JPH11278946A - Ito焼結体焼成用治具とその製造方法およびそれを用いたito焼結体の製造方法 - Google Patents

Ito焼結体焼成用治具とその製造方法およびそれを用いたito焼結体の製造方法

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JPH11278946A
JPH11278946A JP10103588A JP10358898A JPH11278946A JP H11278946 A JPH11278946 A JP H11278946A JP 10103588 A JP10103588 A JP 10103588A JP 10358898 A JP10358898 A JP 10358898A JP H11278946 A JPH11278946 A JP H11278946A
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Mitsuteru Toishi
光輝 戸石
Koichiro Ejima
光一郎 江島
Katsuaki Okabe
勝明 岡部
Tsutomu Nishimura
強 西村
Shinji Sato
伸二 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型のITO焼結体を製造する際に、焼結体
と炉材の融着を防止し、クラックの発生を押さえて製造
歩留りを向上するための焼結用治具とこれを用いたIT
O焼結体の製造方法を提供する。 【解決手段】 アルミナ板にITOの顆粒を載せ、その
全面を覆うようにITOの圧粉体を載せて1400℃で
10時間焼成し、一様なITO焼結層で被覆されたIT
O焼結体焼成用治具2が得られた。アルミナ台板1の上
に敷き並べたこの治具2の上にITO成形体3を載せ、
1500℃で10時間焼成を行った。その結果焼結体下
面と治具との間に融着は見られず、焼結中の収縮による
クラックの発生も見られなかった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ITO焼結体製造に使
用する焼成用治具とその製造方法およびそれを用いたI
TO焼結体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりITO(Indium Tin Oxide)焼
結体の製造法として、インジウム・スズ複合酸化物粉末
や、酸化インジウムと酸化スズの混合粉末などのITO
焼結体製造用原料粉末の成形体(以下ITO成形体と言
う)を焼結炉内で加熱し1500℃以上の高温で焼結を
進行させる方法が知られている。しかし、この場合焼結
の進行に伴って焼成収縮が起こり、接触面との間に摩擦
が生じ、このため焼結体にクラックが発生し、焼結体製
造の歩留りが下がるという問題があった。また焼結体表
面では、これに接触する炉材等との間に融着が生じ、I
TO焼結体に不純物が混入するという問題もある。この
対策として、ジルコニア等の酸化物の顆粒を焙焼したも
の(以下敷き粉と言う)および/またはアルミナ等の金
属酸化物等を薄板状に焼成した滑りの良い台として用い
る板(以下セッターと言う)をITO成形体の下に敷く
ことによって焼成中の収縮摩擦を緩和し、焼結体と炉材
の融着を防止することが行われている。
【0003】一方、近年ITOスパッタリングターゲッ
ト用の大型のITO焼結体が要求されるようになり、I
TO焼結体の面積と重量が増加しつつある。しかし従来
の製造方法では、ITO成形体の大型化による密度むら
や成形面の反り・歪みの増大を防ぐのが困難になってい
る。大型のITO焼結体を製造するには、一般には従来
のサイズのセッターを数枚〜数十枚組み合わせて対応す
るのであるが、この場合、セッターの繋ぎ目の部分では
ITO成形体の焼成収縮につられてセッターが他のセッ
ターに乗り上げてしまったり、ITO成形体の反りや歪
みによってセッターへの荷重のかかり方が不均一にな
り、セッターが収縮による摩擦を充分に緩和できないと
いうことが起こる。
【0004】敷き粉を使用する場合でも、特開平8−2
8936のような例があるが、アルミナおよびITO粉
でも焼結体に付着がみられた場合は研削加工によって取
り除くことになる他、ITO成形体の焼結収縮に伴い敷
