JPH0525996Y2 - - Google Patents

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JPH0525996Y2
JPH0525996Y2 JP1984180888U JP18088884U JPH0525996Y2 JP H0525996 Y2 JPH0525996 Y2 JP H0525996Y2 JP 1984180888 U JP1984180888 U JP 1984180888U JP 18088884 U JP18088884 U JP 18088884U JP H0525996 Y2 JPH0525996 Y2 JP H0525996Y2
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hole
large diameter
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axle
support hole
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は自動二輪車の後輪支持装置に関する
ものであり、特に、後輪をチエーンによつて駆動
する形式の自動二輪車に好適な後輪支持装置に関
する。
〔従来の技術〕
一般に後輪をチエーンで駆動する形式の自動二
輪車では、使用に伴うチエーンの伸びを補償する
ため、リヤアームに対して車軸を前後に移動可能
に構成してある(例えば実開昭54−71354号公
報)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
然しながら、このような構成のものでは、リヤ
アームに対して車軸の軸芯が倒れやすく、チエー
ンを緊張する作業の都度、前後車軸の平行度を確
認する必要があり、作業の能率が低下する。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る自動二輪車の後輪支持構造は、
上述の不具合を回避し、効率よく後輪駆動チエー
ンの緊張作業を行い得る装置を得るべく、車体枠
の後部に、後輪を片持ちで支持するリヤアームを
上下揺動自在に枢支し、このリヤアームの後端に
設けた支持孔に、ボルトの締付けにより収縮可能
なスリツトを形成してこの孔の直径を多少変化さ
せるようにし、前記支持孔に対し偏心した車軸孔
を有するカム部材をこの支持孔に締緩自在に嵌合
し、前記車軸孔に後車軸を挿通してなる自動二輪
車の後輪支持構造において、前記カム部材の前記
支持孔と嵌合する部分は、外径を大きくして大径
部とすると共に、リヤアーム後端の幅と等しく
し、前記大径部の外径より小さく形成されかつ前
記車軸孔が穿設された小径部をこの大径部の左右
に突設し、前記大径部の外径円に小径部の外径円
を内接させると共に、この大径部の左右の端面と
この小径部の外周壁面とが接続される部分にアー
ルを設けたものである。
〔実施例〕
以下、図示の実施例によつてこの考案を説明す
ると、図中1は自動二輪車であり、2はその車体
フレームである。車体フレーム2の前部に支持し
た前フオーク3には前輪4が左右転向自在に設け
られ、後部に支持したリヤアーム5の後端には後
輪6が支持されている。7は緩衝ばねであり、リ
ヤアーム5の後端と車体フレーム2との間に張設
されている。8は自動二輪車のエンジンで変速機
を内蔵している。8aはその出力軸であり、後輪
6に設けたスプロケツト9との間に巻回した駆動
チエーン11によつて後輪6を駆動する。
リヤアーム5はアルミニウムの鋳造品であり、
前端がピボツト軸12によつて車体フレーム2に
設けたブラケツト2aに揺動自在に軸支されてい
る。リヤアーム5の後端は外形が膨大し、そこに
は大径の支持孔5aが設けられ、そこには中空円
筒形のカム部材15が嵌合され、長孔16とボル
ト形のピン17によつて回動のみ可能に支持され
ている。カム部材15の両端はリヤアーム5より
外方へ突出し、その突出部15aにはカム部材1
5の外周面の軸線C1に対してEだけ偏心した軸
線C2上に車軸孔を形成する2個の球軸受18,
18が嵌合されており、両球軸受18,18の間
には後輪6をフランジで支持した筒形軸6aと、
同じくスプロケツト9を支持した他の筒形軸9a
とが外周にスプラインを形成した車軸19により
軸方向のみ不動に支持されている。前記突出部1
5aは、このカム部材15における前記支持孔5
aに嵌合する大径部よりは小径に形成されてい
る。また、突出部15aの外径円は、大径部の外
径円に内接している。そして、その大径部の左右
