JPH0524935A - 焼成工程における耐火物の溶着防止方法 - Google Patents

焼成工程における耐火物の溶着防止方法

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JPH0524935A
JPH0524935A JP3206426A JP20642691A JPH0524935A JP H0524935 A JPH0524935 A JP H0524935A JP 3206426 A JP3206426 A JP 3206426A JP 20642691 A JP20642691 A JP 20642691A JP H0524935 A JPH0524935 A JP H0524935A
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JP
Japan
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refractory
particles
refractories
firing
materials
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3206426A
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English (en)
Inventor
Masayuki Sakaguchi
雅幸 坂口
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JFE Refractories Corp
Original Assignee
Kawasaki Refractories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲の設備や作業環境に悪影響を及ぼすこと
なく、焼成工程における耐火物同士や耐火物と台車の間
の溶着を防止することを可能にする。 【構成】 所定の形状に成形した耐火物2の、他の耐火
物2や台車11と接触する面に有機系接着剤6を塗布
し、耐火物粒子10を散布して、有機系接着剤6を塗布
した面に耐火物粒子10を付着させた後、この耐火物2
を台車11上に積み重ねて焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐火れんがなどの耐
火物を積み重ねて焼成する工程において、耐火物同士が
溶着することを防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
耐火れんがなど所定の形状に成形した耐火物を焼成する
場合、作業性,量産性,経済性などを考慮して、トンネ
ルキルンその他の連続式焼成設備を用いてその焼成を行
っている。
【0003】例えば、トンネルキルンを用いて耐火れん
がを焼成する場合、該耐火れんがを載置する上面が耐火
物で被覆された焼成用台車(以下単に「台車」という)
上に、所定の形状に成形した耐火れんが(耐火物素地)
を積み重ね、これを台車ごと所定の温度に昇温したトン
ネルキルンに送り、所定の速度でトンネルキルンを通過
させることにより、その焼成を行っている。
【0004】しかし、上記従来の焼成方法においては、
耐火れんがなどの耐火物(素地)を台車上に積み重ね、
耐火物同士及び耐火物と台車とが互に密着した状態で、
高温に加熱して焼成するため、耐火物同士または、耐火
物と台車とが焼成工程中に溶着して、製品である耐火物
の歩留りが低下するという問題点がある。
【0005】また、上記の問題点を解決するために、互
に隣接する耐火物の間及び耐火物と台車との間に耐火物
粒子を散布し、耐火物同士または耐火物と台車の間の溶
着を防止する方法が提案され実施されている。
【0006】しかし、この方法においては、台車に積み
上げた耐火物(耐火れんが)に耐火物粒子を散布する際
に台車や耐火物の周囲に耐火物粒子が飛散したり、ある
いは、台車の移動中の振動や、気流(風)などにより耐
火物粒子がこぼれ落ちたり、飛散したりして、周囲の設
備や作業環境に悪影響を及ぼすという問題点がある。
【0007】また、上記従来の方法では、散布状態が不
均一になりやすく、多数の耐火物(耐火れんが)を均一
に焼成することが困難であるという問題点がある。
【0008】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、周囲の設備や作業環境に悪影響を及ぼすことな
く、焼成工程における耐火物同士や耐火物と台車の間の
溶着を防止することが可能な、焼成工程における耐火物
の溶着防止方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の焼成工程における耐火物の溶着防止方法
は、所定の形状に成形した耐火物を台車上などに積み重
ねて焼成する工程において耐火物が他の耐火物や台車に
溶着することを防止する方法であって、耐火物の、他の
耐火物や台車と接触する面に有機系接着剤を塗布し、耐
火物粒子を散布して、該有機系接着剤を塗布した面に該
耐火物粒子を付着させた後、該耐火物を台車上などに積
み重ねて焼成することを特徴とする。
【0010】なお、この発明において、積み重ねられる
耐火物同士に関しては、その相対向する面(すなわち、
接触面)の少なくとも一方に耐火物粒子を付着させれば
