JPH05246654A - エレベータ制御ケーブルの架設装置 - Google Patents

エレベータ制御ケーブルの架設装置

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JPH05246654A
JPH05246654A JP4844592A JP4844592A JPH05246654A JP H05246654 A JPH05246654 A JP H05246654A JP 4844592 A JP4844592 A JP 4844592A JP 4844592 A JP4844592 A JP 4844592A JP H05246654 A JPH05246654 A JP H05246654A
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JP
Japan
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cable
electric motor
hoistway
spiral
flat cable
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Application number
JP4844592A
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English (en)
Inventor
Mitsugi Adachi
貢 足立
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 うず巻状制御ケーブルに強い引張り力がかか
らず、制御ケーブルを吊り上げる際の動荷重を減衰させ
ることのできるエレベータ制御ケーブルの架設装置を得
る。 【構成】 可動体駆動用電動機9aにより昇降路1内を
昇降駆動される可動体61にケーブル支持体60を設置
する。ケーブル支持体60には、先端部が昇降路側ケー
ブルハンガ13に固定されたうず巻状制御ケーブル14
を複数巻縦置状態で支承し回転体駆動用電動機62,6
3,64により回転駆動される回転体を設ける。そして
回転体駆動用電動機62,63,64により回転体を可
動体駆動用電動機9aと同期させて回転駆動することに
よって、可動体61の移動に伴ううず巻状制御ケーブル
14の引き出し速度と、回転体によるうず巻状制御ケー
ブル14の繰り出し速度とを一致させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械室の制御盤より昇
降路内のかごに電力及び制御信号を送るためのエレベー
タ制御ケーブルを、昇降路側ケーブルハンガとかご側ケ
ーブルハンガとの間に架設する際に用いられる装置の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は制御ケーブルが架設された一般的
なエレベータの全体構成を概略的に示す昇降路縦断面図
である。図において、1は昇降路、2は昇降路1の内
壁、3は内壁2に形成した最上階乗場の開口、4は最上
階乗場の床、5は最下階乗場の開口、6は最下階乗場の
床、7は昇降路1の底面であるピット、8は昇降路1上
部の機械室、9は機械室8内に設置された巻上機、9a
は巻上機駆動用電動機、10は巻上機9に掛け回された
複数のワイヤロープ、11はこれらワイヤロープ10に
吊下支持されたかご、12はかご11の下部に取付けら
れたかご側ケーブルハンガ、13は昇降路1の内壁2に
固設した昇降路側ケーブルハンガ、14は一端側が昇降
路側ケーブルハンガ13に固定されるとともに、他端側
がかご側ケーブルハンガ12に掛けられた制御ケーブル
である平形ケーブル、15は平形ケーブル14をかご側
ケーブルハンガ12の下で固定するための固定金具、1
6は平形ケーブル14のかご側端部であるかご側電線
束、17はかご側電線束16の先端に設けられたかご側
コネクタ、18は機械室8内に設置された制御盤、19
は平形ケーブル14の制御盤側端部である制御盤側電線
束、20は制御盤側電線束19の先端に設けられた制御
盤側コネクタである。
【0003】このようなものにおいて、機械室8の制御
