JPH05264805A - コーティング組成物及びこれを用いたプラスチックレンズ - Google Patents

コーティング組成物及びこれを用いたプラスチックレンズ

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JPH05264805A
JPH05264805A JP4110610A JP11061092A JPH05264805A JP H05264805 A JPH05264805 A JP H05264805A JP 4110610 A JP4110610 A JP 4110610A JP 11061092 A JP11061092 A JP 11061092A JP H05264805 A JPH05264805 A JP H05264805A
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oxide
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coating
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Shusuke Takushima
秀典 宅島
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐候性、耐擦傷性などに優れたハードコート
膜を形成しうるコーティング組成物及びプラスチックレ
ンズを提供すること。 【構成】 (A)五酸化アンチモン、酸化チタン及び酸
化ジルコニウムのうちの1種以上の金属酸化物と酸化ス
ズとからなる複合酸化物の微粒子のコロイド状分散体及
び(B)γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメ
トキシシラン及びこれらの加水分解物のうちの1種以上
を含むことを特徴とするコーティング組成物並びに該組
成物をレンズ基材上に塗布してなるハードコート膜を有
するプラスチックレンズである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高屈折率のハードコー
ト膜の形成に好適なコーティング組成物及びこれを用い
てハードコート膜を形成したプラスチックレンズに関す
る。
【0002】
【従来技術及びその問題点】プラスチックレンズには、
その表面硬度、耐摩耗性などを向上させるため、レンズ
基板の表面に各種のハードコート膜が形成されている。
一般に、高屈折率のプラスチックレンズに形成される屈
折率1.54〜1.70のハードコート膜には、五酸化
アンチモンゾルを含むハードコート組成物が用いられて
いる。しかしながら、ハードコート膜を高屈折率とする
ために、五酸化アンチモンゾルの配合割合を増加させる
と、耐候性、耐擦傷性などの性能に悪影響を及ぼし、レ
ンズとしての信頼性に欠けるという問題点がある。
【0003】
【発明の目的】本発明は、耐候性、耐擦傷性などに優れ
たハードコート膜を形成しうるコーティング組成物及び
プラスチックレンズを提供することを目的とする。
【0004】
【発明の構成】本発明は、特定の複合酸化物ゾルと有機
珪素化合物との組み合わせによって上記課題を達成した
ものである。
【0005】すなわち、本発明は、(A)五酸化アンチ
モン、酸化チタン及び酸化ジルコニウムのうちから選ば
れる1種類以上の金属酸化物と酸化スズとからなる複合
酸化物の微粒子のコロイド状分散体及び(B)一般式
【化1】 〔式中、R及びRは炭素数1〜6の有機基を表し、
Xは加水分解可能な基を表し、aは0又は1である〕で
表される有機珪素化合物及びその加水分解物のうちの1
種以上を主成分とすることを特徴とするコーティング組
成物並びに該組成物をプラスチック基板上に塗布し、硬
化してなるハードコート膜を有するプラスチックレンズ
を提供するものである。
【0006】本発明のコーティング組成物は、前記のよ
うに(A)成分として五酸化アンチモン、酸化チタン及
