JPH0526370B2 - - Google Patents

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JPH0526370B2
JPH0526370B2 JP57109913A JP10991382A JPH0526370B2 JP H0526370 B2 JPH0526370 B2 JP H0526370B2 JP 57109913 A JP57109913 A JP 57109913A JP 10991382 A JP10991382 A JP 10991382A JP H0526370 B2 JPH0526370 B2 JP H0526370B2
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cmos inverter
voltage
cmos
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input terminal
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Koichi Fujita
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の技術分野 本発明は相補型金属酸化膜半導体(CMOS)
集積回路の入力段を構成する帰還型ラツチ付入力
回路に関する。
(2) 発明の背景 CMOS集積回路は消費電力が少ないことを第
1の特長としており、CMOS集積回路における
消費電力の低下への要求は極めて高い。ところ
が、通常のCMOSインバータをCMOS集積回路
の入力段に使用した場合、入力端子の電圧によつ
てこのCMOSインバータに定常的な電流が流れ
ることがあることはよく知られている。これを第
1図および第2図によつて説明する。
第1図は周知のCMOSインバータを示す回路
図、第2図は第1図のCMOSインバータの入力
電圧と消費電流の特性を示すグラフである。また
第2図における曲線,は、それぞれNチヤネ
ルおよびPチヤネルのMOSトランジスタの動作
特性を示しており、電圧V1、V2はそれぞれNチ
ヤネルおよびPチヤネルMOSトランジスタの闘
値電圧に対応し、CMOSインバータの出力電圧
が変化し始めるときの入力電圧を示している。第
1図において、入力端子が電源電圧VCCにほぼ
等しい(より正確にはV2〜VCC間の)ハイレベル
(H)のときはPチヤネルMOSトランジスタ(以下、
P−MOSと称する)Q1はオフ、NチヤネルMOS
トランジスタ(以下、N−MOSと称する)Q2
オンであり、逆に、入力端子が接地電圧VSS
ほぼ等しい(より正確にはVSS〜V1間の)ローレ
ベル(L)のときはP−MOS Q1はオン、N−MOS
Q2はオフである。いずれの場合にも2つのトラ
ンジスタの一方がオフとなつているため、第2図
からわかるように入力電圧V〓NがVSSのLレベル
およびVCCのHレベルのいずれの場合にもCMOS
インバータIVを流れる定常電流は零である。
とろこで、一般にマイクロコンピユータ等に含
まれるCMOSメモリ等のCMOS集積回路の入力
端子は通常、スリーステートになるバスに接続さ
れる。この場合、複数の論理回路が双方向性の入
出力端子を介してバスに接続される。入出力端子
はHレベル、Lレベルおよびハイインピーダンス
の3つの状態をとり得る。バスに接続されたすべ
ての論理回路の入出力端子がハイインピーダンス
の状態において、このバスに入力端子が接続さ
れている第1図のCMOSインバータIVをそのま
まCMOS集積回路の入力段として使用する場合
を考えると、MOSトランジスタのゲートは極め
てハイインピーダンスであるから、入力端子に
CMOS集積回路駆動用の外部回路を接続しない
限り、入力端子はハイインピーダンス状態にな
つている。このため入力端子における論理レベ
ルは、静電気などの外来の電荷によつて大きく変
動し、LであるかHであるかが定まらないことが
多い。もし、入力電圧がV1〜V2間の中間電圧状
態にあると、第2図に斜線で示したように
CMOSインバータIVを定常電流が流れる。
例えば入力端子の電位レベルがVMであるとIM
の定常電流が流れる。CMOSインバータIVが
CMOS集積回路の入力段インバータである場合
は、入力段CMOSインバータIVのみならず、