盤18からかご11への電力及び制御信号の伝送は平形
ケーブル14により行われる。
【0004】図8は架設前の平形ケーブル14を示す平
面図である。図に示すように、架設前の平形ケーブル1
4はうず巻状に巻回された状態に置かれている。
【0005】図9はこのようにうず巻状に巻回された平
形ケーブル14を架設する際に用いられる従来の架設装
置の一例を示す昇降路縦断面図である。図中、21は最
上階乗場の床4の上に置かれたケーブル支持体である受
台、22は受台21上に設置され、かつうず巻状平形ケ
ーブル14が横置状態で載置された回転台、23は回転
台22に載置されたうず巻状平形ケーブル14が回転台
22上から滑り落ちるのを防止するための通し軸であ
り、うず巻状平形ケーブル14の中心部に形成された孔
に挿通される。
【0006】次に、前述の構成を有する従来の架設装置
を用いて平形ケーブルを架設する際の手順について図9
に基づき図7を参照しながら説明する。まず、うず巻状
平形ケーブル14の中心部の孔を通し軸23に通し、う
ず巻状平形ケーブル14を回転台22上に横置状態に載
置する。次いで、回転台22上に載置したうず巻状平形
ケーブル14から先端側(制御盤側)を引き出し、昇降
路側ケーブルハンガ13に固定し、制御盤側コネクタ2
0を制御盤18に接続する。次に、回転台22を回転さ
せることにより、平形ケーブル14を連続的に繰り出
し、昇降路1内に垂れ下げていく。この時、作業員は回
転台22を手で押さえながら平形ケーブル14の繰り出
し速度を調整する。これはうず巻状平形ケーブル14の
終端が落下するのを防ぐためである。そして、うず巻状
平形ケーブル14の繰り出しが終端近くになると、作業
員は回転台22の回転を止め、平形ケーブル14の残り
のうず巻状部分を通し軸23から抜き、平形ケーブル1
4のかご側端部を図示しないロープに連結し、このロー
プによって平形ケーブル14のかご側端部を降ろしてい
く。その後、昇降路1の下部で待機している別の作業員
が、平形ケーブル14のかご側端部をかご側ケーブルハ
ンガ12に掛け、固定金具15により固定し、かご側コ
ネクタ17をかご11に接続する。
【0007】図10はうず巻状平形ケーブル14を架設
する際に用いられる従来の架設装置の他の例を示す昇降
路縦断面図、図11はその要部の斜視図であり、図10
中、前述の図9に相当する部分には同一符号を付してあ
る。図において、30は矩形状の枠体から成り、昇降路
1のピット7上に設置されたケーブル支持体、31はケ
ーブル支持体30の相対する2辺30a,30b間に架
設されて枠体内を2分割する仕切板、32は仕切板31
を貫通してケーブル支持体30の他の相対する2辺30
c,30d間に架設された第1のピン、33は第1のピ
ン32から寸法D離して第1のピン32と平行となるよ
うに仕切板31を貫通してケーブル支持体30の相対す
る2辺30c,30d間に架設された第2のピン、34
はケーブル支持体30の相対する2辺30c,30dの
中、一方の辺30cと仕切板31との間に第1のピン3
2を介して回転自在に取り付けられた第1のローラ、3
5は同じく辺30cと仕切板31との間に第2のピン3
3を介して回転自在に取り付けられた第2のローラ、3
6はケーブル支持体30の相対する2辺30c,30d
の中、他方の辺30dと仕切板31との間に第1のピン
32を介して回転自在に取り付けられた第3のローラ、
37は同じく辺30dと仕切板31との間に第2のピン
33を介して回転自在に取り付けられた第4のローラ、
38は辺30cに両端が固定されて立設されたコ字状の
第1の倒れ止め、39は仕切板31に両端が固定されて
立設されたコ字状の第2の倒れ止め、40は辺30dに
両端が固定されて立設されたコ字状の第3の倒れ止め、
41はうず巻状平形ケーブル14の先端と連結されて昇
降路1内を上昇することによりうず巻状平形ケーブル1
4を引き出すケーブル引き出し手段であるロープ、42
は機械室8内に設置されてロープ41が巻き掛けられた
ウインチ、42aはウインチ駆動用電動機である。
【0008】この従来例において、平形ケーブル14を
架設するには、まずうず巻状平形ケーブル14を第1の
