JPH1177370A - 低融点はんだ合金およびその製造方法 - Google Patents

低融点はんだ合金およびその製造方法

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JPH1177370A
JPH1177370A JP23457497A JP23457497A JPH1177370A JP H1177370 A JPH1177370 A JP H1177370A JP 23457497 A JP23457497 A JP 23457497A JP 23457497 A JP23457497 A JP 23457497A JP H1177370 A JPH1177370 A JP H1177370A
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JP
Japan
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solder
alloy
solder alloy
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glass
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JP23457497A
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English (en)
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Hiromi Hase
長谷広美
Yoshiaki Sugata
菅田義敬
Toshiaki Ito
伊藤俊明
Akira Sakata
昭 坂田
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス、セラミックスとの接着強度が高く、鉛
を含有しないばかりか、真空条件下、不活性雰囲気下あ
るいは還元雰囲気下ではんだ付けができる低融点のはん
だ合金とその製造方法を提供する。 【解決手段】はんだ合金は重量%でBiが30〜80、
Snが18〜68、Tiが0.1〜5の組成からなり、
その製造方法は、SnとTiを重量比で(18〜6
8):(0.1〜5)となるように秤量し、混合したも
のを600〜1100°Cに加熱、溶融させ、その後重
量比で30〜80のBiを添加して、さらに550〜6
00°Cに加熱、溶融させて製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅・非住宅など
の建築分野などに適用される高い断熱性能を有する低圧
の複層ガラスの封着材あるいは電子部品、自動車用など
のガラス、セラミックスの接合用のはんだ合金とその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックスの接合に対して活性な元素
Ti、Zr等を含有したろう材を用いる活性金属法によ
るろう付けは、アルミナやジルコニア等の酸化物系セラ
ミックスのみならず、窒化珪素などの非酸化物系セラミ
ックスにも良好な反応性によりろう付けできるので、近
年セラミックス同士の接合や、鉄系合金とセラミックス
との良好な接合等に検討されており、例えばTiを1.
5重量%含有したBAG−8(銀銅ろう)でセラミック
スとの良好な接合が実現されている。
【0003】また、セラミックス、ガラス接合用の低融
点のはんだとして、特公昭43−20093号、特公昭
45−1739号などに示されるPb−Sn−Zn系の
はんだ、Pb−Sn−Zn−Sb系のはんだ、特開昭5
1−4046号に示されるPb(40〜85重量%)−
Sn(5〜50)−Bi(3〜12)−Sb(0.5〜
12)−Zn(0.5〜10)系のはんだ、特開昭62
−252693号に示されるBi(25〜85重量%)
−Sn(18〜68)−Sb(0.1〜10)−Zn
(0.1〜10)系のはんだなど各種のはんだについて
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
活性金属法により検討されているろう材は、例えば80
0゜C以上の作業温度を有するBAG等の硬ろう材だけ
であって、軟ろう材(はんだ)については検討されてお
らず、高温を嫌う電子材料等に活性金属法を応用したろ
う付けはなく、したがって、活性金属法によるはんだも
なかった。
【0005】また、後者の低融点のはんだはほとんどの
系で鉛を含有するものであり、環境に対して有害であ
り、また、ほとんどの系でZnを含むので室温でも酸化
されやすくペーストへの加工が困難であった。
【0006】さらに、いずれの系の低融点はんだも真空
条件下、不活性雰囲気下あるいは還元雰囲気下でははん
だ付けが困難であり、酸素の存在下でないと、はんだ付
けができないという特性をもっていた。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、ガラス、セラミックスとの接着強度が高く、
鉛を含有しないばかりか、真空条件下、不活性雰囲気下
あるいは還元雰囲気下ではんだ付けができる低融点のは
んだ合金とその製造方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、本発明のはんだ合金は重量%でBiが30〜8
0、Snが18〜68、Tiが0.1〜5の組成からな
ることを特徴とするものである。
【0009】はんだ組成を限定する理由は次のとおりで
ある。Biは融点を下げるために加えるものであり、重
量%で80%を越えると、はんだ材料として靱性が低下
し強度劣化を生じるので好ましくなく、また、30%未
満では凝固時に収縮が大きくはんだ内部または接着界面
に気泡が生じるため好ましくないので30〜80%の範
囲とする。
【0010】Biは前記の範囲中さらに40〜65%の
範囲とすると、前記の特性を抑制する効果がより顕著に
生じて、より好ましい。Snははんだのベースとなる成
分であるが、重量%で68%を越えると、はんだ内部ま
たは界面に気泡を生じるので好ましくなく、また、18
%未満では融点および粘性が高くなり好ましくないの
で、18〜68%の範囲とする。
【0011】Snは前記の範囲中さらに32〜59%の
範囲とすると、前記の特性を抑制する効果がより顕著に