き粉が成形体の重心に向かって集まり、このため焼成時
のITO成形体の水平がくずれ、成形面の反りや歪みを
生じることがある。
【0005】すなわち、大型ITO焼結体を製造する
際、従来の焼結技術には次のように必ずしも十分でない
点があった。 (1)セッターを使ってもITO成形体の収縮に伴う摩
擦を十分緩和できず、このことがクラック発生の原因と
なる。 (2)焼結体下面の水平が十分とれていないため反り・
歪みが大きくなる。 (3)セッターや敷き粉との融着が起こり焼結体に不純
物が混入する場合がある。 (4)ターゲット加工時の研削屑や製品残部に不純物が
入るため回収コストがかかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大型
のITO焼結体を製造する際に、焼結体と炉材の融着を
防止し、焼結時の収縮に伴う焼成体下面の摩擦を緩和
し、反り・歪み、クラック等の発生を押さえて製造歩留
りを向上させるための焼結用治具とこれを用いたITO
焼結体の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは斯かる課題
を解決するため鋭意研究したところ、ITO粉末を予め
セッターに実質上焼き付けておくことにより、セッター
との融着を防ぎ、焼結収縮時の摩擦を緩和し、敷き粉の
移動による焼結体の歪みを防止し、したがってITO焼
結体の製造歩留りを向上できる方法を見出し本発明を完
成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、第1に、平面を有し、
前記平面の高さが一定の治具であって、前記平面の表面
部分に実質上ITOの焼結層である被覆層を有している
ことを特徴とするITO焼結体焼成用治具;第2に、前
記治具の形状が、板状であることを特徴とする前記第1
に記載のITO焼結体焼成用治具;第3に、前記治具の
材質がアルミナであることを特徴とする前記第1または
第2に記載のITO焼結体焼成用治具;第4に、ITO
焼結体製造用原料粉末の成形体を焼結してITO焼結体
を製造する際、焼結炉内で前記成形体を載せて焼結する
ために使用する治具であって、アルミナ板の少なくとも
前記成形体と接触する表面部分に、ITO粉末、顆粒状
ITO粉末またはITOペーストを被覆した後、120
0℃以上の温度で焼成してなるITO被覆層を有するア
ルミナ板であることを特徴とするITO焼結体焼成用治
具;第5に、ITO粉末、顆粒状ITO粉末またはIT
Oペーストを被覆したアルミナ板面の上に、ITOの成
形体または焼結体を載せて焼成したことを特徴とする前
記第4に記載のITO焼結体焼成用治具;第6に、IT
O焼結体製造用原料粉末の成形体を焼結してITO焼結
体を製造する方法において前記第1〜第5のいずれかに
記載のITO焼結体焼成用治具を使用し、焼結炉内で前
記成形体を該治具上に載せて焼結することを特徴とする
ITO焼結体の製造方法;第7に、ITO焼結体製造用
原料粉末の成形体を焼結してITO焼結体を製造する
際、焼結炉内で前記成形体を載せて焼結するために使用
するITO焼結体焼成用治具の製造方法であって、アル
ミナ板の表面にITO粉末、顆粒状ITO粉末またはI
TOペーストを被覆したアルミナ板を1200℃以上の
温度で焼成することを特徴とするITO焼成用治具の製
造方法;第8に、ITO粉末、顆粒状ITO粉末または
ITOペーストを被覆したアルミナ板面の上に、ITO
の成形体または焼結体を載せて焼成することを特徴とす
る前記第7に記載のITO焼結体焼成用治具の製造方法
を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のITO焼結体焼成
用治具、その製造方法、それを用いたITO焼結体の焼
成方法について説明する。本発明のITO焼結体焼成用
治具は、セラミックス等の板の表面にITOの焼結層を
形成することによって製造する。使用するセラミックス
等の材質としては、例えばアルミナ、ジルコニア等を用
いることができるが、特にアルミナが好ましい。また材
質の純度としては不純物の混入を避けるため98重量%
以上が好ましく、さらに99重量%以上のものがより好
ましい。例えば純度99重量%アルミナを用いることが
できる。