倒れ止め38と第2の倒れ止め39間に挿入し、第1の
ローラ34と第2のローラ35との間に縦置状態に載置
する。架設すべき平形ケーブル14が2条の場合には、
更に別のうず巻状平形ケーブル14を第3の倒れ止め4
0と第2の倒れ止め39間に挿入し、第3のローラ36
と第4のローラ37との間に縦置状態に載置する。次
に、ウインチ駆動用電動機42aを駆動して機械室8よ
り昇降路1のピット7までロープ41を垂下させ、ロー
プ41がピット7に到達すると、ウインチ駆動用電動機
42aを停止し、ロープ41と各うず巻状平形ケーブル
14の先端とを連結する。次いで、ウインチ駆動用電動
機42aを逆転駆動してウインチ42によりロープ41
を巻き上げることにより、各平形ケーブル14を引き出
す。この時、各うず巻状平形ケーブル14は、それぞれ
ローラ34,35、36,37と係合接触して回転し、
各平形ケーブル14を繰り出していく。各平形ケーブル
14の先端部が昇降路側ケーブルハンガ13位置に到達
すると、ウインチ駆動用電動機42aを停止し、各平形
ケーブル14の先端部をそれぞれ昇降路側ケーブルハン
ガ13に固定し、各制御盤側コネクタ20を図示しない
制御盤に接続する。その後、ピット7内にて作業員が各
平形ケーブル14のかご側端部を図示しないかご側ケー
ブルハンガに掛け、固定金具により固定し、かご側コネ
クタをかごに接続する。
【0009】図12はうず巻状平形ケーブル14を架設
する際に用いられる従来の架設装置の更に他の例を示す
正面図、図13はその側面図であり、各図中、前述の図
10に相当する部分には同一符号を付してある。図にお
いて、50は昇降路1のピット7上に設置されたコ字状
のケーブル支持体、51は2条のうず巻状平形ケーブル
14のそれぞれの中心部に形成された孔に挿通されたド
ラム、52,53はドラム51の両端にそれぞれ配置さ
れてうず巻状平形ケーブル14のドラム51からの脱落
を防止するフランジであり、少なくとも一方のフランジ
は着脱可能に取付けられている。54はケーブル支持体
50の立上がり部である2辺50a,50b間にドラム
51を回転自在に架設するための回転軸である。
【0010】この従来例において、平形ケーブル14を
架設するには、まずフランジ52,53の一方をドラム
51より取り外し、各うず巻状平形ケーブル14の中心
部の孔にドラム51を挿通させ、取り外したフランジを
取付ける。次に、各うず巻状平形ケーブル14が装着さ
れたドラム51を回転軸54によりケーブル支持体50
に取付ける。その後、図10で説明したと同様に、ロー
プ41と各うず巻状平形ケーブル14の先端とを連結し
て吊り上げ、各平形ケーブル14の先端部をそれぞれ昇
降路側ケーブルハンガ13に固定し、各制御盤側コネク
タ20を制御盤に接続し、次いで平形ケーブル14のか
ご側端部をかご側ケーブルハンガに掛け、固定金具によ
り固定し、かご側コネクタをかごに接続する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータ制御
ケーブルの架設装置は、前述したように種々のものがあ
るが、図9のものにあっては、うず巻状平形ケーブル1
4が回転台22上に横置状態に載置される構成となって
いるため、うず巻状平形ケーブル14を回転台22上に
複数巻積重ねた場合、最上位のうず巻状平形ケーブル1
4については作業空間の確保が容易であるが、それより
も下にあるうず巻状平形ケーブル14の作業空間の確保
が難しく、うず巻状平形ケーブル14を複数本同時に架
設することができなかった。また、うず巻状平形ケーブ
ル14は繰り出される際に、最上階乗場の床4の昇降路
側端縁部Aにて下方に90度折り曲げられるので、架設
後の平形ケーブル14に曲り癖が付いてしまうという難
点があった。
【0012】また、図10及び図11のものにあって
は、ロープ41による平形ケーブル14を引き出す力
と、吊り上げられている平形ケーブル14の重量が、平
形ケーブル14そのものに動荷重として作用し、これが
平形ケーブル14のねじれ発生の要因となり、動特性に
悪影響を与える結果を招いていた。
【0013】また、図12及び図13のものにあって
は、ロープ41による平形ケーブル14を引き出す力
