JPH05262668A - ヘモフィルス・インフルエンザb多糖類外毒素トキソイド抱合体ワクチン用ハプテン - Google Patents
ヘモフィルス・インフルエンザb多糖類外毒素トキソイド抱合体ワクチン用ハプテンInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 幼児および若年の子供におけるヘモフィルス
感染症の予防に有用なワクチンの多糖類−トキソイド抱
合体製造用ハプテンを提供する。 【構成】 ほぼ等モル量のリボース、リビトールおよび
リン酸塩からなり、20%未満が分子の大きさ200,
000ダルトン未満、20%未満が分子の大きさ2,0
00,000ダルトンを越えるまで加熱されてなるハロ
ゲン化シアン活性化莢膜ヘモフィルス・インフルエンザ
B多糖類から調製された、実質的に蛋白および核酸を含
まないハプテン。
感染症の予防に有用なワクチンの多糖類−トキソイド抱
合体製造用ハプテンを提供する。 【構成】 ほぼ等モル量のリボース、リビトールおよび
リン酸塩からなり、20%未満が分子の大きさ200,
000ダルトン未満、20%未満が分子の大きさ2,0
00,000ダルトンを越えるまで加熱されてなるハロ
ゲン化シアン活性化莢膜ヘモフィルス・インフルエンザ
B多糖類から調製された、実質的に蛋白および核酸を含
まないハプテン。
Description
【0001】
【発明の概要】本発明は、多糖類−ジフテリア・トキソ
イド抱合体(conjugate)(PRP−D)ワクチンおよび多
糖類−破傷風トキソイド抱合体(PRP−T)ワクチンで
例示される新規なヘモフィルス・インフルエンザ(Haem
ophilus influenzae)B多糖類−外毒素トキソイド製造
用の多糖類ハプテンに関する。該多糖類は、加熱処理に
よって分子の大きさを主として200,000および2,
000,000ダルトンの間に調整し、ほぼ等モル量の
リボース、リビトールおよびリン酸塩からなり、つい
で、活性化剤、典型的には臭化シアンで活性化した純粋
なヘモフィルス・インフルエンザB多糖類である。本明
細書で述べる分子の大きさはゲル・パーミエイション・
クロマトグラフィーによるデキストラン・スタンダード
に準拠している。該活性化された多糖類を外毒素トキソ
イド、好ましくはジフテリア・トキソイドと均密に混合
して抱合を行なう。好ましくは、該外毒素トキソイドは
スペーサーとして4〜8個の炭素の橋を用いて、例え
ば、ジフテリア・トキソイド(D−AH)のアジピン酸ヒ
ドラジド誘導体のように誘導体化される。使用できる別
の誘導体化外毒素トキソイドには破傷風トキソイド(T
−AH)が包含される。該外毒素トキソイドは複数のA
H単位と結合している。
イド抱合体(conjugate)(PRP−D)ワクチンおよび多
糖類−破傷風トキソイド抱合体(PRP−T)ワクチンで
例示される新規なヘモフィルス・インフルエンザ(Haem
ophilus influenzae)B多糖類−外毒素トキソイド製造
用の多糖類ハプテンに関する。該多糖類は、加熱処理に
よって分子の大きさを主として200,000および2,
000,000ダルトンの間に調整し、ほぼ等モル量の
リボース、リビトールおよびリン酸塩からなり、つい
で、活性化剤、典型的には臭化シアンで活性化した純粋
なヘモフィルス・インフルエンザB多糖類である。本明
細書で述べる分子の大きさはゲル・パーミエイション・
クロマトグラフィーによるデキストラン・スタンダード
に準拠している。該活性化された多糖類を外毒素トキソ
イド、好ましくはジフテリア・トキソイドと均密に混合
して抱合を行なう。好ましくは、該外毒素トキソイドは
スペーサーとして4〜8個の炭素の橋を用いて、例え
ば、ジフテリア・トキソイド(D−AH)のアジピン酸ヒ
ドラジド誘導体のように誘導体化される。使用できる別
の誘導体化外毒素トキソイドには破傷風トキソイド(T
−AH)が包含される。該外毒素トキソイドは複数のA
H単位と結合している。
【0002】この方法を用いることにより、ヘモフィル
ス・インフルエンザBからの多糖類に対するT−細胞依
存性応答をもたらす抱合体ワクチンが得られる。
ス・インフルエンザBからの多糖類に対するT−細胞依
存性応答をもたらす抱合体ワクチンが得られる。
【0003】かかる抱合体は幼児および若年の子供にお
けるヘモフィルス感染症の予防に使用するのにことに有
益である。
けるヘモフィルス感染症の予防に使用するのにことに有
益である。
【0004】本発明によれば、ジフテリアや破傷風のよ
うな病気に対する免疫付与のために有用な抱合体ワクチ
ンを利用できるようにする。ヒトにおけるかかる抱合体
の効力は通常のジフテリアおよび破傷風トキソイド調製
物のものより大きい。過剰の活性化剤の注意深い調節お
よび除去により、該方法はスペーサーを介して複数の外
毒素トキソイド分子が単一の多糖類分子に結合してな
る、実質的に架橋もしくは重合誘導体を含まない多糖類
抱合体を与える。その式は一般的にPRP−Xnと表わ
すことができ、ここに、Xはトキソイド部分、nは20
以下の整数、典型的な平均は7〜8である。(本明細書
においては、整数nを用いることなく、ジフテリア・ト
キソイド抱合体をPRP−Dと、破傷風抱合体をPRP
−Tと称する。)
うな病気に対する免疫付与のために有用な抱合体ワクチ
ンを利用できるようにする。ヒトにおけるかかる抱合体
の効力は通常のジフテリアおよび破傷風トキソイド調製
物のものより大きい。過剰の活性化剤の注意深い調節お
よび除去により、該方法はスペーサーを介して複数の外
毒素トキソイド分子が単一の多糖類分子に結合してな
る、実質的に架橋もしくは重合誘導体を含まない多糖類
抱合体を与える。その式は一般的にPRP−Xnと表わ
すことができ、ここに、Xはトキソイド部分、nは20
以下の整数、典型的な平均は7〜8である。(本明細書
においては、整数nを用いることなく、ジフテリア・ト
キソイド抱合体をPRP−Dと、破傷風抱合体をPRP
−Tと称する。)
【0005】
【発明の開示】安定な液素性免疫の発生は少なくとも2
つの別々のリンパ細胞セットによる異物の認識を必要と
する。これらのセットは抗体形成細胞の前駆体であるB
−リンパ細胞およびB−細胞の機能を調節するT−リン
パ細胞である。数種の多糖類を含め、いくつかの抗原は
B−細胞を直接刺激して抗体を生じさせることができる
が(T−非依存性抗原)、大部分の抗原(T−依存性)はT
−リンパ細胞により、B−細胞に与えられなければなら
ない。本発明のハプテンから得られるワクチンの場合、
ワクチンの外毒素トキソイド部分がT−細胞系により認
識される。該蛋白はそれ自体の抗原性決定子と、共有結
合したPRPハプテンの両方を有しているので、決定子
の両方のセットがT−細胞によりB−細胞に与えられな
ければならない。この担体−ハプテン抱合体調製物の投
与の結果はPRPがT−依存性免疫原として与えられる
こととなる。PRPのT−依存性授与が、もっとも危険
の大きい目標集団である幼児に保護免疫を誘導する。し
たがって、該抱合体ワクチンは小さな幼児において特に
価値あるものである。かかる抱合体の女性への投与は、
ワクチン抗原に対する高い割合のIgG抗体を誘導し、
これは妊娠の間に胎盤関門を通り、かくして、幼児に誕
生から保護を与える。
つの別々のリンパ細胞セットによる異物の認識を必要と
する。これらのセットは抗体形成細胞の前駆体であるB
−リンパ細胞およびB−細胞の機能を調節するT−リン
パ細胞である。数種の多糖類を含め、いくつかの抗原は
B−細胞を直接刺激して抗体を生じさせることができる
が(T−非依存性抗原)、大部分の抗原(T−依存性)はT
−リンパ細胞により、B−細胞に与えられなければなら
ない。本発明のハプテンから得られるワクチンの場合、
ワクチンの外毒素トキソイド部分がT−細胞系により認
識される。該蛋白はそれ自体の抗原性決定子と、共有結
合したPRPハプテンの両方を有しているので、決定子
の両方のセットがT−細胞によりB−細胞に与えられな
ければならない。この担体−ハプテン抱合体調製物の投
与の結果はPRPがT−依存性免疫原として与えられる
