JP3014230U - 二輪車のスタンド解施錠装置 - Google Patents

二輪車のスタンド解施錠装置

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JP3014230U JP1995001069U JP106995U JP3014230U JP 3014230 U JP3014230 U JP 3014230U JP 1995001069 U JP1995001069 U JP 1995001069U JP 106995 U JP106995 U JP 106995U JP 3014230 U JP3014230 U JP 3014230U
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巳之吉 日下部
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巳之吉 日下部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタンド部材の解施錠、特にその解錠が、足
を使った跳ね上げ操作を必要とせず、単に遠隔操作で簡
単に実現可能とする新規な二輪車のスタンド解施錠装置
を提供する。 【構成】 後輪車軸支承フレームBに取着したスタンド
支持盤2に対し、スタンド部材1が軸着される一方、該
スタンド部材1の軸着部周りであって、略垂直姿勢とし
たスタンド部材1の水平姿勢方向への回動阻止側となる
適所に、遠隔操作可能としたストッパー6が、スタンド
部材1の回動軌跡面内へ交差可能とする進退自在構造で
配設されてなる二輪車のスタンド解施錠装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】
この考案は、二輪車スタンドの開施錠構造に関するものであり、スタンド部 材の解施錠、特にその解錠が、足を使った跳ね上げ操作を必要とせず、単に遠隔 操作で簡単に実現可能とする新規な二輪車のスタンド解施錠装置を提供しようと するものである。
【0002】
【従来技術】
自家用車や電車等の各種交通手段が発達した現在においても、自転車や原動 機付自転車等の二輪車は、小回りが効く便利な乗り物として、近隣への買い物や 、駅までの通勤用として頻繁に利用される外、各地にサイクリングロードが整備 されてきたことから、レジャー用あるいは健康管理等の目的でも脚光を浴び始め ている。 特に自転車においては、自動車やバイク等のように運転免許証等の特別な運 転するための許可を必要としないことから、老人や子供達の手軽な乗物として永 年人気を持続し続けている上、最近では極めてファッショナブルな自転車も登場 するようになってきたことや、排気ガス公害等による環境破壊の問題が深刻化し 、より環境にやさしい乗り物として再評価されはじめてきたこと等の理由から、 なお一層注目されるようになってきている。
【0003】 このような傾向を反映して、二輪車の需要は年々拡大しつつあり、より需要 者の要求に応えることのできる付加価値の高い二輪車の開発が進められ、外観上 だけではなく、構造・機能上においても様々な部分、例えば変速機構や伝導系等 の部分に進展が見受けられる。 ところが、その駐輪機構について観察してみると、このように進展を遂げる 二輪車でありながら、意外に伝統的な構造機構のままで、殆ど技術的な改良がな されないままで済まされてしまっていることが判る。
【0004】 二輪車の構造は、その名前の由来のとおり、前輪と後輪とを直列に配置した 二つの車輪で支持・走行するという極めて簡易な構造からなるものであり、した がって、走行していない状態、即ち、駐輪状態においては車輪だけで自立してい ることができない。そのため、競技用等特殊なものを除き、殆どの二輪車が、後 輪付近にスタンド部材を軸着した構造を採用したものとなっている。 しかも、このスタンド部材には、駐輪状態においてスタンドの立設姿勢を安 定させ、仮令歩行者が不用意にぶつかったり、あるいは風に煽られてしまったよ うな場合でも、簡単にスタンド部材が回動して2輪車の自立支持状態を失い、勝 手に自転車が倒れてしまわないようにするスタンド解施錠装置が必ず組み込まれ たものとなっている。
