JPH05258583A - 不揮発性記憶装置の制御方法 - Google Patents

不揮発性記憶装置の制御方法

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JPH05258583A
JPH05258583A JP4470892A JP4470892A JPH05258583A JP H05258583 A JPH05258583 A JP H05258583A JP 4470892 A JP4470892 A JP 4470892A JP 4470892 A JP4470892 A JP 4470892A JP H05258583 A JPH05258583 A JP H05258583A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フラッシュ型不揮発性記憶装置において、複数
のメモリセルを一括して消去した後各メモリセルの消去
しきい値のバラツキを抑制する効果の大きい消去動作方
法に関する。 【構成】複数のメモリセルを同時に一括して消去する
際、最初に制御ゲートに負電圧、ソースに正電圧を印加
して浮遊ゲートから電子を引き抜く。その際、メモリセ
ルのしきい値を最も消去の遅いセルのしきい値が、装置
の消去しきい値レベルよりも低くなるまで、一度過剰消
去しておき、しかる後に制御ゲートに所定の正電圧を印
加する。その結果、過剰消去されたメモリセルには、浮
遊ゲートに電子が半導体基板側から注入され、それによ
ってメモリセルのしきい値は、正方向にシフトし一定値
に収束する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記憶装置、不揮発性記
憶装置の制御方法に関し、特に電気的に複数の記憶素子
を同時に消去する際、消去しきい値のバラツキを抑え、
安定した特性を得る、電気的に書換え可能な不揮発性記
憶装置のデータ消去に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的に書換えの出来る不揮発性記憶装
置(EEPROMと略す)の内、複数の記憶素子(以
下、メモリセルと略す)を有し、それらを同時に一括し
て消去できる機能を有するものをフラッシュ型(以下、
フラッシュメモリと略す)と称す。この種の記憶装置の
基本単位であるメモリセルの一例としてスタックゲート
型と呼ばれる構造のメモリセルを図5に示す。このタイ
プのメモリセルとしては、例えばIEEE JOURN
AL OF SOLID−STATE CIRCUIT
S,VOL.23,NO.5,OCTOBER 198
8に掲載されているV.N.KYNETTらによる「A
n In−System Reprogramable
32K×8 CMOS Flash Memory」
が挙げられる。
【0003】P型シリコン基板1の表面に約100オン
グストロームのゲート絶縁膜2を有し、ゲート絶縁膜2
上には多結晶シリコンより成る浮遊ゲート3、さらに浮
遊ゲート3上には約250オングストロームの膜厚の浮
遊ゲート上絶縁膜4が形成され、浮遊ゲート上絶縁膜4
上には制御ゲート5を有している。浮遊ゲート3及び制
御ゲート5に覆われていない半導体基板1表面にはN型
不純物によるソース7及びドレイン6が形成される。従
来のこのタイプのメモリセルの動作を簡単に説明する。
【0004】メモリセルの書き込み(データの記憶)
は、ドレイン6に例えば+7V、半導体基板1とソース
7に0V(接地電位)を印加し、さらに例えば制御ゲー
ト5に+12Vを印加する。浮遊ゲートは、外部の電源
とは接続していないので、その電位は、ゲート絶縁膜2
及び浮遊ゲート上絶縁膜4により形成される静電容量比
により制御ゲート,ソース,ドレイン、半導体基板の電
位から一義的に決定される。通常、浮遊ゲートの電位を
ドレインの電位と同定度に設定するとソースとドレイン
間に流れる電流により発生するホットな電子(ゲート絶
縁膜の絶縁エネルギーを上回るエネルギーを持つ電子)
が浮遊ゲートに注入される量が最大になるため、上述し
たような各電位が設定されることが多い。その結果、電
子が浮遊ゲートに注入され、浮遊ゲートの電位を負のレ
ベルにまで押し下げるため、メモリセルのしきい値は正
方形にシフトする。通常は、メモリセルのしきい値は、