こととなる。PRPのT−依存性授与が、もっとも危険
の大きい目標集団である幼児に保護免疫を誘導する。し
たがって、該抱合体ワクチンは小さな幼児において特に
価値あるものである。かかる抱合体の女性への投与は、
ワクチン抗原に対する高い割合のIgG抗体を誘導し、
これは妊娠の間に胎盤関門を通り、かくして、幼児に誕
生から保護を与える。
【0006】T−非依存性抗原はB−細胞を誘導して最
終的に抗体分泌細胞(形質球)に分化させ、一方、T−依
存性応答は相当に、より複雑である。T−依存性刺激を
受けた後、B−細胞群は抗体形成のみならず、増殖およ
び熟成をも開始する。その結果、PRPに対する抗体生
成B−細胞数の増加と、PRPに対する第2回目の暴露
に応答できるB−細胞数の増加をもたらせる。くり返し
免疫付与はさらにPRP特異性B−細胞数の増加、した
がって、高い抗体力価、増強応答をもたらせる。要約す
ると、T−非依存性応答は感応性B−細胞の数によって
制限されるが、T−依存性応答は抗原感応性細胞の合計
数の増加をもたらす。
終的に抗体分泌細胞(形質球)に分化させ、一方、T−依
存性応答は相当に、より複雑である。T−依存性刺激を
受けた後、B−細胞群は抗体形成のみならず、増殖およ
び熟成をも開始する。その結果、PRPに対する抗体生
成B−細胞数の増加と、PRPに対する第2回目の暴露
に応答できるB−細胞数の増加をもたらせる。くり返し
免疫付与はさらにPRP特異性B−細胞数の増加、した
がって、高い抗体力価、増強応答をもたらせる。要約す
ると、T−非依存性応答は感応性B−細胞の数によって
制限されるが、T−依存性応答は抗原感応性細胞の合計
数の増加をもたらす。
【0007】該PRP−外毒素トキソイド・ワクチンは
実験動物においてT−依存性免疫原として機能すること
が証明されている。PRP−Dの標準的投与で連続的に
免疫付与された一群のウサギは全て増強応答を示した。
加えて、該抱合体に用いた担体蛋白、例えば、PRP−
D用のジフテリア・トキソイドでの一次免疫付与は、P
RP−外毒素トキソイド抱合体のPRP成分に対する最
初の応答を増大させることが示された。同様なPRP応
答の増大は、抱合体に用いた以外の外毒素トキソイドで
初回免疫刺激を受けた動物では見られなかった。
実験動物においてT−依存性免疫原として機能すること
が証明されている。PRP−Dの標準的投与で連続的に
免疫付与された一群のウサギは全て増強応答を示した。
加えて、該抱合体に用いた担体蛋白、例えば、PRP−
D用のジフテリア・トキソイドでの一次免疫付与は、P
RP−外毒素トキソイド抱合体のPRP成分に対する最
初の応答を増大させることが示された。同様なPRP応
答の増大は、抱合体に用いた以外の外毒素トキソイドで
初回免疫刺激を受けた動物では見られなかった。
【0008】該ワクチンはPRP−外毒素トキソイド・
ハプテン−担体抱合体である。かかるワクチンにおいて
は、該抗原性、かつ、弱い免疫原性のハプテン分子(P
RP)がジフテリア(D)または破傷風トキソイド(T)の
ような高い免疫原性担体分子に対する新規な抗原特異性
を与える。
ハプテン−担体抱合体である。かかるワクチンにおいて
は、該抗原性、かつ、弱い免疫原性のハプテン分子(P
RP)がジフテリア(D)または破傷風トキソイド(T)の
ような高い免疫原性担体分子に対する新規な抗原特異性
を与える。
【0009】該調製物における担体として用いる精製ジ
フテリア・トキソイド(D)は、水溶性カルボジイミド縮
合法を用いて、アジピン酸ジヒドラジド(ADH)のよう
な4〜8個の炭素のスペーサー分子の結合により修飾
(誘導体化)された商業的外毒素トキソイドである。該修
飾外毒素トキソイド、典型的にはアジピン酸ヒドラジド
誘導体X−AHは、ついで、未反応のADHから分離さ
れる。これは可溶性物質で、実質的に架橋されておら
ず、このことはゲルクロマトグラフィーおよびポリアク
リルアミドゲル電気泳動によって測定されるような分子
の大きさに実質的な増加がないことによって証明され
る。
フテリア・トキソイド(D)は、水溶性カルボジイミド縮
合法を用いて、アジピン酸ジヒドラジド(ADH)のよう
な4〜8個の炭素のスペーサー分子の結合により修飾
(誘導体化)された商業的外毒素トキソイドである。該修
飾外毒素トキソイド、典型的にはアジピン酸ヒドラジド
誘導体X−AHは、ついで、未反応のADHから分離さ
れる。これは可溶性物質で、実質的に架橋されておら
ず、このことはゲルクロマトグラフィーおよびポリアク
リルアミドゲル電気泳動によって測定されるような分子
の大きさに実質的な増加がないことによって証明され
る。
【0010】ヘモフィルス・インフルエンザBの莢膜多
糖類は、認可された多糖類ワクチンに用いられているよ
うな商業的な源から調製され、コンノート・ラボラトリ
ース(Connaught Laboratories)から入手できる。しか
し、該多糖類は通常、カルシウム塩として精製されてい
るが、カルシウムイオンの使用はさける。なぜなら、そ
れらは抱合操作における炭酸塩緩衝剤の使用を妨害する
からである。ついで、該ハプテンに所望の寸法が得られ
るまで加熱することにより、該多糖類の分子の大きさを
調整する。典型的には、該液体多糖類の100℃におけ
る15分間の加熱が、分子の20%未満が200,00
0ダルトンより小さい分子の大きさで、20%未満が
2,000,000ダルトンより大きい分子の大きさであ
ることを保証するために充分である。この大きさ規制操
作は適正なPRP−DまたはPRP−T抱合体を得るた
めに重要である。
糖類は、認可された多糖類ワクチンに用いられているよ
うな商業的な源から調製され、コンノート・ラボラトリ
ース(Connaught Laboratories)から入手できる。しか
し、該多糖類は通常、カルシウム塩として精製されてい
るが、カルシウムイオンの使用はさける。なぜなら、そ
れらは抱合操作における炭酸塩緩衝剤の使用を妨害する
からである。ついで、該ハプテンに所望の寸法が得られ
るまで加熱することにより、該多糖類の分子の大きさを
調整する。典型的には、該液体多糖類の100℃におけ
る15分間の加熱が、分子の20%未満が200,00
0ダルトンより小さい分子の大きさで、20%未満が
2,000,000ダルトンより大きい分子の大きさであ
ることを保証するために充分である。この大きさ規制操
作は適正なPRP−DまたはPRP−T抱合体を得るた
めに重要である。
【0011】かくして得られた、大きさを規制した多糖
類を、ハロゲン化シアンまたは水素化ホウ素ナトリウム
のような該多糖類上に親電子基を生じさせる活性化剤で
活性化する。用いる典型的な活性化剤は臭化シアンであ
る。未反応の活性化剤は徹底的に除去する。なぜなら、
実質的な残留があると、それが以後の反応混合物中で該
蛋白の架橋を生じるからである。生じた架橋生成物は多
糖類をトラップし、ワクチンの収率を低下させ、本発明
で得られる抱合体と化学的性質および溶解度の異なる、
分子の大きさのより大きい抱合体および該ワクチンの所
望の比率を欠くワクチンを生じさせる。
類を、ハロゲン化シアンまたは水素化ホウ素ナトリウム
のような該多糖類上に親電子基を生じさせる活性化剤で
活性化する。用いる典型的な活性化剤は臭化シアンであ
る。未反応の活性化剤は徹底的に除去する。なぜなら、
実質的な残留があると、それが以後の反応混合物中で該
蛋白の架橋を生じるからである。生じた架橋生成物は多
糖類をトラップし、ワクチンの収率を低下させ、本発明
で得られる抱合体と化学的性質および溶解度の異なる、
分子の大きさのより大きい抱合体および該ワクチンの所
望の比率を欠くワクチンを生じさせる。
【0012】ついで、活性化したPRPおよびX−AH
を合し、冷所で反応させる。該誘導体化した外毒素トキ
ソイド上のヒドラジド基のいくつかがPRP上の活性化
部位と反応し、共有結合を形成する。生成物は4〜8個
の炭素の橋を介して誘導体化外毒素トキソイドに共有結
合したPRPである。この反応生成物を、ゲル・パーミ
エイション・クロマトグラフィーでいずれもの未反応蛋
