JPH05248035A - 遠心成型プレキャストコンクリート柱 - Google Patents

遠心成型プレキャストコンクリート柱

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Publication number
JPH05248035A
JPH05248035A JP8044692A JP8044692A JPH05248035A JP H05248035 A JPH05248035 A JP H05248035A JP 8044692 A JP8044692 A JP 8044692A JP 8044692 A JP8044692 A JP 8044692A JP H05248035 A JPH05248035 A JP H05248035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
precast concrete
concrete
outer formwork
filled
hollow part
Prior art date
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Pending
Application number
JP8044692A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Maeda
信之 前田
Toshio Murakami
敏男 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP8044692A priority Critical patent/JPH05248035A/ja
Publication of JPH05248035A publication Critical patent/JPH05248035A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一体打ち鉄筋コンクリート柱に比べ構造耐力
が劣る遠心成型プレキャストコンクリート柱の耐力向上
を目的する。 【構成】 遠心成型によって形成するプレキャストコン
クリート柱1(11)の中空部7′(16′)内面に剪
断コッター10(17)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心成型によって形成
するプレキャストコンクリート柱の構造耐力を向上させ
ることができる遠心成型プレキャストコンクリート柱に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築工事の生産性の向上を目的と
して柱、梁等の構造材のプレキャストコンクリート化が
普及され、特にプレキャストコンクリート柱では緻密な
コンクリートが得えられると共に仕上がりが軽量とな
り、かつ後打ちコンクリートの永久型枠ともなる遠心成
型プレキャストコンクリート柱が採用されるようになっ
てきた。しかしながら中空部にコンクリートを後打ち充
填した遠心成型プレキャストコンクリート柱について剪
断破壊試験を行ってみると、プレキャストコンクリート
部と、その内側の後打ちコンクリートとの境界部での剪
断破壊が目立ち、初剪断ひび割れ耐力は通常の一体打ち
鉄筋コンクリート柱の約80%しかないという結果とな
った。これは、プレキャストコンクリート部と後打ちコ
ンクリート部とが完全に一体化して働かないためと考察
された。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は上記試験結
果に鑑み、一体打ち鉄筋コンクリート柱に比べ構造耐力
が劣っている遠心成型プレキャストコンクリート柱の耐
力向上を目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、遠心成型によって形成するプレキャストコン
クリート柱において、その中空部内面に剪断コッターを
形成した遠心成型プレキャストコンクリート柱を特徴と
している。
【0005】
【作用】本発明の遠心成型プレキャストコンクリート柱
は、中空部内面に剪断コッターを形成したためプレキャ
ストコンクリート部と、その中空部に充填した後打ちコ
ンクリート部とが完全に一体化して構造耐力となって働
き、遠心成型プレキャストコンクリート柱の耐力が向上
される。
【0006】
【実施例】以下本発明を図示の一実施例に基いて詳細に
説明する。図1において、1は角形遠心成型プレキャス
トコンクリート柱、2は鋼板で成る外型枠、3は同じく
鋼板で成る山形の内型枠、4は外型枠2、内型枠3の間
に遠心充填されたプレキャストコンクリート、5および
6はプレキャストコンクリート4内に配筋された主筋お
よびフープ、7′は遠心充填されたプレキャストコンク
リート4の内部に形成された断面角形の中空部、7は同
中空部7′内に通常の方法で充填された後打ちコンクリ
ート、8は角形柱を遠心成型することによって角形中空
部7′の四面各中央部に遠心力が強く作用して生じる凹
部、9は遠心成型装置の回転盤である。内型枠3は図2
に示すごとく、三角リブ3aで補強した直交二面の鋼板
3b、3bの各面にテーパーを付した方形の鋼板で成る
雄型コッター3cを所定間隔で多数溶着したもので、角
形遠心成型プレキャストコンクリート柱1の内部に形成
される角形中空部7′の四隅位置に予め固定される。
【0007】上記角形遠心成型プレキャストコンクリー
ト柱1の製作方法は、まず、外型枠2の内側にコンクリ
ートかぶり分離して主筋5およびフープ6を配筋し、ま
た角形遠心成型プレキャストコンクリート柱1の所定コ
ンクリート肉厚相当外型枠2との間に間隔を存して、内
部に形成される角形中空部7′の四隅位置に内型枠3を
固定する。次に上記外型枠2の両端を遠心成型装置の回
転盤9に装着し、外型枠2内にプレキャストコンクリー
ト4を所定量注入して回転盤9を高速回転させる。この
高速回転によって生じる遠心力で注入したプレキャスト
コンクリート4は外型枠2と内型枠3の間に圧密されて
遠心成型される。プレキャストコンクリート4の硬化
後、外型枠2を回転盤9から取外し、外型枠2、内型枠
3を脱型すれば、中空部7′内面に断続した角形凹溝の
剪断コッター10が形成された角形遠心成型プレキャス
トコンクリート柱1が完成される。外型枠2を柱の仕上
げ材とする場合は外型枠2は脱型せずそのまま残す。こ
の後中空部7′に通常の方法で後打ちコンクリート7を
充填すると、後打ちコンクリート7は角形溝の剪断コッ
ター10、および角形中空部7′の四面の各中央部に形
成された凹部8を埋め、遠心成型プレキャストコンクリ
ート柱1のプレキャストコンクリート4部と中空部7′
に充填した後打ちコンクリート7部とが完全に一体化
