JPH05261750A - 中空部分を有する成形品の射出成形方法及び装置 - Google Patents

中空部分を有する成形品の射出成形方法及び装置

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JPH05261750A
JPH05261750A JP9030192A JP9030192A JPH05261750A JP H05261750 A JPH05261750 A JP H05261750A JP 9030192 A JP9030192 A JP 9030192A JP 9030192 A JP9030192 A JP 9030192A JP H05261750 A JPH05261750 A JP H05261750A
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cavity
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中空の成形品を射出成形によって成形する。 【構成】 固定型10と、可動型12と、キャビティC
内に溶融樹脂を射出可能な射出装置14と、が設けられ
ている。可動型12には、キャビティCに通じる通路1
2dが形成されるとともに、この通路12dを開閉可能
な通路開閉弁12a・38が設けられている。可動型1
2には、これの通路12dと連通するように通路部材4
4が設けられている。通路部材44には、2又に分岐さ
れる通路が形成されるとともに、ポンプ26と、圧抜弁
28と、ヒータ48とが設けられている。上記ポンプ2
6は、上記通路部材44の一方の通路44aに接続され
ており、上記圧抜弁28は、上記通路部材44の他方の
通路44bに接続されており、上記ヒータ48は、上記
通路部材44の外周部に取り付けられている。上記ポン
プ26の吸入口及び上記圧抜弁28の他方のポートT
は、水を入れたタンク32にそれぞれ接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空部分を有する成形
品の射出成形方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の中空部分を有する成形品の射出成
形方法としては、特公昭57−14968号公報に示さ
れるようなものがある。これに示される中空部分を有す
る成形品の射出成形方法は、キャビティ内にこれを満た
すには不十分な所定量の溶融樹脂を注入中又は注入終了
後、キャビティ内にガス体を圧入してキャビティを満た
すようにしている。これにより中空部分を有する成形品
を射出成形することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の中空部分を有する成形品の射出成形方法に
は、注入するガス体の圧力が150kg/平方cmとい
う高い値であるため、装置の保守・管理が面倒であり、
また装置が高圧を取り扱うものになるため大掛かりにな
り、高価であるという問題点があった。また、特開昭6
0−24913号公報及び特開昭64−14012号公
報に示されるような射出成形方法もあるが、いずれも高
圧の加圧ガスをキャビティ内に注入するようにしている
ので、上記と同様の問題点があった。本発明はこのよう
な課題を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャビティ内
にこれの容量よりも少ない量の溶融樹脂を射出し、この
射出中又は射出終了後に溶融樹脂内に気化性の流体を注
入することにより上記課題を解決する。すなわち本発明
の中空部分を有する成形品の射出成形方法は、金型キャ
ビティ内にこれの容量より少ない量の溶融樹脂を射出
し、この射出中又は射出終了後に溶融樹脂の内部に気化
性を有するとともに使用樹脂を溶解しない水などの流体
を所定量注入し、金型キャビティ内の溶融樹脂の熱によ
って注入した流体を蒸発させることにより蒸気圧力を発
生させ、この蒸気圧力によって溶融樹脂の外表面を金型
に押し付けて中空の成形品とする。なお、水などを、液
体の状態で金型キャビティに到る流路に供給し、流路途
中で加熱して気化させた後、金型キャビティ内に注入す
るようにしてもよい。また、上記方法を実施する装置
は、固定型(10)と、可動型(12)と、キャビティ
(C)内に溶融樹脂を射出可能な射出装置(14)と、
これのノズル部に配置された内側環状部材(22)と、
これに射出装置(14)を介して接続された通路部材
(24)と、これに接続されたポンプ(26)と、を有
するものを対象にした場合には、圧抜弁(28)と、気
