JPH05262776A - 新規抗生物質ta3341−a及びta3341−b並びにそれらの製造法 - Google Patents

新規抗生物質ta3341−a及びta3341−b並びにそれらの製造法

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JPH05262776A
JPH05262776A JP32671091A JP32671091A JPH05262776A JP H05262776 A JPH05262776 A JP H05262776A JP 32671091 A JP32671091 A JP 32671091A JP 32671091 A JP32671091 A JP 32671091A JP H05262776 A JPH05262776 A JP H05262776A
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substance
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antibiotic
culture
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JP32671091A
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Tomio Takeuchi
富雄 竹内
Yoshiro Okami
吉郎 岡見
Kenji Kanbe
健司 神辺
Sei Sato
聖 佐藤
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Microbial Chemistry Research Foundation
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Microbial Chemistry Research Foundation
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】TA3341−A物質〔式(I),R=Me〕
ならびにTA3341−B物質〔式(I),R=E
t〕、ストレプトミセス属に属するTA3341−A産
生菌ならびにTA3341−B産生菌、およびTA33
41−A産生菌あるいはTA3341−B産生菌を培養
して、それらの培養物からそれぞれの目的物を採取す
る、TA3341−A物質あるいはTA3341−B物
質の製造方法。 【効果】式(I)の物質は、各種のかび菌に対して防除
活性を有し、また種々な雑草に対して防草活性を有する
ので、抗かび剤及び防草剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除草活性及び殺菌活性
を有する新規な抗生物質TA3341−A物質及びTA
3341−B物質に関し、また本発明はこれら抗生物質
の製造法に関し、更にこれら抗生物質を生産するストレ
プトミセス属の微生物株に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとしている課題】こ
れまで、農薬及び医薬分野において種々の抗生物質が開
発されているが、更に優れた活性を有する新規抗生物質
を創製し、提供することが要望されておりそのための研
究が行われている。
【0003】本発明の抗生物質TA3341−A物質及
びTA3341−B物質と類似した部分構造を持つ既知
の抗生物質としては、アビコビロマイシン等の数種類が
知られている。しかしながら、これら既知の抗生物質
は、本発明の抗生物質TA3341−A物質及びTA3
341−B物質と同一の部分構造を有していても、本発
明の抗生物質TA3341−A物質及びTA3341−
B物質とは明らかに異なった全体構造と生理活性を有す
る抗生物質である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために農業用抗生物質の探索を鋭意続けた
結果、ストレプトミセス(Streptomyces
属に属するある特定の微生物菌株の培養液中に、強い除
草活性と抗かび活性を有する抗生物質が生産されている
ことを見いだし更に研究を重ねた結果、それを単離する
ことに成功し、これらをTA3341−A物質及びTA
3341−B物質とそれぞれ命名した。
【0005】本発明者らは、これら抗生物質TA334
1−A物質及びTA3341−B物質は後記の一般式
(I)で表わし得ることを知見し、その化学構造式と理
化学的性質に基づいて新規な抗生物質であることを確認
した。
【0006】しかして、本発明は、ストレプトミセス属
に属する微生物を培養して得られて、本発明者らにより
TA3341−A及びTA3341−Bとそれぞれ命名
された2つの抗生物質、それらの製造法及びそれらの物
質を生産する新規微生物株を提供するものである。
【0007】すなわち、第1の本発明によると、次の一
般式(I)
【0008】
【0009】(式中、RはTA3341−A物質の場合
にはメチル基であり、TA3341−B物質の場合には
エチル基である)で示される抗生物質TA3341−A
物質及びTA3341−B物質が提供される。
【0010】第1の本発明による新規抗生物質TA33
41−A物質の化学構造式及び理化学的性質は次のとお
りである。
【0011】(a)化学構造式
【0012】
【0013】(b)理化学的性質 (1)外 観:無色オイル状物質 (2)分子量:347(質量分析法による) (3)分子式:C19255 1 (4)比施光度:〔α〕D 22=+88.2(c 1.
