JPH05254949A - セラミックスと金属の接合用ロウ材及びその接合方法 - Google Patents

セラミックスと金属の接合用ロウ材及びその接合方法

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JPH05254949A
JPH05254949A JP8327292A JP8327292A JPH05254949A JP H05254949 A JPH05254949 A JP H05254949A JP 8327292 A JP8327292 A JP 8327292A JP 8327292 A JP8327292 A JP 8327292A JP H05254949 A JPH05254949 A JP H05254949A
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JP
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metal
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ceramics
temperature
silver
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JP8327292A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Minami
信之 南
Yoichi Ishida
陽一 石田
Osamu Hanaoka
修 花岡
Hideto Yoshida
秀人 吉田
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Nihon Cement Co Ltd
Original Assignee
Nihon Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子部品用基板の製造に利用することができ
るセラミックスと金属の接合用ロウ材及びその接合方法
を提供すること。 【構成】 50〜63重量%の銀、18〜25重量%の銅及び15
〜30重量%の錫から成るセラミックスと金属の接合用ロ
ウ材及びこのロウ材を用いて500℃〜650℃でセラミック
スと金属と接合すること。 【効果】 850℃〜1000℃で焼成する低温焼成のセラミ
ックス基板に適用することができ、この基板の強度特性
を損うことなく、しかも、後工程の例えばダイボンディ
ング時に金属のリ−ドが外れることがない効果が生ず
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックスと金属の
接合用ロウ材及びその接合方法に関し、特に850℃〜100
0℃の温度域で焼成されたセラミックスに金属を高強度
で接合するためのロウ材及びその接合方法に関する。更
に、本発明は、電子部品用基板の製造に利用することが
できるセラミックスと金属の接合用ロウ材及びその接合
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メタライズを施したセラミックス
基板に金属材を接合する場合、ロウ材として、 (1) 融点が780℃の銀ロウ(銀:銅=72wt%:28wt
%)、 (2) 融点が370℃の金−シリコンハンダ(金:シリコン
=94wt%:6wt%)、 (3) 融点が183℃のハンダ(錫:鉛=63wt%:37wt
%)、等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セラミック
ス基板に金属材を接合した後、さらに400℃〜450℃の加
熱処理を必要とする場合、例えば、金属材を接合したセ
ラミックス基板にICを取り付けるダイボンディング工
程を必要とする場合、そのダイボンディング工程以前に
接合しておかなければならない部分(例えばリ−ド電極
の接合部分)は、上記400℃〜450℃の加熱処理温度範
囲、特に、450℃の温度でもその接合が外れないロウ材
を用いて接合しておく必要があった 。この場合、従来
のアルミナセラミックス基板に対しては、前記した(1)
の溶融温度が780℃の銀ロウが用られている。
【0004】一方、近年、低温焼成のセラミックス基板
内に抵抗やコンデンサ等の受動部品を装着した基板が出
現している。この低温焼成のセラミックス基板は、焼成
温度が850℃〜1000℃と低いため、該基板に金属材、例
えばリ−ド電極を接合する場合、従来より広く用いられ
ている前記(1)の融点が780℃の銀ロウを使用すると、そ
の温度がこの基板の焼成温度と近似するため、基板自体
の強度が低下し、実用に供し得るリ−ド付き基板を得る
