JPH05249684A - ポジ型電子線レジスト組成物 - Google Patents

ポジ型電子線レジスト組成物

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JPH05249684A
JPH05249684A JP34613992A JP34613992A JPH05249684A JP H05249684 A JPH05249684 A JP H05249684A JP 34613992 A JP34613992 A JP 34613992A JP 34613992 A JP34613992 A JP 34613992A JP H05249684 A JPH05249684 A JP H05249684A
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JP
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electron beam
acetate
resist composition
positive
copolymer
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JP34613992A
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English (en)
Inventor
Akira Tamura
章 田村
Masaji Yonezawa
正次 米澤
Yuichi Fukushima
祐一 福島
Keiji Tanaka
啓司 田中
Toshio Okuyama
登志夫 奥山
Mitsuyoshi Sato
三善 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Toppan Inc
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は高感度、高解像度、高ドライエッチ
ング耐性を有するポジ型電子線レジスト組成物に関し、
更に詳しくは、半導体工業における微細パターン形成性
に優れたものに関する。 【構成】α−シアノアクリル酸シクロヘキシルの単独重
合体または共重合体を主成分とするポジ型電子線感応材
料を、炭素数5〜8でケトン、エーテル、エステルの極
性基を少なくとも1個含み、かつ沸点が130〜170
℃である有機溶剤に溶解してなることを特徴とするポジ
型電子線レジスト組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高感度、高解像度、高ド
ライエッチング耐性を有するポジ型電子線レジスト組成
物に関するものである。更に詳しくは、半導体工業にお
けるフォトマスクの製造およびシリコンウェハーへの直
接描画等による半導体の製造時における選択的エッチン
グや選択的拡散のための微細パターン形成性に優れたポ
ジ型電子線レジスト組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大規模集積回路の高集積化に伴
い、高度な微細加工方法が要求されており、高解像性を
有するポジ型電子線レジストが広く利用されている。ポ
ジ型電子レジストは、電子線照射によって容易に主鎖切
断等の分解を起こす電子線感応性高分子を主成分とする
材料を適当な溶剤に溶解せしめた溶液として用いられ
る。
【0003】このポジ型電子線レジストにおける電子線
感応性高分子の代表例として、ポリメチルメタクリレー
トが良く知られているが、これは高解像度を有する一
方、電子線に対する感度が100μC/cm2 と低いた
めに電子線露光時のスループットが問題となり、感度を
高めるため数多くの研究がなされてきた。その例とし
て、ポリブテン−1−スルホン、ポリヘキサフロロブチ
ルメタクリレート、ポリトリフロロエチル−α−クロロ
アクリレートなどがある。
【0004】また、最近では、上記ポジ型電子線レジス
トに欠乏していたドライエッチング耐性を付与するため
に、各種共重合体や新規な単独重合体、酸などを形成す
る化合物を含む化学増幅型のレジスト組成物等の研究も
盛んに行なわれている。これらポジ型電子線レジスト
は、通常スピンコート法によって、クロムブランクス、
モリブデンシリサイドブランクス、位相シフトマスク用
ブランクス、シリコンウェハー等の基板上に塗布成膜さ
れる。
【0005】スピンコート法によって良好に塗布成膜す