0,CHCl3 ) (5)紫外部吸収スペクトル:メタノール中で測定した
スペクトルは添付図面の図1に示すとおりである。
【0014】主要吸収帯は次のとおりである:
【0015】
【0016】(6)赤外線吸収スペクトル(KBr 錠
剤法):添付図面の図2に示すとおりである。
【0017】(7) 1H核磁気共鳴スペクトル:重クロ
ロホルム溶液中で測定した400MHzでの 1H核磁気
共鳴スペクトルは添付図面の図3に示すとおりである。
【0018】(8)13C核磁気共鳴スペクトル:重クロ
ロホルム溶液中で測定した100MHzでの13C核磁気
共鳴スペクトルは添付図面の図4に示すとおりである。
【0019】(9)溶剤に対する溶解性:n‐ヘキサ
ン、クロロホルム、酢酸エチル、メタノール、アセトン
に易溶であり、水に難溶である。
【0020】(10)呈色反応:バニリン硫酸,ヨウ素反
応で陽性であり、ニンヒドリン反応で淡黄色を呈する。
【0021】また、第1の本発明による新規抗生物質T
A3341−B物質の化学構造式及び理化学的性質は次
のとおりである。
【0022】(a)化学構造式
【0023】
【0024】(b)理化学的性質 (1)外 観:無色オイル状物質 (2)分子量:361(質量分析法による) (3)分子式:C20275 1 (4)比施光度:〔α〕D 22=+107.2(c 1.
0,CHCl3 ) (5)紫外部吸収スペクトル:メタノール中で測定した
スペクトルは添付図面の図5に示すとおりである。
【0025】また、主要吸収帯は次のとおりである:
【0026】
【0027】(6)赤外線吸収スペクトル(KBr 錠
剤法):添付図面の図6に示すとおりである。
【0028】(7) 1H核磁気共鳴スペクトル:重クロ
ロホルム溶液中で測定した400MHzでの 1H核磁気
共鳴スペクトルは添付図面の図7に示すとおりである。
【0029】(8)13C核磁気共鳴スペクトル:重クロ
ロホルム溶液中で測定した100MHzでの13C核磁気
共鳴スペクトルは添付図面の図8に示すとおりである。
【0030】(9)溶解性:n‐ヘキサン、クロロホル
ム、酢酸エチル、メタノール、アセトンに易溶であり、
水に難溶である(TA3341−A物質と共通)。
【0031】(10)呈色反応:バニリン硫酸,ヨウ素反
応で陽性であり、ニンヒドリン反応で淡黄色を呈す(T
A3341−A物質と共通)。
【0032】更に、本発明による抗生物質TA3341
−A物質及びTA3341−B物質は前記の理化学的性
質の他に下記の性質を有する。
【0033】(11)薄層クロマトグラフィーにおけるR
f値:メルク社製シリカゲル薄層プレート(Art 5
715)を使用し、展開溶媒がクロロホルム−メタノー
ル(100:1)あるいは酢酸エチルのみの場合の薄層
クロマトグラフィーにおけるTA3341−A物質及び
TA3341−B物質のRf値は下記の表1に示すとお
りである。
【0034】
【0035】(12)高圧電気泳動におけるRm値:泳動
用ろ紙としてアドバンテックトーヨー社製ろ紙(51
A)を使用し、泳動用バッファーとして蟻酸−酢酸−水
(1:3:36)を使用し3000ボルトの電圧で20
分間電気泳動させ、L−アラニンのRm値を1.00と
したときのRm値は、TA3341−A物質が0.82
であり、TA3341−B物質が0.80である。
【0036】本発明によるTA−3341−A物質及び
TA−3341−B物質は、各種のかび菌に対して防除
活性を有し、また種々な雑草に対して除草活性を有する
が、それらの活性は後記の試験例で例証する。
【0037】更に第2の本発明によると、ストレプトミ
セス属に属するTA3341−A物質生産菌を培養し、
その培養物から抗生物質TA3341−A物質を採取す
ることを特徴とする新規抗生物質TA3341−A物質
の製造法が提供される。
【0038】また、第3の本発明によると、ストレプト
ミセス属に属するTA3341−B物質生産菌を培養
し、その培養物から抗生物質TA3341−B物質を採
取することを特徴とする新規抗生物質TA3341−B
物質の製造法が提供される。
【0039】本発明の方法で使用する抗生物質TA33
41−A物質生産菌又はTA3341−B物質生産菌
は、前述した理化学的性質を有する抗生物質TA334
1−A物質又はTA3341−B物質を生産する能力を
有するものであれば、その種(species)を問わ
ず使用でき、広範な微生物から選ぶことができる。
【0040】本発明の方法で使用し得る抗生物質TA3
341−A物質又はTA3341−B物質生産菌は、本
発明者らにより分離されたストレプトミセス属に属する
新規な土壌放線菌株である。
【0041】従って、第4の本発明によると、抗生物質
TA3341−A物質及びTA3341−B物質を生産