【0010】板の形状・寸法はITO成形体が載る面積
にほぼすき間なく敷きつめられればよい。具体的には5
0〜100mm角、厚さが1〜10mm程度のタイル状
のものが使いやすい。小さいと作業性が悪く、大きいも
のは焼成中に割れる可能性があり、コスト的にも有益で
ない。この時、成形体の収縮移動時の滑りを良くし、焼
成後の焼結体の反りを抑制するため、板の厚さは一定と
し段差がないように敷きつめることが重要である。この
板の表面にITO焼結層を形成する方法としては、焼
成、溶射、スパッタ等の各種方法を使用することができ
る。原料を入手しやすく装置も通常の焼成炉が使用でき
る点からは焼成方法が好ましいが、他の方法も適宜採用
することが可能である。
【0011】焼成方法は、この板の表面に、加熱するこ
とでITOを生じる化合物を被覆した後焼成し、板の表
面にITO焼結層を形成する。焼成温度は、ITOの焼
結開始程度の温度以上であれば十分であり、1200℃
以上が好ましい。ITO成形体を焼結する際のITO成
形体との反応性を考慮すると、ITO成形体の焼成時の
温度と同程度かより高い温度でITO焼結層を形成する
方がより好ましい。板の表面に焼成前に被覆するITO
を生じる化合物としては、ITO、酸化インジウムと酸
化スズの混合物、インジウムやスズのハロゲン化物、炭
酸塩、硝酸塩、アルコキシド、ベータジケトン系化合物
等種々の化合物が使用できる。固体の場合は粉末状のも
のをそのまま被覆してもよいし、ペースト化して印刷、
吹き付け等で被覆してもよい。また適切な溶媒に溶解さ
せてスプレー等で塗布してもよい。液体の場合そのま
ま、または適切な溶媒に溶解して同じくスプレー等で塗
布してもよい。蒸気圧の高いものはCVDで被覆しても
よい。原料の入手のし易さや、生産性の点では、ITO
粉末やそのペーストが好ましい。
【0012】また、ITO粉末としてITOの微粉末を
噴霧造粒等で粒径30〜100μm程度の顆粒状とした
ものを使用することもできる。この場合、被膜表面に細
かな凹凸が形成され、ITO成形体との接触面積が小さ
くなり、ITO焼成・収縮時の滑り抵抗を緩和する効果
が得られる。但し、顆粒粒径があまり大きくなると凹凸
が大きくなりかえって滑り抵抗を大きくする可能性もあ
るため、顆粒粒径としては30〜100μmが好まし
い。これらのITO粉末、顆粒状のITO粉末、ITO
粉末のペーストを板の表面に被覆したものを上述の温度
で焼成し、板の表面にITO主体の焼結層を形成する。
【0013】上述のITO粉末、顆粒状ITO粉末、I
TO粉末のペーストを板の表面にITO粉末の粒径程度
の厚みで被覆したものを上述の温度で焼成すると、板の
表面にITO焼結層は形成されるものの、焼成物に揮発
性があり得られた板の表面のITO焼結層の組織はまば
らで、被膜に一様な酸化物層は得られない。この場合
は、一様な焼結被覆面が得られるまでこの焼成を同じ板
に対して複数回連続して繰り返すことで一様な被膜面を
得ることができるが、作業上煩雑となる。本発明者ら
は、一様な焼結被膜面を得る方法として上述のITO粉
末等を板の表面に被膜して上述の温度で焼成する際焼成
時の揮発を抑制するために被膜面全面にITOの成形体
か焼結体を載せて焼成することで、一様な被膜が形成さ
れることを見いだした。これにより、表面全体に実質的
にITO焼結層を形成させることができる。
【0014】このようにして製造したITO焼結体焼成
用治具の上に、ITO成形体を載せて焼成しITO焼結
体を得る。通常成形体の焼成は1350〜1650℃で
行う。少なくとも板のITO成形体と対接する表面が実
質的にITOの焼結層からなる被覆層を、ITO粉末の
粒径が30μm未満のもので形成した治具では、160
0℃の高温でもこの治具とITO焼結体との間に融着は
認められず、ITO焼結体の治具と対接する面にわずか
に治具から由来したものと思われるITO焼結物が融着
ほど強く結合していない状態で付着しているのが見られ
る程度である。さらに同様に粒径30〜100μmの顆
粒状ITO粉末を用いて製造した治具を用いた場合、1
600℃の高温でも同様に融着は認められず、またIT
O焼結体の治具と対接する面に付着するITO焼結物も
より一層少ないものとなる。
【0015】一方、ITO焼結層を形成させていないア
ルミナ板を単独で用いると、1400℃以上ですでにI