るためには、溶剤が電子線感応材料を充分溶解し得る溶
解性を有していることはもとより、塗布中または塗布成
膜後のプリベーク処理時に適度な速度で蒸発し、平滑且
つ均一な膜厚を有する膜を形成する必要がある。
【0006】従来、ポジ型電子線感応材料の溶剤には、
2−メトキシエチルアセテート、トルエン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサン、メチルイソブチルケトン等
が一般的に用いられてきたが、これら溶剤の中には蒸発
速度が速く、基板上に塗布した際に塗布ムラを生じるた
めに、スピンコート法の改善や装置の治具等の改良を余
儀なくされたり、塗布性においては優れるが、最近、生
体への悪影響が指摘され、使用規制が厳しくなるなどの
問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溶解性、塗
布性に優れ、且つ生体への悪影響を低減する溶剤に溶解
して成る高感度、高解像度、高ドライエッチング耐性を
有するポジ型電子線レジスト組成物を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、α−シアノア
クリル酸シクロヘキシルの単独重合体または共重合体を
主成分とするポジ型電子線感応材料を、炭素数5〜8で
ケトン、エーテル、エステルの極性基を少なくとも1個
含み、かつ沸点が130〜170℃である有機溶剤に溶
解してなることを特徴とするポジ型電子線レジスト組成
物に関するものである。
【0009】本発明で用いるポジ型電子線感応高分子
は、α−シアノアクリル酸シクロヘキシルの単独重合体
の場合、その分子量は、溶液の濾過性および塗布性の点
から20〜100万程度、特には40〜60万のものが
好ましく、α−シアノアクリル酸メチルとの共重合体の
場合、共重合比(モル比)は、ドライエッチング耐性の
点からα−シアノアクリル酸シクロヘキシル/α−シア
ノアクリル酸メチル=1〜25、特には2〜10のもの
で、分子量が20〜100万程度、特には30〜60万
のものが好ましい。
【0010】メタクリル酸ブチルとの共重合体の場合、
共重合比(モル比)は、α−シアノアクリル酸シクロヘ
キシル/メタクリル酸ブチル=1〜25、特には2〜1
0のもので、分子量が10〜100万程度、特には15
〜40万のものが好ましい。
【0011】本発明に用いる溶剤の沸点を130〜17
0℃とした理由は、沸点130℃未満では、溶剤の蒸発
速度が速すぎて塗布ムラが発生するからであり、170
℃より高い沸点の溶剤では、蒸発速度が遅いためレジス
ト塗膜の乾く時間が長くなり、コーティング時間が実用
性がなくなるほどに大幅に増加してしまう。また、現像
後に残存すべきレジスト被膜が、現像時に基板から剥離
するという事故が発生する。
【0012】本発明の溶剤の例としては、2−ヘプタノ
ン、4−ヘプタノン、シクロヘキサノン、2,6−ジメ
チル−4−ヘプタノン、5−メチル−3−ヘプタノン等
のケトン類、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
等のエーテル類、ギ酸ペンチル、酢酸ペンチル、酢酸イ
ソペンチル、酢酸sec−ヘキシル、酢酸2−エチルブ
チル、プロピオン酸ブチル、乳酸エチル等のエステル
類、4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、2−
メトキシエチルアセテート、2−エトキシエチルアセテ
ート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、2−メトキシエチルアセテート等のケトン、エー
テル、エステルの極性基を2個含むものなどが挙げられ
る。これらの中で、シクロヘキサノン、2−メトキシエ
チルアセテート、2−エトキシエチルアセテート、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、酢酸イソペンチ
ル、4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノンが好適
に用いられる。
【0013】溶剤へ溶解する際のポジ型電子線感応材料
の溶解濃度は、必要とする塗布成膜後のレジスト膜厚に
もよるが、3〜20重量パーセントが好ましい。また、
上記ポジ型電子線感応高分子の溶剤は、複数組み合わせ
て用いても良い。更に、ポジ型電子線感応高分子溶液
に、必要に応じて酸化防止剤、安定剤、界面活性剤等を
