JPH0525430A - 無硬化触媒型水性塗料 - Google Patents

無硬化触媒型水性塗料

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JPH0525430A
JPH0525430A JP3203465A JP20346591A JPH0525430A JP H0525430 A JPH0525430 A JP H0525430A JP 3203465 A JP3203465 A JP 3203465A JP 20346591 A JP20346591 A JP 20346591A JP H0525430 A JPH0525430 A JP H0525430A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スルフォン酸系の酸触媒の存在なしで通常の
焼付けで硬化し、かつ密着性および塗膜の耐水性に優
れ、保存安定性の良好な水性塗料を提供する。 【構成】 水性媒体中に、1分子中にカルボキシル基を
3または4個有する(但し、2個又は4個のカルボキシ
ル基は酸無水物を形成してもよい。)カルボン酸10〜
60モル%とジカルボン酸90〜40モル%からなるカ
ルボン酸成分1モルに対して、グリコール成分1.1〜
2.0モルを縮合して得られる遊離のカルボキシル基を
含有するポリエステルを塩基の存在下に水中に溶解して
なる水性ポリエステル樹脂80〜50重量%(固形
分)、水性ビスフェノール型エポキシ樹脂5〜20重量
%(固形分)、および、アルキルエーテル化アミノ樹脂
15〜45重量%(固形分)を溶解ないし分散してなる
無硬化触媒型水性塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食缶、飲料缶などの缶
外面に用いられる熱硬化性の水性塗料に関し、さらに詳
しくは触媒の存在なしで短時間で硬化し、かつ、排気ガ
ス中の臭気、ホルムアルデヒド量を低減させ、塗膜の耐
水性、硬度、密着性に優れた水性塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】食缶、飲料缶などの缶の外面は、缶材の
腐食を防止し、美的商品価値を高めるための塗料によっ
て被覆されている。従来これらの塗料はアクリル/アミ
ノ系樹脂、ポリエステル/アミノ系樹脂等の有機溶剤溶
液をロールコーターで塗装し、ガスオーブンにて焼付硬
化する方法が行われている。しかし、これらの塗料は焼
付時に、多量の有機溶剤の揮散をもたらし、大気汚染の
原因となり、又、省資源の点からも好ましくない。そこ
で、これらの問題点を解決するために水性塗料の出現が
望まれている。
【0003】従来、水性アクリル系塗料、水性ポリエス
テル系塗料は、アミノ樹脂成分として、臭気及び焼付時
の排気ガス中のホルムアルデヒド量を低減するため、メ
チロール基が実質上完全にアルキルエーテル化されたア
ミノ樹脂を配合していたが、これら完全アルキルエーテ
ル型アミノ樹脂はその反応メカニズムから、スルフォン
酸系の酸触媒の存在が必要とされ、酸触媒の存在なしで
は通常の焼付で硬化しない。一方、酸触媒を使用すると
通常の焼付で硬化するが、酸触媒が塗膜形成後も塗膜中
に残存し、それ自身親水性のため塗膜の耐水性を低下さ
せるという欠点があった。また塗料を経時的に増粘させ
たり、顔料を配合した塗料では酸触媒が顔料に吸着し、
触媒効果が低下するという保存安定性の問題も含んでい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
を解決するためになされたものであり、アルキルエーテ
ル化アミノ樹脂と水酸基含有水性ポリエステル樹脂およ
び水性ビスフェノール型エポキシ樹脂とを主要塗膜成分
とする水性塗料において、スルフォン酸系の酸触媒の存
在なしで通常の焼付けで硬化し、かつ密着性および塗膜
の耐水性に優れ、保存安定性の良好な水性塗料を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、水性媒体中
に、1分子中にカルボキシル基を3または4個有する
(但し、2個または4個のカルボキシル基は酸無水物を
形成してもよい。)カルボン酸10〜60モル%と、ジ
カルボン酸90〜40モル%からなるカルボン酸成分1
モルに対して、グリコール成分1.1〜2.0モルを縮
合して得られる遊離のカルボキシル基を含有するポリエ
ステルを、塩基の存在下に水中に溶解してなる水性ポリ
エステル樹脂80〜50重量%(固形分)、水性ビスフ
ェノール型エポキシ樹脂5〜20重量%(固形分)、お
よび、アルキルエーテル化されたアミノ樹脂15〜45
