JPH0527387B2 - - Google Patents

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JPH0527387B2
JPH0527387B2 JP18359184A JP18359184A JPH0527387B2 JP H0527387 B2 JPH0527387 B2 JP H0527387B2 JP 18359184 A JP18359184 A JP 18359184A JP 18359184 A JP18359184 A JP 18359184A JP H0527387 B2 JPH0527387 B2 JP H0527387B2
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JP
Japan
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glutamyldopa
dopa
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glutamyl
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JP18359184A
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JPS6163296A (ja
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Hidehiko Kumagai
Tatsurokuro Tochikura
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) γ−グルタミルドーパ及びγ−グルタミルドー
パ誘導体はドーパ及びドーパ誘導体の徐放剤とし
て使用される有用な医薬品であり、本発明はこの
有用な医薬品の新しい製造法に関するものであ
る。 (従来の技術) γ−グルタミルドーパの製法に関しては該物質
を化学的に合成する方法が知られている(特開昭
53−101330)。しかし、この方法は有機溶媒を使
用し、かつ工程が煩雑であるために該物質の工業
的生産に必ずしも適した方法とはいえない。 γ−グルタミルジペプチドの製法に関してはア
ルカリゲネス属、エルビニア属又はコリネバクテ
リウム属に属する微生物を用いる方法(特公昭56
−5519)、セラチア属、エルビニア属またはコリ
ネバクテリウム属に属する微生物を用いる方法
(特公昭56−5520)及びγ−グルタミルミステイ
ンシンセターゼを用いる方法(特開昭57−99197)
が知られている。しかし、これらの方法はγ−グ
ルタミルドーパ又はγ−グルタミルドーパ誘導体
を製造する方法ではない。また、本発明の方法に
おいて用いられるエシエリヒア属、アエロバクタ
ー属、プロテウス属、アグロバクテリウム属又は
プソイドモナス属に属する微生物によりγ−グル
タミルジペプチドを製造することは知られていな
い。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明が解決しようとする問題点は医薬品とし
て有用なγ−グルタミルドーパ又はγ−グルタミ
ルドーパ誘導体を微生物を用いて効率良く工業的
生産に有利な製造方法を開発することにある。 〔発明の構成〕 (問題点を解決するための手段) 本発明者らはグルタミン又はγ−グルタミルペ
プチドとドーパ又はドーパ誘導体からγ−グルタ
ミルドーパ又はγ−グルタミルドーパ誘導体を生
成する能力を有する微生物を探索したところ、エ
シエリシア属、アエロバクター属、プロテウス
属、アグロバクテリウム属又はプソイドモナス属
に属する微生物の中にグルタミン又はγ−グルタ
ミルペプチドとドーパ又はドーパ誘導体からγ−
グルタミルドーパ又はγ−グルタミルドーパ誘導
体を効率よく生成する能力を有する微生物が存在
することを発見した。本発明はこの発見に基づい
てなされたものである。 即ち本発明はグルタミン又はγ−グルタミルペ
プチドとドーパ又はドーパ誘導体からγ−グルタ
ミルドーパ又はγ−グルタミルドーパ誘導体を生
成せしめる能力を有するエシエリヒア属、アエロ
バクター属、プロテウス属、アグロバクテリウム
属又はプソイドモナス属に属する微生物を水性媒
体中でグルタミン又はγ−グルタミルペプチドと
ドーパ又はドーパ誘導体に作用せしめ、γ−グル
タミルドーパ又はγ−グルタミルドーパ誘導体を
生成せしめ、これを採取することを特徴とするγ
−グルタミルドーパ又はγ−グルタミルドーパ誘
導体の製造法に関する。 本発明においてはγ−グルタミルドーパ又はγ
