JPH0526781U - 自転車の制動保持装置 - Google Patents
自転車の制動保持装置Info
- Publication number
- JPH0526781U JPH0526781U JP8177991U JP8177991U JPH0526781U JP H0526781 U JPH0526781 U JP H0526781U JP 8177991 U JP8177991 U JP 8177991U JP 8177991 U JP8177991 U JP 8177991U JP H0526781 U JPH0526781 U JP H0526781U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自転車のハンドルに設けたブレ−キレバを、
制動位置にロックしつつ自転車の制動状態を保持するこ
とにより、坂道や傾斜した路面での駐輪時に車輪を制動
して自転車の自重による動き出し、倒伏が防止され、走
行中の自動車を妨害したり、或は、衝突事故等を予防で
きることを目的とする。 【構成】 自転車ハンドルの把手部寄りの近傍位置に同
把手部と並列する様に一端が枢着されブレ−キワイヤが
連結されたブレ−キレバと、自転車を制動すべくブレ−
キレバを把手部方向へ回動してブレ−キワイヤを牽引し
た時にブレ−キレバと連動して伸縮する伸縮シリンダ−
とを備え、前記伸縮シリンダ−には、その伸縮状態をロ
ックしてブレ−キレバを制動位置に保持させるロック部
が設けられて成る自転車の制動保持装置から構成され
る。
制動位置にロックしつつ自転車の制動状態を保持するこ
とにより、坂道や傾斜した路面での駐輪時に車輪を制動
して自転車の自重による動き出し、倒伏が防止され、走
行中の自動車を妨害したり、或は、衝突事故等を予防で
きることを目的とする。 【構成】 自転車ハンドルの把手部寄りの近傍位置に同
把手部と並列する様に一端が枢着されブレ−キワイヤが
連結されたブレ−キレバと、自転車を制動すべくブレ−
キレバを把手部方向へ回動してブレ−キワイヤを牽引し
た時にブレ−キレバと連動して伸縮する伸縮シリンダ−
とを備え、前記伸縮シリンダ−には、その伸縮状態をロ
ックしてブレ−キレバを制動位置に保持させるロック部
が設けられて成る自転車の制動保持装置から構成され
る。
Description
【0001】
本考案は、自転車車輪の制動状態を保持させる自転車の制動保持装置に関する ものである。
【0002】
従来、自転車の前後車輪のブレ−キを作動させるブレ−キレバにおいては、ハ ンドルの両端の把手部寄りの近傍位置にブレ−キレバの一端を枢着させ、自転車 の前後車輪のブレ−キより延長したブレ−キワイヤをハンドルの両端のブレ−キ レバに連結し、自転車の走行中に速度を落したり停車する時にブレ−キレバを把 手部方向へと回動してブレ−キワイヤを牽引しつつ前後車輪のブレ−キを作動さ せて制動し、停車しているものである。 前記ブレ−キレバより手先を放すと、ブレ−キレバはブレ−キワイヤの復帰弾 力で把手部と反対方向へと回動して元位置へと復帰し、車輪の制動が開放される 。そして、自転車の停車中においては、ブレ−キレバを開放した状態で後部ハブ に装着した片持スタンドを立てて車体を支持しながら倒伏を防止している。
【0003】
しかしながら、坂道、傾斜した路面等の側部に自転車を駐輪して片持スタンド で支持させた場合には、前後車輪の制動は開放されているため、単に片持スタン ドで支持された自転車は、走行中の自動車の振動等で車体のバランスを崩して倒 伏したり、或は、傾斜した道路や路面の下方へと自重で動き出して倒伏する結果 、道路の中央部等へと飛び出して道路を走行中の自動車の走行を妨害し、衝突事 故を発生し兼ねない等の問題があった。
【0004】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、自転 車のハンドルに設けたブレ−キレバを、制動位置にロックしつつ自転車の制動状 態を保持することにより、坂道や傾斜した路面での駐輪時に車輪を制動して自転 車の自重による動き出し、或は倒伏が防止され、走行中の自動車の走行妨害、或 は、衝突事故等を予防できる自転車の制動保持装置を提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するために、本考案は、自転車ハンドル12の把手部14寄り の近傍位置に同把手部14と並列する様に一端が枢着されブレ−キワイヤ26が 連結されたブレ−キレバ16と、自転車を制動すべくブレ−キレバ16を把手部 14方向へ回動してブレ−キワイヤ26を牽引した時にブレ−キレバ16と連動 して伸縮する伸縮シリンダ−18とを備え、前記伸縮シリンダ−18には、その 伸縮状態をロックしてブレ−キレバを制動位置に保持させるロック部42が設け られて成る自転車の制動保持装置10から構成される。