が、うず巻状平形ケーブル14の中心部分にかかるた
め、回転中に、うず巻状平形ケーブル14の中心部分に
あるかご側電線束やかご側コネクタを破損する虞れがあ
った。
【0014】本発明は叙上の点に鑑み、うず巻状制御ケ
ーブルに強い引張り力がかからず、制御ケーブルを吊り
上げる際の動荷重を減衰させることのできるエレベータ
制御ケーブルの架設装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明に係
るエレベータ制御ケーブルの架設装置は、昇降路に固設
したケーブルハンガに一端側が固定されるとともに、他
端側がうず巻状に巻回された制御ケーブルと、前記うず
巻状制御ケーブルを複数巻縦置状態で支承可能な回転体
を備えたケーブル支持体と、前記ケーブル支持体を支持
して昇降路内を昇降する可動体と、前記可動体を昇降駆
動する可動体駆動用電動機と、前記ケーブル支持体の回
転体を前記可動体駆動用電動機と同期させて回転駆動す
る回転体駆動用電動機とを備えたものである。
【0016】また、本発明の第2の発明に係るエレベー
タ制御ケーブルの架設装置は、うず巻状に巻回された制
御ケーブルと、前記うず巻状制御ケーブルを複数巻縦置
状態で支承可能な回転体を備え、昇降路底部に設置され
たケーブル支持体と、前記うず巻状制御ケーブルの先端
と連結されて昇降路内を上昇することにより該うず巻状
制御ケーブルを繰り出させるケーブル引き出し手段と、
前記ケーブル引き出し手段を駆動するケーブル引き出し
手段駆動用電動機と、前記ケーブル支持体の回転体を前
記ケーブル引き出し手段駆動用電動機と同期させて回転
駆動する回転体駆動用電動機とを備えたものである。
【0017】
【作用】本発明の第1の発明においては、制御ケーブル
を架設するに際し、まず可動体に支持されたケーブル支
持体の回転体にうず巻状制御ケーブルを縦置状態で支承
させる。次いで、可動体駆動用電動機を駆動して昇降路
に固設したケーブルハンガの位置まで可動体を上昇さ
せ、昇降路のケーブルハンガにうず巻状制御ケーブルの
先端部を固定する。その後、可動体駆動用電動機を逆転
駆動して可動体を下降させるとともに、可動体駆動用電
動機と同期させてケーブル支持体の回転体を回転体駆動
用電動機により回転駆動し、可動体の下降速度とうず巻
状制御ケーブルの繰り出し速度とを一致させる。この状
態でうず巻状制御ケーブルの終端まで繰り出させ、終端
に至れば各電動機を停止させ、制御ケーブルの終端部を
かごに接続する。
【0018】また、本発明の第2の発明においては、制
御ケーブルを架設するに際し、まず昇降路底部に設置さ
れたケーブル支持体の回転体にうず巻状制御ケーブルを
縦置状態で支承させる。次いで、ケーブル引き出し手段
駆動用電動機を駆動して昇降路底部までケーブル引き出
し手段を降下させ、うず巻状制御ケーブルの先端とケー
ブル引き出し手段とを連結する。その後、ケーブル引き
出し手段駆動用電動機を逆転駆動してケーブル引き出し
手段を上昇させるとともに、ケーブル引き出し手段駆動
用電動機と同期させてケーブル支持体の回転体を回転体
駆動用電動機により回転駆動し、ケーブル引き出し手段
の上昇速度とうず巻状制御ケーブルの繰り出し速度とを
一致させる。この状態でうず巻状制御ケーブルをその先
端が昇降路のケーブルハンガの位置に到達するまで繰り
出させ、昇降路のケーブルハンガの位置に到達すれば各
電動機を停止させ、昇降路のケーブルハンガに制御ケー
ブルの先端部を固定するとともに、制御ケーブルの終端
部をかごに接続する。
【0019】
【実施例】
実施例1.以下、図示実施例により本発明を説明する。
図1は本発明の第1実施例に係るエレベータ制御ケーブ
ルの架設装置を示す昇降路縦断面図、図2はその要部の
斜視図であり、各図中、従来に相当する部分には同一符
号を付してある。図において、14は昇降路側ケーブル
ハンガ13に先端側が固定されるとともに、他端側がう
ず巻状に巻回された制御ケーブルである平形ケーブル、
60はうず巻状平形ケーブル14を複数巻縦置状態で支
承可能な複数の回転体を備えた矩形状の枠体から成るケ
ーブル支持体、61はケーブル支持体60が設置された
可動体であるかご床枠であり、機械室8内の巻上機9に
