JPH0726201A - 塗料用ポリエステル樹脂及びこれを用いた塗料 - Google Patents

塗料用ポリエステル樹脂及びこれを用いた塗料

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JPH0726201A
JPH0726201A JP16897693A JP16897693A JPH0726201A JP H0726201 A JPH0726201 A JP H0726201A JP 16897693 A JP16897693 A JP 16897693A JP 16897693 A JP16897693 A JP 16897693A JP H0726201 A JPH0726201 A JP H0726201A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビスフェノールAのエチレンオキシド及び/
又はプロピレンオキシド付加物並びに一般式(I) 【化1】 (ただし、R1及びR2は−Cn2n+1であり、nは2〜
6の数である)で示される2価アルコールを含むアルコ
ール成分と、芳香族ジカルボン酸及び脂肪族ジカルボン
酸を含む酸成分を原料として合成してなる塗料用ポリエ
ステル樹脂、前記塗料用ポリエステル樹脂を含有してな
る塗料。 【効果】 加工性、耐薬品性、耐食性及び密着性に優れ
た塗膜を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬化剤との反応性に優
れ、鉄、非鉄金属等の表面に、密着性及び加工性が良好
で、かつ耐薬品性及び耐食性に優れた下塗り塗膜を形成
しうる塗料用ポリエステル樹脂及びこれを用いた塗料に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家電製品の塗装は、鋼板を加工、
成形した後、箱型形状で行われていたが、塗装ラインの
合理化、生産性の向上、公害防止、作業環境改善の諸問
題を解決するために、平鋼板を塗装した後に成形、加工
を行うプレコート塗装方式に移りつつある。この方式に
使用されるプレコート鋼板は、塗装後、複雑な形状に加
工されるため、高度な加工性が要求される。また一方で
は、家電製品の中でも冷蔵庫、洗濯機等には、塗膜硬
度、耐汚染性、耐薬品性に優れることが要求される。現
在、上記の家電製品用プレコート塗料には、加工性と塗
膜硬度および耐汚染性の両立化の点から、減圧下に縮重
合させて得られる直鎖型の高分子量飽和ポリエステル樹
脂又は低分岐性の高分子量飽和ポリエステル樹脂が主と
して使用されている。
【0003】しかし、これらの樹脂を用いた上塗り塗料
だけでは、加工性、耐薬品性、耐食性などの総合性能が
不十分な場合、密着性、耐食性に優れた下塗り塗料を併
用することが多い。中でも、ビスフェノールAのエチレ
ンオキシドあるいはプロピレンオキシド付加物を変性し
たポリエステル樹脂が密着性の点から多く使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
56−167767号公報に示されるようなビスフェノ
ールAのエチレンオキシドあるいはプロピレンオキシド
付加物を変性したポリエステル樹脂は、ビスフェノール
型エポキシ樹脂を用いた下塗り塗料に比べ、加工性は優
れているものの、耐薬品性、密着性は劣っている。ま
た、加工性についても、5℃以下の低温での加工性は不
十分である場合が多い。
【0005】低温加工性を向上させるためには、軟質成
分である脂肪族ジカルボン酸や、ジエチレングリコー
ル、ヘキサンジオールのようなグリコール成分を多く配
合したり、ビスフェノールAに付加させるエチレンオキ
シド、プロピレンオキシドの付加度を高くするなどで、
樹脂のTgを低下させることが必要である。しかし、そ
のような樹脂は耐加水分解性が劣り、耐薬品性が低下し
やすく、また、ビスフェノールA骨格が相対的に少なく
なるために、樹脂の強靭性が低下し、塗膜のスクラッチ
性などが低下する傾向にある。本発明は、加工性(特に
低温加工性)が良好で、かつ耐薬品性及び密着性に優れ
た塗膜を形成しうる塗料用ポリエステル樹脂及び塗料を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、ビスフ
ェノールAのエチレンオキシド及び/又はプロピレンオ
キシド付加物並びに一般式(I)
【化2】 (ただし、R1及びR2は−Cn2n+1であり、nは2〜
