JPH05265959A - メッセージ出力制御機能 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オンラインコンピュータシステムにおいて、
障害により業務処理の実行が停止した時に、その時点で
回線に対して送信が完了していないメッセージが亡失す
ることなしに、再立上げ時に再送されることを目的とす
る。 【構成】 オンラインシステムの業務処理４は、送信完
了待ちファイル５を持ち、業務メッセージを送信メッセ
ージ制御処理３に渡した時、同時にそのメッセージを送
信完了待ちファイルに登録する。登録された送信完了待
ちメッセージは送受信データ制御１からの送信完了通知
により廃棄される。システムに障害が発生し再立ち上げ
が行われた場合は、システム制御６からリカバリ再送要
求が発行され、業務処理は送信完了待ちファイル中の障
害発生時中断した送信未完了メッセージの再送を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はオンラインソフトウェア
が多重化されたコンピュータシステムにおいて、ハード
ウェアあるいはソフトウェアの障害により、マスタ系か
らスタンバイ系のソフトウェアに業務処理が切り替わる
場合のメッセージ出力制御方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のオンラインソフトウェアにおいて
は、マスタ系のシステムでハードウェアあるいはソフト
ウェアの障害が発生し、スレーブ系へ処理が切り替わっ
た時、業務処理およびメッセージ出力制御処理は、その
時点で新たに受け取ったメッセージから処理を再開する
方式であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来のオンラ
インソフトウェアにおける業務処理およびメッセージ出
力制御処理では、マスタ系からスレーブのスタンバイ系
へ処理が切り替わった場合、切り替わった時点で処理の
途中であったメッセージに関しては、マスタ系からスタ
ンバイ系への引き継ぎが行われず結果として出力メッセ
ージが亡失するという問題がある。

【０００４】本発明は上述の問題点に鑑みて、システム
障害により処理がスタンバイ系に切り替わった場合に、
送信が完了していないメッセージを亡失しないで再送出
が可能なメッセージ出力制御機能を提供することを目的
とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のメッセージ出力
制御機能は、コンピュータシステムのオンラインメッセ
ージ出力制御機能において、送信完了待ち‘回線出力要
求’を登録する登録手段と、システム障害時にシステム
から‘リカバリ再送要求’を受けて、‘回線出力要求’
を読出し送信データ制御手段に対して出力要求を行い、
送信完了後に‘回線出力要求’を登録手段から削除して
システムにリカバリの完了を報告する業務処理手段と、
業務処理手段から‘回線出力要求’を受け取り送信完了
待ち状態として、送受信データ制御手段に回線出力を要
求し、送信完了後に送信待ちとした‘回線出力要求’を
削除する送信データ制御手段と、送信データ制御手段か
らの‘回線出力要求’を回線出力したのち、受信データ
制御手段に対して送信完了を通知する送受信データ制御
手段と、送受信データ制御手段から送信完了通知を受け
て、業務処理手段および送信データ制御手段に送信完了
を通知する受信データ制御手段を有している。

【０００６】

【作用】上記の構成によれば、業務処理手段から送信デ
ータ制御手段に回線出力要求を行う時に、その回線出力
要求を送信完了待ちとして登録手段に登録しておき。

【０００７】システムの障害時にシステムより‘リカバ
リ再送要求’を受けると、業務処理手段は、登録手段か
ら先の‘回線出力要求’を読出し、送信データ制御手段
に出力要求を行い、送信データ制御手段は受け取った
‘回線出力要求’を送受信データ制御手段に渡すととも
に‘回線出力要求’を送信完了待ちの状態にする。

【０００８】送受信データ制御手段は、‘回線出力要
求’を回線に対して送信し、送信の完了を確認して送信
完了通知を受信データ制御手段へ通知する、受信データ
制御手段は、業務処理手段と送信データ制御手段双方に
送信完了を通知する。完了通知を受けた送信データ制御
手段は送信完了待ち状態とした‘回線出力要求’を削除
し、通知を受けた業務処理手段は、登録手段の‘回線出
力要求’を削除したのちシステムに対してリカバリの完
了を報告して、通常のオンライン業務を再開するので、
システム障害時に中断して送信が完了していないメッセ
ージを亡失しないで再送出処理することができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。

【００１０】図１は、本発明の一実施例によるオンライ
ンソフトウェアのメッセージ出力制御機能の構成図であ
る。図１におけるこのオンラインソフトウェアは基本的
に以下の要素から構成される。

【００１１】回線送受信データ制御機能１は、通信プロ
トコル上の制御を行い、業務メッセージを通信データに
変換し、また通信データから業務メッセージを構成した
りする機能を持つ。

【００１２】受信メッセージ制御機能２は、回線から受
信した業務メッセージのバッファリングを行い、業務メ
ッセージを受信回線情報と共に、業務処理機能へ引き渡
す。

【００１３】送信メッセージ制御機能３は、業務処理機
能が出力要求を行った業務メッセージを受け取り、実際
の送信回線を決定し、送信通番等の管理を行う。

【００１４】業務処理機能は、受信メッセージ制御から
受け取った業務メッセージの解析を行い、メッセージ種
別毎に定められた、ファイル更新、端末出力、回線出
力、業務状態変更等を行う。

