JPH05261864A - 強化木質化粧材 - Google Patents

強化木質化粧材

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JPH05261864A
JPH05261864A JP21334292A JP21334292A JPH05261864A JP H05261864 A JPH05261864 A JP H05261864A JP 21334292 A JP21334292 A JP 21334292A JP 21334292 A JP21334292 A JP 21334292A JP H05261864 A JPH05261864 A JP H05261864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforced
veneer
resin
decorative material
woven fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP21334292A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiji Nishizumi
敏次 西住
Terubumi Nakayama
光史 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程における任意性を増大せしめて、容
易且つ安価に製造することのできる強化木質化粧材を提
供すること。 【構成】 裏面に、少なくとも1種のポリオレフィン樹
脂を約5〜50重量%含有する不織布を有する木質薄板
に、合成樹脂液を注入し、該樹脂液を硬化せしめてなる
樹脂強化単板の前記不織布面が、合板に接着一体化され
て成る強化木質化粧材。 【効果】 製造適性に優れると共に、貼着後のひび割れ
の発生がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂で強化した強
化木質化粧材に関し、特に製造適性に優れた樹脂強化木
質化粧材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木質化粧材(以下単板とする)を
合成樹脂液に浸漬したり、単板に樹脂を塗布し、これを
合板の表面に積層し加熱圧締して、耐薬品性、耐磨耗
性、耐久性等に優れた化粧板とすることが知られてい
る。このような木材と合成樹脂の複合化(ウッド・プラ
スチック・コンビネーション、以下WPCと略す)にお
ける大きな問題点は、樹脂の含浸を行う前に必ず行う乾
燥工程で、単板が著しく反ったり曲がったりして、操業
性が低下する上、合板等の基材表面への貼着時に、樹脂
含浸薄板が割れたり、貼着後にひび割れが発生するとい
う点であった。
【0003】かかる問題点を解決する方法として、従
来、単板の裏面に各種接着剤によって紙等の裏打ち材を
貼着する事が行われている。この方法を採用する場合に
は、単板に接着剤を塗布した後裏打ち材を貼着するか、
接着剤を予め塗布した裏打ち材を貼着する。しかしなが
ら、前者の場合には単板が薄層化する昨今においては、
技術的難易度が高くなる傾向がある一方、後者の場合に
は製造コストが高くなるという欠点があり、更に改良さ
れた方法が求められていた。
【0004】本発明者等は、かかる従来の欠点を解決す
べく鋭意検討した結果、ポリオレフィン樹脂を含有した
不織布を熱圧着して裏打ちした場合には、安価且つ容易
に単板を強化し、反りや曲がりを防止することができる
のみならず、上記熱圧着に際して単板の含水率を調整し
た場合には、あらためて乾燥工程を経る必要なく、直ち
に樹脂を含浸せしめてそれを熱硬化させることができる
ので、合板に貼着する前の単板の持ち運びや移動が容易
となり、強化化粧材の製造工程における任意性を増大せ
しめることができること、従って、該単板の不織布面を
合板に接着せしめてなる強化木質化粧材の製造適性が極
めて優れることになることを見出し、本発明に到達し
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、製造工程における任意性を増大せしめて、容易且つ
安価に製造することのできる強化木質化粧材を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
裏面に、少なくとも1種のポリオレフィン樹脂を約5〜
50重量%含有する不織布を有する木質薄板に、合成樹
脂液を注入し、該樹脂液を硬化せしめてなる樹脂強化単
板の前記不織布面が、合板に接着一体化されて成る強化
木質化粧材によって達成された。
【0007】本発明で使用する不織布は公知のものの中
から適宜選択することができ、不織布の原料や、不織布
の製造方法によっては限定されない。本発明において
は、これらの不織布をポリオレフィン樹脂を接着剤とし
て単板に熱圧着する。この場合の加熱は、通常ポリオレ
フィン樹脂が溶融する100℃〜150℃の範囲で行わ
れる。温度を上げ過ぎると、単板の性質が変化したり破
損し易くなるので好ましくない。
【0008】本発明で使用するポリオレフィン樹脂の代
表的なものは、ポリエチレン及びポリプロピレンであ
り、これらは混合して使用することもできる。ポリオレ
フィン樹脂の使用量が少なすぎると単板と不織布の接着
力が弱く、多すぎるとカールが発生するので好ましくな
い。ポリオレフィン樹脂の量は、使用する不織布の材質
との関係で調節することができる。例えば、ポリプロピ
レン樹脂の不織布を使用する場合には、加熱により不織
布自身が部分的に溶融して接着効果を発揮するので、不
織布に加えるポリオレフィン樹脂は5%程度で十分であ
る。
【0009】一般に、単板への合成樹脂の注入は単板の
仮導管中に行われるので、予め仮導管中を空にするため
に、単板を十分に乾燥することが必要である。しかしな
がら、前述の如く、不織布を単板に熱圧着する前に該単
板を乾燥した場合には、反りや曲がりが発生して好まし
くないので、不織布を熱圧着する場合の単板には、水分
を含有させておくことが必要である。
【0010】本発明においては、上記の水分を約3〜3
0重量%、特に約4〜20重量%に調節しておくことが
好ましい。このような含水率の単板を使用した場合に
は、この単板に前記不織布を熱圧着させた場合の両者の
