JP2525891B2 - ポジ型電子線レジストの現像方法 - Google Patents
ポジ型電子線レジストの現像方法Info
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- JP2525891B2 JP2525891B2 JP8556989A JP8556989A JP2525891B2 JP 2525891 B2 JP2525891 B2 JP 2525891B2 JP 8556989 A JP8556989 A JP 8556989A JP 8556989 A JP8556989 A JP 8556989A JP 2525891 B2 JP2525891 B2 JP 2525891B2
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- Japan
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- electron beam
- resist
- solvent
- type electron
- positive type
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Electron Beam Exposure (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は高感度、高解像度のポジ型電子線レジストの
現像方法に関するものである。更に詳しくは半導体工業
におけるフォトマスクの製造およびシリコンウェハーへ
の直接描画による半導体の製造時における選択的エッチ
ングや選択的拡散のためのレジストパターンの形成を目
的とする。
現像方法に関するものである。更に詳しくは半導体工業
におけるフォトマスクの製造およびシリコンウェハーへ
の直接描画による半導体の製造時における選択的エッチ
ングや選択的拡散のためのレジストパターンの形成を目
的とする。
[従来技術とその問題点] ネガ型レジストは高感度であるが、解像性が低い。こ
れに対して、ポジ型電子線レジストは解像性が高いため
にICの高集積化に伴い、ネガ型からポジ型に移行しつつ
ある。ポジ型電子線レジストの代表例としてポリメタク
リル酸メチル(PMMA)が知られているが、解像度は0.1
μmと非常に高いが、感度が100μC/cm2と低いために電
子線描画装置のスループットが問題となり、感度を高め
るために数多くの研究がなされてきた。その一つとして
PMMAのα−メチル基をシアノ基に、エステル基のメチル
基をシクロヘキシル基に置換した2−シアノアクリル酸
シクロヘキシル重合体がある。その感度は1μC/cm2で
あり、PMMAより100倍、高感度化されている。しかし、P
MMAに比較して解像度の点で劣っており、高感度と高解
像度を同時に満たすに到っていない。
れに対して、ポジ型電子線レジストは解像性が高いため
にICの高集積化に伴い、ネガ型からポジ型に移行しつつ
ある。ポジ型電子線レジストの代表例としてポリメタク
リル酸メチル(PMMA)が知られているが、解像度は0.1
μmと非常に高いが、感度が100μC/cm2と低いために電
子線描画装置のスループットが問題となり、感度を高め
るために数多くの研究がなされてきた。その一つとして
PMMAのα−メチル基をシアノ基に、エステル基のメチル
基をシクロヘキシル基に置換した2−シアノアクリル酸
シクロヘキシル重合体がある。その感度は1μC/cm2で
あり、PMMAより100倍、高感度化されている。しかし、P
MMAに比較して解像度の点で劣っており、高感度と高解
像度を同時に満たすに到っていない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、例えば16メガビットDRAM以上の大規模集積
回路用としての高感度かつ高解像度を同時に有するポジ
型電子線レジストの現像方法を提供することを目的とす
る。
回路用としての高感度かつ高解像度を同時に有するポジ
型電子線レジストの現像方法を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、次式 で表わされる2−シアノアクリル酸シクロヘキシル重合
体を主剤とするポジ型電子線レジストの現像方法に関す
るものであり、上記レジストを現像する際、現像液とし
て2−メトキシエタノール系混合溶媒を用いることを特
徴とする。現像液としては、一般的にレジストの可溶性
溶媒と不溶性溶媒とを混合した現像液が用いられるが、
本発明では可溶性溶媒に2−メトキシエタノール、不溶
性溶媒に2−エトキシエタノール、2−プロトキシエタ
ノールまたは、2−ブトキシエタノールを含む現像液を
用いる。
体を主剤とするポジ型電子線レジストの現像方法に関す
るものであり、上記レジストを現像する際、現像液とし
て2−メトキシエタノール系混合溶媒を用いることを特
徴とする。現像液としては、一般的にレジストの可溶性
溶媒と不溶性溶媒とを混合した現像液が用いられるが、
本発明では可溶性溶媒に2−メトキシエタノール、不溶
性溶媒に2−エトキシエタノール、2−プロトキシエタ
