JPS5918035B2 - 抗生物質ab−85 - Google Patents
抗生物質ab−85Info
- Publication number
- JPS5918035B2 JPS5918035B2 JP51102978A JP10297876A JPS5918035B2 JP S5918035 B2 JPS5918035 B2 JP S5918035B2 JP 51102978 A JP51102978 A JP 51102978A JP 10297876 A JP10297876 A JP 10297876A JP S5918035 B2 JPS5918035 B2 JP S5918035B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibiotic
- culture
- medium
- produced
- methanol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は抗生物質AB−85に関する。
本発明者らはこれまで十分な研究のなされていない少数
群放線菌について産生する抗生物質を検 ク素中、アク
チノマデユラ属に属するある種の微生物がガンシダとブ
ドウ球菌の発育を強く阻止する抗生物質AB−85を産
生することを見出し、これを単離することに成功し、本
発明を完成した。
群放線菌について産生する抗生物質を検 ク素中、アク
チノマデユラ属に属するある種の微生物がガンシダとブ
ドウ球菌の発育を強く阻止する抗生物質AB−85を産
生することを見出し、これを単離することに成功し、本
発明を完成した。
本発明の抗生物質AB−85の物理化学的性状ならびに
生物活性は次のとおりであり、新規物質と認められる。
物理化学的性状 1、外観 無色針状結晶 2、融点 263〜265℃ 3、元素分析値 計算値% 64.4810.616.02実測値% 6
4.2610.516.034、分子量 456(質量分析法) 5、分子式 C25H48H2O5・HH2Oと推定される。
生物活性は次のとおりであり、新規物質と認められる。
物理化学的性状 1、外観 無色針状結晶 2、融点 263〜265℃ 3、元素分析値 計算値% 64.4810.616.02実測値% 6
4.2610.516.034、分子量 456(質量分析法) 5、分子式 C25H48H2O5・HH2Oと推定される。
6、比旋光度
9 〔α〕に +6.06(ワ■l/一7L/)7、紫
外部吸収スペクトル 末端吸収のみ。
外部吸収スペクトル 末端吸収のみ。
8、赤外部吸収スペクトル 第1図に示すとおり。
9、溶解性
アセトン、酢酸エチル、メタノール、ジメ5 チルスル
ホキシドに可溶。
ホキシドに可溶。
水、石油エーテル、エチルエーテルに不溶。
10、呈色反応
ニンヒドリン反応 陽性
モリツシユ反応 陰性
011、塩基性・酸性・中性の区別
塩基性
生物活性
供 試 菌 最小発育阻止濃度
ガンシダ アルビカンス 10|9/m、ATCC10
257 エシエリヒア コリー に−12>100※スタフイロ
コツカス アウレウス 10寺島 〃 3※※ ’0 スタフイロコツカス アウレウス 4。
257 エシエリヒア コリー に−12>100※スタフイロ
コツカス アウレウス 10寺島 〃 3※※ ’0 スタフイロコツカス アウレウス 4。
IATCC6583
スタフイロコツカス アウレウス 3※。
i6スタフイロコツカス アウ1931
※希釈法で測定
※※拡散法で測定
新規抗生物質AB−85はアクチノマデユラ属に属する
抗生物質AB−85生産菌を培養し、その培養物から目
的物を分離精製することにより得られる。
抗生物質AB−85生産菌を培養し、その培養物から目
的物を分離精製することにより得られる。
ここで用いられる抗生物質AB−85の生産菌としては
、例えば本発明者らが長崎市三川町の土壌から分離同定
したアクチノマデユラSP(ActinOmadurS
P)A−19765株ならびにその変異株等が挙られる
。
、例えば本発明者らが長崎市三川町の土壌から分離同定
したアクチノマデユラSP(ActinOmadurS
P)A−19765株ならびにその変異株等が挙られる
。
このA−19765株は工業技術院微生物工業技術研究
所に微工研菌寄第3683号(FERM−P7f636
83)として寄託されており、その菌学的性質は次のと
おりである。
所に微工研菌寄第3683号(FERM−P7f636
83)として寄託されており、その菌学的性質は次のと
おりである。
栄養寒天培地においては気菌糸はみられず、他の培地で
は総べて淡いピック色(主として胞子塊の色)の気菌糸
がみられ、また各培地において可溶性色素の生産は認め
られなかつた。
は総べて淡いピック色(主として胞子塊の色)の気菌糸
がみられ、また各培地において可溶性色素の生産は認め
られなかつた。
メリン酸を含み、LL−ジアミノピメリン酸は含まない
。そして、グルコース、マンノースが細胞壁構成糖の主
成分である。Lechevalierの分類(Ntr.