接着性を極めて良好なものとすることができると共に、
上記熱圧着によって同時に単板の乾燥を実質的に行うこ
とができるので、合成樹脂注入のための乾燥工程を省略
することができる。
【0011】上記の如く、不織布を熱圧着させた単板
は、反りや曲がりが発生することもなく実質的に乾燥状
態となるのみならず、不織布によって強化されるので次
工程の合成樹脂含浸操作を、公知の方法によって容易に
行うことができる。合成樹脂を含浸させる好ましい方法
としては、単板を減圧下に晒して仮導管に樹脂が浸入し
易い状態とし、合成樹脂を注入した後直ちに解圧し、数
時間常圧で放置する方法を挙げることができる。
【0012】単板に注入する合成樹脂は、公知の合成樹
脂の中から任意に選択することができる。又、合成樹脂
を注入するに際しては、通常合成樹脂の良溶媒を添加し
てその粘度を調整するが、特に、合成樹脂として熱硬化
性樹脂を使用する場合には、硬化前の樹脂が液状である
上、分子量の調節によって粘度を調節することが容易で
あるから、有機溶媒を使用する必要がない。この場合に
は、単板の材色が染みでることがないので、本発明の好
ましい実施態様である。
【0013】上記の如くして、合成樹脂を注入した後、
該合成樹脂を熱硬化せしめる。このようにして得られた
合成樹脂強化単板は、既に十分強化されているので持ち
運び等の移動を容易且つ確実に行うことができるので、
その後の合板との貼着は、任意の時に任意の場所で容易
に行うことができる。
【0014】前記熱硬化を、不織布面を下にして合板に
載置して行えば、合板と不織布との接着を熱硬化と同時
に行うこともできる。熱硬化後に合板と接着せしめる場
合には、適宜公知の接着剤を使用する。この場合貼着時
の接着剤の硬化も、必ずしも短時間で完全とする必要が
ないので、接着剤の選択範囲を拡大することができるの
みならず、貼着の熱圧着硬化時間を短縮することもでき
る。
【0015】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の強化木質化
粧材は、生産効率が良く極めて製造適性に優れている。
更に、合成樹脂の硬化は常圧で行うことができるので、
強化の為に使用する樹脂量が従来より実質的に増大し、
強度も改善される。又、使用する不織布として厚手のも
のを使用した場合には、保温性及び防音性の良好な強化
化粧材とすることができる。
【0016】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0017】実施例1.0.5mm厚で150mm巾×
4000mm長さの米松単板(含水率12%)10枚を
用い、各単板に、ポリプロピレンを20重量%含有す
る、嵩比重20g/m2 の不織布(金星製紙株式会社製
Bonric 2020 PB(登録商標) )を、135℃、6kg
/cm2 で十分間熱圧着して裏打ちした。このようにし
て得られた不織布で裏打ちした各単板を、減圧・加圧釜
に挿入し、真空ポンプで10Torrに減圧して2時間
維持した後、三建化工株式会社製の不飽和ポリエステル
樹脂(商品番号SI−208)に重合開始剤としてベン
ゾイルパーオキサイドを1重量%加えた溶液を注入し、
コンプレッサーで25kg/cm2 に加圧して1時間保
持した。
【0018】解圧後、表面に付着した過剰の樹脂液を回
収した後単板を取り出し、135℃で十分間熱硬化させ
た。得られた単板に反りや曲がりはなく、十分に強化さ
れており、持ち運びはいたって容易であった。次に、こ
の単板を、不織布側を下にして、接着剤を塗布した15
mm合板に載置し、6kg/cm2 の圧力をかけて圧着
し、100℃で5分間接着剤を熱圧硬化させた。得られ
た強化化粧材について100mm巾×150mmの試験
片を作製し寒熱繰り返しB試験を行った所、クラック発
生量は平均10mmであり、従来の強化化粧材より極め
て良好な結果が得られた。
【0019】比較例1.実施例1で使用した米松単板を
105℃、6時間で絶乾した後、減圧・加圧釜に挿入し
た他は、実施例1の場合と全く同様にして強化化粧材を
作製した。しかしながら、この場合には、乾燥後減圧・
加圧釜に挿入する時点で、10枚中3枚に割れが生じ
た。又実施例1の場合と同様にして、寒熱繰り返しB試
験を行った所、平均270mmのクラックが発生した。
【0020】比較例2.ポリプロピレンの含有率を3%
とした不織布を使用した他は、実施例1と全く同様にし
て強化化粧材を作製したところ、米松単板から不織布が
剥がれ易く、実用に耐えられるものではなかった。
【0021】比較例3.ポリプロピレン含有率60%の
不織布を使用して実施例1と全く同様にして不織布を米
松単板に裏打ちした所、熱圧着後に該単板が著しくカー
ルし、その後の工程を通すことが困難であった。これら
の結果は、本発明の強化化粧材の製造適性が極めて優れ
ていることを実証するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に、少なくとも1種のポリオレフィ
    ン樹脂を約5〜50重量%含有する不織布を有する木質
    薄板に、合成樹脂液を注入し、該樹脂液を硬化せしめて
    なる樹脂強化単板の前記不織布面が、合板に接着一体化
    されて成る強化木質化粧材。
JP21334292A 1992-07-17 1992-07-17 強化木質化粧材 Pending JPH05261864A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59178248A (ja) * 1983-03-29 1984-10-09 大建工業株式会社 樹脂含浸処理木質化粧薄板の製造方法
JPS6050595A (ja) * 1983-08-30 1985-03-20 セイコーインスツルメンツ株式会社 ハ−モニ−トレ−ナ−

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59178248A (ja) * 1983-03-29 1984-10-09 大建工業株式会社 樹脂含浸処理木質化粧薄板の製造方法
JPS6050595A (ja) * 1983-08-30 1985-03-20 セイコーインスツルメンツ株式会社 ハ−モニ−トレ−ナ−

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