生じて、より好ましい。Tiはセラミックス、ガラスに
対する接着力を付与するために含有させるものであり、
重量%で5%を越えると、合金化が容易でなく、均質な
合金が得られなくなるので好ましくなく、0.1%未満
では、ガラス、セラミックスなどに対する接着力が低下
してしまうので好ましくないので、0.1〜5%の範囲
とする。
【0012】Tiは前記範囲中1〜3%の範囲とすると
合金化がさらに容易となり、ガラス等への接着力も向上
するので、より好ましい。本発明のはんだ合金は鉛を含
まず、融点が約130°〜240゜Cと低融点であり、
ガラス、セラミックスとの接着力が高いばかりでなく、
不活性雰囲気下、還元雰囲気下、真空条件下など、酸素
フリーの状態ではんだ付けを行うことがでる。
【0013】本発明のはんだ合金の製造方法は、Snと
Tiを重量比で(18〜68):(0.1〜5)となる
ように秤量し、混合したものを600〜1100°Cに
加熱、溶融させてSn−Ti合金とし、その後はんだ合
金中の重量比で30〜80%となる量のBiを添加し
て、さらに550〜600°Cに加熱、溶融させて製造
する。
【0014】SnとTiを先に溶融させるのは、他の金
属と合金化しにくいTiがSnとは比較的合金化しやす
いからである。
【0015】
【発明の実施の形態】前述のように本発明のはんだ合金
は、酸素フリーの状態で、しかも低融点ではんだ付けす
ることができるので、その用途は、2枚の板ガラスをス
ペーサーにより所定の間隔で隔置し、周縁部分を封着材
により密封して低圧空間が形成されるようにした低圧複
層ガラスの封着材として、真空チャンバー内でのはんだ
付けができるので、好適に応用することができる。
【0016】それ以外にも、ガラス基板、アルミナなど
のセラミック基板などとSi、Ge半導体チップなどと
のはんだ付けに応用することができ、この場合に酸素フ
リーな状態ではんだ付けできるので、半導体チップの酸
化を防ぐことができる。
【0017】また真空チャンバー内で低温はんだ付けが
できるという利点を生かして魔法瓶のシーリングなどへ
の応用もできる。このようなはんだ合金の製造は、後述
する実施例に示すように、Biのショット粒あるいは粉
末、Snの粒あるいは粉末、Tiのスポンジ粒あるいは
粉末を所定の割合になるように秤量し、まずSnとTi
を混合し、真空中、不活性雰囲気中または還元雰囲気中
で600〜1100°Cに加熱、溶融させ、SnとTi
の合金を作製し、その後一旦500°C程度まで温度を
下げて、BiとSn−Ti合金を混合し、その後真空
中、不活性雰囲気中または還元雰囲気中で550〜65
0°Cに加熱、溶融させて最終組成のはんだ合金を得
る。
【0018】この場合に、SnとTiの合金を作製した
後、この合金を冷却固化させてからBiを加え溶融、混
合させて製造しても勿論よい。本発明のはんだ合金を用
いてセラミックス同士、ガラスとセラミックス、ガラス
同士、ガラスあるいはセラミックスと金属等のはんだ付
けを行うにあたっては、不活性雰囲気、還元雰囲気、ま
たは真空中すなわち酸素フリーな状態ではんだ付けを行
う。
【0019】なお、この場合にロジン−塩化アンモニウ
ム−シュウ酸、松やに、塩化アンモニウム−塩化亜鉛等
のフラックスと併用してはんだ付けを行うと接着界面の
はんだ表面の酸化物が除去されはんだの接着強度が高く
なるので好ましい。
【0020】また、フラックスを用いる代わりに超音波
を印加しながらはんだ付けを行ってもよい。
【0021】
【実施例】以下、本発明のはんだの製造方法と板ガラス
同士のはんだ付けについて詳細に説明する。
【0022】200メッシュのSn粉末と350メッシ
ュのTi粉末を重量比で38.8:1.2の割合に混合
し、700〜800゜Cで約1時間加熱、溶融させてS
n−Ti合金を得る。
【0023】その後この合金の温度が500°C程度ま
で下がるのを待って、に重量比で6/4の200メッシ
ュのBiを加え、550〜600゜Cの温度で約1時間
加熱、溶融させてBi(60重量%)−Sn(38.8
重量%)−Ti(1.2重量%)のはんだ合金を得る。
【0024】得られたはんだ合金は融点が140゜Cで
あり、熱膨張係数が90×10-7/゜Cとなりガラスの
熱膨張係数と近似しており、ガラス用の接着はんだとし
て好適である。
【0025】このようなはんだ合金を使用して5mm厚
さと10mm厚さの2枚の板ガラスとを真空チャンバー
内に入れ、10-5torrの減圧下で10kHzの超音
波を印加しながら180゜Cの温度ではんだ付けを行っ
た。
【0026】その結果接着界面の接着強度は100kg
/cm2と十分な強度が得られた。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のはんだ合
金は、ガラス、セラミックスとの接着強度が高く、鉛を
含有しないばかりか、真空条件下、不活性雰囲気下ある
いは還元雰囲気下、低温ではんだ付けができるものであ
り、しかもガラスなどと熱膨張係数が近似しており、ガ
ラス用、セラッミックス用のはんだ合金として好適であ
る。
【0028】また、その製造方法は比較的簡単な方法で
製造することができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22C 13/02 C22C 13/02 (72)発明者 坂田 昭 三重県松阪市大口町1510番地 セントラル 硝子株式会社硝子研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%でBiが30〜80、Snが18〜
    68、Tiが0.1〜5の組成からなることを特徴とす
    る低融点はんだ合金。
  2. 【請求項2】SnとTiを重量比で(18〜68):
    (0.1〜5)となるように秤量し、混合したものを6
    00〜1100°Cに加熱、溶融させてSn−Ti合金
    とし、その後はんだ合金中の重量比で30〜80%とな
    る量のBiを添加して、さらに550〜600°Cに加
    熱、溶融させるようにしたことを特徴とする低融点はん
    だ合金の製造方法。
JP23457497A 1997-08-29 1997-08-29 低融点はんだ合金およびその製造方法 Pending JPH1177370A (ja)

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