CMOS集積回路を構成する後段の全インバータ
にも定常電流が流れる。このようにしてCMOS
集積回路の特徴である低消費電力の特性が損われ
てしまうことがあるが、その他にも、入力の論理
レベルが変動することからCMOS集積回路の誤
動作の原因となることがあるので、CMOS集積
回路の入力段CMOSインバータの入力端子を中
間電圧状態にしないことは非常に重要なことであ
る。
(3) 従来技術と問題点 従来、CMOS集積回路の入力端子がオープン
端子となつているときに、中間電圧状態を避ける
目的で入力端子をHレベルまたはLレベルに固定
するためのプルアツプ抵抗またはプルダウン抵抗
を入力端子に接続していた。
第3図は入力端子にプルアツプ抵抗を接続した
従来のCMOS集積回路を示す回路図である。同
図において、CMOS集積回路1は第1図と同一
の入力段CMOSインバータIVと、その出力に接
続された内部CMOS集積回路2と、CMOSイン
バータIVの入力に接続されたプルアツプ用P−
MOS Quとを備えている。P−MOS Quのソー
スはP−MOS Q1およびN−MOS Q2のゲート
に共通に接続されており、ゲートは設置されてお
り、ドレインには電源電圧VCCが印加される。従
つてP−MOS Quは常にオンとなつている。P
−MOS Quの抵抗は入力端子に接続される外
部回路の出力トランジスタの抵抗より少なくとも
一桁だけ大であり、例えば100kΩ程度を持つ。
入力端子にCMOS集積回路1の外部回路を
接続しないで、入力端子をオープン端子にした状
態では、プルアツプ用P−MOS Quがオンにな
つているため入力端子の電位はVCCに近いHレ
ベルに固定される。従つて、入力端子がオープ
ン状態でもCMOSインバータIVには電流は流れ
ず、消費電力は零となり且つ誤動作は防止され
る。
しかしながら、第3図の従来回路には次の問題
がある。すなわち、CMOS集積回路1の内部の
状態を論理的に静止させたまま動作を止める、い
わゆるスタンバイモードのとき、スタンバイモー
ドの実行は通常は入力端子をローレベルにするこ
とにより行われるので入力端子は接地される
が、入力端子が接地されてLレベルになると電源
から常にオンになつているプルアツプ用P−
MOS Quおよび入力端子を通つて電流が流れる。
このためスタンバイモードの期間中に無視するこ
とのできない程度の電力が消費される。スタンバ
イモード時にCMOS集積回路内部を流れる電流
は高々1μAであることが要求されるが、例えばプ
ルアツプ用P−MOS Quの抵抗が100kΩで電源
電圧が5Vの場合、スタンバイモード時にP−
MOS Quを流れる電流は50μAにもなる。スタン
バイモード用電源は通常、小型乾電池などのバツ
テリで実現されるが、上記大電流の故にバツテリ
の寿命は短縮され、ひいてはスタンバイモードの
可能期間は短かいという問題がある。
スタンバイモード時における消費電力を少なく
するためには、プルアツプ用P−MOS Quを
CMOS集積回路の外部で入力端子に外付部品
として接続すればよいが、この場合は、外付部品
の増加による装置のコスト上昇とか、外付回路の
実装密度が低下するという問題がある。
(4) 発明の目的 従つて本発明の主たる目的はCMOS集積回路
のスタンバイモード時における消費電力を外付部
品の付加をすることなく低下せしめることにあ
る。
(5) 発明の構成 上記の目的を達成するための本発明の要旨は、
CMOS集積回路の入力端子に接続され、該
CMOS集積回路の入力段を構成する入力段
CMOSインバータ、および該入力段CMOSイン
バータに並列に接続され、該入力段CMOSイン
バータの出力を入力端に帰還する帰還用CMOS
インバータを具備し、該帰還用CMOSインバー
タは、NチヤネルMOSトランジスタとPチヤネ
ルMOSトランジスタとが電源線間に直列に接続
されてなり、該NチヤネルMOSトランジスタの
オン抵抗と該PチヤネルMOSトランジスタのオ
ン抵抗のいずれか一方が他方に対して小さいこと
を特徴とする帰還型ラツチ付入力回路にある。
(6) 発明の実施例 以下、本発明の実施例を第4図によつて説明す
る。
第4図は本発明の一実施例によるCMOS集積
回路を示す回路図である。同図において、第3図
の回路と同一部分には同一の参照番号を附してあ
る。第3図の従来例と異なるところは、第3図の
プルアツプ用P−MOS Quに替えて、第4図の
