JPH05270865A - 透明導電膜を有するガラス基板 - Google Patents

透明導電膜を有するガラス基板

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Publication number
JPH05270865A
JPH05270865A JP9346092A JP9346092A JPH05270865A JP H05270865 A JPH05270865 A JP H05270865A JP 9346092 A JP9346092 A JP 9346092A JP 9346092 A JP9346092 A JP 9346092A JP H05270865 A JPH05270865 A JP H05270865A
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JP
Japan
Prior art keywords
transparent conductive
conductive film
substrate
glass substrate
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP9346092A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Aikawa
豊 相川
Hideyo Iida
英世 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明導電膜のエッチングの際におけるSiO
2 層の浸食およびNaの拡散を防止し、パターニング後
の熱処理の際におけるシート抵抗値の変化が抑制された
透明導電膜を有するガラス基板の提供。 【構成】 まず、SiO2 被膜2を有するシリカコート
ガラス基板1を70mm角にスクライブし、溶剤および純水
による洗浄を行う。次いで、該基板1を 3wt%Mnアセ
チルアセトナート・エタノール溶液中に浸漬し、 5cm/m
inで引き上げ、クリーンルーム中において15時間乾燥す
る。乾燥後、 500℃の環境下で10分間放置し、基板全面
上に膜厚10nmのMnを主成分とする金属酸化物被膜3を
形成する。次に、純水 150mlに25gのSnCl4 ・6H
2 Oおよび 10.58gのNH4 Fを溶解した溶液を、 500
℃に加熱されたホットプレート上に設置した基板1の上
方からスプレーすることにより、膜厚 100nmの酸化錫透
明導電膜4を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明導電膜を有するガ
ラス基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、透明導電膜を有するガラス基
板は、ガラス基板にCMD法(Chemical Mist Depositi
on Method )で透明導電膜を成膜することにより製造さ
れており、このような透明導電膜を有するガラス基板
は、透明導電膜にエッチングによって所定のパターンが
形成され、太陽電池や表示素子など様々な用途に用いら
れる。
【0003】しかしながら、ガラス基板の上に直接透明
導電膜を成膜すると、ガラス基板からのNa拡散による
透明導電膜への影響が問題となるため、ガラス基板の表
面にSiO2 被膜を形成し、その上に透明導電膜を成膜
することによってこの問題に対応しており、例えば、図
2に示すように、ソーダライムガラス(S.L.G.)
基板1の上にSiO2 被膜2を形成し、その上に酸化錫
透明導電膜4を成膜したものなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記透明導電膜を有す
るガラス基板のパターニングは、一般に塩酸と亜鉛粉と
の反応で発生する水素によるエッチングによって行われ
るが、透明導電膜を有するガラス基板に上記エッチング
を施すと、透明導電膜のみならずその下のSiO2 層ま
で浸食を受けてしまっていた。このように、SiO2
までもが浸食を受けると、ガラス基板がむき出しとな
り、このむき出しとなったガラス基板からSnO2 パタ
ーン部へのNaの拡散が問題となっていた(特に、 570
℃の高温でパターニング基板を保持した場合、シート抵
抗値の変化は30分間で 1.5倍以上にもなる)。
【0005】そこで本発明は、上述従来の技術の問題点
を解決し、透明導電膜のエッチングの際におけるSiO
2 層の浸食およびNaの拡散を防止し、パターニング後
の熱処理の際におけるシート抵抗値の変化が抑制された
透明導電膜を有するガラス基板を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意研究の結果、ガラス基板上に形成
されたSiO2 被膜の上に、Mnを主成分とする金属酸
化物被膜を形成し、その上に透明導電膜を成膜すること
により、上記課題が解決されることを見い出し、本発明
に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、シリカコートガラス
基板と透明導電膜との間に、Mnを主成分とする金属酸
化物被膜が形成されていることを特徴とする透明導電膜
を有するガラス基板を提供するものである。
【0008】
【作用】本発明の透明導電膜を有するガラス基板は、ガ
ラス基板上に形成されたSiO2 被膜と透明導電膜との
間にMnを主成分とする金属酸化物被膜が形成されてい
る。このように、ガラス基板とSiO2 被膜との間にM
nを主成分とする金属酸化物被膜を介在させることによ
り、エッチングの際におけるSiO2 層の浸食および透
明導電膜パターンへのNa拡散がほとんど見られなくな
る。
【0009】これは、Mnを主成分とする金属酸化物被
膜が耐エッチング性被膜としての役割を果たす上、該被
膜にはNaの拡散を防止する作用があるためである。そ
のため、本発明の透明導電膜を有する基板は、パターニ
ング後の熱処理の際におけるシート抵抗値の変化(シー
ト抵抗値の上昇)が抑制されるようになる。
【0010】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。しかし本発明の範囲は以下の実施例により制
限されるものではない。
【0011】
【実施例1】まず、SiO2 被膜2を有するシリカコー
トガラス基板1(S.L.G.の表面に厚さ 100nmでS
iO2 がコーティングされた既製のガラス基板)を70mm
角にスクライブし、溶剤および純水による洗浄を行っ
た。次いで、該基板1を 3wt%Mnアセチルアセトナー
ト・エタノール溶液中に浸漬し、 5cm/minで引き上げ、
クリーンルーム中において15時間乾燥した。乾燥後、 5
00℃の環境下で10分間放置し、基板全面上に膜厚10nmの