【0005】 スタンド部材に組み込まれている従前までの解施錠装置は、スタンド部材の 軸着部付近に併設させたコイルスプリング付きキックレバー方式によるものが殆 どであり、施錠操作は、一旦スタンド部材自体を足を使って立脚状とした後、改 めて足でレバーを前方側に移動させる操作をして施錠作動をし、スタンド部材の 後方側への勝手な跳ね上がりが阻止されるようにするものであり、また、逆に駐 輪状態から走行状態に移行する際の解錠操作は、ロック状態とされているレバー を、足で後方に蹴飛ばしてレバーを後方側に移動させる解錠作動を実施しなけれ ばならないものであった。
【0006】 しかし、キックレバーに付設されているコイルスプリングが、単にレバーの 姿勢制御用だけではなく、スタンド部材の後方自動跳ね上げ機能をも兼用してい て、勢い強めのものを採用せざるを得ない事情があることから、これら施錠・解 錠操作時に足に加わる衝撃は相当なものとなって、老人や子供達のように脚力の 弱い者にとっては、その操作自体に困難さを伴うだけではなく、場合によっては 誤って足に怪我をしてしまうことにもなり兼ねないという欠点を有していた。
【0007】 この考案では、上記のような実情に鑑みて開発、完成されたものであり、誰 でもが簡便且つ安全に施錠・解錠作動を実施可能とする解施錠装置を提供しよう とするものであり、以下において、図面に示すこの考案を代表する実施例共々、 その構成の詳細を詳らかにしようとするものである。
【0008】
【考案の構成】
図面に示す代表的な実施例からも容易に理解可能なように、この考案の二輪 車の解施錠装置は、遠隔操作によって解錠作動を可能とする機構を組み込んでな る以下のとおりの構成を基本とするものである。 即ち、後輪車軸支承フレームに取着したスタンド支持盤に対し、スタンド部 材が、跳ね上げ用コイルスプリングを併設し、略垂直姿勢から略水平姿勢までの 範囲内での回動を自在とする如くして、その上端側で軸着される一方、該スタン ド部材の軸着部周りであって、略垂直姿勢としたスタンド部材の水平姿勢方向回 動阻止側となる適所に、遠隔操作可能としたストッパーが、スタンド部材回動軌 跡面内へ交差可能とする進退自在構造で配設されてなることを特徴とする二輪車 のスタンド解施錠装置である。
【0009】 スタンドは、スタンド支持盤、およびそれに軸着されて略垂直姿勢から略水 平姿勢までの範囲内で回動自在とするスタンド部材からなり、両者間には、略垂 直姿勢としたスタンド部材を水平姿勢方向に自動的に跳ね上げ作動させるための コイルスプリングが組み込まれた構成からなるものとする。 スタンド支持盤は、従前までの二輪車同様、後輪車軸支承フレームに対し、 車軸と共に固定される構造で取着されると共に、軸着したスタンド部材の回動範 囲が、略垂直姿勢から略水平姿勢の範囲に止まるよう、規制された構造のものに 形成される。
【0010】 スタンド部材は、上端近傍を上記したスタンド支持盤に軸着、支持された状 態で回動操作され、下端を接地させて略垂直姿勢(但し、側面形において)を取 った段階で二輪車を安定的に自立状態とするものであり、最も安定した自立状態 の実現可能な正面形で転倒させたコの字形のものとして形成されるようにするの が望ましい。 更に、このスタンド部材は、後述するこの発明の解施錠装置を開放させた際 に、円滑に後方側、略水平姿勢方向への自動的な跳ね上げ作動がなされるよう、 二輪車を支持する姿勢は略垂直姿勢から外れた姿勢(側面形で下端が上端軸着部 よりも大巾に前方寄りとなる姿勢)にならないようにすると共に、跳ね上げ用コ イルスプリングの利かせ方も、該スタンド部材を常時後方側へ回動させるように した組み込み方で付設されるようにするのが望ましい。
【0011】 ストッパーは、スタンド部材が略垂直姿勢から略水平姿勢までの規制された 範囲内における回動軌跡面内に交差可能とする進退自在構造のものに形成され、 スタンド部材が略垂直姿勢を取ったときに、自動的にスタンド部材の回動を阻止 してしまう機能が果たし得るよう、スタンド部材上端近傍の軸着部回り適所、例 えばスタンド部材の前方側側面を規制して実現しようとすれば、軸着部よりも前 方やや上方位置となり、またスタンド部材の後方側側面により規制しようとすれ ば、軸着部よりも後方やや下方位置が適宜選択されて配設されるようにしなけれ ばならない。 そして、該ストッパーは、車体の便利な位置、例えばハンドルあるいはその 他のフレーム適所に遠隔操作を可能とする操作レバーを配する等して、両者間を ワイヤーその他の連繋索条で繋ぎ、操作レバーによってストッパーの上記した進 退作動が実現されるようにするものである。