白および分子の大きさの小さい混入物を除去して精製す
る。主要フラクションの典型的な分子の大きさはデキス
トラン・スタンダードに準拠して675,000ダルト
ンである。相対的な分子の大きさについての典型的な範
囲は140,000ダルトン〜4,500,000ダルト
ンである。
を合し、冷所で反応させる。該誘導体化した外毒素トキ
ソイド上のヒドラジド基のいくつかがPRP上の活性化
部位と反応し、共有結合を形成する。生成物は4〜8個
の炭素の橋を介して誘導体化外毒素トキソイドに共有結
合したPRPである。この反応生成物を、ゲル・パーミ
エイション・クロマトグラフィーでいずれもの未反応蛋
白および分子の大きさの小さい混入物を除去して精製す
る。主要フラクションの典型的な分子の大きさはデキス
トラン・スタンダードに準拠して675,000ダルト
ンである。相対的な分子の大きさについての典型的な範
囲は140,000ダルトン〜4,500,000ダルト
ンである。
【0013】チメロサールのような保存剤を、チメロサ
ールの場合、1:10,000の最終濃度で加える。バル
ク濃縮物を0.2ミクロンのメンブラン・フイルターを
通して濾過し、冷所で保存する。
ールの場合、1:10,000の最終濃度で加える。バル
ク濃縮物を0.2ミクロンのメンブラン・フイルターを
通して濾過し、冷所で保存する。
【0014】該PRP−外毒素トキソイド抱合体生成物
は耐熱性で水溶性である。架橋のないことは、ゲル・パ
ーミエイション・クロマトグラフィーにより、また、ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動により測定されるごと
く、分子の大きさに出発多糖類のそれからの実質的な増
加がないことにより証明される。熱安定性が長い製品寿
命および、たとえ望ましくない環境中でも安定な製品を
保証する。
は耐熱性で水溶性である。架橋のないことは、ゲル・パ
ーミエイション・クロマトグラフィーにより、また、ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動により測定されるごと
く、分子の大きさに出発多糖類のそれからの実質的な増
加がないことにより証明される。熱安定性が長い製品寿
命および、たとえ望ましくない環境中でも安定な製品を
保証する。
【0015】該反応は2工程として図式的に表わすこと
ができる。 (1)PRP+CNBr → PRP* (2)PRP*+nX → PRP(−X)n
ができる。 (1)PRP+CNBr → PRP* (2)PRP*+nX → PRP(−X)n
【0016】もし、該ハロゲン化シアンの除去が効率的
に行なわれなければ、活性化PRPと外毒素トキソイド
の抱合でPRP(−X)nが形成するほかに、X−Xまた
は重複して結合した誘導体の形成、例えば、
に行なわれなければ、活性化PRPと外毒素トキソイド
の抱合でPRP(−X)nが形成するほかに、X−Xまた
は重複して結合した誘導体の形成、例えば、
【化1】 のような望ましくない反応が起る。
【0017】皮下または皮内注射についてのPRP−外
毒素トキソイド抱合体ワクチンの典型的なヒトへの投与
量はリボース10μgもしくは該抱合体生成物のほぼ4
0μg相当を含有する0.5mlからなる。アンプル溶液
は、保存剤としてチメロサールを用い、該バルク濃縮物
をリン酸塩緩衝食塩溶液で希釈することにより調製され
る。
毒素トキソイド抱合体ワクチンの典型的なヒトへの投与
量はリボース10μgもしくは該抱合体生成物のほぼ4
0μg相当を含有する0.5mlからなる。アンプル溶液
は、保存剤としてチメロサールを用い、該バルク濃縮物
をリン酸塩緩衝食塩溶液で希釈することにより調製され
る。
【0018】該生成物はヒトにおいて、該PRPおよび
外毒素トキソイド成分の両方に対する抗体形成を誘導す
る。本発明をさらに詳細に説明するためにつぎの実施例
を提供する。これらは本発明をその精神または範囲にお
いて限定するものと理解されるべきものではない。
外毒素トキソイド成分の両方に対する抗体形成を誘導す
る。本発明をさらに詳細に説明するためにつぎの実施例
を提供する。これらは本発明をその精神または範囲にお
いて限定するものと理解されるべきものではない。
【0019】
実施例1 PRPの調製 A.生物 ヘモフィルス・インフルエンザBの莢膜ポリリボシル・
リビトール・リン酸塩(PRP)をそのイーガン(Eagan)
株から調製した。培養菌をくり返し移植し、凍結乾燥種
菌を調製した。この凍結乾燥種菌から、さらに1回移植
を行ない湿潤作業用種菌を調製した(−60℃で保存)。
該湿潤作業用種菌から菌体の醗酵器ロットを調製した。
リビトール・リン酸塩(PRP)をそのイーガン(Eagan)
株から調製した。培養菌をくり返し移植し、凍結乾燥種
菌を調製した。この凍結乾燥種菌から、さらに1回移植
を行ない湿潤作業用種菌を調製した(−60℃で保存)。
該湿潤作業用種菌から菌体の醗酵器ロットを調製した。
【0020】培養純度をつぎの基準によって判定する。 1.陰性グラム染色特性 2.NAD(ジホスホピリジン・ヌクレオチド)およびヘ
ミン(フェリヘムのウシ型I結晶塩)含有寒天上で増殖、 3.NADまたはヘミン不含寒天上で増殖せず、および 4.特異抗血清(B型ヘモフィルス・インフルエンザ
B、ヘイランド・ラボラトリース(Hyland Laboratori
es))により凝集。
ミン(フェリヘムのウシ型I結晶塩)含有寒天上で増殖、 3.NADまたはヘミン不含寒天上で増殖せず、および 4.特異抗血清(B型ヘモフィルス・インフルエンザ
B、ヘイランド・ラボラトリース(Hyland Laboratori
es))により凝集。
【0021】B.培養および培地 細菌を継代培養するため、すなわち、醗酵器の接種に先
立って、BHI寒天(1リットル当り、37gBHI(D
ifco)、15gバクト寒天(Difco)、0.6mlの1%NA
D(Sigma−GradeIII)および6mlの0.2%ヘミン
(Sigma−Bovine Type1))を用いた。寒天表面から洗
い出した菌体(20時間)を用いてヘモフィルス・インフ
ルエンザB(Hib)液体培地(1リットルづつ)に接種す
る。これらの培養物を振盪しながら、該細菌がその増殖
サイクルの対数期に達するまでインキュベートする。こ
の時点で、培養物2lを用いて醗酵器中の液体Hib培地
40リットルに接種し、8%UCON(Union Carbide
潤滑剤)300mlを加える。16〜18時間後、醗酵器
培養物は収集できるようになる。
立って、BHI寒天(1リットル当り、37gBHI(D
ifco)、15gバクト寒天(Difco)、0.6mlの1%NA
D(Sigma−GradeIII)および6mlの0.2%ヘミン
(Sigma−Bovine Type1))を用いた。寒天表面から洗
い出した菌体(20時間)を用いてヘモフィルス・インフ
ルエンザB(Hib)液体培地(1リットルづつ)に接種す
る。これらの培養物を振盪しながら、該細菌がその増殖
サイクルの対数期に達するまでインキュベートする。こ
の時点で、培養物2lを用いて醗酵器中の液体Hib培地
40リットルに接種し、8%UCON(Union Carbide
潤滑剤)300mlを加える。16〜18時間後、醗酵器
培養物は収集できるようになる。
【0022】 Hib液体培地1000ml当りの組成は、 酵母エキス透析物 5.0g カサミノ酸(Difco) 22.5g 二塩基性リン酸ナトリウム 14.4g デキストロース 5.59g ヘミン 20g 水酸化アンモニウム(30%) 0.1534ml NAD 1% 0.6ml である。
【0023】醗酵器の収集時、充当するグラム染色およ
び培養法(前記A1〜4参照)により培養純度を測定す
る。培養物にカタブロン(臭化ヘキサデシルトリメチル
アンモニウム)を最終濃度0.1%まで加える。30分
後、この時点で細菌はすでに不活化され、固形相を遠心
分離により集める。該湿潤ペーストをさらに加工するま
で−70℃で保存する。
び培養法(前記A1〜4参照)により培養純度を測定す