掛け回された複数のワイヤロープ10に吊下支持され、
巻上機駆動用電動機9aにより昇降駆動される。62,
63,64はケーブル支持体60の各回転体を巻上機駆
動用電動機9aと同期させて回転駆動する回転体駆動用
電動機である。
【0020】ケーブル支持体60は、回転体がローラか
ら成り、基本的には図11で説明した従来のケーブル支
持体と同様の構成を有しているが、ローラの数や配置の
点で異なっている。すなわち、ケーブル支持体60は、
図2に示すように、仕切板31を貫通して相対する2辺
30c,30d間に架設された第1のピン32と第2の
ピン33との中間位置に、これら各ピン32,33より
も下位位置となるように仕切板31を貫通して相対する
2辺30c,30d間に架設された第3のピン65を設
けるとともに、辺30cと仕切板31との間に第3のピ
ン65を介して回転自在な第5のローラ66を、また辺
30dと仕切板31との間に第3のピン65を介して回
転自在な第6のローラ67を、それぞれ配置し、第1の
倒れ止め38と第2の倒れ止め39間、及び第3の倒れ
止め40と第2の倒れ止め39間のそれぞれにうず巻状
平形ケーブル14が挿入された際には、各ローラ34,
66,35と各ローラ36,67,37により、各うず
巻状平形ケーブル14の下部外周を3点でそれぞれ支持
できるようになっている。
【0021】次に、前述の構成を有する本実施例装置を
用いて平形ケーブルを架設する際の手順について図1及
び図2に基づき説明する。まず、うず巻状平形ケーブル
14を第1の倒れ止め38と第2の倒れ止め39間に挿
入し、第1のローラ34と第5のローラ66と第2のロ
ーラ35とにより縦置状態に支持させる。架設すべき平
形ケーブル14が2条の場合には、更に別のうず巻状平
形ケーブル14を第3の倒れ止め40と第2の倒れ止め
39間に挿入し、第3のローラ36と第6のローラ67
と第4のローラ37とにより縦置状態に支持させる。次
に、巻上機駆動用電動機9aを駆動して昇降路側ケーブ
ルハンガ13の位置までかご床枠61を上昇させ、昇降
路側ケーブルハンガ13にうず巻状平形ケーブル14の
先端部を固定する。その後、巻上機駆動用電動機9aを
逆転駆動してかご床枠61を下降させるとともに、巻上
機駆動用電動機9aと同期させてケーブル支持体60の
各ローラ34,36、66,67、35,37を回転体
駆動用電動機62,63,64により回転駆動し、かご
床枠61の下降速度とうず巻状平形ケーブル14の繰り
出し速度とを一致させる。この状態でうず巻状平形ケー
ブル14を繰り出しながらかご床枠61をピット7の近
くまで降下させてうず巻状平形ケーブル14を終端まで
繰り出させ、終端に至れば各電動機9a,62,63,
64を停止させ、平形ケーブル14の終端部を図示しな
いかご側ケーブルハンガに掛け、固定金具により固定す
る。
【0022】このように、本実施例においては、各ロー
ラ34,36、66,67、35,37を回転体駆動用
電動機62,63,64により巻上機駆動用電動機9a
と同期させて回転させることによってうず巻状平形ケー
ブル14を繰り出させるようにしているので、かご床枠
61の移動に伴う平形ケーブル14の引き出し速度と、
各ローラ34,36、66,67、35,37の回転に
よるうず巻状平形ケーブル14の繰り出し速度とが一致
し、うず巻状平形ケーブル14を引き出すための引張り
力がうず巻状平形ケーブル14側の積極的な繰り出しに
よって相殺され、うず巻状平形ケーブル14に引張り力
が加わることがなくなる。また、昇降路側ケーブルハン
ガ13に荷重をあずけるものの平形ケーブル14には静
荷重のみが加わることとなってねじれの発生がなくな
る。
【0023】実施例2.図3は本発明の第2実施例に係
るエレベータ制御ケーブルの架設装置を示す昇降路縦断
面図であり、図中、実施例1及び従来に相当する部分に
は同一符号を付してある。この実施例のものは、うず巻
状平形ケーブル14の中心部の孔に挿通された回転体で
あるドラム51を備えたコ字状のケーブル支持体50を
かご床枠61上に設置するとともに、ドラム51の回転
軸54を一方のフランジ52から突出する長さに設定し
て、回転軸54の突出端部に大径のスプロケット70を