【0012】 また、スタンド部材が略垂直姿勢を取ったときに、ストッパーがスタンド部 材回動軌跡面内に交差状に突出して施錠状態を実現させる機構としては、その都 度操作レバーの作用で出し入れする機構によるものとすることも可能ではあるが 、最も理想的には、ストッパー自体が常時スタンド部材回動軌跡面内に交差状に 突出していて、スタンド部材が略水平姿勢から略垂直姿勢に移行してくる際には 邪魔をせず、二輪車を自立させる略垂直姿勢へ完全に移行した段階で自動的にス タンド部材側面に当接して施錠状態を実現する構造、例えば後述する実施例に示 す先端形状のものとして実現したり、あるいは、ストッパー先端部分が水平面内 前方側だけに転倒可能とし、その後自動復帰するようにした構造のものやスタン ド部材の回動作動に連動してスタンド部材が回動軌跡面内から抜け出してしまう ような構造等が採用され可能である。
【0013】
【関連する考案1】 この考案は、上述の基本的な構成からスタンド解施錠装置の外、後輪ブレー キレバーの操作に連動するようにした、以下のとおり構成からなる二輪車のスタ ンド解施錠装置をも包含する。 即ち、後輪車軸支承フレームに取着したスタンド支持盤に対し、スタンド部 材が、跳ね上げ用コイルスプリングを併設し、略垂直姿勢から略水平姿勢までの 範囲内での回動を自在とする如くして、その上端側で軸着される一方、該スタン ド部材の軸着部周りであって、略垂直姿勢としたスタンド部材の水平姿勢方向回 動阻止側となる適所に、後輪ブレーキ作動用ワイヤーを介して後輪ブレーキレバ ー操作に連動する如くしたストッパーが、スタンド部材回動軌跡面内へ交差可能 とする進退自在構造で配設されてなることを特徴とする二輪車のスタンド解施錠 装置である。
【0014】 ストッパーは、後輪ブレーキ作動用ワイヤーの末端部分に接続された構造と なし、後輪ブレーキレバー操作により、後輪ブレーキ作動用ワイヤー介してスタ ンド部材回動軌跡内に突出状とする進退自在作動が実現されるようにするもので あり、少なくともそのスタンド部材回動軌跡面内から外れる後退作動が、後輪ブ レーキレバー操作によって強制的に実現され、スタンド部材の施錠状態を解いて しまう、例えば、後述の実施例に示す構造のものの外、後輪ブレーキレバーに連 繋する後輪ブレーキ作動用ワイヤーの後端をストッパー後端に直結し、後輪ブレ ーキレバーの操作により後輪ブレーキ作動用ワイヤーを牽引し、更にストッパー も引かれて後退作動が実現される構造、あるいは、ストッパー自体をクランク状 のもので水平面内回動自在に軸着し、スタンド部材回動軌跡面内に突出、後退す る作動を、後輪ブレーキ作動用ワイヤー介した後輪ブレーキレバーの操作によっ て実現する構造等が適宜選択採用可能である。
【0015】
【関連する考案2】 更に、この考案には、上記した構成の後輪ブレーキレバー操作に連動するス タンド解施錠装置として、その構成をより具体化した次のとおり構成からなる二 輪車のスタンド解施錠装置も包含している。 即ち、後輪ブレーキ作動用ワイヤーの後方延長線上もしくはその近傍であっ て、スタンド支持盤に一体形成されたスタンド部材軸着用折返し片の軸着部より もスタンド部材巾に応じた寸法分だけ後方やや下方位置に、平面形で後方側に開 く斜め端面形状に形成され、スタンド部材の略垂直姿勢への復帰回動作動時に強 制誘導端面となる先端部を有する如くしたストッパーを、その軸心がスタンド部 材回動軌跡面に対して略直交状であって、且つその先端部が常にスタンド部材回 動軌跡面内への突出姿勢に復帰可能とする復元部材の組み合わされた構造で配す るようにした上、該ストッパーには、復元部材に抗してストッパー先端部をスタ ンド部材回動軌跡面内から抜け出させてしまうストッパー強制後退作動用の中継 部材を連繋すると共に、後輪ブレーキ作動用ワイヤー後端を中継部材に接続し、 後輪ブレーキレバー操作で該中継部材の所定の作動が連動するようにしたことを 特徴とする二輪車のスタンド解施錠装置とするものである。
【0016】 ストッパーは、常にスタンド部材回動軌跡面内に突出状となる進退自在構造 が実現されるようバネ材等の復元部材が組み合わされた構造からなるものとし、 スタンド部材回動軌跡面内に出入りする部分となる先端部の形状が、スタンド部 材を略水平姿勢から略垂直姿勢へ移行する回動作動時に支障を来さないように、 平面形で後方側に開く斜め端面形状に形成し、スタンド部材の垂直姿勢側への回 動で、スタンド部材側面が当該傾斜面を滑動しながらストッパーを強制的にスタ ンド部材回動軌跡面内から抜き出させてしまうようにしている。