−グルタミルドーパ誘導体を得るための基質とし
てグルタミン又はγ−グルタミルペプチド及びド
ーパ又はドーパ誘導体が使用される。γ−グルタ
ミルペプチドとしてはグルタチオンが使用される
が該物質以外でも本発明で使用する水性媒体に溶
解するようなγ−グルタミルペプチドであればど
のようなものでも使用することができる。本発明
で使用するドーパ誘導体としてはトリハイドロオ
キシフエニルアラニン又はα−メチルドーパが使
用されるが、該物質以外でも本発明で使用する水
性媒体に溶解するドーパ誘導体であればどのよう
なものでも使用することができる。 本発明で使用する微生物は具体的には下記のも
のがある。 エシエリヒアコリ(Esherichia coli)IFO
3301 アエロバクターアエロジエネス
(Aerobacteraerogenes)IFO 3320 プロテウスミラビリス(Proteus mirabilis)
IFO 3849 アグロバクテリウムラジオバクター
(Agrobacterium radiobacter)TACC 4718 プソイドモナスソラネシウム
(Pseudomonassolanasearum)IFO 12510 本発明で使用する微生物は、微生物の培養液を
そのまま使用してもよいし、培養液を遠心集菌し
た菌体を使用しても良い。さらに、菌体の破砕液
をそのまま又は該破砕液の遠心上清画分を使用し
ても良い。この際に、該遠心上清画分を通常の酵
素精製法、例えば硫酸アンモニウム分画、DEAE
−セルロースカラムクロマトグラフイー等による
精製、イオン交換樹脂による精製又はゲル過に
よる精製などを組合せることにより得られる精製
された酵素画分を用いれば、水性媒体中に生成す
るγ−グルタミルドーパ又はγ−グルタミルドー
パ誘導体の単離が容易になる。また、これら菌体
又は菌体処理物の固定化物を使用することもでき
る。微生物の培養のために炭素源として、グルコ
ース、シユクロース、フラクトース、澱粉水解物
又はモラセスなどの炭水化物、窒素源として、硫
安、塩安、尿素、酵母エキス、ペプトン、肉エキ
ス、カゼイン水解物又は大豆蛋白水解物などの無
機態又は有機態窒素化合物、無機イオンとして、
リン酸水素カリ、硫酸マグネシウム、塩化ナトリ
ウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、炭酸カルシウ
ムなど、さらに必要に応じ適宜ビタミン類生育促
進剤などの微量栄養素を加えPHを中性附近に調整
した培地を用いる。培養は微生物を上記培地に接
種して、20℃〜40℃の範囲で1日〜6日間振盪又
は通気撹拌などの好気的条件下で行なわれる。 本発明で使用する水性媒体は通常の酵素反応に
用いられているバツハー類である。アルカリ側で
反応を行う場合にはドーパ又はドーパ誘導体の酸
化を抑制するためにアスコルビン酸などの抗酸化
剤を加えると良い結果が得られる。 (作用) γ−グルタミルドーパ又はγ−グルタミルドー
パ誘導体の生成は基質であるグルタミン0.5%〜
20%又はγ−グルタミルペプチド0.1%〜10%及
びドーパ0.1%〜5%又はドーパ誘導体0.1%〜5
%を含むPH6.0〜PH10.0に調整した水性媒体中に
微生物の培養物、菌体、菌体破砕物、精製酵素又
はこれらの固定化物を添加して20℃〜60℃、好ま
しくは30℃〜40℃で1〜48時間保温することによ
り行なわれる。この際に、基質を途中分割添加す
ることにより好結果が得られる。微生物の培養
物、菌体、菌体破砕物又は精製酵素の添加量は水
性媒体中に加える基質の量又は反応時間などによ
つて異なるが、γ−グルタミルドーパ又はγ−グ
ルタミルドーパ誘導体が経済的に効率良く生成さ
れるに必要な量を添加すれば良い。 生成したγ−グルタミルドーパ又はγ−グルタ
ミルドーパ誘導体の単離は水性媒体中に存在する
不溶物質を除去後、イオン交換樹脂、ゲル過又
は高速液体クロマトグラフイー等の通常の方法を
用いることにより行なわれる。 生成物の同定及び定量はアミノ酸分析計を用い
溶出位置より行なう。また、溶出ピークを分取
し、塩酸加水分解後アミノ酸分析計で構成アミノ
酸を同定することもできる。 実施例 1 肉エキス1.0%、ペプトン1.0%、食塩0.5%、酵
母エキス0.1%、寒天1.5%を含むブイヨン培地を
120℃、15分オートクレーブ殺菌し減菌試験管に
分注して斜面培地を作り、エシエリヒア・コリ
(IFO 3301)、アエロバクター・アエロジエネス
(IFO 3320)、プロテウク・ミラビリス(IFO
3849)、アグロバクテリウム・ラジオバクター
(ATCC 4718)、プソイドモナス・ソラネシラム
(IFO 12510)を接種し28℃、1夜培養する。次