実施例では入力段CMOSインバータIVに並列に
接続されたCMOSインバータ3が設けられてい
ることである。CMOSインバータ3はP−MOS
QPとN−MOS QNからなつており、QPとQNのゲ
ート、すなわちCMOSインバータ3の入力は入
力段CMOSインバータIVの出力に接続されてお
り、QPのドレインとQNのドレインとの接続点、
すなわちCMOSインバータ3の出力は入力段
CMOSインバータIVの入力に接続されている。
QPのソースは電源VCCに接続されてお、QNのソー
スは接地されている。接地電位VSSは、以下の説
明では0Vとする。こうして、CMOSインバータ
3は帰還用CMOSインバータとなつている。以
下、CMOSインバータ3を帰還用CMOSインバ
ータと称する。QPおよびQNの持つオン抵抗は入
力端子に接続される外部回路の出力トランジス
タのオン抵抗より少なくとも一桁だけ大であり、
例えば100kΩ程度の値を保つ。帰還用CMOSイン
バータ3は、入力端子がオープン状態にあると
きにその電圧がQPのしきい値電圧とQNのしきい
値電圧の間の中間電圧状態になるのを防ぐための
ラツチ回路となる。
例えば、入力端子の電位がHレベルに近い中
間電圧状態のとき、入力段CMOSインバータIV
の出力はLレベルに近くなり、これを受けた帰還
用CMOSインバータ3においては、QPがオン、
QNがオフとなつて帰還用CMOSインバータ3の
出力がHレベルとなり、こうして入力端子はH
レベルに固定される。同様にして、入力端子が
Lレベルに近い中間電圧状態のときはQPがオフ、
QNがオンとなつて入力端子はLレベルに固定
される。
入力端子がVCC/2に近い中間電圧状態にお
いて帰還用CMOSインバータ3をプルアツプ回
路として使用する場合は、QPのオン抵抗をQN
オン抵抗より小としておけばよく、プルダウン回
路として使用する場合は、QNのオン抵抗をQP
オン抵抗より小としておけばよい。
帰還用CMOSインバータ3のQPのオン抵抗と
QNのオン抵抗が同一である場合、帰還用CMOS
インバータ3の入力に、HでもLでもないVCC
2相当の中間電圧が印加されると、帰還用
CMOSインバータ3の出力もVCC/2相当になつ
てしまい、その結果入力端子はVCC/2相当と
なつてしまう。
通常、入力段のCMOSインバータIVと、その
後段に接続される内部CMOS集積回路中の
CMOSインバータやCMOS論理ゲートの論理し
きい値電圧は共にVCC/2となつている。ここ
で、論理しきい値電圧とはCMOSインバータの
入力電圧と出力電圧とが等しくなるときの入力電
圧という。CMOSインバータを構成するPチヤ
ネルトランジスタとNチヤネルトランジスタのコ
ンダクタンスが等しく、且つ、Pチヤネルトラン
ジスタのしきい値電圧の絶対値とNチヤネルトラ
ンジスタのしきい値電圧の絶対値とが等しい場合
は、論理しきい値電圧は1/2(VCC−VSS)=1/2
VCCとなる。入力端子がVCC/2相当の中間電
圧状態となつた後、その入力端子が上記のよう
に帰還用CMOSインバータ3によりVCC/2に自
己バイアスされると、上記の入力段CMOSイン
バータIVもVCC/2を出力するから、その後段の
内部回路のCMOSインバータもVCC/2を出力す
ることになり、多数のCMOSインバータや論理
ゲートで大きな定常電流が流れる。
そこで、本発明では、帰還用インバータ3にお
いてトランジスタQp,Qoのオン抵抗は異ならし
めるようにした。
第5図はチヤネル長及びチヤネル幅を変えてP
チヤネル、Nチヤネルトランジスタのオン抵抗の
比を変えたときの、インバータの論理しきい値の
変化を示すグラフである。同図において、原点を
通る直線Vtは、入力電圧(Vin)=出力電圧
(Vout)となる点を示す。また、原点は入力電圧
Vin=VSS=0Vのときの出力電圧を示している。
第5図において、入力電圧VinをVSSからVCCに向
けて上昇させていくとき、出力電圧Voutの降下
しはじめる点V1はNチヤネルトランジスタQN
ゲート・ソース間電圧がしきい値電圧Vth(N)を越
えはじめる点であり、出力電圧VoutがVSSになつ
た点V2はPチヤネルトランジスタQPのソース・
ゲート間電圧がしきい値電圧|Vth(W)|より小と
なるはじめる点である。QPとQNのオン抵抗が等
しい通常の場合は帰還用CMOSインバータ3の
