JPH052667A - 記録媒体 - Google Patents

記録媒体

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JPH052667A
JPH052667A JP3151943A JP15194391A JPH052667A JP H052667 A JPH052667 A JP H052667A JP 3151943 A JP3151943 A JP 3151943A JP 15194391 A JP15194391 A JP 15194391A JP H052667 A JPH052667 A JP H052667A
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JP
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recording
recording layer
card
reversible
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JP3151943A
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English (en)
Inventor
Naoko Seto
尚子 瀬戸
Shinya Tomura
眞也 戸村
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Toshiba Corp
Toshiba Intelligent Technology Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Intelligent Technology Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速かつ確実に記録の消去および記録が行え、
記録媒体上の記録内容を良好に書き替えることができる
ようにした記録媒体を提供する。 【構成】加熱の度合いにより白濁状態と透明状態を可逆
的に繰り返すことにより可視像の記録、消去を繰り返し
て行うことが可能な可逆性記録層7が少なくとも積層さ
れている記録媒体1において、上記可逆性記録層7の下
層に、熱伝導率が可逆性記録層7の熱伝導率と同等以下
である蓄熱層6を少なくとも1層以上設けたものであ
る。可逆性記録層7の下層に、熱伝導率が可逆性記録層
の熱伝導率と同等以下である蓄熱層6を少なくとも1層
以上設けることにより、この蓄熱層6の働きで熱拡散が
防止され、可逆性記録層7内の温度分布を一定にして消
去エネルギーのコントロールを容易にできる。これによ
り、透明状態と白濁状態の混在を防止することができ、
良好な記録の書き替えが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電話機、券売機
などで用いられている金額減額式のカード、いわゆるテ
レホンカード、オレンジカード等のプリペイドカード等
に有用な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電話機、券売機で用いられている
金額減額式のカード、いわゆるプリペイドカードでは、
使用回数の限定できない高額な金額の場合に、残額があ
るにも拘らず印字エリアがなくなり使用できなくなって
しまったり、小さな字を印字するのが困難である等の理
由により、残額等の更新記録(印刷)が採用されていな
いものとなっている。そこで、使用残額(度数)等を穴
開け等により概略的に知らせるようになっている。この
為、使用履歴や正確な残額等を知ることができないと言
う欠点があった。
【0003】そこで、カード上の記録内容を必要に応じ
て書き替えることができるものが要望され、書き替えの
可能な記録媒体として、例えば米国特許469552
8、特開昭57−117140号公報、実開平2−38
76号公報等により、多数提案されている。これらの記
録材料は、白濁状態と透明状態とを可逆的にとることに
より、情報の記録及び消去が行なえる。
【0004】記録の方法は、透明部に、ある一定値以上
の熱E1を与えたとき白濁化し、白濁部に常温以上E1
以下の熱を与えると透明化する。透明化させることの出
来る温度にはある範囲が存在する。
【0005】一方、この記録媒体の適用が期待されてい
る記録機器は、プリンター、プリペイドカード、ストア
ードフェアカードなど作動の高速化要求が益々高まって
おり、そのために記録スピードもかなり高速でなければ
ならない。たとえばサーマルヘッドでエネルギーを与え
る場合、ドット当りの電圧印加時間は10msec以下であ
る。
【0006】ところが、可逆性記録層はビニル系樹脂を
主な構成要素とする合成樹脂であり、熱伝導率は0.1
〜0.5kcal/m.h.℃の範囲である。それに対し、可逆
性記録層の下層に直接磁気記録層、或いは金属反射層が