【0006】
本考案の自転車の制動保持装置は、自転車の走行中においてはブレ−キレバを 把手部方向へ回動させると、ブレ−キレバが牽引されて車輪が制動され、同時に ブレ−キレバの回動と連動して伸縮シリンダ−が伸縮作動する。通常状態におい て、この伸縮シリンダ−の伸縮作動はブレ−キレバの作動に負荷となることはな い。次に、自転車を坂道、傾斜した路面等に駐輪させる時には、ブレ−キレバを 回動させて車輪に制動を加えた状態で伸縮シリンダ−のロック部により伸縮シリ ンダ−をロックさせ、ブレ−キレバを制動位置に保持させる。これにより、自転 車は制動された状態で駐輪されて、坂道、或は傾斜した路面でスタンドに支持さ せた時に自重で動きだしたり、倒伏したりすることなく、道路を走行中の自動車 の走行妨害、或は衝突事故等を防止できることとなる。
【0007】
以下、添付図面を参照しながら、本考案の好適な実施例を説明する。 図1には、本考案の実施例に係る自転車の制動保持装置10が示されている。 図において、自転車の制動保持装置10は、自転車のハンドル12の把手部1 4寄りの近傍位置に同把手部14と並列状に一端が枢着されたブレ−キレバ16 と、このブレ−キレバ16を作動させた時にブレ−キレバ16と連動して伸縮す る伸縮シリンダ−18とを備えている。 前記ブレ−キレバ16は、ハンドル12の把手部14に近接した位置でハンド ル12に突設状に金属バンド20で固定された扁平な取付具22のヒンジ24に 一端が枢着されている。 更にハンドル12に沿う様に、例えば前部車輪のブレ−キより延長されたブレ −キワイヤ−26が前記ヒンジ24より外側方向へ間隙をおいたブレ−キレバ1 6の一端部に連結されている。このブレ−キワイヤ26は車輪のブレ−キとの連 結部に装着された付勢コイルバネの弾力でブレ−キレバ16の一端部を牽引する ため、前記ブレ−キレバ16の他端部は把手部14より離開した状態に配置され ている。
【0008】 前記ブレ−キレバ16を取付具22のヒンジ24を中心として、把手部14方 向へ、図1に示す仮想線の位置に引き寄せ回動させると、ブレ−キワイヤ26の 連結部はヒンジ24を中心として回動しつつブレ−キワイヤ26が牽引されて車 輪に制動が付与される。ブレ−キレバ16の加圧を開放させると、前記ブレ−キ ワイヤ26の付勢コイルバネの弾力でブレ−キレバ16は逆回動し、元位置に復 帰して制動が開放される。 本考案の特徴的なことは、車輪の制動状態を保持するために前記ブレ−キレバ 16の制動作動と連動して伸縮する伸縮シリンダ−16を設け、この伸縮シリン ダ−16の伸縮をロックさせながら車輪の制動を継続できることである。 前記伸縮シリンダ−16は、図1、図5に示す様にシリンダ−28と、このシ リンダ−28に伸縮自在に嵌合されたピストン30と、を備えている。
【0009】 前記シリンダ−28の一端は、図3、4に示す取付具22のブレ−キワイヤ2 6寄り位置の上下面に固定されて外側方向へ突出された上下長板32、32の端 部寄りに固定された枢軸34に枢着され、また、ピストン30の一端は、図5、 6に示すブレ−キレバ16のヒンジ24寄り位置に同ブレ−キレバ16に周回状 に固定されて外側へと突出された横U型板36の端部寄りに固定された枢軸38 に枢着されている。 また、図5に示す様に、前記ピストン30の上面には、後述するロック部でピ ストン30の伸長状態をロックできる様に歯型40が刻設されている。 また、前記伸縮シリンダ−16のシリンダ−28の開口端寄りの上面には、前 記ピストン30の伸長状態をロックするロック部42が設けられている。 このロック部42は、シリンダ−28に連通突設されたガイド筒44と、この ガイド筒44内に嵌挿されピストン30の上面の歯型40に係着して伸長された ピストン30をロックする歯46が下端に突設されたロック軸48と、を備えて いる。 前記ロック軸48の上端には把手50が固定され、この把手50の下方にはロ ック軸48を常時上方へと付勢して歯46を歯型40より離開させおくための付 勢コイルバネ52が装着されている。 前記伸縮シリンダ−18のピストン30が伸長している時にロック部42の把 手50を付勢コイルバネ52の弾力に抗して下方へと押圧すると、ロック軸48 の下端の歯46がピストン30の上面の歯型40に係着してピストン30はシリ ンダ−28内への嵌入、縮長が出来ない様にロックされる。