TO焼結体との間に融着が見られる。またアルミナ板の
上に敷き粉(酸化ジルコニウム顆粒)を敷いて併用した
場合には、1500℃でもアルミナ板とITO焼結体と
の融着は見られないが、ITO焼結体のアルミナ板と対
接する面に敷き粉が付着する。さらに温度を上げると、
アルミナ板とITO焼結体との間に融着と見られるもの
が出てくる。ITO焼結体焼成用治具1枚の上にそのま
ま載る程度のITO成形体の場合は治具を1枚使用する
だけで十分であるが、より大きなITO成形体の場合
は、この治具を複数敷き並べた上に載せて焼成する。こ
の場合、治具と治具の境界にまたがってITO成形体が
載っても、焼成収縮時のITO成形体の治具と対接する
面と治具との摩擦は緩和され、ITO焼結体の欠損はほ
とんど見られず、また焼成後の重心位置も焼成前の重心
位置とほぼ一致する。
【0016】一方、同様の条件でアルミナ板単独あるい
はその板に敷き粉を併用する場合は、ITO焼結体が鞍
型に反ったり、融着や収縮摩擦のためITO焼結体がか
けることが多く、またITO焼結体の焼成後の重心位置
が焼成前のITO成形体の重心位置とずれることが頻繁
に生じる。本発明のITO焼結体焼成用治具を用いるこ
とで焼成時のITO焼結体の反り、融着を抑制すること
が可能となったが、ターゲットの大型化の要求に対して
は、ITO焼結体そのものの重量が大きくなり、焼成収
縮時の摩擦が見られる場合もある。したがって本発明の
治具とともに、ITO顆粒の敷き粉を組み合わせ、さら
に収縮時の滑りをよくすることも可能である。この際用
いるITO顆粒は、ITO成形体の焼成温度以上の温度
で焼成した球形の30〜100μm程度のITO焼成顆
粒が望ましく、極力薄く均一に本発明の治具上に分布さ
せた上に成形体を載せて焼成することで同様の効果が得
られる。以下実施例にて本発明を説明する。
【0017】
【実施例1】ITO粉末を以下の方法でアルミナ板(純
度99%、53×53×1.3mm)の表面に被覆し、
1400℃で10時間焼成した。 アルミナ板にITOの粉末(粒径3μm)を載せた。 アルミナ板にITOの顆粒(粒径50μm)を載せ
た。 アルミナ板にITOの粉末(粒径3μm)を載せ、さ
らにその全面を覆うようにITOの圧粉体を載せた。 アルミナ板にITOの顆粒(粒径50μm)を載せ、
さらにその全面を覆うようにITOの圧粉体を載せた。 アルミナ板にITOのペーストを塗布し、さらにその
全面を覆うようにITOの圧粉体を載せた。(ITO粉
末粒径1μm) アルミナ板にITO粉末を溶射した。
【0018】焼成の結果、およびの例では、焼結中
に成分が揮発し、アルミナ板上にまばらなITO層が生
じているのが認められた。〜の例では、焼結中に成
分の揮発が見られず、アルミナ板上に均一なITO層が
形成されているのが確認された。の例では、焼成前後
のITO層に変化は見られなかった。
【0019】
【実施例2】実施例1の〜の方法で表面上にITO
を被覆・焼結して得たITO焼結層被覆アルミナ板(5
3×53×1.3mm)を用い、その上にITO成形体
(50×50×10mm)を載せて1500℃で10時
間焼成を行った。いずれの場合も焼結体下面と板との間
に融着は見られず、ITO焼結体への板ITO層の付着
も少なかった。焼結中の収縮によってもITO成形体の
位置は変わらず、ITO焼結体は板のほぼ中央に位置し
ていた。
【0020】
【実施例3】アルミナ台板1(600×400×25m
m)3枚の上に実施例2で用いたITO被覆アルミナ板
(53×53×1.3mm)からなる治具2を敷き並
べ、その上にITO成形体(530×660×14m
m)3を載せ、1500℃で10時間焼成を行った。そ
の結果、得られたITO焼結体とアルミナ板との間に融
着は見られなかった。
【0021】
【比較例1】アルミナ板(53×53×1.3mm)を
用いてその上にITO成形体(50×50×10mm)
を載せ、1500℃で10時間焼成した。焼成後、焼結
体の下面とアルミナ板との融着が認められた。アルミナ
板と融着した焼結体は焼結収縮によって割れていた。
【0022】
【比較例2】アルミナ台板(600×400×25m
m)3枚をそのままセッターとして使用する以外は実施
例3と同じ方法でITO成形体(530×660×14