接している場合、金属の熱伝導率は50kcal/m.h.℃以
上であり、2ケタ以上の差がある。そのため可逆性記録
層にサーマルヘッド等で与えられる熱はただちに下層に
拡散してしまう。
【0007】そのため、可逆性記録層表面が透明化温度
に達しても、印加時間が非常に短いため、下層との界面
付近ではまだ変化温度に達しない。また、界面付近の温
度を透明化温度まで昇温するためにより高い熱を与える
と、今度は記録層表面の温度が透明化温度を越えて白濁
化温度に達してしまうといった問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
記録媒体は、可逆性記録層の表面と下層界面との熱勾配
が大きく、透明状態と白濁状態が混在してしまい、記録
の消去および記録が難しく、良好な書き替えが行えない
という欠点があった。
【0009】本発明は、上記課題を解決すべくなされた
もので、高速かつ確実に記録の消去および記録が行え、
記録媒体上の記録内容を良好に書き替えることができる
ようにした記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の記録媒体は、熱
により可視像の記録、消去を繰り返して行うことの可能
な可逆性記録層が少なくとも積層されている記録媒体に
おいて、上記記録層の下層に、熱伝導率が可逆性記録層
の熱伝導率と同等以下である物質の蓄熱層を1層以上設
けていることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明は、可逆性記録層の下層に、熱伝導率が
可逆性記録層の熱伝導率と同等以下である蓄熱層を少な
くとも1層以上設けることにより、この蓄熱層の働きで
熱拡散が防止され、可逆性記録層内の温度分布を一定に
して消去エネルギーのコントロールを容易にできる。こ
れにより、透明状態と白濁状態の混在を防止することが
でき、良好な記録の書き替えが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0013】図1は、本発明の記録媒体としての金額減
額式のカード1の断面構成を示すものである。このカー
ド1は、例えばガラスあるいはプラスチック等からなる
基材2と、この基材2の一面に積層された印刷面1aを
有する印刷層3と、基材2の他面に積層された磁気記録
層4と、この磁気記録層4上に積層された反射層5と、
この反射層5上に積層された蓄熱層6と、この蓄熱層6
上に積層され、記録面1bを有する表示可変層としての
可逆性記録層7と、この可逆性記録層7の表面を覆う保
護層8とを具備する。
【0014】そして、カード1の表面、すなわち、印刷
層3の印刷面1aには、図2に示すように、カード1の
金額、挿入方向矢印、図示しない絵柄等のカード情報9
aが印刷されている。また、上記カード1の裏面、すな
わち、可逆性記録層7の記録面1bには、図3に示すよ
うに、そのカード1の利用状況(使用履歴)として例え
ば使用日と残額等の利用情報9bが記録されるようにな
っている。
【0015】上記可逆性記録層(表示可変層)7は、加
熱温度の違いにより可逆的に、白濁(不透明)状態と透
明状態が繰り返され、かつ特定温度以下においていずれ
かの状態が安定保持されるものである。
【0016】上記可逆性記録層7は、二つの状態転移温
度を有していて、加熱温度の違いにより、特定以下に冷
却した時、白濁状態を表すか、或いは透明状態を表す性
質を利用して、上記カード1の利用状況(使用履歴)と
して例えば使用日と残額とに対する記録(表示)及び消
去が自由に出来るようになっている。
【0017】例えば、図4に示すように、可逆性記録層
7が透明状態において、その温度をT1 からT2 に上昇
させたとき、その温度がT1 に戻る過程で透明状態から
白濁状態に変化してその状態を保持し、そして、可逆性
記録層7の温度をT1 からT2 より低いT3 に上昇させ
たとき白濁状態から透明状態となり、その温度がT1
戻ってもそのまま透明状態を保持させるようになってい
る。また、可逆性記録層7には、日付け、残額だけでな
く、他の情報例えば時刻等を追加するようにしても良
い。
【0018】上記可逆性記録層7の材料(感熱体)とし
ては、特開昭57−82087号、特開昭61−258
854号、及び電子写真学会の第4回ノンインパクトプ
リンティング技術シンポジウム論文集P57(1987
年7月)(株式会社リコー、堀田、久保)にも記載され
ている、高分子ブレンド系を用いても良い。
【0019】具体的には、塩化ビニル−アルキルアクリ
レート、アルキル(メタ)アクリレート−フッ化ビニリ
デン系、ビニルメチルケトン−フッ化ビニリデン系、ス
チレン−アルキルビニルエーテル、アルキルアクリレー
ト−硝酸ビニル等があげられる。
【0020】上記フッ化ビニリデン系には、フッ化ビニ
リデン、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン、フ
ッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン、フッ化ビニ
リデン−ヘキサフルオロイソブテン、フッ化ビニリデン
−ヘキサフルオロアセトン、フッ化ビニリデン−クロロ
トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン−フッ化ビニ
ル、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロパン等の共
重合体、及び共重合低分子量体があげられる。
【0021】なお、アルキル(メタ)アクリレートとし
ては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)ア
クリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸n−アミル、
(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸
n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メ
タ)アクリル酸n−ノエル、(メタ)アクリル酸n−デ
シル、(メタ)アクリル酸n−ドデシル、(メタ)アク
リル酸n−ステアリル等のアクリル酸n−アルキルエス
テル及び、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)
アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アク
リル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸グリシジ
ル、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸ベ
ンジルなどのアクリル酸エステル重合体或いは低分子量
体、及び、メタクリル酸エステル重合体或いは低分子量
体には、前記(メタ)アクリル酸エステルの種々の組み
合わせによる共重合体、及び共重合低分子量体があげら
れる。
【0022】また、アクリル酸エステル及びメタクリル
酸エステルと他の帆用モノマーであるスチレン、アクリ
ロニトリル等との共重合体、共重合低分子量体も使用で
きる。上記低分子量体は、情報の記録効果の目的に応じ
て用いることができる。高記録感度が要求される場合、
好ましい重合度は100以下である。
【0023】また、他の成分を混入した多成分ブレンド
体とすることもできる。この際の第3成分は、2成分の
少なくとも一方に相溶である事が望ましい。例えば、フ
ッ化ビニリデン系−(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルを選んだ場合、第3成分としてビニルエステル系重合
体或いは低重合体が用いられる。上記ビニルエステル系
には、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビ
ニル、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン
酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の脂肪族カルボン酸ビ
ニルや安息香酸ビニル等の芳香族カルボン酸ビニル等が
あげられる。その混合量としては、0.1〜90重量
部、より好ましくは1〜80重量部である。
【0024】また、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアル
コール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸
共重合体、塩化ビニル−アクリレート共重合体などの塩
化ビニル系共重合体、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重
合体、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体など
の塩化ビニリデン系共重合体及びポリエステルから選択
された一種或いはそれ以上の重合体を用いることができ
る。
【0025】上記感熱体の構成材料である有機低分子物
質は、加熱によるその状態の変化に伴い屈折率変化をす
ると同時にその状態が重合体との相互作用で保持される
ものであり、例えばパルミチン酸、アラキン酸、ベヘン
酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等のような炭
素数10〜30の飽和或いは不飽和脂肪酸、または該脂
肪酸のエステル、アミド、及びアンモニウム塩から選択
された一種或いはそれ以上の化合物を用いることができ
る。この様な重合体と有機低分子物質には好ましい組み
合わせがある。その組み合せの根拠となる理由の一つ
は、重合体の屈折率と有機低分子物質の屈折率が2つの
状態移転温度T1 ,T2 (T1 <T2 )において、温度