び酸化ジルコニウムのうちから選ばれる1種類以上の金
属酸化物と酸化スズとからなる複合酸化物の微粒子のコ
ロイド状分散体を含む。この複合酸化物において、酸化
スズと他の酸化物との混合割合は、一般に、溶媒への分
散性、耐候性、密着性などを考慮して決定される。一般
に、酸化スズが増加すると、溶媒への分散性やコーティ
ング液の安定性が悪化する傾向にあり、他の酸化物が増
加すると、酎水性及び密着性が劣化する傾向がある。こ
れらの混合割合は、混合する有機珪素化合物によっても
変動し、例えば、後記の実施例に使用した有機珪素化合
物に対しては、酸化スズと他の酸化物との重量比で2:
1であるのが好ましい。一般には、酸化スズと他の酸化
物とを重量比で1:1〜3:1の割合で含むものであっ
てよい。
【0007】また、複合酸化物の微粒子は1〜100μ
mの平均粒子径を有するものが好ましい。平均粒子径が
1μm未満であると、耐候性やコーティング液のポット
ライフに悪影響を及ぼす。また、100μmを越える
と、溶媒への分散性や塗膜にしたときの透明性が悪くな
る。
【0008】本発明に用いる複合酸化物の微粒子のコロ
イド状分散体とは、分散媒として水及び/又は有機溶剤
を用いて当該微粒子をコロイド状に分散させたものであ
る。有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール
等のアルコールが好ましい。また、複合酸化物微粒子の
分散性を向上させる目的で、各種の界面活性剤や適当な
アルカリ、特に有機アミンあるいは酸、特に有機酸を添
加するのが好ましい。有機酸のうち、特にカルボン酸を
添加するのが好ましい。アミンや酸の選択は、使用する
有機珪素化合物との相溶性によって決められる。
【0009】本発明のコーティング組成物に(B)成分
として用いられる有機珪素化合物は、前記一般式(I)
で表される化合物あるいはその加水分解物であれば、各
種のものであってよい。前記一般式(I)において、R
及びRは炭素数1〜6の有機基を表す。ここで、有
機基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、フ
ェニル基などが挙げられ、これらの基はエポキシ基、グ
リシドキシ基、アミノ基、アミド基、メルカプト基、メ
タクリロイルオキシ基、シアノ基などの置換基を有して
いてもよい。また、Xで示される加水分解可能な基とし
ては、ハロゲン、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ
基、アシルオキシ基などが挙げられる。本発明において
は、一般式(I)の化合物又はその加水分解物を1種又
は2種以上用いることができる
【0010】(B)成分としては、さらに具体的には、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン又はこれらの混合物あるいはこれらの加水分解物が
好適である。さらに、必要に応じて、前記一般式(I)
で表される有機珪素化合物以外の有機珪素化合物を含ん
でいてもよい。
【0011】本発明のコーティング組成物は、上記
(A)及び(B)成分の他に、ハードコート組成物に一
般に使用される添加物、例えば、硬化剤、界面活性剤、
紫外線吸収剤、染料、さらには硬度向上などの目的でエ
ポキシ樹脂、アクリル系樹脂等の有機高分子化合物など
を所望の性質を損なわない範囲で含んでいてもよい。
【0012】硬化剤としては、トリエチルアミン、n−
ブチルアミン等の有機アミン、グリシン等のアミノ酸、
アルミニウムアセチルアセトネート、インジウムアセチ
ルアセトネート、クロムアセチルアセトネート、チタニ
ウムアセチルアセトネート、コバルトアセチルアセトネ
ート等の金属アセチルアセトネート、酢酸ナトリウム、
ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、オクチル酸亜
鉛、オクチル酸錫等の有機酸金属塩、塩化第二錫、塩化
アルミニウム、塩化第二鉄、塩化チタン、塩化亜鉛、塩
