JPH05261286A - 炭化水素水蒸気改質用触媒及びその製造方法 - Google Patents

炭化水素水蒸気改質用触媒及びその製造方法

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JPH05261286A
JPH05261286A JP4091806A JP9180692A JPH05261286A JP H05261286 A JPH05261286 A JP H05261286A JP 4091806 A JP4091806 A JP 4091806A JP 9180692 A JP9180692 A JP 9180692A JP H05261286 A JPH05261286 A JP H05261286A
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zirconia
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジルコニアゾルを前駆体として使用すること
によって得たRu・ZrO2・Al23系触媒に稀土類
金属酸化物を添加することによる触媒性能の改善。 【構成】 Al23 担体にジルコニア前駆体としての
ジルコニアゾルの担持、焼成、及び稀土類金属化合物の
担持、焼成を行った後、塩化ルテニウムを添着し、焼成
することによって触媒を調製するが、必要によってアル
カリ土類金属酸化物を添加することができる。 【効果】 特定のジルコニア前駆体(ジルコニアゾル)
を使用することによって得たRu・ZrO2・Al23
系触媒に、更に別の助触媒成分として稀土類金属酸化物
を添加することにより、特に高温活性に優れ、しかも活
性の耐熱性を有した触媒を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭化水素類を水蒸気改質
することによって合成ガス或いは水素を製造する触媒に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】炭化水素を水蒸気によって改質する反応
は、合成ガス或いは水素を製造する為の反応として工業
的に大規模に実施されている。この反応にはニッケル系
触媒が一般的に使用されているが、高級炭化水素を水蒸
気によって改質する場合、炭素析出を起こし易いこと或
いは省エネルギ−の為にスチ−ム/カ−ボン比(モル
比)を低減するとやはり炭素析出を起こす傾向を生じる
のでその改良が試みられてきた。
【0003】一方、貴金属系触媒は炭素析出を起こし難
いとされており、ニッケル系触媒に代替するものとして
開発が試みられており、ロジウム或いはルテニウムを主
成分とした触媒が主として検討され、特に有効なものと
してルテニウム系触媒が種々提案されている。
【0004】ルテニウムは高価な金属であること或いは
その有効利用の為には表面積を大きくする必要があるこ
と等の理由で通常金属を担体上に担持させて使用され、
担体としてはアルミナ、ジルコニア等が用いられてい
る。アルミナは多くの触媒担体として古くから使用され
ており、炭化水素水蒸気改質用ニッケル触媒担体として
も工業的に利用されてきた実績を有しており、ルテニウ
ム系触媒用担体としても多くの研究がなされているが、
その性能は通常のニッケル系触媒と同水準であり、又高
級炭化水素の水蒸気改質に利用する為には炭素析出防止
対策等が必要であり、各種助触媒成分の添加が検討され
ている。
【0005】例えば、高級炭化水素水蒸気改質に耐える
触媒となす為の助触媒成分として、特開昭56−813
92号公報には酸化セリウムの添加が、特開昭62−3
8239号公報には酸化バリウムの添加が開示されてお
り、又炭素析出を抑制した触媒とする為の助触媒成分と
して、英国公開特許GB1301836にはアルカリ土
類金属酸化物の添加が、特開昭57−4232号公報に
はアルカリ、アルカリ土類金属酸化物及びシリカの添加
が、特開昭60−147242号公報には酸化ランタン
及び酸化銀の添加が夫々提案されているが、活性及び耐
久性においてジルコニア担体触媒よりも劣る。
【0006】一方ジルコニアは触媒担体としての工業的
実績は見られないが、H2 Oを活性化する作用を有して
いるとされており、特に炭化水素を水蒸気改質すること
による燃料電池用水素製造触媒としてのルテニウム触媒
担体への利用が種々検討され、その中で高活性、高級炭
化水素水蒸気改質における耐久性或いは低炭素析出性等
を有した触媒となす為の各種助触媒成分添加が開示され
ており、例えば欧州公開特許EP−406896にはコ
バルト或いはマンガンの添加が、欧州公開特許EP−4
14573には酸化イットリウムの添加が、特開平2−
2879号公報にはニッケル、ランタン及びその他の金
属の添加が、特開平2−43950公報には酸化イット
リウム、酸化マグネシウム及び酸化セリウムの添加が夫
々提案されているが、ジルコニアは高価であること、成
型性に劣ること或いは機械的強度が低いこと等の問題が