重量%(固形分)を溶解ないし分散してなる無硬化触媒
型水性塗料である。
【0006】本発明の遊離カルボキシル基を含有するポ
リエステル樹脂は、1分子中にカルボキシル基を3また
は4個有するカルボン酸10〜60モル%を必須成分と
する。10モル%より少ないと前記アミノ樹脂は十分硬
化せず、また60モル%以上では架橋反応が進みすぎ
て、重ね塗りした時に、層間付着性の低下をきたす。か
かるカルボン酸としては無水トリメリット酸、メチルシ
クロヘキセントリカルボン酸無水物、無水ピロメリット
酸、マレイン化メチルシクロヘキセン四塩基酸無水物な
どの三塩基酸、四塩基酸があげられる。
【0007】上記以外のジカルボン酸としては、例えば
(無水)フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、(無
水)コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン
酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、ヘキサヒドロ(無
水)フタル酸、(無水)ハイミック酸、(無水)マレイ
ン酸などの二塩基酸が用いられる。
【0008】グリコール成分としてはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリ
エチレングリコールなどの二価アルコール、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、トリスヒドロキ
シメチルアミノメタン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトール、ジグリセリンなどの三価以上のアル
コールが使用できる。
【0009】上記三価以上のカルボン酸、ジカルボン
酸、グリコール成分とを反応させて得られるポリエステ
ル樹脂の重量平均分子量は1,000〜15,000特
に2,000〜10,000が好ましい。重量平均分子
量が1,000に満たない場合には、得られた水性塗料
の塗膜物性が著しく低下する。また重量平均分子量が1
0,000を越えると塗装時の作業性に支障をきたす。
【0010】遊離カルボキシル基含有ポリエステル樹脂
は塩基性物質で中和して水溶性樹脂とする。中和するた
めの塩基性物質としてはアンモニア、メチルアミン、ジ
メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミンなどがある。塩基性物質
の使用量としてはポリエステル樹脂のカルボン酸を少な
くとも部分的に中和する量であればよい。
【0011】本発明の水性ビスフェノール型エポキシ樹
脂とは、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビス
フェノールAジ−β−メチル−ジグリシジルエーテル、
ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物のジグ
リシジルエーテルなどのビスフェノール型エポキシ樹脂
に、(無水)フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
アジピン酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、イタコン
酸、(無水)トリメリット酸、(無水)ピロメリット酸
などの多価カルボン酸を付加した塩基性物質の存在下で
水性媒体中に可溶性ないし分散性の樹脂である。好まし
くは数平均分子量500〜5,000のエポキシ樹脂で
ある。かかるエポキシ樹脂は塗膜中では密着成分として
働く。好ましい配合量は固形分換算で5〜20重量%で
ある。5重量%より少ないと密着成分としての働きがな
く、20重量%より多いと本発明のポリエステル樹脂の
触媒効果が減少する。
【0012】本発明のアルキルエーテル化アミノ樹脂
は、メラミン樹脂もしくはベンゾグアナミン樹脂に付加
されたメチロール基が、メラミン樹脂では6個、ベンゾ
グアナミン樹脂では4個がアルコールで完全にアルキル
エーテル化されたアミノ樹脂が好ましい。アルコールと
してはメタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−ブタノール、イソブタノール等のアルコール類、メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等
のセロソルブ類が用いられる。かかるアミノ樹脂は架橋
剤として使用されるものであり、好ましい配合量は固形
分換算で15〜45重量%である。配合量が15重量%