化性を有するとともに使用樹脂を溶解しない水などの液
体を入れたタンク(32)と、が設けられており、上記
通路部材(24)は、これの上流側が2又の通路(24
a・24b)に分岐されており、上記ポンプ(26)
は、これの吐出口が上記通路部材(24)の一方の通路
(24a)と連通するように上記通路部材(24)に取
り付けられており、上記圧抜弁(28)は、これの一方
のポート(P)が上記通路部材(24)の他方の通路
(24b)と連通するように上記通路部材(24)に取
り付けられており、上記ポンプ(26)の吸入口及び上
記圧抜弁(28)の他方のポート(T)は、それぞれ上
記タンク(32)に接続されている。また、固定型(1
0)と、可動型(12)と、キャビティ(C)内に溶融
樹脂を射出可能な射出装置(14)と、通路部材(4
4)と、これに接続されたポンプ(26)と、を有する
ものを対象にした場合には、通路開閉弁(12a・3
8)と、圧抜弁(28)と、気化性を有するとともに使
用樹脂を溶解しない水などの液体を入れたタンク(3
2)と、通路部材(44)に固定されたヒータ(48)
と、を有しており、上記可動型(12)には、キャビテ
ィ(C)に通じる通路(12d)が形成されており、上
記通路開閉弁(12a・38)は、上記通路(12d)
を開閉可能な位置に設けられており、上記通路部材(4
4)は、これの下流側の通路が上記通路(12d)と連
通するように上記可動型(12)に固定されるとともに
これの上流側が2又の通路(44a・44b)に分岐さ
れており、上記ポンプ(26)は、上記通路部材(4
4)の一方の通路(44a)に接続されるように通路部
材(44)に取り付けられており、上記圧抜弁(28)
は、上記通路部材(44)の他方の通路(44b)に接
続されるように通路部材(44)に取り付けられてお
り、上記ポンプ(26)の吸入口及び上記圧抜弁(2
8)の他方のポート(T)は、それぞれ上記タンク(3
2)に接続されている。なお、かっこ内の符号は実施例
の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】キャビティ内にこれの容量よりも少ない量の溶
融樹脂を射出中又は射出終了後、この溶融樹脂内に気化
性の流体(たとえば水)を注入すると、この流体は、こ
れを取り囲む溶融樹脂からの熱を受けて気化することに
より容積が増大してガス圧を生じ溶融樹脂を金型壁面に
向かって押し付ける。これにより取り扱いの面倒な高圧
ガス装置を用いることなく、中空部分を有する成形品を
射出成形することができる。なお、キャビティに到る流
路に液体の状態で流体を供給し、流路の途中で加熱する
ことにより気化させ、気体の状態でキャビティの溶融樹
脂内に注入するようにした場合には、溶融樹脂に加わる
蒸気圧力をいっそう大きくすることができる。
【0006】
【実施例】図1に本発明の第1実施例を示す。固定型1
0及び可動型12によってキャビティCが形成されてい
る。固定型10は、図示してない固定部に固定されてお
り、また可動型12は、図示してない型締装置によって
駆動されることにより、図示の型閉位置と、図中これよ
りも左方の型開位置との間を移動可能である。固定型1
0の入口部10aに対向して射出装置14が配置されて
いる。射出装置14は、射出シリンダ16、これに回転
可能かつ軸方向に移動可能にはめ合わされたスクリュー
18、射出シリンダ16の外周部に取り付けられたヒー
タ20などを有している。射出シリンダ16の図中左端
部には、ノズル部16aが形成されている。射出装置1
4は、図示してない射出装置移動装置によって駆動され
ることにより、射出シリンダ16のノズル部16aを固
定型10の入口部10aに押し付け可能である。ノズル
部16aには、これの内径側に内側環状部材22が配置
されており、これによってノズル部16aは二重環状と
されている。内側環状部材22の通路は、射出シリンダ
16の壁部を外周部まで貫通する通路16bと接続され
ている。射出シリンダ16の通路16bと対応する外周
部には通路部材24が固定されている。通路部材24に
は、途中から2又に分岐する通路が形成されており、一
方の通路24aと連通するようにポンプ26が接続され
ており、また他方の通路24bと連通するように圧抜弁
28が接続されている。ポンプ26の吸入口26aは、
チェック弁30を介してタンク32に接続されている。
タンク32には水が入っている。圧抜弁28は、これの
スプール28aを図示の遮断位置に位置させた場合に
は、これのタンクポートTと通路部材24の通路24b
とを遮断可能であり、また図示の遮断位置よりも図中右
方の連通位置に位置させた場合には、これのタンクポー