る。培養物にカタブロン(臭化ヘキサデシルトリメチル
アンモニウム)を最終濃度0.1%まで加える。30分
後、この時点で細菌はすでに不活化され、固形相を遠心
分離により集める。該湿潤ペーストをさらに加工するま
で−70℃で保存する。
【0024】C.多糖類の精製 つぎの方法を用い、PRPの抽出およびそれに続く精製
を行なう。 1.洗浄剤からの解離 ペーストの湿潤重量1gにつき、0.4M NaCl10m
lを加える。この懸濁液を市販のブレンダー中で30秒
間混合する。混合液を冷所(4℃)で17,000×gに
て15分間遠心分離する。上澄液を集め、エタノールを
濃度25%まで加える。ついで、この物質を、17,0
00×g(4℃)で2時間遠心分離し、上澄液をたくわえ
る。上澄液の4倍の容量のエタノールを加え、この物質
を一夜4℃に保持する。
を行なう。 1.洗浄剤からの解離 ペーストの湿潤重量1gにつき、0.4M NaCl10m
lを加える。この懸濁液を市販のブレンダー中で30秒
間混合する。混合液を冷所(4℃)で17,000×gに
て15分間遠心分離する。上澄液を集め、エタノールを
濃度25%まで加える。ついで、この物質を、17,0
00×g(4℃)で2時間遠心分離し、上澄液をたくわえ
る。上澄液の4倍の容量のエタノールを加え、この物質
を一夜4℃に保持する。
【0025】2.核酸の除去 該物質を2,800×g(4℃)で5分間遠心分離する。
沈澱を集め、ペースト抽出に最初に用いた容量の1/4
でトリス−MgSO4緩衝液に再懸濁する。蒸留水1リッ
トル当りの該トリス緩衝液の組成はつぎのとおりであ
る。 トリス−ヒドロキシメチルアミノ−メタン(Sigma) 6g MgSO4・7H2O 246mg チメロサール(Elanco) 50mg pHを濃塩酸で7.0±0.2に調整する。
沈澱を集め、ペースト抽出に最初に用いた容量の1/4
でトリス−MgSO4緩衝液に再懸濁する。蒸留水1リッ
トル当りの該トリス緩衝液の組成はつぎのとおりであ
る。 トリス−ヒドロキシメチルアミノ−メタン(Sigma) 6g MgSO4・7H2O 246mg チメロサール(Elanco) 50mg pHを濃塩酸で7.0±0.2に調整する。
【0026】最初の湿潤ペースト100g当り、デオキ
シリボヌクレアーゼI 1.5mg(SigmaD−0876)
およびリボヌクレアーゼ−A0.75mg(Sigma−Type
1−AS,R−5503)を加える。この物質を透析バッ
グに入れ、対トリスMgSO4緩衝液18リットルで、3
7℃で18時間インキュベートする。
シリボヌクレアーゼI 1.5mg(SigmaD−0876)
およびリボヌクレアーゼ−A0.75mg(Sigma−Type
1−AS,R−5503)を加える。この物質を透析バッ
グに入れ、対トリスMgSO4緩衝液18リットルで、3
7℃で18時間インキュベートする。
【0027】3.蛋白の除去 蛋白成分を除去するため、等容量のフェノール−酢酸塩
溶液(フェノール454gと合した10%(w/v)酢酸ナ
トリウム135ml)の添加により、該物質をさらに加工
する。ついで、この物質を30分間(4℃)振盪し、1
7,000×gで15分間遠心分離し、水性相を集め
る。さらに2回フェノール抽出を行ない、最後の水性相
を蒸留水に対して透析する。
溶液(フェノール454gと合した10%(w/v)酢酸ナ
トリウム135ml)の添加により、該物質をさらに加工
する。ついで、この物質を30分間(4℃)振盪し、1
7,000×gで15分間遠心分離し、水性相を集め
る。さらに2回フェノール抽出を行ない、最後の水性相
を蒸留水に対して透析する。
【0028】この段階の物質がバルク液体莢膜多糖類
(PRP)を構成し、さらに加工(以下のD参照)するまで
−20℃に保存する。
(PRP)を構成し、さらに加工(以下のD参照)するまで
−20℃に保存する。
【0029】4.多糖類の品質の評価 バルクPRPの品質は分取した液体試料の分析に基づい
て判定される。エタノール(4容)、ついで、CaCl2(最
終濃度0.02M)を加え、PRPを沈澱させる。PRP
を遠心分離により沈澱させ、真空下、デシケータで乾燥
させる。熱重量分析(TGA)を用いて水分含量を測定す
る。その後の分析は乾燥重量基準で算出する。
て判定される。エタノール(4容)、ついで、CaCl2(最
終濃度0.02M)を加え、PRPを沈澱させる。PRP
を遠心分離により沈澱させ、真空下、デシケータで乾燥
させる。熱重量分析(TGA)を用いて水分含量を測定す
る。その後の分析は乾燥重量基準で算出する。
【0030】許容される基準には、 (a)リボースの分析(オルシノール法):30%以上、 (b)蛋白の分析(ローリー法):1%より小、 (c)核酸の分析(U.V.吸収):1%より小、および (d)特異免疫血清による沈降(反対免疫電気泳動法) が包含される。
【0031】加えて、分子の大きさを適当なゲル・パー
ミエイション・クロマトグラフィーで測定する。該多糖
類をリムラス(Limulus)溶解質テストおよびウサギ発熱
原性テストにより内毒素について監視する。
ミエイション・クロマトグラフィーで測定する。該多糖
類をリムラス(Limulus)溶解質テストおよびウサギ発熱
原性テストにより内毒素について監視する。
【0032】典型的なロットはつぎの特性を有する。 (a)蛋白含量0.5% (b)核酸含量0.35% (c)残余ウシ抗原:ラジオイムノアッセイにより測定した
場合、精製PRPの該多糖類調製に用いたウシPNAア
ーゼおよびDNAアーゼによる汚染なし。 (d)内毒素含量はリムラス・アメーバ様細胞−溶解質分
析(LAL)により測定した:200ng/mgPRP (e)CL−4Bセファロース上のKd:0.30。0.30
の値はデキストラン・スタンダードに準拠して概略分子
量1,125,000に対応する。
場合、精製PRPの該多糖類調製に用いたウシPNAア
ーゼおよびDNAアーゼによる汚染なし。 (d)内毒素含量はリムラス・アメーバ様細胞−溶解質分
析(LAL)により測定した:200ng/mgPRP (e)CL−4Bセファロース上のKd:0.30。0.30
の値はデキストラン・スタンダードに準拠して概略分子
量1,125,000に対応する。
【0033】D.多糖類(PRP)試薬の調製 該多糖類はこのように液体として精製されるが、精製操
作においてカルシウムは使用しない。(従来の多糖類の
精製はカルシウム塩を生じるが、カルシウムは以下の抱
合の間に用いる炭酸塩緩衝剤と結合でき、沈澱を生じ
る。)
作においてカルシウムは使用しない。(従来の多糖類の
精製はカルシウム塩を生じるが、カルシウムは以下の抱
合の間に用いる炭酸塩緩衝剤と結合でき、沈澱を生じ
る。)
【0034】該多糖類の大きさを、必要とする大きさの
変化の程度に見合った時間、100℃で加熱することに
より調整する。該多糖類の大きさは、空隙容量で20%
未満がCL−4Bセファロース・カラムから溶出し、2
0%未満が0.5より大きいKdで溶出するように調整す
る。主要フラクションは200,000〜2,000,0
00ダルトンの分子の大きさを有する。
変化の程度に見合った時間、100℃で加熱することに
より調整する。該多糖類の大きさは、空隙容量で20%
未満がCL−4Bセファロース・カラムから溶出し、2
0%未満が0.5より大きいKdで溶出するように調整す
る。主要フラクションは200,000〜2,000,0
00ダルトンの分子の大きさを有する。
【0035】参考例1 PRPの活性化 A.この多糖類を、マグネチック・スターラを備えた反
応容器中、氷浴上で4℃に冷却する。蒸留水中、25mg
/ml(20〜30mg/mlの範囲)の濃度のPRPの最初の
容量を記録する。ついで、塩化ナトリウムを0.85%
の濃度まで加える。
応容器中、氷浴上で4℃に冷却する。蒸留水中、25mg
/ml(20〜30mg/mlの範囲)の濃度のPRPの最初の
容量を記録する。ついで、塩化ナトリウムを0.85%
の濃度まで加える。
【0036】B.得られた該多糖類の塩化ナトリウムの
溶液のpHを、1N水酸化ナトリウムの添加により10.