【００１５】送信完了待ちファイル５は、業務処理４で
作成する回線出力メッセージの格納用であり、システム
制御６は、オンラインシステムを制御し、業務処理４に
対してリカバリ処理を指示する。

【００１６】つぎに動作について説明する。

【００１７】図２は、図１に示すメッセージ出力制御機
能の回線出力メッセージの流れを示す図である。図２を
参照すると、業務処理４は回線出力メッセージを作成
し、送信完了待ちファイル５に登録する（処理１）。業
務処理４は送信メッセージ制御処理３に対して回線出力
要求を行う（処理２）。送信メッセージ制御処理３は当
該回線出力要求を‘送信完了待ち’の状態にする（処理
３）。送信メッセージ制御処理３は送受信データ制御処
理１に対して回線出力要求を行う（処理４）。

【００１８】図３は、図１に示すメッセージ出力制御機
能における送信完了通知の処理の流れを示す図である。

【００１９】続いて、図３を参照すると、送受信データ
制御処理１は送信完了通知（処理６）を受信メッセージ
制御処理２に渡す（処理７）。受信メッセージ制御処理
２は送信完了通知を業務処理４と送信メッセージ制御処
理３に渡す（処理８）。業務処理４は送信完了待ちファ
イル５に登録された回線出力メッセージを廃棄する（処
理９）。送信メッセージ制御処理３は当該回線出力要求
を廃棄する（処理９）。

【００２０】図４は、図１に示すメッセージ出力制御機
能における障害リカバリ処理の流れを示す図である。図
４には、ハードウェアあるいはソフトウェアの障害が発
生し、オンラインシステムの業務が停止し、再び業務を
開始する際の処理の流れを示す。まず業務処理４はシス
テム制御処理６から‘リカバリ再送要求’を受ける（処
理１０）。業務処理４は送信完了待ちファイル５に登録
されている送信完了待ちの回線出力要求を読み込み（処
理１１）、送信メッセージ制御処理３に回線送信要求を
する（処理１２）。送信メッセージ制御処理３は‘送信
完了待ち’処理をして、送受信データ制御処理１に回線
出力要求を渡し（処理１３）、回線に対して送信が完了
したなら、送受信データ制御処理１は受信メッセージ制
御処理２に送信完了通知を発行する（処理１４）。受信
メッセージ制御処理２は業務処理４および送信メッセー
ジ制御処理３に送信完了通知を渡す（処理１５）。業務
処理４は‘送信完了待ち’になっている回線出力要求を
送信完了待ちファイル５上から削除する。送信メッセー
ジ制御処理３は‘送信完了待ち’になっている回線出力
要求を削除する。業務処理４は送信完了待ちファイル５
上の全ての回線出力要求が処理されたならば（送信が完
了したならば）、システム制御処理６に対してリカバリ
の完了を通知する（処理１６）。これによりシステム制
御処理６はリカバリの動作が完了したと認識し、通常の
オンライン業務処理の再開を行う。

【００２１】

【発明の効果】以上、説明したように、本発明において
はハードウェアあるいはソフトウェアの障害により、業
務処理が中断し回線に対して出力が完了していないメッ
セージが存在する場合、リカバリモードで業務処理を再
開すれば、回線出力未完のメッセージを亡失することな
しに処理することができ、オンラインシステムの信頼性
の向上を図ることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例によるオンラインソフトウェ
アのメッセージ出力制御機能の構成図である。

【図２】図１に示すメッセージ出力制御機能の回線出力
メッセージの流れを示す図である。

【図３】図１に示すメッセージ出力制御機能の送信完了
通知の流れを示す図である。

【図４】図１に示すメッセージ出力制御機能の障害リカ
バリ処理の流れを示す図である。

【符号の説明】

１ 送受信データ制御 ２ 受信メッセージ制御 ３ 送信メッセージ制御 ４ 業務処理 ５ 送信完了待ちファイル ６ システム制御

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンピュータシステムのオンラインメッ
   セージ出力制御機能において、 送信完了待ち‘回線出力要求’を登録する登録手段と、
   システム障害時にシステムから‘リカバリ再送要求’を
   受けて、前記‘回線出力要求’を読出して送信データ制
   御手段に対し出力要求を行い、送信完了後に前記‘回線
   出力要求’を登録手段から削除してシステムにリカバリ
   の完了を報告する業務処理手段と、該業務処理手段から
   前記‘回線出力要求’を受け取り送信完了待ち状態とし
   て、送受信データ制御手段に回線出力を要求し、送信完
   了後に前記送信完了待ちとした‘回線出力要求’を削除
   する送信データ制御手段と、該送信データ制御手段から
   の‘回線出力要求’を回線出力したのち、受信データ制
   御手段に対して送信完了を通知する送受信データ制御手
   段と、該送受信データ制御手段から送信完了通知を受け
   て前記業務処理手段および送信データ制御手段に送信完
   了を通知する受信データ制御手段を有することを特徴と
   するメッセージ出力制御機能。