【0017】 復元部材は、ストッパーが、その先端を常時スタンド部材回動軌跡面内に突 出状とした進退自在構造を実現させる機能を果たすものであり、バネ鋼その他公 知の弾性体が採用されればよい。 中継部材は、後輪ブレーキ作動用ワイヤー連繋され、後輪ブレーキレバーの 操作に連動する後輪ブレーキ作動用ワイヤーの作動(車体の前後方向)を、スト ッパーのスタンド部材回動軌跡面に交差する方向への作動(車体に直角方向)に 変換するため、後輪ブレーキ作動用ワイヤー末端とストッパーとの間に介在させ る部材であり、実施例に示す機構の外、円筒カムあるいは平歯車・ラックの組合 せを利用したり、ドラムを経由したワイヤー端部に連携する等適宜公知の変換機 構を採用することができる。 以下では、代表的な実施例を開示して、この考案が包含する技術的思想理解 の一助とするものである。
【0018】
【実施例1】 図1の車体後輪車軸への装着状態を示す全体斜視図、図2の支持盤への取り 付き構造を示す要部斜視図、図3の要部拡大斜視図には、この考案の二輪車の解 施錠装置の最も代表的な実施例が示されている。 スタンド部材1は、その上端近傍が、図1に示すとおり、後輪車軸支承フレ ームBの後端に軸着された車軸Sに取着するようにしたスタンド支持盤2と、そ れに一体形成された、図2に示すとおりのスタンド部材軸着用折返し片21との 間に挿入され、軸着部11によって垂直姿勢から水平姿勢までの規制された範囲 内での回動がなし得るように軸着されている。
【0019】 また、スタンド部材1の中途とスタンド支持盤2との間には、跳ね上げ用コ イルスプリング3を組み込み、その上下端部がそれらに掛止され、この考案の解 施錠装置が解放された後、規制された水平姿勢までスタンド部材1を自然に跳ね 上げてしまうよう機能するものとする。 図中、22は、この考案の解施錠装置ロック状態が開放され、スタンド部材 1が略垂直姿勢から後方に跳ね上げられ、回動した後の水平姿勢を規制する回動 範囲規制爪を、また、23は、車軸アジャスト用長孔(車輪サイズに応じたスタ ンド部材の高さ調整を可能とする。)を夫々示している。
【0020】 スタンド部材軸着用折返し片21のスタンド軸着部11よりもやや下方には 、図2の要部斜視図に示すように、断面略L字形であって、スタンド部材1のス タンド軸着部11辺り後側面に相当する位置に、角筒状のストッパーガイド5の 形成された台座金具4を、熔着手段等で一体化する。 台座金具4のフランジ部41上には、平面Λの字形のクランク片71と、該 クランク片71の平面Λの字形の一方の片(図では左側の片)の上に嵩なり状に 組み合わされるロッド72とからなる中継部材7とが、枢着部73によって回動 自在に組み込まれ、枢着部73を回動中心としたクランク片71の回動作動によ り、ロッド72の側面がクランク片71の連動爪71bに強制されて一方方向( 後述のストッパー6先端をスタンド軸着部11辺り後側面に相当する位置から抜 け打させる方向)だけに回動する構成を実現している。
【0021】 クランク片71は、連動爪71bの形成されていない側の片(図では右側) が、後輪ブレーキ作動用ワイヤー9の後端に、止着ネジ71aによって接続され 、該後輪ブレーキ作動用ワイヤー9の作動に連動して枢着部73を回動軸とした 回動(連動爪71bによってロード72を作動させる方向への回動)をなす構造 に形成されている。 一方、中継部材7のもう一方の部材であるロッド72には、復元用バネ8が 組み合わされていて、その先端側(枢着部73に回動自在に枢着されている側と 反対側)が、常に先の後輪ブレーキ作動用ワイヤー9の作動で回動させられる方 向に抗した方向に力が作用するように形成され、同所の長孔72aに遊嵌状に嵌 合された誘導ピン62を介してストッパー6の先端部61が、常時スタンド軸着 部11後側面方向に突出状となるように形成されている。
【0022】 ストッパー6は、上記した中継部材7のロッド72に略直交状に配され、ス トッパーガイド5によって一定方向への進退作動となるように規制されており、 スタンド軸着部11後側面がわに位置する先端が殺ぎ落とされた斜面状の先端部 61に形成されると共に、後端側の誘導ピン62を先のロッド72の長孔72a に遊嵌状とされ、先のロッド72の作動に連動する構造に形成されている。 したがって、クランク片71が作動されず、ロッド72が復元用バネ8によ って平常時の状態に復している時には、該ストッパー片の先端部61は、スタン ド軸着部11辺り後側面相当部分に突出状となった状態を維持することとなり、 既にスタンド部材1が折り畳まれている図3に示す状態のときには、それがスタ ンド軸着部11辺り後側面に当接して、該スタンド部材1をロック状態に維持し 、ストッパー6先端部61を中継部材7の操作で引っ込めない限り、スタンド部 材1をフリーな状態に開放してしまうことはなく、スタンド部材1が安定した駐 輪状態に確保される。