約+7Vに設定される。
【0005】一方、メモリセルの消去(データの消去)
とは、上に述べたような注入された電子を浮遊ゲートか
ら引き抜くことをいうが、次のような方法がとられるこ
とが多い。ソース7に例えば、+12V、半導体基板1
及び制御ゲート5に0V(接地電位)、ドレイン6はオ
ープン状態とする。上述した様に、各部の電位により浮
遊ゲート3の電位は決まるが、データが書き込まれた状
態は、浮遊ゲートが負電位になっているため、その分の
電位差がさらにかかり、ソース7と浮遊ゲート3の間の
ゲート絶縁膜2には、かなり強い電界(上で示す各部の
電位によれば10MV/cm以上)が印加されることに
なる。このような強い電界のもとではゲート絶縁膜中
に、量子力学的なトンネル効果に基いたFowler−
Noldheim電流(FN電流と略す)が流れること
が解っている。その効果を利用して浮遊ゲート3からソ
ース7へ電子を引き抜くことでメモリセルの消去が行わ
れる。 ここで、浮遊ゲートに電子を注入してメモリセ
ルのしきい値を正方向にシフトさせた状態を‘書き込
み’、一方浮遊ゲートから電子を引き抜きメモリセルの
しきい値を負方向にシフトさせた状態を‘消去’と定義
したが、書き込み及び消去の状態は、メモリセルの異な
った2種類の状態を表していればよいので、必ずしもこ
の表現に限られるわけではないのはいうまでもない。
【0006】この様にして、メモリセルの書き込み及び
消去が行われるが、フラッシュメモリの場合、書き込み
は上で述べた方法をとるのに対し、消去に際しては、あ
る大きさのメモリセルアレイ(メモリセルをマトリック
ス状に配列したもの)のソースを共通に接続した状態
で、ソースに電圧を同時に印加して行う。その結果、一
括して消去することが出来、記憶装置の記憶容量が大き
くなった場合にも消去時間を短縮することが出来る。
【0007】しかし、このような従来のフラッシュメモ
リにおいて、ソースへ電子を引き抜く従来の消去方法に
は、消去後のメモリセルしきい値がばらつくという問題
があった。その理由は、従来の消去方法では、FN電流
によって浮遊ゲート3からソース7へ電子を引き抜くこ
とでメモリセルの消去が行われるが、印加された電圧に
たいしFN電流はゲート絶縁膜2の膜厚やソース7と浮
遊ゲート3の間の重なり領域の面積などによって決定さ
れるが、複数のメモリセルの間ではこれらの物理的な値
は少しずつ異なっている。そのため、複数のメモリセル
を同時に消去する場合、各々のメモリセル間では、FN
電流はある範囲でバラつくと考えるのが自然である。す
なわち、FN電流にバラツキが生じれば消去時に浮遊ゲ
ート3からソース7へ引き抜く電子の量がバラつくこと
になり、その結果、浮遊ゲートの電位が一定にならず、
必然として消去後のメモリセルのしきい値がばらつく訳
である。
【0008】図8は、その様なフラッシュメモリの消去
後のしきい値のバラツキを測定した結果である。フラッ
シュメモリの消去しきい値のバラツキは、正規分布に近
い形を示し、大体2V程度の幅の広がりを持っていると
考えられる。すなわち、ある規模のメモリセルアレイ、
例えば256キロビット(32キロバイト)のメモリセ
ルを同時に消去する場合、最も消去の早いメモリセルと
最も消去の遅いメモリセルの間では、消去しきい値の間
に2V程度に差が生じる事になる。その様な消去しきい
値のバラツキを考慮すれば、フラッシュメモリの様にあ
る規模のメモリセルアレイを同時に消去するものでは、
消去しきい値は値は、最も消去の早いメモリセルのしき
い値が、0V以下になる前に全体の消去を止めなければ
ならない。その訳は、言うまでもなくあるメモリセルの
しきい値が0V以下になってしまえば、そのメモリセル
に接続しているビット線(列線)は電位を上げることが
出来ず、そのビット線(列線)に接続する全てのメモリ
セルは書き込むことも、読み出すことも出来なくなって
しまうからである。
【0009】その様に、最も消去の早いメモリセルのし
きい値が、0V以下になる前に全体の消去を止めるとす
れば、上で述べた消去しきい値のバラツキを考慮する
と、その時、最も消去の遅いメモリセルの消去しきい値
は2V以上になるのは避けられない。実際には、最も消
去の早いメモリセルのしきい値を、0Vではなく0.5