5〜11.0に上昇させる。(より低いpHでは臭化シア
ンとの反応が少なく、より高いpHでは該多糖類が分解
するので、この範囲を選択する。)
溶液のpHを、1N水酸化ナトリウムの添加により10.
5〜11.0に上昇させる。(より低いpHでは臭化シア
ンとの反応が少なく、より高いpHでは該多糖類が分解
するので、この範囲を選択する。)
【0037】C.乾燥臭化シアンをpH10.5〜11.
0の0.005N重炭酸ナトリウム緩衝液に溶解し、直
ちに(調製後、10分以内)、0.4mg/mgPRPの割合
で反応容器に加える。
0の0.005N重炭酸ナトリウム緩衝液に溶解し、直
ちに(調製後、10分以内)、0.4mg/mgPRPの割合
で反応容器に加える。
【0038】D.混合液のpHを、水酸化ナトリウムの
添加によりpH10.5〜11.0に調整し、6分間維持
する。
添加によりpH10.5〜11.0に調整し、6分間維持
する。
【0039】E.ついで、1N HClでpHを6.0に
下げる。(酸性pHは臭化シアンによって該多糖類上に生
じさせた活性化部位を安定化させる。さらにpHの低下
はPRPの加水分解をもたらせる。)
下げる。(酸性pHは臭化シアンによって該多糖類上に生
じさせた活性化部位を安定化させる。さらにpHの低下
はPRPの加水分解をもたらせる。)
【0040】G.等容量の、pH6.0の予め4℃に冷却
した食塩水を加える。
した食塩水を加える。
【0041】H.該臭化シアン−多糖類混合物を濃縮装
置に移し、工程Aで記録した最初の容量まで濃縮する。
置に移し、工程Aで記録した最初の容量まで濃縮する。
【0042】I.工程GおよびHを合計10回くり返
す。かくして該多糖類濃度を25mg/mlに保持しなが
ら、未消費の臭化シアンの約99.9%を除去する。も
し、臭化シアンが除去されなければ、それは以下で使用
するジフテリア外毒素トキソイドと反応する。
す。かくして該多糖類濃度を25mg/mlに保持しなが
ら、未消費の臭化シアンの約99.9%を除去する。も
し、臭化シアンが除去されなければ、それは以下で使用
するジフテリア外毒素トキソイドと反応する。
【0043】参考例2 D−AH担体の調製 A.蒸留水中、商業的なジフテリア外毒素トキソイド
(D)を、陽圧で撹拌した濃縮器中、10,000ダルト
ン以上の分子を保持する膜上で20〜40mg/ml、典型
的には、35mg/mlに濃縮する。
(D)を、陽圧で撹拌した濃縮器中、10,000ダルト
ン以上の分子を保持する膜上で20〜40mg/ml、典型
的には、35mg/mlに濃縮する。
【0044】B.アジピン酸ジヒドラジド(ADH)8mg
/mg蛋白および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド(EDAC)/mg蛋白の乾燥混
合物を効率的なスターラおよびpHの監視、制御の可能
なpH探針を備えた反応容器に入れる。
/mg蛋白および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド(EDAC)/mg蛋白の乾燥混
合物を効率的なスターラおよびpHの監視、制御の可能
なpH探針を備えた反応容器に入れる。
【0045】C.ついで、ジフテリア外毒素トキソイド
を反応容器に加え、反応体の割合をつぎのようにする。 ジフテリア外毒素トキソイド=35mg蛋白/ml ADH=8.0mg/mg蛋白 EDAC=0.75mg/mg蛋白 (ADHおよびEDACの順次添加の上、酢酸塩緩衝剤
の使用は持続性の柔毛状沈澱をもたらす。反応体はそれ
ら自体で充分な緩衝能を有している。)
を反応容器に加え、反応体の割合をつぎのようにする。 ジフテリア外毒素トキソイド=35mg蛋白/ml ADH=8.0mg/mg蛋白 EDAC=0.75mg/mg蛋白 (ADHおよびEDACの順次添加の上、酢酸塩緩衝剤
の使用は持続性の柔毛状沈澱をもたらす。反応体はそれ
ら自体で充分な緩衝能を有している。)
【0046】D.pHを直ちに4.7に調整し、4.7±
0.2に少なくとも2時間維持する。 1.化学反応の過程はpH調節器のレコーダにより追跡
できる。要すれば、該反応は、pHが少なくとも15分
間安定するまで、2時間以上続けることができる(すな
わち、pH調節のためのHCl添加なしに15分間)。 2.消費したHClの量を工程チェックとして記録す
る。 3.反応容器中の温度変化も監視する。
0.2に少なくとも2時間維持する。 1.化学反応の過程はpH調節器のレコーダにより追跡
できる。要すれば、該反応は、pHが少なくとも15分
間安定するまで、2時間以上続けることができる(すな
わち、pH調節のためのHCl添加なしに15分間)。 2.消費したHClの量を工程チェックとして記録す
る。 3.反応容器中の温度変化も監視する。
【0047】E.反応生成物を4℃にて、2回交換の最
少100容量の食塩水に対して、交換ごとに8時間透析
する。
少100容量の食塩水に対して、交換ごとに8時間透析
する。
【0048】F.ついで、工程Eと同様な最少容量、時
間および温度で2回交換のリン酸塩緩衝食塩水に対して
透析する。
間および温度で2回交換のリン酸塩緩衝食塩水に対して
透析する。
【0049】G.生成物(D−AH)を陽圧装置および1
0,000分子量膜で25mg/ml蛋白に濃縮する。
0,000分子量膜で25mg/ml蛋白に濃縮する。
【0050】H.この濃縮物を滅菌濾過(0.2μ)し、
4℃に保存する。
4℃に保存する。
【0051】かかるD−AH担体の典型的ロットの試料
の分析は38.3μgADH/mgDTの比率を示した。そ
の試料のクロマトグラフィーはCL−4Bセファロース
上のKd値0.75を示した。これは蛋白スタンダードに
準拠して概略分子量139,000に相当する。
の分析は38.3μgADH/mgDTの比率を示した。そ
の試料のクロマトグラフィーはCL−4Bセファロース
上のKd値0.75を示した。これは蛋白スタンダードに
準拠して概略分子量139,000に相当する。
【0052】参考例3 共有多糖類−ジフテリア・ト
キソイド抱合体(PRP−D)の形成 A.濃度25mg/mlの参考例2のジフテリア・トキソイ
ド・アジピン酸ヒドラジド担体(D−AH)を、重炭酸ナ
トリウムで濃度0.5Mまで処理し、pHを8.5に調
整する。(著しく低い塩濃度は、活性化多糖類を含有す
る最終反応混合液中でゲル形成を起させる。)
キソイド抱合体(PRP−D)の形成 A.濃度25mg/mlの参考例2のジフテリア・トキソイ
ド・アジピン酸ヒドラジド担体(D−AH)を、重炭酸ナ
トリウムで濃度0.5Mまで処理し、pHを8.5に調
整する。(著しく低い塩濃度は、活性化多糖類を含有す
る最終反応混合液中でゲル形成を起させる。)
【0053】B.密封することのできる反応容器中に、
参考例1で得た洗浄PRP溶液の等量を入れる。pHは
8.4〜8.6で安定でなければならない。(もし、CN
Brが除去されていなければ、pHは急速に低下し、多量
の沈澱が形成する。この反応はたとえ、多糖類が存在し
なくても起る。結合による反応体の物理的外観には著し
い変化があってはならない。)
参考例1で得た洗浄PRP溶液の等量を入れる。pHは
8.4〜8.6で安定でなければならない。(もし、CN
Brが除去されていなければ、pHは急速に低下し、多量
の沈澱が形成する。この反応はたとえ、多糖類が存在し
なくても起る。結合による反応体の物理的外観には著し
い変化があってはならない。)
【0054】C.反応混合液を4℃で15〜18時間混