取付け、スプロケット70と、かご床枠61上のケーブ
ル支持体50近傍に配置した回転体駆動用電動機71の
出力軸に取付けた小径のスプロケット72との間にチェ
ーン73を掛け回して、回転体駆動用電動機71により
ドラム51を巻上機駆動用電動機9aと同期させて回転
駆動するようにした点が実施例1のものと異なってい
る。
【0024】この実施例においては、ドラム51を、回
転体駆動用電動機71により巻上機駆動用電動機9aと
同期させて回転させることによってうず巻状平形ケーブ
ル14を繰り出させるようにしているので、実施例1の
効果に加え、うず巻状平形ケーブル14の中心部分に引
張り力が加わることがなくなって、回転中に、うず巻状
平形ケーブル14の中心部分にあるかご側電線束やかご
側コネクタを破損することがなくなる。
【0025】実施例3.図4は本発明の第3実施例に係
るエレベータ制御ケーブルの架設装置を示す昇降路縦断
面図であり、図中、実施例1及び従来に相当する部分に
は同一符号を付してある。この実施例のものは、実施例
1にてかご床枠上に設置したケーブル繰り出し機構と同
様のケーブル繰り出し機構80を昇降路1のピット7上
に設置し、うず巻状平形ケーブル14の下部外周を3点
でそれぞれ支持する各ローラ(図示せず)を、回転体駆
動用電動機62,63,64により、うず巻状平形ケー
ブル14の先端と連結されたロープ41を吊り上げるウ
インチ42のウインチ駆動用電動機42aと同期させて
回転駆動するようにした点が実施例1及び実施例2のも
のと異なっている。
【0026】この実施例においては、うず巻状平形ケー
ブル14の下部外周を3点でそれぞれ支持する各ローラ
を、回転体駆動用電動機62,63,64によりウイン
チ駆動用電動機42aと同期させて回転させることによ
って平形ケーブル14を繰り出させるようにしているの
で、ロープ41の上昇に伴ううず巻状平形ケーブル14
の引き出し速度と、各ローラの回転によるうず巻状平形
ケーブル14の繰り出し速度とが一致し、ロープ41に
荷重をあずけるものの平形ケーブル14には静荷重のみ
が加わることとなり、強い引張り力や吊り上げる動荷重
は加わらず、ねじれの発生がなくなる。
【0027】実施例4.図5は本発明の第4実施例に係
るエレベータ制御ケーブルの架設装置を示す正面図、図
6はその側面図であり、各図中、実施例2及び従来に相
当する部分には同一符号を付してある。この実施例のも
のは、実施例2にてかご床枠上に設置したケーブル繰り
出し機構と同様のケーブル繰り出し機構90を昇降路1
のピット7上に設置し、うず巻状平形ケーブル14の中
心部の孔に挿通されたドラム51を、回転体駆動用電動
機71により、うず巻状平形ケーブル14の先端と連結
されたロープ41を吊り上げるウインチ42のウインチ
駆動用電動機42aと同期させて回転駆動するようにし
た点が実施例1乃至実施例3のものと異なっている。
【0028】この実施例においては、うず巻状平形ケー
ブル14の中心部の孔に挿通されたドラム51を、回転
体駆動用電動機71により、ウインチ駆動用電動機42
aと同期させて回転させることによって平形ケーブル1
4を繰り出させるようにしているので、実施例3の効果
に加え、うず巻状平形ケーブル14の中心部分に引張り
力がかかることがなくなって、回転中に、うず巻状平形
ケーブル14の中心部分にあるかご側電線束やかご側コ
ネクタを破損することがなくなる。
【0029】なお、前述した第1実施例と第3実施例で
は、いずれもうず巻状平形ケーブル14の下部外周を3
点でそれぞれ支持する各ローラにうず巻状平形ケーブル
14の全荷重を預けるようにしたものを示したが、これ
を例えばうず巻状平形ケーブル14の中心孔にうず巻状
平形ケーブル14を回転自在に支持する芯棒を挿入する
とともに、かご枠またはピット7上方に芯棒を吊下支持
する揚重設備を設置し、これにうず巻状平形ケーブル1
4の荷重の一部を負担させるようにして、各ローラに加
わる荷重を軽減させるようにすることは好ましい。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、う
ず巻状制御ケーブルを、回転体駆動用電動機により、そ