【0023】 一方、スタンド部材1が、一旦フリーな状態に開放された状態(例えば、走 行してきた後の状態)から、それを立てて駐輪状態に移行する段階では、スタン ド軸着部11辺り後側面相当部分に突出状となった状態の先端部61に構わずス タンド部材1を折り畳むと、先端部61の斜面が作用してストッパー6を押し戻 し、スタンド部材1の軸着部11よりやや下方がストッパー6を越えて回動する 作動を許し、越えた直後にロッド72に組み込まれた復元用バネ8の作用によっ て再び突出状態に戻り、自動的にスタンド部材1をロック状としてしまう。その 際、クランク片71に無関係にロッド72だけが、長孔72aに遊嵌した誘導ピ ン62の動きに従い、復元用バネ8に抗した回動をすることとなる。
【0024】 図中、41aは、台座金具4のフランジ部41上に起立させたバネ止め爪を 、また、72bは、ロッド72上に起立させたバネ止め爪を示し、両者間にロッ ド72の姿勢を規制する復元用バネ8が掛止される。 また、図1の図中、B1は、後輪のリム、B2は同タイヤ、B3は同スポー ク、B4はブレーキパッドカバー、B5は、ブレーキパッド作動用レバー、B6 は、後輪ブレーキ作動用ワイヤー9の復元用コイルバネ、B7は、後輪ブレーキ 作動用ワイヤー9を誘導するシースを夫々示している。
【0025】
【作用効果】
上記の構成からなるこの考案の二輪車のスタンド施錠装置は、遠隔操作可能 としたストッパーが、スタンド部材の軸着部周りであって、略垂直姿勢としたス タンド部材の水平姿勢方向への回動阻止側となる適所に、スタンド部材回動軌跡 面内へ交差可能とする進退自在構造で形成されてなるものとしていることから、 駐輪状態で、二輪車を安全に自立状としているスタンド部材は、常に該ストッパ ーによって確実にロック状態に維持され続ける。 そして、二輪車に乗るためにスタンド部材を垂直姿勢から水平姿勢に開放す る際には、従前までのように、コイルスプリング付きキックレバーを足で後方に 蹴飛ばしてロック状態を解除する必要がなく、単に遠隔操作、例えばそれが後輪 ブレーキ作動用ワイヤー9に接続されたものであれば、ブレーキレバー操作でス トッパーが極めて簡単にロック状態から解除され、ブレーキレバーを離して車体 を前進させるようにさえすれば、跳ね上げ用コイルスプリングを併設したスタン ド部材が簡単に跳ね上がり、走行可能な状態となる。
【0026】 一方、二輪車から降りて駐輪しようとする際には、走行に支障がないよう水 平状態としていたスタンド部材を、軽く足で折り畳み、略垂直姿勢となるように さえすれば、その操作過程で、スタンド部材軸着部辺りにストッパーが自動的に 進退作動してロック状態を実現してしまい、従前までのように、スタンド部材を 立ててから、改めてキックレバーを足で前方に蹴飛ばしてロックしなければなら ないといった煩わしさが一切必要のないものとなる。 したがって、スタンド部材の解施錠時に、従前までのようなキックレバーを 足で蹴飛ばす操作で、うっかり操作を誤って足にケガをしてしまう危険性から完 全に開放され、非常に簡単にスタンド部材の解施錠が実施可能となることから、 蹴飛ばす力が衰えてしまったり、力が弱いために、特にケガをしてしまい勝ちで あった老人や婦女子であっても、全く安心して二輪車の取り扱いができるものと なり、大巾な普及拡大に繋がるものといえる。
【0027】 特に、実施例に示す構成の二輪車のスタンド解施錠装置とした場合には、従 前までのスタンド部材支持盤2に簡単に付設することが可能であって、しかも、 後輪ブレーキ作動用ワイヤー9の後端余裕部分をそのまま後方に伸ばして装置に 連動させることが可能となり、既存のブレーキレバーをそのまま生かした遠隔操 作が可能な構造を簡単に実現し得るものとすることができることから、製造性、 操作性で極めて有利なものとなる上、故障が少なく、保守管理もし易いものとな り、上記した効果は一層顕著なものとなって、普及効果が一層図り易いものにな るという秀れた特徴を発揮できる。