mm)を焼成した。その結果、得られたITO焼結体は
数片に割れ、一部はアルミナセッターとの間に融着が見
られ、両者は互いに結合していた。
【0023】
【比較例3】実施例1の、の方法で作製したITO
焼結層がまばらに形成されたアルミナ板(53×53×
1.3mm)を用い、実施例2と同様に焼成を行ったと
ころ、にもITO焼結層があるところは融着が生じ
なかったが、まばらなところはアルミナ板と反応して融
着が生じた。
【0024】
【発明の効果】ITO粉末を予めアルミナ板に焼き付け
させておくことで、セッターとの融着、焼結収縮時の摩
擦の緩和および敷き粉の移動による焼結体の歪みを防止
し、ITO焼結体の製造歩留まりを向上させることがで
きる。更に、融着が起こらないため不純物の混入がな
く、高純度のITO焼結体が得られる。加工時の製品残
部(研削くず等)に不純物が混入しないため回収・精製
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例3においてアルミナ台板1の上
にITO被覆アルミナ板からなる治具2を敷き並べ、そ
の上にITO成形体3を載せた状態を示す模式断面図で
ある。
【符号の説明】
1 アルミナ台板 2 治具 3 ITO成形体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 強 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 同 和鉱業株式会社内 (72)発明者 佐藤 伸二 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 同 和鉱業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面を有し、前記平面の高さが一定の治
    具であって、前記平面の表面部分に実質上ITOの焼結
    層である被覆層を有していることを特徴とするITO焼
    結体焼成用治具。
  2. 【請求項2】 前記治具の形状が、板状であることを特
    徴とする請求項1記載のITO焼結体焼成用治具。
  3. 【請求項3】 前記治具の材質がアルミナであることを
    特徴とする請求項1または2記載のITO焼結体焼成用
    治具。
  4. 【請求項4】 ITO焼結体製造用原料粉末の成形体を
    焼結してITO焼結体を製造する際、焼結炉内で前記成
    形体を載せて焼結するために使用する治具であって、ア
    ルミナ板の少なくとも前記成形体と接触する表面部分
    に、ITO粉末、顆粒状ITO粉末またはITOペース
    トを被覆した後、1200℃以上の温度で焼成してなる
    ITO被覆層を有するアルミナ板であることを特徴とす
    るITO焼結体焼成用治具。
  5. 【請求項5】 ITO粉末、顆粒状ITO粉末またはI
    TOペーストを被覆したアルミナ板面の上に、ITOの
    成形体または焼結体を載せて焼成したことを特徴とする
    請求項4記載のITO焼結体焼成用治具。
  6. 【請求項6】 ITO焼結体製造用原料粉末の成形体を
    焼結してITO焼結体を製造する方法において請求項1
    〜5のいずれかに記載のITO焼結体焼成用治具を使用
    し、焼結炉内で前記成形体を該治具上に載せて焼結する
    ことを特徴とするITO焼結体の製造方法。
  7. 【請求項7】 ITO焼結体製造用原料粉末の成形体を
    焼結してITO焼結体を製造する際、焼結炉内で前記成
    形体を載せて焼結するために使用するITO焼結体焼成
    用治具の製造方法であって、アルミナ板の表面にITO
    粉末、顆粒状ITO粉末またはITOペーストを被覆し
    たアルミナ板を1200℃以上の温度で焼成することを
    特徴とするITO焼結体焼成用治具の製造方法。
  8. 【請求項8】 ITO粉末、顆粒状ITO粉末またはI
    TOペーストを被覆したアルミナ板面の上に、ITOの
    成形体または焼結体を載せて焼成することを特徴とする
    請求項7記載のITO焼結体焼成用治具の製造方法。
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