JPS607965Y2 - 車両のサイドガ−ド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は車両、特にトラック等の大型車両の前後車輪間の
外側部を覆うサイドガードの改良に関するものである。

従来のこの種のサイドガード１は第１図に示すように車
両２の前後車輪３，４の間において、車体のフレーム５
等に固定して取付けられていた。

尚、６は荷台を示している。

従ってサイドガード１と路面Ｇとの間隙（距離）ｈが調
節できないので、間隙りを比較的大きく採らざるを得な
くなり、その結果として歩行者の巻き込み防止機能が不
十分となるという欠点があった。

本案は上述の欠点に鑑み案出したもので、車両の通常走
行時にあっては、上記間隙りを従来の固定式サイドガー
ドとはＳ゛同等のものにすると共に、車両の左折時に歩
行者等がサイドガードに接触した場合には、サイドガー
ドが下降し歩行者等が巻き込まれるのを防止するように
した安全で、信頼性の高い車両のサイドガードを提供せ
んとするもので、以下その実施例を図について説明する
。

７は車両２の前後車輪３，４間を覆うように配設された
本案によるサイドガードで、その支持ロッド８はその上
端８１を車両のフレーム９等にブラケットＢを介して取
付けられ、その中間部８２は前後車輪３，４の外側面と
はＳ゛同一面か、又はそれより僅かに側方に伸延され、
更にその下端部８３には複数の横パー１０ａ、１０ｂ、
１０ｃより成るガードバー１０が取付けられている。

上記ガードバー１０の各横バー１０ａｔ １０ｂ、１
０Ｃは、相互にパンタグラフ式リンク１１によって伸縮
自在に連結されている。

１２は保持部材で、その下端は横バー１０ｃに一体に固
着されガードバー１０の保持部１２ａを形成すると共に
、ロッド１２ｂで上方に伸延され、その上端にはロッド
１２ｂの径より大なる径を有する係止部１２ｃが形成さ
れている。

１３はアングル状部材より威る係止部材で、その垂直部
１３ａの両端が支持ロッド８に固着され、且つその水平
部１３ｂには保持部材１２の配設位置と対応する部分に
、ロッド１２ｂの径よりもや）大きく、係止部１２ｃの
径よりも小さい巾を有する切欠き１３ｃが形成されてい
て、係止部１２ｃをその上面に係止できるように構成さ
れている。

１４は支持ロッド８にピン１５等により回動可能に枢着
されたアーム１６によって支持ロッド８の外側に位置す
るように取付けられた作動バーで、外力の作用時に第３
図で時計方向に回動するように構成されている。

尚、車両の外側即ち第３図で時計方向への回動は支持ロ
ッド８に固定されたストッパ一部材１７によって規制さ
れている。

更に、上記作動レバー１４の内側には、係止部材１３に
よって係止された保持部材１２の係止部１２ｃと対応す
る位置に、上記両部材１２，１３の係止を離脱させるた
めの作動突部１８が設けられている。

１９は支持ロッド８の補強のための補助ロッドで、上端
部１９１は車両のフレーム９等に取付けられ、下端部１
９２は支持ロッド８の中間部８２の適所に固着されてい
る。

上述の如く構成されたサイドガード７を備えた車両が左
折時等において歩行者等が作動レバー１４に当接した場
合は、その作用力を受けて作動レバー１４は車両の内側
、即ち第３図で時計方向に回動するから、作動突部１８
は保持部材１２の係止部１２Ｃを係止部材１３作動突部
１３の水平部１３ｂより外方へ押圧し、両部材１２．１
３の係止を離脱させる。

従って、保持部材１２の落下と共にパンタグラフ式リン
ク１１によって連結されたガードパー１０ｂ、１０ｃが
降下し、ガード１０と路面Ｇとの間隙（距離）ｈを最小
限に狭ばめるので、歩行者等が巻き込まれるのを防止す
る。

また、車両の再走行の際は、保持部材１２のロッド１２
ｂを係止部材１３の切欠き１３ｃに挿入し、係止部１２
ｃを係止部材１３の水平部１３ｂの上面に係止させれば
、ガードパー１０（１０ｂ、１０ｃ）は再び元の収縮状
態に戻されるから、走行に支障を来たすようなことはな
い。

尚、上記実施例では示さなかったが１、保持部材１２の
係止部１２ｃが車両の振動等により容易に離脱落下する
のを防止するために、バネ付規定レバー等を設けるなど
簡単な安全装置を配設することもできる。

以上のように、本案によれば構造が簡単で、且つ信頼性
の高いサイドガードを提供できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す側面図、第２図は本案実施例の要
部を示す側面図、第３図は同要部の正面図、第４図は同
要部の拡大斜視図である。 ７：サイドガード、８；支持ロッド、９；フレーム、１
０ニガードパ−１１１：パンタグラフ式リンク、１２：
保持部材、１３：係止部材、１４：作動レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端を車体に固着され下方に伸延する支持ロッドと、伸
   縮自在に連結された複数の横バーより戒り、上記支持ロ
   ッドの下部に取付けられたガードバ−と、上記ガードバ
   −をその収縮位置に保持する保持部と上記支持ロッドに
   固定された係止部材に係合する係止部とより成る保持部
   材と、上記支持ロッドに回動可能にに支持されたアーム
   によって支持ロッドの外側に配設されると共に、その内
   側に上記係止部材と保合部との係止を離脱させるための
   作動突部を設けて成る作動バーとから構成され、上記作
   動バーに外力が作用した時に、上記係止部材と係止部と
   の係止を解除しガードバ−を下方に下降させるようにし
   たことを特徴とする車両のサイドガード。