トTと通路部材24の通路24bとを連通可能である。
圧抜弁28のタンクポートTもタンク32に接続されて
いる。通路部材24、ポンプ26、圧抜弁28、チェッ
ク弁30などによって液体給排装置が構成されている。
液体給排装置は、図示してない往復動形モータによって
ポンプ26を駆動することにより、タンク32の水を吸
い上げて射出シリンダ16の通路16b及び内側環状部
材22を通ってキャビティC内に供給可能であり、また
後述するようにキャビティC内の水蒸気をドレンとして
圧抜弁28を通ってタンク32に排出可能である。
【0007】次に、この第1実施例の作用を説明する。
この第1実施例の場合は、2つの用い方があるので、別
々に説明する。
【0008】(第1実施例の第1用例)図2〜6に第1
用例の概念的な作業ステップを示す。なお、図2〜6に
示される装置は、図1のものとは一部構成が異なってお
り、固定型10にはロケートリング34が取り付けられ
ており、射出装置14のノズル部はロケートリング34
に押し付けられるようになっており、また液体給排装置
は図示を省略してある。まず圧抜弁28は、図1に示す
遮断位置に位置させておき、両型10・14を型閉す
る。両型10・14のキャビティCに射出装置14から
所定量の溶融樹脂が射出される(図2)。この溶融樹脂
量は、キャビティCの容量よりも少ないものとされてい
る。キャビティC内の溶融樹脂がある程度冷却・固化し
た状態でポンプ26が作動され、吸込工程においてタン
ク32からチェック弁30を通ってポンプ26のシリン
ダ内に吸い上げられた水が、吐出工程において通路24
a及び16bを通って行く間に射出装置14からの熱に
よって熱湯とされ、内側環状部材22からキャビティC
内に必要量だけ注入される。これにより溶融樹脂の内部
に熱湯が入り込んだ状態になる(図3)。キャビティC
内の熱湯は、周囲の溶融樹脂からの熱によって加熱さ
れ、水蒸気となるので、これの容積が増大し、溶融樹脂
を金型壁面に押し付ける(図4)。冷却工程後、圧抜弁
28を図1に示す遮断位置からこれよりも右方の連通位
置に位置させてキャビティC内の水蒸気をドレンとして
タンク32に戻し、中空室50a内を圧抜きする(図
5)。型開して成形品50を金型から突き出す(図
6)。これにより中空の成形品50を射出成形すること
ができる。この第1用例の作業手順の場合、成形品50
の中空室50aは外部と連通されている。
【0009】(第1実施例の第2用例)図7〜12に第
1用例の概念的な作業ステップを示す。なお、図7は第
1用例の図2と対応する同じ作業ステップであり、同様
に図8は図3に、図9は図4に、図10は図5に、それ
ぞれ対応するステップであるので、溶融樹脂射出からキ
ャビティC内の水蒸気を圧抜きするまでのステップの説
明は省略する。この第2用例においては、圧抜きに続い
て、少量の溶融樹脂を再度射出することにより成形品5
0の中空室50aの開口部を密閉する(図11)。型開
して成形品50を金型から突き出す(図12)。これに
より中空の成形品50を射出成形することができる。こ
の第2用例の作業手順の場合、成形品50の中空室50
aは外部から遮断されている。すなわち中空封止成形が
行われる。
【0010】次に、図13に本発明の第2実施例を示
す。固定型10にはロケートリング34が固定されてお
り、射出装置14は、通路を開閉可能なシャットオフノ
ズル36を有する形式のものとされている。可動型12
には、バルブ室12aが形成されており、これに弁体3
8と一体のピストンがはめ合わされている。これにより
バルブ室12aは、図16に示すように図中左側の弁閉
鎖用油室12a1 と、図中右側の弁開放用油室12a2
とに区画されている。可動型12には、弁閉鎖用油室1
2a1 に連通する通路12b、弁開放用油室12a2 に
連通する通路12c、及び弁体38に向かって開口する
通路12dがそれぞれ形成されている。図13中可動型
12の上方に油圧ポンプ40及び油圧切換弁42が配置
されている。油圧ポンプ40、油圧切換弁42及び可動
型12は、配管によって順次接続されている。可動型1
2の図中下部に通路部材44が固定されている。通路部
材44には、ポンプ26、圧抜弁28及びチェック弁3
0が第1実施例の場合と同様な配置関係で取り付けられ
ている。通路部材44の図中下端部は、タンク32の液
面より下に位置している。ただしこの第2実施例の場
合、通路部材44には、これの通路44aに吐出側チェ
ック弁46が設けられており、さらに外周部にヒータ4
8が設けられている。キャビティCは、上述の油圧ポン
プ40から油圧切換弁42を介して通路12bに油圧が