に満たない場合、架橋性が不足し、十分な塗膜硬度や耐
水性が得られない。45重量%を越えて使用すると塗膜
の可撓性が低下してくるので好ましくない。
【0013】メチロール基が完全にアルキルエーテル化
されていないアミノ樹脂でも、短時間で硬化させたり、
低温で硬化させるために、スルホン酸系の酸触媒を添加
することが通常おこなわれる。この様な、メチロール基
が完全にアルキルエーテル化されていないアミノ樹脂で
も前記遊離カルボキシル基含有ポリエステル樹脂を用い
ると無触媒で低温、短時間硬化が可能となる。スルフォ
ン酸系の酸触媒としてはパラトルエンスルフォン酸、ド
デシルベンゼンスルフォン酸、ジノニルナフタレンジス
ルフォン酸、およびそれらをアミンブロックしたもので
ある。
【0014】本発明の水性塗料は、樹脂成分を水性媒体
中に溶解ないし添加して得られる。水性媒体としては水
と水に対して20重量%以下、好ましくは15重量%以
下の親水性有機溶剤からなるものである。有機溶剤とし
ては、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブ等のセロソルブ系溶剤、メタノール、エタノー
ル等のアルコール系溶剤がある。かくして得られた水性
塗料には必要に応じて各種の無機顔料、有機顔料、およ
び消泡剤、潤滑剤、レベリング剤等の添加剤などを配合
できる。また従来公知のポリエステル樹脂、アクリル樹
脂等を一部配合することができる。さらにメチロール基
が実質上完全にアルキルエーテル化されたアミノ樹脂以
外の部分アルキルエーテル化アミノ樹脂を併用すること
も可能である。本発明の水性塗料を塗装する方法はロー
ルコート、ハケ塗り、スプレー塗装、浸漬塗装等の公知
の手段を用いることができる。
【0015】また本発明の水性塗料の塗装後の焼付条件
は通常150〜200℃−10分間程度の焼付から、2
50℃−10秒間程度の高温短時間焼付までの幅広い焼
付条件から選択することができる。以下実施例により本
発明を説明する。例中、部および%は重量に基づくもの
とする。
【0016】製造例1 (遊離カルボキシル基含有水性ポ
リエステル樹脂溶液A−1) 温度計、攪拌機、分離槽付き還流冷却器、窒素ガス吹込
管を備えた四ツ口フラスコにネオペンチルグリコール7
8.2部、イソフタル酸22.4部、アジピン酸13.
2部を仕込み、窒素ガスを導入しつつ、攪拌しながら2
00〜220℃に加熱し、酸価が5以下になるまで反応
した。次に160℃まで冷却し、無水トリメリット酸3
5.2部を加え、そのまま反応を続け、酸価が55にな
った時点で反応を終了させた。80℃以下に冷却し、ブ
チルセロソルブ14.7部、ジメチルエタノールアミン
10.7部および水48.2部を加えて固形分60%、
中和前酸価55、水酸基価230、重量平均分子量3,
000の透明で粘稠な水性ポリエステル樹脂溶液(A−
1)が得られた。
【0017】製造例2 (遊離カルボキシル基含有水性ポ
リエステル樹脂溶液A−2) 製造例1と同様の方法に従い、四ツ口フラスコにネオペ
ンチルグリコール74.8部、アジピン酸15.9部、
テトラヒドロ無水フタル酸29.7部を仕込み、200
〜220℃に加熱して酸価が5以下になるまで反応し
た。次に160℃まで冷却し、無水トリメリット酸2
5.1部を添加し、そのまま反応を続け、酸価が40に
なった時点で反応を終了させた。80℃以下に冷却しブ
チルセロソルブ15.2部、ジメチルエタノールアミン
10.5部および水50.5部を添加して固形分60
%、中和前酸価40、水酸基価208、重量平均分子量
5,000の透明で粘稠な水性ポリエステル樹脂溶液
(A−2)が得られた。
【0018】製造例3 (遊離カルボキシル基含有水性ポ
リエステル樹脂溶液A−3) 製造例1と同様の方法に従い、四ツ口フラスコにネオペ
ンチルグリコール70.3部、アジピン酸20.4部、
無水フタル酸13.8部、ヘキサヒドロ無水フタル酸2
5.1部を仕込み、200〜220℃に加熱して酸価が
5以下になるまで反応した。次に160℃まで冷却し、
無水トリメリット酸13.4部を加えそのまま反応を続
け、酸価が25になった時点で反応を終了させた。80
℃に冷却し、ブチルセロソルブ14.7部、ジメチルエ
タノールアミン10.3部、および水48.3部を添加
して固形分60%、中和前酸価25、水酸基価162、
重量平均分子量10,000の透明で粘稠な水性ポリエ
ステル樹脂溶液(A−3)が得られた。
【0019】製造例4 (遊離カルボキシル基含有水性ポ
リエステル樹脂溶液A−4) 製造例1と同様の方法に従い、四ツ口フラスコにジエチ
レングリコール32.9部、ネオペンチルグリコール4
0.0部、アジピン酸19.7部、無水フタル酸20.