化アンチモン等のルイス酸、過酸化水素などの過酸化物
などが挙げられる。これらのうち、特に、アルミニウム
アセチルアセトネートが好ましい。
【0013】本発明のコーティング組成物において、上
記複合酸化物のコロイド分散体と有機珪素化合物との配
合割合は、有機珪素化合物1に対して複合酸化物のコロ
イド分散体(30重量%メタノール分散液として)を1
〜4(重量比で)、好ましくは1.5〜2.3の割合で
配合する。コロイド分散体の割合が1未満であると、充
分な硬度が得られず、また、屈折率が高くならず、耐候
性及び耐擦傷性が改善されず、4を超えると、コーティ
ング膜が白化してしまったり、膜にクラックが入ったり
する。
【0014】また、本発明の高屈折率コーティング組成
物を塗布した場合に形成されるハードコート膜中に、上
記の有機珪素化合物が21〜46重量%、好ましくは3
0〜38重量%存在し、複合酸化物が23〜42重量
%、好ましくは29〜35重量%存在するようにする。
有機珪素化合物があまり多くなると、屈折率が低くな
り、耐擦傷性が低下し、染色褪色性が悪くなる。他方、
複合酸化物が多くなると、膜が白化し、膜にクラックが
入る。
【0015】本発明のコーティング組成物を塗布する際
には作業性や被膜の厚さの調節などの点から各種の溶剤
により希釈して用いるのが好ましい。この希釈溶剤とし
ては、例えば水、アルコール、エステル、エーテル、セ
ロソルブ類、ハロゲン化炭化水素、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、芳香族炭化水素、脂肪族炭
化水素、ケトン化合物などが挙げられ、必要に応じてこ
れらの混合溶剤を用いることもできる。これらのうち、
使用する金属酸化物の分散性を考慮して、水、アルコー
ル類、ジメチルホルムアミド、エチレングリコール類、
セロソルブ類などが好ましい。
【0016】レンズ基板にコーティング組成物を塗布す
る方法としては、特に制限はなく、刷毛塗り、浸漬、ロ
ール塗布、スプレー塗布、スピン塗布、流し塗布など、
各種の方法を適用することができる。
【0017】本発明による高屈折率コーティング組成物
は、一般に、n=1.60〜1.70の屈折率を示すハ
ードコート膜を形成するのに好適であり、高屈折率のプ
ラスチックレンズ、例えばウレタン樹脂製レンズに適用
するのに好適である。ウレタン樹脂としては、イソシア
ネート化合物とヒドロキシ化合物及び/又はメルカプト
化合物との反応により製造される各種のウレタン樹脂で
あってよいが、例えば特開昭63−130614号公報
に記載されているようなポリチオールとポリイソシアネ
ートとの反応によって得られる樹脂が挙げられる。
【0018】本発明のコーティング組成物を塗布する場
合、レンズ基板上に1〜10μm、好ましくは1.5〜
5μmの膜厚となるように塗布する。
【0019】こうして本発明のコーティング組成物を用
いてハードコート膜を設けたレンズは、好適に染色さ
れ、その後このレンズに真空蒸着法あるいは有機系組成
物のコーティング法により反射防止膜を施すことがで
き、その際褪色又は黄変などの変色が少ない。
【0020】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれによって制限されるもので
はない。
【0021】実施例1 1)コーティング液の調製 (a)加水分解物(A)の調製 回転子を備えた反応器中にγ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン210.0重量部を仕込み、マグネチ
ックスターラーで攪拌しながら0.01規定塩酸水溶液
70.5重量部を徐々に滴下し、滴下終了後、一昼夜攪
拌してγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの
加水分解物を得た。これを加水分解物(A)と称する。
【0022】(b)加水分解物(B)の調製 回転子を備えた反応器中にγ−グリシドキシプロピルメ