転させる。
転させる。
【0055】D.該抱合体を、リン酸塩緩衝食塩水中で
平衡させたセファクリル−300上でゲル・パーミエイ
ション・クロマトグラフィーによって精製し、未反応蛋
白および分子の大きさ140,000ダルトン未満の物
質を除去する。(もし、出発多糖類が少なすぎると、こ
の方法で遊離蛋白から該抱合体を分離することはできな
い。)
平衡させたセファクリル−300上でゲル・パーミエイ
ション・クロマトグラフィーによって精製し、未反応蛋
白および分子の大きさ140,000ダルトン未満の物
質を除去する。(もし、出発多糖類が少なすぎると、こ
の方法で遊離蛋白から該抱合体を分離することはできな
い。)
【0056】E.精製した抱合体試料を、本参考例の以
下の部分に記載する化学分析用に分取する。
下の部分に記載する化学分析用に分取する。
【0057】F.該精製抱合体に濃度1:10,000ま
でチメロサールを加え、生成物を分析まで4℃に保存す
る。
でチメロサールを加え、生成物を分析まで4℃に保存す
る。
【0058】G.該生成物を0.2μ滅菌濾過する。
(もし、該多糖類が実施例1(D)に記載したような大き
さに規制されていないと、すなわち、それが大きすぎる
と、得られた抱合体は濾過できない。)
(もし、該多糖類が実施例1(D)に記載したような大き
さに規制されていないと、すなわち、それが大きすぎる
と、得られた抱合体は濾過できない。)
【0059】分析 参考例3のバルク濃縮物について行なったテストはつぎ
の結果を与えた。 a)リボース含量:156.5μg/ml (参考例4におけるPRP値の計算について、実験で求
めたリボース濃度に基づく名目上の多糖類濃度を算出す
るために変換係数2を用いる。)
の結果を与えた。 a)リボース含量:156.5μg/ml (参考例4におけるPRP値の計算について、実験で求
めたリボース濃度に基づく名目上の多糖類濃度を算出す
るために変換係数2を用いる。)
【0060】b)蛋白含量:330μg/ml c)リボース/蛋白比:0.47(限界0.25〜1.0) d)セファロースCL−2B上でのクロマトグラフ分析
は、単一ピークとして抱合体分子の均質な分布を示すク
ロマトグラフの特色を示した。
は、単一ピークとして抱合体分子の均質な分布を示すク
ロマトグラフの特色を示した。
【0061】e)Kd(多糖類):セファロースCL−4Bを
用いて0.36、CL−2Bを用いて0.77 PRPについての各フラクションのリボース分析で測定
した。CL−4B上での0.36の値はデキストラン・
スタンダードに準拠して概略分子の大きさ674,00
0に相当する。
用いて0.36、CL−2Bを用いて0.77 PRPについての各フラクションのリボース分析で測定
した。CL−4B上での0.36の値はデキストラン・
スタンダードに準拠して概略分子の大きさ674,00
0に相当する。
【0062】f)Kd(蛋白):CL−4Bを用いて0.3
4、CL−2Bを用いて0.71 蛋白についての各フラクションのローリー分析によって
測定した。CL−4B上、ジフテリア外毒素トキソイド
のKd値の0.75から0.34への変化は蛋白の多糖類
との抱合がクロマトグラフィー的にいずれもの原料から
も異なった物質を形成することを示す。
4、CL−2Bを用いて0.71 蛋白についての各フラクションのローリー分析によって
測定した。CL−4B上、ジフテリア外毒素トキソイド
のKd値の0.75から0.34への変化は蛋白の多糖類
との抱合がクロマトグラフィー的にいずれもの原料から
も異なった物質を形成することを示す。
【0063】g)遊離蛋白:5%未満 遊離蛋白はPRPに結合しなかった誘導体化ジフテリア
担体蛋白を意味する。これは、ジフテリア外毒素トキソ
イド試料の位置に溶出する蛋白の量を全溶出蛋白に対比
させることによって測定される。
担体蛋白を意味する。これは、ジフテリア外毒素トキソ
イド試料の位置に溶出する蛋白の量を全溶出蛋白に対比
させることによって測定される。
【0064】h)内毒素含量:1μg/ml 内毒素はリムラス・アメーバ様細胞−溶解質分析(LA
L)によって定量化した。該内毒素含量はPRP−Dの
ヒト投与量10μgリボース当り、64ngに相当する。
L)によって定量化した。該内毒素含量はPRP−Dの
ヒト投与量10μgリボース当り、64ngに相当する。
【0065】i)発熱原性:バルク濃縮物は、0.15μg
リボース/ml/kgウサギ体重の体重等価(ヒト)投与量を
用いる非発熱原性についての米国基準に適合する。
リボース/ml/kgウサギ体重の体重等価(ヒト)投与量を
用いる非発熱原性についての米国基準に適合する。
【0066】j)ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PA
GE):純度および多糖類と蛋白の間の共有結合を支持す
る証拠を得るためにPAGE分析を行なった。遊離担体
は柱状ゲル中の丁度半分、ほぼカタラーゼ(分子量60,
000)の位置にバンドを形成するが、該PRP−D抱
合体はゲルに入ることができなかった(分子量330,0
00のチログロブリンの位置の前)。PRP−Dは原点
のところで単一のバンドを示した。
GE):純度および多糖類と蛋白の間の共有結合を支持す
る証拠を得るためにPAGE分析を行なった。遊離担体
は柱状ゲル中の丁度半分、ほぼカタラーゼ(分子量60,
000)の位置にバンドを形成するが、該PRP−D抱
合体はゲルに入ることができなかった(分子量330,0
00のチログロブリンの位置の前)。PRP−Dは原点
のところで単一のバンドを示した。
【0067】k)臭化シアン:PRP−D抱合体調製前、
第1工程で臭化シアン(CNBr)を用いるが、それはそ
の後、精製物から排除される。製法のいくつかの工程が
CNBr含量の減少に寄与している。しかし、ゲル・パ
ーミエイション・クロマトグラフィーによるワクチンの
最終的精製が分子量100,000以下のいずれの汚染
物をも除去する。この精製が残った痕跡の遊離CNBr
またはその分解生成物による汚染を排除する。
第1工程で臭化シアン(CNBr)を用いるが、それはそ
の後、精製物から排除される。製法のいくつかの工程が
CNBr含量の減少に寄与している。しかし、ゲル・パ
ーミエイション・クロマトグラフィーによるワクチンの
最終的精製が分子量100,000以下のいずれの汚染
物をも除去する。この精製が残った痕跡の遊離CNBr
またはその分解生成物による汚染を排除する。
【0068】l)熱安定性:PRP−D抱合体ワクチンの
耐熱性についての検討を行なった。該バルク物質を40
倍に濃縮し、3mlの試料3つを採取した。第1の試料を
4℃の水浴で16時間保持し、第3の試料を100℃の
水浴中で30分間加熱する。行なったテストは蛋白およ
びリボース含量、セファロースCL−4Bによるゲル・
パーミエイション・クロマトグラフィーおよびSDS−
多糖類ゲル電気泳動(PAGE)についてであった。
耐熱性についての検討を行なった。該バルク物質を40
倍に濃縮し、3mlの試料3つを採取した。第1の試料を
4℃の水浴で16時間保持し、第3の試料を100℃の
水浴中で30分間加熱する。行なったテストは蛋白およ
びリボース含量、セファロースCL−4Bによるゲル・
パーミエイション・クロマトグラフィーおよびSDS−
多糖類ゲル電気泳動(PAGE)についてであった。
【0069】その結果は、前記のテスト(a)および(b)に
おける結果を比較して、リボースまたは蛋白含量につい