適当量添加することができる。
【0014】
【作用】本発明のポジ型電子線レジスト組成物は、塗布
性が良好であり、スピンコート法による塗布成膜におい
て塗布ムラの発生は無く、極めて平滑且つ均一な膜厚の
高感度、高解像度、ドライエッチング耐性を有するレジ
スト膜を形成することができる。
【0015】以下、本発明の実施例を示すが、この発明
はこれら実施例に限定されないことは言うまでもない。
【0016】
【実施例】
<実施例1>適量の重合抑制剤を含む2−シアノアクリ
ル酸シクロヘキシル単量体0.5モル/800mlテト
ラヒドロフラン(THF)溶液に、重合開始剤のアニリ
ン5×10-4モル/100mlTHF溶液を加え、室温
で6時間反応させた。反応溶液をメタノール中に注ぎ、
析出物を濾別後、真空乾燥することにより2−シアノア
クリル酸シクロヘキシル重合体の白色粉末を得た。その
分子量はゲルパーミッションクロマトグラフィー(GP
C)によると46.3万(重量平均分子量)であった。
【0017】この重合体を、シクロヘキサノンに5.0
重量%の濃度になる様に溶解し、0.2μmのフィルタ
ーを用いて、濾過した後、5インチ角のクロムマスクブ
ランク上に回転数1150rpmでスピンコートした。
スピンコート後、120℃で30分間、クリーンオーブ
ン中でプリベークした。5インチ基板の中心10cm角
内に於けるレジスト塗膜の平均膜厚は492.8nmで
あり、最大膜厚と最小膜厚の差は4.8nmと非常に小
さく、均一な膜厚のレジスト塗膜が得られた。
【0018】このレジスト塗膜に加速電圧20kV、照
射量5μC/cm2 の電子線で所定パターンを描画し、メ
チルイソブチルケトン/イソプロピルアルコール(容量
比3/2)混合溶媒を現像液に用い、液温20℃で4分
間、現像を行ない、イソプロピルアルコールでリンスし
て乾燥した。
【0019】その後、得られたレジストパターンをマス
クにして、クロム膜を反応性イオンエッチング装置を用
い、CCl4 /O2 (流量比16/45)混合ガスで、
圧力40Pa、出力350Wで10分間、ドライエッチ
ングしたところ、形状が良好な0.2μmのラインアン
ドスペースのクロムパターンが得られた。また、この
時、5インチ基板の中心10cm角内に描画された設計
寸法2μmのクロムパターンの線幅のバラツキは、3σ
=0.037μm(測定数N=121)であり、非常に
良好であった。
【0020】<実施例2>α−シアノアクリル酸シクロ
ヘキシル、α−シアノアクリル酸メチル(モル比5:
1)を含む20重量パーセントのメチルエチルケトン溶
液に、氷酢酸、アゾビスイソブチルニトリル(以下AI
BNと略す)各0.5g、0.48gを加え、窒素中で
かき混ぜながら60℃で約5時間加熱重合させ、更にA
IBN0.24gを加えて、約3時間60℃で加熱し重
合を完結させた。
【0021】この生成液を大量の石油エーテル中に加え
て、ポリマーを析出させ、乾燥させたα−シアノアクリ
ル酸シクロヘキシルとα−シアノアクリル酸メチル共重
合体の粉末を得た。この共重合体は、組成をNMRで調
べたところ、このモル比は、α−シアノアクリル酸シク
ロヘキシル/α−シアノアクリル酸メチル=5.5モル
/1モルであり、分子量をGPC−光散乱法で測定した
ところ、43万であった。
【0022】この共重合体を、酢酸イソペンチルに7.
5重量パーセントの濃度になる様に溶解し、0.2μm
のフィルターを用いて濾過した後、5インチ角のクロム
ブランクス上にスピンコート法により0.5μmの厚さ
に塗布成膜し、120℃、30分クリーンオーブン中で
プリベークした。
【0023】得られたポジ型電子線レジスト塗布膜は、
塗布ムラがなく良好なものであった。このレジスト膜に
実施例1と同様に電子線照射し、メチルイソブチルケト
ン/イソプロピルアルコール(容量比5/4)混合液で
7分間現像して得られたレジストパターンは、形状が良
好であり、0.5μmラインアンドスペースパターンを
解像した。
【0024】<実施例3>α−シアノアクリル酸シクロ
ヘキシル0.7モル、メタクリル酸ブチル0.3モルを
含む20重量パーセントのメチルエチルケトン溶液に、
氷酢酸、AIBNを各0.84g、0.67g加えて、
実施例2と同様に加熱重合させ、α−シアノアクリル酸
シクロヘキシル/メタクリル酸ブチル=68モル/32
モルの組成(NMRによる測定)の共重合体を得た。こ
の共重合体の分子量はGPC−光散乱法で測定したとこ
ろ、23.1万であった。