【0010】 そこで、本考案の自転車の制動保持装置10は、ブレ−キレバ16をハンドル 12の把手部14方向へ指先で加圧させつつヒンジ24を中心として回動させる と、ブレ−キワイヤ26が牽引されて車輪に設けたブレ−キが作動して自転車は 制動される。この時、ブレ−キレバ16の回動で横U型板36の枢軸38に一端 が枢着された伸縮シリンダ−18のピストン30がシリンダ−28内より引出さ れて伸長する。ブレ−キレバ16の加圧を開放するとブレ−キレバ16はブレ− キワイヤ26の弾力で引戻されて逆回動しながら元位置へと復帰し、車輪のブレ −キによる制動は開放され、同時に伸縮シリンダ−18のピストン30もシリン ダ−28内に引込まれて元位置に復帰する。この時、ロック部42のロック軸4 8は付勢コイルバネ52で上方へと付勢されているため、下端の歯46がピスト ン30の歯型40に係着することなく、ピストン30はブレ−キレバ16と連動 して伸縮される。 そこで、ブレ−キによる車輪の制動を継続して保持したいとき、例えば坂道や 傾斜した路面に駐輪する時、或は路面が傾斜した踏み切り等で車両が通過するま で制動を保持したい時には、ブレ−キレバ16を把手部14方向へと加圧回動さ せて車輪に制動を加えた状態でロック部42のロック軸48の上端の把手50を 押圧してロック軸48の下端の歯46を伸長したピストン30の歯型40に係着 させ、その状態でブレ−キレバ16より指先を放して加圧を開放するもので、伸 縮シリンダ−18の伸長したピストン30がロック軸48でロックされてブレ− キレバ16はブレ−キワイヤ26の復帰弾力が加わても逆回動することなく、車 輪に対する制動を保持できることとなる。 この制動状態を解除する時には、ブレ−キレバ16を少し加圧すると、ロック 軸48の下端の歯46がピストン30の歯型40より離脱して付勢コイルバネ5 2の弾力でロック軸48がガイド筒44内を上昇してロックが開放され、ブレ− キレバ16は自由に元位置へと復帰回動して制動状態が開放されることとなる。
【0011】 なお、本考案の自転車の制動保持装置10は、ブレ−キレバ16と連動する伸 縮シリンダ−18のピストン30の伸長状態をロックする替わりに、ピストンの 縮長状態でブレ−キレバ16の制動をロックしてもよく、例えば図7に示す様に 、伸縮シリンダ−18のシリンダ−28の一端を把手部14の取付具22寄りの 上面に枢着54させると共にピストン30の端部をブレ−キレバ16のヒンジ2 4寄りの上面に枢着56させ、ピストン30の上面に前記歯型40と逆向きの歯 型を刻設し、またシリンダ−28の上面に前記したピストン30のロック部42 を設けることにより、ブレ−キレバ16による制動の開放状態においてピストン 30はシリンダ−28内より伸長され、ブレ−キレバ16を把手部14方向へと 加圧回動して車輪に制動を加えたとき、ピストン30はシリンダ−28内へ嵌入 、縮長される。 このときロック部42を作動させてピストン30をロックさせてブレ−キレバ 16の加圧回動状態を保持し、車輪の制動状態を継続できることなる。 この様に、自転車の制動保持装置10を自転車のハンドル12に設けることに より、坂道や傾斜した路面での駐輪時に後部ハブの片持ちスタンドを立てて車体 を支持しながら前後車輪の制動を保持させることができ、坂道や傾斜路面で車体 の荷重で動き出そうとしても、車輪が制動されているため動き出したり、或は倒 伏が防止され、道路を走行中の自動車の妨害、或は、衝突事故等の発生を予防で き、また、自転車に乗った状態で坂道の踏切等で一時停止する時に、ロック部4 2で制動保持して、指先の疲れを除去できる。 なお、実施例においては、右側のハンドル12のブレ−キレバ16に自転車の 制動保持装置10を設けているが、これに限定されることなく、左側のハンドル 12のブレ−キレバ16に自転車の制動保持装置10を設けてもよい。
【0012】
以上、説明した様に請求項1に係る自転車の制動保持装置によれば、自転車ハ ンドルの把手部寄りの近傍位置に同把手部と並列する様に一端が枢着されブレ− キワイヤが連結されたブレ−キレバと、自転車を制動すべくブレ−キレバを把手 部方向へ回動してブレ−キワイヤを牽引した時にブレ−キレバと連動して伸縮す る伸縮シリンダ−と、を備え、前記伸縮シリンダ−には、その伸縮状態をロック してブレ−キレバを制動位置に保持させるロック部が設けられて成ることにより 、坂道や傾斜した路面での駐輪時に車輪を制動して自転車の自重による動き出し 、或は倒伏が防止され、走行中の自動車の走行妨害、或は、衝突事故等を予防で きることとなる。 また、自転車に乗った状態で坂道、傾斜した路面等で一時停車する時に、制動 保持装置で車輪の制動を保持させて指先でブレ−キレバを把持する必要なく、指 先の疲労等を除去できる。