Vから1V程度の余裕をみて設定するため、逆に消去の
遅いメモリセルの消去しきい値は2.5Vから3V程度
に設定するのが普通である。従って、書き込み/読み出
しの際のワード線(行線)の電位は、その最も消去の遅
いメモリセルの消去しきい値よりも低く設定することは
出来なくなる。このことは、従来の書き込み/読み出し
電圧は2.5Vから3V以下には下げる事が出来ないこ
とを意味する。しかし、それでは他の半導体装置が使用
電圧を下げるという技術の流れの中で、フラッシュメモ
リだけが低電圧化に対応できないことになり、従来様々
な方法でメモリセルの消去しきい値のバラツキを小さく
する努力がなされてきた。
【0010】従来の、その様な消去しきい値のバラツキ
に対する対策は、大きく分けて2種類あった。第1は、
製造プロセスを改良して、ゲート絶縁膜2の膜厚やソー
ス7と浮遊ゲート3の間の重なり領域の面積などの物理
的パラメータのバラツキを最小にしてFN電流のバラツ
キを小さくし、その結果消去しきい値のバラツキを抑制
する方法。そして第2は、一度消去した後、なんらかの
手段で電気的に消去しきい値のバラツキを抑制する方法
である。
【0011】ここでは、第2の方法について述べる。
【0012】例として、例えばIEDM91(1991
International Electron D
evices Meeting:国際電子デバイス会
議、1991年12月開催)テクニカルダイジェスト3
07−310ページに記載されている、山田誠司らによ
る「A SELFCONVERGENCE ERASI
NG SCHEME FOR A SIMPLE ST
ACKED GATEFLASH EEPROM」を引
用する。この方法で用いる現象の概略を以下の図6を用
いて説明する。図6は、浮遊ゲート電極3が正に帯電し
た時のゲート電流と浮遊ゲート電圧の関係図である。ソ
ース−ドレイン間電圧VDSと浮遊ゲート電圧Vfgの関係
がVDS>Vfgの場合、ソース−ドレイン間電流に起因し
たホットキャリヤが浮遊ゲート電極3へ注入されること
でゲート電流が発生する。ホットキャリヤの種類は、浮
遊ゲート電圧で決まり、低電圧側からドレイン・アバラ
ンシェ現象に起因するホットホール、同現象に起因する
ホットエレクトロン、およびチャネルホットエレクトロ
ンである。ここで重要なのは浮遊ゲート電圧が図中に示
したVfg * (ゲート電流の原因としてドレイン・アバラ
ンシェ現象に起因するホットホールと、同現象に起因す
るホットエレクトロンの切り替わるVfgの値)になった
場合、浮遊ゲート電極3にはホッドキャリヤが注入され
なくなり、かつその前後の電圧ではキャリヤ電荷の種類
(すなわち電荷の正負)が変化することである。
【0013】この結果、例えば浮遊ゲート電圧がVfg *
以上で、かつVDS>Vfgの関係が満たされた場合、ホッ
トエレクトロンが浮遊ゲート電極3へ注入され、この注
入が浮遊ゲートの電圧を下げ、さらに浮遊ゲート電圧の
低下はホットエレクトロンの注入量を減少させるという
フィードバック機構が浮遊ゲート電圧とホットエレクト
ロン注入量との間に形成され、最終的に浮遊ゲート電圧
は、Vfg * に収束する。
【0014】実際にデータ消去する際の各電極への電圧
印加のタイミング・ダイアグラムを図4に示す。まずド
レイン拡散層6を0Vに設定し、制御ゲート電極5に−
13V、ソース拡散層7に5Vのパルスを0.1秒印加
し、FN電流により浮遊ゲート電極3に蓄積していた電
子を排除し(引き抜き)、さらにいわゆる過剰消去し
て、正孔を蓄積し浮遊ゲート電極3をVfg * =2.0V
以上に帯電させる。次に、制御ゲート電極5を0Vに設
定し、ソース拡散層7に5.0Vのパルスを0.5秒印
加する。この処置により、前述の浮遊ゲート電圧とホッ
トエレクトロン注入量との間のフィードバック機構が働
き、浮遊ゲート電極は2.0Vに収束する。この結果、
データ消去後の制御ゲート電極5からみたしきい値電圧
も一定値に収束し、バラツキの抑制ができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の不揮発性記憶装置のデータ消去方法においては
消去時にドレイン・アバランシェ現象を用いるため、ソ
ース拡散層7およびドレイン拡散層6がドレイン・アバ
ランシェ現象に伴うホットなキャリヤの注入によりダメ
