JPH0524754U - 軒樋取付金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 軒先への取付けられた軒先固定板に固定され
た支持具の鋲の緩みにより揺動を防止したアングル形帯
金を基材とする面打ちタイプの軒樋取付金具である。 【構成】 アングル形帯金を基材とする支持体の下端部
に補強片の切り起こしにより垂直片１と略面一になる張
設片３を形成するとともに該支持板に固定される軒先固
定板Ｂに上記張設片３を埋設する窪み６を形成してなる
軒樋取付金具である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は鼻隠し板に軒樋を取付けるために使用される面打ちタイプの軒樋取付 金具、特に、軒先固定板（通称トンボ）を固定する支持体が断面略コ字状のアン グル形帯金からなる軒樋取付金具に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ステンレス帯金のような薄肉の帯金を素材として形成される軒樋取付金 具は図３に示すように補強を目的として該帯金の両側部を直角方向に曲折して断 面略コ字状になしたアングル形帯金を、その補強片が上記支持体の屋外側の面に 位置するように形成してなるものが一般に使用されており、また、支持体に固定 される軒先固定板も、図４に示すように方形状板体の中間部分に補強片を嵌入す べき上下方向に沿う略Ｕ字状の嵌入溝を該方形状板体の曲折により二条形成して なるものが一般に使用されており、これら支持体と軒先固定板とは両者の固定性 を良好ならしめるために補強片に嵌入溝が嵌装されるように支持体の屋外側に固 定板を当接してその中央部を鋲着することにより固定されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記軒樋取付金具は固定板の嵌入溝の幅を該嵌入溝に嵌入される支 持体の補強片の肉厚と同幅に形成することは成形上、困難であることから上記補 強片の肉厚に比し比較的大きな幅をもって形成され、これより支持体と軒先固定 板との固定性が乏しくなり、この結果、鼻隠し板の取付面が平滑でない場合等に おいて固定された軒樋取付金具の方向修正等を行った際に、鋲による両者のかし め部分が緩んで該鋲を軸にして支持体が揺動する等固定性が不安定になるために 予め軒先に固定された軒樋取付金具への軒樋の取付作業が極めて煩雑になる等の 課題を有していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 本考案は上記従来品の欠点を解消するために考案されたものであって、垂直片 の両側部を直角方向に曲折して屋外側に向かう補強片を突設して断面略コ字状と なした支持体と、方形状板体の中間部分に補強片を嵌入すべき上下方向に沿う略 Ｕ字状の嵌入溝を該方形状板体の曲折により二条形成してなる軒先固定板とから なり、上記補強片に嵌入溝が嵌装されるように支持体の屋外側に軒先固定板を固 定してなる軒樋取付金具において、上記支持体の下端部に補強片の切り起こしに より垂直片と略面一になる張設片を形成するとともに該張設片を軒先固定板の屋 内側下端部に刻設された窪みに埋設して支持体と軒先固定板との屋内側面を略面 一になした軒樋取付金具である。

【０００５】

【作用】

本考案の軒樋取付金具は支持体の下端部に補強片の切り起こしにより垂直片と 略面一になる張設片を形成するとともに該張設片に上記軒先固定板を埋設する窪 みを形成して該窪みに該張設片を埋設してなるために位置調整等に伴い鋲の緩み が生じるも支持体の揺動もなく、また上記張設片を設けるも該張設片が窪みに埋 設されるために支持体と軒先固定板との屋内側面を略面一になり、軒先への軒樋 取付金具の固定性を阻害しない。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す実施例について説明すれば、図１は本考案の軒樋取 付金具の一実施例を示す分解斜視図、図２は同上一部拡大斜視図で、図中、Ａは 垂直片１の両側部を直角方向に曲折して屋外側に向かう補強片２を突設して断面 略コ字状となしたアングル形帯金ａにて形成された支持体であって、下端部に上 記補強片２の切り起こしにより垂直片１と略面一になる張設片３を該垂直片１の 両側に張設してなるものであり、図中、Ｂは方形状板体４の中間部分に上記補強 片２を嵌入すべく上下方向に沿う略Ｕ字状の嵌入溝５を該方形状板体４の曲折に より二条形成してなる軒先固定板であって、屋内側の下端部に上記張設片３を埋 設する窪み６を凹設してなるものであり、上記支持体Ａと軒先固定板Ｂとは窪み ６に張設片３が埋設されるように支持体Ａの屋外側面に軒先固定板Ｂを当接し、 該支持体Ａと軒先固定板Ｂとが屋内側面において略面一になるように鋲Ｃのかし めにより固定されているものである。

【０００７】 尚、支持体Ａは断面略コ字状からなるアングル形帯金ａの曲成により屋外側端 部に耳縁保持部７を設けてなる軒樋支持具８の屋内側端部を下方に向けて曲折す ることにより形成されているものであり、また図中の符号９は屋内側の耳縁保持 部を示すものである。

【０００８】

【考案の効果】

以上より明らかなように、本考案の軒樋取付金具は支持体の下端部に補強片の 切り起こしにより垂直片と略面一になる張設片を形成するとともに該張設片に上 記軒先固定板を埋設する窪みを形成して該窪みに該張設片が埋設されるように固 定されているため、鼻隠し板の取付面が平滑でない場合等において取付けられた 軒樋取付金具の位置調整により鋲の緩みが生じるも支持具と軒先固定具とが窪み への張設片の埋設により固定されているために従来品にみられる支持体の揺動が なく、また上記張設片を設けるも支持体と軒先固定板との屋内側面を略面一にな るために軒先への軒先固定板の固定性を阻害することがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の軒樋取付金具の一実施例を示す分解斜
視図である。

【図２】本考案の軒樋取付金具の一実施例を示す一部拡
大斜視図である。

【図３】従来品の一部拡大斜視図である。

【図４】従来品の使用状態を示す一部欠截断面図であ
る。

【符号の説明】

Ａ 支持具 Ｂ 軒先固定具 １ 垂直片 ２ 補強片 ３ 張設片 ４ 方形状板体 ５ 嵌入溝 ６ 窪み

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 垂直片１の両側部を直角方向に曲折して
   屋外側に向かう補強片２を突設して断面略コ字状となし
   た支持体Ａと、方形状板体４の中間部分に補強片２を嵌
   入すべき上下方向に沿う略Ｕ字状の嵌入溝５を該方形状
   板体４の曲折により二条形成してなる軒先固定板Ｂとか
   らなり、上記補強片２に嵌入溝５が嵌装されるように支
   持体Ａの屋外側に軒先固定板Ｂを固定してなる軒樋取付
   金具において、上記支持体Ａの下端部に補強片２の切り
   起こしにより垂直片１と略面一になる張設片３を形成す
   るとともに該張設片３を軒先固定板Ｂの屋内側下端部に
   刻設された窪み６に埋設して支持体Ａと軒先固定板Ｂと
   の屋内側面を略面一になした軒樋取付金具。