論理しきい値電圧VγはVCC/2である。これに対
し、QPのオン抵抗をQNのオン抵抗より小さくす
ると、帰還用CMOSインバータ3の論理しきい
値電圧VγはVCC/2より大きくなる。逆に、ON
のオン抵抗をQPのオン抵抗より小さくすると、
帰還用CMOSインバータ3の論理しきい値電圧
VγはVCC/2より小さくなる。
尚、QP又はQNのオン抵抗は、トランジスタ製
造時において、各トランジスタのチヤネル幅Wと
チヤネル長Lの比を小さくすることにより、大き
くすることができる。QP,QNのオン抵抗は、そ
のゲート電圧、ドレイン電圧によつて当然変化す
るが、上記QP,QNのオン抵抗は、同一バイアス
条件下で所望のオン抵抗比を得るようにW/Lを
設計することにより得られる。
第4図のQ1,Q2,QP,QNのソース・ドレイン
間電圧VDS−ドレイン電流IDの特性例を第6図か
ら第9図に示す。第6図から第9図ではVss=
0Vとしてある。
第6図及び第7図はトランジスタQ1及びQ2
特性例を示すグラフである。同図に示すように、
入力段CMOSインバータIVについて、Pチヤネ
ルMOSトランジスタQ1とNチヤネルMOSトラン
ジスタQ2の(チヤネル幅/チヤネル長)を、そ
れぞれ(40μm/2μm)、(20μm/2μm)の条件
で、そのVDS−ID特性は、PチヤネルMOSトラ
ンジスタQ1のVDS、VGの絶対値をとつたもの(つ
まり、ソース・ドレイン間電圧差、ゲート・ソー
ス間電圧差)とNチヤネルMOSトランジスタQ2
の特性が略一致する。よつて、Q1,Q2のオン抵
抗は、例えば、電源電圧5Vであつて、ソース・
ドレイン間電圧差が共に2.5V、入力に1/2VCC
印加されてソース・ゲート電圧差が共に2.5Vの
ときには、ドレイン電流IDが共に約2mA流れ
るため、同じ約1.25kΩ抵抗値となる。
一方、帰還用CMOSインバータ3の、Pチヤ
ネルMOSトランジスタQPとNチヤネルMOSトラ
ンジスタQNの(チヤネル幅/チヤネル長)を、
それぞれ(4μm/4μm)、(4μm/16μm)とする
と、QPのVDS−ID特性は第8図のようになり、QN
のVDS−ID特性は、第9図の一点鎖線のようにな
る。オン抵抗は、例えば、電源電圧5Vであつて、
ソース・ドレイン間電圧差が共に2.5V、入力に
1/2VCCが印加された場合、PチヤネルMOSトラ
ンジスタQPとNチヤネルMOSトランジスタQN
では、ドレイン電流IDがそれぞれ100μA、100μA
以下となり、抵抗値約25kΩ、25kΩ以上となる。
なお、NチヤネルMOSトランジスタQNの(チヤ
ネル幅1チヤネル長)が(4μm/4μm)のとき
は、そのVDS−ID特性は第9図の破線となり、P
チヤネルMOSトランジスタQPのオン抵抗より小
さくなる。また、NチヤネルMOSトランジスタ
QNを(4μm/8μm)とすると、そのVDS−ID特性
は第9図の実線となり、PチヤネルMOSトラン
ジスタQPのオン抵抗と同じになる。
帰還用CMOSインバータ3を構成するトラン
ジスタQP,QNをそれぞれ第8図の実線及び第9
図の一点鎖線又は破線に示す特性を持つように構
成する(PチヤネルMOSトランジスタQPとNチ
ヤネルMOSトランジスタQNのオン抵抗を異なら
せる)ことによつて、第5図で説明したように、
帰還用CMOSインバータ3の論理しきい値電圧
を入力段CMOSインバータIVの論理しきい値電
圧と異ならしめることができる。
例えば、第5図及び第9図に一点鎖線で示され
るようにQNのオン抵抗がQPのオン抵抗より大の
場合は、入力信号電圧が入力段CMOSインバー
タIVの論理しきい値電圧(1/2VCC)程度のとき
には、入力段CMOSインバータIVは1/2VCCを出
力しようとするが、その出力1/2VCCを入力した
帰還用CMOSインバータ3は1/2VCC以上の電圧
を出力し、その結果、入力段CMOSインバータ
IVの出力がLレベル(Vssレベル)になる。
逆に、第5図及び第9図に破線で示されるよう
にQNのオン抵抗がQPのオン抵抗より小の場合は、
入力端子の電圧が1/2VCC程度のとき帰還用
CMOSインバータ3は1/2VCC以下の電圧を出力
するので、入力段CMOSインバータIVの出力が
Hレベル(VCCレベル)になる。この様に、帰還
用CMOSインバータ3のPチヤネルMOSトラン
ジスタQPとNチヤネルMOSトランジスタQNのオ