Mnを主成分とする金属酸化物被膜3を形成した。
【0012】一方、純水 150mlに25gのSnCl4 ・6
2 Oおよび 10.58gのNH4 Fを溶解し、酸化錫透明
導電膜作製用原料液を作製した。次いで、上記基板を 5
00℃に加熱されたホットプレート上に設置し、基板1の
上方から上記透明導電膜作製用原料液をスプレーするこ
とにより、膜厚 100nmの酸化錫透明導電膜4を成膜した
(図1)。
【0013】次に、上記基板にフォトレジストを均一に
塗布し、 120℃で30分プレベークした後、所定のマスク
に合わせて紫外線を照射し、未照射のレジストを溶解除
去してSnO2 を露出させた。次いで、この基板を 150
℃で30分プレベークし、基板表面に亜鉛粉末を均一に散
布した後エッチング液(HCl+FeCl3 )中に載置
し、露出したSnO2 を除去した。露出したSnO2
除去後、溶剤でレジストを剥離し、所定のマスク形状の
SnO2 パターンを形成した。
【0014】パターニング後、この基板を 570℃で30分
間熱処理を行い、この熱処理時におけるシート抵抗を測
定し、その結果を表1に示した。なお、表1におけるR
0 は熱処理前のシート抵抗値、Rは30分間熱処理を行っ
た後のシート抵抗値である。
【0015】
【表1】
【0016】
【実施例2】3wt%Mnアセチルアセトナート・エタノ
ール溶液に代えて 3wt%Alイソプロポキシド・エタノ
ール溶液を用いたこと以外は、実施例1と同様にして酸
化錫透明導電膜を有するガラス基板を作製し、実施例1
と同様の測定を行い、その結果を表1に併記した。
【0017】
【実施例3】3wt%Mnアセチルアセトナート・エタノ
ール溶液に代えて 3wt%Tiテトライソプロポキシド・
エタノール溶液を用いたこと以外は、実施例1と同様に
して酸化錫透明導電膜を有するガラス基板を作製し、実
施例1と同様の測定を行い、その結果を表1に併記し
た。
【0018】
【実施例4】3wt%Mnアセチルアセトナート・エタノ
ール溶液に代えて 3wt%Crアセチルアセトナート・エ
タノール溶液を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て酸化錫透明導電膜を有するガラス基板を作製し、実施
例1と同様の測定を行い、その結果を表1に併記した。
【0019】
【実施例5】3wt%Mnアセチルアセトナート・エタノ
ール溶液に代えて 3wt%Zrアセチルアセトナート・エ
タノール溶液を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て酸化錫透明導電膜を有するガラス基板を作製し、実施
例1と同様の測定を行い、その結果を表1に併記した。
【0020】
【比較例】3wt%Mnアセチルアセトナート・エタノー
ル溶液中に浸漬することによるMnを主成分とする金属
酸化被膜の形成を行わないこと以外は実施例1と同様に
して酸化錫透明導電膜を有するガラス基板を作製し、実
施例1と同様の測定を行い、その結果を表1に併記し
た。
【0021】表1からもわかるように、SiO2 被膜と
酸化錫透明導電膜との間にMnを主成分とする金属酸化
物被膜を形成した本発明の基板(実施例1)は、パター
ニング後の熱処理( 570℃、30分)の際におけるシート
抵抗値の変化が 1.3倍に抑えられていた。しかしなが
ら、SiO2 被膜と酸化錫透明導電膜との間に、Al
(実施例2)、Ti(実施例3)、Cr(実施例4)ま
たはZr(実施例5)などMn以外の金属を主成分とす
る金属酸化物被膜を形成した場合には、両者の間に金属
酸化物被膜を形成しない場合(比較例)と同様に、基板
のシート抵抗値の変化は 1.5倍前後と大きいものであっ
た。
【0022】
【発明の効果】本発明の開発により、透明導電膜のエッ
チングの際におけるSiO2 層の浸食およびガラス基板
からのNaの拡散が防止されるようになった。そのた
め、エッチングによるパターニング後の熱処理時におけ
るシート抵抗値の変化が抑制されるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明導電膜を有するガラス基板の一例
を示す側断面図である。
【図2】従来の透明導電膜を有するガラス基板を示す側
断面図である。
【符号の説明】
1‥‥‥ソーダライムガラス基板 2‥‥‥SiO2 被膜 3‥‥‥Mnを主成分とする金属酸化物被膜 4‥‥‥酸化錫透明導電膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカコートガラス基板と透明導電膜と
    の間に、Mnを主成分とする金属酸化物被膜が形成され
    ていることを特徴とする透明導電膜を有するガラス基
    板。
JP9346092A 1992-03-19 1992-03-19 透明導電膜を有するガラス基板 Pending JPH05270865A (ja)

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JP9346092A JPH05270865A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 透明導電膜を有するガラス基板

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JP9346092A JPH05270865A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 透明導電膜を有するガラス基板

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ID=14082949

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JP (1) JPH05270865A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7820295B2 (en) 2007-08-22 2010-10-26 Hyundai Motor Company Fluorine-doped tin oxide transparent conductive film glass and method of fabricating the same
JP2011094218A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Asahi Glass Co Ltd 酸化錫膜付き基体の製造方法

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Effective date: 20010424