J.Syst.Bact.2O巻 435−443頁
1970年)に従がうと本菌はCellwalltrp
e型でSugarpatternCとなる。一方、形態
上から見れば胞子鎖は螺旋状になつた後疑似胞子嚢状に
なり、その周囲は粘着物様物質で包まれ、胞子表面は平
滑であつた。以上の事柄より本菌はアクチノマデユラ属
に分類される。
。そして、グルコース、マンノースが細胞壁構成糖の主
成分である。Lechevalierの分類(Ntr.
J.Syst.Bact.2O巻 435−443頁
1970年)に従がうと本菌はCellwalltrp
e型でSugarpatternCとなる。一方、形態
上から見れば胞子鎖は螺旋状になつた後疑似胞子嚢状に
なり、その周囲は粘着物様物質で包まれ、胞子表面は平
滑であつた。以上の事柄より本菌はアクチノマデユラ属
に分類される。
本菌は形態的にはアクチノマデユラ プシラActln
OmadurapLlsilla(醗酵工学雑誌第49
巻904〜912頁、1971年)に近いが、次表に示
すように、C−2培地上における炭素源の資化性のパタ
ーン、硝酸塩の還元性あるいは抗生物質の生産能の点で
両者は著しく異なる。
OmadurapLlsilla(醗酵工学雑誌第49
巻904〜912頁、1971年)に近いが、次表に示
すように、C−2培地上における炭素源の資化性のパタ
ーン、硝酸塩の還元性あるいは抗生物質の生産能の点で
両者は著しく異なる。
以上の理由によりA−19765株は新種と判定しアク
チノマデユラフルバア(ActinOmadurafu
lva)SP.nOvと命名した。
チノマデユラフルバア(ActinOmadurafu
lva)SP.nOvと命名した。
アクチノマデユラ属に属する微生物の諸性質は他の放射
状菌たとえば、ストレプトマイセスなどと同様に自然的
あるいは人工的に変異する。A−19765菌もまたそ
の例外ではない。すなわちA−19765菌は自然的に
または人為的に変異を起して培地上の所見を異にする菌
となることもある。
状菌たとえば、ストレプトマイセスなどと同様に自然的
あるいは人工的に変異する。A−19765菌もまたそ
の例外ではない。すなわちA−19765菌は自然的に
または人為的に変異を起して培地上の所見を異にする菌
となることもある。
アクチノマデユラ属に属する抗生物質AB−85の生産
菌の培養は適当な栄養源を有する人工培地または天然培
地を用い好気的条件下で行うことができる。
菌の培養は適当な栄養源を有する人工培地または天然培
地を用い好気的条件下で行うことができる。
培地の栄養源としては放線菌の培養に繁用されるものが
一般に用いられる。
一般に用いられる。
例えば、炭素源としてはグルコース、ラムノース、キシ
ロース等が、また窒素源としてはコーンスチープリカ一
、ポリペプトン、大豆粉等が挙られ、この他必要に応じ
食塩、炭酸カルシユムの如き塩類や消泡剤等を用いても
よい。培養物から目的とする抗生物質AB−85を採取
するには通常の物理化学的手段を適当に組み合せること
により行なえる。
ロース等が、また窒素源としてはコーンスチープリカ一
、ポリペプトン、大豆粉等が挙られ、この他必要に応じ
食塩、炭酸カルシユムの如き塩類や消泡剤等を用いても
よい。培養物から目的とする抗生物質AB−85を採取
するには通常の物理化学的手段を適当に組み合せること
により行なえる。
例えば、酢酸エチルの如き有機溶媒による抽出やセライ
トの如き吸着剤への吸着・溶離および濃縮乾固等の手段
により培養上清液を粗粉末となし、これを更にシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイ一ならびにメタノールからの
晶出等の手段によつて精製抗生物質AB−85を培養物
から採取することができる。
トの如き吸着剤への吸着・溶離および濃縮乾固等の手段
により培養上清液を粗粉末となし、これを更にシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイ一ならびにメタノールからの
晶出等の手段によつて精製抗生物質AB−85を培養物
から採取することができる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例 1
種菌用培地(グルコース1.5%、酵母工キズ1.0%
、炭酸カルシウム0.3%)5m1を試験管に分注滅菌
後斜面培養から得たA−19765株の1白金耳を接種
し、往復振盪培養機で3『C5日間培養する。
、炭酸カルシウム0.3%)5m1を試験管に分注滅菌
後斜面培養から得たA−19765株の1白金耳を接種
し、往復振盪培養機で3『C5日間培養する。