チルジメトキシシラン180.0重量部を仕込み、マグ
ネチックスターラーで攪拌しながら0.01規定塩酸水
溶液40.5重量部を徐々に滴下し、滴下終了後、一昼
夜攪拌してγ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシ
シランの加水分解物を得た。これを加水分解物(B)と
称する。
【0023】(c)コーティング組成物の調製 メタノール13.6重量部にアルミニウムアセチルアセ
トネート1.0重量部を溶解させ、酸化スズと五酸化ア
ンチモンとの2:1(重量比)の複合酸化物(固形分3
0.0重量%、メタノール分散)432.5重量部及び
シリコーン系界面活性剤1.1重量部を混合し、さらに
加水分解物(A)81.6重量部及び加水分解物(B)
61.4重量部を添加混合し、コーティング組成物を得
た。
【0024】2)コーティング及び硬化 屈折率1.60のウレタン樹脂製レンズ基板を上記1)
(c)で得られたコーティング組成物中に浸漬し、引き
上げ速度180mm/分の条件で塗布し、次いで90℃
で10分間予備硬化を行った後、120℃で2時間加熱
して高屈折率ハードコート膜を形成した。このハードコ
ート膜の屈折率は、1.605、膜厚は1.8μmであ
った。
【0025】得られたハードコート膜の外観、耐擦傷
性、密着性及び耐候性を下記の方法により評価し、結果
を表1に示す。 外観 肉眼検査で塗膜の透明度、塗布むらの有無などを観察す
る。
【0026】耐擦傷性 #0000のスチールウールでハードコート膜の塗膜表
面を摩擦し、傷の状態を調べ、下記の基準で評価する。 A:塗膜表面に傷がほとんど付かない。 B:塗膜表面に少し傷が付く。 C:塗膜表面に深く傷が付く。
【0027】密着性 塗膜表面にナイフ等で縦横1mm間隔で各11本の平行
な線を入れ、100個のマス目を入れる。その上にセロ
ファン粘着テープを強くはりつけ、90度方向に急速に
剥離して100個のマス目中の残ったマス目の個数を調
べ、下記の基準で評価する(剥離回数3回)。 良好:95/100以上 不良:94/100以下
【0028】耐候性 サンシャインウェザーメーター(スガ試験機株式会社
製)に300時間曝露した後の表面の状態を評価する。
【0029】実施例2 1)コーティング液の調製 メタノール6.8重量部、イソプロピルアルコール7.
2重量部及びエチルセロソルブ5.5重量部にアルミニ
ウムアセチルアセトネート1.2重量部を溶解させ、酸
化スズ/酸化チタン/五酸化アンチモン(重量比で1
8.6:4.7:4.7)複合ゾル(固形分30重量
%、メタノール分散)440.0重量部及びシリコーン
系界面活性剤1.2重量部を混合し、さらに実施例1で
調製した加水分解物(A)82.0重量部及び加水分解
物(B)60.0重量部を添加混合し、コーティング組
成物を得た。
【0030】2)コーティング及び硬化 屈折率1.60のウレタン樹脂製レンズ基板を上記1)
で得られたコーティング組成物中に浸漬し、引き上げ速
度180mm/分の条件で塗布し、次いで90℃で10
分間予備硬化を行った後、120℃で2時間加熱して屈
折率1.630、膜厚1.8μmのハードコート膜を形
成した。得られたハードコート膜の性能を評価し、結果
を表1に示す。
【0031】実施例3 実施例2において、酸化スズ/酸化チタン/五酸化アン
チモン複合ゾルを、酸化スズ/酸化ジルコニウム/五酸
化アンチモン(重量比で18.6:4.7:4.7)複
合ゾル(固形分30.2重量%、メタノール分散)43
9.5重量部に代えた以外は、実施例2と同様に操作し
て屈折率1.625、膜厚1.8μmのハードコート膜
を形成した。得られたハードコート膜の性能を評価し、
結果を表1に示す。
【0032】実施例4 1)コーティング液の調製 メタノール7.7重量部、イソブチルアルコール8.3
重量部及び蒸留水1.4重量部にインジウム(III)
アセチルアセトネート0.8重量部を溶解させ、酸化ス
ズ/酸化チタン/五酸化アンチモン(重量比で18.