足りる。ただし、前記の相対向する面(接触面)の両方
に耐火物粒子を付着させた場合を除外するものではな
い。
【0011】
【作用】他の耐火物や台車と接触する面(接触面)に塗
布された有機系接着剤が、散布された耐火物粒子を耐火
物の表面(接触面)に確実に保持して、耐火物粒子が飛
散することを防止する。そして、耐火物の該接触面に有
機系接着剤を介して付着した耐火物粒子が、積み重ねら
れる他の耐火物の表面(接触面)、または、台車の載置
面などとの間に介在して、焼成工程における耐火物同士
の溶着や耐火物と台車の間の溶着を確実に阻止する。
【0012】さらに、耐火物粒子の散布状態(付着状
態)が均一になり、一度に多数の耐火物を均一に焼成す
ることができる。
【0013】また、有機系接着剤は、焼成時にその殆ど
が燃焼揮散するため、耐火物粒子は、耐火物の表面に殆
ど残留せず、焼成された耐火物に悪影響を及ぼすことが
ない。なお、焼成工程で耐火物の表面から剥落した耐火
物粒子は、焼成後に回収して、耐火物粒子原料として再
使用することができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1は、この発明の一実施例を示す図であり、耐
火物(この実施例では耐火れんが)の成形から台車への
積み込みまでの工程を示している。図1に示すように、
まず、プレス成形機1により、例えば、ジルコニア系や
ロウ石系の耐火材料を成形して、耐火物(耐火れんが素
地)2を作成する。次いで、この耐火物(耐火れんが素
地)2を第1コンベア3上に載置し、第2コンベア4ま
で搬送する。
【0015】第1コンベア3の途中には、搬送途中で耐
火物(耐火れんが素地)2に有機系接着剤6を塗布する
ための接着剤塗布装置5と、有機系接着剤6が塗布され
た耐火物(耐火れんが素地)2に耐火物粒子10を散布
するための耐火物粒子散布装置9が配設されている。こ
の接着剤塗布装置5は、図2に示すように、有機系接着
剤6を収納する接着剤槽7と、有機系接着剤6を耐火物
(耐火れんが素地)2に塗布するためのブラシ8を備え
ている。
【0016】そして、第1コンベア3に載置された耐火
物(耐火れんが素地)2が、接着剤塗布装置5の下に達
したときに、図2に示すように、ブラシ8により有機系
接着剤6が耐火物(耐火れんが素地)2の上面に塗布さ
れる。なお、このとき塗布される有機系接着剤6は、耐
火物(耐火れんが素地)2の焼成時に殆ど燃焼揮散する
ため、焼成後に耐火物2に悪影響を及ぼすような成分が
残留することがない。
【0017】なお、この発明において、好ましい有機系
接着剤としては、例えば、デンプン糊、酢酸ビニルエマ
ルジョン、ポリビニルアルコールなどを例示することが
できるが、これに限られるものではなくその他の種々の
有機系接着剤を用いることができる。
【0018】さらに、上述のようにして有機系接着剤6
がその上面に塗布された耐火れんが2が、耐火物粒子散
布装置9の下に達すると、図3に示すように、耐火物粒
子散布装置9から、耐火物(耐火れんが素地)2を構成
する耐火材料と略同質の耐火材料からなる耐火物粒子1
0が、有機系接着剤6が塗布された耐火物(耐火れんが
素地)2に対して散布される。このとき、耐火物(耐火
れんが素地)2の上面には、有機系接着剤6が塗布され
ているため、耐火物粒子10は、耐火物(耐火れんが素
地)2の上面に確実に付着し、振動や気流などにより飛
散することがない。
【0019】耐火物粒子10がその上面に散布された耐
火物(耐火れんが素地)2は、第1コンベア3によりさ
らに搬送されて、第2コンベア4に移載される。そし
て、第1コンベア3から第2コンベア4に移載される際
に、耐火物(耐火れんが素地)2は、反転装置12によ
り、表裏(上面と下面)が逆になるように反転させられ
る。そして、このときに、耐火物(耐火れんが素地)2
上に散布された余分な耐火物粒子10がはらい落とされ
るとともに、第1コンベア3上の耐火物粒子10も、第
2コンベア4との隙間から落下するため、第2コンベア
4にまで運ばれることがない。なお、第1コンベア3か
ら落下する耐火物粒子10及び耐火物(耐火れんが素
地)2の反転時に落下する耐火物粒子10は、所定の回
収容器などで受けて回収することにより、循環再使用す
ることができる。
【0020】上記のようにして反転させられた耐火物
(耐火れんが素地)2は、耐火物粒子10が付着した面
を下にした状態で、第2コンベア4の端部にまで搬送さ
れ、特に図示しない吸着式の積み替え装置(ロボット)
により、台車11に積み込まれる。このときも、耐火物
(耐火れんが素地)2の、耐火物粒子10が付着した面
は下向きになっている。
【0021】なお、図1では、台車11上に耐火物(耐
火れんが素地)2を1段だけ載置した状態を示している
が、実際には、耐火物(耐火れんが素地)2の上にさら
に耐火物(耐火れんが素地)2が複数段積み重ねられ
る。その場合、耐火物(耐火れんが素地)2の下面に
は、耐火物粒子10が付着しているため、図4に示すよ
うに、最下段の耐火物(耐火れんが素地)2aと台車1
1の載置面との間には、耐火物粒子10が介在して、焼
成中における耐火物2aと台車11との溶着が防止され
るとともに、積み重ねられた耐火物2aと2b,2bと
2cなどの対向面間にも、耐火物2b及び2cの下面に
付着した耐火物粒子10が介在して、耐火物2a,2
b,2cの対向する面同士が接触せず、耐火物2同士の