1 の状態では異なり、温度T2 以上の状態では等しく
なるように選択することである。
【0026】その他、上記有機低分子物質と同様な性質
を持つ使用可能な物質としては、次のアルカノール;ア
ルカンジオール、ハロゲンアルカノールまたはハロゲン
アルカンジオール、アルキルアミン、アルカン、アルケ
ン、アルキン、ハロゲンアルカン、ハロゲンアルケン、
ハロゲンアルキン、シクロアルケン、シクロアルキン、
飽和または不飽和ハロゲン化脂肪酸またはこれらのエス
テル、アミドまたはアンモニウム塩、ハロゲンアリール
カルボン酸またはこれのエステル、アミドまたはアンモ
ニウム塩、チオアルコール、チオカルボン酸またはこれ
のエステル、アミドまたはアンモニウム塩、チオアルコ
ールのカルボン酸エステル及びこれらの混合物などの有
機低分子物質があげられる。これらの化合物の炭素数
は、10〜60,好ましくは10〜38,特に10〜3
0が好ましい。エステル中のアルコール基部分は飽和ま
たは不飽和であり、更にハロゲンで置換されていても良
い。上記ハロゲン原子は塩素または臭素であり、特に塩
素が好ましい。ハロゲン化合物は1〜20のハロゲン置
換基を有することが好ましい。そして、アリール基とし
ては、フェニル、置換フェニルが好ましい。
【0027】なお、有機低分子物質の混合割合におい
て、重量比で有機低分子物質1に対して重合体が3未満
だと有機低分子物質を重合体中に適当に保持した膜を形
成することは困難であり、重合体が16を越えると温度
により白濁する有機低分子物質の量が少ないため、記録
材料として用いた場合、書き込まれた記録情報を鮮明に
読み取ることができなくなり好ましくない。なお、有機
低分子物質は重合体に均一に分散していて、しかも充分
に固定されていることが好ましく、重合体に一部相溶し
ていても良い。
【0028】蓄熱層6は、反射層5と可逆性記録層7と
の接着層としての働きを持たせても良く、或いは、反射
層5の役割を持たせても良い。蓄熱層6に使われる材料
としては、ポリ酢酸ビニルとその共重合体、アクリル系
接着剤、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ポリビニ
ルアルコール、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン
−ビニルアルコール共重合体、エチレン−エチルアルコ
ール共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオ
ノマー、塩素化ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、ポリビニル
エーテル、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ナイロ
ン、飽和無定型ポリエステル、セルロース誘導体、ユリ
ア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ビニルウレタン、天
然ゴム、合成ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ニト
リルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−ブタ
ジエン−ビニルピリジン三元共重合体、ポリイソブチレ
ン・ブチルゴム、ポリスルフィドゴム、シリコーンRT
V、塩化ゴム、臭化ゴム、グラフトゴム、ブロック共重
合体、液状ゴム、紫外線硬化型接着剤、電子線硬化型接
着剤等が用いられる。
【0029】反射層5は、Al、Ni、Sn、Mg、F
e、Cu、K、Na、Zn、SiO2 、TiO2 等の金
属蒸着及び酸化金属蒸着、もしくはラミネート等あるい
は、顔料、染料の印刷、ラミネート等の手段により設け
られる。基材2は、ガラスあるいはプラスチックのほ
か、紙、布、金属なども用いることができる。次に、図
5および図6を参照して、上記カード1の処理を行うカ
ード処理装置10について、説明する。
【0030】図5は、カード処理装置10の内部機構の
一例の概略構成を示すものである。11はカード搬送路
であり、挿入口12から挿入されたカード1は、このカ
ード搬送路11によって装置本体20内に取込まれ搬送
されるようになっている。
【0031】装置本体20内には、カード搬送路11を
構成するための搬送ローラ対からなる複数の搬送機構1
3が配設されている。さらに、カード1の磁気記録層4
の磁気情報を読取る読取ヘッド14、カード1の磁気記
録層4の磁気情報を更新する書込ヘッド15、可逆性記
録層6の記録面積(追記可能な余白面積)を読取る反射
濃度センサー16、可逆性記録層7に利用状況を消去お
よび書込みを行うサーマルヘッド18が設けられてい
る。
【0032】このカード処理装置10の内部構造は、上
記に説明したヘッド配列順のみでなく、読取ヘッド14
が書込ヘッド15及びサーマルヘッド18の前に位置