ン抵抗を異ならせることにより、帰還用CMOS
インバータ3の論理しきい値電圧と入力段
CMOSインバータIVの論理しきい値電圧とを異
ならせることができる。したがつて、入力端子
の電圧がVCC/2程度であつても、入力端子が
VCC/2相当の中間電圧状態に維持されることは
なく、帰還用CMOSインバータ3の働きにより、
入力端子はHまたはLにラツチされるので入力
段インバータIVを流れる定常電流は零である。
また、帰還用CMOSインバータ3の入力電圧も
入力段CMOSインバータIVの働きによりLまた
はHにラツチされるので、帰還用CMOSインバ
ータ3を流れる定常電流も零である。入力段
CMOSインバータIVの出力に接続される内部回
路2を構成するCMOSインバータの各々の論理
しきい値電圧はVCC/2である。したがつて、入
力段CMOSインバータIVの出力がHまたはLに
固定されると、内部回路2を流れる定常電流も零
になる。
入力端子の電圧がV1とV2の間で且つVCC/2
近傍から離れた値のときで、帰還用CMOSイン
バータ3の論理しきい値電圧近傍の電圧を帰還用
CMOSインバータ3が入力段CMOSインダータ
IVの出力から受け取る場合があり得るが、この
場合でも、入力端子または入力段CMOSイン
バータIVの出力端子に乗るノイズ等により、入
力端子または出力端子は容易にLまたはHとな
り、一旦LまたはHになつたあとは入力段
CMOSインバータIV及び帰還用CMOSインバー
タ3により入力端子はLまたはHにラツチされ
る。したがつて、入力端子が中間電圧状態にな
る場合は極めて稀な一瞬である。
この稀な一瞬の状態がどうであろうと、その稀
な一瞬以外では、入力端子の電圧が帰還用
CMOSインバータ3の論理しきい値電圧近傍の
場合、あるいは、帰還用CMOSインバータ3が
その論理しきい値電圧近傍の電圧を受け取る場合
は、入力端子の電圧がV1以下、V2以上、V1
V2の間のいずれの場合も、入力端子はHまた
はLにラツチされるので、帰還用CMOSインバ
ータ3を構成するトランジスタのオン抵抗を異な
らせたことにより入力端子の中間電圧状態をさけ
ることができ、中間電圧状態がなくなれば内部回
路2を流れる定常電流はなくなる。
より詳細に説明すると、帰還用CMOSインバ
ータ3を構成するNチヤネルMOSトランジスタ
とPチヤネルMOSトランジスタとのオン抵抗を
異ならせてあることにより帰還用CMOSインバ
ータ3の論理しきい値電圧を入力段CMOSイン
バータIVの論理しきい値電圧と異なつており、
しかもCMOSインバータを流れる貫通電流は、
入力電圧が論理しきい値電圧のときが最大であ
り、論理しきい値電圧からずれるにしたがつて減
少するので、入力端子の電圧が1/2VCC近傍か
ら離れており、且つ帰還用CMOSインバータ3
の論理しきい値電圧近傍となつている場合に入力
段CMOSインバータIVを流れる電流は帰還用
CMOSインバータ3を流れる電流より少なく、
従つて内部回路2内の各CMOSインバータを流
れる電流も帰還用CMOSインバータ3を流れる
電流より少ない。
一般に、CMOSインバータを構成するトラン
ジスタの抵抗値は、入力電圧の変化に応じて非線
型に変化するものであり、例えば、入力電圧が1/
2VCCのときの入力段CMOSインバータIVを構成
するPチヤネルトランジスタQ1の抵抗値および
NチヤネルトランジスタQ2の抵抗値をそれぞれ
Rとする。入力電圧が1/2VCC+α(α>0)とな
つた場合、PチヤネルトランジスタQ1の抵抗値
はR+βとなり、NチヤネルトランジスタQ2
抵抗値はR−β′となるが、上記非線型な変化のた
めに、オフに向かうトランジスタの抵抗値の増大
量のほうがオンに向かうトランジスタの抵抗値の
減少量よりも大きく、β>β′となる。よつて、合
成抵抗2R+β−β′は、入力電圧が1/2VCCの時の
合成抵抗2Rより大きくなる。例えば、入力端子
の電圧が1/2VCCの場合のトランジスタQ1およ
びQ2の抵抗値をそれぞれ10KΩとし、電流電圧を
5Vとすると、入力段CMOSインバータIVを流れ
る貫通電流は0.25mAであるが、入力端子の電
圧が1/2VCC+αになつた場合に、Pチヤネルト
ランジスタQ1の抵抗値は10KΩだけ増大して
20KΩとなるが、NチヤネルトランジスタQ2の抵
抗値は3KΩしか減少せずに7KΩとなり、合成抵
抗は27KΩなので、貫通電流は0.18mAとなり、