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】アルミナ担体は安価、
高耐熱性、機械的強度に優れていること等炭化水素水蒸
気改質触媒担体に適した性質を有しており、改質用ルテ
ニウム触媒担体としての利用が検討されてきているが、
その改質活性はニッケル系触媒と同水準であり、実用化
の為にはニッケル系触媒が有していないような特性を持
った触媒と成すことが必要であり、より一層の性能向上
が要求されるのに対し、ジルコニア担体は炭化水素水蒸
気改質触媒として使用した場合、そのH2Oを活性化す
る性質を有している為に性能上優れた効果を発揮する
が、高価格、劣った成型性或いは劣った機械的強度等の
問題があり、工業触媒の担体とする為には特殊な用途以
外は適当ではなく、好ましい炭化水素水蒸気改質触媒担
体を得る為にはジルコニアとしての性質を失わず、しか
もアルミナのように安価で、機械的強度にも優れた担体
を開発することが望まれる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明者は以前より炭
化水素水蒸気改質触媒の研究を行って来ているが、その
一環として貴金属系触媒はニッケル系触媒に比較して炭
素析出を起こし難い傾向を有していることに着目し、そ
の実用化の為の研究を行ってきており、その中で炭化水
素水蒸気改質触媒用担体としてのアルミナ及びジルコニ
アは夫々長所及び短所を有していることに鑑み、両担体
の長所を生かすべく検討を重ねてきたが、アルミナを担
体として使用し、ジルコニアを助触媒として添加するこ
とによって両担体の長所を有した優れた性質の担体が得
られ、この担体にルテニウムを添着した触媒はジルコニ
アそのものを担体とした触媒にほぼ匹敵する性能を示す
のみならず、更に別の助触媒成分として稀土類金属酸化
物を添加すると一層高活性な触媒になる上に、熱的な影
響に対する活性の耐久性も向上した優れた触媒が得られ
ることを見いだした。
【0009】アルミナ担体へのジルコニア添加は、単に
ジルコニアそのもの或いは任意のジルコニア前駆体とし
てのジルコニア化合物を使用することによっては性能上
優れた担体を得ることはできず、例えば通常のジルコニ
ア原料として利用される硝酸ジルコニルをアルミナに添
加した担体にルテニウムを担持した触媒は、炭化水素水
蒸気改質反応に対し低活性であるばかりでなく、反応温
度を上げると却って活性が低下する傾向を示す負の助触
媒作用を呈したが、ジルコニアゾルを添加した担体にル
テニウムを担持することによって得た触媒は高活性であ
り、ジルコニアそのものを担体に使用した触媒にほぼ匹
敵する性能を有するのみならず、更に別成分としてジル
コニア添加アルミナに稀土類金属酸化物を添加した担体
使用ルテニウム触媒は一層高活性を示し、特に高温度に
おいて高活性であるばかりでなく、熱的な影響に対する
活性の耐久性にも優れた触媒であることを確認し、本願
発明を完成した。
【0010】ジルコニアゾルの添加量は、全触媒重量に
対するジルコニアとして表示した場合、0.2〜20.
0wt%であり、好ましくは0.5〜10.0wt%で
あることが必要で、その添加量が0.2wt%以下では
ジルコニアの助触媒としての効果が不充分であり、2
0.0wt%以上ではその添加量に見合った助触媒効果
が望めないばかりでなく担体が高価になる上に、担持さ
れたジルコニアの剥離発生が無視できなくなる。
【0011】ジルコニアゾルは助触媒として添加される
ので触媒表面に存在していることが好ましく、又表面に
選択的に付けることによって高価なジルコニアゾルを有
効に使用することができるので、アルミナ担体のジルコ
ニアゾルへの浸漬或いはアルミナ担体へのジルコニアゾ
ルのスプレー等によって添加することが好ましく、アル
ミナ或いはアルミナ前駆体粉末をジルコニアゾルと混練
することよる添加も可能であるが実用上は好ましくな
い。
【0012】ジルコニアゾルにはその粒子形状が球形の
もの或いは球が直線的に連結した形状のもの等があり、
いずれの形状のゾルも使用可能であるが、後者の形状の
ゾルであることが好ましく、その粒子の大きさは50〜
2,000オングストローム、好ましくは100〜1,
000オングストロームであり、又ジルコニアゾルが安
定化されているPH領域は酸性側、中性或いはアルカリ
性側いずれのゾルも使用可能である。
【0013】ジルコニアゾルの担体への添加は単なる担
体のジルコニアゾル中への浸漬或いは担体へのジルコニ
アゾルのスプレーでよく、通常30wt%ゾル水溶液を
そのまま使用することが出来るが、ジルコニア添加量調
節の為に必要であればゾルへの担体浸漬或いはゾルの担
体へのスプレーを、中間に乾燥操作を加えて繰り返して
もよく、又少量添加でよい場合はジルコニアゾルを純水
で希釈した後使用することが出来、所定量のジルコニア
ゾル添着終了後乾燥し、次いで400〜900℃で数時
間焼成する。
【0014】更に別の助触媒成分として稀土類金属酸化
物を添加するが、その添加量は全触媒成分を酸化物に換
算した場合、0.1〜10wt%、好ましくは0.2〜
10.0wt%であることが必要で、その添加量が0.