し、かつ、反射濃度センサー16がサーマルヘッド18
の前に位置していれば、他の配列順であっても構わな
い。また、可逆性記録層7の記録面を磁気情報から読と
っても良く、その場合は反射濃度センサー16は無くて
も構わない。また、可逆性記録層7への消去用にヒート
ローラもしくはそれに変わる何等かの加熱手段を設けて
も良い。
【0033】また、上記カード処理装置11は、図6に
示すように、上記搬送機構13を駆動する搬送制御部2
3、上記読取ヘッド14によって利用状況としての使用
日、残額等の磁気データを読取る読取制御部24、上記
書込ヘッド15によって更新する利用状況としての使用
日、残額等の磁気データを書込む書込制御部25、上記
サーマルヘッド18を駆動することにより、利用状況と
しての使用日、金額等を記録したり消去するプリント制
御部26、及び全体を制御する主制御部21によって構
成されている。
【0034】この制御部21は、図示しない外部機器と
しての券売機本体あるいは電話機本体等の制御部に接続
され、その制御部に対して最終使用日、残額等の情報を
出力したり、更新内容としての使用日、残額等の利用情
報を受け入れるようになっている。
【0035】この様な構成において、動作を説明する。
例えば、今、利用者が図示しない券売機あるいは電話機
等のカード処理装置10の挿入口12にカード1を挿入
すると、カード1は搬送機構13が配設されたカード搬
送路11を搬送され、読取ヘッド14により磁気記録層
4から最終使用日、残高等の磁気情報が読取られる。こ
れにより、主制御部21はその最終使用日、残高等の磁
気情報を上記券売機あるいは電話機の本体の制御部へ出
力する。これにより、上記券売機あるいは電話機の本体
側で切符の購入あるいは通話を行う。
【0036】そして、上記券売機あるいは電話機の本体
の制御部から更新する使用日、残高等の情報が主制御部
21に供給された場合、主制御部21は書込ヘッド15
によりカード1の磁気記録層4の内容をその更新する使
用日、残高等の情報に書き替えると共に、サーマルヘッ
ド18を用いてカード1の可逆性記録層7にその使用
日、残高等の情報を追加記録する。この追加記録する際
に、その可逆性記録層7に記録されている情報が満杯で
あった場合、一番古い記録内容を消去して、その消去し
たところに上記使用日、残高等の情報を追加記録する。
【0037】上記したように、カード1の基材2上に可
逆性記録層7を設け、この可逆性記録層7に対する加熱
により透明状態から不透明状態に変化することにより、
数字、記号等を記録(表示)でき、しかも、これらの記
録(表示)された記号等を必要に応じて書き替えること
ができる。また、この可逆性記録層7の下層に反射率の
低い反射層5が設けられているため、白濁状態と透明状
態とを明確に見分けることができる。ここでいう反射率
とは、45°で入射した光に対する90°の出射光の比
率である。
【0038】これにより、使用回数の限定できない高額
な金額のカードにおいて、残額があるにもかかわらず、
印字エリアがなくなってそのカードが使用できなくなっ
たり、小さな文字で印字しなければならない等の不具合
を解消できる。
【0039】このとき、本発明のカード1にあっては、
可逆性記録層7の下に、この可逆性記録層7の熱伝導率
と同等以下の熱伝導率を持つ物質の層を設けることによ
り、この層が蓄熱層6の働きをして熱拡散を防止し、可
逆性記録層7内の温度分布を一定にして消去エネルギー
のコントロールを容易にできる。これにより、透明状態
と白濁状態の混在を防止することができ、良好な記録の
書き替えが可能となる。つぎに、実施具体例について説
明する。
【0040】PETフィルムからなる基材2上にアルミ
蒸着を施して反射層5とするとともに、エポキシ系樹脂
(熱伝導率0.03kcal/m.h.℃)を膜厚2μmで塗布
して中間層として蓄熱層6を形成する。さらに、蓄熱層
6上に、塩化ビニル、/酢酸ビニルの9:1共重合体5
に対しベヘン酸3の割合でTHFに溶解した溶液をバー
コーターを用いて膜厚9μmに塗布して可逆性記録層7
を形成し、その上層に膜厚1μmの保護層8を設けた。
アルミ蒸着層からなる反射層5の熱伝導率は278kcal
/m.h.℃であった。また、可逆性記録層7の熱伝導率
は、0.15kcal/m.h.℃であった。
【0041】このように構成された記録媒体1に、6本
/mmのサーマルヘッドを用い、2msecのパルス周期、デ
ューティー比50%で0.5mJ/dotのエネルギーを印加
したところ、保護層8上の反射濃度0.3に白濁化し、
また、同じサーマルヘッドを用い同じパルス印加条件で
0.2mJ/dotのエネルギーを印加したところ、反射濃度
は1.36との初期の透明状態に戻り、サーマルヘッド
による書込/消去の繰り返しが可能であった。
【0042】また、上記のサーマルヘッド及びパルス印
加条件で、下引層である反射層5の材質をアルミ蒸着と
磁気層とに代え、中間層である蓄熱層6の有無により実