する特性を有するストレプトミセス属の微生物株が提供
される。
【0042】上述の抗生物質TA3341−A物質生産
菌又はTA3341−B物質生産菌の例には、ストレプ
トミセス属に属して下記に示す特徴及び性質を有し且つ
TA3341の菌株番号を付与された菌(微工研菌寄第
11732号として寄託。以下、TA3341株とい
う)がある。このTA3341株の菌学的性質は以下に
示すとおりである。
【0043】(1)形態学的性質 本TA3341株は、各種寒天培地上で分枝した基中菌
糸より、螺旋状(open spiral)あるいは固
く巻いた螺旋(tightly coil)の気菌糸を
形成し、輪生分枝は認められない。成熟した胞子鎖は1
0個以上の連鎖が観察され胞子の大きさは0.5μm〜
0.7μm×0.6μm〜0.8μm位であり、胞子の
表面は平滑である。
【0044】(2)各種寒天培地上における生育状態 各種寒天培地上における生育状態は、以下の表2に示す
とおりである。特に記載しないかぎり、培養は27℃で
14日間行い、常法によって観察したものである。色調
は、色の標準(日本色彩研究所)を用いて記載した。そ
の結果を表2に示した。
【0045】
【0046】
【0047】(3)生理生化学的性質 (a)生育温度範囲 スターチ・無機塩寒天培地(ISP−培地4)を用い
て、温度勾配培養装置にて試験した結果、生育温度範囲
は8℃〜30℃であり、至適生育温度は17℃〜24℃
であった。
【0048】(b)ゼラチンの液化 単純ゼラチン培地で20℃培着で試験したところ培養後
14日頃から液化が見られ、陽性であった。
【0049】(c)スターチの加水分解 常法に従い試験した結果、陽性であった。
【0050】(d)メラニン様色素の生成 ペプトン・イースト・鉄寒天培地(ISP−培地6)及
びチロシン寒天培地(ISP−培地7)でのメラニン様
色素生成は認められず、いずれの培地でも陰性であっ
た。
【0051】(e)脱脂牛乳の凝固・ペプトン化 常法に従い試験した結果、脱脂牛乳の凝固及びペプトン
化は共に陽性であった。
【0052】(f)硝酸塩の還元性 常法に従い試験した結果、陰性であった。
【0053】(4)炭素源の資化性 プリドハム・ゴドリーブ寒天培地を用い、常法に従い試
験した。その結果を表3に示した。
【0054】
【0055】(5)細胞壁組成 主としてLechevalier,M.P.,とLec
hevalier,H.A.,により行なわれたAct
inomycete Taxonomy Worksh
op,Soc.Ind.Microbiol.Aug.
13,1978のテキストに記載されている方法に従い
行った。全菌体中に含まれるジアミノピメリン酸の立体
異性はLL型が検出された。
【0056】以上の(1)〜(5)の性状を要約する
と、TA3341株は、気菌糸がゆるくまたは固く巻い
た螺旋を形成し、輪生分岐は認めない。胞子鎖は10個
以上連鎖し、胞子の表面は平滑である。イースト・麦芽
寒天培地やスターチ・無機塩寒天培地で灰色〜白の気菌
糸を着生し、いくつかの培地でうす黄茶の可溶性色素を
産生する。細胞壁の分析では、LL型のジアミノピメリ
ン酸が検出された。
【0057】これらの結果により、TA3341株はス
トレプトミセス属(Streptomyces)の一菌
株と同定される。このストレプトミセス属に属しTA3
341−A物質又は(及び)TA3341−B物質を生
産し、本TA3341菌株及びその変異株と明確に区別
されない菌はすべて本発明に包含されるものである。ま
た、放線菌は自然界及び人工的にも変異を起こし易いこ
とは既に良く知られており、本発明のストレプトミセス
TA3341株はそれらの変異株の全てを包括する。上
記のTA3341株は平成2年9月12日に工業技術院
微生物工業技術研究所に保管寄託申請され、寄託番号1
1732号が付された。
【0058】本発明の方法においてはTA3341−A
物質又はTA3341−B物質の製造は次のとおり行な
われる。すなわち、本発明によるTA3341−A物質
又はTA3341−B物質の製造は、TA3341株を
通常微生物が利用しうる栄養物を含有する培地で培養
し、その培養物からTA3341−A物質又はTA33
41−B物質を単離することによって行われる。
【0059】培地に使用される炭素源、窒素源、無機物
は使用菌株の利用可能な物ならいずれの種類でもよい。
例えば炭素源としてはグルコース、グリセロール、デキ
ストリン、スターチ等を利用しうる。窒素源としては、
塩化アンモニウム、燐酸アンモニウム、硫酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウムなどの各種アンモニウム塩類の