て試料間に何ら著しい変化がないことを示した。クロマ
トグラフ分析は、条件がより厳しくなるにつれて、抱合
体物質の分子の大きさが少し減少することを示した。し
かし、254nmでの吸収測定によるこれらの試料の分別
分析では、該物質は多糖類ピークに一致するただ1つの
ピークを維持し、遊離蛋白ピークは全く現れず、この結
果は前記の(d)および(g)の結果に匹敵する。これは、蛋
白と多糖類の間の結合は切断されないが、分子の大きさ
の減少が鎖状多糖類の中の結合の切断によるものであっ
たことを示している。これはさらに、これらの試料のP
AGE分析を前記(j)に記載した結果と比較することに
より、たとえ洗浄剤(ドデシル硫酸ナトリウム)の存在下
でも、いずれもの試料において遊離蛋白が検知できなか
ったことを示している。このことは、誘導体化蛋白−多
糖類共有結合および高温処理を通じてのその安定性を強
く肯定している。
おける結果を比較して、リボースまたは蛋白含量につい
て試料間に何ら著しい変化がないことを示した。クロマ
トグラフ分析は、条件がより厳しくなるにつれて、抱合
体物質の分子の大きさが少し減少することを示した。し
かし、254nmでの吸収測定によるこれらの試料の分別
分析では、該物質は多糖類ピークに一致するただ1つの
ピークを維持し、遊離蛋白ピークは全く現れず、この結
果は前記の(d)および(g)の結果に匹敵する。これは、蛋
白と多糖類の間の結合は切断されないが、分子の大きさ
の減少が鎖状多糖類の中の結合の切断によるものであっ
たことを示している。これはさらに、これらの試料のP
AGE分析を前記(j)に記載した結果と比較することに
より、たとえ洗浄剤(ドデシル硫酸ナトリウム)の存在下
でも、いずれもの試料において遊離蛋白が検知できなか
ったことを示している。このことは、誘導体化蛋白−多
糖類共有結合および高温処理を通じてのその安定性を強
く肯定している。
【0070】参考例4 PRP−D免疫原性テスト この実験は、担体依存性、担体特異性、増強効果および
Igクラスの変化によって証明されるようなT−細胞依
存性を示すために設計された。この実験は2つの部分:
1)一連の2回の注射による初回免疫刺激、2)一連の2
回の注射による攻撃、で行なった。
Igクラスの変化によって証明されるようなT−細胞依
存性を示すために設計された。この実験は2つの部分:
1)一連の2回の注射による初回免疫刺激、2)一連の2
回の注射による攻撃、で行なった。
【0071】材料: 1.PRP−Dバルク濃縮物、参考例3 2.破傷風トキソイド(T) 3.ジフテリア・トキソイド(D) 4.ヘモフィルス・インフルエンザB莢膜多糖類(PR
P) 5.PRP/D、20μgPRP(10μgリボース)およ
び20μgD混合物 6.PRP/D−AH、20μgPRP(10μgリボー
ス)および20μgD−AH混合物
P) 5.PRP/D、20μgPRP(10μgリボース)およ
び20μgD混合物 6.PRP/D−AH、20μgPRP(10μgリボー
ス)および20μgD−AH混合物
【0072】方法:全ての免疫付与はアジュバントなし
に1mlの容量で皮下投与した。PRPを含有する全ての
投与は1ml投与当り、リボース10μgに調整した。非
抱合外毒素トキソイド投与は1ml投与当り20μg蛋白
に調整した。免疫付与には14日間隙で巡回する計画を
用いた。各免疫付与10日後採取した。全調製物は0.
01%チメロサールを含有するリン酸塩緩衝食塩水中で
稀釈した。各投与分を4つの投与バイアルとして調製
し、−20℃で貯蔵した。、各群においては3匹のウサ
ギに免疫付与した。
に1mlの容量で皮下投与した。PRPを含有する全ての
投与は1ml投与当り、リボース10μgに調整した。非
抱合外毒素トキソイド投与は1ml投与当り20μg蛋白
に調整した。免疫付与には14日間隙で巡回する計画を
用いた。各免疫付与10日後採取した。全調製物は0.
01%チメロサールを含有するリン酸塩緩衝食塩水中で
稀釈した。各投与分を4つの投与バイアルとして調製
し、−20℃で貯蔵した。、各群においては3匹のウサ
ギに免疫付与した。
【0073】血清学:以下に示すように、抗−PRP、
抗−D−AH、抗−Dおよび抗−Tについて、血清を固
相ラジオイムノアッセイ(SPRIA)で分析した。抗体
レベルは1ml当りのIgGおよびIgMのマイクログラム
数として定量化した。
抗−D−AH、抗−Dおよび抗−Tについて、血清を固
相ラジオイムノアッセイ(SPRIA)で分析した。抗体
レベルは1ml当りのIgGおよびIgMのマイクログラム
数として定量化した。
【0074】 実験計画: 群 一次 二次 血 清 PRP DT−AH DT TT 1 PRP PRP + 2 T PRP−D + + + + 3 D PRP−D + + + + 4 PRP/D PRP/D + + 5 PRP/D−AH PRP/D−AH + + 6 PRP−D PRP−D + + +
【0075】計画:ウサギを前採血し、各群、14日ご
とに免疫付与した。各免疫付与10日後に後採血した。
最初の2回の注射は一次免疫原で行ない、一方、第3お
よび第4の注射は二次免疫原で行なった。
とに免疫付与した。各免疫付与10日後に後採血した。
最初の2回の注射は一次免疫原で行ない、一方、第3お
よび第4の注射は二次免疫原で行なった。
【0076】抗−PRP応答を図1に示す。ウサギの6
実験群(1群当り3匹)におけるヘモフィルス・インフル
エンザB莢膜多糖類に対するIgG抗体の平均レベルを
グラフ的に表わしてある。前記の実験計画に従って、各
群をこの図上に表示してある。全てのウサギについて、
前採血レベルは1μg/ml未満であり、明確化のため、
この図には示していない。
実験群(1群当り3匹)におけるヘモフィルス・インフル
エンザB莢膜多糖類に対するIgG抗体の平均レベルを
グラフ的に表わしてある。前記の実験計画に従って、各
群をこの図上に表示してある。全てのウサギについて、
前採血レベルは1μg/ml未満であり、明確化のため、
この図には示していない。
【0077】塗りつぶしていない棒は一次免疫原による
一連の2回の注射後のIgGのレベルを表わしている。
塗りつぶした棒は二次または攻撃免疫原による第3およ
び第4の注射後のIgGレベルを示す。
一連の2回の注射後のIgGのレベルを表わしている。
塗りつぶした棒は二次または攻撃免疫原による第3およ
び第4の注射後のIgGレベルを示す。
【0078】IgG応答はPRP−D抱合体ワクチンに
よる免疫付与後にのみ観察された。ジフテリア・トキソ
イドで初回免疫刺激した群3のウサギはPRP−Dに対
する応答を促進したが、破傷風トキソイドの初回免疫刺
激(群2)は効果がなかった。
よる免疫付与後にのみ観察された。ジフテリア・トキソ
イドで初回免疫刺激した群3のウサギはPRP−Dに対
する応答を促進したが、破傷風トキソイドの初回免疫刺
激(群2)は効果がなかった。
【0079】破傷風トキソイド 参考例5 T−AH担体の調製および共有結合の形成 多糖類−破傷風トキソイド抱合体(PRP−T) 参考例2の操作において、ジフテリア・トキソイドの代
わりに商業的破傷風トキソイドを用いてそのアジピン酸
ヒドラジド誘導体を製造する。
わりに商業的破傷風トキソイドを用いてそのアジピン酸
ヒドラジド誘導体を製造する。
【0080】T−AH担体の典型的ロットの試料の分析
は53.9μgADH/mgTの比を示した。この試料のク
ロマトグラフィーはCL−4BセファロースのKd値0.