いで上記ブイヨン培地から寒天を除いて液体ブイ
ヨン培地を5ml、綿栓付試験管に取りオートクレ
ーブ減菌後、斜面培地に生育した菌株を1白金耳
接種し28℃1夜振盪培養する(115rpm往復振
盪)。 一方、グルコース1%、ペプトン1%、リン酸
ニカリ1%、リン酸アンモニウム1%、クエン酸
0.7%、硫酸マグネシウム0.02%、L−ロイシン
0.005%、アルギニン0.005%、スレオニン0.0025
%、プロリン0.0025%、ヒスチジン0.001%、サ
イアミン0.0001%を含む培地PH8.5を500ml肩付フ
ラスコに100ml分注しオートクレーブ減菌後、液
体ブイヨン培地に生育した菌液を2%接種し28
℃、24時間振盪培養した。培養後8000rpm、30分
遠心集菌し、菌体を5mMトリス塩酸緩衝液PH
7.5(5mMの塩化マグネシウムを含む)で2回洗
浄後同緩衝液に懸濁する。この懸濁液(約1%乾
燥菌体を含む)を氷冷下、超音波破砕装置を用い
処理(20kc/s、10分)し菌体を破砕する。 次いで不溶物を10000rpm、30分遠心除去し上
清を5mMトリス塩酸緩衝液、PH7.5(5mM塩化マ
グネシウムを含む)で1夜透析し無細胞抽出液を
調製した。 この無細胞抽出液1mlをグルタチオン5mM、
ドーパ10mM、アスコルビン酸5mMを含むPH8.5
の水性媒体9mlに添加し、37℃で16時間保温し
た。生成したγ−グルタミルドーパの量を第1表
に示した。 第1表菌 体 γ−グルタミルドーパ エシエリヒア・コリ 2.2mM アエロバクター・アエロジエネス 2.1 プロテウス・ミラビリス 3.0 アグロバクテリウム・ラジオバクター 4.8 プソイドモナス・ソラネシラム 3.2 実施例 2 実施例1と同条件下ドーパ及びドーパ誘導体か
らγ−グルタミル誘導体の生成をプロテウス・ミ
ラビリス無細胞抽出液を用いて行ない第2表に示
した結果を得た。 第2表γ−グルタミル受容体
γ−グルタミルドーパ誘導体 ドーパ 3.4mM トリハイドロオキシフエニルアラニン 2.9 α−メチルドーパ 0.8 実施例 3 実施例1と同様にして得た、プロテウス・ミラ
ビリス無細胞抽出液10ml、グルタミン7.0g、ド
ーパ10g、アスコルビン酸5gを100mlの水に溶
解しカ性ソーダでPHを9.0〜9.5に調整しつつ30
℃、24時間反応させた。 反応終了後反応液塩酸でPH6.0としダウエツク
ス−1(X8)醋酸型、50mlに吸着させ、水洗後酷
酸1N、1.5N、2.0N、2.5Nと順次濃度を上げ溶出
する。γ−グルタミルドーパは2.0N〜2.5Nで溶
出される。 このフラクシヨンを濃縮し醋酸を除き再度同樹
脂に吸着させ1.7Nで醋酸で不純物を溶出させ2N
醋酸でγ−グルタミルドーパを溶出する。このフ
ラクシヨンを濃縮、醋酸を除いた後C18ODSカラ
ムを用いる高速液体クロマトにかけ、メタノー
ル:水:醋酸(20:80:0.4)で溶出するγ−グ
ルタミルドーパフラクシヨンを分取し凍結乾燥す
ることにより、0.84gのγ−グルタミルドーパを
得た。得られた標品は6N塩酸、110℃、24時間の
加水分解によりグルタミン酸:ドーパのモル比が
1:0.956を示し純度は95%以上であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 グルタミン又はγ−グルタミルペプチドとド
    ーパ又はドーパ誘導体からγ−グルタミルドーパ
    又はγ−グルタミルドーパ誘導体を生成せしめる
    能力を有するエシエリヒア属、アエロバクター
    属、プロテウス属又はプソイドモナス属に属する
    微生物を水性媒体中でグルタミン又はγ−グルタ
    ミルペプチドとドーパ又はドーパ誘導体に作用せ
    しめ、γ−グルタミルドーパ又はγ−グルタミル
    ドーパ誘導体を生成せしめ、これを採取すること
    を特徴とするγ−グルタミルドーパ又はγ−グル
    タミルドーパ誘導体の製造法。 2 γ−グルタミルペプチドがグルタチオンであ
    る特許請求の範囲第1項記載のγ−グルタミルド
    ーパ又はγ−グルタミルドーパ誘導体の製造法。 3 ドーパ誘導体がトリハイドロオキシフエニル
    アラニンα−メチルドーパである特許請求の範囲
    第1項記載のγ−グルタミルドーパ又はγ−グル
    タミルドーパ誘導体の製造法。
JP18359184A 1984-08-31 1984-08-31 r−グルタミルド−パ及びr−グルタミルド−パ誘導体の製造法 Granted JPS6163296A (ja)

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