の引き出し速度に一致させて積極的に繰り出させるよう
にしたので、ケーブル架設時にうず巻状制御ケーブルに
強い引張り力がかからず、制御ケーブルを吊り上げる際
の動荷重を減衰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置を示す昇降路縦断面図
である。
【図2】第1実施例装置の要部の斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例装置を示す昇降路縦断面図
である。
【図4】本発明の第3実施例装置を示す昇降路縦断面図
である。
【図5】本発明の第4実施例装置を示す正面図である。
【図6】第4実施例装置の側面図である。
【図7】一般的なエレベータの全体構成を概略的に示す
昇降路縦断面図である。
【図8】架設前の平形ケーブルの平面図である。
【図9】従来装置の一例を示す昇降路縦断面図である。
【図10】従来装置の他の例を示す昇降路縦断面図であ
る。
【図11】図10の要部の斜視図である。
【図12】従来装置の更に他の例を示す正面図である。
【図13】図12の側面図である。
【符号の説明】
1 昇降路 7 ピット(昇降路底部) 9a 巻上機駆動用電動機(可動体駆動用電動機) 13 昇降路側ケーブルハンガ 14 平形ケーブル(制御ケーブル) 34,35,36,37,66,67 ローラ(回転
体) 41 ロープ(ケーブル引き出し手段) 42a ウインチ駆動用電動機(ケーブル引き出し手段
駆動用電動機) 50,60 ケーブル支持体 51 ドラム(回転体) 61 かご床枠(可動体) 62,63,64,71 回転体駆動用電動機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路に固設したケーブルハンガに一端
    側が固定されるとともに、他端側がうず巻状に巻回され
    た制御ケーブルと、 前記うず巻状制御ケーブルを複数巻縦置状態で支承可能
    な回転体を備えたケーブル支持体と、 前記ケーブル支持体を支持して昇降路内を昇降する可動
    体と、 前記可動体を昇降駆動する可動体駆動用電動機と、 前記ケーブル支持体の回転体を前記可動体駆動用電動機
    と同期させて回転駆動する回転体駆動用電動機とを備え
    ることを特徴とするエレベータ制御ケーブルの架設装
    置。
  2. 【請求項2】 うず巻状に巻回された制御ケーブルと、 前記うず巻状制御ケーブルを複数巻縦置状態で支承可能
    な回転体を備え、昇降路底部に設置されたケーブル支持
    体と、 前記うず巻状制御ケーブルの先端と連結されて昇降路内
    を上昇することにより該うず巻状制御ケーブルを繰り出
    させるケーブル引き出し手段と、 前記ケーブル引き出し手段を駆動するケーブル引き出し
    手段駆動用電動機と、 前記ケーブル支持体の回転体を前記ケーブル引き出し手
    段駆動用電動機と同期させて回転駆動する回転体駆動用
    電動機とを備えることを特徴とするエレベータ制御ケー
    ブルの架設装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200448729Y1 (ko) * 2009-11-26 2010-05-11 대림전기주식회사 주행케이블 권취수단이 구비된 승강기 구조
JP2012148857A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Mitsubishi Electric Corp 昇降機ケーブル架設装置および昇降機ケーブル架設方法
CN103803354A (zh) * 2014-01-24 2014-05-21 江苏蒙哥马利电梯有限公司 一种电梯电缆收放装置
CN106672753A (zh) * 2016-12-30 2017-05-17 苏州沃诺斯精密机械有限公司 一种电梯曳引支架
JP2019172460A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 ケーブル引出用治具

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