1wt%以下ではその性能向上効果が不充分であり、又
10.0wt%以上ではその添加効果が限界に達する為
より以上の性能向上は望めず、経済的にも好ましい触媒
は得ることが出来ない。
【0015】稀土類金属酸化物としてはランタン、セリ
ウム、イットリウム等の酸化物を添加使用することがで
き、その添加は稀土類金属塩類水溶液に担体を浸漬する
方法或いはその水溶液を担体にスプレーする方法等によ
って行われ、原料として使用できる塩類は水溶性であ
り、熱分解した後に触媒毒になるような成分を担体上に
残留させないものであればどのような塩類でも使用で
き、熱分解の容易性或いは経済性等の為に硝酸塩類又は
ハロゲン化物の使用が好ましく、稀土類金属塩類担持
後、担体は400〜900℃で焼成される。
【0016】アルミナへのジルコニア及び稀土類金属酸
化物の添加順序は触媒性能に対して影響があり、ジルコ
ニアを先に添加した後稀土類金属酸化物を添加すること
が好ましいが、稀土類金属酸化物を先に添加することに
よってもかなり性能向上効果は認められるので、稀土類
金属酸化物の先行添加による担体製法も、本願触媒製造
法の中に含めることができる。
【0017】担体としてはアルミナ以外の通常の無機耐
熱性酸化物を使用することができるが、価格或いは炭化
水素水蒸気改質反応触媒担体としての工業的実績等を考
慮してアルミナ担体が好ましく、一般的に使用されてい
るアルミナ担体であればどのような結晶構造のアルミナ
も利用することができるが、高温度でも構造変化するこ
とが無く、しかも不活性であるα・アルミナであること
が好ましく、担体は打錠、押し出し或いは球状の成型物
として使用される。
【0018】触媒はジルコニア及び稀土類金属酸化物を
α・アルミナに添加した担体にルテニウムを担持するこ
とによって製造されるが、担体の機械的強度の向上或い
は担体そのものを塩基性と成すことによる炭素析出防止
能向上の為に、更に第3の助触媒成分としてアルカリ土
類金属酸化物を予めアルミナ担体に添加しておくことが
できる。
【0019】第3の助触媒成分としてのアルカリ土類金
属酸化物はカルシウム、バリウム、マグネシウム等の酸
化物、好ましくはカルシウム又はバリウム酸化物であ
り、その添加量は2.0〜50.0wt%、好ましくは
5.0〜30.0wt%であることを要し、2.0wt
%以下ではその効果が不充分であり、又50.0wt%
以上では担体として充分な機械的強度を有するものが得
られず、一方アルカリ土類金属酸化物のアルミナ担体へ
の添加は、アルミナ担体成型前にその前駆体である水酸
化アルミニウムにアルカリ土類金属化合物を添加混合す
る方法、担体成型物へのジルコニア添加前にアルカリ土
類金属化合物水溶液に担体を浸漬する方法、或いはジル
コニアゾル添加の際ゾル水溶液にアルカリ土類金属化合
物を溶解しておき同時にアルミナ担体に添加する方法に
よることができ、添着操作終了後乾燥し、次いで700
〜1350℃で数時間焼成する。
【0020】アルカリ土類金属酸化物とアルミナとは化
合物を生成させることが好ましく、700℃以下の温度
では化合物生成に不充分で良好な担体とはなし得ず、又
1350℃以上ではアルミナの焼結が進む為表面積が小
さくなり過ぎて、優れた担体を得ることはできない。
【0021】ジルコニア、稀土類金属酸化物及び必要に
応じアルカリ土類金属化合物を添加したアルミナ担体に
次いでルテニウムを添着するが、触媒活性成分としての
ルテニウムは担体表面に集中的に添着することがその有
効利用の為に肝要であり、その方法としては含浸法、浸
漬法、スプレー法等ルテニウムの表面添着を可能にする
ものであればどのような方法でも行うことができ、又ル
テニウム原料はルテニウムのハロゲン化合物類、ルテニ
ウム酸塩類等水溶性化合物を使用することが必要で、焼
成した後触媒毒となるようなものを触媒中に残さないも
のであればいかなる化合物でも使用可能であり、ルテニ
ウム化合物は添着後乾燥し、次いで400〜700℃で
2〜4時間焼成されるが、添着するルテニウム量は0.