6の数である)で示される2価アルコールを含むアルコ
ール成分と、芳香族ジカルボン酸及び脂肪族ジカルボン
酸を含む酸成分を原料として合成してなる塗料用ポリエ
ステル樹脂並びに、該ポリエステル樹脂を含有してなる
塗料に関する。
【0007】本発明のポリエステル樹脂に用いられる、
ビスフェノールAのエチレンオキシド及び/又はプロピ
レンオキシド付加物は、下記一般式(II)で示される
が、p及びqは2≦p+q≦4となるように選ぶことが
好ましい。
【化3】 (ただし、R3及びR4はH又はCH3、p及びqは1以
上の整数を示す。)
【0008】また、ポリエステル樹脂に用いられる、一
般式(I)で示される2価アルコールとしては、2,2
−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル−
2−エチル−プロパンジオールなどが好ましいものとし
て挙げられ、これらの一種以上を使用することができ
る。さらに必要に応じてポリエステル樹脂に用いられ
る、その他の2価アルコールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、3−メチルペンタンジオール、ジエチレングリコ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−
プロパンジオールなどのジアルコールが挙げられ、これ
らの一種以上を使用することができる。
【0009】上記アルコール成分は、全アルコール成分
に対して、ビスフェノールAのエチレンオキシド及び/
又はプロピレンオキシド付加物を20〜90モル%、特
に40〜85モル%、一般式(I)で示される2価アル
コールを10〜70モル%、特に20〜40モル%及び
必要に応じてその他の2価アルコールを0〜70モル%
の割合で使用するのが好ましい。ビスフェノールAのエ
チレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド付加物が
20モル%に満たない場合は、塗膜の密着性及び耐食性
が不十分となる傾向にあり、90モル%を超えると、加
工性とその他の塗膜性能の両立が困難となる傾向にあ
る。また一般式(I)で示される2価アルコールが10
モル%に満たない場合、耐加水分解性が低下する傾向に
あり、70モル%を超えると塗膜の密着性及び耐食性が
低下する傾向にある。
【0010】前記ポリエステル樹脂の酸成分である芳香
族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、ナフタリンジカルボン酸などが挙げら
れ、また脂肪族ジカルボン酸としては、アジピン酸、セ
バシン酸、アゼライン酸、コハク酸、フマル酸、マレイ
ン酸、ハイミック酸、1,6−シクロヘキサンジカルボ
ン酸などの脂肪族ジカルボン酸が挙げられ、これらの一
種以上を使用することができる。上記酸成分は、全酸成
分に対して、芳香族ジカルボン酸70〜30モル%及び
脂肪族ジカルボン酸30〜70モル%の割合で使用され
るのが好ましい。脂肪族ジカルボン酸が30モル%に満
たない場合、塗膜の加工性が劣る傾向にある。一方、脂
肪族ジカルボン酸が70モル%を超えると塗膜の硬度及
び耐スクラッチ性が低下する傾向にある。
【0011】本発明のポリエステル樹脂は、まず上記の
酸成分とアルコール成分を好ましくは、酸/アルコール
=1/1〜1/1.4(当量比)となるように配合し
て、必要に応じて、ジブチル錫オキシド、酢酸鉛、酢酸
カルシウム、N−ブチルチタネート等の触媒の存在下に
200〜300℃でエステル化またはエステル交換反応
を行ったのち、さらに、必要に応じて、三酸化アンチモ
ン、酸化ゲルマニウム、N−ブチルチタネートのような
触媒の存在下に、通常1300Pa以下、好ましくは1
30Pa以下の減圧下で、通常200〜300℃、好ま
しくは230〜280℃で重縮合反応を行うことによ
り、高分子量で得ることができる。ジカルボン酸とジア
ルコールのみを用いると直鎖型の高分子量ポリエステル
樹脂が生成するが、この場合は、加工性に優れ、耐薬品
性及び耐食性に優れる塗膜を形成するために、数平均分
子量10,000以上とするのが好ましい。なお、本発
明における「数平均分子量」とは、ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィーを利用し、標準ポリスチレンの検
量線を使用して算出した値をいう。