し、遠心成型プレキャストコンクリート柱1の耐力が向
上される。 上記後打ちコンクリート7は角形遠心成型
プレキャストコンクリート柱1の製作時工場で行って
も、また工事現場で梁、スラブコンクリート等の打設と
同時に行ってもよい。
【0008】図3、図4は地下駐車場等によく用いられ
る円柱に本発明を実施した実施例を示したもので、図中
11は円形遠心成型プレキャストコンクリート柱、12
は鋼管等で成る外型枠、13は外型枠12内に所定肉厚
で遠心充填されたプレキャストコンクリート、14およ
び15はプレキャストコンクリート13内に配筋された
主筋およびスパイラル筋、16′は遠心充填されたプレ
キャストコンクリート4の内部に形成された断面円形の
中空部、16は同中空部16′内に通常の方法で充填さ
れた後打ちコンクリート、17は後打ちコンクリート1
6充填前に円形中空部16′の内面に刻設された螺旋
溝、9は遠心成型装置の回転盤である。
【0009】上記円形遠心成型プレキャストコンクリー
ト柱11の製作方法は、円形の外型枠12の内側にコン
クリートかぶり分離して主筋14およびスパイラル筋1
5を配筋し、この外型枠12の両端を遠心成型装置の回
転盤9に装着し、外型枠12内にプレキャストコンクリ
ート13を所定量注入して回転盤9を高速回転させる。
この高速回転によって生じる遠心力で注入したプレキャ
ストコンクリート13は外型枠12の内面に圧密されて
遠心成型される。プレキャストコンクリート13の硬化
後、外型枠12を回転盤9から取外し、外型枠12を脱
型すれば、中空の円形遠心成型プレキャストコンクリー
ト柱11が形成される。次いで円筒形の中空部16′内
面にコンクリートカッター等で螺旋溝の剪断コッター1
7を刻設し、この中空部16′に通常の方法で後打ちコ
ンクリート16を充填すると、後打ちコンクリート16
は螺旋溝の剪断コッター17を埋め、円形遠心成型プレ
キャストコンクリート柱11のプレキャストコンクリー
ト13部と中空部16′に充填した後打ちコンクリート
16部とが完全に一体化し、円形遠心成型プレキャスト
コンクリート柱11の耐力が向上される。上記円形遠心
成型プレキャストコンクリート柱11において、外型枠
12を柱の外装材とする場合は外型枠12は脱型せずそ
のまま残し、また後打ちコンクリート16は円形遠心成
型プレキャストコンクリート柱11の製作時工場で行っ
ても、また工事現場で梁、スラブコンクリート等の打設
と同時に行ってもよいことは前記角形遠心成型プレキャ
ストコンクリート柱1と同様である。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明の遠心成型プ
レキャストコンクリート柱は、中空部内面に形成した剪
断コッターにより、遠心成型したプレキャストコンクリ
ート部と中空部に充填した後打ちコンクリート部とが完
全に一体化して構造耐力となって働くため、遠心成型プ
レキャストコンクリート柱の耐力が向上される効果が得
られる。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る角形遠心成型プレキャストコンク
リート柱の横断面図である。
【図2】(A)同角形遠心成型プレキャストコンクリー
ト柱の内型枠の側面図である。 (B)同角形遠心成型プレキャストコンクリート柱の内
型枠の平面図である。
【図3】本発明に係る円形遠心成型プレキャストコンク
リート柱の横断面図である。
【図4】同円形遠心成型プレキャストコンクリート柱の
縦断面図である。
【0012】
【符号の説明】
1 角形遠心成型プレキャストコンクリート柱 2 角形遠心成型プレキャストコンクリート柱の外型枠 3 角形遠心成型プレキャストコンクリート柱の内型枠 4、13 プレキャストコンクリート 7、16 後打ちコンクリート 7′ 角形遠心成型プレキャストコンクリート柱の中空
部 10 角形溝の剪断コッター 11 円形遠心成型プレキャストコンクリート柱 12 円形遠心成型プレキャストコンクリート柱の外型
枠 16′ 円形遠心成型プレキャストコンクリート柱の中
空部 17 螺旋溝の剪断コッター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心成型によって形成するプレキャスト
    コンクリート柱において、その中空部内面に剪断コッタ
    ーを形成したことを特徴とする遠心成型プレキャストコ
    ンクリート柱。
  2. 【請求項2】 前記剪断コッターは、断面角形の中空部
    の内面に断続形成した角形溝であることを特徴とする請
    求項1に記載の遠心成型プレキャストコンクリート柱。
  3. 【請求項3】 前記剪断コッターは、断面円形の中空部
    の内面に形成した螺旋溝であることを特徴とする請求項
    1に記載の遠心成型プレキャストコンクリート柱。
JP8044692A 1992-03-02 1992-03-02 遠心成型プレキャストコンクリート柱 Pending JPH05248035A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8044692A JPH05248035A (ja) 1992-03-02 1992-03-02 遠心成型プレキャストコンクリート柱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8044692A JPH05248035A (ja) 1992-03-02 1992-03-02 遠心成型プレキャストコンクリート柱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05248035A true JPH05248035A (ja) 1993-09-24

Family

ID=13718491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8044692A Pending JPH05248035A (ja) 1992-03-02 1992-03-02 遠心成型プレキャストコンクリート柱

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JP (1) JPH05248035A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101626428B1 (ko) * 2015-02-11 2016-06-02 삼성물산 주식회사 프리캐스트 매입형 합성기둥 및 이의 시공방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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