ージを受け、その結果拡散層と半導体基板間の接合耐圧
が低下するという問題がある。また、ドレイン・アバラ
ンシェ現象に伴いホットなキャリヤの注入はドレイン拡
散層6とゲート絶縁膜2の重なり領域においても注入さ
れゲート絶縁膜の劣化につながる。
【0016】さらに、消去後のしきい値電圧をそろえる
際には、浮遊ゲート電極3へ流れ込む電子に加え、ドレ
イン・アバランシェ現象を発生させるためのソース−ド
レイン間電流が必要であるため、消去しきい値電圧をそ
ろえる処理を行うことで、より多くの電力が消費されて
しまう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性記憶装
置の制御方法は、データ消去のために浮遊ゲート電極
と、制御ゲートの2層構造ゲートを有したMOSFET
構造からなる不揮発性記憶装置に対し、まず制御ゲート
電極に負電圧を印加して、浮遊ゲート電極内に蓄積され
た電子を排除することで不揮発性記憶装置のしきい値電
圧を低下させ予め設定した値以下にしたのち、次に、制
御ゲート電極に正電圧を印加して前記しきい値電圧を高
め予め設定した値にそろえることでデータの消去を実施
する。
【0018】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0019】図1は、本発明の第1の実施例の、データ
消去時の各電極への電圧印加のタイミング・ダイアグラ
ムである。以下、データ消去時の処置経過に従って説明
する。
【0020】まずドレイン拡散層6を0Vに設定し、制
御ゲート電極5に−14V、ソース拡散層7に5Vのパ
ルスを印加し、FN電流により浮遊ゲート電極3に蓄積
していた電子を排除し、さらにいわゆる過剰消去して、
正孔を蓄積して浮遊ゲート電極3を正に帯電させる。
【0021】ここで、過剰消去の状態について本発明の
実施例によれば、過剰消去後のメモリセルのしきい値電
圧の最も高い値を、不揮発性半導体記憶装置としての電
気的な消去状態のしきい値電圧よりも一時的に低く保つ
ことを特徴とする。すなわちフラッシュメモリでは、あ
る程度の規模の複数のメモリセルアレイ、例えば256
キロビット(32キロバイト)のメモリセルを同時に消
去する場合があるが、その際に、最も消去の遅いメモリ
セルの消去しきい値の値を、不揮発性半導体記憶装置と
しての電気的な消去状態のしきい値電圧、つまりメモリ
セルが消去されていると電気回路上判断される最大のメ
モリセルの消去しきい値の値よりも一時的に低く保つこ
とを意味する。
【0022】次に、ソース拡散層7、ドレイン拡散層6
および半導体基板1を0Vに設定し、制御ゲート電極5
に+14Vのパルスを0.5秒印加する。この処置によ
る制御ゲート電極5、浮遊ゲート電極3、半導体基板1
の各電極のエレルギーバンドの変化を図3のエネルギー
バンドダイアグラムに示す。まず、パルス印加直後では
図3(A)の様に浮遊ゲート電極3には正孔が蓄積して
いるので、浮遊ゲート電極3のエネルギーバンドは、制
御ゲート電極5と半導体基板1の間に印加された14V
の電圧を容量分割することで決まるエネルギー準位から
ずれている。
【0023】この状態で、浮遊ゲート電極3と半導体基
板1の間には、トンネル酸化膜2を介してFN電流が発
生し、浮遊ゲート電極3に電子が注入される。この結
果、浮遊ゲート電圧は低下し、さらに浮遊ゲート電圧の
低下はFN電流すなわち浮遊ゲート電極への注入電子量
を減少させるというフィードバック機構が浮遊ゲート電
極3への電子注入量と浮遊ゲート電圧との間に形成され
る。このフィードバック機構により、最終的には浮遊ゲ
ート電極3のエネルギーバンドは、図3(B)に示すよ
うに、浮遊ゲート電極3へ電子が注入されなくなった状
態に落ち着く。この結果、浮遊ゲート電圧は一定値に収
束し、制御ゲート電極5からみたしきい値電圧も一定値
に収束し、しきい値電圧のバラツキを抑制できる。
【0024】図7は、上述のパルス印加前後のメモリセ
ルのしきい値の関係を示したもので、横軸はパルス印加
前のメモリセルのしきい値を、一方縦軸はパルス印加後
のメモリセルのしきい値を表している。図7によれば、
例えばパルスとして14V、0.1秒を制御ゲートに印
加しようとする場合、パルス印加前にメモリセルのしき