6:4.7:4.7)複合ゾル(固形分30.1重量
%、メタノール分散)430.0重量部及びシリコーン
系界面活性剤0.9重量部を混合し、さらに実施例1で
調製した加水分解物(A)80.0重量部及び加水分解
物(B)58.0重量部を添加混合し、コーティング組
成物を得た。
【0033】2)コーティング及び硬化 屈折率1.60のウレタン樹脂製レンズ基板を上記1)
で得られたコーティング組成物中に浸漬し、引き上げ速
度180mm/分の条件で塗布し、次いで90℃で10
分間予備硬化を行った後、130℃で2時間加熱して屈
折率1.629、膜厚1.85μmのハードコート膜を
形成した。得られたハードコート膜の性能を評価し、結
果を表1に示す。
【0034】実施例5 1)コーティング液の調製 実施例4において、酸化スズ/酸化チタン/五酸化アン
チモン複合ゾルの代わりに、酸化スズ/酸化ジルコニウ
ム/五酸化アンチモン(重量比で18.6:4.7:
4.7)複合ゾル(固形分30.2重量%、メタノール
分散)430.0重量部を用いた以外は、実施例4と同
様に操作してコーティング組成物を得た。
【0035】2)コーティング及び硬化 屈折率1.60のウレタン樹脂製レンズ基板を上記1)
で得られたコーティング組成物中に浸漬し、引き上げ速
度200mm/分の条件で塗布し、次いで90℃で10
分間予備硬化を行った後、130℃で2時間加熱して屈
折率1.624、膜厚1.85μmのハードコート膜を
形成した。得られたハードコート膜の性能を評価し、結
果を表1に示す。
【0036】比較例1 実施例1において、酸化スズ/五酸化アンチモン複合ゾ
ルの代わりに五酸化アンチモンゾル(固形分30.0重
量%、メタノール分散)432.5重量部を用いた以外
は、実施例1と同様に操作して屈折率1.587、膜厚
1.8μmのハードコート膜を形成した。得られたハー
ドコート膜の性能を評価し、結果を表1に示す。
【0037】比較例2 実施例2において、酸化スズ/酸化チタン/五酸化アン
チモン複合ゾルの代わりに五酸化アンチモンゾル(固形
分30.0重量%、メタノール分散)440.0重量部
を用いた以外は、実施例1と同様に操作して屈折率1.
588、膜厚1.79μmのハードコート膜を形成し
た。得られたハードコート膜の性能を評価し、結果を表
1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明のコーティング組成物を用いれ
ば、外観、表面硬度、密着性、耐候性、耐擦傷性などの
諸性能に優れたハードコート膜を形成することができ、
特に耐擦傷性及び耐候性に顕著な改善が達成され、信頼
性の高い優れたプラスチックレンズが得られる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)五酸化アンチモン、酸化チタン及
    び酸化ジルコニウムのうちから選ばれる1種類以上の金
    属酸化物と酸化スズとからなる複合酸化物の微粒子のコ
    ロイド状分散体及び(B)一般式 【化1】 〔式中、R及びRは炭素数1〜6の有機基を表し、
    Xは加水分解可能な基を表し、aは0又は1である〕で
    表される有機珪素化合物及びその加水分解物のうちの1
    種以上を主成分とすることを特徴とするコーティング組
    成物。
  2. 【請求項2】 複合酸化物中の酸化スズと他の酸化物と
    の割合が重量比で2:1であるである請求項1記載のコ
    ーティング組成物。
  3. 【請求項3】 微粒子が1〜100μmの平均粒子径を
    有するものである請求項1又は2記載のコーティング組
    成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分の分散媒が水及び/又は有機
    溶剤である請求項1記載のコーティング組成物。
  5. 【請求項5】 (A)成分の分散媒が水及び/又はアル
    コールである請求項1記載のコーティング組成物。
  6. 【請求項6】 (B)成分がγ−グリシドキシプロピル
    トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチル
    ジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキ
    シル)エチルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシ
    プロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロ
    ピルメチルジメトキシシラン及びこれらの加水分解物の
    うちの1種以上である請求項1記載のコーティング組成
    物。
  7. 【請求項7】 (B)成分の有機珪素化合物1に対して
    複合酸化物のコロイド分散体(30重量%メタノール分
    散液として)を1〜4の割合(重量比)で含む請求項1
    記載のコーティング組成物。
  8. 【請求項8】 プラスチック基材上に請求項1記載のコ
    ーティング組成物を塗布し、硬化させてなるハードコー
    ト膜を有するプラスチックレンズ。
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