【0012】なお、上記直鎖型ポリエステル樹脂100
重量部に対して、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等の3
価以上のアルコール、トリメリット酸、ピロメリット酸
などの3価以上の酸、これらの低級アルキルエステル及
び酸無水物並びにジメチロールプロピオン酸のようなヒ
ドロキシ基及びカルボキシル基を合計で3以上有するヒ
ドロキシ酸成分から選択される3価以上の成分の1種以
上を好ましくは0.02〜2重量部用いて解重合するこ
とで分岐型のポリエステル樹脂とすることも可能であ
る。この場合は塗膜の光沢、硬度、スクラッチ性等がさ
らに向上する。上記の3価以上の成分の量が0.02重
量部に満たないとその効果が不充分であり、一方2重量
部を超えると、塗膜の加工性が低下する傾向にある。
【0013】この場合、前記の高分子量直鎖型ポリエス
テル樹脂に対して3価以上の成分を配合し、常圧下、好
ましくは200〜300℃、特に好ましくは210〜2
50℃に保って解重合して、分岐型のポリエステル樹脂
を得ることができる。また、さらに減圧下に反応を進め
ることにより、高分子量の分岐型のポリエステル樹脂を
得ることも可能である。こうして得られる分岐型のポリ
エステル樹脂の数平均分子量は5,000以上が好まし
く、特に10,000以上であることが好ましい。数平
均分子量が5,000未満では、加工性などの塗膜特性
に劣る傾向にある。なお、数平均分子量の上限は特にな
いが、通常100,000以下とされる。
【0014】以上の方法により得られるポリエステル樹
脂は、必要に応じて、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水
素、エステル類、ケトン類等の溶剤で希釈することがで
きる。本発明の塗料用ポリエステル樹脂は、メラミン、
尿素、ベンゾグアナミン等のアミノ化合物とホルムアル
デヒドとを反応させて得られるアミノ樹脂、該アミノ樹
脂をメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル等の低級アルコールでエーテル化して得られるエーテ
ル化アミノ樹脂等のアミノ系樹脂と組み合わせて、熱硬
化性塗料として使用することができる。この場合、ポリ
エステル樹脂とアミノ系樹脂とは、前者/後者の固形分
の重量比で97/3〜60/40、特に90/10〜8
0/20の割合に配合されるのが好ましい。また、必要
に応じて顔料、可塑剤、着色剤、p−トルエンスルホン
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等の酸触媒などを添加
することもできる。このようにして得られた塗料は、
鉄、非鉄金属等の表面にスプレー塗装、ロール塗装等の
公知方法によって塗装することができる。
【0015】
【作用】ビスフェノールのエチレンオキシド及び/又は
プロピレンオキシド付加物をアルコールの主成分とし
て、飽和ポリエステル樹脂を製造する場合、加工性など
の塗膜性能を得るためには、高分子量化することが必要
であり、減圧下、脱アルコール工程を行うことが一般的
である。この目的のためには、エチレングリコール、ジ
エチレングリコールなどの脱アルコールが容易なアルコ
ール成分を多く配合する必要があるが、これらのアルコ
ールから成るポリエステル結合は耐加水分解性に劣るた
め、耐薬品性などが低下しやすい。しかしながら、本発
明により得られるポリエステル樹脂は、軟質成分とし
て、脂肪族ジカルボン酸成分を多く配合した場合でも、
アルコール成分として、耐加水分解性に優れた、側鎖を
持つ一般式(I)で示される2価の成分を使用するた
め、加工性に優れると同時に、耐加水分解性が向上でき
る。また、さらに3価以上の成分で解重合し、ポリエス
テル分子鎖に僅かに分岐成分を導入することで、ポリエ
ステル硬化塗膜の架橋密度を高くすることができるた
め、耐薬品性、硬度及びスクラッチ性を向上することが
できる。その上、分岐度が通常のポリエステル樹脂に比
べ、非常に低く、また解重合による分岐化であって、分
子量分布も広がらないため、加工性への影響は少ない。
【0016】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明を詳述するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。以下、数平
均分子量は、日立635型HLC(株式会社日立製作所