い値を、約1.5V以下になるように設定しておけば、
パルス印加後にはメモリセルのしきい値は約1.5Vに
収束することがわかる。
【0025】この図7では、パルス印加前後のメモリセ
ルのしきい値の関係において、パルス印加後のメモリセ
ルのしきい値としてある値を設定すると、パルス印加前
のメモリセルのしきい値は、その値よりも高くない値に
まで下げておけば、パルス印加後には、所定の値に収束
させることが出来る。一方、その所定の値は、メモリセ
ルの、例えばチャネル長やチャネル幅といった設計値と
印加するパルスの電圧や時間などによって、自由に設定
することができる。
【0026】図2は、本発明の第2の実施例の、データ
消去時の各電極への電圧印加のタイミング・ダイアグラ
ムである。以下、データ消去時の処置経過にしたがって
説明する。
【0027】まずドレイン拡散層6を0Vに設定し、制
御ゲート電極5に−14V、ソース拡散層7に5Vのパ
ルスを印加し、FN電流により浮遊ゲート電極3に蓄積
していた電子を排除し、さらにいわゆる過剰消去して、
正孔を蓄積し浮遊ゲート電極3を正に帯電させる。
【0028】次に、ソース拡散層7、ドレイン拡散層6
を0Vに設定し、制御ゲート電極5に+9V,半導体基
板1に−5Vのパルスを0.5秒印加する。この処置に
よっても第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ータの消去後に続くFN電流を用いた浮遊ゲート電極へ
の電子注入量と浮遊ゲート電圧との間に形成されたフィ
ードバック機構を利用することで、消去後にしきい値電
圧のバラツキを抑制できる。しきい値電圧を一定値にそ
ろえる際には、FN電流のみを用いるため、従来問題で
あった各拡散層と半導体基板間の接合耐圧の低下は生じ
ない。
【0030】また、消去後しきい値電圧をそろえる際に
発生する電流は、浮遊ゲート電極へ流れ込む電子のみな
ので消費電力を低減できる。
【0031】さらに、消去後しきい値電圧をそろえる際
に半導体基板に正電圧を印加した場合、制御ゲート電極
に印加すべき電圧をより低く設定できるので、不揮発性
記憶装置に必要な外部電源の低電圧化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のデータ消去時の各電極
への電圧印加のタイミング・ダイアグラムである。
【図2】本発明の第2の実施例のデータ消去時の各電極
への電圧印加のタイミング・ダイアグラムである。
【図3】消去後しきい値電圧をそろえる処置を行った場
合の制御ゲート、浮遊ゲート、半導体基板の各電極のエ
ネルギーバンドダイアグラムを表す。
【図4】従来例におけるデータ消去時の各電極への電圧
印加のタイミング・ダイアグラムである。
【図5】浮遊ゲート電極を有する不揮発性半導体記憶装
置のメモリセルの断面模式図である。
【図6】従来例における、ゲート電流と浮遊ゲート電圧
の関係図である。
【図7】パルス印加前後のメモリセルのしきい値の関係
を示す。
【図8】フラッシュメモリの消去後にしきい値のバラツ
キである。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ゲート酸化膜 3 浮遊ゲート電極 4 層間絶縁膜 5 制御ゲート電極 6 ドレイン拡散層 7 ソース拡散層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース・ドレインと前記ソース・ドレイ
    ン間の浮遊ゲート及び制御ゲートより成る積層ゲートに
    より構成される複数の記憶素子を有する不揮発性記憶装
    置に対し、前記不揮発性記憶装置は電気的に書き込み、
    さらに電気的に複数の記憶素子を同時に消去することを
    特徴とし、電気的に複数の記憶素子を同時に消去する際
    には、所定の電圧の電気パルスを消去する複数の記憶素
    子に同時に印加することにより、記憶素子のしきい値
    を、一度予め設定した消去しきい値以下にし、その後制
    御ゲートに正電圧を印加して記憶素子のしきい値を高め
    ることで、予め設定した消去しきい値に揃えることを特
    徴とする不揮発性記憶装置の制御方法。
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