溶着が確実に防止される。
【0022】一方、耐火物粒子を耐火物(耐火れんが素
地)2の表面に付着させている有機系接着剤6は、焼成
中にその殆どが燃焼揮散してしまうため、耐火物2に悪
影響を及ぼすような成分が耐火物上に残留することがな
く、また、耐火物2の表面に付着していた耐火物粒子1
0は、有機系接着剤6が燃焼すると、耐火物2の表面か
ら剥落する。こうして焼成工程において耐火物2から剥
離した耐火物粒子10は、回収して耐火物粒子原料とし
て再使用することができる。
【0023】上記実施例では、耐火物が、耐火れんがで
ある場合について説明したが、この発明おいては、耐火
物の種類及びそれを構成する耐火材料の種類などについ
て特に制約はない。したがって、種々の材料からなる耐
火れんが、耐火れんが以外の耐火物ブロック、あるいは
その他の種々の耐火物などを積み重ねて焼成する工程に
有効に適用することが可能であり、耐火物の溶着を確実
に防止することができる。
【0024】また、上記実施例では、第1コンベアと第
2コンベアの2つのコンベアを用い、耐火物(耐火れん
が素地)の積み替え時に表裏を反転させるようにして、
耐火物同士の溶着を防止するとともに、耐火物と台車と
の溶着も同時に防止できるようにしているが、あらかじ
め、耐火物(特に最下段になる耐火物)の両面に有機系
接着剤を塗布して耐火物粒子を付着させておくことによ
り、搬送途中で耐火物を反転させることなく同様の効果
を得ることができる。
【0025】さらに、上記実施例のように、耐火物を反
転させて耐火物粒子が付着した面を下向きにせず、台車
上に耐火物粒子を付着させておき、上面に耐火物粒子が
付着した状態で、台車上に耐火物を積み重ねて焼成する
ことにより、耐火物同士及び耐火物と台車との溶着を防
止することが可能である。
【0026】また、耐火物の有機系接着剤を塗布した面
に付着させるべき耐火物粒子は、耐火れんがなどの耐火
物を構成する耐火材料と略同質の耐火材料からなるもの
であることが、耐火物に悪影響を与えないために好まし
い。しかし、上述のように、耐火物粒子が、焼成後に耐
火物の表面に殆ど残留しないため、必ずしも耐火物を構
成する耐火材料と略同質の耐火材料からなる耐火物粒子
を用いる必要がない場合もある。
【0027】また、耐火物粒子の粒径に関しては特に制
約はないが、有機系接着剤を塗布した面への付着性、耐
火物の溶着防止効果などを考慮すると、0.3mm〜2mm
の範囲にあることが好ましい。
【0028】
【発明の効果】上述のように、この発明の焼成工程にお
ける耐火物の溶着防止方法は、耐火物の、他の耐火物や
台車と接触する面に有機系接着剤を塗布し、耐火物粒子
を散布して、有機系接着剤を塗布した面に耐火物粒子を
付着させた後、この耐火物を積み重ねて焼成するように
しているので、耐火物粒子が飛散せず、周囲の設備や作
業環境に悪影響を及ぼすことを防止しつつ、焼成工程に
おける耐火物同士及び耐火物と台車との溶着を防止する
ことが可能になり、多数の耐火物を均一に焼成して、安
定した品質の耐火物を製造することができるとともに、
製品の歩留りを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の、焼成工程における耐火物の溶着防
止方法の一実施例を示す図である。
【図2】この発明の実施例の、有機系接着剤の塗布工程
を説明する図である。
【図3】この発明の実施例の、耐火物粒子を散布する工
程を説明する図である。
【図4】この発明の実施例において、台車上に耐火物を
複数段積み重ねた状態を示す図である。
【符号の説明】
2 耐火物(耐火れんが素地) 2a,2b,2c 耐火物(耐火れんが素地) 6 有機系接着剤 10 耐火物粒子 11 台車

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定の形状に成形した耐火物を台車上に
    積み重ねて焼成する工程において耐火物が他の耐火物や
    台車に溶着することを防止する方法であって、耐火物
    の、他の耐火物や台車と接触する面に有機系接着剤を塗
    布し、耐火物粒子を散布して、該有機系接着剤を塗布し
    た面に該耐火物粒子を付着させた後、該耐火物を台車上
    に積み重ねて焼成することを特徴とする焼成工程におけ
    る耐火物の溶着防止方法。
JP3206426A 1991-07-23 1991-07-23 焼成工程における耐火物の溶着防止方法 Withdrawn JPH0524935A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06321645A (ja) * 1993-05-10 1994-11-22 Sekisui Plastics Co Ltd チタン酸バリウム系磁器半導体の製造方法及びそれに用いる融着防止剤の固定液

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06321645A (ja) * 1993-05-10 1994-11-22 Sekisui Plastics Co Ltd チタン酸バリウム系磁器半導体の製造方法及びそれに用いる融着防止剤の固定液

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Effective date: 19981008