準レベルを識別するための識別信号を同時に
表示できるので、明るさの相違する被写体が同時に存在
する時の絞り調整操作を簡単とできる。さらに、この発
明は、二つの基準レベルに対する表示が直観的に分かり
やすい利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】ゼブラ信号をビューファインダ用ビデオ信号に
対して重畳するための構成を示すブロック図である。

【図２】この発明を適用できるビデオカメラの外観を示
す図である。

【図３】周波数てい倍回路の動作を示す波形図である。

【図４】ゼブラ信号の生成動作の説明のための各部波形
図である。

【図５】この発明の一実施例の動作説明のための各部波
形図である。

【図６】この発明の一実施例のビューファインダの画面
の表示を示す略線図である。

【図７】ゼブラ信号の説明のための略線図である。

【符号の説明】

１カメラ本体６ビューファインダ１１ゼブラ信号の入力端子１８、１９ゲート回路２１ビューファインダ用ビデオ信号の入力端子２３、２５ウインドウコンパレータ３２出力端子

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電子的ビューファインダを有するビデオ
カメラにおいて、撮像信号の第１のレベル付近で第１の識別信号を上記撮
像信号に重畳し、上記第１のレベルより高いその第２の
レベル付近で上記第１の識別信号より周波数が高い第２
の識別信号を上記撮像信号に重畳し、重畳信号を上記ビ
ューファインダに供給する手段を有することを特徴とす
るビデオカメラ。
【請求項２】電子的ビューファインダを有するビデオ
カメラにおいて、撮像信号の第１のレベル付近で第１の識別信号を上記撮
像信号に重畳し、上記第１のレベルより高いその第２の
レベル付近で上記第１の識別信号より実質的に輝度が高
い第２の識別信号を上記撮像信号に重畳し、重畳信号を
上記ビューファインダに供給する手段を有することを特
徴とするビデオカメラ。