この種菌5m1を上記培地70m1を500m1容のロ
ータリーフラスコに分注滅菌したものに接種し、ロータ
リー振盪機上で30℃において5日間培養する。この種
菌70m1を上記培地700m1を31容の三角フラス
コに分注滅菌したものに接種し、ロータリー振盪機上で
30℃において5日間培養する。この種培養2.81を
1001容のステンレス スチールタンクに主培地(グ
ルコース1.5%、大豆粉1.5%、食塩0.3%、炭
酸カルシウム0.1%、PH7.O)501を注入滅菌
したものに移植し、30℃において通気撹拌(通気40
1/分、攪拌150回/分、内圧1kg/〜)して12
0時間培養した。このようにして得られた培養液をシヤ
ープレスにより菌体を除去し、当量の酢酸エチルで2回
抽出する。抽出液を濃縮後メタノールに溶解し、エチル
エーテルを加えると活性物質は沈澱する。沈澱物を集め
少量の温メタノールに溶解し、シリカゲルカラムクロマ
トにより分離精製を行なう。AB−85が吸着したシリ
力ゲルカラムをクロロホルム、酢酸エチルで順次洗滌し
、ベンゼン;クロロホルム;メタノール(1;1;15
)混液で活性物質を溶出する。溶出液を濃縮乾固し、温
メタノールで溶解し溶液を一夜冷所に放置するとAB−
85が無色針状結晶(0.509)として得られる。実
施例 2 種培地ならびに主培地として、グルコース1.5%、酵
母工キズ1.0%、炭酸カルシウム0.3%組成のもの
を使用する他は、実施例1と同様にしてA−19765
株の培養液451を得、これにセライト(ラジオライト
700;昭和化学産業株式会社)を5%加え、10分間
攪拌(150回/分)を行ないAB−85をセライトに
吸着させる。
ータリーフラスコに分注滅菌したものに接種し、ロータ
リー振盪機上で30℃において5日間培養する。この種
菌70m1を上記培地700m1を31容の三角フラス
コに分注滅菌したものに接種し、ロータリー振盪機上で
30℃において5日間培養する。この種培養2.81を
1001容のステンレス スチールタンクに主培地(グ
ルコース1.5%、大豆粉1.5%、食塩0.3%、炭
酸カルシウム0.1%、PH7.O)501を注入滅菌
したものに移植し、30℃において通気撹拌(通気40
1/分、攪拌150回/分、内圧1kg/〜)して12
0時間培養した。このようにして得られた培養液をシヤ
ープレスにより菌体を除去し、当量の酢酸エチルで2回
抽出する。抽出液を濃縮後メタノールに溶解し、エチル
エーテルを加えると活性物質は沈澱する。沈澱物を集め
少量の温メタノールに溶解し、シリカゲルカラムクロマ
トにより分離精製を行なう。AB−85が吸着したシリ
力ゲルカラムをクロロホルム、酢酸エチルで順次洗滌し
、ベンゼン;クロロホルム;メタノール(1;1;15
)混液で活性物質を溶出する。溶出液を濃縮乾固し、温
メタノールで溶解し溶液を一夜冷所に放置するとAB−
85が無色針状結晶(0.509)として得られる。実
施例 2 種培地ならびに主培地として、グルコース1.5%、酵
母工キズ1.0%、炭酸カルシウム0.3%組成のもの
を使用する他は、実施例1と同様にしてA−19765
株の培養液451を得、これにセライト(ラジオライト
700;昭和化学産業株式会社)を5%加え、10分間
攪拌(150回/分)を行ないAB−85をセライトに
吸着させる。
フイルタープレスを用いセライトを含む区分を集め水洗
後メタノール101で活性物質を溶出する。溶出液を濃
縮乾固後、少量の温メタノールに溶解し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフイ一を行なう。以後、実施例1に示
したと同様の方法により精製を行ない無色針状結晶のA
B−85(0.459)を得た。
後メタノール101で活性物質を溶出する。溶出液を濃
縮乾固後、少量の温メタノールに溶解し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフイ一を行なう。以後、実施例1に示
したと同様の方法により精製を行ない無色針状結晶のA
B−85(0.459)を得た。
第1図は、AB−85の赤外部吸収スペクトル(KBr
法)を示す。
法)を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アクチノマデユラ属に属する菌によつて生産され2
63〜265℃の融点を有する抗生物質AB−85。 2 アクチノマデユラ フルバアによつて生産される特