の端面とこの突出部15aの外周壁面とが接続さ
れる部分には、第2図に示すように角を丸めてな
るアールが設けられている。前記カム部材15を
支持孔5aの内面に係止する係止手段として、支
持孔5aの内面にスリツト5bが形成されると共
に、リヤアーム5の外面にはスリツト5bを押し
縮めるようにボルト21が挿通され螺合してあ
る。なお、このスリツト5bはこのように後方へ
向かつて開放されたものに限らず、第4図で示す
ように、外端が閉じたものにすれば、加工は複雑
となるが、リヤアーム5の剛性が増し塑性変形が
少ない上に、弾力が大きくなるので、ボルト21
を開放したとき支持孔5aが容易に原形に復帰す
る。前記2個の球軸受18,18はリヤアーム5
から外方へ突出した位置に配置されているので、
ボルト21を締付けたとき、その締付け力を直接
受けることがないか、或いは受けても極めて軽微
であつて軸受の耐久性を損なうことはない。20
は車軸19に螺合されたナツトで、前記筒形軸6
aと他の筒形軸9aとを結合する。22は従来公
知のテイスクブレーキであり、筒形軸6aに支持
したブレーキデイスク、23はそれを制止するブ
レーキパツドを支持したキヤリパである。
この実施例によれば、駆動チエーン11の張り
過ぎや緩み過ぎを調節するには、ボルト21を緩
めた後第2図で示すように、他の筒形軸9aに設
けた孔9bや、スプロケツト9に設けた孔9cへ
ドライバなどの鉄棒Bを突つ込み、カム部材15
の側面に設けた横長の窪み15bに係合させてス
プロケツト9とカム部材15とを相対的に回動さ
せれば、カム部材15が支持孔内を回動し、それ
に支持した軸受18,18が車軸19を伴つて前
後方向に移動して駆動チエーン11の緩み具合を
調節できる。調節が済んだらボルト21を締付け
れば、以後、カム部材15がリヤアーム5に対し
て回動不能となり、調節が狂うことがない。なお
車軸19は車輪6をリヤアーム5に固定する作用
は有していないので、この調節においてナツト2
0を緩める必要がない。
〔考案の効果〕
この考案に係る自動二輪車の後輪支持構造は、
以上のように、車体枠の後部に、後輪を片持ちで
支持するリヤアームを上下揺動自在に枢支し、こ
のリヤアームの後端に設けた支持孔に、ボルトの
締付けにより収縮可能なスリツトを形成してこの
孔の直径を多少変化させるようにし、前記支持孔
に対し偏心した車軸孔を有するカム部材をこの支
持孔に締緩自在に嵌合し、前記車軸孔に後車軸を
挿通してなる自動二輪車の後輪支持構造におい
て、前記カム部材の前記支持孔と嵌合する部分
は、外径を大きくして大径部とすると共に、リヤ
アーム後端の幅と等しくし、前記大径部の外径よ
り小さく形成されかつ前記車軸孔が穿設された小
径部をこの大径部の左右に突設し、前記大径部の
外径円に小径部の外径円を内接させると共に、こ
の大径部の左右の端面とこの小径部の外周壁面と
が接続される部分にアールを設けたものであるか
ら、調節に際して車軸を縮めるナツトを緩める必
要がない上に、係止手段を作動させカム部材を挟
圧係止しても、係止手段の締付け力の作用面とカ
ム部材を回動させる2個の球軸受18,18とは
横方向に若干偏倚しているので、締付け力が球軸
受18,18へ直接に作用することがないので、
軸受を変形させてその寿命を縮めたり、作動の円
滑を欠いたりするような不都合がない。なお、実
施例で示すように、リヤアームを片持ち片とすれ
ば、車体の一側においてカム部材を回動させるこ
とにより、駆動チエーン11の緩み具合を調節で
き、車体の両側に調節機構を有する従来のものに
較べて、調節作業を容易に行い得る。
また、カム部材は、片持ち式リヤアームの後端
の支持孔に嵌合する部分は外径を大きくして大径
部とし、かつこの大径部の外径より小さくした小
径部をこの大径部の左右に凸設し、この部分に後
車軸支持軸受を配置した構成であるため、この支
持軸受において、後輪側の支持軸受には後輪が路
面から受ける荷重がかかり、スプロケツト側の支
持軸受にはチエーンの張力による荷重がかかる。
カム部材は、その中央に位置する大径部により
リヤアームに支持されているので、支持軸受の荷
重による曲げモーメントが大径部に加わる。な
お、梁の一端を支持し他端に荷重をかけた場合に
は、梁の支持部には荷重による最も大きな曲げモ
ーメントが加わる。梁の設計においては曲げモー
メントの大きい断面の断面二次モーメントを大き
くして、発生する応力が一様になるような形態と
するのが合理的である。
本考案に使用するカム部材も一種の梁であり、
支持軸受の荷重により最も大きな曲げモーメント
が大径部に加わる。そのため、大径部の外径を荷
重のかかる小径部より大きくして梁の断面の断面