02〜5.0wt%、好ましくは0.05〜2.0wt
%であることを要し、その量が0.02wt%以下では
活性が不充分であり、又5.0wt%以上では活性の向
上に引き合う以上に高価な触媒となり経済的ではない。
【0022】触媒は反応に供する前に還元する必要があ
るが、液相或いは気相いずれでの還元でもよく、液相還
元の場合は蟻酸カリウム、ホルマリン、ヒドラジン、ナ
トリウムボロンハイドライド等の水溶液を使用し40〜
80℃の加温下にて還元することができ、又気相還元の
場合は触媒を100〜600℃に保持し、水素ガスを流
通しつつ還元することができるが、得られた触媒を常圧
流通式反応装置に充填し、メタン水蒸気改質反応によっ
てその性能評価を行ったところ優れた性能を示し、アル
ミナ或いはアルミナ・アルカリ土類金属酸化物にジルコ
ニアを添加した担体使用触媒よりも高活性であり、特に
高温度において優れた活性を示す触媒であると共に、活
性の熱的な影響に対する耐久性を有する触媒であった。
【0023】即ち、触媒性能評価は低温度より反応を開
始し、高温度での性能測定をもって通常終了するが、本
願発明の触媒においては高温度での性能測定後、再び反
応温度を下げ低温度での性能を測定したところ、再測定
した低温度における活性は反応開始時の活性と同等以上
の活性を有しており、稀土類金属酸化物添加によってル
テニウム触媒は活性が向上するばかりではなく、活性の
熱的な影響に対する耐久性も高くなることを確認し、本
願発明を完成した。
【0024】
【実施例】次に本発明の内容を実施例によって具体的に
説明するが、その中で記載されている性能評価は、下記
の条件によって実施された。 メタン水蒸気改質反応性能評価条件 触媒使用量 25cc 触媒サイズ 3/16in×3/16in(打錠
品) CH4 空間速度 1,200hr-1 スチーム/CH4 3.0(モル比) 圧力 常圧 反応温度 550〜750℃ 反応時間 各測定温度で2時間保持 触媒の性能を示すCH4 転化率(%)は下式によって計
算した。
【0025】 ここで、COout :触媒層出口側におけるCO濃度
(%) CO2 out:触媒層出口側におけるCO2 濃度(%) CH4 out :触媒層出口側におけるCH4 濃度(%) であり、反応開始前に触媒はH2 を空間速度、500h
-1で流通しつつ、500℃×2hrs還元した。
【0026】実施例1 水酸化アルミニウム500gに適当量の純水を加え、ニ
ーダー中にて混練した後乾燥し、次いで10メッシュパ
スの破砕物となしたものにグラファイト15gを加え、
混合した後3/16in×3/16inサイズに打錠し、次
いでこの打錠物を電気炉中で、1,100℃×4hr
s.焼成することによって触媒担体前駆体を調製し(担
体Aとする)、更にこれとは別に酸性側で安定化された
30wt%のジルコニアゾル150ccを300ccビ
ーカー中に秤取しておき、担体A60gをゾル中に1.
5hrs.浸漬し、次いで取り出した後110℃×20
hrs.乾燥し、続いて電気炉中で500℃×1hr.
焼成した(担体Bとする)。
【0027】次に硝酸ランタン1.6gを純水8ccに
溶解準備しておいた硝酸ランタン水溶液をスプレー法に
よって担体B60gに添着し、110℃×20hrs.
乾燥した後450℃×1hr.焼成した(担体Cとす
る)。ジルコニア、及び稀土類金属酸化物としての酸化
ランタンを添加したアルミナ担体に最後にルテニウムを
担持させることにより触媒と成すが、ルテニウム担持は
予め準備しておいたルテニウム金属として1.5wt.