供給されることにより、弁体38が図13に示す弁閉鎖
位置に位置している状態では、通路12dと遮断されて
いるが、油圧ポンプ40から油圧切換弁42を介して通
路12cに油圧が供給されることにより、弁体38が図
16に示す弁開放位置に位置している状態では、通路1
2dと連通されている。これによりキャビティCにタン
ク32の水をチェック弁30、ポンプ26及びチェック
弁46を介して供給可能であり、また後工程においてキ
ャビティCから水蒸気を圧抜弁28を介してタンク32
に排出可能である。
【0011】次に、この第2実施例の作用を図14〜図
18に基づいて説明する。なおこれらの図では、油圧切
換弁42を省略してあり、また通路12cに関連する配
管などのラインは破線で示してある。あらかじめヒータ
48に通電して通路部材44を加熱しておく。まず圧抜
弁28は図13に示す遮断位置に、また油圧切換弁42
は通路12b側が油圧ポンプ40の吐出側と連通する位
置に、それぞれ切り換えておき、両型10・14を型閉
する。射出装置14のシャットオフノズル36は、図1
3の閉位置から開位置に位置され、両型10・14のキ
ャビティCに射出装置14から所定量の溶融樹脂が射出
される(図14)。この溶融樹脂量は、キャビティCの
容量よりも少ないものとされている。射出終了後、射出
装置14のシャットオフノズル36は閉位置に位置され
る(図15)。キャビティC内の溶融樹脂がある程度冷
却・固化した状態で、油圧切換弁42が切り換えられる
ことにより、油圧ポンプ40の油圧が通路12cに供給
されて弁体38が通路開位置に位置される。これと同時
にポンプ26が作動され、吸込工程においてタンク32
からチェック弁30を通ってポンプ26のシリンダ内に
吸い上げられた水が、吐出工程において通路44a、チ
ェック弁46及び通路12dを通ってヒータ48によっ
て加熱・気化されながらキャビティC内に必要量だけ注
入される。これにより溶融樹脂の内部に水蒸気が入り込
んだ状態になる(図16)。キャビティC内の水蒸気
は、周囲の溶融樹脂からの熱によってさらに加熱され、
高圧水蒸気となるので、これの容積が増大し、溶融樹脂
を金型壁面に押し付ける(図17)。冷却工程後、圧抜
弁28を図17に示す遮断位置からこれよりも右方の連
通位置に位置させてキャビティC内の水蒸気をドレンと
してタンク32に戻し、中空室50a内を圧抜きする
(図18)。型開して成形品50を金型から突き出す。
これにより中空の成形品50を射出成形することができ
る。この第2実施例の場合、成形品50の中空室50a
は外部と連通されている。
【0012】なお、上記第1実施例の説明においては、
キャビティCの溶融樹脂内に熱湯を注入するものとした
が、たとえば通路16bを通過中に気化されて、水蒸気
の状態で注入されるように、これの注入速度及び通路1
6bなどの温度を設定してもよい。また、上記各実施例
の説明においては、溶融樹脂の射出後に熱湯又は水蒸気
を注入するものとしたが、溶融樹脂の射出中に熱湯又は
水蒸気を注入することもできる。さらに、上記各実施例
の説明においては、流体として水(熱湯又は水蒸気)を
使用するものとしたが、使用する樹脂を溶解しない流体
であれば、水以外のものでも差し支えない。なお、上記
各実施例の説明においては、中空室50a内を圧抜きす
るものとしたが、圧抜き工程を省略することもできる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば高
圧ガス装置やガス回収装置を使用することなく中空の成
形品を射出成形することができる。液体注入用の装置
は、高圧のものは必要ないので、装置を小形・安価にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】金型キャビティに溶融樹脂を射出する状態を示
す図である(第1用例)。
【図3】金型キャビティの溶融樹脂内に流体を注入する
状態を示す図である(第1用例)。
【図4】流体の気化圧力によって中空成形される状態を
示す図である(第1用例)。
【図5】金型キャビティ内の気化圧力を抜いた状態を示
す図である(第1用例)。
【図6】成形品を金型から突き出した状態を示す図であ
る(第1用例)。
【図7】金型キャビティに溶融樹脂を射出する状態を示
す図である(第2用例)。
【図8】金型キャビティの溶融樹脂内に流体を注入する
状態を示す図である(第2用例)。
【図9】金型キャビティに少量の溶融樹脂を再度射出す
る状態を示す図である(第2用例)。
【図10】流体の気化圧力によって中空成形される状態
を示す図である(第2用例)。
【図11】金型キャビティ内を圧抜きした状態を示す図