0部を仕込み、200〜220℃に加熱し、酸価が5以
下になるまで反応した。次に160℃まで冷却し、無水
ピロメリット酸25.1部を加え、そのまま反応を続
け、酸価が30になった時点で反応を終了させた。80
℃以下に冷却し、ブチルセロソルブ15.2部、ジメチ
ルエタノールアミン9.9部および水51.1部を添加
して、固形分60%、中和前酸価30、水酸基価18
9、重量平均分子量7,000の透明で粘稠な水性ポリ
エステル樹脂溶液(A−4)が得られた。
【0020】製造例5 (遊離カルボキシル基含有水性ポ
リエステル樹脂溶液A−5) 製造例1と同様の方法で、四ツ口フラスコにジエチレン
グリコール42.4部1,4ブタンジオール28.8
部、アジピン酸17.5部、ヘキサヒドロ無水フタル酸
12.3部を仕込み200〜220℃に加熱し、酸価が
5以下になるまで反応した。次に160℃に冷却しメチ
ルシクロヘキセントリカルボン酸無水物42.0部を加
えてそのまま反応を続け、酸価が45になった時点で反
応を終了させた。80℃以下に冷却し、ブチルセロソル
ブ13.3部、ジメチルエタノールアミン10.3部お
よび水43.1部を添加して、固形分60%、中和前酸
価45、水酸基価218、重量平均分子量4,000の
透明で粘稠な水性ポリエステル樹脂溶液(A−5)が得
られた。
【0021】製造例6 (水酸基含有水性ポリエステル樹
脂溶液A−6) 製造例1と同様の方法で四ツ口フラスコにネオペンチル
グリコール65.1部イソフタル酸27.4部、アジピ
ン酸16.1部を仕込み200〜220℃に加熱して酸
価が5以下になるまで反応した。次に160℃まで冷却
し、テトラヒドロ無水フタル酸34.2部を加えそのま
ま反応を続けて酸価が52になった時点で反応を終了さ
せた。80℃以下に冷却し、ブチルセロソルブ14.1
部、ジメチルエタノールアミン10.3部および水4
6.0部を添加して、固形分60%、中和前酸価52、
水酸基価151、重量平均分子量2,000の透明で粘
稠な水性ポリエステル樹脂溶液が得られた。以上、製造
例1〜6までのポリエステル樹脂のモノマー組成を表1
に示す。
【0022】
【表1】
【0023】製造例7 (水性ビスフェノール型エポキシ
樹脂溶液B−1) 製造例1と同様の装置の四ツ口フラスコにエポキシ当量
475のビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポ
キシ樹脂(シェル化学社製、エピコート1001)7
8.5部、ブチルセロソルブ42.9部、イタコン酸2
1.5部およびN,N−ジメチルベンゾイルアミン0.