%の塩化ルテニウム水溶液5ccを担体C38gにスプ
レーすることによって行い、スプレー操作後、110℃
×20hrs.乾燥し、次いで電気炉中で500℃×1
hr.焼成することにより実施例1の触媒を得たが、ア
ルミナの一部はX線的にα・アルミナ化していた。
【0028】この触媒は水素還元後下記の組成を示し、 Ru 0.21 wt% ZrO2 3.20 wt% La2 3 1.04 wt% Al2 3 BALANCE そのメタン水蒸気改質性能評価結果は表−1の通りであ
った。
【0029】実施例2 実施例1における担体A調製で、水酸化アルミニウム5
00gの他に炭酸カルシウム30gを加え、打錠物の焼
成温度を900℃とした以外は実施例1と同じ処理法に
よって実施例2の触媒を調製した。この触媒は水素還元
後下記の組成を示し、 Ru 0.22 wt% ZrO2 3.17 wt% La2 3 1.09 wt% CaO 5.25 wt% Al2 3 BALANCE そのメタン水蒸気改質性能評価結果は表−1の通りであ
った。
【0030】実施例3 実施例1における担体C調製で、硝酸ランタン使用量
1.6gを7.0gとした以外は実施例1と全く同じ処
理法によって実施例3の触媒を調製した。この触媒は水
素還元後下記の組成を示し、 Ru 0.19 wt% ZrO2 3.12 wt% La2 3 4.78 wt% Al2 3 BALANCE そのメタン水蒸気改質性能評価結果は表−1の通りであ
った。
【0031】実施例4 実施例1における担体C調製で、硝酸ランタンに替えて
硝酸セリウム1.6gを使用した以外は実施例1と全く
同じ処理法によって、実施例3の触媒を調製した。この
触媒は水素還元後下記の組成を示し、 Ru 0.19 wt% ZrO2 3.12 wt% Ce2 3 1.04 wt% Al2 3 BALANCE そのメタン水蒸気改質性能評価結果は表−1の通りであ
った。
【0032】比較例1 実施例1において、担体Bに稀土類金属酸化物としての
酸化ランタン添加を行わなかった以外は実施例1と全く
同じ処理法によって、比較例1の触媒を調製した。この
触媒は水素還元後下記の組成を示し、 Ru 0.19 wt% ZrO2 3.22 wt% Al2 3 BALANCE そのメタン水蒸気改質性能評価結果は表−1の通りであ
った。
【0033】
【0034】
【発明の効果】アルミナ担体に助触媒としてのジルコニ
アを、前駆体としてジルコニアゾルを使用することによ
って添加し、必要に応じてアルカリ土類金属酸化物を添
加した後、更に別の助触媒成分として稀土類金属酸化物
を添加した担体使用ルテニウム触媒は、稀土類金属酸化
物無添加触媒に比較して高活性を有しており、特に高温
度での活性が高く、しかも活性の熱的な影響に対する耐
久性も優れた触媒であった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化アルミニウム又はアルカリ土類金属
    アルミネートを含む酸化アルミニウムを担体とし、ジル
    コニアゾルを前駆体とするジルコニア及び稀土類金属酸
    化物を助触媒として担持させ、ルテニウムを活性成分と
    して含有して成る炭化水素水蒸気改質用触媒。
  2. 【請求項2】 ジルコニアの含有量が触媒100重量部
    に対し0.2〜20重量部である請求項1記載の炭化水
    素水蒸気改質用触媒。
  3. 【請求項3】 稀土類金属の酸化物が酸化ランタン、酸
    化セリウム及び酸化イットリウムであり、その含有量が
    触媒100重量部に対し0.1〜10.0重量部である
    請求項1記載の炭化水素水蒸気改質用触媒。
  4. 【請求項4】 ルテニウム含有量が触媒100重量部に
    対し0.02〜5.0重量部である請求項1記載の炭化
    水素水蒸気改質用触媒。
  5. 【請求項5】 アルカリ土類金属アルミネ−ト中のアル
    カリ土類金属成分がカルシウム、バリウム及びマグネシ
    ウムより選ばれる1種以上からなり、担体100重量部
    に対しアルカリ土類金属が酸化物換算で2.0〜50.
    0重量部である請求項1記載の炭化水素水蒸気改質用触
    触媒。
  6. 【請求項6】 酸化アルミニウム又はアルカリ土類金属
    アルミネ−トを含む酸化アルミニウムを担体とし、ジル
    コニアゾル及び稀土類金属化合物を担持させ、次いでル
    テニウム化合物を添着することによる請求項1記載の炭
    化水素水蒸気改質用触媒の製造法。
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Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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