【0025】この共重合体の粉末を、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテルに9重量パーセントの濃度になる
様に溶解し、0.2μmのフィルターを用いて濾過した
後、表面に約0.4μmの厚さのSiO2 膜を有したク
ロムマスク基板上に、スピンコート法により0.5μm
の厚さの膜を塗布成膜し、120℃、30分クリーンオ
ーブン中でプリベークした。得られたポジ型電子線レジ
スト塗布膜は、塗布ムラがなく良好なものであった。
【0026】このレジスト膜に、加速電圧20KV、照
射量1×10-5C/cm2 の電子線で所定位置に所定パ
ターンを描画し、メチルカルビトール/イソプロピルア
ルコール(容量比7/3)混合液を現像液に用い、液温
20℃で90秒間、ディップ法により現像し、イソプロ
ピルアルコールでリンスして乾燥した。その後、得られ
たレジストパターンをマスクにして、下地SiO2 を平
行平板型リアクティブイオンエッチング装置を用い、C
2 6 /H2 混合ガスでエッチングし、アセトンでレジ
スト膜を剥膜して、形状の良好なSiO2 のパターンを
有する位相シフトマスクが得られた。
【0027】<実施例4〜6>実施例3と同様にして得
られた共重合体を、表1に示す溶剤に各々6.0重量パ
ーセントの濃度になる様に溶解し、0.2μmのフィル
ターを用いて濾過した後、実施例3同様に塗布成膜して
得られた膜の塗布性を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】<実施例7〜8>実施例2と同様にして得
られた共重合体を、表2に示す溶剤に各々 6.0重量%の
濃度になる様に溶解し、 0.2μmのフィルターを用いて
濾過した後、実施例2と同様に塗布形成して得られた膜
の塗布性を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】また、これらレジスト膜の電子線に対する
感度および現像後に得られたレジストパターン形状は、
走査型電子顕微鏡(SEM)による観察の結果、実施例
3のものと大差なく良好であった。
【0032】<実施例9>実施例1で得られた2−シア
ノアクリル酸シクロヘキシル重合体を2−メトキシエチ
ルアセテートに6重量%になる様に溶解し、実施例1と
同様にスピンコート法によりクロム基板上に成膜した。
得られたレジスト塗布膜は、塗布ムラがなく、また膜厚
に関しても、平均膜厚482.5nmに対して、バラツ
キはレンジで4.5nmと非常に良好であった。また、
ドライエッチング後のクロムパターンの線幅バラツキは
3σ=0.036μmであった。
【0033】<実施例10>実施例1で得られた2−シ
アノアクリル酸シクロヘキシル重合体を2−エトキシエ
チルアセテートに4.5重量%になる様に溶解し、実施
例1と同様にスピンコート法によりクロム基板上に成膜
した。得られたレジスト塗布膜は、塗布ムラがなく、ま
た膜厚に関しても、平均膜厚471.1nmに対して、
バラツキはレンジで4.5nmと非常に良好であった。
以上、実施例で示したポジ型電子線レジスト組成物は、
室温下密閉状態で3ケ月保存しても、溶液の変色や異物
の発生は認められなかった。
【0034】<比較例1>実施例3と同様にして得られ
た共重合体を、ジイソプロピルケトン(沸点123.7
℃)に 6.0重量パーセントの濃度になる様に溶解し、
0.2μmのフィルターを用いて濾過した後、5インチ
角のクロムブランクス上に0.5μmの厚さの膜を塗布
成膜し、120℃、30分クリーンオーブン中で、プリ
ベークした。得られたポジ型電子線レジスト塗布膜を、
集光灯下で目視または光学顕微鏡で観察した結果、溶解
性は良好であったが、ジイソプロピルケトンの沸点が1
30℃未満であるので早乾燥性であり、塗布ムラの発生
が認められた。
【0035】表2からわかるように、有機溶剤ジイソプ
ロピルケトンは、沸点が130℃未満であるので早乾燥
性であり、塗布ムラが生じる。また、乳酸エチルとジア
セトンアルコールは、分子中に水酸基を有している。こ
の水酸基は、ケトン、エーテル、エステルの極性基に該
当しないものであるから、本発明に含まれない。案の
上、塗布ムラという不都合が生じた。
【0036】<比較例2>実施例1で得られた2−シア
ノアクリル酸シクロヘキシル重合体をメチルイソブチル
ケトンに5重量%になる様に溶解し、実施例1と同様に
スピンコート法によりクロム基板上に成膜した。得られ
たレジスト塗布膜は、筋状のムラが発生しており、膜厚