入力端子の電圧が1/2VCCの場合より少なくな
る。
したがつて、帰還用CMOSインバータ3を構
成するトランジスタのオン抵抗を異ならしめた場
合に入力段CMOSインバータIV及び内部回路2
を構成する各CMOSインバータを上記稀な一瞬
に流れる電流でも、帰還用CMOSインバータ3
を構成するトランジスタのオン抵抗を等しくした
場合(帰還用CMOSインバータ3の論理しきい
値電圧が1/2VCCの場合)において、入力端子
が中間電圧状態になつたときに入力段CMOS
インバータIV及び内部回路2に流れる電流に比
べて少なくて済む。
また、入力端子を接地して、CMOS集積回
路をスタンバイモードにしても、帰還用CMOS
インバータ3の中のPチヤネルMOSトランジス
タQPはオフとなるので、第3図の従来例のよう
な定常電流は流れない。
(7) 発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、
CMOS集積回路の入力段CMOSインバータにオ
ン抵抗の異なるMOSトランジスタからなる帰還
用CMOSインバータを並列接続したことにより、
プルアツプ抵抗またはプルダウン抵抗等の外付け
部品の付加をすることなくCMOS集積回路の入
力端子がオープン状態のときの電力消費のみなら
ず該入力端子を接地したスタンバイモードにおけ
る電力消費も大幅に削減される。スタンバイモー
ドにおける電力消費が少なくなつたことにより、
CMOS集積回路のスタンバイモード用電源の寿
命が長くなり、この結果、CMOS集積回路のス
タンバイモード可能期間は長くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は周知のCMOSインバータを示す回路
図、第2図は第1図のCMOSインバータの入力
電圧・消費電流特性を示すグラフ、第3図は入力
端子にプルアツプ抵抗を接続した従来のCMOS
集積回路を示す回路図、第4図は本発明の一実施
例によるCMOS集積回路を示す回路図、第5図
は帰還型インバータの閾値の変化を説明する入出
力特性図、そして第6図〜第9図はそれぞれトラ
ンジスタQ1,Q2,QP,QNのVDS−ID特性を示す
グラフである。 2……内部CMOS集積回路、3……帰還用
CMOSインバータ、10……CMOS集積回路、
IV……入力段CMOSインバータ、……入力端
子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 CMOS集積回路の入力端子に接続され、該
    CMOS集積回路の入力段を構成する入力段
    CMOSインバータ、および該入力段CMOSイン
    バータに並列に接続され、該入力段CMOSイン
    バータの出力を入力端に帰還する帰還用CMOS
    インバータを具備し、該帰還用CMOSインバー
    タは、NチヤネルMOSトランジスタQNとPチヤ
    ネルMOSトランジスタQPとが電源線間に直列に
    接続されてなり、該NチヤネルMOSトランジス
    タQNのオン抵抗と該PチヤネルMOSトランジス
    タQPのオン抵抗のいずれか一方が他方に対して
    小さいことを特徴とする帰還型ラツチ付入力回
    路。
JP57109913A 1982-06-28 1982-06-28 帰還型ラツチ付入力回路 Granted JPS592409A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57109913A JPS592409A (ja) 1982-06-28 1982-06-28 帰還型ラツチ付入力回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57109913A JPS592409A (ja) 1982-06-28 1982-06-28 帰還型ラツチ付入力回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS592409A JPS592409A (ja) 1984-01-09
JPH0526370B2 true JPH0526370B2 (ja) 1993-04-15

Family

ID=14522314

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