製)及びカラムとしてゲルパック(GELPACK)R
440、R450、R400M(いずれも日立化成工業
株式会社の商品名)を直列に連結して使用し、溶離剤と
してテトラヒドロフランを使用し、クロマトグラムを得
た後、標準ポリスチレンを基準にして算出した。
【0017】実施例1 イソフタル酸232重量部(1.4モル)、テレフタル
酸116重量部(0.7モル)、アジピン酸131重量
部(0.9モル)、エチレングリコール74重量部
(1.2モル)、2−ブチル−2−エチル−プロパンジ
オール192重量部(1.2モル)、ニューポールBP
E−20(三洋化成工業株式会社、商品名ビスフェノー
ルAのエチレンオキシド付加物、平均付加度2.2、水
酸基価343)491重量部(1.5モル)及びジブチ
ル錫ジオキシド0.1重量部を不活性ガス存在下、25
0℃でエステル化反応に付し、生成する水を除去し、酸
価1.0まで反応を進めた後、三酸化アンチモン0.2
重量部、トリエチルホスフェート0.4重量部を加え
て、0.8mmHgの減圧下に、280℃で重縮合反応を行
い、数平均分子量22,000の直鎖型のポリエステル
樹脂を得た。
【0018】実施例2 実施例1で得られた直鎖型のポリエステル樹脂400重
量部に、ジメチロールプロピオン酸1重量部を、230
℃で添加後、1時間保温し、解重合反応を行い、数平均
分子量15,000の分岐型のポリエステル樹脂を得
た。 実施例3 実施例1において、酸成分及びアルコール成分の配合比
をイソフタル酸199重量部(1.2モル)、テレフタ
ル酸100重量部(0.6モル)、アジピン酸175重
量部(1.2モル)、エチレングリコール74重量部
(1.2モル)、2−ブチル−2−エチル−プロパンジ
オール192重量部(1.2モル)、ニューポールBP
E−20 491重量部(1.5モル)とした以外は、
実施例1と同様に操作し、数平均分子量23,000の
直鎖型のポリエステル樹脂を得た。 実施例4 実施例2において、使用する直鎖型のポリエステル樹脂
を実施例3で得られた直鎖型のポリエステル樹脂に変更
した以外は、実施例2と同様に操作し、数平均分子量1
6,000の分岐型のポリエステル樹脂を得た。
【0019】実施例5 実施例1において、酸成分及びアルコール成分の配合量
をイソフタル酸199重量部(1.2モル)、テレフタ
ル酸100重量部(0.6モル)、アジピン酸175重
量部(1.2モル)、エチレングリコール112重量部
(1.8モル)、2−ブチル−2−エチル−プロパンジ
オール96重量部(0.6モル)、ニューポールBPE
−20 491重量部(1.5モル)とした以外は、実
施例1と同様に操作し、数平均分子量23,000の直
鎖型のポリエステル樹脂を得た。 実施例6 実施例1において、酸成分及びアルコール成分の配合量
をイソフタル酸199重量部(1.2モル)、テレフタ
ル酸100重量部(0.6モル)、アジピン酸175重
量部(1.2モル)、エチレングリコール74重量部
(1.2モル)、2−ブチル−2−エチル−プロパンジ
オール288重量部(1.8モル)、ニューポールBP
E−20 294重量部(0.9モル)とした以外は、
実施例1と同様に操作し、数平均分子量21,000の
直鎖型のポリエステル樹脂を得た。
【0020】比較例1 実施例1において、酸成分及びアルコール成分の配合量
をイソフタル酸199重量部(1.2モル)、テレフタ
ル酸100重量部(0.6モル)、アジピン酸175重
量部(1.2モル)、エチレングリコール74重量部
(1.2モル)、ジエチレングリコール127重量部
(1.2モル)、ニューポールBPE−20491重量
部(1.5モル)とした以外は、実施例1と同様に操作
し、数平均分子量22,000の直鎖型のポリエステル
樹脂を得た。
【0021】各実施例および比較例により得られた樹脂
をそれぞれソルベッソ150(エッソ石油社、商品名)
/シクロヘキサノン=50/50(重量比)により、加
熱残分40重量%の樹脂液に調製した。こうして得た樹
脂液を表1及び表2の配合により塗料化し試験を行っ
た。
【表1】
【表2】
【0022】(1)試験板作成条件 基材:ボンデライト#144処理鋼板(日本テストパネ
ル社製、厚さ0.5mm) 下塗り塗装:アプリケータ(乾燥膜厚5μm) 下塗り焼付:280℃×60秒 上塗り塗装:アプリケータ(乾燥膜厚20μm) 上塗り焼付:280℃×90秒 (2)試験方法 光沢:JIS K5400に準じる。 鉛筆硬度:JIS K5400に準じる。 耐汚染性:試験片上に、青、黒および赤のマジックイ