ことができなかった。
【0005】そこで、前記したダイボンディング工程で
の400℃〜450℃の加熱処理によって予め接合した金属の
リ−ドが外れない接合強度に維持できる温度以上(450
℃を越える温度)であって、しかも、低温焼成のセラミ
ックス基板の強度特性を損わない温度、即ち、500℃〜6
50℃で接合できるロウ材の開発が、現在、強く要望され
ている。
【0006】本発明は、上記要望に沿うセラミックスと
金属の接合用ロウ材及びその接合方法を提供することを
目的とる。特に、本発明は、低温焼成のセラミックス基
板の強度特性を損うことがなく、しかも、後工程の例え
ばダイボンディング時に金属のリ−ドが外れることがな
いロウ材、即ち、500℃〜650℃で接合できるロウ材を提
供すること及びこのロウ材を使用して低温焼成のセラミ
ックス基板に金属のリ−ドを接合する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、本発明は、銀、
銅及び錫の特定組成から成るロウ材を特徴とし、これに
よって上記目的を達成したものである。即ち、本発明
は、50〜63重量%の銀、18〜25重量%の銅及び15〜30重
量%の錫から成ることを特徴とするセラミックスと金属
の接合用ロウ材及びこのロウ材を用い、500℃〜650℃で
セラミックスと金属とを接合する方法を要旨とするもの
である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明すると、本発明
は、上記した銀、銅及び錫の特定組成から成るロウ材で
あり、この特定組成とすることにより、該ロウ材は、そ
の溶融温度が500℃〜650℃となり、その結果、この溶融
温度範囲である500℃〜650℃でセラミックスと金属とを
接合することができるものである。上記特定組成を外れ
るところに調合したロウ材は、その溶融温度範囲が500
℃〜650℃の範囲外となり、本発明で意図する溶融温度
(500℃〜650℃の溶融温度)のロウ材が得られず、実用
に供することができなくなるので、好ましくない。
【0009】本発明において、接合用セラミックスとし
ては、特に限定するものでないが、アルミナを第一成分
とし、850℃〜1000℃の温度範囲で焼成されるセラミッ
クスが好ましい。これは、低温焼成のセラミックス基板
として使用されているものであり、本発明のロウ材及び
接合方法を電子部品用基板の製造に有効に利用すること
ができるので、特に好ましい。また、本発明において、
接合用金属やメタライズの種類、並びに、接合条件やロ
ウ付け条件(但し、温度条件は除く)については、特に
限定するものでなく、任意に使用し、採用することがで
きる。
【0010】
【作用】ロウの原料となる成分の融点は、銀が960℃、
銅が1083℃、錫が232℃であり、一般的傾向として、銀
量ないし銅量が増加すれば融点は上昇し、一方、錫量が
増せば融点は下落する。各成分同志の配合比と融点につ
いては、金属学会編集の「金属デ−タブック」等に記載
されているが、銀と銅では、配合比が重量%で72:28に
於いて融点が最も低く、779℃になる。銀と錫では、配
合比が重量%で5:95に於いて融点が最も低く、221℃に
なり、32:68で融点は600℃になる。銅と錫では、配合
比が重量%で1:99に於いて融点が最も低く、215℃にな
り、70:30で融点は600℃になる。
【0011】銀と銅と錫の各金属成分の配合比と融点の
関係については、実験で確認することができ、特に、本
発明で意図する500℃〜650℃の溶融温度となる成分組成
については、本発明者等の実験により、50〜63重量%の
銀、18〜25重量%の銅及び15〜30重量%の錫の組成であ
ることを見い出した。即ち、本発明は、上記特定組成範
囲とすることにより、初めてその溶融温度が500℃〜650
℃範囲とすることができるものであり、その結果、この
溶融温度範囲である500℃〜650℃でセラミックスと金属
とを接合することができる作用が生ずるものである。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明をより詳細に説明する。 (実施例1〜5、比較例1〜6) (1) ロウ材製造用原料及びロウ材の調合 この実施例及び比較例で使用するロウ材製造用原料とし
ては、次のものを用いた。銀原料としては、銀微粉末
(約2μm;高純度化学研究所製)を、銅原料として
は、銅微粉末(1〜2μm;田中貴金属工業社製)を、錫
原料としては、錫粉末(400メッシュパス以下;高純度
化学研究所製)を用いた。上記各原料を表1に規定する
配合割合で混合し、ロウを調合した。
【0013】(2) 接合試料の作製 900℃で焼成されたセラミックス基板上に銅メタライズ