験を行ったところ、表1の結果が得られた。
【0043】
【表1】 この表1から明らかなように、中間層である蓄熱層6を
設けることにより、反射層5の材質如何に拘らず良好な
消去状態が得られた。
【0044】このように、本発明の記録媒体は視認性に
優れている。そのため、本発明によれば、記録媒体上に
新規な情報を追加印字できるほか、その印字情報の消去
も可能であるため、OA機器の出力媒体、交通機関に於
けるストアードフェアカード等種々の用途に使用するこ
とができる。
【0045】なお、上述の一実施例ではカード1として
券売機、電話機で用いられるプリペイドカードの場合に
ついて説明したが、これに限らず、キャシュカード、パ
スポート、運転免許証、従業員証等の身分証明書、病院
等の診察カード、交通機関に於ける回数券、定期券、乗
車券、ストアードフェアカード、OA機器の出力媒体等
であっても良い。また、使用する機器も、自動販売機、
パーソナルコンピュータ、OA機器(複写機、ファック
ス、プリンター等)であっても良い。
【0046】図1に示すカード1では、反射層5、蓄熱
層6、可逆性記録層7を、磁気記録層4の上に全面にわ
たって積層されているが、これに限定するものではな
い。例えば、磁気記録層4の上の一部に積層されても良
い。また、可逆性記録層7を印刷層3の上に一部あるい
は全面に設けたり、印刷層3の上と磁気記録層4の上の
両面に設けられるようにしても良い。
【0047】さらに、基材2にポリエチレンテレフタレ
ート等の透明な物質を用いた場合、印刷層3を基材2と
磁気記録層4との間に設け、可逆性記録層7を基材2上
に直接形成することもできる。
【0048】また、カード1の可逆性記録層7にその使
用日、残高などの情報を順次追加記録する場合について
説明したが、これに限らず、最終の使用日、残高等の情
報を書き替えて更新記録するようにしても良い。その
他、本発明は要旨を変えない範囲で種々変形実施可能な
ことは勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高速かつ確実に記録の消去および記録が行え、記録媒体
上の記録内容を良好に書き替えることができるようにし
た記録媒体を提供することができるといった効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体としてのカードの一実施例に
係る断面構成を示す図。
【図2】本発明の一実施例に係るカードの表面を概略的
に示す図。
【図3】本発明の一実施例に係るカードの裏面を概略的
に示す図。
【図4】カードの温度変化に対する透明状態と白濁状態
の変化を説明するための図。
【図5】カード処理装置の内部機構の概略構成を示す
図。
【図6】カード処理装置の電気回路の構成を概略的に示
すブロック図。
【符号の説明】
1…カード、1a…印刷面、1b…記録面、2…基材、
3…印刷層、4…磁気記録層、5…反射層、6…蓄熱
層、7…可逆性記録層(表示可変層)、8…保護層、9
a…カード情報、9b…利用情報、10…カード処理装
置、11…カード搬送路、12…挿入口、13…搬送機
構、14…読取ヘッド、15…書込ヘッド、16…反射
濃度センサー、18…サーマルヘッド、20…装置本
体、21…主制御部、23…搬送制御部、24…読取制
御部、25…書込制御部、26…プリント制御部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 加熱により白濁状態と透明状態を可逆的
    に繰り返すことにより可視像の記録、消去を繰り返して
    行うことが可能な可逆性記録層と、この可逆性記録層の
    層表面に設けられ可逆性記録層の熱伝導率と同等以下の
    熱伝導率である蓄熱層と、を備えたことを特徴とする記
    録媒体。
JP3151943A 1991-06-24 1991-06-24 記録媒体 Pending JPH052667A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07140073A (ja) * 1993-11-16 1995-06-02 Tomoegawa Paper Co Ltd 情報記録媒体の透明度検知方法
JPH07140072A (ja) * 1993-11-16 1995-06-02 Tomoegawa Paper Co Ltd 情報記録媒体の透明度検知方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07140073A (ja) * 1993-11-16 1995-06-02 Tomoegawa Paper Co Ltd 情報記録媒体の透明度検知方法
JPH07140072A (ja) * 1993-11-16 1995-06-02 Tomoegawa Paper Co Ltd 情報記録媒体の透明度検知方法

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