【0028】 叙上の如く、この考案の二輪車のスタンド解施錠装置は、従前までの解施錠 装置では実現し得なかった操作の安全性を見事に保証し得る極めて新規且つ実用 的な解施錠装置を完成させたものであり、しかも、その製造性、操作性は固より のこと、保守、管理の面においても秀れたものとなっていて、二輪車の利用者の みならず、二輪車製造・販売業界からも大いに歓迎されるものになると予想され る。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の実施例に基づくものである
【図 1】この装置の車体への装着状態を示す全体側面
図である。
【図 2】支持盤への取り付き構造を示す要部斜視図で
ある。
【図 3】この装置の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 スタンド部材 11 同軸着部 2 スタンド支持盤 21 同スタンド部材軸着用折返し片 22 同回動範囲規制爪 23 同車軸アジャスト用長孔 3 跳ね上げ用コイルスプリング 4 台座金具 41 同フランジ部 41a 同バネ止め爪 42 同ウェブ部 5 ストッパーガイド 6 ストッパー 61 同先端部 62 同誘導ピン 7 中継部材 71 同クランク片 71a 同止めネジ 71b 同連動爪 72 同ロッド 72a 同長孔 72b 同バネ止め爪 73 同枢着部 8 復元用バネ 9 後輪ブレーキ作動用ワイヤー B 後輪車軸支障フレーム B1 同後輪リム B2 同タイヤ B3 同スポーク B4 同ブレーキパッドカバー B5 同ブレーキパッド作動用レバー B6 同復元用コイルバネ B7 同シース S 車 軸

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後輪車軸支承フレームに取着したスタン
    ド支持盤に対し、スタンド部材が、跳ね上げ用コイルス
    プリングを併設し、略垂直姿勢から略水平姿勢までの範
    囲内での回動を自在とする如くして、その上端側で軸着
    される一方、該スタンド部材の軸着部周りであって、略
    垂直姿勢としたスタンド部材の水平姿勢方向への回動阻
    止側となる適所に、遠隔操作可能としたストッパーが、
    スタンド部材回動軌跡面内へ交差可能とする進退自在構
    造で配設されてなることを特徴とする二輪車のスタンド
    解施錠装置。
  2. 【請求項2】 後輪車軸支承フレームに取着したスタン
    ド支持盤に対し、スタンド部材が、跳ね上げ用コイルス
    プリングを併設し、略垂直姿勢から略水平姿勢までの範
    囲内での回動を自在とする如くして、その上端側で軸着
    される一方、該スタンド部材の軸着部周りであって、略
    垂直姿勢としたスタンド部材の水平姿勢方向への回動阻
    止側となる適所に、後輪ブレーキ作動用ワイヤーを介し
    て後輪ブレーキレバー操作に連動する如くしたストッパ
    ーが、スタンド部材回動軌跡面内へ交差可能とする進退
    自在構造で配設されてなることを特徴とする二輪車のス
    タンド解施錠装置。
  3. 【請求項3】 後輪ブレーキ作動用ワイヤーの後方延長
    線上もしくはその近傍であって、スタンド支持盤に一体
    形成されたスタンド部材軸着用折返し片の軸着部よりも
    スタンド部材巾に応じた寸法分だけ後方やや下方位置
    に、平面形で後方側に開く斜め端面形状に形成され、ス
    タンド部材の略垂直姿勢への復帰回動作動時に強制誘導
    端面となる先端部を有する如くしたストッパーを、その
    軸心がスタンド部材回動軌跡面に対して略直交状であっ
    て、且つその先端部が常にスタンド部材回動軌跡面内へ
    の突出姿勢に復帰可能とする復元部材の組み合わされた
    構造で配するようにした上、該ストッパーには、復元部
    材に抗してストッパー先端部をスタンド部材回動軌跡面
    内から抜け出させてしまうストッパー強制後退作動用の
    中継部材を連繋すると共に、後輪ブレーキ作動用ワイヤ
    ー後端を中継部材に接続し、後輪ブレーキレバー操作で
    該中継部材の所定の作動が連動するようにしたことを特
    徴とする二輪車のスタンド解施錠装置。
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