分布に関しても、バラツキはレンジで20.5nmと大
きかった。
【0037】さらに、実施例1と同様に電子線照、現像
処理、エッチングを行った結果、得られたクロムパター
ンの寸法バラツキは3σ=0.274μmと非常に悪か
った。これは初期のレジスト膜厚の分布のバラツキが大
きかったことが原因であることは明かである。
【0038】<比較例3>実施例1で得られた2−シア
ノアクリル酸シクロヘキシル重合体をトルエンに5重量
%になる様に溶解し、実施例1と同様にスピンコート法
によりクロム基板上に成膜した。得られたレジスト塗布
膜は、塗布ムラが発生し、さらに異物が付着していた。
この異物の発生原因は、溶剤の揮発速度が速すぎること
にある。コーティング中に飛散したレジスト溶液から即
座に溶剤が蒸発するため、固体状の高分子が大気中に浮
遊し、基板上に付着したものである。膜厚分布に関して
は、バラツキはレンジで43.2nmと非常に大きかっ
た。
【0039】さらに、実施例1と同様に電子線照、現像
処理、エッチングを行なった結果、得られたクロムパタ
ーンの寸法バラツキは3σ=0.489μmと非常に悪
かった。
【0040】<比較例4>実施例1で得られた2−シア
ノアクリル酸シクロヘキシル重合体をジエチレングリコ
ールモノブチルエーテルアセテートに5重量%になる様
に溶解し、回転数1000rpmでスピンコート法によ
りクロム基板上に成膜した。しかし、溶剤の沸点24
6.8℃と高く、蒸発速度が遅いために、レジスト塗膜
の乾く時間が5分以上を要し、コーティング時間が大幅
に増加してしまった。また、現像後に残存すべきレジス
ト被膜が、現像時に基板から剥離するという事故が発生
した。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、高感度、高ドライエッ
チング耐性を有する均一なレジスト塗膜が得られ、かつ
ポジ型電子線レジスト組成物は、良好な塗布性が得ら
れ、半導体工業におけるフォトマスク製造および大規模
集積回路の製造に好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 祐一 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 田中 啓司 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 奥山 登志夫 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究所 内 (72)発明者 佐藤 三善 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究所 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−シアノアクリル酸シクロヘキシルの単
    独重合体または共重合体を主成分とするポジ型電子線感
    応材料を、炭素数5〜8でケトン、エーテル、エステル
    の極性基を少なくとも1個含み、かつ沸点が130〜1
    70℃である有機溶剤に溶解してなることを特徴とする
    ポジ型電子線レジスト組成物。
  2. 【請求項2】α−シアノアクリル酸シクロヘキシルの共
    重合体が、α−シアノアクリル酸メチルまたはメタクリ
    ル酸ブチルとの共重合体である請求項1記載のポジ型電
    子線レジスト組成物。
  3. 【請求項3】有機溶剤が、シクロヘキサノン、2−メト
    キシエチルアセテート、2−エトキシエチルアセテー
    ト、ジエチレングリコールジメチルエーテル、酢酸イソ
    ペンチル、4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノ
    ン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
    トまたは乳酸エチルから選択される少なくとも1種であ
    る請求項1記載のポジ型電子線レジスト組成物。
  4. 【請求項4】ポジ型電子線感応材料の含有量が3〜20
    重量パーセントである請求項1記載のポジ型電子線レジ
    スト組成物。
JP34613992A 1991-12-26 1992-12-25 ポジ型電子線レジスト組成物 Pending JPH05249684A (ja)

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