許請求の範囲第1項記載の抗生物質AB−85。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51102978A JPS5918035B2 (ja) | 1976-08-27 | 1976-08-27 | 抗生物質ab−85 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51102978A JPS5918035B2 (ja) | 1976-08-27 | 1976-08-27 | 抗生物質ab−85 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5328101A JPS5328101A (en) | 1978-03-16 |
JPS5918035B2 true JPS5918035B2 (ja) | 1984-04-25 |
Family
ID=14341818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51102978A Expired JPS5918035B2 (ja) | 1976-08-27 | 1976-08-27 | 抗生物質ab−85 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5918035B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0357226A1 (en) * | 1988-08-03 | 1990-03-07 | Schering Corporation | Macrolactam antimicrobial compounds |
-
1976
- 1976-08-27 JP JP51102978A patent/JPS5918035B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5328101A (en) | 1978-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR960016874B1 (ko) | 미생물에 의한 트랜스-4-히드록시-l-프롤린의 제조방법 | |
EP0048585A1 (en) | Antibiotics TM-531 B and TM-531 C | |
DK143570B (da) | Fremgangsmaade til fremstilling af maytansinol maytanacin og eller maytansinolpropionat | |
JPS5918035B2 (ja) | 抗生物質ab−85 | |
SU833166A3 (ru) | "Способ получени агликона антибиотческого а-35512 фактора в4 | |
US5378463A (en) | Antitumor antibiotic | |
JPS6010720B2 (ja) | 抗生物質c―15003 p―4の製造法 | |
JPS60141293A (ja) | 新規制癌性抗生物質81−484およびその製造法 | |
JPS6034556B2 (ja) | 抗生物質c−15003 | |
KR840000127B1 (ko) | 이스타마이신의 제조방법 | |
JPS6219599A (ja) | 新規マクロライド系抗生物質m119 | |
KR830001245B1 (ko) | 항생물질 마이코플라네신의 제조방법 | |
JPS5813392A (ja) | 新規抗生物質sf−2107a↓2物質及びその製造法 | |
JPS5932120B2 (ja) | 9−β−Dアラビノフラノシル・アデニンの製造法 | |
JPS6121089A (ja) | 抗生物質271−4saまたは271−4sb、およびその製造法 | |
JPS60234593A (ja) | 微生物によるプソイドジサツカライド化合物の製造法 | |
JPS596891A (ja) | 抗生物質y−18055およびその製造法 | |
JPS61170396A (ja) | 新規な制癌性抗生物質83−16−aおよびその製造法 | |
JPS6316391B2 (ja) | ||
JPS61115081A (ja) | 新規な抗生物質ss21020d及びその製造法 | |
JPS6338030B2 (ja) | ||
JPS6241516B2 (ja) | ||
JPS60190785A (ja) | ロイカニシデインおよびその製造法 | |
JPS60172286A (ja) | 新規抗生物質af−7368a物質およびその製造法 | |
JPS6210517B2 (ja) |