二次モーメントを大きくすることで、カム部材が
荷重に対する合理的な梁の形態となる。すなわ
ち、カム部材を、その重量を軽くして、かつコン
パクトに形成することができる。
さらに、大径部の左右の端面と小径部の外周壁
面とが接続される部分にアールを設けているの
で、後輪の受ける荷重が後車軸支持軸受から小径
部、小径部から大径部へと伝わつてもこの接続部
分に応力集中による大きな応力が発生することは
なくなる。このため、カム部材の肉厚を減らすこ
とができ、上述したようなカム部材が荷重に対す
る合理的な梁の形態となることにより得られる効
果とあいまつてカム部材が一層軽くなり、カム部
材をコンパクトに形成することができる。
さらにまた、カム部材は大径部と小径部とに分
かれているから、リヤアームの支持孔に嵌合する
大径部のみ外径を加工すればよい。
すなわち、カム部材および支持孔の全長にわた
つて加工する必要がないので、加工時間が短縮さ
れると共に、寸法精度を出しやすくなる。
それと共に、大径部の外径円に小径部の外径円
を内設させているので、小径部の外周は大径部の
外周の内側に入ることになる。すなわち、大径部
の外周を加工するとき、切削工具が小径部と接触
することがないので加工時に気を使う必要がなく
加工し易いので、加工コストを一層下げることが
できる。
加えて、大径部の外径のみ大きくすれば、ボル
ト締付けによりカム部材と支持孔との嵌合面に生
じる摩擦力によるトルクは大きくなるので、大径
部の幅を狭くしても、カム部材がチエーンの張力
により回動するのを十分防ぐことができる。
このようにした場合、リヤアームの後端の幅も
同時に狭くなり、リヤアーム後端の左右の空間が
大きくなるのでスプロケツトやブレーキデイスク
を配置するのが容易となる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1
図は自動二輪車の側面図、第2図はその−断
面図、第3図はその要部の−断面図、第4図
はその変形例を示す要部の拡大断面図である。 5……リヤアーム、5a……支持孔、5b……
スリツト、9……スプロケツト、15……カム部
材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体枠の後部に、後輪を片持ちで支持するリヤ
    アームを上下揺動自在に枢支し、このリヤアーム
    の後端に設けた支持孔に、ボルトの締付けにより
    収縮可能なスリツトを形成してこの孔の直径を多
    少変化させるようにし、前記支持孔に対し偏心し
    た車軸孔を有するカム部材をこの支持孔に締緩自
    在に嵌合し、前記車軸孔に後車軸を挿通してなる
    自動二輪車の後輪支持構造において、前記カム部
    材の前記支持孔と嵌合する部分は、外径を大きく
    して大径部とすると共に、リヤアーム後端の幅と
    等しくし、前記大径部の外径より小さく形成され
    かつ前記車軸孔が穿設された小径部をこの大径部
    の左右に突設し、前記大径部の外径円に小径部の
    外径円を内接させると共に、この大径部の左右の
    端面とこの小径部の外周壁面とが接続される部分
    にアールを設けたことを特徴とする自動二輪車の
    後輪支持構造。
JP1984180888U 1984-11-30 1984-11-30 Expired - Lifetime JPH0525996Y2 (ja)

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JPS6195689U JPS6195689U (ja) 1986-06-19
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Citations (1)

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JPS5353237U (ja) * 1976-10-08 1978-05-08

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58181689U (ja) * 1982-05-31 1983-12-03 本田技研工業株式会社 三輪車のドライブチエ−ン調整機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5353237U (ja) * 1976-10-08 1978-05-08

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