ノールまたは、2−ブトキシエタノールを含む現像液を
用いる。
可溶性溶媒として2−メトキシエタノールを含む現像
液は高感度と高解像度を同時に満足させるが、不溶性溶
媒にメタノール、エタノール、イソプロパノール、ヘキ
サン、シクロヘキサン、石油エーテル等を用いた場合、
レジストパターンが剥離するという欠点がある。
液は高感度と高解像度を同時に満足させるが、不溶性溶
媒にメタノール、エタノール、イソプロパノール、ヘキ
サン、シクロヘキサン、石油エーテル等を用いた場合、
レジストパターンが剥離するという欠点がある。
しかし、不溶性溶媒に炭素数2〜4のアルキル基を含
む2−アルコキシエタノールを用いるとレジストパター
ンの剥離は発生しなくなる。不溶性溶媒は電子線未照射
部の溶解を抑えるために混合するが、不溶性溶媒の混合
割合が多すぎると感度が低くなるため、可溶性溶媒であ
る2−メトキシエタノールの現像液中の含有量は30〜95
容量%が好ましい。
む2−アルコキシエタノールを用いるとレジストパター
ンの剥離は発生しなくなる。不溶性溶媒は電子線未照射
部の溶解を抑えるために混合するが、不溶性溶媒の混合
割合が多すぎると感度が低くなるため、可溶性溶媒であ
る2−メトキシエタノールの現像液中の含有量は30〜95
容量%が好ましい。
また、本発明で用いる2−シアノアクリル酸シクロヘ
キシル重合体は通常の合成法で得られた2−シアノアク
リル酸シクロヘキシル単量体をアニオン重合またはラジ
カル重合することによって得られ、分子量は1万から30
0万であるが、分子量が大きすぎると塗布性が低下し、
また分子量が小さいと感度が低下することから10万〜10
0万が好ましい。
キシル重合体は通常の合成法で得られた2−シアノアク
リル酸シクロヘキシル単量体をアニオン重合またはラジ
カル重合することによって得られ、分子量は1万から30
0万であるが、分子量が大きすぎると塗布性が低下し、
また分子量が小さいと感度が低下することから10万〜10
0万が好ましい。
[作用] 表1に、本発明による現像液を用いて2−シアノアク
リル酸シクロヘキシル重合体を現像した際の感度およ
び、パターン剥離の有無を示す。また比較例として表2
に不溶性溶媒として2−アルコキシエタノール以外の溶
媒を用いた場合のものを示す。以上、表1、2からわか
るように、本発明の現像液により高感度でレジストパタ
ーンが形成される。
リル酸シクロヘキシル重合体を現像した際の感度およ
び、パターン剥離の有無を示す。また比較例として表2
に不溶性溶媒として2−アルコキシエタノール以外の溶
媒を用いた場合のものを示す。以上、表1、2からわか
るように、本発明の現像液により高感度でレジストパタ
ーンが形成される。
[実施例1] 分子量51万の2−シアノアクリル酸シクロヘキシル重
合体の5重量%のシクロヘキサノン溶液を作り、1000Å
の厚さでクロム蒸着されたガラス基板上に回転塗布法に
より1700rpmで4400Åの厚さのレジスト被膜を形成し、1
20℃で30分間熱処理後、照射量1μC/cm2、加速電圧20k
Vで電子線照射した。電子線照射後、2−メトキシエタ
ノール:2−ブトキシエタノール=60:40(容量比)の混
合溶媒に20℃において10分間浸漬し、2−プロパノール
中にてリンスして乾燥することによってポジ型レジスト
パターンが得られた。さらに、130℃、30分間加熱処理
し、硝酸第2セリウムアンモニウムと過塩素酸のクロム
エッチング液にて50秒間、浸漬すると1000Åのクロム層
がエッチングされ、アセトンでレジスト被膜を除去する
と、ガラス基板上に0.5μm線幅のクロムパターンが得
られた。
合体の5重量%のシクロヘキサノン溶液を作り、1000Å
の厚さでクロム蒸着されたガラス基板上に回転塗布法に
より1700rpmで4400Åの厚さのレジスト被膜を形成し、1
20℃で30分間熱処理後、照射量1μC/cm2、加速電圧20k
Vで電子線照射した。電子線照射後、2−メトキシエタ
ノール:2−ブトキシエタノール=60:40(容量比)の混
合溶媒に20℃において10分間浸漬し、2−プロパノール
中にてリンスして乾燥することによってポジ型レジスト
パターンが得られた。さらに、130℃、30分間加熱処理
し、硝酸第2セリウムアンモニウムと過塩素酸のクロム
エッチング液にて50秒間、浸漬すると1000Åのクロム層
がエッチングされ、アセトンでレジスト被膜を除去する
と、ガラス基板上に0.5μm線幅のクロムパターンが得
られた。
[実施例2] 実施例1と同様に被膜形成し、加熱処理後、1μC/cm
2で電子線照射した。電子線照射後、2−メトキシエタ
ノール:2−プロポキシエタノール=70:30(容量比)の
混合溶媒に20℃にて8分間浸漬し、その後2−プロパノ
ールでリンスし、乾燥した。得られたレジストパターン
をSEMで観察したところ、非常にシャープなパターンが
観測された。
2で電子線照射した。電子線照射後、2−メトキシエタ
ノール:2−プロポキシエタノール=70:30(容量比)の
混合溶媒に20℃にて8分間浸漬し、その後2−プロパノ
ールでリンスし、乾燥した。得られたレジストパターン