66を示した。これは蛋白スタンダードに準拠して概略
分子量227,000に対応する。
は53.9μgADH/mgTの比を示した。この試料のク
ロマトグラフィーはCL−4BセファロースのKd値0.
66を示した。これは蛋白スタンダードに準拠して概略
分子量227,000に対応する。
【0081】参考例3に記載したD−AHについての操
作と同様な操作を用いて多糖類と、破傷風トキソイドの
アジピン酸ヒドラジド誘導体との抱合体を形成させる。
作と同様な操作を用いて多糖類と、破傷風トキソイドの
アジピン酸ヒドラジド誘導体との抱合体を形成させる。
【0082】PRP−Tの典型的なロットの分析は1ml
当り多糖類142.6μgおよび蛋白260μgを示し
た。抱合体は可溶性で、0.2μフィルターで濾過でき
るものであった。CL−4B上でクロマトグラフィーに
付した場合、該蛋白成分はKd0.30、該多糖類成分は
Kd0.37を示した。
当り多糖類142.6μgおよび蛋白260μgを示し
た。抱合体は可溶性で、0.2μフィルターで濾過でき
るものであった。CL−4B上でクロマトグラフィーに
付した場合、該蛋白成分はKd0.30、該多糖類成分は
Kd0.37を示した。
【0083】 第1表 抗−PRP応答 IgMおよびIgHについての固相ラジオイムノアッセイ PRP ジフテリア・トキソイド 破傷風トキソイド IgG* IgM IgG : IgM IgG : IgM 群1前 0.0** 0 ND*** ND 後1 0.33 0 0.58 0 後2 0.8 0 1.39 後3 0 0 後4 0 0 群2前 0 0 0 0 0.5 0 0.87 後1 0 0 0 0 25.1 113.1 15.10 129.54 後2 0 0 0 0 112.00 44.60 0 36.90 後3 4.82 26.3 0 0 112.00 8.50 2.59 45.55 0 14.72 後4 36.1 74.57 0 0 151.60 2.00 17.43 28.81 52.64 3.46 群3前 0.2 0 0 27.07 0.8 65.00 0.35 46.88 1.39 112.58 後1 0.2 0 0 0 0.8 0 0.35 1.39 後2 0 14.6 6.47 0 0.67 0 25.29 5.98 0.59 後3 19.4 130.33 10.63 0 0.37 0 13.4 89.49 8.08 0.65 後4 74.2 82.63 29.03 0 1.30 0 76.73 5.16 26.59 2.25 群4前 0 0 0 21.77 ND 18.85 後1 0 15.6 2.67 30.87 27.02 0.85 27.14 後2 0 0 37.2 26.2 10.94 24.30 後3 0 0 210.00 19.63 0 17.06 後4 0 0 298.27 0 207.70 群5前 0 0 ND 後1 0 0 後2 0 0 後3 0 0 後4 0 0 群6前 0 0 0 0 後1 6.23 135.00 0 0 2.56 81.41 後2 54.2 182.00 0.93 0 14.73 0 1.62 後3 57.6 182.00 3.05 0 22.91 0 4.31 後4 39.6 91.20 5.95 0 25.17 0 8.41 * IgGおよびIgMは血清1ml当りの抗体μgとし
て表示。全ての値は平均と標準誤差である。 ** 分析感度の以下のIg レベルには0の値を与え
た。分析範囲より高いレベルの場合、それには分析の上
限に等しい値を与えた。 ***ND=実施せず。
て表示。全ての値は平均と標準誤差である。 ** 分析感度の以下のIg レベルには0の値を与え
た。分析範囲より高いレベルの場合、それには分析の上
限に等しい値を与えた。 ***ND=実施せず。
【図1】 参考例4の実験によるヘモフィルス・インフ
ルエンザB莢膜多糖類の抗原性を示す棒グラフである。
ルエンザB莢膜多糖類の抗原性を示す棒グラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 ほぼ等モル量のリボース、リビトールお
よびリン酸塩からなり、ゲル・パーミエイション・クロ
マトグラフィーによるデキストラン・スタンダードに準
拠して、20%未満が分子の大きさ200,000ダル
トン未満、20%未満が分子の大きさ2,000,000
ダルトンを越えるまで加熱されてなる莢膜ヘモフィルス
・インフルエンザB多糖類から調製された、実質的に蛋
白および核酸を含まないハプテン。 - 【請求項2】 該多糖類がナトリウム塩として存在する
請求項1記載のハプテン。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US395743 | 1982-07-06 | ||
US06/395,743 US4496538A (en) | 1982-07-06 | 1982-07-06 | Haemophilus influenzae b polysaccharide-diphtheria toxoid conjugate vaccine |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58502510A Division JPS59501360A (ja) | 1982-07-06 | 1983-07-01 | ヘモフイルス・インフルエンザb多糖類外毒素トキソイド抱合体ワクチン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05262668A true JPH05262668A (ja) | 1993-10-12 |
JPH07121872B2 JPH07121872B2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=23564316
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58502510A Granted JPS59501360A (ja) | 1982-07-06 | 1983-07-01 | ヘモフイルス・インフルエンザb多糖類外毒素トキソイド抱合体ワクチン |
JP3056227A Expired - Lifetime JPH07121872B2 (ja) | 1982-07-06 | 1991-01-30 | ヘモフィルス・インフルエンザb多糖類外毒素トキソイド抱合体ワクチン用ハプテン |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58502510A Granted JPS59501360A (ja) | 1982-07-06 | 1983-07-01 | ヘモフイルス・インフルエンザb多糖類外毒素トキソイド抱合体ワクチン |
Country Status (16)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4496538A (ja) |
EP (1) | EP0098581B1 (ja) |
JP (2) | JPS59501360A (ja) |
KR (1) | KR880001098B1 (ja) |
AT (1) | ATE19734T1 (ja) |
AU (1) | AU561978B2 (ja) |
CA (1) | CA1210695A (ja) |
DE (1) | DE3363505D1 (ja) |
DK (1) | DK161013C (ja) |
ES (1) | ES523905A0 (ja) |
FI (1) | FI79024C (ja) |
IE (1) | IE55268B1 (ja) |
IL (1) | IL69165A (ja) |
NZ (1) | NZ204771A (ja) |
WO (1) | WO1984000300A1 (ja) |
ZA (1) | ZA834939B (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008101022A (ja) * | 1995-03-22 | 2008-05-01 | Henry M Jackson Foundation For The Advancement Of Military Medicine | 有機シアン化試薬により活性化された可溶性炭水化物を使用する免疫原性構築物の製造 |
JP2012116850A (ja) * | 1995-03-22 | 2012-06-21 | Henry M Jackson Foundation For The Advancement Of Military Medicine | 有機シアン化試薬により活性化された可溶性炭水化物を使用する免疫原性構築物の製造 |
JP2013515003A (ja) * | 2009-12-17 | 2013-05-02 | フィナ バイオソリューションズ リミテッド ライアビリティ カンパニー | コンジュゲートワクチンの製造における多糖の活性化のための化学試薬 |
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