他、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、コーンスチープ
リカー、フィッシュミール、大豆粉、小麦胚芽等の含窒
素有機物が利用可能である。無機物としては炭酸カルシ
ウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウ
ムなどの他、微量の重金属塩が適宜使用される。
【0060】培養条件は培地組成などにより異なるが、
例えば培養は振とう培養または通気撹はん培養等の好気
的条件下で行う。培養温度は通常20℃〜28℃であ
り、培地のpHは4〜9(7付近が最適)である。約2
日間培養すると菌体外の培養液中にTA3341−A物
質及びTA3341−B物質を生成蓄積する。
【0061】このようにして得られる培養物から本発明
のTA3341−A物質又はTA3341−B物質を単
離精製するには、通常の微生物培養液から活性物質を単
離する方法、例えば溶剤抽出法、吸着または分配クロマ
トグラム法、ゲル濾過法、透析法、沈殿法などいずれ
も、それぞれ単独でまたは組み合わせてあるいは反復し
て使用することが出来る。例えばTA3341−A物質
又はTA3341−B物質は培養濾液より酢酸エチルで
抽出される。
【0062】更に本物質を精製するにはシリカゲルやア
ルミナ等の吸着剤を用いるクロマトグラフィーを行うと
良い。活性部分の確認はシリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー(TLC)により行うことができる。
【0063】この方法による本発明のTA3341−A
物質及びTA3341−B物質の製造例を実施例1に示
した。
【0064】実施例1(TA3341−A物質及びTA
3341−B物質の製造) (1)ストレプトミセス属TA3341菌株の培養 グリセロール2.0%、Bacto−soyton(D
ifco社製)1.0%、CaCO3 0.4%を人工
海水(ジャマリンラボラトリー社製)1250ml、脱
イオン交換水3750mlに溶解し、pH7.0に調整
する。これを500ml容のバッフル付三角フラスコに
100mlずつ分注し、121℃で20分間高圧減菌し
た。この培地にISP−2寒天培地上に生育させた、T
A3341株(微工研菌寄第11732号)の菌糸をか
き取って接種し、27℃で2日間、180rpmの条件
で振とう培養した。
【0065】(2)TA3341−A物質及びTA33
41−B物質の単離精製 培養終了後、上記の培養液をセライトを用いて濾過し、
培養菌体を除き培養濾液(約5.0l)を得た。培養濾
液に等量の酢酸エチルを加えてよく撹拌した。酢酸エチ
ル層を分離し、これに無水硫酸ナトリウムを加えて脱水
した。次に無水硫酸ナトリウムを濾別し、酢酸エチル層
を減圧下に濃縮乾固し、黄色物質1.25gを得た。こ
れをクロロホルムで充填したシリカゲルカラム(メルク
社製Art9385)100mlにチャージし、クロロ
ホルム−メタノール(100:1)の混合溶媒でクロマ
トグラフィーを行った。活性画分として淡黄色物質57
mgを得た。
【0066】続いて、分離用カラムとしてCAPCEL
L PAK C18 SG12020mmφ×250m
m(SHISEIDO社製)を用い、展開溶媒としてメ
タノール−水(7:3)混合溶媒を用い、57mg全量
をカラムにチャージして分取液体クロマトグラフィーを
行い、活性区分を分取し、TA3341−A物質23m
g、TA3341−B物質28mgを得た。
【0067】次に本発明のTA3341−A物質及びT
A3341−B物質の有用性を試験例1〜2に示す。
【0068】試験例1(きゅうりべと病防除効果試験) TA3341−A物質又はTA3341−B物質をアセ
トンで溶解し、1000μg/ml溶液を作り、これを
さらに蒸留水で希釈して100μg/ml溶液を調製し
た。温室内で直径9cmの大きさの素焼鉢で土耕栽培し
た第2葉期のきゅうり苗(品種:相模半白)に、上記T
A3341−A物質又はTA3341−B物質の100
μg/ml薬液をそれぞれ1鉢当りに20mlをきゅう
り葉に散布した。
【0069】次いで、湿らせた筆で、ベと病菌〔Pse
udoperonospora cubensis(シ
ュードペロノスポラ クベンシス)〕の罹病葉より胞子
をこすり取り、展着剤 (ポリオキシエチレンアルキル
エーテル)の50ppm水溶液に懸濁させ、胞子濃度を
5×106 胞子数(個)/mlに調整した。薬剤散布1
日後に、このきゅうりべと病菌の胞子懸濁液をきゅうり
葉に噴霧接種した。次いで、20℃、湿度100%の条
件下に2日間静置し、きゅうりべと病を発病させた。接
種6日後に1葉当りの病班面積歩合(%)を調査し、次
式により防除価(%)を算出した。