1部を仕込み窒素ガスを導入しつつ攪拌しながら120
℃に加熱し、酸価が93になった時点で反応を終了させ
た。80℃以下に冷却しジメチルエタノールアミン1
4.7部、水42部を添加し、固形分50%、中和前酸
価93、水酸基価208の透明で粘稠な水性エポキシ樹
脂溶液(B−1)が得られた。
【0024】実施例1 ポリエステル樹脂溶液A−1 75部、エポキシ樹脂溶
液B−1 5部、完全アルキルエーテル化アミノ樹脂の
一種である「サイメル303」(三井サイアナミッド
(株)製、商品名)20部、水85部、ブチルセロソル
ブ10部を混合し、固形分40%の塗料を作製した。
【0025】実施例2〜3 実施例1と同様の方法で表2の組成に示した様に塗料を
作製した。
【0026】実施例4 ポリエステル樹脂溶液A−2 70部、エポキシ樹脂溶
液B−1 10部、部分アルキルエーテル化アミノ樹脂
の一種である「サイメル370」(三井サイアナミッド
(株)製、商品名)20部、水79部、ブチルセロソル
ブ5.7部を混合し、固形分40%の塗料を作製した。
【0027】実施例5 ポリエステル樹脂A−3を用い、実施例4と同様の方法
で塗料を作成した。
【0028】実施例6〜7 ポリエステル樹脂溶液A−4,A−5を用い、表2に示
した組成に従い塗料を作製した。
【0029】比較例1 ポリエステル樹脂溶液A−1、アミノ樹脂「サイメル3
03」を用い、表2に示した組成でエポキシ樹脂溶液B
−1を配合しない塗料を作製した。
【0030】比較例2〜4 ポリエステル樹脂溶液A−6を用い、表2に示した組成
に従い塗料を作製した。比較例4では酸触媒としてパラ
トルエンスルフォン酸0.5部を添加した。
【0031】実施例1〜7、比較例1〜4で作製した塗
料を膜厚7μになる様に電気メッキブリキ板にロール塗
装し、ガスオーブンで200℃4分間焼き付けて塗装パ
ネルを作製した。この塗装パネルについて以下の試験を
行ない、表2に示した。
【0032】
【表2】
【0033】試験方法 (1)耐溶剤性 メチルエチルケトンを脱脂綿に含ませラビングテストを
行なう。塗膜が剥離するまでの往復回数を調べた。 (2)鉛筆硬度 JIS規格にのっとった鉛筆硬度試験法により測定し
た。 (3)耐衝撃性 デュポン式、撃芯径1/2インチ、荷重500gで行っ
た。 (4)耐水性 塗装パネルを沸騰水中に30分間浸漬した後の塗膜の白
化状態を評価した。 (5)耐水密着性 耐水性試験を終了した塗装パネルの塗膜をカッターナイ
フで碁盤目にカットし、セロテープで剥離試験を行な
う。剥離面積を%で表わした。
【0034】
【発明の効果】本発明の水性塗料に用いる遊離カルボキ
シル基含有ポリエステル樹脂は、メチロール基が実質上
完全にアルキルエーテル化されたアミノ樹脂とも通常の
焼付けで十分に反応し、かつ、スルフォン酸系触媒を使
用したときの様な耐水密着性の低下や耐衝撃性の低下が
認められないという優れた性質を有している。また、水
性エポキシ樹脂との組合せにより硬度、耐衝撃性、耐水
密着性および保存安定性の優れた水性塗料を得ることが
できた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 水性媒体中に、1分子中にカルボキシル
    基を3または4個有する(但し、2個又は4個のカルボ
    キシル基は酸無水物を形成してもよい。)カルボン酸1
    0〜60モル%とジカルボン酸90〜40モル%からな
    るカルボン酸成分1モルに対して、グリコール成分1.
    1〜2.0モルを縮合して得られる遊離のカルボキシル
    基を含有するポリエステルを塩基の存在下に水中に溶解
    してなる水性ポリエステル樹脂80〜50重量%(固形
    分)、水性ビスフェノール型エポキシ樹脂5〜20重量
    %(固形分)、および、アルキルエーテル化アミノ樹脂
    15〜45重量%(固形分)を溶解ないし分散してなる
    無硬化触媒型水性塗料。
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