をSEMで観察したところ、非常にシャープなパターンが
観測された。
[比較例1] 実施例1と同様に被膜形成後、2μC/cm2で電子線照
射後、2−メトキシエタノール:2−プロパノール=90:1
0(容量比)の混合溶媒に10分間浸漬し、2−プロパノ
ールでリンスし、乾燥した。得られたレジストパターン
を顕微鏡で観察したところ、剥離が発生していた。
射後、2−メトキシエタノール:2−プロパノール=90:1
0(容量比)の混合溶媒に10分間浸漬し、2−プロパノ
ールでリンスし、乾燥した。得られたレジストパターン
を顕微鏡で観察したところ、剥離が発生していた。
[比較例2] 実施例1と同様に被膜形成後、2μC/cm2で電子線照
射後、メチルセロソルブ:メタノール=80:20(容量
比)の混合溶媒に5分間浸漬し、2−プロパノールでリ
ンスし、乾燥した。レジストパターンは膨潤し、剥離が
発生した。
射後、メチルセロソルブ:メタノール=80:20(容量
比)の混合溶媒に5分間浸漬し、2−プロパノールでリ
ンスし、乾燥した。レジストパターンは膨潤し、剥離が
発生した。
[発明の効果] 上記より本発明の現像液を用いることにより、2−シ
アノアクリル酸シクロヘキシル重合体を高感度かつ高解
像度で現像することが可能となり、半導体の製造におい
て高生産性とコスト低減に大きな効果をもたらすことが
できる。
アノアクリル酸シクロヘキシル重合体を高感度かつ高解
像度で現像することが可能となり、半導体の製造におい
て高生産性とコスト低減に大きな効果をもたらすことが
できる。
Claims (1)
- 【請求項1】次式 で表わされる2−シアノアクリル酸シクロヘキシル重合
体を主成分とするレジストに電子線を照射した後、主鎖
分裂して低分子量化した部分を、溶媒により、選択的に
溶解させてポジ型レジストパターンを得るという現像処
理工程の際、現像液と上記レジストの可溶性溶媒として
2−メトキシエタノールおよび不溶性溶媒として一般式 ROCH2CH2OH (但し、Rは炭素数2〜4のアルキル基を示す)で示さ
れる2−アルコキシエタノールを含む混合溶媒を用いる
ことを特徴とするポジ型電子線レジストの現像方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8556989A JP2525891B2 (ja) | 1989-04-03 | 1989-04-03 | ポジ型電子線レジストの現像方法 |
KR1019890006845A KR900018743A (ko) | 1988-05-24 | 1989-05-22 | 포지티브(positive)형 전자선 레지스트 및 이를 이용한 레지스트 패턴 형성방법 |
EP89109284A EP0343603B1 (en) | 1988-05-24 | 1989-05-23 | High-sensitivity, high-resolution positive-type electron-beam resist |
DE68917521T DE68917521T2 (de) | 1988-05-24 | 1989-05-23 | Hoch-empfindlicher Positivresist mit hohem Auflösungsvermögen für Elektronenstrahlen. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8556989A JP2525891B2 (ja) | 1989-04-03 | 1989-04-03 | ポジ型電子線レジストの現像方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02297553A JPH02297553A (ja) | 1990-12-10 |
JP2525891B2 true JP2525891B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=13862440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8556989A Expired - Lifetime JP2525891B2 (ja) | 1988-05-24 | 1989-04-03 | ポジ型電子線レジストの現像方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525891B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2522087B2 (ja) * | 1990-04-19 | 1996-08-07 | 凸版印刷株式会社 | フォトマスクの製造方法 |
-
1989
- 1989-04-03 JP JP8556989A patent/JP2525891B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02297553A (ja) | 1990-12-10 |
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