【0070】
【0071】本試験は、1薬液濃度区当り2連制で行
い、その平均防除価(%)を求め、下記の基準により評
価値を求めた。また、下記の基準によりきゅうりに対す
る薬害を調査した。その結果は表4に示すとおりであ
る。
【0072】
【0073】
【0074】試験例2(除草活性試験) TA3341−A物質又はTA3341−B物質の所定
量を少量のアセトンに溶解し、水で10倍に希釈したT
A3341−A物質又はTA3341−B物質の薬液の
所定薬量を各種植物に処理した。処理2週間後に下記に
示す判定基準に基づいて除草効果を評価した。
【0075】その結果を表5に示した。
【0076】
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のTA3341−A物質のメタノ
ール中での紫外部吸収スペクトルである。
【図2】図2は本発明のTA3341−A物質の赤外線
吸収スペクトルである。
【図3】図3は本発明のTA3341−A物質の重クロ
ロホルム中での 1H核磁気共鳴スペクトルである。
【図4】図4は本発明のTA3341−A物質の重クロ
ロホルム中での13C核磁気共鳴スペクトルである。
【図5】図5は本発明のTA3341−B物質のメタノ
ール中での紫外部吸収スペクトルである。
【図6】図6は本発明のTA3341−B物質の赤外線
吸収スペクトルである。
【図7】図7は本発明のTA3341−B物質の重クロ
ロホルム中での 1H核磁気共鳴スペクトルである。
【図8】図8は本発明のTA3341−B物質の重クロ
ロホルム中での13C核磁気共鳴スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 221:00 303:00) (C12N 1/20 C12R 1:465) (C12P 17/18 C12R 1:465) 7804−4B (72)発明者 神辺 健司 神奈川県相模原市相模大野9−19−6 (72)発明者 佐藤 聖 神奈川県秦野市東田原200番地96

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I) (式中、RはTA3341−A物質の場合にはメチル基
    であり、TA3341−B物質の場合にはエチル基であ
    る)で示される抗生物質TA3341−A物質及びTA
    3341−B物質。
  2. 【請求項2】 ストレプトミセス属に属するTA334
    1−A物質生産菌を培養し、その培養物から請求項1記
    載の抗生物質TA3341−A物質を採取することを特
    徴とする抗生物質TA3341−A物質の製造法。
  3. 【請求項3】 ストレプトミセス属に属するTA334
    1−B物質生産菌を培養し、その培養物から請求項1記
    載の抗生物質TA3341−B物質を採取することを特
    徴とする抗生物質TA3341−B物質の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の一般式(I)で示される
    抗生物質TA3341−A物質及び抗生物質TA334
    1−B物質を生産する特性を有するストレプトミセス属
    の微生物株。
JP32671091A 1990-11-20 1991-11-15 新規抗生物質ta3341−a及びta3341−b並びにそれらの製造法 Pending JPH05262776A (ja)

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JP31274190 1990-11-20
JP2-312741 1990-11-20

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JP32671091A Pending JPH05262776A (ja) 1990-11-20 1991-11-15 新規抗生物質ta3341−a及びta3341−b並びにそれらの製造法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109497077A (zh) * 2018-11-26 2019-03-22 湖北省生物农药工程研究中心 柯布提菌素b在制备细菌或真菌抑制剂中的应用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109497077A (zh) * 2018-11-26 2019-03-22 湖北省生物农药工程研究中心 柯布提菌素b在制备细菌或真菌抑制剂中的应用

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