【図1】本考案の実施例に係る自転車の制動保持装置を
設置した自転車のハンドル部の拡大平面図である。
設置した自転車のハンドル部の拡大平面図である。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
【図3】図1のB−B線矢視図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】同じく図1のD−D線拡大断面図である。
【図6】同じく図1のE−E線拡大断面図である。
【図7】本発明の自転車の制動保持装置において、制動
保持の時にピストンが縮長状態となってブレ−キレバが
ロックされる様に伸縮シリンダ−を設置したハンドル部
の拡大平面図である。
保持の時にピストンが縮長状態となってブレ−キレバが
ロックされる様に伸縮シリンダ−を設置したハンドル部
の拡大平面図である。
10 自転車の制動保持装置 12 ハンドル 14 取って部 16 ブレ−キレバ 18 伸縮シリンダ− 26 ブレ−キワイヤ 42 ロック部
Claims (1)
- 【請求項1】 自転車ハンドルの把手部寄りの近傍位置
に同把手部と並列する様に一端が枢着されブレ−キワイ
ヤが連結されたブレ−キレバと、自転車を制動すべくブ
レ−キレバを把手部方向へ回動してブレ−キワイヤを牽
引した時にブレ−キレバと連動して伸縮する伸縮シリン
ダ−と、を備え、 前記伸縮シリンダ−には、その伸縮状態をロックしてブ
レ−キレバを制動位置に保持させるロック部が設けられ
て成る自転車の制動保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991081779U JP2540370Y2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 自転車の制動保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991081779U JP2540370Y2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 自転車の制動保持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526781U true JPH0526781U (ja) | 1993-04-06 |
JP2540370Y2 JP2540370Y2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=13755968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991081779U Expired - Lifetime JP2540370Y2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 自転車の制動保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2540370Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61161442U (ja) * | 1985-03-28 | 1986-10-06 | ||
JP3084295U (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-08 | ザ・バートン・コーポレイション | スノーボードバインディングおよびスノーボードバインディング機構 |
-
1991
- 1991-09-11 JP JP1991081779U patent/JP2540370Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61161442U (ja) * | 1985-03-28 | 1986-10-06 | ||
JP3084295U (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-08 | ザ・バートン・コーポレイション | スノーボードバインディングおよびスノーボードバインディング機構 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2540370Y2 (ja) | 1997-07-02 |
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