JPS5817875Y2 - 自動車の非常時解錠ドアロツク装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、衝突のような緊急事態の際に、ドアロックの
施解錠装置か１動的に解錠状態となるようにして、自由
にドアを開けることができるようにした自動車の非常時
解錠ドアロック装置に関するものである。

一般に、自動車用のドアには、走行中、不意にドアが開
くことのないように、ドアロック装置が設けられている
。

しかしながら、例えば、自動車が衝突して、乗員が負傷
した場合のような緊急事態の発生の際に、依然としてド
アロック装置が施錠状態のままにあると、車内から乗員
が脱出しようとしたり、あるいは外部から乗員を救出し
ようとしても、ドアが開かず、乗員が車内に閉じ込めら
れてしまうこととなり、この点の改良が望まれていると
ころである。

本考案は、斜上の点に鑑みてなされたもので、自動車が
衝突し、乗員がその慣性によって前方に投げ出されて、
衝撃吸収型のステアリングホイールにぶつかると、その
ステアリング軸の収縮を感知して、ドアの施解錠装置を
解錠状態とすることにより、自由にドアを開けることが
できるようにした、自動車の非常時解錠ドアロック装置
を提供しようとするもので、以下、実施例図に基いて説
明する。

車体に対して収縮可能なように支承され、上端にステア
リングホイール１ａを、また下部に側方突起１ｂを有す
るステアリング軸１における前記側方突起１ｂの下面に
、感知レバー２の一端における当接部２ａを配設するこ
とにより、ステアリング軸１が収縮した際、当接部２ａ
を側方突起］ｂで押すことにより、感知レバー２を、そ
の枢軸２ｂまわりに回動させるようにする。

感知レバー２の他端と、ドアに設けられたドアロック装
置４の施解錠装置４ａとの間に、作動ワイヤー等の連結
装置３を設け、ステアリング軸１が収縮した際、感知レ
バー２の回動により、施解錠装置４ａが解錠状態となる
ようにしである。

上述した構成よりなる本考案において、自動車の衝突に
より、運転者が慣性により前方へ投げ出されて、ステア
リングホイール１ａにぶつかると、ステアリング軸１が
収縮して、その下部の側方突起１ｂに係合された感知レ
バー２は回動し、この回動が、連結装置３を介して、ド
アロック装置４の施解錠装置４ａに伝えられ、施解錠装
置４ａを自動的に解錠状態とすることになる。

従って、衝突事故の際に、車内から乗員が脱出し易く、
また、外部からドアを開けて乗員を救出することができ
、乗員が車内に閉じ込められたりするのを防止すること
か゛できる。

しかして、収縮可能なステアリング軸１に、その収縮を
感知するように一端を係合した感知レバー２と、この感
知レバー２の作動をドアロック装置４の施解錠装置４ａ
に伝達して、これを解錠状態となす連結装置３とを設け
るのみでよいから、構成が簡単で、安価に提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案に係る自動車の非常時解錠ドアロック装
置の実施例を示すもので、第１図は、本考案を適用した
自動車の側面図、第２図は、概略構成図である。 １・・・・・・ステアリング軸、１ａ・・・・・・ステ
アリングホイール、１ｂ・・・・・・側方突起、２・・
・・・・感知レバー、２ａ・・・・・・当接部、２ｂ・
・・・・・枢軸、３・・・・・・連結装置、４・・・・
・・ドアロック装置、４ａ・・・・・・施解錠装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体に対して収縮可能に支承されたステアリング軸と、 ステアリング軸に設けられた側方突起と干渉可能で、ス
   テアリング軸の収縮を感知して作動する感知レバーと、 ドアに設けられた施解錠装置を有するドアロック装置と
   を備えてなり、 前記感知レバーと施解錠装置との間に連結機構を配設す
   ることにより、ステアリング軸の収縮によって、前記施
   解錠装置を解錠状態となすようにしたことを特徴とする
   自動車の非常時解錠ドアロック装置。