された2.5mm角のパタ−ンを形成し、そこに30μm厚
みで表1に示す各種ロウを塗布する。次に、その塗布面
上に幅2mm×長さ10mm×厚み0.5mmの42アロイ(42
Ni−Fewt%合金)の先端2mmを重ねて接合試料を
作製した。この接合試料における接合面積は、以上の結
果、2mm×2mmとなる。
【0014】(3) 使用ロウの融点測定及び接合具合の評
価 上記接合試料を水素と窒素の混合雰囲気(水素:窒素=
1:9)中で昇温し、ロウの溶け具合からその融点を測定
した。この測定結果を表1に示す。この融点を測定する
と共に接合具合を評価した。この接合具合の評価は、そ
の融点温度に5分間保持した後、降温し、これに対して
行った。接合具合の評価の方法は、上記降温した接合試
料を再度窒素雰囲気中で450℃に加熱し、この温度で5分
間保持した後、25℃まで冷却し、42アロイの8mm長さ
部分を90度折り曲げ、5mm/秒のスピ−ドで接合試料
に対し直角方向に向けて「引き剥がし試験」を行った。
この時の破壊強度から、単位面積当りの強度(Kgf/
mm2)に換算し、ロウ接合性を接合強度として評価し
た。その結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示す結果より、銀、銅及び錫の各配
合量とその融点の関係から、850℃〜1000℃で焼成する
セラミックス基板に対する最適なロウ組成が決定され
る。そして、表1から明らかなように、本発明の規定範
囲内である配合比のロウ(実施例1〜5)では、リ−ド
の引き剥がし強度(接合強度)は1.5Kgf/mm2以上
であり、実用に耐えるものであることが理解できる。
【0017】これに対し、本発明の規定範囲外である比
較例1〜6では、リ−ドの引き剥がし強度は1.5Kgf
/mm2に耐えず、そして、ロウの融点が高いもの(比
較例2〜6)では、セラミックスを破壊してしまい、逆
に、融点の低いもの(比較例1)では、450℃の熱処理
で溶解し、実用に耐えないものであった。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、銀、銅
及び錫の特定組成から成るロウ材を使用するものであ
り、これによって、このロウの溶融温度範囲である500
℃〜650℃でセラミックスと金属とを接合することがで
きる。特に、本発明は、850℃〜1000℃で焼成する低温
焼成のセラミックス基板に適用でき、この基板の強度特
性を損うことがなく、しかも、後工程の例えばダイボン
ディング時に金属リ−ドが外れることがない顕著な効果
が生ずる。そして、本発明は、このように電子部品用基
板の製造に利用することができ、電子部品に応用するこ
とができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 50〜63重量%の銀、18〜25重量%の銅及
    び15〜30重量%の錫から成ることを特徴とするセラミッ
    クスと金属の接合用ロウ材。
  2. 【請求項2】 セラミックスに銀、銅及び錫から成るロ
    ウ材を介し、500℃〜650℃の範囲で金属を接合すること
    を特徴とするセラミックスと金属の接合方法。
  3. 【請求項3】 銀、銅及び錫から成るロウ材は、それぞ
    れの含有量が重量比で50〜63重量%の銀、18〜25重量%
    の銅及び15〜30重量%の錫から成り、溶融温度が500℃
    〜650℃であることを特徴とする請求項2に記載のセラ
    ミックスと金属の接合方法。
  4. 【請求項4】 セラミックスは、アルミナを第一成分と
    し、850℃〜1000℃の温度範囲で焼成されるものである
    ことを特徴とする請求項2に記載のセラミックスと金属
    の接合方法。
JP8327292A 1992-03-05 1992-03-05 セラミックスと金属の接合用ロウ材及びその接合方法 Pending JPH05254949A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5769932A (en) * 1995-11-13 1998-06-23 Yamamoto Kikinzoku Jigane Co., Ltd. Surface treatment material required in fusing dental porcelain which prevents deposition of coat due to antioxidant and strongly bonds metal frame and dental porcelain with each other
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