である(第2用例)。
【図12】成形品を金型から突き出した状態を示す図で
ある(第2用例)。
【図13】本発明の第2実施例を示す図である。
【図14】シャットオフノズルを開いて金型キャビティ
に溶融樹脂を射出する状態を示す図である。
【図15】シャットオフノズルを閉じた状態を示す図で
ある。
【図16】金型キャビティの溶融樹脂内に水蒸気を注入
する状態を示す図である。
【図17】流体の気化圧力によって中空成形される状態
を示す図である。
【図18】金型キャビティ内を圧抜きした状態を示す図
である。
【符号の説明】
10 固定型 12 可動型 14 射出装置 22 内側環状部材 24 通路部材 26 ポンプ 28 圧抜弁 30 チェック弁 32 タンク 36 シャットオフバルブ 38 弁体(通路開閉弁) 40 油圧ポンプ 42 油圧切換弁 44 通路部材 46、48 チェック弁 48 ヒータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型キャビティ内にこれの容量より少な
    い量の溶融樹脂を射出し、この射出中又は射出終了後に
    溶融樹脂の内部に気化性を有するとともに使用樹脂を溶
    解しない水などの流体を所定量注入し、金型キャビティ
    内の溶融樹脂の熱によって注入した流体を蒸発させるこ
    とにより蒸気圧力を発生させ、この蒸気圧力によって溶
    融樹脂の外表面を金型に押し付けて中空の成形品とする
    中空部分を有する成形品の射出成形方法。
  2. 【請求項2】 上記流体を、液体の状態で金型キャビテ
    ィに到る流路に供給し、流路途中で加熱して気化させた
    後、金型キャビティ内に注入する請求項1記載の中空部
    分を有する成形品の射出成形方法。
  3. 【請求項3】 固定型(10)と、可動型(12)と、
    キャビティ(C)内に溶融樹脂を射出可能な射出装置
    (14)と、これのノズル部に配置された内側環状部材
    (22)と、これに射出装置(14)を介して接続され
    た通路部材(24)と、これに接続されたポンプ(2
    6)と、を有する射出成形装置において、 圧抜弁(28)と、気化性を有するとともに使用樹脂を
    溶解しない水などの液体を入れたタンク(32)と、が
    設けられており、上記通路部材(24)は、これの上流
    側が2又の通路(24a・24b)に分岐されており、
    上記ポンプ(26)は、これの吐出口が上記通路部材
    (24)の一方の通路(24a)と連通するように上記
    通路部材(24)に取り付けられており、上記圧抜弁
    (28)は、これの一方のポート(P)が上記通路部材
    (24)の他方の通路(24b)と連通するように上記
    通路部材(24)に取り付けられており、上記ポンプ
    (26)の吸入口及び上記圧抜弁(28)の他方のポー
    ト(T)は、それぞれ上記タンク(32)に接続されて
    いる射出成形装置。
  4. 【請求項4】 固定型(10)と、可動型(12)と、
    キャビティ(C)内に溶融樹脂を射出可能な射出装置
    (14)と、通路部材(44)と、これに接続されたポ
    ンプ(26)と、を有する射出成形装置において、 通路開閉弁(12a・38)と、圧抜弁(28)と、気
    化性を有するとともに使用樹脂を溶解しない水などの液
    体を入れたタンク(32)と、通路部材(44)に固定
    されたヒータ(48)と、を有しており、上記可動型
    (12)には、キャビティ(C)に通じる通路(12
    d)が形成されており、上記通路開閉弁(12a・3
    8)は、上記通路(12d)を開閉可能な位置に設けら
    れており、上記通路部材(44)は、これの下流側の通
    路が上記通路(12d)と連通するように上記可動型
    (12)に固定されるとともにこれの上流側が2又の通
    路(44a・44b)に分岐されており、上記ポンプ
    (26)は、上記通路部材(44)の一方の通路(44
    a)に接続されるように通路部材(44)に取り付けら
    れており、上記圧抜弁(28)は、上記通路部材(4
    4)の他方の通路(44b)に接続されるように通路部
    材(44)に取り付けられており、上記ポンプ(26)
    の吸入口及び上記圧抜弁(28)の他方のポート(T)
    は、それぞれ上記タンク(32)に接続されている射出
    成形装置。
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