ンキ(油性インキフェルトペン使用)塗布後、20℃で
24時間放置後、エタノールで拭き取り、汚染の度合い
を相対評価で示した。 〈評価〉 5点…インキ跡なし 4点…5点と3点の中間 3点…インキ跡わずかに残る 2点…3点と1点の中間 1点…インキ跡明らかに残る 加工性:試験片を180°折り曲げ、屈曲部のクラッ
クを20倍ルーペにより下記の基準で評価した。 〈評価〉 5点…クラックなし 4点…5点と3点の中間 3点…若干クラックあり 2点…3点と1点の中間 1点…全面クラックあり 耐アルカリ性:試験片を10重量%のNaOH水溶液
中に72時間浸漬し、その後の塗膜のふくれ状態を下記
の基準で評価した。 〈評価〉 5点…基材からのふくれなし 4点…5点と3点の中間 3点…基材からのふくれわずかにあり 2点…3点と1点の中間 1点…基材からのふくれ大 スクラッチ性:試験片を白銅貨で擦り、その引っかき
傷跡を下記の基準で評価した。 〈評価〉 5点…下塗りの剥がれなし 4点…5点と3点の中間 3点…下塗りの基材からの剥がれわずかにあり 2点…3点と1点の中間 1点…下塗りの基材からの剥がれ大 上記による試験結果を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】表3からも明らかなように、実施例1〜6
で示される、本発明のポリエステル樹脂は、下塗り塗料
用の樹脂として、耐アルカリ性、加工性、スクラッチ性
などが良好である。これに対して、比較例1は、一般式
(I)で示される2価アルコールを配合しない場合であ
るが、耐アルカリ性が著しく劣っている。
【0025】
【発明の効果】本発明の塗料用ポリエステル樹脂は、加
工性、耐薬品性、耐食性及び密着性に優れた塗膜を与え
ることができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビスフェノールAのエチレンオキシド及
    び/又はプロピレンオキシド付加物並びに一般式(I) 【化1】 (ただし、R1及びR2は−Cn2n+1であり、nは2〜
    6の数である)で示される2価アルコールを含むアルコ
    ール成分と、芳香族ジカルボン酸及び脂肪族ジカルボン
    酸を含む酸成分を原料として合成してなる塗料用ポリエ
    ステル樹脂。
  2. 【請求項2】 アルコール成分が、ビスフェノールAの
    エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド付加物
    20〜90モル%、一般式(I)で示される2価アルコ
    ール10〜70モル%及びその他の2価アルコール0〜
    70モル%からなり、酸成分が芳香族ジカルボン酸70
    〜30モル%及び脂肪族ジカルボン酸成分30〜70モ
    ル%からなり、数平均分子量が10,000以上の直鎖
    型である請求項1記載の塗料用ポリエステル樹脂。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の直鎖型ポリエステル樹
    脂を合成した後、該ポリエステル樹脂100重量部を3
    価以上の多価アルコール、3価以上の多塩基酸及び3価
    以上のヒドロキシ酸から選択される3価以上の成分0.
    02〜2重量部で解重合してなる分岐型である請求項1
    記載の塗料用ポリエステル樹脂。
  4. 【請求項4】 3価以上の成分がジメチロールプロピオ
    ン酸である請求項3記載の塗料用ポリエステル樹脂。
  5. 【請求項5】 3価以上の成分の量が0.02〜1.0
    重量部である請求項3又は4記載の塗料用ポリエステル
    樹脂。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の塗料用
    ポリエステル樹脂を含有してなる塗料。
  7. 【請求項7】 さらにアミノ系樹脂を含有してなる請求
    項6記載の塗料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100394099B1 (ko) * 1996-03-07 2004-01-24 에스케이케미칼주식회사 도료용 우레탄 변성 공중합 폴리에스테르 수지
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